システムのアップグレード
システムのアップグレードとは、ルータに新しいバージョンの Cisco IOS XR オペレーティング システムをインストールするプロセスです。ルータには Cisco IOS XR イメージがプリインストールされています。ただし、ルータ機能を最新の状態に保つために新しいバージョンをインストールすることができます。システム アップグレードの操作は XR VM から実行しますが、システム アップグレード時に、XR VM とシステム管理 VM の両方で動作しているオペレーティング システムがアップグレードされます。
NCS-55A2-MOD-SL、NCS-55A2-MOD-HD-S、NCS-55A2-MOD-HX-S、NCS-55A2-MOD-SE-S のいずれかの NCS 55A2 固定シャーシをリロードすると、1G インターフェイスはモジュラ ポート アダプタ(MPA)NC55-MPA-12T-S 内で 1 回ではなく 2 回フラッピングします。
(注) |
ルータ上のインターフェイスに設定が行われておらず、no-shut 操作を実行して起動した場合、ルータのリロード時にインターフェイスの状態が自動的に admin-shutdown に変更されます。 |
システム アップグレードは、基本パッケージ(Cisco IOS XR ユニキャスト ルーティング コア バンドル)のインストールによって行います。このバンドルのファイル名は ncs560-mini-x.iso です。install コマンドを使用して、この ISO イメージをインストールします。インストール プロセスの詳細については、インストール プロセスのワークフローを参照してください。
注意 |
ルータのリロード時はインストール操作を実行しないでください。 アップグレード操作中はルータをリロードしないでください。 |
Cisco IOS XR は、ISO およびアップグレード イメージで Cisco IOS XR RPM パッケージの RPM 署名と署名検証をサポートしています。Cisco IOS XR ISO およびアップグレード イメージのすべての RPM パッケージは、暗号化の完全性と信頼性を保証するために署名されます。これにより、RPM パッケージが改ざんされておらず、RPM パッケージが Cisco IOS XR からのものであることが保証されます。RPM パッケージの署名に使用される秘密キーは、シスコによって作成され、安全に維持されます。
システムと RPM のアップグレードの詳細については、「自動依存関係管理」の章を参照してください。