スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからのカードの取り外し
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージへのカードの取り付け
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製品番号:12010E-CSC=、12410E-CSC=、12410E-SFC、12810E-CSC=、12010-CSC、12010-SFC、GSR10-CSC=、GSR10-SFC=、12810-CSC=、12810-SFC=、GSR-ALRM=、GSR10-DISP=
このマニュアルでは、Cisco 12010、Cisco 12410、および Cisco 12810 ルータ上での Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カード、およびアラーム カード ディスプレイの取り付けおよび取り外しの手順について説明します。CSC および SFC は、スイッチ ファブリックと呼ばれるカード セットです。アラーム カードは、スイッチ ファブリック カード セットには含まれません。
また、10 Gbps スイッチ ファブリックを 40 Gbps スイッチ ファブリックにアップグレードする手順についても説明します。さらに、カードの交換後にシステム動作を確認する手順、およびスイッチ ファブリックのトラブルシューティング情報が記載されています。
Cisco 12010/12410/12810 ルータのスイッチ ファブリックは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージに搭載された 2 枚の CSC および 5 枚の SFC で構成されています。アクティブなスイッチ ファブリックには 1 枚の CSC と 4 枚の SFC が必要です。2 枚めの CSC と 5 枚めの SFC は冗長用です。
(注) また、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージには、2 枚のアラーム カードが搭載されています。これらのカードは、スイッチ ファブリックには含まれませんが、取り外しおよび取り付けの手順について、このマニュアルで説明しています(アラーム カードの取り外しおよび取り付けを参照)。
図1に、エアー フィルタ ドアが開いた状態のスイッチ ファブリック/アラーム カード ケージを示します。スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ内のカードには、CSC-200、SFC-200、および Alarm のラベルが付いています。エアー フィルタ ドアを開くと、これらのラベルによって、各スロットに搭載されているカードのタイプを識別できます。
(注) CSC および SFC は、活性挿抜(online insertion and removal; OIR)対応なので、ルータの電源を投入した状態でカードの取り付けおよび取り外しができます。10 スロット シャーシでは、CSC はクロックの測定のみに使用され、データ トラフィックの伝送は行いません。トラフィックの伝送用には、5 枚の SFC カードがあります。4 枚の SFC が実際のトラフィック伝送を行い、5 枚めの SFC はいずれかの SFC が故障した場合に冗長性を確保するために使用します。ファブリック カードを取り外す場合は、カードに hw module shut コマンドを使用して 1 分ほど待機し、その後カードを取り外すことを推奨します。プライマリ CSC の活性挿抜を行うと、シャーシに搭載されたラインカードの状態に関係なく、トラフィックの損失が発生します。冗長 SFC または CSC の活性挿抜を行う場合は、シャーシに搭載されたラインカードの状態に関係なく、トラフィックの損失は発生しません。
Cisco 12010 ルータは 2.5 Gbps スイッチ ファブリックをサポートし、Cisco 12410 ルータは 10 Gbps スイッチ ファブリックをサポートしています。Cisco 12810 ルータは 40 Gbps スイッチ ファブリックをサポートしています。SFC または CSC は、システムの各ラインカードに、2.5 Gpbs、10 Gbps、または 40 Gbps の全二重接続を提供します。
現在、6 つのスイッチ ファブリック オプションがあります。
• Cisco 12010 ルータで使用される、2.5 Gbps 拡張スイッチ ファブリック(50 Gbps スイッチング システムの帯域幅) -- 12010E-CSC および 12010E-SFC ファブリック セットで構成。各 SFC または CSC カードは、システムの各ラインカードに、2.5 Gpbs の全二重接続を提供します。これにより、10 枚のラインカードを搭載した Cisco 12010 ルータには 2.5 Gbps(全二重)× 2 が提供され、スイッチング システムの帯域幅は、5 Gbps × 10 = 50 Gbps になります。拡張ファブリックは単一ルータの自動保護スイッチング(APS)またはビル内統合タイミング供給源(BITS)をイネーブルにする際に必要です。また、12000-SIP-401 2.5G SPA ベースのラインカードを搭載したシャーシを設定する際にも必要です。
• Cisco 12410 ルータで使用される、10 Gbps 拡張スイッチ ファブリック(200 Gbps スイッチング システムの帯域幅) -- 12410E-CSC および 12410E-SFC ファブリック セットで構成。各 SFC または CSC カードは、システムの各ラインカードに、10 Gpbs の全二重接続を提供します。これにより、10 枚のラインカードを搭載した Cisco 12410 ルータには 10 Gbps(全二重)× 2 が提供され、システムのスイッチング帯域幅は、20 Gbps × 10 = 200 Gbps になります。拡張ファブリックは単一ルータの APS または BITS 機能をイネーブルにする際に必要です。
• Cisco 12810 ルータで使用される、40 Gbps 拡張スイッチ ファブリック(800 Gbps スイッチング システムの帯域幅) -- 12810E-CSC および 12810-SFC ファブリック セットで構成。各 SFC または CSC カードは、システムの各ラインカードに、40 Gpbs の全二重接続を提供します。これにより、10 枚のラインカードを搭載した Cisco 12810 ルータには 40 Gbps(全二重)× 2 が提供され、システムのスイッチング帯域幅は、80 Gbps × 10 = 800 Gbps になります。拡張ファブリックは単一ルータの APS または BITS 機能をイネーブルにする際に必要です。
• Cisco 12010 ルータで使用される、2.5 Gbps スイッチ ファブリック(50 Gbps スイッチング システムの帯域幅) -- 12010-CSC および 12010-SFC ファブリック セットで構成。各 SFC または CSC カードは、システムの各ラインカードに、2.5 Gpbs の全二重接続を提供します。これにより、10 枚のラインカードを搭載した Cisco 12010 ルータには 2.5 Gbps(全二重)× 2 が提供され、システムのスイッチング帯域幅は、5 Gbps × 10 = 50 Gbps になります。
• Cisco 12410 ルータで使用される、10 Gbps スイッチ ファブリック(200 Gbps スイッチング システムの帯域幅) -- GSR10-CSC= および GSR10-SFC= ファブリック セットで構成。各 SFC または CSC カードは、システムの各ラインカードに、10 Gpbs の全二重接続を提供します。これにより、10 枚のラインカードを搭載した Cisco 12410 ルータには 10 Gbps(全二重)× 2 が提供され、システムのスイッチング帯域幅は、20 Gbps × 10 = 200 Gbps になります。
• Cisco 12810 ルータで使用される、40 Gbps 拡張スイッチ ファブリック(800 Gbps スイッチング システムの帯域幅) -- 12810-CSC= および 12810-SFC= ファブリック セットで構成。各 SFC または CSC カードは、システムの各ラインカードに、40 Gpbs の全二重接続を提供します。これにより、10 枚のラインカードを搭載した Cisco 12810 ルータには 40 Gbps(全二重)× 2 が提供され、システムのスイッチング帯域幅は、80 Gbps × 10 = 800 Gbps になります。
(注) SFC と CSC は同様の機能を実行しますが、両方のカードを相互に交換することはできません。スイッチ ファブリックは、カードのセットです。2.5 Gbps、10 Gbps または 40 Gbps のいずれかのスイッチ ファブリック カード セットを使用する必要があります。また、10 Gbps スイッチ ファブリックは、1/4 帯域幅モードでは動作しません(初期の Cisco 12000 シリーズ ルータの一部のモデルでは動作)。
出荷時のルータは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの 9 つのスロットに、2 枚の CSC および 5 枚の SFC が搭載されています。
CSC は、スロット 0 またはスロット 1 に搭載されています(CSC 0 または CSC 1 ラベル)。SFC は、スロット 2、3、4、5、および 6 に搭載されています(SFC 0、SFC 1、SFC 2、SFC 3、および SFC 4 ラベル)。
• スケジューラ -- ラインカードからのスイッチ ファブリックへのアクセス要求を処理し、ラインカードにスイッチ ファブリックへのアクセスを許可する時点を決定します。
• システム クロック -- すべての SFC、ラインカード、および Route Processor(RP; ルート プロセッサ)に送信されます。システム クロックは、スイッチ ファブリック経由のラインカード間、またはラインカードと RP 間のデータ転送を同期化します。
• スイッチ ファブリック -- ラインカード間または RP とラインカード間のユーザ トラフィックを伝送します。CSC 上のスイッチ ファブリックと SFC 上のスイッチ ファブリックは同一です。
SFC には、ラインカード間または RP とラインカード間のユーザ トラフィックを伝送するスイッチ ファブリック回路だけが含まれています。SFC は、CSC から送信されるスケジューリング情報およびシステム クロックを受信します。
外部アラーム ディスプレイ カードの前面プレート上の LED に、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ内の各カードのステータスが示されます。アラーム ディスプレイ カードの前面プレートには、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの 9 つの各カード スロット(ファブリック カード用が 7 つ、アラーム カード用が 2 つ)に対応する LED のペアがあります。
LED の各ペアは、ENABLED ラベルのグリーンの LED と、FAIL ラベルのイエローの LED です。グリーンの LED が点灯している場合、対応するスロットに CSC または SFC が搭載され、正常に動作しています。この LED が消灯している場合は、スロットが空であるか、またはスロットに搭載されたカードに障害があります。イエローの LED が点灯している場合は、対応するスロットのカードに障害が検出されています。
10 スロット シャーシでは、CSC はクロックの測定のみに使用され、データ トラフィックの伝送は行いません。トラフィックの伝送用には、5 枚の SFC カードがあります。4 枚の SFC が実際のトラフィック伝送を行い、5 枚めの SFC はいずれかの SFC が故障した場合に冗長性を確保するために使用します。ラインカードとスイッチ ファブリック間のインターフェイスは、常にモニタされています。システムが Loss of Synchronization(LOS; 同期損失)を検出すると、冗長 SFC のデータ パスが自動的にアクティブになり、データは冗長パスによって伝送されます。冗長 CSC へのスイッチングが 1 秒以内に発生します(実際のスイッチング時間は設定および規模によって異なります)。
ルータのアラームおよびアラーム ディスプレイ システムは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージに搭載された 2 枚のアラーム カードと、シャーシ前面のブロワー モジュールの下に取り付けられたアラーム ディスプレイで構成されています(図2)。
(注) スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージに搭載されている 2 枚のアラーム カードは、スイッチ ファブリックには含まれません。
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージは、エアー フィルタ ドアの背後にあります。2 枚のアラーム カードは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの右側の 2 スロットに搭載されていて、[Alarm] というラベルが付いています。
アラーム カードおよびアラーム ディスプレイは、次の 4 つの機能を実行します。
• CSC および SFC の OK/FAIL ステータスを表示します。
• ラインカードの冗長用 5 VDC Maintenance Bus(Mbus; メンテナンス バス)供給電圧を生成します。
ディスプレイの LED、アラーム リレー、および外部アラーム リレー コネクタは、ルータ ラックの機械的な設計要件に適合させるために、個別のカード上に配置されています。外部アラーム ディスプレイ アセンブリは、シャーシ前面の水平のケーブル マネジメント トレイのすぐ上に取り付けられています(図3)。このアラーム ディスプレイ アセンブリは、アラーム ディスプレイ カードまたはアラーム ディスプレイと呼ばれることもあります。電源システムのモニタリング機能は、アラーム カードの Mbus モジュール内に配置されています。
ここでは、インストレーションの準備について説明します。内容は次のとおりです。
• 静電破壊の防止
• 関連資料
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。さらに、ルータの取り付け、設定、およびメンテナンスを行う前に、ルータに付属の『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Internet Router 』に記載されている安全上の警告を確認してください。
人身事故または機器の損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。これらの注意事項は、危険な状況をすべて網羅しているとは限らないので、作業に際しては十分に注意してください。
• システムの移動前に、必ずすべての電源コードおよびインターフェイス ケーブルを外します。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 工具および組立部品が通行の妨げにならないようにしてください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
• ルータ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• ルータの取り付けや取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
–負傷しないように注意してください。ルータの電源を切断してください。
–可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから救援を要請してください。
–負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。
さらに、電源から切断されていても、電話回線またはネットワーク配線に接続されている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
ルータ コンポーネントの多くは、静電気によって損傷を受けることがあります。コンポーネントによっては、わずか 30 V の電圧でも損傷を受けますが、プラスチックまたは発砲スチロールの梱包資材を扱ったり、プラスチックまたはカーペットの上でアセンブリをスライドさせたりするだけで、35,000 V もの静電圧が発生することがあります。適切な ESD 防止策を講じなかった場合、コンポーネントが完全に壊れたり、断続的な障害が発生したりする可能性があります。次の注意事項に従って、静電破壊が起こる可能性を最小限に抑えてください。
• 静電気防止用リスト ストラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• コンポーネントの取り外しまたは取り付けを行うときには、シャーシ前面の ESD 接続ソケットの 1 つまたはシャーシの塗装されていない金属面に、静電気防止用ストラップの装置側を必ず接続します(図4)。コンポーネントと衣服が接触しないように注意してください。静電気防止用リスト ストラップは体内の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気によってコンポーネントが損傷することがあります。
• カードは、必ずコンポーネント側を上にして、静電気防止用シート、静電気防止用カード ラック、または静電気防止用袋に収めてください。コンポーネントを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• ラインカードまたは Route Processor(RP; ルート プロセッサ)を取り付ける場合は、イジェクト レバーを使用して、カード コネクタをバックプレーンに装着し、カードの前面プレートにある非脱落型ネジを締めます。非脱落型ネジは偶発的な脱落を防ぐだけではなく、ルータに適切なアースを提供し、バックプレーンにカード コネクタを確実に装着するために必要です。
• ラインカード、CSC、SFC、アラーム カードまたは RP を取り外すときは、イジェクト レバーを使用してカード コネクタをバックプレーンから外します。金属製のカード フレームを静かに引き出し、片手をフレームの底面に添えて、スロットからまっすぐ取り出します。
• ラインカード、CSC、SFC、アラーム カード、または RP を扱う場合は、必ず金属製のカード フレームだけを持ち、ボードまたはコネクタ ピンには触れないでください。
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージは、シャーシ前面のラインカードおよび RP カード ケージの下にあるエアー フィルタ ドアの背後にあります(図5 を参照)。スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージには、CSC および SFC 用のキーイング機構付き垂直カード スロットが 7 つあります。CSC は左側の 2 つのカード スロット(CSC 0 および CSC 1 ラベル)に、SFC はそれに続く 5 つのスロット(SFC 0、SFC1、SFC2、SFC3、および SFC4 ラベル)に搭載されています。スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの右側の 2 つのカード スロットには 2 枚のアラーム カードが搭載されていますが、アラーム カードはスイッチ ファブリックの一部ではありません。
ここでは、CSC または SFC の取り付けおよび取り外しの手順について説明します。内容は次のとおりです。
• 「スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからのカードの取り外し」
• 「スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージへのカードの取り付け」
CSC または SFC の取り付けおよび取り外しを行うには、ファブリック カード ケージの作業ができるように、エアー フィルタ ドアを開く必要があります。ファブリック カード ケージのエアー フィルタ ドアを開く手順は、次のとおりです(図5を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にある ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続を参照)。
ステップ 2 エアー フィルタ ドアの両側にある 2 つの非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 3 エアー フィルタ ドアの前面カバーの両端を持ち、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージから離すようにして、ドアを手前に倒して開きます。エアー フィルタ ドアは、下部のヒンジでシャーシに固定されています。
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからカードを取り外す手順は、次のとおりです(図6を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にある ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続を参照)。
ステップ 2 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージから取り外すカードを確認します。カードの 2 つのイジェクト レバーを持ち、同時にカード フレームの前端から 70 度ほど開いて、カードをバックプレーン コネクタから外します。
ステップ 3 金属製カード フレームだけを持ち、カードをスロットから引き出し、ただちに静電気防止用袋または静電気防止用容器に収めます。
図6 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからのカードの取り外し
CSC または SFC を取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にある ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続 を参照)。
ステップ 2 静電気防止用袋または静電気防止用容器から、交換用カードを取り出します。
ステップ 3 カード フレームのエッジ(下側のイジェクト レバー付近)に貼付されているラベルを調べて、取り付け先のカード スロットを確認します。CSC または SFC が取り外されているスロットです。CSC というラベルが付いている CSC は、左側の 2 つのスロットに取り付けます。SFC というラベルが付いている SFC は、それに続く 5 つのスロットに取り付けます。アラーム カードは、右側の 2 つのスロットに取り付けます。
(注) スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの各スロットには、位置合わせ用の溝がついています。スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージにカードを取り付けるときは、カード フレームの上下のエッジを必ずスロットの溝に合わせてください。
ステップ 4 片手でカード フレームのハンドルを持ち、反対側の手でフレームを下から支えて、正しいスロットにカードを合わせます。カードをスロットの中程まで差し込みます。カードの回路やコネクタには触れないでください。
ステップ 5 カードの両側のイジェクト レバーを開き、カードの上下にあるカード イジェクト カムの切れ目が、カード ケージ スロットの両端にあるタブを通過するようにします。
(注) カードをカード ケージ スロットに差し込み、カード イジェクタ カムを、カード ケージ スロットの両側のタブにかみ合わせます。
(注) CSC および SFC には、カードをスロットに差し込んだときに、バックプレーン コネクタと最初に接触するガイド ピンが付いています。ガイド ピンが接触したら、カード イジェクト レバーが前方に閉じ始めるまで、カード フレームを押し込みます。
ステップ 6 カードの 2 つのイジェクト レバーを内側に倒し、カード フレームの前端に重なるようにして、カードをバックプレーン コネクタに装着します。
ステップ 1 エアー フィルタ ドアの前面カバーの両側を持ち、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの開口部の位置までエアー フィルタ ドアを押し上げ、2 つのガイド ピンをスイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの両側の対応する穴に差し込みます。
ステップ 2 エアー フィルタ ドアを強く押して、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの開口部に装着したあと、両側の 2 つの非脱落型ネジを締めます。
ここでは、アラーム カードの取り外しおよび取り付けの手順について説明します。
(注) 1 枚のアラーム カードはシステムを稼働した状態で交換できますが、エアー フィルタ ドアが開いていると正常な冷却が妨げられるので、作業は迅速に行う必要があります。
Mbus エージェント ROM ファームウェアは、Cisco IOS ソフトウェアにバンドルされています。ご使用の Mbus エージェント ROM ファームウェアが FE.DE などの無作為の番号であるか、最新のリリース バージョン(1.33)ではない場合には、GRP カードまたはラインカード上で Mbus エージェント ROM ファームウェアをアップグレードする必要があります。
ひとつまたは複数のラインカードで Mbus ファームウェアをアップグレードするには、特権 EXEC モードで次の作業を実行してください。
ステップ 1 show diag [ slot-number ] コマンドを使用して、最新の Mbus エージェント ソフトウェア バージョンを確認します。
ステップ 2 upgrade mbus-agent-rom [ slot-number ] コマンドを使用して、特定のラインカードで Mbus エージェント ソフトウェアをアップグレードします。
ステップ 3 upgrade mbus-agent-rom all コマンドを使用して、すべてのラインカードで Mbus エージェント ソフトウェアをアップグレードします。
ステップ 4 各ラインカードで show diag [ slot-number ] コマンドを使用して、Mbus エージェント ソフトウェア バージョンが新しくなったことを確認します。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にある ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続を参照)。
ステップ 2 エアー フィルタ ドアをシャーシに固定している非脱落型ネジ(エアー フィルタ ドアの両側に 1 つずつ)を緩めます(図7)。
ステップ 3 エアー フィルタ ドアの前面カバーの左右を持ち、ドアをゆっくりと下へ倒して、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージを開きます(図8)。
アラーム カードは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの右側 2 つのスロットに搭載されていて、[ALARM] というラベルが付いています。
図8 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ(ドアを開いた状態)
ステップ 4 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ内で、取り外すアラーム カードを確認します。カードの 2 つのイジェクト レバーを持ち、同時にカード フレームの前端から 70 度ほど開いて、カードをバックプレーン コネクタから外します。
ステップ 5 カードの金属製フレームだけを持ち、アラーム カードをスロットから引き出し、そのまま静電気防止用袋または静電気防止用容器に収めます。
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージにアラーム カードを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にある ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続を参照)。
ステップ 2 静電気防止用袋または静電気防止用容器から交換用のアラーム カードを取り出します。
ステップ 3 カード フレームのエッジ(下側のイジェクト レバー付近)に貼付されているラベルを調べて、取り付け先のカード スロットを確認します。
(注) スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの各スロットには、位置合わせ用の溝がついています。スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージにカードを取り付けるときは、カード フレームの上下のエッジを必ずスロットの溝に合わせてください。
ステップ 4 片手でカード フレームのハンドルを持ち、反対側の手でフレームを下から支えて、正しいスロットにカードを合わせます。カードをスロットの中程まで差し込みます。カードの回路やコネクタには触れないでください。
ステップ 5 カードの両側のイジェクト レバーを開き、カードの上下にあるカード イジェクト カムの切れ目が、カード ケージ スロットの両端にあるタブを通過するようにします。
ステップ 6 カードをカード ケージ スロットに差し込み、カード イジェクタ カムを、カード ケージ スロットの両側のタブにかみ合わせます。
ステップ 7 カードをバックプレーン コネクタに装着するには、両方のイジェクト レバーを持ち、カード フレームの中心に向かって内側に倒し、レバーがカード フレームの前面エッジと平行になるようにします。
ステップ 8 エアー フィルタ ドアを押し上げ、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの開口部に合わせます。
ステップ 9 エアー フィルタ ドアの左右にあるパネル ネジを締めて、エアー フィルタ ドアをシャーシに固定します。
ここでは、外部アラーム ディスプレイの取り外しおよび取り付けの手順について説明します。
外部アラーム ディスプレイを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にある ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続 を参照)。
ステップ 2 ALARM A または ALARM B コネクタに外付けのアラーム ケーブルが接続されている場合は、ケーブルを取り外します。
ステップ 3 シャーシからアラーム ディスプレイ アセンブリの入力コネクタに接続しているケーブルの固定用の 2 つのネジを緩めます。
ステップ 5 アラーム ディスプレイ アセンブリの両側にある 2 つのパネル ネジを緩め、アラーム ディスプレイ アセンブリを取り外します。
外部アラーム ディスプレイ アセンブリを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの反対側を、シャーシ前面にある ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します(シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続を参照)。
ステップ 2 2 つのパネル ネジを使用して、交換用の外部アラーム ディスプレイをシャーシに固定します。
ステップ 3 シャーシからのケーブルを、アラーム ディスプレイ アセンブリの INPUT コネクタに接続し、2 つのネジでケーブルを固定します。
ステップ 4 ALARM A または ALARM B コネクタに接続されていたケーブルを再び接続します。
Cisco 12410 ルータのスイッチ ファブリックは、設置場所で Cisco 12810 ルータにアップグレードできます。これにより、10 Gbps スイッチ ファブリックを 40 Gbps スイッチ ファブリックにアップグレードできます。 表1 に、Cisco ルータのモデル、対応するスイッチ ファブリックの速度、および各ルータ モデルに適用できるアップグレード対象を示します。
作業を始める前に、次のアップグレードの要件を確認してください。
1. スイッチ ファブリック カード セットが完全に揃っている必要があります。2.5 Gbps、10 Gbps、および 40 Gbps の CSC および SFC を混在させて搭載することはできません。
2. GRP 搭載の 10 Gbps スイッチ ファブリックにアップグレードする場合、フラッシュ メモリ カードに Cisco IOS Release 12.0(16)S 以上がロードされている必要があります。
3. PRP 搭載の 10 Gbps スイッチ ファブリックにアップグレードする場合、フラッシュ メモリ カードに Cisco IOS Release 12.0(22)S 以上がロードされている必要があります。
4. 40 Gbps スイッチ ファブリックにアップグレードする場合、PRP が搭載され、フラッシュ メモリ カードに Cisco IOS Release 12.0(31)S 以上がロードされている必要があります。
5. 10 Gbps 拡張スイッチ ファブリックにアップグレードする場合、PRP が搭載され、フラッシュ メモリ カードに Cisco IOS 12.0(32)SY2 以上がロードされている必要があります。
6. 40 Gbps 拡張スイッチ ファブリックにアップグレードする場合、PRP が搭載され、フラッシュ メモリ カードに Cisco IOS 12.0(31)S 以上がロードされている必要があります。
スイッチ ファブリックをアップグレードする手順は、次のとおりです。
ステップ 2 すべての CSC および SFC を取り外します。「スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからのカードの取り外し」を参照してください。
ステップ 3 新しい CSC および SFC を取り付けます。「スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージへのカードの取り付け」を参照してください。
(注) SFC と CSC は同様の機能を実行しますが、両方のカードを相互に交換することはできません。スイッチ ファブリックは、カードのセットです。10 Gbps または 40 Gbps のどちらかのスイッチ ファブリック カード セットを使用する必要があります。
ステップ 4 フラッシュ メモリ カードを PRP に挿入します。「アップグレードの要件」を参照し、適正な Cisco IOS リリースがロードされたかどうかを確認してください。
ステップ 5 ルータの電源を投入し、搭載済みのすべてのラインカードが完全にブートするまで待ってから、次の手順に進みます。
(注) ルータが完全に稼働してから、次の手順に進んでください。ルータのコンフィギュレーションによっては、完全に稼働するまでに、かなりの時間を要することがあります。
ステップ 6 特権 EXEC モードで、configure terminalコマンドを入力し、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 7 service upgrade mbus-agent-rom コマンドを入力します。
ステップ 8 service upgrade fabric-downloader コマンドを入力します。
ステップ 9 コマンドの実行が完了したら、Ctrl-Z キーを押して、コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 10 次の「アップグレードの確認」の項を参照してください。
(注) TAC Web サイトから詳細な情報を入手できます。『Cisco 12000 Series Internet Router Upgrade Procedure』を参照してください。
アップグレードしたスイッチ ファブリックが正しく動作するかどうかを確認する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 「スイッチ ファブリックのアップグレード」に記載されているすべての手順を実行します。取り外したスイッチ ファブリック カードと、新しく取り付けたスイッチ ファブリック カードが一致していない場合、コンソールにエラー メッセージが表示されます。
ステップ 2 show gsr コマンドを実行し、システムが新しいスイッチ ファブリック カードを認識しているかどうかを確認します。
(注) show gsr コマンドの出力は、スイッチ ファブリック カード セットによって多少異なります。
ステップ 3 問題がある場合は、「スイッチ ファブリックのトラブルシューティング」を参照してください。また、次の「アップグレード後の考慮事項」の項を参照してください。
アップグレードを実行し、正常に搭載されたことを確認したら、次の事項を考慮してください。
• Cisco 12000 シリーズ ルータのシャーシ側に、ルータのモデルを示すラベルが付いています。スイッチ ファブリック アップグレード キットには、アップグレード後のルータ モデルを示す新しいラベルは含まれていません。したがって、Cisco 12410 ルータを Cisco 12810 ルータにアップグレードしても、シャーシ上のラベルは Cisco 12410 ルータのままになります。アップグレードしたルータを正しく識別できるように、ラベルを書き換えることを推奨します。
• アップグレードしたルータは、スイッチ ファブリック カード上のラベルを調べるか、Cisco IOS ソフトウェアのshow gsr コマンドを使用して確認することもできます。 表2 に、ルータのモデルと、対応するスイッチ ファブリック カードの識別ラベルの番号を示します。
ここでは、スイッチ ファブリックに関する問題のトラブルシューティングの手順について説明します。RP およびラインカードは、ほとんどのカード間通信に高速物理パスを提供するクロスバー スイッチ ファブリック経由で接続されています。RP およびラインカードは、スイッチ ファブリック上で、ルーティング パケット数、受信パケット数、転送情報、トラフィック統計情報、多数の管理および制御情報などのメッセージを交換します。ハードウェア関連の障害を診断する場合、これらの情報が役立ちます。
(注) ここで説明する作業は、Cisco IOS ソフトウェアの熟練者およびシステム管理者だけが行ってください。Cisco IOS の詳細は、適切な Cisco IOS ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
スイッチ ファブリックのトラブルシューティングを行う手順は、次のとおりです。
ステップ 1 RP およびラインカードから必要なデータを収集します。
(注) ラインカードに接続する場合には、attach コマンドを使用してください。execute-on コマンドは、スイッチ ファブリック上で実行されている Inter Process Communication(IPC; プロセス間通信)に依存します。IPC に問題がある場合、スイッチ ファブリック経由でリモートで実行されているコマンドはタイムアウトになります。attach <slot #> コマンドは、IPC ではなく、MBus 経由で実行されます。
ステップ 2 プライマリ RP およびセカンダリ RP 上で show controllers fia コマンドを実行し、出力を保存します。
ステップ 3 attach <slot #> コマンドを使用して、ラインカードにアクセスします。
ステップ 4 搭載されているすべてのラインカード上で show controllers fia コマンドを実行し、すべての出力を保存します。
ステップ 5 出力データを収集したら、 データの分析 に進みます。
スイッチ ファブリックの問題は、次のいずれかのコンポーネントの障害によって発生します。
スイッチ ファブリックの問題のトラブルシューティングでは、エラーが報告されているコンポーネントについて、エラー パターンを調べる必要があります。たとえば、すべての RP およびラインカードの show controllers fia コマンドの出力を見比べると、エラー パターンが存在しているかどうかを判別できます。ここでは、出力データのうち、エラー パターンの判別に役立つ値について説明します。
(注) ここでは、Cisco 12016 ルータの出力例を使用しています。これらの例には 3 つの SFC だけが示されていますが、Cisco 12010/12410/12810 ルータの出力には 5 つの SFC が示されます。
show controllers fia コマンドの出力に表示される crc16 データの行は、ハードウェアの問題を把握する重要な指標になります。1 枚のオンライン カードまたは 1 枚の CFC/SFC を活性挿抜すると、何らかの crc16 エラー データが表示されます。ただし、この値は増加すべきではありません。値が増加している場合、障害のあるハードウェアの交換が必要になることがあります。プライマリ RP、セカンダリ RP、および搭載されているすべてのラインカードの出力データを関連付けることが重要です。次の出力例は、プライマリ RP のステータスを示しています。下線部が crc16 データ行で、sfc1 のエラーが示されています。
次の出力例からは、スロット 2 のラインカードのステータスがわかります。下線部が crc16 データ行で、sfc1 のエラーが示されています。ラインカードにアクセスする場合、execute-on コマンドではなく、attachコマンドを使用することに注意してください。
RP およびラインカードから show controllers fia コマンドのデータを収集すると、 表3 のような表を作成できます。
この表から、複数のラインカードに SFC 1 のエラーが報告されていることがわかります。したがって、この SFC を確認する必要があります。交換が必要と思われる場合には、まず最初に、カードが正しく装着されているかどうかを確認してください。正しく装着されているかどうかを確認するには、 必ず 対象となるカードを取り付け直してください。カードを正しく装着したあとも、CRC が増加する場合は、カードを交換します。「SFC の適正な装着」を参照してください。
次に、crc16 エラーの一般的な障害パターンおよび推奨する対処方法を示します(問題が解決するまで、1 つずつ手順を行ってください)。
1. 同じ SFC について、複数のラインカードにエラーが示されている場合
a. エラーが発生しているスロットの SFC を交換します。
2. 1 つのラインカードに複数の SFC のエラーが示されている場合
もう 1 つのトラブルシューティングの指標となるのが、コンソール ログまたは show log コマンドの出力に表示されるグラント パリティ エラーとリクエスト エラーです。次に、グラント パリティ エラーを示しているメッセージのタイプを示します。
show controllers fia コマンドの出力を使用することもできます。下線のある行が、重要な情報です。
次に、グラント パリティ エラーとリクエスト エラーの一般的な障害パターンおよび推奨する対処方法を示します(問題が解決するまで、1 つずつ手順を行ってください)。
1. 複数のラインカードにグラント エラーが示されている場合
a. CSC を交換します(交換する CSC の判別方法は、下記の注を参照してください)。
2. 1 つのラインカードにグラント エラーが示されている場合
b. CSC を交換します(交換する CSC の判別方法は、下記の注を参照してください)。
(注) 複数のラインカードにグラント パリティ エラーまたはリクエスト エラーが示されていても、ルータが正常に稼働していれば、CSC のスイッチオーバーは実行されています。障害のある CSC は、現在のバックアップ CSC です(show controllers fia コマンド出力で Master Scheduler としてリストされている CSC ではありません)。From Fabric FIA Errors または To Fabric FIA Errors の見出しの横に Halted と表示されている場合、またはルータのトラフィック転送が停止している場合は、CSC スイッチオーバーが実行されていません。障害のある CSC は、Master Scheduler としてリストされます。デフォルトでは、スロット 17 の CSC がプライマリ、スロット 16 の CSC がバックアップになります。
ルータの SFC は挿入が難しく、正しく装着するには、適度な力を必要とします。どちらかの CSC が正しく装着されていない場合、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
(注) また、4 分の 1 帯域幅(quarter bandwidth)コンフィギュレーションに対応する CSC および SFC しか搭載されていない場合も、このエラー メッセージが表示されます。Cisco 12000 シリーズ ルータは、4 分の 1 帯域幅コンフィギュレーションをサポートしていません。
スイッチ ファブリックおよびラインカードの起動に問題がある場合は、すべての CSC および SFC が正しく装着され、電源が投入されているかどうかを確認することが重要です。show version コマンドおよび show controllers fia コマンドの出力から、ルータ上の現在のハードウェア コンフィギュレーションを確認できます。下線のある行が、重要な情報です。
その他のトラブルシューティング情報は、Cisco.com から入手できます。「テクニカル サポート」を参照してください。
ここでは、規格への適合および安全に関する情報について説明します。
各国語で記述された安全上の警告および準拠規格の全リストについては、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number: 78-4347-xx)を参照してください。
このマニュアルに記載された装置は、無線周波エネルギーを生成および放射する可能性があります。シスコシステムズの指示する設置手順に従わずに装置を設置した場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス B デジタル装置の制限に準拠していることが確認済みです。これらの仕様は、住宅地で使用したときに、このような干渉を防止する適切な保護を規定したものです。ただし、特定の設置条件において干渉が起きないことを保証するものではありません。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラス B のデジタル装置に対する FCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利が FCC 規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com で入手できます。ここでは、シスコが提供する製品マニュアルのリソースについて説明します。
シスコの最新のマニュアルは、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/techsupport
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com http://www.cisco.com/jp
Product Documentation DVD は、ポータブル メディアに収容された、技術的な製品マニュアルのライブラリです。この DVD を使用すると、シスコのハードウェア製品のインストレーション、ソフトウェア製品のインストール、設定、およびコマンドに関するガイドにアクセスできます。DVD を使用することで、次の URL にあるシスコの Web サイトに収録されている、HTML 形式のマニュアルおよび一部の PDF ファイルにアクセスできます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
Product Documentation DVD は、毎月作成され、その月の中旬に発行されます。DVD は、単独または購読契約で入手できます。Cisco.com に登録されている場合、次の URL にある Cisco Marketplace の Product Documentation Store から Product Documentation DVD(Customer Order Number DOC-DOCDVD= または
DOC-DOCDVD=SUB)を発注できます。
Cisco Marketplace にアクセスするには、Cisco.com にユーザ登録されている必要があります。登録されている場合、次の URL にあるProduct Documentation Store からシスコ製品のマニュアルを発注できます。
http://www.cisco.com/go/marketplace/docstore
シスコでは、無償の Security Vulnerability Policy ポータルを次の URL で提供しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html
• シスコからのセキュリティ情報を入手するために登録を行う。
シスコ製品に関するセキュリティ勧告、セキュリティ上の注意事項、およびセキュリティ応答のリストが以下の URL で確認できます。
セキュリティ勧告、セキュリティ上の注意事項、およびセキュリティ応答の更新をリアルタイムで確認するには、Product Security Incident Response Team Really Simple Syndication(PSIRT RSS)フィードに登録します。PSIRT RSS フィードの加入に関する詳細については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_psirt_rss_feed.html
シスコでは、安全な製品を提供することを目指しています。製品のリリース前に社内でテストを実施し、すべての脆弱性を迅速に修正するように努めております。お客様がシスコ製品の脆弱性を発見したと思われる場合は、次の PSIRT にご連絡ください。
• 緊急度の高い問題 ― security-alert@cisco.com
緊急度の高い問題とは、システムが攻撃を受けている状態、または急を要する深刻なセキュリティの脆弱性を報告する必要がある状態を指します。それ以外の状態はすべて、緊急度の低い問題とみなされます。
• 緊急度の低い問題 ― psirt@cisco.com
緊急度の高い問題の場合、次の電話番号で PSIRT に問い合わせることができます。
ヒント お客様が第三者に知られたくない情報をシスコに送信する場合、Pretty Good Privacy(PGP)または PGP と互換性のある製品(GnuPG など)を使用して情報を暗号化することを推奨します。PSIRT は、PGP バージョン 2.x ~ 9.x で暗号化された情報を取り扱うことができます。
無効な暗号鍵または失効した暗号鍵は使用しないでください。PSIRT への連絡時には、次の URL にある Security Vulnerability Policy ページの Contact Summary セクションにリンクされている有効な公開鍵を使用してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html
このページのリンクに、現在使用されている PGP 鍵の ID があります。
PGP を所有または使用していない場合は、機密情報を送信する前に PSIRT に連絡し、他のデータ暗号化方法についてご確認ください。
シスコ製品に関する変更やアップデートは、Cisco Product Alert および Cisco Field Notice で発表されます。Cisco Product Alert および Cisco Field Notice を受信するには、Cisco.com で Product Alert Tool を使用してください。このツールでプロファイルを作成し、情報の配信を希望する製品を選択できます。
Product Alert Tool にアクセスするには、Cisco.com にユーザ登録されている必要があります。(Cisco.com にユーザ登録するには、次の URL にアクセスしてください。 http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do )。登録ユーザは、次の URL からこのツールにアクセスできます。
http://tools.cisco.com/Support/PAT/do/ViewMyProfiles.do?local=en
Cisco Technical Support では、評価の高い 24 時間体制のテクニカル サポートを提供しています。Cisco.com の Cisco Technical Support & Documentation Web サイトでは、広範囲にわたるオンラインでのサポート リソースを提供しています。さらに、シスコシステムズとサービス契約を結んでいる場合は、Technical Assistance Center(TAC)のエンジニアによる電話サポートも提供されます。シスコシステムズとサービス契約を結んでいない場合は、リセラーにお問い合わせください。
Cisco Technical Support & Documentation Web サイトでは、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。Cisco Technical Support & Documentation Web サイトは 24 時間ご利用いただけます。次の URL にアクセスしてください。
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Cisco Technical Support & Documentation Web サイト上のツールにアクセスする際は、いずれも Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログイン ID またはパスワードを取得していない場合は、次の URL で登録手続きを行ってください。
http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do
(注) テクニカル サポートにオンラインまたは電話でお問い合わせいただく前に、
Cisco Product Identification Tool を使用して、製品のシリアル番号をご確認ください。このツールにアクセスするには、Cisco Technical Support & Documentation Web サイトの Tools & Resources リンク、All Tools (A-Z) タブをクリックし、アルファベット順の一覧から Cisco Product Identification Tool を選択します。CPI ツールは、製品 ID またはモデル名、ツリー表示、または特定の製品に対する show コマンド出力のコピー & ペーストによる 3 つの検索オプションを提供します。検索結果には、シリアル番号のラベルの場所がハイライトされた製品の説明図が表示されます。テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、製品のシリアル番号のラベルを確認し、メモなどに控えておいてください。
ヒント Cisco.com での表示と検索
ブラウザ でWeb ページが更新されていないと思われる場合は、Ctrl キーを押しながら F5 キーを押して、Webページを強制的に更新してください。
技術情報を検索する場合は、Cisco.com Web サイト全体ではなく、技術マニュアルに限定して検索してください。具体的には、Cisco.com ホームページで、Search ボックスの下にある AdvancedSearch リンクをクリックし、次に Technical Support & Documentation オプション ボタンをクリックします。
Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。
Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインの TAC Service Request ツールを使えば、S3 および S4 の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。状況をご説明いただくと、TAC Service Request ツールが推奨される解決方法を提供します。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、シスコの技術者が対応します。TAC Service Request ツールは次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
問題が S1 または S2 であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡ください(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1 および S2 の問題にはシスコの技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411
オーストラリア:1 800 805 227
EMEA:+32 2 704 55 55
米国:1 800 553 2447
すべての問題を標準形式で報告するために、問題の重大度を定義しました。
重大度 1(S1) -- ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度 2(S2) -- ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
重大度 3(S3) -- ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
重大度 4(S4) -- シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
• Cisco Online Subscription Center は、シスコの各種 E メール ニュースレターなどの配信を申し込むことができる Web サイトです。プロファイルを作成し、配信を希望する内容を選択します。Cisco Online Subscription Center には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/offer/subscribe
• 『 Cisco Product Quick Reference Guide 』は、手軽に使えるコンパクトなリファレンス ツールで、チャネル パートナーを通じて販売されている多くのシスコ製品に関する製品概要、主な機能、製品番号、および簡単な技術仕様が記載されています。年に 2 回更新され、シスコの最新のチャネル製品が掲載されています。『 Cisco Product Quick Reference Guide 』の発注および詳細については、次の URL にアクセスしてください。
• Cisco Marketplace では、さまざまなシスコの書籍、参考資料、マニュアル、およびロゴ入り商品を提供しています。Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。
• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次の URL からアクセスしてください。
• シスコシステムズが提供するネットワーク製品およびカスタマー サポート サービスについては、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/index.html
• Networking Professionals Connection は、ネットワークの専門家がネットワーク製品やネットワーク技術に関する質問、提案、情報をシスコの専門家および他のネットワーク専門家と共有するためのインタラクティブな Web サイトです。ディスカッションに参加するには、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/discuss/networking
• 『 What's New in Cisco Documentation 』は、シスコ製品の最新マニュアル リリースに関する情報を提供するオンライン資料です。毎月更新されるこの資料は、製品カテゴリ別にまとめられているため、目的の製品マニュアルを簡単に見つけることができます。最新の『 What's New in Cisco Documentation 』には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/abtunicd/136957.htm
• シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次の URL からアクセスしてください。