メモリのトラブルシューティングに関する詳細情報
ダイナミック ランダム アクセス メモリ(DRAM)は、すべてのプラットフォームで限られたリソースであり、使用率がチェックされるように制御またはモニタする必要があります。
Cisco NX-OS は、次の 3 つの方法でメモリを使用します。
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Page cache :永続ストレージ(CompactFlash)からファイルにアクセスすると、カーネルはデータをページキャッシュに読み取ります。これは、将来データにアクセスするときに、ディスク ストレージに関連する遅いアクセス時間を回避できることを意味します。他のプロセスがメモリを必要とする場合、キャッシュされたページはカーネルによって解放されます。一部のファイル システム(tmpfs)は、純粋にページ キャッシュ内に存在します(たとえば、/dev/sh, /var/sysmgr, /var/tmp)。これは、このデータの永続的なストレージがなく、データが削除されたときを意味します。ページ キャッシュからは復元できません。 tmpfs-cached ファイルは、削除された場合にのみページキャッシュされたページを解放します。
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Kernel :カーネルには、独自のテキスト、データ、およびカーネルロード可能モジュール(KLM)を保存するためのメモリが必要です。KLM は、(個別のユーザ プロセスではなく)カーネルにロードされるコードの一部です。カーネル メモリの使用例として、インバンド ポート ドライバがパケットを受信するためにメモリを割り当てる場合があります。
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User processes Cisco NX-OS:このメモリは、カーネルに統合されていない Linux プロセス(テキスト、スタック、ヒープなど)によって使用されます。
高いメモリ使用率をトラブルシューティングする場合は、まず使用率の高いタイプ(プロセス、ページ キャッシュ、またはカーネル)を判別する必要があります。使用率のタイプを特定したら、追加のトラブルシューティング コマンドを使用して、この動作の原因となっているコンポーネントを特定できます。