製品番号:アラーム カード GSR-ALRM、アラーム ディスプレイ GSR10-DISP
Customer Order Number:DOC-J-7812321=
このマニュアルでは、Cisco 12410 インターネット ルータのアラーム カードおよびアラーム ディスプレイを取り外して交換する手順について説明します。アラーム カードはCisco 12410 インターネット ルータのスイッチ ファブリック/アラーム カード ケージに搭載されており、アラーム ディスプレイ パネルはルータの前面に搭載されています。
ルータ、およびこのルータ上で実行するCisco IOSソフトウェアには、さまざまな機能が統合されています。 これらの情報は、以下の資料に記載されています。
• Cisco Documentation CD-ROMパッケージ ― シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCD-ROMパッケージでご利用いただけます。Cisco Connection FamilyのDocumentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。最新の
Documentation CD-ROMの入手方法については、製品を購入された代理店にお問い合わせください。このCD-ROMパッケージは単独または年間契約で入手することができます。
• シスコのWebサイト ― WWW上のURL、http://www.cisco.com、http://www.cisco.com/jp、
http://www-china.cisco.com、またはhttp://www-europe.cisco.comでもシスコの資料をご利用いただけます。
• Cisco IOSソフトウェアのマニュアル ― Cisco IOSソフトウェアのコンフィギュレーション情報およびサポートについては、ご使用のシスコ製ハードウェアにインストールされているCisco IOSソフトウェア リリースに対応したCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットのコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。また、ルータ上で使用しているCisco IOSソフトウェア バージョンに対応したCisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
• Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア マニュアル ― Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア インストレーションおよびメンテナンスについては、ルータに付属のインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
• 適合規格および安全上の推奨事項 ―『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Internet Routers 』を参照してください。
シスコの製品マニュアルまたはマニュアルに関する一般情報については、以下を参照してください。
–Cisco Connection Online(CCO)(CCOを参照)。
Cisco 12410 インターネット ルータのアラームおよびディスプレイ システムは、2つのアラーム カード(スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージに搭載)と、アラーム ディスプレイ(シャーシ前面でブロワー モジュールの下)で構成されています(図 1を参照)。スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージは、エア フィルタ ドアの奥にあります。2つのアラーム カードは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの右側の2スロットに搭載されていて、[Alarm]というラベルが付いています。
ルータのアラーム カードおよびアラーム ディスプレイは、次の4つの機能を実行します。
• CSCおよびSFCのOK/FAILステータスを表示します。
• ライン カード用の冗長な5 VdcのMaintenance Bus(Mbus;メンテナンス バス)供給電圧を生成します。
このバージョンのアラーム システムは、従来のCisco 12000シリーズ インターネット ルータ ベース システムとは異なり、Cisco 12410 インターネット ルータ筐体の設計条件に対応するために、ディスプレイ インジケータLED、アラーム リレー、および外部アラーム リレー コネクタを1つのカードに組み込んでいます。外部アラーム ディスプレイ部は、シャーシ前面で水平ケーブル マネジメント トレイのすぐ上に搭載されています(図 2を参照)。アラーム ディスプレイ部のことを、アラーム ディスプレイ カードまたは単にアラーム ディスプレイと呼ぶ場合もあります。
また、Cisco 12016インターネット ルータ(およびCisco 12416インターネット ルータ)では、電源システムのモニタ機能が電源シェルフのMbusモジュールに組み込まれていましたが、この機能はアラーム カードのMbusモジュールに移されています。
交換作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
また、Cisco 12410 インターネット ルータの取り付け、設定、またはメンテナンスを行う前に、
『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Internet Router 』(発注番号:78-4347-xx)に記載されている安全上の警告を確認してください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を引き起こす状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
安全を確保し機器を保護するために、次の注意事項に従ってください。ただし、これらの注意事項は発生する可能性のある危険な事態をすべて網羅しているとは限らないので、 十分に注意して 作業を行ってください。
• システムの移動は、必ず電源コードおよびインターフェイス ケーブルを外してから行ってください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 他の人が通行する場所には、工具や部品を置かないでください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• ルータ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• ルータの取り付けまたは取り外し作業は、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してから行ってください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
–感電などの危険性がないことを確認してから、負傷者を救助してください。ルータの電源を切断してください。
–他の人に救急医療への通報を任せてください。不可能な場合には、負傷者の容態を見極めた上で、救助を求めに行ってください。
–負傷者に人口呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を行ってください。
また、電源は外してあっても電話回線またはネットワーク回線に接続されたままの機器を取り扱うときは、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときは、電話回線の設置作業を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、水濡れのおそれがある場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には触れないでください。
ルータ コンポーネントの多くは、静電気によって損傷を受けることがあります。30Vという低い電圧でも損傷するコンポーネントがあります。一方、プラスチックや発泡スチロールに触れたり、プラスチックやカーペットで部品を擦ったりしただけでも、35,000Vもの静電気が発生することがあります。適切なESD(静電気放電)対策を講じないと、故障または間欠的な障害が発生する可能性があります。静電破壊を防止するために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト ストラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• コンポーネントの取り外しまたは取り付けを行うときは、静電気防止用ストラップの機器側を、シャーシ前面にあるESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に取り付けます(図 3を参照)。コンポーネントと衣服が接触しないように注意してください。静電気防止用リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。 衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
図 3 Cisco 12410シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続
• カード コンポーネントは、必ずコンポーネント面を上にして、静電気防止用マットまたはカード ラックに置くか、静電気防止用袋に入れてください。コンポーネントを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に保管してください。
• ライン カードまたはルータ プロセッサ(RP)を取り付けるときは、必ずイジェクト レバーを使用してカード コネクタをバックプレーンに装着し、カードの前面プレートの両側にある非脱落型ネジを締めてください。非脱落型ネジはプロセッサの脱落を防ぐだけではなく、ルータに適切なアースを提供し、バックプレーンにカード コネクタを確実に固定させるために必要です。
• ライン カード、クロック スケジューラ カード、スイッチ ファブリック カード、またはRPを取り外すときは、必ずイジェクト レバーを使用して、カード コネクタをバックプレーンから外します。カードの金属製フレームの下を片手で支えながら、スロットからカードをまっすぐにゆっくりと引き出します。
• ライン カード、クロック スケジューラ カード、スイッチ ファブリック カード、またはRPを取り扱うときは、カードの金属製フレームのエッジ部分だけを持つようにしてください。基板またはコネクタ ピンには触れないように注意してください。
システムを稼働させたまま、一方のアラーム カードを交換することができます。ただし、エア フィルタ ドアを開けた状態では通常の冷却が行われないので、作業を迅速に行う必要があります。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にあるESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 エア フィルタ ドアをシャーシに固定している非脱落型ネジ(エア フィルタ ドアの両側に1つずつ)を緩めます(図 4を参照)。
ステップ 3 エア フィルタ ドアの前面カバーの左右を持ち、ドアをゆっくりと下へ倒して、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージを開きます(図 5を参照)。
アラーム カードは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの右側の2スロットに搭載されていて、[ALARM]というラベルが付いています。
図 5 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ(ドアを開いた状態)
ステップ 4 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ内で適切なアラーム カードを選びます。カードの2つのイジェクト レバーを持ち、同時にカード フレームの前端から70度ほど開いて、カードをバックプレーン コネクタから外します。
ステップ 5 カードの金属製フレームだけを持って、アラーム カードをスロットから引き出し、そのまま静電気防止用袋またはその他の静電気防止用容器に入れます。
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージにアラーム カードを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にあるESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 静電気防止用袋または静電気防止用容器から交換用のアラーム カードを取り出します。
ステップ 3 カード フレームのエッジ(下側のイジェクト レバー付近)に貼付されているラベルを調べて、取り付け先のカード スロットを確認します。
(注) スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの各スロットには、位置合わせ用の溝がついています。スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージにカードを取り付けるときは、カード フレームの上下エッジを必ずスロットの溝に合わせてください。
ステップ 4 カード フレームのハンドルを片手で持ち、反対側の手でフレームを下から支えて、適切なスロットにカードを合わせます。カードを途中までスロットに差し込みます。カードの回路やコネクタには触れないでください。
ステップ 5 カードの2つのイジェクト レバーを開いて、カードの上下にあるカード イジェクト カムの切れ目が、カード ケージ スロットの両端にあるタブを通過するようにします。
ステップ 6 カードをカード ケージ スロットに差し込み、カード イジェクタ カムがカード ケージ スロットの両側のタブにかみ合うようにします。
ステップ 7 カードの2つのイジェクト レバーを内側に倒し、カード フレームの前端に重なるようにして、カードをバックプレーン コネクタに装着します。
ステップ 8 エア フィルタ ドアを押し上げ、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの開口部に合わせます。
ステップ 9 エア フィルタ ドアの左右にあるパネル ネジを締めて、エア フィルタ ドアをシャーシに固定します。
外部アラーム ディスプレイを交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にあるESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 ALARM AまたはALARM Bコネクタに外付けのアラーム ケーブルが接続されている場合は、ケーブルを取り外します。
ステップ 3 シャーシとアラーム ディスプレイ部の入力コネクタを接続するケーブルを固定している2つのネジを緩めます。
ステップ 5 アラーム ディスプレイ部の両側にある2つのパネル ネジを緩め、アラーム ディスプレイ部を取り外します。
外部アラーム ディスプレイを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にあるESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 2つのパネル ネジを使用して、交換用の外部アラーム ディスプレイをシャーシに固定します。
ステップ 3 シャーシからのケーブルを、アラーム ディスプレイ部のINPUTコネクタに接続し、2つのネジでケーブルを固定します。
ステップ 4 ALARM AまたはALARM Bコネクタに接続されていたケーブルを元どおりに接続します。
Cisco 12410 インターネット ルータの適合規格および電磁適合性に関する情報は、『Cisco 12410 Internet Router Installation and Configuration Guide』(78-12242-xx)を参照してください。『Cisco 12410 Internet Router Installation and Configuration Guide』は、Documentation CD-ROMおよびCCOでもご利用いただけます。
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