シスコ製品番号:GSR10-BLWR-CBL=
Customer Order Number:DOC-J-7813186=
このマニュアルでは、Cisco 12410インターネット ルータの内蔵ブロワー ケーブルを取り外して交換する手順について説明します。
ご使用のルータ、およびこのルータ上で実行するCisco IOSソフトウェアには、さまざまな機能が統合されています。 これらの情報は、以下の資料に記載されています。
• Cisco Documentation CD-ROMパッケージ ― シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCD-ROMパッケージでご利用いただけます。Cisco Connection FamilyのDocumentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。最新の
Documentation CD-ROMの入手方法については、製品を購入された代理店にお問い合わせください。このCD-ROMパッケージは単独または年間契約で入手することができます。
• CiscoのWebサイト ― WWW上のURL、http://www.cisco.com、http://www.cisco.com/jp、
http://www-china.cisco.com、またはhttp://www-europe.cisco.comでもシスコの資料をご利用いただけます。
• Cisco IOSソフトウェアのマニュアル ― Cisco IOSソフトウェアの設定情報とサポートについては、ご使用のシスコ製ハードウェアにインストールされているCisco IOSソフトウェア リリースに対応したCisco IOSソフトウェア設定ドキュメンテーション セットの、モジュール式コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。また、ルータ上で使用しているCisco IOSソフトウェア バージョンに対応したCisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
• Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ ハードウェアのマニュアル ― Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア インストレーションおよびメンテナンス情報については、ご使用のルータに付属のインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
• 適合規格および安全性 ― 『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 series Internet Routers』を参照してください。
シスコのマニュアルを参照する場合、またはマニュアルに関する全般的な情報を入手する場合は、下記をご利用ください。
–CCO(CCOを参照)
ブロワー ケーブルはCisco 12410インターネット ルータ の内蔵ケーブルで、システムとブロワー モジュールとの間の電気接続および信号接続を行います。通常の動作の場合、ブロワー ケーブルは背面カバーの下に隠されています。ブロワー ケーブルの一方の端はバルクヘッドマウント コネクタになっており、シャーシの前面からブロワー モジュールが装着されたときに接続します。ケーブルはシャーシの背面パネルの下側に引き回され、そこでケーブルのもう一方の端がシャーシのバックプレーンに接続します(図 1を参照)。
交換作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
また、Cisco 12410インターネット ルータの設置、設定、保守を行う前に、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 series Internet Router 』(資料番号:78-4347-xx)に記載されている安全上の警告を確認してください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を引き起こす状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
次の注意事項に従って作業者の安全を確保し、機器の損傷を防止してください。以下のリストは、作業中に発生し得る危険な状態すべてを網羅しているとは限らないので、 十分に注意して作業を行ってください 。
• システムを移動するときは、必ず事前にすべての電源コードおよびインターフェイス ケーブルを取り外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 他の人が通行する場所には、工具や組立部品を置かないでください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• ルータ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• ルータの取り付けまたは取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 故障していると思われる機器は、絶対に取り付けないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
–自分自身に危険が及ばないように注意してください。ルータの電源を切ってください。
–可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから援助を要請してください。
–負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。
また、装置の電源が切断されていても、電話回線または他のネットワーク配線に接続している場合には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときは、電話線の接続を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックを、湿度の高い場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切断されている場合を除き、絶縁されていない電話線や端子には決して手を触れないでください。
ルータ コンポーネントの多くは、静電気によって損傷を受けることがあります。コンポーネントによっては30 Vの電圧でも損傷しますが、プラスチックまたは梱包用の発泡スチロールを取り扱ったり、プラスチックまたはカーペットの上でアセンブリをスライドさせると35,000 Vの静電気が発生することがあります。適切なESD(静電気放電)対策を講じなかった場合、故障または間欠的なコンポーネント障害が生じます。ESDによる損傷の可能性を最小限に抑えるため、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト トラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• コンポーネントの取り外しまたは取り付けを行う際は、静電気防止用ストラップの装置側をシャーシ前面にあるESD接続ソケット、またはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(図 2を参照)。コンポーネントと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは衣服の静電気から機器を保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
• 取り外したカードは、必ずコンポーネント側を上にして静電気防止シートに置くか、静電気防止用カード ラックまたは静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• ライン カードまたはRoute Processor(RP; ルート プロセッサ)を取り付けるときは、イジェクト レバーを使用してバックプレーンにカード コネクタを固定し、カード前面プレートの両側の非脱落型ネジを締めてください。非脱落型ネジはプロセッサの脱落を防ぐだけではなく、ルータに適切なアースを提供し、バックプレーンにカード コネクタを確実に固定させるために必要です。
• ライン カード、クロック スケジューラ カード、スイッチ ファブリック カード、またはRPを取り外す場合は、イジェクト レバーを使用して、バックプレーンからカード コネクタを外します。片手で金属製カード フレームを持ち、スロットからゆっくり引き出します。もう一方の手をフレームの下に当てて、スロットからまっすぐ引き出します。
• ライン カード、クロック スケジューラ カード、スイッチ ファブリック カード、またはRPは、金属製のカード フレームの端だけを持つようにしてください。ボードやコネクタ ピンには触れないようにしてください。
図 2 Cisco 12410シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続
内蔵ブロワー ケーブルにアクセスするには、背面カバーを取り外してブロワー モジュールを取り出す必要があります。DC電源システムの背面にあるコンポーネントは、AC電源システムのものとは異なります。ここでは、ACおよびDCの両電源システムに関する手順について説明します。
AC電源Cisco 12410インターネット ルータの背面パネルのコンポーネント構成図を図 3 に示します。次の手順で、図 3を参照してください。
(注) 背面カバーを取り外して内蔵ブロワー ケーブルにアクセスする際、AC PDUは取り外しません。
AC電源システムから背面カバーを取り外す手順は、次のとおりです。
b. 設備のAC回路ブレーカーをオフにします(該当する場合)。
c. ルータの2つのAC電源コネクタから両方のAC電源コードを取り外します。
ステップ 2 図 3を参照し、AC水平トラフを固定しているパネルのネジを緩めてトラフを取り外します。
ステップ 3 図 3を参照し、シャーシに背面カバーを固定している16個のパネルのネジを緩めて背面カバーを取り外します。
図 4 に、DC電源Cisco 12410インターネット ルータの背面パネルでのコンポーネント構成図を示します。この図は以下の手順で使用します。
(注) 背面カバーを取り外して内蔵ブロワー ケーブルにアクセスする際、DC PDUは取り外しません。
DC電源システムから背面カバーを取り外す手順は、次のとおりです。
警告 次の作業を開始する前に、Cisco 12410インターネット ルータのDC電源入力に電力を供給するDC回路をオフにします。すべての電源を確実に切断するには、DC回路に対応している回路ブレーカーをOFFの位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをOFFの位置のままテープで固定します。
a. 前面パネルのスイッチでDC PEM(パワー エントリ モジュール)をオフにします。
DC接続ポストを覆っている透明なプラスチック カバーを取り外します。ネジを緩めてカバーを持ち上げます。
マイナスのケーブル、プラスのケーブル、アース ケーブルの順に行ってください。
ステップ 2 他のDC PDUのDC電源コードについてもステップ1bを繰り返します。
ステップ 3 図 4を参照し、DC水平トラフをシャーシに固定しているパネルのネジを緩めてトラフを取り外します。
ステップ 4 図 4を参照し、シャーシに背面パネルを固定しているパネルの16個のネジを緩めて背面カバーを取り外します。
ブロワー モジュールの重量は20.5ポンド(9.3 kg)あります。図 5に、シャーシからブロワー モジュールを取り外す方法を示します。
ブロワー モジュールを取り外す手順は、次のとおりです(図 5を参照)。
ステップ 1 ブロワー モジュールに取り付けられたスナップオン式の前面カバーを、側面を持ちながらまっすぐ手前に引いて取り外します。
ステップ 2 ブロワー モジュール前面プレートの2本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 3 ブロワー モジュールのハンドルを持ち、まっすぐ手前に引いて、ブロワー モジュール ベイの背面にあるシャーシ バックプレーン コネクタからブロワー モジュールを切り離します。ブロワー モジュール ベイの途中までブロワー モジュールを引き出します。
ステップ 4 片手でブロワー モジュールを支え、ブロワー モジュールをブロワー モジュール ベイから完全に引き出します。
ステップ 5 取り外したブロワー モジュールを安全に保管します。
ステップ 1 シャーシの背面から内蔵ブロワー ケーブルを確認します(図 1を参照)。
ステップ 2 内蔵ブロワー ケーブルの下部コネクタを固定しているネジを緩め、バックプレーンから切り離します。
ステップ 3 バルクヘッドマウント コネクタをシャーシに固定しているネジを外します。内蔵ブロワー ケーブルの交換の際に使用できるよう、ネジを保管します。
ステップ 4 シャーシの前面で、通常ブロワー モジュールが取り付けられている開口部から慎重に内蔵ブロワー ケーブルを引き出します。
ステップ 5 シャーシの開口部を通して、内蔵ブロワー ケーブルの下部コネクタで慎重に作業します。
ステップ 1 シャーシの前面で、シャーシの開口部を通じて交換用内蔵ブロワー ケーブルの下部コネクタで作業します。
シャーシ バックプレーンの下側にケーブルを引き回し、ブロワー モジュール スロットの背面にバルクヘッドマウント コネクタが位置するようにします。
ステップ 2 障害のあるブロワー ケーブルを取り外した際に保管したネジを使用し、バルクヘッドマウント コネクタを内蔵ブロワー ケーブルのコネクタに固定します。
ステップ 3 内蔵ブロワー ケーブル コネクタの下部に位置するコネクタをバックプレーン下側部分のコネクタに接続し、ネジで固定します。
ブロワー モジュールを元どおりに取り付ける手順は、次のとおりです(図 5を参照)。
ステップ 1 両手でブロワー モジュールを支え、3つのファン空気取り入れ口の開口部が下向きになるようにし、ブロワー モジュール ベイの前面にブロワー モジュールを置いて、ブロワー モジュールの背面のくぼみにあるブロワー モジュール コネクタがブロワー モジュール ベイの背面の角に取り付けられたコネクタと位置が合うようにします。
ステップ 2 レール上のブロワー モジュールをブロワー モジュール ベイに押し込みます。ブロワー モジュールがシャーシ コネクタと、つまり、ブロワー モジュール ベイ後部の内蔵ブロワー ケーブルのバルクヘッド マウント コネクタと接触したら手を止めます。
ステップ 3 ブロワー モジュール ハンドルを慎重にしっかりと押し込み、ブロワー モジュール コネクタがシャーシ コネクタとかみ合うようにします。
完全にかみ合うと、ブロワー モジュールの前面プレート フランジがフレームの前面と接触します。
(注) コネクタがかみ合うと、すべての電気接続および制御ライン接続が自動的に行われます。
ステップ 4 ブロワー モジュール前面プレートの2本の非脱落型ネジを締めます。
ステップ 5 ブロワー モジュール前面カバーを、ブロワー モジュール ベイおよび電源シェルフ周辺の4つのボール スタッド ソケットの上に置きます。
ステップ 6 前面カバーをしっかり押し込んで4つのボール スタッド ソケットにはめ込みます。
AC電源システムの背面カバーを交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 図 3を参照し、背面カバーを元どおりに取り付けます。
AC水平トラフの上に背面パネルの底部がはまるようにしてください。
背面パネルをシャーシに合わせてから、固定用のパネル ネジを締めます。
ステップ 2 図 3を参照して、AC水平トラフを元どおりに取り付け、パネル ネジでシャーシに固定します。
ステップ 3 AC電源コードを接続します。AC電源をオンにします。
DCC電源システムの背面カバーを交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 図 4を参照し、交換用背面カバーを取り付けます。
DC水平トラフの上に背面パネルの底部がはまるようにしてください。
背面パネルをシャーシに合わせてから、固定用のパネル ネジを締めます。
ステップ 2 図 4を参照し、DC水平トラフを元どおりに取り付けます(この板金にはDC PDU コネクション ポストを収容するための切り欠きがあります)。
DC水平トラフをシャーシにはめ込み、付属のパネル ネジで固定します。
ステップ 4 透明なプラスチックの安全用カバーを元どおりにDC端子に取り付けます。
a. 透明なプラスチック カバーをコネクション ポストにはめ、2つのネジとワッシャでシャーシに固定します。ネジのヘッド方向にワッシャを引っ張れる程度までネジをシャーシから緩めてください。次に緩めたネジに重ねるようにしてプラスチック カバーの水滴型の切り欠きをはめます。
c. 他の透明プラスチック カバーについても、ステップaとbを繰り返します。
Cisco 12410インターネット ルータの適合規格および電磁適合性については、『Cisco 12410 Internet Router Installation and Configuration Guide』(78-12242-xx)の付録A「Technical Specifications」を参照してください。『Cisco 12410 Internet Router Installation and Configuration Guide』は、シスコシステムズのCD-ROMまたはCCOでも提供されています。
CCO(Cisco Connection Online)は、シスコシステムズの主要なリアルタイム サポート チャネルです。メンテナンス契約のお客様およびパートナーは、CCOに登録しておくと、追加の情報やサービスを入手することができます。
CCOは、年中無休24時間体制で利用でき、シスコのお客様およびパートナーに豊富な標準サービスおよび付加価値サービスを提供しています。CCOでは、 製品情報、 製品マニュアル、ソフトウェア アップデート、リリース ノート、テクニカル チップ、バグ ナビゲータ、コンフィギュレーション ノート、パンフレット、提供サービスなどの情報が得られると共に、共有ファイルおよび許可ファイルにアクセスして、ダウンロードすることができます。
CCOは、キャラクタ ベース バージョンおよびWWWのマルチメディア バージョンの、同時更新される2つのインターフェイスにより、広範囲のユーザに対応しています。キャラクタ ベースのCCOは、Zモデム、Kermit、Xモデム、FTP、インターネット電子メールをサポートしており、狭い帯域幅で情報に簡単にアクセスできます。WWWバージョンのCCOは、写真、図、グラフィック、ビデオなど充実した内容のドキュメント、および関連情報へのハイパーリンクを提供しています。
• WWW:http://www-europe.cisco.com
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(注) シスコ製品について、保証範囲またはメンテナンス契約に基づく個別の技術支援が必要なネットワーク管理者の方は、Technical Assistance Center(TAC)、tac@cisco.comまたはjapan-tac@cisco.comにご連絡ください。 シスコシステムズ、シスコ製品、またはアップグレードに関する一般情報については、cs-rep@cisco.comにお問い合わせください。