2400 W DC PEMの取り付けのトラブルシューティング
2800 W DC PEMの取り付けのトラブルシューティング
Customer Order Number: DOC-J-7815873=
製品番号: 12000/10-DC-PDU=、12000/10-DC-PEM=、12000/10-LUGCVR=、12000/10-DC-TRUGH=、GSR10-TROUGH-AC=、GSR10-TROUGH-DC=、 PWR-GSR10-AC=、PWR-GSR10-AC-B=、 PWR-GSR10-DC=、PWR-GSR10-DC-B=、GSR10-AC-PDU=、GSR10-AC-PDU-B=、GSR10-DC-PDU=、GSR10-DC-PDU-B=、GSR10-LUG-CVR=、ACS-GSR10-REARCVR=
このマニュアルでは、Cisco 12010/12410/12810シリーズ ルータで使用するAC電源システムおよびDC電源システムの取り外しおよび取り付けの手順を説明します。アップグレード キットを発注した場合には、このマニュアルで説明する同一の手順を使用して、すべての電源システム コンポーネントをアップグレードできます。
(注) このマニュアルでは、オリジナルおよびアップグレード済みの電源装置および
Cisco 12010/12410/12810ルータとともに出荷されるPower Distribution Unit(PDU;配電ユニット)を図示しています。システムによっては、シャーシ内のコンポーネントは図と完全に同一ではありませんが、取り外しおよび取り付けの手順は基本的には同じです。必要に応じて、オリジナルのモデルと新しいモデルを示すために、複数の図を掲載しています。わかりやすくするため、ほとんどのシャーシ カバーは図中には示されていません。
Cisco 12010/12410/12810シリーズ ルータでは、AC入力またはDC入力のいずれかの電源システムを使用できます。これらのシステムでは、現時点では以下の2つのタイプの電源装置を使用できます。
• オリジナルの電源装置(2400 W) ― 旧システムとともに出荷
取り外しおよび取り付けの手順は、いずれのタイプの電源装置でも同じです。容量および物理的に異なるため、異なるタイプの電源装置をシャーシ内に混在させることはできません。電源装置はPEM(パワー エントリ モジュール)とも呼ばれます。
拡張容量の2800 W PEMに関しては、新型のPDUへのアップグレードも必要になります。オリジナルのPDUとともに拡張容量PEMを取り付けることはできません。オリジナルのPEMを拡張PEMに交換する場合は、PEMとPDUの両方を交換する必要があります。
取り付けまたは交換の前に、システムに取り付けられている電源装置とPDUを確認してください( 表1 )。
電源システム アップグレード キットのインストレーション時には、以下のコンポーネントを交換します。
• AC電源アップグレード(12000/10-AC-UP=)
–両方の電源装置(AC PEMの取り外しおよび取り付け)
–両方のPDU(AC PDUの取り外しおよび取り付け)
• DC電源アップグレード(12000/10-DC-UP=)
–両方の電源装置(DC PEMの取り外しおよび取り付け)
–両方のPDU、端子カバー、およびDCトラフ(DC PDUの取り外しおよび取り付け)
(注) NEBS拡張温度範囲要件に適合するには、ブロワーのアップグレード(電源アップグレード キットには含まれない)も必要です。ブロワーのアップグレードを発注するには、シスコの代理店にお問い合わせください(12000/10/16-BLWER=)。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、以下のことを行ってください。
• このセクションに記載の、安全に関する注意事項と静電気防止のための注意事項を読んでください。
• 取り付けを開始する前に、すべての必要なツールと装置が揃っていることを確認してください(取り付けに関する注意事項参照)。
• 取り付け中に、以下のマニュアルを参照できるようにしてください。
–ルータに付属の『 Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Routers 』(Text Part Number 78-4347-xx)
–『Cisco 12010, Cisco 12410, and Cisco 12810 Router Installation and Configuration Guide』
マニュアルの入手方法の詳細については、「マニュアルの入手方法」を参照してください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を引き起こす状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
ルータ コンポーネントの多くは、静電気によって損傷を受けることがあります。適切なESD(静電気放電)防止策を講じなかった場合、コンポーネントが完全に壊れたり、断続的な障害が発生したりする可能性があります。静電気による破損の可能性を最小にするには、静電気防止用リスト ストラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
(注) 静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は1~10 Mohmでなければなりません。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、静電気防止用リスト ストラップを手首に装着して、ストラップの装置側をシャーシまたはその他の接地された、塗装されていない金属面に接続してください(図1参照)。
Cisco 12010/12410/12810シリーズ ルータは、Online Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)をサポートしています。冗長電源装置を交換する場合、システムの電源がオンのままで、感電したりシステムに損傷を与えたりすることなく、電源装置を取り外しおよび取り付けできます。すべてのルーティング情報とセッションを保持したままで、電源装置を交換できます。
ただし、運用上の冗長性を確保し、内部温度を適正に保ち、EMI適合規格に準拠するために、正常に動作している電源装置が2台搭載されている必要があります。ルータを稼働させたまま故障した電源装置を取り外すときは、できるだけ迅速に作業を行う必要があります。取り外しおよび取り付けを始める前に、ツールと交換用電源装置が用意されていることを確認してください。
• 『Cisco 12010, Cisco 12410, and Cisco 12810 router Installation and Configuration Guide』
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Routers』
関連するマニュアルの詳細については、「マニュアルの入手方法」を参照してください。
ここでは、シャーシからのAC PEMの取り外しおよび取り付けの手順を説明します。作業を始める 前に 、「取り付けに関する注意事項」を読んでください。
図2に、AC PEMのコンポーネントを示します。
AC PEMの取り外しおよび取り付けを行うには、以下の手順を使用します。
ステップ 1 電源スイッチをOFF(0)の位置にセットします。
ステップ 3 ACコンセントに対応する回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 4 シャーシからPEMを取り外します(図3)。
b. レバーを手前に倒し、PEMをベイからイジェクトします。
警告 電源装置の重量は約20ポンド(9 kg)です。電源装置は両手で扱ってください。
ステップ 5 新しい電源装置を取り付けます(図4)。
a. バックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源装置をベイに差し込みます。
b. イジェクト レバーを閉じて非脱落型ネジを締め、電源装置をバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
ステップ 6 ACコンセントに対応する回路ブレーカーをオンにします。
ステップ 8 電源スイッチをON(1)の位置にセットします。
• 電源装置前面のPWR OK インジケータ(グリーン)が点灯します。インジケータが点灯しない場合は、「AC電源装置の取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
AC電源装置が取り付け後に正しく動作しない場合は、以下の手順でトラブルシューティングを行います。
ステップ 1 電源装置が正しく取り付けられていることを確認します。
• PEMをイジェクトし、取り付け直します。以下のことを確認します。
–イジェクト レバーの非脱落型ネジがしっかり締められていること。
ステップ 2 ルータの電源がオンになっており、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。
• 水平トラフ上の電源コードが正しい位置に固定クリップで固定されていること。
• 電源ケーブルの電源側がAC電源コンセントにしっかりと差し込まれていること。
–北米の場合、公称範囲200~240 VACで動作するAC入力電源装置ごとに、20 Aの最小供給電流が必要です(国際仕様の場合、13 A)。
ステップ 3 電源装置のステータス インジケータを確認します。
• PWR OK(グリーン) ― 電源装置は正常に動作しており、AC電源の電圧は公称の動作範囲の200~240 VACです。このインジケータは電源装置のスイッチがON(1)の位置にセットされている場合に点灯します。
–すべての電源を確認したあともPWR OK インジケータが消灯したままの場合は、電源装置をスペアと交換します。
• FAULT(イエロー) ― 電源装置内に障害が検出されたことを示します。このインジケータは、正常動作中は消灯しています。
–電源スイッチをオフにして、再度オンにします。これを数回繰り返してもこのインジケータが点灯する場合は、電源装置をスペアと交換します。
–スペアの電源装置でも障害が発生する場合は、電源シェルフのバックプレーン コネクタの障害が考えられます。ルータの電源をオフにして、シスコの代理店にお問い合わせください。
• TEMP(イエロー) ― 電源装置が、シャットダウンの原因となる過熱状態であることを示します。
–ブロワー モジュールが正常に動作していることを確認します。
–電源装置のファンとブロワー モジュールが正常に動作している場合は、電源装置をスペアと交換します。
• ILIM ― 電源装置が電流制限状態で動作していることを示します。
–各電源コードをそれぞれ専用のAC電源に接続してください。北米の場合、公称範囲200~240 VACで動作するAC入力電源装置ごとに、20 Aの最小供給電流が必要です(国際仕様の場合、13 A)。
既存のAC PDUの取り外しおよび取り付け、または2400 W PDUから2800 W PDUへのアップグレードを行うには、以下の手順を使用します。作業を始める 前に 、「取り付けに関する注意事項」を読んでください。
ステップ 1 電源スイッチをOFF(0)の位置にセットします。
ステップ 3 取り外すPDUに対応する回路ブレーカーをオフにします。
警告 この手順を終了するまで電源がオフであることを確実にするため、回路ブレーカー スイッチをオフ(0)の位置にテープで固定します。
ステップ 4 シャーシからPEMを取り外します(図5)。
a. イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、レバーを手前に倒してPEMをベイからイジェクトします。
(注) 電源装置を完全に取り外す必要はありません。AC PDUを交換する間、電源装置はベイに入ったままにできます。
ステップ 5 固定クリップを外し、電源ケーブルを水平トラフ上のAC電源コネクタから取り外します(図6)。
ステップ 6 背面シャーシ コンポーネントを取り外します(図7)。
a. AC水平トラフを固定している非脱落型ネジ(6本)を緩め、外します。
b. 背面パネルをシャーシに固定している非脱落型ネジ(16本)を緩め、外します。
c. AC PDUをシャーシに固定しているネジ(4本)を外し、PDUを取り外します。
ステップ 7 背面シャーシ コンポーネントを取り付けます(図7)。
a. 新しいAC PDUを取り付け、ネジ(4本)を締めてシャーシへ固定します。
b. 背面パネルを交換し、非脱落型ネジ(16本)を締めます。
(注) 背面パネルには、シャーシの上部に重なる部分があります。AC水平トラフの上に背面パネルの下部を合わせます。
c. AC水平トラフを交換し、非脱落型ネジ(6本)を締めます。
ステップ 8 電源ケーブルを水平トラフ上のAC電源コネクタに再接続し、固定クリップで固定します(図6参照)。
ステップ 9 電源装置を取り付けます(図8)。
a. ベイの奥のバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源装置をゆっくりとシャーシに押し込みます。
b. イジェクト レバーを閉じて非脱落型ネジを締め、電源装置をバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
ステップ 12 電源スイッチをON(1)の位置にセットします。
• 電源装置前面のPWR OK インジケータ(グリーン)が点灯します。インジケータが点灯しない場合は、「AC電源装置の取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
ここでは、シャーシからのDC PEMの取り外しおよび取り付けの手順を説明します。この手順を開始する 前に 、「取り付けに関する注意事項」を読んでください。
Cisco 12010/12410/12810シリーズ ルータでは、オリジナルのDC電源装置と拡張容量DC電源装置の両方が使用可能です。
• 図9 ― 2400 W DC電源装置コンポーネント
• 図10 ― 2800 W DC電源装置コンポーネント
DC PEMの取り外しおよび取り付けを行うには、以下の手順を使用します。
ステップ 1 電源スイッチをOFF(0)の位置にセットします。
ステップ 2 取り外すPEMに対応する回路ブレーカーをオフにします。
警告 この手順を終了するまで電源がオフであることを確実にするため、回路ブレーカー スイッチをオフ(0)の位置にテープで固定します。
ステップ 3 シャーシからPEMを取り外します(図11)。
b. レバーを手前に倒してPEMをベイからイジェクトします。
警告 DC PEMの重量は約14ポンド(6.35 kg)です。電源装置は両手で扱ってください。
ステップ 4 新しいDC PEMをシャーシに取り付けます(図12)。
a. ベイの奥のバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源装置をゆっくりとシャーシに押し込みます。
b. イジェクト レバーを閉じて非脱落型ネジを締め、電源装置をバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
ステップ 6 電源スイッチをON(1)の位置にセットします。
• 電源装置前面のPWR OK インジケータ(グリーン)が点灯します。インジケータが点灯しない場合は、「2400 W DC PEMの取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
DC PEMが取り付け後に正しく動作しない場合は、以下の手順でトラブルシューティングを行います。
ステップ 1 PEMが正しく取り付けられていることを確認します。
• PEMをイジェクトし、取り付け直します。以下のことを確認します。
–イジェクト レバーの非脱落型ネジがしっかり締められていること。
ステップ 2 ルータの電源がオンになっており、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。
• 背面パネルの電源ケーブルが端子スタッドにしっかりと接続されていること。
ステップ 3 PEMのステータス インジケータを確認します。
• PWR OK(グリーン) ― PEMは正常に動作しており、DC電源の電圧は公称の動作範囲の-48~-60 VDCです。このインジケータは電源スイッチがON(1)の位置にセットされている場合に点灯します。
• FAULT(イエロー) ― PEM内に障害が検出されたことを示します。このインジケータは、正常動作中は消灯しています。
–電源スイッチをオフにして、再度オンにします。これを数回繰り返してもこのインジケータが点灯する場合は、PEMをスペアと交換します。
–スペアのPEMでも障害が発生する場合は、電源シェルフのバックプレーン コネクタの障害が考えられます。ルータの電源をオフにして、シスコの代理店にお問い合わせください。
• TEMP(イエロー) ― PEMが、シャットダウンの原因となる過熱状態であることを示します。
–ブロワー モジュールが正常に動作していることを確認します。
–電源装置のファンとブロワー モジュールが正常に動作している場合は、PEMをスペアと交換します。
DC PEMが取り付け後に正しく動作しない場合は、以下の手順でトラブルシューティングを行います。
ステップ 1 PEMが正しく取り付けられていることを確認します。
• PEMをイジェクトし、取り付け直します。以下のことを確認します。
–イジェクト レバーの非脱落型ネジがしっかり締められていること。
ステップ 2 ルータの電源がオンになっており、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。
ステップ 3 PEMのステータス インジケータを確認します。
• F1LO(Feeder 1 Low)(イエローに点滅) ― PDU(Feeder 1)への入力接続が取り外されたか、または入力電圧が最小未満であることを示します。以下のことを確認します。
–電源コードがPDUの端子スタッドにしっかりと接続されていること。
上記の確認後もインジケータが点滅している場合は、電源装置を交換します。
• F2LO(Feeder 2 Low)(イエローに点滅) ― PDU(Feeder 2)への入力接続が取り外されたか、または入力電圧が最小未満であることを示します。以下のことを確認します。
–電源コードがPDUの端子スタッドにしっかりと接続されていること。
上記の確認後もインジケータが点滅している場合は、電源装置を交換します。
• RPF1(Reverse Polarity Feeder 1)(イエローに点滅) ― PDU(Feeder 1)の結線が間違っています。「DC PDUの取り外しおよび取り付け」のステップ 12を参照してください。正常動作中は、このインジケータは消灯しています。
• RPF2(Reverse Polarity Feeder 2)(イエローに点滅) ― PDU(Feeder 2)の結線が間違っています。「DC PDUの取り外しおよび取り付け」のステップ 12を参照してください。正常動作中は、このインジケータは消灯しています。
• FAIL(レッド) ― 以下のインジケータ(点滅)との組み合わせで点灯し、電源装置障害のタイプを示します。
• OC(Over Current;過電流)(レッドに点滅) ― 入力電流または出力電流が限界を超過し、過負荷または不足が発生していることを示します。
–電源装置のスイッチをOFF(0)にセットし、その後ON(1)の位置に戻します。
–インジケータがまだ点滅している場合は、電源装置をイジェクトして取り付け直します。
–インジケータがまだ点滅している場合は、電源装置を交換します。
• OT(Over Temperature;過温度)(レッドに点灯または点滅) ― 電源装置が、シャットダウンの原因となる過熱状態であることを示します。
–レッドに点滅 ― 電源装置のファンが回転していないことを示します。電源装置を交換します。
–レッドに点灯 ― 実際に過温度状態であることを示します。ブロワー モジュール内のすべてのファンが正常に動作していることを確認してください。
• すべてのブロワー モジュール ファンが動作している場合は、電源装置を交換します。
• 1つまたは複数のブロワー モジュール ファンが動作していない場合は、『Cisco 12010, Cisco 12410, and Cisco 12810 Router Blower Module and Air Filter Replacement Instructions』(Text Part Number 78-15875=)を参照してブロワー モジュールを交換してください。
• INOK(グリーン) ― 電源装置は正常に動作しており、DC電源の電圧は公称の動作範囲の-48~-60 VDCです。このインジケータは電源スイッチがON(1)の位置にセットされている場合に点灯します。電源装置に障害がある場合は、INOK インジケータは消灯します。
• DCOK(グリーン) ― 電源装置が正常に動作しており、公称の動作範囲であることを示します。このインジケータはDCOK インジケータが点灯した後、数秒間点灯します。電源装置に障害がある場合は、INOK インジケータは消灯します。
既存のDC PDUの取り外しおよび取り付け、または2400 W PDUから2800 W PDUへのアップグレードを行うには、以下の手順を使用します。この手順を開始する 前に 、「取り付けに関する注意事項」を読んでください。
ステップ 1 電源スイッチをOFF(0)の位置にセットします。
ステップ 2 取り外すPEMに対応する回路ブレーカーをオフにします。
警告 この手順を終了するまで電源がオフであることを確実にするため、回路ブレーカー スイッチをオフ(0)の位置にテープで固定します。
ステップ 3 シャーシからPEMを取り外します(図13)。
a. イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、レバーを手前に倒してPEMをベイからイジェクトします。
(注) 電源装置を完全に取り外す必要はありません。DC PDUを交換する間、電源装置はベイに入ったままにできます。
ステップ 4 PDUの透明プラスチックの保護カバーを取り外します(図16参照)。
(注) 2400 W PDUの保護カバーは図16に示されているように1つであり、2800 W PDUの保護カバーは上下2つに分かれています。
ステップ 6 DC電源ケーブルを、各ケーブルの色に注意して、それぞれの端子から以下の順序で取り外します(図14)。
d. 他のPDUに対してステップa、b、およびcを繰り返します。
e. ステップ 8に進みます。
警告 装置の損傷および破損を防止するため、必ず以下の順序でDC電源ケーブルとアース ケーブルを電源シェルフ端子から取り外してください:(1)マイナス(-)、(2)プラス(+)、(3)アース。
図14 DC電源ケーブルの取り外し ― 2400 W DC PDU
ステップ 7 DC電源ケーブルを、各ケーブルの色に注意して、それぞれの端子から以下の順序で取り外します(図15)。
d. 他のPDUに対してステップa、b、およびcを繰り返します。
e. ステップ 8に進みます。
警告 装置の損傷および破損を防止するため、必ず以下の順序でDC電源ケーブルとアース ケーブルを電源シェルフ端子から取り外してください:(1)マイナス(-)、(2)プラス(+)、(3)アース。
図15 DC電源ケーブルの取り外し ― 2800 W DC PDU
ステップ 8 背面シャーシ コンポーネントを取り外します(図16)。
a. DC水平トラフを固定している非脱落型ネジ(6本)を緩め、外します。
b. 背面パネルをシャーシに固定している非脱落型ネジ(16本)を緩め、外します。
c. DC PDUをシャーシに固定しているネジ(4本)を外し、PDUを取り外します。
ステップ 9 背面シャーシ コンポーネントを取り付けます(図16)。
a. 新しいDC PDUを取り付け、ネジ(4本)を締めてシャーシへ固定します。
b. 背面パネルを交換し、非脱落型ネジ(16本)を締めます。
(注) 背面パネルには、シャーシの上部に重なる部分があります。DC水平トラフの上に背面パネルの下部を合わせます。
c. DC水平トラフを交換し、非脱落型ネジ(6本)を締めます。
• 2400 W PDUの場合 ― ステップ 11に進みます。
• 2800 W PDUの場合 ― ステップ 12に進みます。
ステップ 11 以下の順序で、2400 W DC電源ケーブルを再接続します(図17)。
d. 他のPDUに対してステップa、b、およびcを繰り返します。
e. ステップ 13に進みます。
警告 装置の損傷および破損を防止するため、必ず以下の順序でアース ケーブルとDC電源ケーブルを電源シェルフ端子に接続してください:(1)アースとアース、(2)プラス(+)とプラス(+)、(3)マイナス(-)とマイナス(-)。
ステップ 12 以下の順序で、2800 W DC電源ケーブルを再接続します(図18)。
d. 他のPDUに対してステップa、b、およびcを繰り返します。
e. ステップ 13に進みます。
警告 装置の損傷および破損を防止するため、必ず以下の順序でアース ケーブルとDC電源ケーブルを電源シェルフ端子に接続してください:(1)アースとアース、(2)プラス(+)とプラス(+)、(3)マイナス(-)とマイナス(-)。
ステップ 13 PDUに透明プラスチックの保護カバーを取り付け、ネジを締めます(図16参照)。
(注) PDUの交換後には適切な保護カバーを取り付けてください。2400 W PDUの保護カバーは図16に示されているように1つであり、2800 W PDUの保護カバーは上下2つに分かれています。
ステップ 14 DC PEMをシャーシに取り付けます(図12)。
a. ベイの奥のバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源装置をゆっくりとシャーシに押し込みます。
b. イジェクト レバーを閉じて非脱落型ネジを締め、電源装置をバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
ステップ 16 電源スイッチをON(1)の位置にセットします。
• 電源装置前面のPWR OK インジケータ(グリーン)が点灯します。インジケータが点灯しない場合は、「2400 W DC PEMの取り付けのトラブルシューティング」または「2800 W DC PEMの取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
ここでは、規制情報、準拠規格情報、および安全性情報について説明します。
各国語で記述された安全上の警告および適合規格の全リストについては、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number 78-4347-xx)を参照してください。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラスAのデジタル装置に対するFCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利がFCC規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
シスコの製品マニュアル、テクニカル サポート、およびその他のリソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
WWW上の次のURLから、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコのWebサイトには、次のURLからアクセスしてください。
マニュアルの発注方法については、次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Networking Products MarketPlaceからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
Technical Assistance Center(TAC)では、シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラー、販売店を対象として、評価の高い24時間体制のテクニカル サポート サービスをオンラインおよび電話で提供しています。Cisco.comでは、技術支援のオンライン窓口として、TAC Webサイトを提供しています。
TAC Webサイト( http://www.cisco.com/tac )では、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。TAC Webサイトは1年中いつでも利用することができます。
TAC Webサイト上のツールにアクセスする際は、いずれもCisco.comのログインIDおよびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログインIDまたはパスワードを取得していない場合は、次のURLで登録手続きを行ってください。
Japan TAC Webサイトでは、利用頻度の高いTAC Webサイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Webサイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Webサイトにアクセスするには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。ログインIDとパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインTAC Case Openツール( http://www.cisco.com/tac/caseopen )では、P3およびP4の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。状況をご説明いただくと、TAC Case Openツールはすみやかな問題解決に役立つリソースを自動的に推奨します。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TACの技術者が対応します。
問題がP1またはP2(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話でTACにご連絡ください。P1およびP2の問題にはTACの技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア:1 800 805 227)
EMEA:+32 2 704 55 55
米国: 1 800 553-2447
すべての問題を標準形式で報告するために、問題のプライオリティを定義しました。
プライオリティ1(P1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
プライオリティ2(P2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
プライオリティ3(P3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
プライオリティ4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
• 『 Cisco Product Catalog 』には、シスコシステムズが提供するネットワーキング製品のほか、発注方法やカスタマー サポート サービスについての情報が記載されています。『 Cisco Product Catalog 』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_catalog_links_launch.html
• Cisco Pressでは、ネットワーク関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。『 Internetworking Terms and Acronyms Dictionary 』、『 Internetworking Technology Handbook 』、『 Internetworking Troubleshooting Guide 』、『 Internetworking Design Guide 』などです。Cisco Pressの最新の出版情報などについては、次のURLからアクセスしてください。
• 『 Packet 』は、シスコシステムズが発行する季刊誌で、業界の専門家向けにネットワーク分野の最新動向、テクノロジーの進展、およびシスコの製品やソリューションに関する情報を提供し、ネットワークへの投資を最大限に活用するのに役立ちます。ネットワークの配置やトラブルシューティングのヒント、設定例、お客様の事例研究、チュートリアル、教育や認定に関する情報、および多数の詳細なオンライン リソースを紹介しています。『 Packet 』には、次のURLからアクセスしてください。
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• 『 iQ Magazine 』は、シスコシステムズが発行する隔月刊誌で、経営幹部向けにネットワーク業界の最新情報を提供します。『 iQ Magazine 』には、次のURLからアクセスしてください。
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• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次のURLからアクセスしてください。
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• トレーニング ― シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次のURLからアクセスしてください。
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