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目次
このモジュールでは、L2VPN または MPLS などの他のテクノロジー ガイドに記載されている特定の QoS 機能または QoS 実装の導入シナリオの使用例について説明します。
802.1ad フレームと 802.1ah フレームに含まれる Drop Eligible Indicator(DEI)ビットに基づいてトラフィックを分類できます。 DEI のサポートには次の機能が含まれます。
802.1ad フレームと 802.1ah フレームに含まれる Drop Eligible Indicator(DEI)ビットに基づいて輻輳を管理できます。 DEI のサポートには次の機能が含まれます。
この例では、ポリシング レートを 5 Mbps に設定しています。 適合するトラフィックは 0 の DEI 値でマーキングします。ポリシング レートを超過したトラフィックは 1 の DEI 値でマーキングします。
policy-map 1ad-mark-dei class c1 police rate 5 mbps conform-action set dei 0 exceed-action set dei 1 end-policy-map
この例では、802.1ad CoS と DEI は、着信する 802.1q CoS から導かれます。 CoS 値が 0 のパケットは、DEI 値 1 でマーキングされます。
class-map match-any remark-cos match cos 0 end-class-map policy-map p1 class remark-cos set dei 1 end-policy-map interface GigabitEthernet0/4/0/39.1 l2transport encapsulation dot1q 1 rewrite ingress tag push dot1ad 5 symmetric service-policy input p1 !
この例では、DEI 値が 0 のパケットをドロップする前に、DEI 値が 1 のパケットをドロップすることで輻輳を管理します。
policy-map dei-sample class class-default random-detect dei 1 1000 6000 random-detect dei 0 5000 10000 end-policy-map
この設定では、フレーム リレーでカプセル化されたパケットのフレーム リレー DLCI 値に基づいて照合できます。 フレーム リレーでカプセル化されていないパケットはこの設定に対応しません。
class-map foo match frame-relay list of dlci-values
DLCI 値のリストには、次の例のように、範囲や個々の値を含めることができます。
class-map foo match frame-relay dlci 1-100 150 200-300
(注) |
DLCI のマッチングはメイン インターフェイスでのみサポートされています。 |
この設定では、フレーム リレー ヘッダーに廃棄適性(DE)ビットが設定されているフレーム リレー パケットを照合できます。
class-map fr_class match fr-de 1
フレーム リレー DE ビット 0 を照合するには、次の設定を使用します。
class-map match-not-fr-de match not fr-de 1
(注) |
DE ビットの分類は、レイヤ 3 インターフェイスではサポートされていません。 |
この例では、トラフィックがポリシング認定情報レートを超えたときに fr-de ビットを設定します。そのため、(輻輳が発生したとき)下位システムでは fr-de ビットが 1 に設定されたトラフィックを廃棄します。
policy-map fr_de_marking class class-default police rate percent 50 conform-action transmit exceed-action set fr-de 1 ! ! end-policy-map
(注) |
DE ビットのマーキングは、レイヤ 3 インターフェイスではサポートされていません。 |
この例では、parent_policy をマルチリンク フレーム リレーのメイン インターフェイスに適用します。 フレーム リレー DLCI で一致する parent_policy には 2 つのクラスがあります。 マルチリンク フレーム リレーのメイン インターフェイスには、2 つのフレーム リレー PVC が設定されています(DLCI 16、DLCI 17)。
show run int multi 0/2/1/0/1 Mon Aug 2 11:34:31.019 UTC interface Multilink0/2/1/0/1 service-policy output parent_policy encapsulation frame-relay frame-relay intf-type dce ! show run policy-map parent_policy Mon Aug 2 11:34:36.118 UTC policy-map parent_policy class parentQ_1 service-policy child_queuing_policy shape average 64 kbps ! class parentQ_2 service-policy child_queuing_policy shape average 1 mbps ! class class-default ! end-policy-map ! show run class-map parentQ_1 <----- class map parent class dlci=16 Mon Aug 2 11:34:43.363 UTC class-map match-any parentQ_1 match frame-relay dlci 16 end-class-map ! show run class-map parentQ_2 <----- class map parent class dlci=17 Mon Aug 2 11:34:45.647 UTC class-map match-any parentQ_2 match frame-relay dlci 17 end-class-map ! show run int multi 0/2/1/0/1.16 <------ dlci 16 pvc config Mon Aug 2 11:34:53.988 UTC interface Multilink0/2/1/0/1.16 point-to-point ipv4 address 192.1.1.1 255.255.255.0 pvc 16 encap cisco ! ! show run int multi 0/2/1/0/1.17 <------ dlci 17 pvc config Mon Aug 2 11:34:56.862 UTC interface Multilink0/2/1/0/1.17 point-to-point ipv4 address 192.1.2.1 255.255.255.0 pvc 17 encap cisco ! ! show run policy-map child_queuing_policy <--------- child policy-map Mon Aug 2 11:35:05.821 UTC policy-map child_queuing_policy class voice-ip priority level 1 police rate percent 20 ! ! class video bandwidth percent 40 ! class premium service-policy gchild_policy bandwidth percent 10 random-detect discard-class 2 10 ms 100 ms random-detect discard-class 3 20 ms 200 ms queue-limit 200 ms ! class best-effort bandwidth percent 20 queue-limit 200 ms ! class class-default ! end-policy-map ! show run policy-map gchild_policy <-------- grandchild policy map Mon Aug 2 11:35:15.428 UTC policy-map gchild_policy class premium_g1 police rate percent 10 ! set discard-class 2 ! class premium_g2 police rate percent 50 ! set discard-class 3 ! class class-default ! end-policy-map ! show run class-map <----------- shows all class map configs Mon Aug 2 11:35:19.479 UTC class-map match-any video match precedence 1 end-class-map ! class-map match-any premium match precedence 2 3 end-class-map ! class-map match-any voice-ip match precedence 0 end-class-map ! class-map match-any parentQ_1 match frame-relay dlci 16 end-class-map ! class-map match-any parentQ_2 match frame-relay dlci 17 end-class-map ! class-map match-any premium_g1 match precedence 2 end-class-map ! class-map match-any premium_g2 match precedence 3 end-class-map ! class-map match-any best-effort match precedence 4 end-class-map !
IP ヘッダー圧縮(IPHC)プロファイルはインターフェイス上でイネーブルにできるため、QoS サービス ポリシーと一致するパケットにのみ IPHC プロファイルが適用されます。 この場合、QoS サービス ポリシー クラス属性によって、圧縮するパケットが決定されます。 これにより、ユーザはより IPHC の精度を最適化できます。
ポリシー マップは、 service-policy コマンドを使用してインターフェイスに割り当てます。 IPHC アクションは、出力サービス ポリシーにだけ適用されます。 IPHC は、入力サービス ポリシーではサポートされません。 (IPHC は入力方向でサポートされていますが、入力ポリシーで IPHC を設定する使用例はありません)。
また、次の例に示すように、 show policy-map interface コマンドを使用して、IPHC の統計情報を表示できます。
show policy-map interface Serial0/0/3/0/3:0 output show policy-map int Serial0/0/3/0/3:0 output Mon May 18 22:06:14.698 UTC Serial0/0/3/0/3:0 output: p1 Class class-default Classification statistics (packets/bytes) (rate - kbps) Matched : 0/0 0 Transmitted : 0/0 0 Total Dropped : 0/0 0 Queueing statistics Queue ID : 0 High watermark (Unknown) : 0 Inst-queue-len (packets) : 0 Avg-queue-len (packets) : 0 Taildropped(packets/bytes) : 0/0 Compression Statistics Header ip rtp Sent Total (packets) : 880 Sent Compressed (packets) : 877 Sent full header (packets) : 342 Saved (bytes) : 31570 Sent (bytes) : 24750 Efficiency improvement factor : 2.27
この例では、 compress header ip コマンドを使用し、クラス マップのアクションとしての QoS を通じて、IPHC を設定しています。
パケットはクラス マップの基準に基づいて分類されます。 ポリシー マップでは、クラスに適用する動作を指定します。 IPHC は、クラスに対する compress header ip アクションを使用してイネーブルにします。 QoS サービス ポリシーを持つ IPHC プロファイルを、シリアル インターフェイスに適用します。
class-map match-all voice1 match precedence 2 class-map match-all voice2 match access-group acl_iphc access-list acl_iphc permit udp any range lower-bound src udp port 5000 upper-bound src udp port15000 any lower-bound udp dst port 5000 upper-bound dst udp port 15000 ipv4 access-list acl_iphc permit udp any range 5000 15000 any range 5000 15000 policy-map iphc_policy class iphc_class_1 compress header ip class iphc_class_2 compress header ip interface serial 0/1/0/1:1 ipv4 iphc profile Profile_3 mode service-policy service-policy output iphc_policy interface Serial 0/2/0/0/1/1/1:1 ipv4 address 10.0.0.1 255.255.255.252 ipv4 iphc profile Profile_3 mode service-policy service-policy output iphc_policy encapsulation ppp
この例では、ルータ PE1 の入力フレーム リレー インターフェイスのフレーム リレー DLCI に基づいて照合を行い、fr-de 値を設定できることを示します。 この設定は、L2VPN 疑似配線に引き継がれます。 フレーム リレー パケットがフレーム リレー l2transport インターフェイスを経由してルータ PE2 から出るとき、fr-de 値はそのままです。
この設定を変更し、L2VPN を越えてフレーム リレー QoS 値に引き継ぐことができます。 図 2 に、ネットワーク トポロジを示します。
interface pos0/2/0/0.26 pvc 26 ipv4 add 10.0.0.1 255.0.0.0
interface pos0/2/0/0.26 l2transport pvc 26 l2vpn xconnect group frfr p2p p1 interface pos0/2/0/0.26 neighbor y.y.y.y pw-id 1001 !QoS Policy class-map matchdlci match frame-relay dlci 26 policy-map setde1 class matchdlci set fr-de 1 interface pos0/2/0/0 service-policy input setde1
interface pos0/3/0/0.26 l2transport pvc 26 l2vpn xconnect group frfr p2p p1 interface pos0/3/0/0.26 neighbor x.x.x.x pw-id 1001
interface pos0/3/0/0.26 pvc 26 ipv4 add 10.0.0.2 255.0.0.0
この例では、ルータ PE1 の入力フレーム リレー l2transport インターフェイスの fr-de 値に基づいて照合を行い、特定の MPLS EXP 値を設定できることを示します。 MPLS パケットが PE1 コア インターフェイスを出るとき、この EXP 値が設定されます。 パケットがイーサネット l2transport インターフェイスを経由してルータ PE2 から出るとき、この値はイーサネット パケットの CoS フィールドの値の一部になります。
この設定により、QoS フィールドをフレーム リレー ネットワークからイーサネット ネットワークに引き継ぐ、またはマップできます。 図 3 に、ネットワーク トポロジを示します。
interface pos0/2/0/0.26 pvc 26 ipv4 add 10.0.0.1 255.0.0.0
interface pos0/2/0/0.26 l2transport pvc 26 l2vpn xconnect group freth p2p p1 interface pos0/2/0/0.26 neighbor y.y.y.y pw-id 1001 interworking ipv4 !QoS Policy class-map matchfrde match fr-de 1 policy-map setexp class matchfrde set mpls exp imposition 5 interface pos0/2/0/0.26 l2transport pvc 26 service-policy input setexp
interface gig0/4/0/0.26 l2transport encapsulation dot1q 100 l2vpn xconnect group freth p2p p1 interface gig0/4/0/0.26 neighbor x.x.x.x pw-id 1001 interworking ipv4
interface gig0/4/0/0.26 encapsulation dot1q 100 ipv4 add 10.0.0.2 255.0.0.0
マルチリンクとは、複数のシリアル リンクを 1 つのバンドルに集約するメカニズムです。 バンドルにより、より高い帯域幅、リンク間のロード バランシングが可能になり、シングル ポイント障害からの保護によりサービス アベイラビリティが向上します。 このサービスで、複数の低速リンクを集約して帯域幅を増やすことができます。1 本の高速リンクにアップグレードするよりも費用対効果に優れています。 これは T1 レートより大きく T3 レートより小さい帯域幅の専用回線サービスを必要とするユーザにとって、費用対効果の高いソリューションです。
マルチリンク インターフェイスは、PPP カプセル化(MLPPP)またはフレーム リレー カプセル化(MLFR)で設定できます。 マルチリンク インターフェイスがフレーム リレー カプセル化で設定されている場合、その下にサブインターフェイスを設定できます。
マルチリンク インターフェイスで使用可能な総帯域幅は、マルチリンク インターフェイスへのリンクの追加や、マルチリンク インターフェイスからのリンクの削除によって動的に変化します。 メンバのリンクの状態が動作面でアップまたはダウンに変化した場合や、ポリシーの保留状態を変更することによって、使用可能な総帯域幅も変化します。 このようなインターフェイスに付加されている QoS ポリシーは、帯域幅の変更に基づいて更新する必要があります。 この場合、次のいずれかの操作を実行します。
QoS 統計情報は、アクティブ状態から保留状態に移行するポリシーについては保持されません。 ポリシーを再度アクティブにすると、それまでに収集された統計情報はすべて失われ、再アクティブ化後にインターフェイスを通過したパケットだけがカウントされます。 保留中のポリシーを変更して帯域幅要件を減らし、再アクティブ化することができます。 保留中のポリシーは、インターフェイスに付加したまま変更できます。
マルチクラスのマルチリンク ポイントツーポイント プロトコル(MLPPP)は、QoS と一緒に使用することができ、ポリシー マップのクラスでの encap-sequence コマンドを使用して設定できます。 encap-sequence コマンドは、MQC 定義クラス内のパケットの MLPPP MCMP クラス ID を指定します。
encap-sequence ID 番号の有効値は、 none、1、2、または 3 です。 none 値は、 priority level が 1 のときだけ適用でき、MLPPP カプセル化がないことを示します。 1、2、または 3 の値は、プライオリティ 1 もしくは 2 のクラスまたはキューイング アクションを含むその他のクラスで使用できます。 ゼロ(0)の encap-sequence ID 番号は、システムでのみ使用し、デフォルト クラス用に予約されているため、他のクラスでは使用できません。
(注) |
encap-sequenc e ID 番号は番号順に設定する必要があります。 たとえば、1 と 2 をすでに割り当てていない限り、ID 番号 3 は割り当てることができません。 |
encap-sequence ID 番号の数は、マルチリンク ヘッダーによってピア間でネゴシエーションされた MLPPP クラスの数よりも小さくする必要があります。 システムによってこれが確認されないため、ユーザは設定がこれに合っていることを確認する必要があります。
ppp multilink multiclass remote apply コマンドは、これを確認する方法を提供します。 encap-sequence ID 番号(デフォルト値の 0 を含む)を使用するクラスの数が、 ppp multilink multiclass remote apply コマンドの min-number 値よりも小さいことを確認します。 たとえば、min-number 値が 4 の場合は、encap-sequence ID 番号を持つクラスを 3 つまでしか使用できません。
QoS ポリシーは、次の条件を検証します。 これらの条件が満たされていない場合、ポリシーは拒否されます。
(注) |
同じ encap-sequence ID 番号を共有するクラスは、プライオリティが同じである必要があります。 |
config policy-map type qos policy-name class class-name action action action . . .
次に、MLPPP のポリシー マップを設定する例を示します。
config policy-map foo class ip-prec-1 encap-sequence none police rate percent 10 priority level 1 ! class ip-prec-2 encap-sequence 1 shape average percent 80 ! class ip-prec-3 encap-sequence 1 bandwidth percent 10 ! class class-default ! end-policy-map !
メンバ リンクがアップまたはダウンすると、バンドル インターフェイスの帯域幅は動的に変化するため、このようなインターフェイスに適用されている QoS ポリシーは帯域幅の変更に基づいて更新する必要があります。
(注) |
導入テキストとトポロジ図は、『MPLS Fundamentals』(Luc De Ghein、Copyright 2007, Cisco Systems, Inc)から引用しました。 |
MPLS QoS には、均一モード、パイプ モード、およびショート パイプ モードという、トンネリング モデルに基づく 3 つの導入シナリオがあります。 表 2 に、トンネリング モデルの概要を示します。
IP precedence/DiffServ を MPLS EXP にコピー /DiffServ から MPLS EXP へ |
|||
均一モードでは(図 4 に図示)、MPLS ネットワークを通過するときに、パケットに関連する DiffServ マーキングが 1 つだけ存在します。 パケットの DiffServ マーキングが MPLS ネットワーク内で変更された場合、更新情報は LSP の出口で意味のあるものになります。 MPLS ネットワーク内でのパケット マーキングに対するあらゆる変更は永続的であり、パケットが MPLS ネットワークを出るときに伝播されます。
パイプ モード(図 5 に図示)では、MPLS ネットワークを通過するときに、2 つのマーキングがパケットに関連します。 1 つめは、出力 LSR を含む LSP スパンに沿って中間ノードによって使用されるマーキングです。 2 つめは、元のマーキングであり、MPLS ネットワークに入る前にパケットによって伝送され、パケットを出た後も継続して使用されます。 MPLS ネットワーク内のパケット マーキングに対するあらゆる変更は、永続的なものではなく、パケットが MPLS ネットワークを出るときに伝播されません。
出力 LSR ではまだ中間 LSR で使用されたマーキングを引き続き使用することに注意してください。 ただし、出力 LSR は、元のパケットにインポーズされたすべてのラベルを削除する必要があります。 ラベルで伝送されるマーキングを維持するために、エッジ LSR は、マーキングの内部コピーを保管してから、ラベルを削除します。 この内部コピーは、ラベルが削除されたあとに、(CE 方向の)アウトバウンド インターフェイスでパケットを分類するために使用されます。 これは通常、 set qos-group コマンドと match qos-group コマンドを使用して行います。
ショート パイプ モード(図 6 に図示)は、パイプ モードとわずかに異なります。 唯一の違いは、出力 LSR が中間 LSR によって使用されるマーキングを使用する代わりに元のパケット マーキングを使用することです。
この例では、MPLS DiffServ を実装する方法と、入力 PE で必要な設定について説明します。 precedence 4 のみ一致します。 precedence 4 は、帯域幅が超過しない限り、ポリサーによって EXP ビット値 4 にマップされます。この場合、EXP ビットは値 2 にリカラーされます。 出力インターフェイスの設定は、MPLS DiffServ 均一モデルには不要ですが、EXP ビットに対する QoS の実行方法を示すために追加しています。
!Ingress interface: class-map prec4 match precedence 4 ! policy-map set-MPLS-PHB class prec4 police rate 8000 kbps conform-action set mpls experimental imposition 4 exceed-action set mpls experimental imposition 2 ! interface GigabitEthernet0/0/0/1 service-policy input set-MPLS-PHB !Egress interface: class-map exp2and4 match mpls experimental topmost 2 4 ! policy-map output-qos class exp2and4 bandwidth percent 40 random-detect default ! interface GigabitEthernet0/0/0/2 service-policy output output-qos
出力 PE では、EXP ビットは set qos-group コマンドと match qos-group コマンドを使用して precedence ビットにコピーします。
!Ingress interface: class-map exp2 match mpls experimental topmost 2 ! class-map exp4 match mpls experimental topmost 4 ! policy-map policy2 class exp2 set qos-group 2 class exp4 set qos-group 4 ! interface GigabitEthernet0/0/0/2 service-policy input policy2 !Egress interface: class-map qos2 match qos-group 2 class-map qos4 match qos-group 4 ! policy-map policy3 class qos2 set precedence 2 bandwidth percent 20 random-detect default class qos4 set precedence 4 bandwidth percent 20 random-detect default ! interface GigabitEthernet0/0/0/1 service-policy output policy3
次に、MPLS DiffServ パイプ モードの出力 PE の設定例を示します。 出力 LSR では発信 IP パケットの precedence ビットに EXP ビットをコピーしません。 出力インターフェイスでのパケットのスケジューリングは、 set qos-group コマンドと match qos-group コマンドを使用して EXP ビットに間接的に行います。
!Ingress interface: class-map exp2 match mpls experimental topmost 2 ! class-map exp4 match mpls experimental topmost 4 ! policy-map policy2 class exp2 set qos-group 2 class exp4 set qos-group 4 ! interface GigabitEthernet0/0/0/2 service-policy input policy2 !Egress interface: class-map qos2 match qos-group 2 class-map qos4 match qos-group 4 ! policy-map policy3 class qos2 bandwidth percent 20 random-detect default class qos4 bandwidth percent 20 random-detect default ! interface GigabitEthernet0/0/0/1 service-policy output policy3
次に、MPLS DiffServ ショート パイプ モードの出力 PE の設定例を示します。 出力 LSR では、ラベルを削除した後、IP パケットの precedence または DiffServ コード ポイント(DSCP)ビットに基づいてパケットを転送します。 出力 LSR では発信 IP パケットの precedence ビットに EXP ビットをコピーしません。
! Configuration is not needed for ingress interface !Egress interface: class-map prec4 match precedence 4 ! policy-map policy3 class prec4 bandwidth percent 40 random-detect precedence 4 100 ms 200 ms ! interface GigabitEthernet0/0/0/1 service-policy output policy3
マルチキャスト VPN(mVPN)対応ネットワークでの QoS サービスのサポートには、トンネル IP ヘッダーの DSCP または precedence ビットのマーキングが含まれます。 この機能により、mVPN サービスの QoS を行う MPLS キャリアがイネーブルになります。 mVPN ネットワークでは、プロバイダー エッジ(PE)デバイス間の総称ルーティング カプセル化(GRE)トンネルを使用します。 マルチキャスト パケットは、MPLS コア ネットワーク上で送信するために GRE トンネルに置かれます。
入力インターフェイスでは、入力インターフェイスに適用される入力ポリシー セット内で set precedence tunnel コマンドと set dscp tunnel コマンド(条件付きと無制限の両方)を使用します。 一般的な mVPN ネットワークを示します。 IP パケットが入力インターフェイス E1 の PE1 に着信すると、GRE トンネル内で IP パケットをカプセル化することによって、パケットがトンネル インターフェイス E2 からコア ネットワークに送信されます。
set dscp tunnel コマンドまたは set precedence tunnel コマンドが入力インターフェイス E1 で設定されている場合、DSCP または precedence 値はインターフェイス E2 から送信されるカプセル化パケットの GRE トンネル ヘッダーに設定されます。 そのため、次の点に注意してください。
mVPN 対応ネットワークで QoS をサポートするには、トンネル ヘッダーに DSCP または precedence ビットの条件付きおよび無条件マーキングが必要です。 無条件マーキングでは、ポリシー アクションとして DSCP または precedence トンネルをマークします。 条件付きマーキングでは、ポリサーのアクションとしてトンネル ヘッダーに DSCP または precedence 値をマークします(適合、超過、または違反)。
class-map c1 match vlan 1-10 policy-map p1 class c1 set precedence tunnel 3
policy-map p2 class c1 police rate percent 50 conform action set dscp tunnel af11 exceed action set dscp tunnel af12
set precendence tunnel コマンドおよび set dscp tunnel コマンドはサポートされませんが、次の例に示すように一般的なマルチキャスト VPN はサポートされます。
この例では、ネットワーク全体で、モバイル、エンタープライズ、およびその他の 3 つのサービスが提供されています。 モバイル トラフィックは、ブロードバンド 2G モバイル トラフィックと 3G モバイル トラフィックとして分類されます。
制御トラフィックには最高のプライオリティが必要であり、プライオリティ レベル 1 を持ちます。 ブロードバンド 2G モバイル トラフィックは、プライオリティ レベル 2 を持ちます。 プライオリティ キューは、これらの各トラフィック クラスに関連付けられます。 これらのクラスのトラフィックは、100 パーセントのレートでポリシングされます。つまり、フル回線レート帯域幅がこれらのトラフィック クラス専用であることを意味します。
残存帯域幅は Mcast_BBTV_Traffic クラス、Enterprise_Traffic クラス、および Enterprise_Low_Traffic クラスに分配されます。
policy-map CompanyA-Profile class Control_Traffic priority level 1 police rate percent 100 ! ! class BB_2GMobile_Traffic priority level 2 police rate percent 100 ! ! class Mcast_BBTV_Traffic bandwidth remaining ratio 1000 ! class 3GMobile_Traffic bandwidth remaining ratio 100 ! class Enterprise_Traffic bandwidth remaining ratio 10 ! class Enterprise_Low_Traffic bandwidth remaining ratio 1 ! class class-default ! end-policy-map
NxDS0 インターフェイスの QoS では、シェーピング、ポリシング、およびキューイングの最小レートは 8 kbps、粒度は 1 kbps です。 QoS が低速 NxDS0 リンクに適用されると、リアルタイム プライオリティ トラフィックに低遅延を行うために、フレーム リレー フラグメンテーション(frf12)設定を行うことを推奨します。 NxDS0 インターフェイスでの一般的な設定は次のとおりです。
show run int Serial0/2/1/0/1/1:0 Mon Aug 9 11:29:50.721 UTC interface Serial0/2/1/0/1/1:0 service-policy output fractional_T1_E1_policy --------policy applied to serial interface encapsulation frame-relay ! RP/0/RSP1/CPU0:viking-1#show run policy-map policy-map fractional_T1_E1_policy class Conversational priority level 1 police rate 64 kbps ! ! class Streaming-Interactive bandwidth remaining percent 35 ! class Background bandwidth remaining percent 15 ! class TCP-traffic bandwidth remaining percent 10 ! class class-default bandwidth remaining percent 40 ! end-policy-map
show run int Serial0/2/1/0/1/1:0 Mon Aug 9 11:29:50.721 UTC interface Serial0/2/1/0/1/1:0 encapsulation frame-relay frame-relay intf-type dce ! Mon Aug 9 11:29:37.150 UTC interface Serial0/2/1/0/1/1:0.16 point-to-point ipv4 address 192.1.1.1 255.255.255.0 pvc 16 service-policy output parent_policy --------policy applied to serial subinterface encap cisco fragment end-to-end 350 -------------------frf12 enabled ! ! ! show run policy-map policy-map parent_policy class class-default shape average rate 768 kbps show run policy-map policy-map fractional_T1_E1_policy class Conversational priority level 1 police rate 64 kbps ! ! class Streaming-Interactive bandwidth remaining percent 35 ! class Background bandwidth remaining percent 15 ! class TCP-traffic bandwidth remaining percent 10 ! class class-default bandwidth remaining percent 40 ! end-policy-map
1 つ または複数の Virtual Private Wire Services(VPWS)対応ネットワーク上で、次の一致基準に基づいてパケットを分類できます。
(注) |
VPLS 固有および VPWS 固有の分類は、入力方向に対してのみ実行されます。 |
次のガイドラインが、VPLS と VPWS の QoS 機能に適用されます。
図 9 は標準的な VPLS トポロジを示しています。 VPLS ネットワークはルータのドメインをブリッジングするために相互接続された疑似配線(PW)のメッシュです。 プロバイダー エッジ(PE)ルータのそれぞれがブリッジ ドメインを持ちます。 各 PW は、ブリッジ ドメインに対するブリッジ ポートです。 各 PE ルータに対するカスタマー エッジ(CE)接続は、同じブリッジ ドメインに対する接続回線(AC)ブリッジ ポートです。 QoS のコンフィギュレーション コマンドは、一方の CE ルータに接続する AC と、他方の PE ルータのブリッジ ドメインに適用されます。
ここでは、図 9 に示す構成要素に基づいて設定例を説明し、さらに設定された値に基づいてネットワークでパケットを照合する方法について説明します。
PE1 ルータ上では、次のようにポリシーマップと PE-to-CE 接続が設定されています。
class c1 match vpls multicast ! class c2 match vpls broadcast ! class c3 match vpls control ! class c4 match ethertype arp ! policy-map p1 class c1 set qos-group 3 set mpls experimental imposition 4 shape average percent 40 ! class c2 bandwidth remaining percent 10 set mpls experimental imposition 5 ! class c3 police rate percent 10 set mpls experimental imposition 6 ! class c4 bandwidth remaining percent 10 set mpls experimental imposition 7 ! class class-default ! end policy-map interface GigabitEthernet0/2/0/0 l2transport description PE to CE connection service-policy input p1 ! l2vpn bridge group examples bridge-domain vpls-bridge interface GigabitEthernet0/2/0/0 ! vfi pe12link neighbor 10.0.0.2 pw-id 12 ! ! vfi pe13link neighbor 10.0.0.3 pw-id 13 ! ! ! ! !
この例に従い、VPLS と VPWS をイネーブルにして設計および実装されているネットワークでは、一致基準を満たすパケットは、ポリシーに定義されているポリシー アクションに従って QoS の処理を受けます。
このモジュールでは、他のテクノロジー ガイドに記載されている機能での QoS 実装について説明します。 次の表に、これらの機能の詳細を入手できるマニュアルを示します。