このマニュアルでは、Cisco 12016インターネット ルータのシャーシ エア フィルタの取り外しおよび取り付け手順を説明します。このマニュアルの内容は、Cisco 12416インターネット ルータにも対応しています。
• 「CCO」
ご使用のルータ、およびルータ上で稼働するCisco IOSソフトウェアには、さまざまな機能があります。これらの情報については、次の資料に記載されています。
Cisco Documentation CD-ROMパッケージ
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCD-ROMパッケージでご利用いただけます。Cisco Connection FamilyのDocumentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。最新のDocumentation CD-ROMの入手方法については、製品を購入された代理店にお問い合わせください。このCD-ROMパッケージは単独または年間契約で入手することができます。WWW上のURL、http://www.cisco.com、
http://www.cisco.com/jp、http://www-china.cisco.com、またはhttp://www-europe.cisco.comでもシスコの資料をご利用いただけます。
• Cisco IOSソフトウェアの設定情報およびサポートについては、ご使用のシスコ ハードウェア製品にインストールされているCisco IOSソフトウェアリリースに対応したCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットの、コンフィギュレーション ガイドおよびコマンドリファレンスを参照してください。また、ルータ上で使用しているCisco IOSソフトウェア バージョンに対応したCisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
• Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア インストレーションおよびメンテナンスについては、ご使用のCisco 12000シリーズ インターネット ルータに対応するインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
• 適合規格および安全性については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 series Internet Router 』を参照してください。
• シスコ製品のマニュアルを見る、またはマニュアルに関する一般情報の入手には、次の情報源を参照してください。
–CCO(CCOを参照)
Cisco 12016インターネット ルータには、スイッチ ファブリック カード ケージ前面の外開きドアに、交換可能なエア フィルタが取り付けられています(図1を参照)。このエア フィルタは、2つのブロア モジュールによってルータに取り込まれる空気から埃を取り除く役割を果たしています(図2を参照)。1ヶ月に一度(埃の多い環境ではさらに頻繁に)、エア フィルタを点検して、損傷していたり汚れていたりした場合は交換してください。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
また、ルータの設置、設定、メンテナンスを行う前に、ご使用のCisco 12016インターネット ルータに対応する『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 series Internet Router 』(Text Part Number :78-4347-xx)に記載されている安全上の警告も確認してください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を引き起こす状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
安全を確保し、機器の損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。発生する可能性のある危険な状況すべてがここに記述されているわけではありません。機器の取り扱いには、十分に 注意してください 。
• システムを移動する前に、すべての電源コードおよびインターフェイス ケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• ルータ内部の作業を開始する前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• ルータの取り付けまたは取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
• 電気事故が発生した場合は、次の手順に従って対処してください。
–自分自身が被害者にならないように注意してください。ルータにつながる電源をオフにしてください。
–医療援助を求める場合は、なるべく誰か他の人に呼んでもらうようにしてください。人がいない場合は、被害者の様態を見極めた上で助けを呼んでください。
–被害者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。
電源に接続されていなくても、電話線やネットワーク ケーブルが接続されている機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときには、電話線の取り付けを行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは濡れた場所に取り付けないでください。
ルータのコンポーネントの多くは、静電気によって損傷を受ける可能性があります。一部のコンポーネントは、30Vの電圧でも損傷しますが、プラスチックや梱包用の発泡スチロールを取り扱ったり、プラスチックやカーペット上でアセンブリを滑らせると、35,000Vもの静電気が発生することがあります。したがって、ESD(静電気放電)に関する注意事項を適切に実行しないと、コンポーネントの間欠的な障害または全面的な故障をもたらします。ESDによる損傷を防ぐため、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト ストラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• コンポーネントの取り外しや取り付けを行う際には、静電気防止用ストラップの装置側をシャーシ前面にあるESD接続ソケットの1つ、またはシャーシの塗装されていない金属部分に接続します(図3を参照)。コンポーネントと衣服が接触しないように注意してください。静電気防止用リスト ストラップは身体の静電気から機器を保護するだけです。 衣服の静電気によって機器が損傷する場合もあります。
図3 Cisco 12016インターネット ルータへの静電気防止用リスト ストラップの接続
• 取り外したカードは、必ずコンポーネント側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用カード ラックまたは静電気防止用袋に収めてください。モジュールを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に収めてください。
• ライン カードまたはRoute Processor(RP)を取り付ける際には、イジェクト レバーを使用してカード コネクタをバックプレーンに固定し、カードの前面プレート上にある非脱落型ネジを両方とも締めてください。非脱落型ネジは、カードの脱落を防ぐだけでなく、ルータに適切なアースを提供し、バックプレーンにカード コネクタを確実に固定します。
• ライン カード、クロックおよびスケジューラ カード、スイッチ ファブリック カード、またはRPを取り外す際には、イジェクト レバーを使用して、バックプレーンからカード コネクタを外します。片手でカードの金属製フレームをゆっくり引きながら、もう一方の手でフレームの底を支え、スロットからまっすぐ取り出します。
• ライン カード、クロックおよびスケジューラ カード、スイッチ ファブリック カード、またはRPを取り扱う際には、必ず、金属製のカードフレームの端だけを持ってください。 基板やコネクタ ピンには手を触れないようにしてください。
(注) これらの手順は、ルータの電源を入れたまま行うことができます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻きつけ、装置側をシャーシ前面にあるESD接続ソケットの1つ、またはシャーシの塗装されていない金属部分に接続します(図3を参照)。
ステップ 2 エア フィルタ ドアをシャーシに固定している非脱落型ネジ(エア フィルタ ドアの左右に2個ずつ)を緩めます(図4を参照)。
ステップ 3 エア フィルタ ドアの前面カバーの両側を持ち、スイッチ ファブリック カード ケージの外側に向けて、ゆっくり下ろします(図4を参照)。
ステップ 4 手のひらと指先でエア フィルタの前面を押し上げて、エア フィルタ ドアからゆっくり取り出します(図5を参照)。
ステップ 5 取り外したエア フィルタは、スイッチ ファブリック カード ケージの前面から離れた場所に置き、エア フィルタから出た埃がシャーシ カード ケージ内に取り込まれることがないようにします。エア フィルタは適切な方法で処分してください。
交換用シャーシ エア フィルタを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻きつけ、装置側をシャーシ前面にあるESD接続ソケットの1つ、またはシャーシの塗装されていない金属部分に接続します(図3を参照)。
ステップ 2 両手で交換用エア フィルタを持ち、エア フィルタの背面にある固定金具をスイッチ ファブリック カード ケージの方に向けます。
ステップ 3 エア フィルタをエア フィルタ ドア内に完全に収めます。
ステップ 4 エア フィルタ ドアの前面カバーの両側をつかみ、エア フィルタ ドアを回転させて、スイッチ ファブリック カード ケージの開口部の位置に合わせます。このとき、スイッチ ファブリック カード ケージの両側にある穴に、4つのガイド ピンをそれぞれ対応させてはめ込むようにします(図7を参照)。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。 その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカまたはヒューズで制御されるようにします)。
この製品に対してシスコシステムズが認めていない改造を行った場合には、FCC認定が無効になり、さらに製品を操作する権限を失うことになります。
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラスB情報技術装置です。この装置は、家庭環境で使用することを目的としていますが、この装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を引き起こすことがあります。取扱説明書に従って正しい取り扱いをしてください。
Cisco Connection Online(CCO)は、シスコシステムズの主要なリアルタイム サポート チャネルです。メンテナンス契約のお客様およびパートナーは、CCOに登録しておくと、追加の情報やサービスを入手することができます。
CCOは、年中無休24時間体制で利用でき、シスコのお客様およびパートナーに豊富な標準サービスおよび付加価値サービスを提供しています。CCOでは、 製品情報、 製品マニュアル、ソフトウェア アップデート、リリース ノート、テクニカル チップ、バグ ナビゲータ、コンフィギュレーション ノート、パンフレット、提供サービスなどの情報が得られると共に、共有ファイルおよび許可ファイルにアクセスして、ダウンロードすることができます。
CCOは、キャラクタ ベース バージョンおよびWWWのマルチメディア バージョンの、同時更新される2つのインターフェイスにより、広範囲のユーザに対応しています。キャラクタ ベースのCCOは、Zモデム、Kermit、Xモデム、FTP、インターネット電子メールをサポートしており、狭い帯域幅で情報に簡単にアクセスできます。WWWバージョンのCCOは、写真、図、グラフィック、ビデオなど充実した内容のドキュメント、および関連情報へのハイパーリンクを提供しています。
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• WWW:http://www-china.cisco.com
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