Cisco 12012 ギガビット スイッチ ルータ エア フィルタ アセンブリの交換およびアップグレード手順
製品番号:GSR12-FLT-UPG =、GSR12-FLTR-ENH =
Customer Order Number:DOC-J-7811554=
このマニュアルでは、エア フィルタとエア フィルタ トレイで構成されているGSRエア フィルタ アセンブリを取り外し、新しいエア フィルタとエア フィルタ トレイのアセンブリに交換する手順について説明します。このマニュアルの構成は、次のとおりです。
• 「安全上の警告」
• 「CCO」
この資料は、Cisco 12012ギガビット スイッチ ルータに付属の『Cisco 12012 GSR Installation and Configuration Guide』(Document Number 78-4331-xx)、およびこの資料とセットになっている『Cisco 12012 Gigabit Switch Router Air Filter Upgrade Supplement』(Document Number 78-11633-xx)と併せてご利用ください。
エア フィルタ アセンブリの取り付けや取り外しを行う前に、「安全に関する注意事項」を確認し、けがや機器の損傷が起きないようにしてください。ここでは、取り外しおよび取り付け作業に必要な工具および部品も紹介します。
既存のエア フィルタ アセンブリを取り外し、新しいエア フィルタ アセンブリを取り付けるには、次の工具および部品が必要です。
• エア フィルタ アセンブリ ― GSR12-FLT-UPG =
(注) 既存のエア フィルタ トレイから取り外した5本のネジは、新しいエア フィルタ トレイをシャーシに固定するときに使用するので、処分しないでください。
安全を確保し、装置を保護するために、以下の注意事項に従ってください。作業場所で発生する可能性のある危険な状況は、ここで記述するものがすべてではありません。ルータの電気系統および電子部品を扱う際、またはその周辺で作業を行う際には、 細心の注意 を 払ってください 。
• 機器を取り扱う前に、すべての電源コードおよびライン カード インターフェイス ケーブルを外してください。
• 通路には、工具やルータのコンポーネントを置かないでください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
エア フィルタ アセンブリのアップグレードに電力は不要なので、ルータの電気系統または電子部品を扱う場合、またはその付近で作業する場合には、次に示す基本的な注意事項を守っていれば安全に作業を進めることができます。
• カード ケージまたは他のルータ内蔵コンポーネントを扱う作業の前に、作業場所の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電話回線または他のネットワーク ケーブルに接続された装置を扱う場合は、さらに次の注意事項に従ってください。
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や切断を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、濡れた場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
基板の扱い方を誤ると、静電破壊が生じることがあります。これらの不適切な取り扱いによって、基板が間欠的または全面的に故障する可能性があります。
基板を扱うときは、次の注意事項に従って、静電破壊を防止してください。
• 静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。リスト ストラップの装置側(バナナ ジャック)をカード ケージ左上のESDソケットに差し込みます(図 1を参照)。
• リスト ストラップは身体の静電気から装置を保護するだけです。 衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
静電気防止用ストラップを着用し、Cisco 12012ギガビット スイッチ ルータのシャーシに接続します(図 1を参照)。
図 1 静電気防止用リスト ストラップとGSRシャーシの接続
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を引き起こす状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
エア フィルタ アセンブリを取り外す手順は、次のとおりです。
エア フィルタ トレイからエア フィルタを外す手順は、次のとおりです。
警告 損傷防止のために、エア フィルタ トレイ上またはカード ケージ内に工具を置かないでください。カード ケージ内またはエア フィルタ トレイ上に工具を置くと、通気が妨げられ、Cisco 12012が過熱状態になる可能性があります。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、反対側の端をシャーシ前面にある2つのESDコネクション ソケットのどちらか一方、またはカード ケージ フレームの塗装されていない金属に取り付けます(図 1を参照)。
ステップ 2 3/16インチのマイナス ドライバを使用して、エア フィルタ トレイの非脱落型ネジ(2本)を緩めます。
ステップ 3 トレイを下向きに回転させ、カード ケージから外します。
ステップ 4 エア フィルタは、エア フィルタ トレイの両側のくぼみによって、トレイ内に収まっています。指でエア フィルタをつかみ、エア フィルタ トレイから静かに引き出します(図 2を参照)。
警告 カード ケージにライン カードまたはファブリック カードが剥き出しになっていることがあります。開放状態のカード ケージの周りで作業を行うときには、細心の注意を払ってください。
ステップ 6 エア フィルタ トレイを閉じて、指の力だけで2本の非脱落型ネジ締め、シャーシに固定します。
ステップ 1 No.1プラス ドライバを使用して、エア フィルタ トレイ底辺の蝶つがいをシャーシに固定している5本のネジを外します(図 3を参照)。
ステップ 2 カード ケージから離れた安全な場所にネジを保管します。
(注) エア フィルタ トレイがシャーシから完全に外れても落ちないように、片手でしっかり持ちます。
ステップ 3 エア フィルタ トレイ上部の2本の非脱落型ネジを、カード ケージおよびシャーシから外れるまで緩めます。
ステップ 4 エア フィルタに付着している埃がカード ケージに吸い込まれないように、エア フィルタ トレイをカード ケージおよびシャーシの前面から遠ざけます。
ステップ 5 エア フィルタ トレイを邪魔にならない場所に置きます。
Cisco 12012ギガビット スイッチ ルータにエア フィルタ アセンブリを取り付ける手順は、次のとおりです。
• CCO
(注) 静電気防止用リスト ストラップは装着したままにしておいてください。外してしまった場合は、静電気防止のために、再度着用してください(図 1を参照)。
エア フィルタ トレイをシャーシに取り付ける手順は、次のとおりです。エア フィルタ トレイは、Cisco 12012ギガビット スイッチ ルータの冷却容量が増すように、左右と底面が開放された構造になっています。
ステップ 1 エア フィルタ トレイを片手でしっかり支えながら、エア フィルタ トレイの底辺にある蝶つがいの5個の穴をシャーシの穴に重ねます。さらに、エア フィルタ トレイ上部の2本の非脱落型ネジを指の力だけで締めます(図 4を参照)。
図 4 エア フィルタ トレイの蝶つがいの穴とシャーシの穴を重ねる
ステップ 2 No.1プラス ドライバと、保管しておいた5本のネジを使用して、エア フィルタ トレイ底辺の蝶つがいをシャーシに固定します。
ステップ 3 5本のネジを全部締めてから、さらに各ネジを4分の1回転ずつ締め、エア フィルタ トレイとシャーシの間を密着させます。
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CCOは、年中無休24時間体制で利用でき、シスコのお客様およびパートナに豊富な標準サービスおよび付加価値サービスを提供しています。CCOでは、 製品情報、 製品マニュアル、ソフトウェア アップデート、リリース ノート、テクニカル チップ、バグ ナビゲータ、コンフィギュレーション ノート、パンフレット、提供サービスなどの情報が得られると共に、共有ファイルおよび許可ファイルにアクセスして、ダウンロードすることができます。
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