アプリケーション パフォーマンス モニターに関する情報
アプリケーション パフォーマンス モニター機能は、インテントベースのパフォーマンスモニターを設定できる、簡素化されたフレームワークです。この機能を使用すると、クライアントセグメント、ネットワークセグメント、サーバーセグメントでフィルタリングされたエンドツーエンドのアプリケーション パフォーマンスをリアルタイムで表示できます。この情報は、アプリケーションのパフォーマンスを最適化するのに役立ちます。
アプリケーション パフォーマンス モニターは、特定のトラフィックの評価指標を収集するのに使用される、事前定義された設定です。
アプリケーション パフォーマンス モニタリングの主なコンセプト
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モニタリングプロファイル:プロファイルは、コンテキストに対して有効または無効にすることができる、事前定義された一連のトラフィックモニターです。この機能の一部として、SD ルーティング パフォーマンス プロファイルに、Cisco Catalyst SD ルーティング インターフェイスを通過するトラフィックをモニタリングするためのアプリケーション応答時間(ART)集約モニターが含まれるようになりました。SD ルーティング パフォーマンス プロファイルには、インテントに基づいてトラフィックをフィルタリングする専用ポリシーがあります。
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コンテキスト:インターフェイスの入力トラフィックと出力トラフィックの両方にアタッチされるパフォーマンス モニター ポリシー マップに相当します。コンテキストには、有効にする必要があるトラフィックモニターに関する情報が含まれます。インターフェイスにコンテキストがアタッチされると 、入力トラフィックと出力トラフィックにそれぞれ 1 つずつ、合計 2 つのポリシーマップが作成されます。トラフィックモニターで指定されている方向に基づいてポリシーマップがアタッチされると、トラフィックのモニターが開始されます。
アプリケーション パフォーマンス モニターのワークフロー
パフォーマンスモニターは、ダイレクト インターネット アクセス(DIA)インターフェイスでのみ有効にできます。モニタリング対象は、DIA インターフェイスで送受信されるトラフィックのパフォーマンスです。その後、さまざまな show コマンドを使用することで、モニタリングしているアプリケーションの詳細を表示できます。
アプリケーション パフォーマンス モニタリングの前提条件
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Cisco IOS XE Catalyst SD-Routing デバイスの最小ソフトウェアバージョン:Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN リリース 17.13.1a
制限事項
アプリケーション パフォーマンス モニターの制限事項は次のとおりです。
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アプリケーション パフォーマンス モニターは、SD ルーティングデバイスで ART のみをサポートします。
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このリリースでは、ダイレクト インターネット アクセス(DIA)シナリオのみがサポートされています
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パフォーマンスのモニタリングは、IPv4 トラフィックでのみサポートされます。IPv6 トラフィックはサポートされていません。
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アプリケーション パフォーマンス モニターは、デバイス上のマルチ アプリケーション集約モニターをサポートしていません。
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APM で使用されるクラスマップは、最大 2 つのレイヤクラスマップのみをサポートし、3 つ以上のレイヤクラスマップをサポートしません。
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Cisco SD-WAN Manager では、SD ルーティングデバイスの APM を設定するために、CLI ベースの設定グループのみがサポートされています。
アプリケーション パフォーマンス モニターの設定
DIA インターフェイスでアプリケーション パフォーマンス モニターを有効にし、ART のトラフィック メトリックをモニターできます。
DIA インターフェイスでのパフォーマンスの有効化
次の例は、SD-Routing application-aggregation プロファイルを使用してパフォーマンスモニターのコンテキストを設定する方法を示しています。この設定により、ART トラフィックメトリックのモニタリングが有効になり、特定のインターフェイスに適用されます。
class-map match-any APP_PERF_MONITOR_APPS_0
match protocol attribute application-group amazon-group
match protocol attribute application-group box-group
match protocol attribute application-group concur-group
match protocol attribute application-group dropbox-group
match protocol attribute application-group google-group
match protocol attribute application-group gotomeeting-group
match protocol attribute application-group intuit-group
match protocol attribute application-group ms-cloud-group
match protocol attribute application-group oracle-group
match protocol attribute application-group salesforce-group
match protocol attribute application-group sugar-crm-group
match protocol attribute application-group webex-group
match protocol attribute application-group zendesk-group
match protocol attribute application-group zoho-crm-group
class-map match-any APP_PERF_MONITOR_FILTERS --- class-map max 2 layer supported, 3 or more layer class-map not supported for APM feature
match class-map APP_PERF_MONITOR_APPS_0
!
この設定例では、パフォーマンスモニターのコンテキストを設定する方法を示します。performance monitor context APP_PM_POLICY profile application-aggregation
exporter destination local-controller source Null0
traffic-monitor art-aggregated class-and APP_PERF_MONITOR_FILTERS interval-timeout 300 sampling-interval 100
この設定例では、インターフェイスでパフォーマンスモニターのコンテキストを有効にする方法を示します。interface GigabitEthernet1 --- DIA interface(s)
performance monitor context APP_PM_POLICY
SD ルーティングデバイスでのアプリケーション パフォーマンス モニタリングの設定
設定グループを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
[Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN Manager] のメニューから、[Configuration] > [Configuration Groups] > [Add CLI based Configuration Group] の順に選択します。 |
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ステップ 2 |
[Add CLI based Configuration Group] ポップアップ ダイアログ ボックスで、設定グループ名を入力します。 |
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ステップ 3 |
[Solution Type] ドロップダウンリストをクリックし、SD ルーティングデバイスのソリューションタイプとして [sd-routing] を選択します。 |
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ステップ 4 |
[Description] フィールドに機能の説明を入力します |
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ステップ 5 |
[Next] をクリックします。 |
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ステップ 6 |
[Load Running Config from Reachable Device] ドロップダウンリストをクリックし、実行構成を選択するか、テキストボックスに構成 CLI を追加します。 |
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ステップ 7 |
[Save] をクリックします。 |
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ステップ 8 |
設定グループ名の横にある […] をクリックし、[Edit] を選択します |
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ステップ 9 |
[Associated Devices] をクリックします。 |
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ステップ 10 |
1 つ以上のデバイスを選択し、[Deploy] をクリックします
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ステップ 11 |
[Configuration] > [Configuration Groups] > [Deploy] をクリックします |
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ステップ 12 |
設定グループ名の横にある […] をクリックし、[Edit] を選択してパフォーマンス モニター コンテキスト プロファイルとフローモニターを変更し、インターフェイスに再接続します。 |
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ステップ 13 |
[Deploy] をクリックします。 |
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ステップ 14 |
[Save] をクリックします。 |
アプリケーション パフォーマンス モニターの確認
SD ルーティングデバイスのアプリケーション パフォーマンス モニターの設定を確認するには、show performance monitor cache monitor コマンドを使用します。
Device#show performance monitor cache monitor APP_PM_POLICY-art_agg detail format record
Monitor: APP_PM_POLICY-art_agg
Data Collection Monitor:
CAT-art-aggregated CTX:0 ID:2947958679|2000002 Epoch:0
Max number of records: 675000
Current record count: 7
High Watermark: 13
Record added: 14
Record aged: 7
Record failed to add: 0
Synchronized timeout (secs): 300
FLOW DIRECTION: Output
TIMESTAMP MONITOR START: 14:10:00.000
FLOW OBSPOINT ID: 4294967298
INTERFACE OVERLAY SESSION ID OUTPUT: 0
IP VPN ID: 65535
APPLICATION NAME: layer7 share-point
connection server resp counter: 1477
connection to server netw delay sum: 10822 < --- SND_ samples
connection to server netw delay min: 100
connection to server netw delay max: 103
connection to client netw delay sum: 3559 < --- CND_ samples
connection to client netw delay min: 20
connection to client netw delay max: 198
connection application delay sum: 936
connection application delay min: 0
connection application delay max: 122
connection responder retrans packets: 2 <---- lost_samples
connection to server netw jitter mean: 0
connection count new: 108 < ---- SND/CND_counts
connection server packets counter: 2018 <---- total_samples
Latency(SND ms) = SND_ samples/ SND/CND_counts
Latency(CND ms) = CND_ samples/ SND/CND_counts
Loss ratio = lost_samples /total_samples
アプリケーション パフォーマンス モニターの機能情報
次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェアリリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェアリリースでもサポートされます。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、https://cfnng.cisco.com/に進みます。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
機能名 |
リリース |
機能情報 |
---|---|---|
Cisco SD ルーティング アプリケーション パフォーマンス モニター |
Cisco IOS XE リリース 17.13.1a |
アプリケーション パフォーマンス モニター機能では、インテントベースのパフォーマンスモニターを設定できる、簡素化されたフレームワークが導入されています。このフレームワークを使用すると、クライアントセグメント、ネットワークセグメント、ネットワークセグメントでフィルタリングされたエンドツーエンドのアプリケーション パフォーマンスをリアルタイムで表示できます。 |