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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このモジュールでは、Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング プロトコルの設定およびモニタに使用されるコマンドについて説明します。
OSPF の概念、設定タスクおよび例に関する詳細については、 『』『』『』『』『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』『』の「Implementing OSPF on Cisco NCS 5000 Series Routers module」を参照してください。
(注) |
現在は、デフォルトの VRF のみがサポートされています。VPNv4、VPNv6 および VPN ルーティング/転送(VRF)のアドレス ファミリは、今後のリリースでサポートされる予定です。 |
Open Shortest Path First(OSPF)のアドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを開始するには、適切なモードで address-family コマンドを使用します。アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
address-family ipv4 [unicast]
no address-family ipv4 [unicast]
ipv4 |
IP Version 4(IPv4)アドレス プレフィックスを指定します。 |
unicast |
(任意)ユニキャストのアドレス プレフィックスを指定します。 |
アドレス ファミリは指定されません。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF バージョン 2 は、IPv4 ユニキャスト トポロジのルーティング サービスを自動的に提供するため、このコマンドは冗長的です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、IPv4 ユニキャスト アドレス プレフィックスで OSPF ルータ プロセスを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# address-family ipv4 unicast
リロード、プロセス リスタート、およびプロセス クリア中に OSPF 隣接関係をずらすことを設定するには、 XR コンフィギュレーション モード で adjacency stagger コマンドを使用します。隣接関係をずらすことをオフにするには、disable キーワードを使用するか、またはこのコマンドの no 形式を使用します。
adjacency stagger { disable | initial-num-nbr max-num-nbr }
no adjacency stagger
disable |
隣接関係をずらすことをディセーブルにします。 |
initial-num-nbr |
ルータのリロード、OSPF プロセス リスタート、または OSPF プロセス クリアの後で、FULL にする任意の領域で隣接関係を FULL まで形成できる同時ネイバーの初期数。範囲は 1 ~ 65535 です。デフォルト値は 2 です。 |
max-num-nbr |
OSPF ネイバーの初期セットが FULL になった後に、隣接を形成できる OSPF インスタンスごとの同時ネイバーの後続数。範囲は 1 ~ 65535 です。デフォルトは 64 です。 |
OSPF 隣接関係をずらすことはイネーブルです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
リロード、プロセス リスタート(NSR またはグレースフル リスタートなし)、およびプロセス クリア中に OSPF 隣接関係をずらすことによって、隣接関係全体のコンバージェンス時間が削減されます。
最初に、エリアごとに 2 つの(設定可能)ネイバーによる FULL への隣接関係の形成を許可します。最初の隣接関係が FULL に達すると、最大 64 個の(設定可能)ネイバーは OSPF インスタンス(すべてのエリア)に対して隣接関係を同時に形成できます。ただし、FULL 隣接関係がないエリアは、初期エリア制限によって制限されます。
(注) |
隣接関係をずらすことおよび OSPF ノンストップ フォワーディング(NSF)は相互に排他的です。隣接関係をずらすことは、nsf がルータ OSPF コンフィギュレーションで設定されている場合はアクティブになりません。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、最初に 2 つのネイバー、次に最大 3 つのネイバーに対して隣接関係をずらすことを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# adjacency stagger 2 3
Open Shortest Path First(OSPF)エリアを設定するには、適切なモードで area コマンドを使用します。OSPF エリアを終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
area area-id
no area area-id
area-id |
OSPF エリアの ID。area-id 引数は、10 進数値または IP アドレス(ドット付き 10 進数)のいずれかのフォーマットで指定できます。範囲は 0 ~ 4294967295 です。 |
OSPF エリアは定義されません。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
area コマンドを使用すると、エリアを明示的に設定できます。エリア コンフィギュレーション モードで設定されているコマンド(interface [OSPF] および authentication コマンドなど)は、そのエリアに自動的に関連付けられます。
エリアを修正または削除するには、area-id 引数フォーマットが、エリア作成時に使用されたフォーマットと同じでなければなりません。フォーマットが同じでない場合、実際の 32 ビット値が一致していても、エリアは一致しません。たとえば、area-id が 10 のエリアを作成した場合、これは、area-id が 0.0.0.10 のエリアとは一致しません。
(注) |
指定されたエリアをルータ設定から除去するには、noarea area-id コマンドを使用します。noareaarea-id コマンドを使用すると、そのエリアと、authentication、default-cost、nssa、range、stub、virtual-link、および interface などのすべてのエリア オプションが削除されます。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 0 および tenGigE インターフェイス 0/2/0/0 を設定する例を示します。tenGigE インターフェイス 0/2/0/0 は、自動的にエリア 0 に関連付けられます。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/2/0/0
Open Shortest Path First(OSPF)インターフェイスのプレーン テキスト、Message Digest 5(MD5)認証またはヌル認証をイネーブルにするには、適切なモードで authentication コマンドを使用します。このような認証を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication [ message-digest [ keychain keychain ] | null ]
no authentication
message-digest |
(任意)MD5 が使用されることを指定します。 |
keychainkeychain |
(任意)キーチェイン名を指定します。 |
null |
(任意)認証を使用しないことを指定します。エリアに設定する場合のパスワードまたは MD5 認証を上書きするときに便利です。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定される認証パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される認証パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、インターフェイスは認証を使用しません。
キーワードを指定しない場合、プレーン テキスト認証が使用されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
マルチエリア インターフェイス コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
authentication コマンドを使用すると、インターフェイスの認証タイプを指定できます。これは、このインターフェイスが属するエリアで指定される認証より優先されます。このコマンドが、コンフィギュレーション ファイルに含まれていない場合、インターフェイスが属するエリアで設定される認証(area authentication コマンドで指定)が使用されます。
認証タイプおよびパスワードは、OSPF において、他の各インターフェイスと通信するすべての OSPF インターフェイスで同じでなければなりません。プレーン テキスト認証を指定した場合、authentication-key コマンドを使用して、プレーン テキスト パスワードを指定します。
message-digest キーワードを指定して MD5 認証をイネーブルにした場合、message-digest-key インターフェイス コマンドでキーを設定する必要があります。
キーのロールオーバーを管理し、OSPF の MD5 認証を拡張するには、キーチェインと呼ばれるキーのコンテナを設定できます。この各キーは、生成/受け取り時間、キー ID、認証アルゴリズムの属性で構成されます。キーチェイン管理機能は常にイネーブルです。
(注) |
システム クロックを変更すると、既存の設定におけるキーの有効性に影響を与えます。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF ルーティング プロセス 201 のエリア 0 および 1 の認証を設定する例を示します。認証キーも指定しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# router-id 10.1.1.1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# authentication RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# authentication-key mykey RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# authentication RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# authentication-key mykey1
次に、認証キーチェインの使用を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# router-id 10.1.1.1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# authentication message-digest keychain mykeychain
Open Shortest Path First(OSPF)の簡易パスワード認証を使用している隣接ルータにより使用されるパスワードを割り当てるには、適切なモードで authentication-key コマンドを使用します。過去に割り当てられた OSPF パスワードを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication-key [ clear | encrypted ] password
no authentication-key
clear |
(任意)キーがクリア テキストであることを指定します。 |
encrypted |
(任意)双方向アルゴリズムを使用してキーを暗号化することを指定します。 |
password |
キーボードから入力できる、最長 8 文字の連続するストリング。たとえば、mypswd2 です。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている OSPF パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される OSPF パスワード パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、パスワードは指定されません。
クリアは、clear または encrypted キーワードが指定されていない場合のデフォルトです。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドで作成されるパスワードは、Cisco IOS XR ソフトウェアがルーティング プロトコル パケットを発信するときに、OSPF ヘッダーに直接挿入されます。個々のインターフェイスに基づいて、各ネットワークに個別のパスワードを割り当てることができます。OSPF 情報を交換するには、同じネットワーク上のすべての隣接ルータが同じパスワードを持っている必要があります。
authentication-key コマンドは、authentication コマンドと使用する必要があります。authentication コマンドが設定されていない場合、authentication-key コマンドにより提供されるパスワードは無視され、OSPF インターフェイスでは、認証は採用されません。
(注) |
message-digest または null キーワードが設定されている場合、authentication-key コマンドを authentication コマンドと使用できません。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、認証パスワードをストリング yourpass で設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# authentication-key yourpass
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルによるインターフェイスのデフォルト メトリックの計算方法を制御するには、適切なモードで auto-cost コマンドを使用します。デフォルトのリファレンス帯域幅に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto-cost { reference-bandwidth mbps | disable }
no auto-cost { reference-bandwidth | disable }
reference-bandwidthmbps |
Mbps でのレート(帯域幅)を指定します。範囲は 1 ~ 4294967 です。 |
disable |
インターフェイス タイプに基づいてコストを割り当てます。 |
mbps:100 Mbps
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
デフォルトでは、OSPF は、インターフェイスの帯域幅にしたがって、インターフェイスの OSPF メトリックを計算します。
OSPF メトリックは、帯域幅で除算した mbps 値として計算されます。デフォルトでは、mbps は 108 です。
複数の高帯域幅(OC-192 など)リンクを使用している場合、これらのリンクのコストを差別化するために高い値を指定することもできます。つまり、デフォルトの mbps 値を使用して計算されるメトリックは、すべての高帯域幅リンクで同じです。
高帯域幅を使用する OSPF インターフェイスでは、コスト コンフィギュレーションを一貫した方法で行うことをお勧めします。つまり、明示的に設定(cost コマンドを使用)するか、またはデフォルトを選択(auto-cost コマンドを使用)するかのいずれかです。
cost コマンドによって設定される値により、auto-cost コマンドの結果のコストが上書きされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、自動コスト計算のリファレンス値を 1000 Mbps に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# auto-cost reference-bandwidth 1000
マルチプロトコル ラベル スイッチング トラフィック エンジニアリング(MPLS TE)トポロジ情報が Opaque LSA を介してネットワークにフラッディングされないようにするには、適切なモードで capability opaque disable コマンドを使用します。Opaque LSA を介してネットワークにフラッディングされた MPLS TE トポロジ情報を復元するには、このコマンドの no 形式を使用します。
capability opaque disable
no capability opaque disable
Opaque LSA は許可されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
capability opaque disable コマンドは、すべての範囲(タイプ 9、10、11)の Opaque LSA を介した MPLS TE 情報(タイプ 1 および 4)のフラッディングを防止します。
Opaque LSA サポート機能の制御は、MPLS TE をサポートするために OSPF でイネーブルにする必要があります。
MPLS TE トポロジ情報は、デフォルトで、Opaque LSA を介してエリアにフラッディングされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF で Opaque サービスがサポートされないようにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# capability opaque disable
Open Shortest Path First(OSPF)ルータ プロセスを停止および再起動せずにリセットするには、 XR EXEC モード で clear ospf process コマンドを使用します。
clear ospf [ process-name ] process
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。この引数を使用しない場合、すべての OSPF プロセスがリセットされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF ルータ プロセスがリセットされると、OSPF は、割り当てられているすべてのリソースを解放し、内部データベースをクリーンアップして、プロセスに属するすべてのインターフェイスをシャットダウンおよび再起動します。
(注) |
router-id(OSPF) コマンドにより OSPF ルータ ID が明示的に設定されていない限り、clear ospf process コマンドはルータ ID を変更できます。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、すべての OSPF プロセスをリセットする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospf process
次に、OSPF 1 プロセスをリセットする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospf 1 process
他のプロトコルから再配布されるすべてのルートを Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング テーブルからクリアするには、 XR EXEC モード で clear ospf redistribution コマンドを使用します。
clear ospf [ process-name ] redistribution
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。この引数を使用しない場合、すべての OSPF ルートがクリアされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
clear ospf redistribution コマンドを使用すると、ルーティング テーブルが再び読み取られます。OSPF は、タイプ 5 およびタイプ 7 リンクステート アドバタイズメント(LSA)を再生成して、そのネイバーに送信します。OSPF 再配布に予期せぬルートがある場合、このコマンドを使用して、その問題を解決できます。
(注) |
このコマンドを使用すると、大量の LSA がネットワークにフラッディングする可能性があります。そのため、このコマンドを使用する場合は注意してください。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、他のプロトコルからすべてのプロセスで再配布されるすべてのルートをクリアする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospf redistribution
Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング テーブルからすべての OSPF ルートをクリアするには、 XR EXEC モード で clear ospf routes コマンドを使用します。
clear ospf [ process-name ] routes
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。この引数を使用しない場合、すべての OSPF ルートがクリアされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF ルーティング テーブルからすべての OSPF ルートをクリアし、有効なルートを再計算する例を示します。OSPF ルーティング テーブルがクリアされると、グローバル ルーティング テーブルの OSPF ルートも再計算されます。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospf routes
ネイバー状態遷移の Open Shortest Path First(OSPF)統計情報をクリアするには、 XR EXEC モード で clear ospf statistics コマンドを使用します。
clear ospf [ process-name ] statistics [ neighbor [ type interface-path-id ] [ip-address] ]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。この引数を使用しない場合、ネイバー状態遷移のすべての OSPF 統計情報がクリアされます。 |
neighbor |
(任意)指定されたネイバーだけの状態遷移カウンタをクリアします。 |
type |
(任意)インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
interface-path-id |
(任意)物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。 ルータに現在設定されているすべてのインターフェイスのリストを表示するには、show interfaces コマンドを使用します。 ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
ip-address |
(任意)状態遷移カウンタをクリアする指定ネイバーの IP アドレス。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
clear ospf statistics コマンドを使用すると、OSPF カウンタをリセットできます。リセットは、カウンタ値の変化を検出するときに便利です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、Packet-over-SONET/SDH(POS)インターフェイス 0/2/0/0 のすべてのネイバーの OSPF 状態遷移カウンタをリセットする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospf statistics neighbor POS 0/2/0/0
Open Shortest Path First(OSPF)パス計算のインターフェイス(ネットワーク)を明示的に指定するには、適切なモードで cost コマンドを使用します。コストを除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
cost cost
no cost
cost |
リンクステート メトリックとして表される符号なし整数値。有効値の範囲は 1 ~ 65535 です。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定される cost パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される cost パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルでも指定されない場合、コストは、auto-cost コマンドで計算されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
リンクステート メトリックは、ルータ リンク アドバタイズメントでリンク コストとしてアドバタイズされます。Cisco IOS XR ソフトウェアでは、タイプ オブ サービス(ToS)はサポートされていないため、各インターフェイスに割り当てることができるコストは 1 つだけです。
一般に、パス コストは次の式を使用して計算されます。
108 / 帯域幅(デフォルトの自動コストは 100 Mbps に設定されています)
この計算は、インターフェイス自動コストを確立する自動コスト計算で使用されるデフォルトのリファレンス帯域幅です。auto-cost コマンドは、このリファレンス帯域幅をいくつかの他の値に設定できます。cost コマンドは、自動コストによりインターフェイスで計算されたデフォルト値を上書きするときに使用されます。
この公式を使用すると、デフォルト パス コストは、リンク帯域幅が 100 Mbps 以上の任意のインターフェイスで 1 になります。この値がネットワークに適さない場合、リンク帯域幅に基づいた自動計算コストのリファレンス帯域幅を設定します。
cost コマンドによって設定される値により、auto-cost(OSPF) コマンドの結果のコストが上書きされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/1/0/1 でコスト値を 65 に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# cost 65
バンドル インターフェイスの累積帯域幅が指定しきい値を下回るときに、通常のインターフェイス コストより高いコストを適用し、累積帯域幅が設定しきい値を超えるときに、元のコストに戻すには、cost-fallback コマンドを使用します。コスト フォールバックを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
cost-fallback cost threshold bandwidth
no cost-fallback
costthreshold |
リンクステート メトリックとして表される符号なし整数値。範囲は 1 ~ 65535 ですが、通常、cost-fallback 値は、通常のコストより高い値に設定してください。 |
bandwidth |
Mbit/秒で表現される符号なし整数値。範囲は 1 ~ 4294967 です。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、累積帯域幅が最大帯域幅を下回る場合でも、現在有効なインターフェイス コストが使用されます。interface cost コマンドとは異なり、この cost-fallback コマンドを使用できるのは、インターフェイス コンフィギュレーション モードだけです。エリアまたはプロセス レベルでは使用できません。他のインターフェイス固有パラメータとは異なり、このコマンドがインターフェイス レベルで指定されない場合でも、エリアまたはプロセス レベルからの継承は行われません。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
フォールバック コストは、通常のインターフェイス コストより高い値に設定する必要があります。フォールバック コストを設定する目的は、インターフェイス コストを減らすこと、または累積帯域幅がユーザ指定しきい値を下回る場合に、トラフィックが別のパスを通過できるように、インターフェイスをシャットダウンせずに、別のインターフェイスに切り替えることです。累積帯域幅がユーザ指定しきい値以上になると、通常のインターフェイス コストが代わりに使用されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、cost-fallback 値を設定する例を示します。
次に、Bundle-Ether に対する cost-fallback 値を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# router-id 2.2.2.2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface bundle-Ether RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# cost-fallback 1000 threshold 300
Open Shortest Path First(OSPF)インターフェイスへの発信リンクステート アドバタイズメント(LSA)をフィルタリングするには、適切なモードで database-filter all out コマンドを使用します。LSA のインターフェイスへの転送を元に戻すには、このコマンドの disable 形式を使用します。
database-filter all out [ disable | enable ]
disable |
(任意)フィルタリングをディセーブルにします。 |
enable |
(任意)フィルタリングをイネーブルにします。 |
データベース フィルタはディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
database-file all out コマンドを使用すると、ネイバーに基づいて neighbor database-filter all out コマンドが実行する同じ機能を実行できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/1/0/1 を介して到達できるブロードキャスト、非ブロードキャストおよびポイントツーポイント ネットワークへの OSPF LSA のフラッディングを防止する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# database-filter all out
hello パケットが観察されなくなってから、ネイバーが Dead と宣言されるまでの間隔を設定するには、適切なモードで dead-interval コマンドを使用します。デフォルト時間に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dead-interval seconds
no dead-interval
seconds |
間隔を指定する整数(秒)。有効値の範囲は 1 ~ 65535 です。この値はネットワーク上のすべてのノードで同じにする必要があります。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている dead interval パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される dead interval パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、デッド間隔は hello-interval(OSPF)コマンドで設定されている間隔の 4 倍となります。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
デフォルトの間隔値は、すべてのルータおよび特定のネットワークのアクセス サーバ間で同じでなければなりません。
hello interval が設定されている場合、dead interval 値は、hello interval 値より大きくなければなりません。dead interval 値は、通常、hello interval 値の 4 倍の値に設定されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF dead interval を 40 秒に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# dead-interval 40
スタブ エリアまたは Not-So-Stubby Area(NSSA)に送信されるデフォルトのサマリー ルートのコストを指定するには、エリア コンフィギュレーション モードで default-cost コマンドを使用します。割り当てられたデフォルト ルートのコストを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
default-cost cost
no default-cost cost
cost |
スタブ エリアまたは NSSA エリアに使用されるデフォルト サマリー ルートのコストです。指定できる値は 24 ビット数値です。 |
cost:1
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
default-cost コマンドは、スタブ エリアまたは NSSA エリアに接続されているエリア境界ルータ(ABR)だけで使用してください。
スタブ エリアに接続されているすべてのルータおよびアクセス サーバにおいて、エリアは、エリア サブモードで stub コマンドを使用してスタブ エリアとして設定する必要があります。スタブ エリアに接続された ABR でのみ default-cost コマンドを使用します。default-cost コマンドは、ABR によってスタブ エリアに生成されるサマリー デフォルト ルートのメトリックを提供します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、スタブ エリアのデフォルト コストに 20 を割り当てる例を示します。tenGigE インターフェイス 0/4/0/3 は、スタブ エリアでも設定されます)。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 10.15.0.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# stub RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# default-cost 20 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/4/0/3
Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング ドメインへのデフォルトの外部ルートを生成するには、適切なモードで default-information originate コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
default-information originate [always] [ metric metric-value ] [ metric-type type-value ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no default-information originate
always |
(任意)ルーティング テーブルにデフォルトのルートがあるかどうかに関係なく、デフォルト ルートを常にアドバタイズします。 |
metricmetric-value |
(任意)デフォルト ルートの生成に使用するメトリックを指定します。デフォルトのメトリック値は 1 です。範囲は 1 ~ 16777214 です。 |
metric-typetype-value |
(任意)OSPF ルーティング ドメインにアドバタイズされるデフォルトのルートに関連付けられる外部リンク タイプを指定します。次のいずれかの値を指定できます。 1:タイプ 1 外部ルート 2:タイプ 2 外部ルート |
tagtag-value |
(任意)各外部ルートに付加する 32 ビットのドット付き 10 進値です。これは、OSPF プロトコル自体では使用されません。自律システム境界ルータ(ASBR)間で情報を通信するために使用できます。タグを指定しないと、設定した OSPF プロセス番号が使用されます。 |
route-policypolicy-name |
(任意)ルーティング ポリシーが使用されること、およびそのルーティング ポリシー名を指定します。 |
このコマンドをルータ コンフィギュレーション モードで使用しない場合、OSPF ルーティング ドメインへのデフォルトの外部ルートは生成されません。
metric-value:1
type-value:2
tag-value:設定した OSPF プロセス番号
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
redistribute または default-information originate コマンドを使用して、OSPF ルーティング ドメインにルートを再配布する場合、ソフトウェアは自動的に自律システム境界ルータ(ASBR)になります。ただし、デフォルトでは、ASBR はデフォルト ルートを OSPF ルーティング ドメインに生成しません。キーワード always を指定した場合を除き、ソフトウェアには、デフォルト ルートを生成する前に、自身のためにデフォルト ルートが設定されている必要があります。
default-information originate ルートポリシー接続点は、デフォルト ルート 0.0.0.0/0 を条件付きで OSPF リンクステート データベースに投入し、接続されたポリシーを評価することで実行されます。ポリシーで指定されたルートがグローバル RIB に存在する場合は、デフォルト ルートがリンクステート データベースに挿入されます。ポリシーで指定された一致条件がない場合は、ポリシーが通過し、デフォルト ルートがリンクステート データベースに生成されます。
default-information originate 接続点については、『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』の「Implementing Routing Policy」の章の「OSPF Policy Attach Points」の項を参照してください。
ルーティング ポリシーについては、『Cisco NCS 5000 シリーズ ルータのルーティング コマンド リファレンス』の「Routing Policy Commands」の章を参照してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF ルーティング ドメインに再配布されるデフォルトのルートのメトリックを 100 に指定し、タイプ 1 の外部メトリック タイプを指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#redistribute igrp 108 metric 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#default-information originate metric 100 metric-type 1
別のプロトコルから Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルに再配布されるルートのデフォルトのメトリック値を設定するには、適切なモードで default-metric コマンドを使用します。デフォルト状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
default-metric value
no default-metric value
value |
指定されたルーティング プロトコルに適したデフォルト メトリック値。範囲は 1 ~ 16777214 です。 |
各ルーティング プロトコルに適した、組み込みの自動的なメトリック変換。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
default-metric コマンドは、redistribute コマンドと組み合わせて使用して、現在のルーティング プロトコルで、再配布されるすべてのルートに対して同じメトリック値が使用されるようにします。デフォルトのメトリックは、互換性のないメトリックを持つルートを再配布するという問題を解決するために役立ちます。メトリックを変換しない場合は、必ずデフォルトのメトリックを使用して、適切な代替メトリックを提供し、再配布を続行できるようにしてください。
OSPF 設定で設定されたデフォルトのメトリック値は、redistribute connected コマンドを使用して OSPF に再配布される接続ルートには適用されません。接続されたルートに対しデフォルト以外のメトリックを設定するには、redistributeconnectedmetricmetric-value コマンドを使用して OSPF を設定します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)プロトコルから派生するルートを OSPF にアドバタイズし、10 メトリックを割り当てる例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# default-metric 10 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# redistribute isis IS-IS_isp
インターフェイスが OSPF デマンド回線として扱われるように Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルを設定するには、適切なモードで demand-circuit コマンドを使用します。インターフェイスからデマンド回線の指定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
demand-circuit [ disable | enable ]
no demand-circuit
disable |
(任意)インターフェイスの OSPF デマンド回線としての指定をディセーブルにします。 |
enable |
(任意)インターフェイスの OSPF デマンド回線としての指定をイネーブルにします。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている demand circuit パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される demand circuit パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、回線はデマンド回線になりません。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ポイントツーポイント インターフェイスでは、デマンド回線の 1 つの側だけをこのコマンドで設定する必要があります。定期的な hello メッセージが抑止され、リンクステート アドバタイズメント(LSA)の定期的な更新によってデマンド回線がフラッディングされません。demand-circuit コマンドを使用すると、トポロジが安定している場合、基礎となるデータリンク層を閉じることができます。ポイントツーマルチポイント トポロジでは、マルチポイントの端だけをこのコマンドで設定する必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF デマンド回線の設定を行う例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# demand-circuit
ダウン ビットを無視するように指定するには、VPN ルーティングおよび転送(VRF)コンフィギュレーション モードで disable-dn-bit-check コマンドを使用します。ダウン ビットを考慮するように指定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
disable-dn-bit-check
no disable-dn-bit-check
ダウン ビットは考慮されます。
VRF コンフィギュレーション モード
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、ダウン ビットを無視するように指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# vrf v1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-vrf)# disable-dn-bit-check
アドミニストレーティブ ディスタンスを定義するには、適切なコンフィギュレーション モードで distance コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから distance コマンドを削除して、ソフトウェアがディスタンス定義を削除するようにシステムをデフォルト状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
distance weight [ ip-address wildcard-mask [access-list-name] ]
no distance weight ip-address wildcard-mask [access-list-name]
weight |
アドミニストレーティブ ディスタンス。範囲は 10 ~ 255 です。単独で使用される場合、weight 引数は、ルーティング情報ソースに他の指定がない場合にソフトウェアが使用するデフォルトのアドミニストレーティブ ディスタンスを指定します。ディスタンスが 255 のルートは、デフォルトのアドミニストレーティブ ディスタンスがリストされているルーティング テーブルにはインストールされません。 表 1 |
ip-address |
(任意)4 分割ドット付き 10 進表記の IP アドレス。 |
wildcard-mask |
(任意)4 分割ドット付き 10 進表記のワイルドカード マスク。mask 引数でビットが 1 に設定されている場合、ソフトウェアは、アドレス値で対応するビットを無視します。 |
access-list-name |
(任意)着信ルーティング アップデートに適用される IP アクセス リストの名前。 |
このコマンドが指定されていない場合、アドミニストレーティブ ディスタンスは、表 1 で定義されているデフォルトになります。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
アドミニストレーティブ ディスタンスは、10 ~ 255 の整数です。通常は、値が大きいほど、信頼性の格付けが下がります。255 のアドミニストレーティブ ディスタンスは、ルーティング情報源がまったく信頼できないため、無視すべきであることを意味します。重み値は主観的に選択します。重み値を選択するための定量的方法はありません。
アクセス リストがこのコマンドで使用される場合、ネットワークがルーティング テーブルに挿入されるときに適用されます。この動作により、ルーティング情報を提供する IP プレフィックスに基づいてネットワークをフィルタリングできます。たとえば、管理制御下にないネットワーキング デバイスからの、間違っている可能性があるルーティング情報をフィルタリングできます。
distance コマンドを入力する順序は、予期せぬ方法で割り当てられたアドミニストレーティブ ディスタンスに影響を与えます(詳細については、「例」の項を参照してください)。
ルートの送信元 |
デフォルト距離 |
---|---|
接続されているインターフェイス |
0 |
インターフェイスからのスタティック ルート |
0 |
ネクストホップへのステート ルート |
1 |
EIGRP サマリー ルート |
5 |
外部 BGP |
20 |
内部 EIGRP |
90 |
OSPF |
110 |
IS-IS |
115 |
RIP バージョン 1 および 2 |
120 |
外部 EIGRP |
170 |
内部 BGP |
200 |
不明 |
255 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、router ospf コマンドは、OSPF ルーティング インスタンス 1 を設定します。最初の distance コマンドは、デフォルトのアドミニストレーティブ ディスタンスを 255 に設定します。つまり、ソフトウェアは、明示的なディスタンスが設定されていないネットワーキング デバイスからのすべてのルーティング アップデートを無視します。2 番目の distance コマンドは、クラス C ネットワーク 192.168.40.0 0.0.0.255 のすべてのネットワーキング デバイスのアドミニストレーティブ ディスタンスを 90 に設定します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# distance 255 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# distance 90 192.168.40.0 0.0.0.255
ルート タイプに基づいた Open Shortest Path First(OSPF)ルート アドミニストレーティブ ディスタンスを定義するには、ルータ コンフィギュレーション モードで distance ospf コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
distance ospf { intra-area | inter-area | external } distance
no distance ospf
intra-area | inter-area | external |
エリアのタイプを設定します。次のいずれかの値を指定できます。 intra-area:エリア内のすべてのルート。 inter-area:エリアから別のエリアへのすべてのルート。 external:再配布により学習された、他のルーティング ドメインからのすべてのルート。 上記のエリアは任意に組み合わせることができます。 |
distance |
ルート アドミニストレーティブ ディスタンス。 |
distance:110
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
キーワードをいずれか 1 つ指定する必要があります。
distance ospf コマンドを使用すると、アクセス リストで使用される distance コマンドと同じ機能を実行できます。ただし、distance ospf コマンドは、アクセス リストに合格した特定のルートではなく、ルートのグループ全体のディスタンスを設定します。
distance ospf コマンドを使用する一般的な理由は、相互に再配布する複数の OSPF プロセスがあり、あるプロセスからの内部ルートを、他のプロセスからの外部ルートよりも優先させる場合です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、外部ディスタンスを 200 に変更して、ルートの信頼性を下げる例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# redistribute ospf 2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# distance ospf external 200 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# redistribute ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# distance ospf external 200
Open Shortest Path First(OSPF)アップデートで受信または転送されるネットワークをフィルタリングするには、適切なモードで distribute-list コマンドを使用します。フィルタを変更またはキャンセルするには、このコマンドの no 形式を使用します。
distribute-list { access-list-name { in | out [ bgp number | connected | ospf instance | static ] } | route-policy route-policy-name in }
no distribute-list { access-list-name { in | out } | route-policy route-policy-name in }
access-list-name |
標準 IP アクセス リスト名。このリストは、受信されるネットワークとルーティング アップデートで抑制されるネットワークを定義します。 |
in |
アクセス リストまたはルート ポリシーを着信ルーティング アップデートに適用します。 |
out |
アクセス リストを発信ルーティング アップデートに適用します。out キーワードは、ルータ コンフィギュレーション モードだけで使用できます。 |
bgp |
(任意)アクセス リストを BGP ルートに適用します。 |
connected |
(任意)アクセス リストを接続ルートに適用します。 |
ospf |
(任意)アクセス リストを OSPF ルート(現在の OSPF プロセスではありません)に適用します。 |
static |
(任意)静的に設定されるルートにアクセス リストを適用します。 |
route-policy route-policy-name |
OSPF プレフィックスをフィルタリングするようにルート ポリシーを指定します。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている distribute list パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される distribute list パスワード パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルでも指定されない場合、distribute list はディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
distribute-list コマンドを使用すると、このルータにインストールされる OSPF ルートを制限できます。distribute-list コマンドは、OSPF プロトコル自体には影響を与えません。
distribute-list in はインスタンス(プロセス)、エリア、およびインターフェイス レベルで設定できます。通常の OSPF の設定継承が適用されます。設定は、インスタンス、エリア、インターフェイス レベルの順に継承されます。
キーワードおよび引数 route-policyroute-policy-name を使用すると、ルート ポリシーを使用して OSPF プレフィックスをフィルタリングできます。
(注) |
1 つのコマンドでは、access-list または route-policy のいずれかを使用でき、両方使用することはできません。access-list を使用してコマンドを設定すると、route-policy の設定が削除されます。その逆も同様です。 |
「if tag...」ステートメントは、distribute-list inroute-policy で使用できます。ルート タグ上の一致は、演算子「eq/ge/is/le」をサポートしています。演算子「in」はサポートされていません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 0 で学習された場合、172.17.10.0 ネットワークからの OSPF ルートがインストールされないように設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ipv4 access-list 3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv4-acl)# deny 172.17.10.0 0.0.0.255 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv4-acl)# permit any any ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# distribute-list 3 in RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3
Open Shortest Path First(OSPF)VPN ルーティングおよび転送(VRF)ドメイン ID を指定するには、VRF コンフィギュレーション モードで domain-id コマンドを使用します。OSPF VRF ドメイン ID を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain-id [secondary] type [ 0005 | 0105 | 0205 | 8005 ] value value
no domain-id [secondary] type [ 0005 | 0105 | 0205 | 8005 ] value value
secondary |
(任意)OSPF セカンダリ ドメイン ID。 |
type |
16 進数形式でのプライマリ OSPF ドメイン ID。 |
valuevalue |
16 進数(6 オクテット)形式での OSPF ドメイン ID 値。 |
ドメイン ID は指定されません。
VRF コンフィギュレーション モード
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF ドメイン ID を明示的に設定する必要があります。OSPF ドメイン ID は、リモート プロバイダー エッジ(PE)からボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)を介して受信したプレフィックスの変換方法を OSPF で判別するときに役立ちます。ドメイン ID が一致する場合、OSPF は、タイプ 3 リンクステート アドバタイズメント(LSA)を生成します。ドメイン ID が一致しない場合、OSPF は、タイプ 5 LSA を生成します。
プライマリ ドメイン ID は 1 つだけです。セカンダリ ドメイン ID は複数使用できます。
(注) |
IOS XR ルータおよび IOS ルータをピアとして設定する場合、2 つのドメイン ID が一致する必要があります。IOS のデフォルト ドメイン ID 値と一致する IOS XR ドメイン ID 値を手動で設定します。これにより、ルートがエリア間ルートとして学習されるため、ルートにルート コード「OIA」が指定されます。ドメイン ID が一致しない場合、ルートは外部ルートとして学習されるため、ルートにルート コード「O-E2」が指定されます。IOS ルータから OSPF ドメイン ID を取得するには、show ip ospf コマンドを使用します。次に、domain-id コマンドを使用して同じ値に IOS XR ドメイン ID を設定します。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、ドメイン ID を指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf o1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# vrf v1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-vrf)# domain-id type 0105 value AABBCCDDEEFF
Open Shortest Path First(OSPF)VPN ルーティングおよび転送(VRF)ドメイン タグを指定するには、VRF コンフィギュレーション モードで domain-tag コマンドを使用します。OSPF VRF ドメイン タグを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain-tag tag
no domain-tag
tag |
32 ビット値としての OSPF ドメイン タグ。有効な範囲は 0 ~ 4294967295 です。 |
OSPF VRF ドメイン タグは指定されません。
VRF コンフィギュレーション モード
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ドメイン タグは、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)から受信した VPN-IP ルートの結果として生成される任意のタイプ 5 リンクステート アドバタイズメント(LSA)に追加されます。ドメイン タグは BGP 自律システム番号(ASN)から取得されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、ドメイン タグを指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf o1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# domain-tag 234
安定したトポロジにおけるリンクステート アドバタイズメント(LSA)の不要なフラッディングを抑制するには、適切なモードで flood-reduction コマンドを使用します。この機能を設定から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
flood-reduction [ enable | disable ]
no flood-reduction [ enable | disable ]
enable |
(任意)この機能を特定のレベルでオンにします。 |
disable |
(任意)この機能を特定のレベルでオフにします。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている flood reduction パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される flood reduction パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しない場合、フラッディング削減はディセーブルになります。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF デマンド回線をサポートするすべてのルータは、フラッド リダクションをサポートするルートと互換性があり、対話が可能です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 0 の不必要な LSA のフラッディングを軽減する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# flood-reduction
Open Shortest Path First(OSPF)インターフェイスで送信される連続 hello パケットの間隔を指定するには、適切なモードで hello-interval コマンドを使用します。デフォルト時間に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
hello-interval seconds
no hello-interval
seconds |
間隔(秒単位)。この値は、特定のネットワーク上の全デバイスに対して同じにする必要があります。有効値の範囲は 1 ~ 65535 です。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている hello interval パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される hello interval パラメータを採用します。
このコマンドがいずれのレベルでも指定されていない場合、Hello 間隔は 10 秒(ブロードキャスト)または 30 秒(非ブロードキャスト)です。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
hello interval 値は、hello パケットでアドバタイズされます。hello パケットの間隔 が短い場合、トポロジ変化の検出が速くなりますが、ルーティング トラフィックが多くなります。この値は、特定のネットワーク上のすべてのルータおよびアクセス サーバで同じにする必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
hello パケット間のインターバルを 15 秒に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# hello-interval 15
ルータが、サポートされていないリンクステート アドバタイズメント(LSA)タイプ 6 マルチキャスト Open Shortest Path First(MOSPF)パケットを受信したときに、syslog メッセージを送信しないようにするには、適切なコンフィギュレーション モードで ignore lsa mospf コマンドを使用します。syslog メッセージの送信を元に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ignore lsa mospf
no ignore lsa mospf
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
このコマンドをルータ コンフィギュレーション モードで指定しない場合、ルータは、MOSPF パケットを受信するたびに、syslog メッセージを送信します。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
シスコ ルータは、LSA タイプ 6(MOSPF)をサポートしないため、このようなパケットを受信しても syslog メッセージを生成しません。ルータが多数の MOSPF パケットを受信している場合、パケットを無視するようにルータを設定して、大量の syslog メッセージが生成されないようにすることが必要な場合があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、MOSPF パケットを受信したときに syslog メッセージを送信しないようにルータを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# ignore lsa mospf
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルが実行するインターフェイスを定義するには、エリア コンフィギュレーション モードで interface コマンドを使用します。インターフェイスの OSPF ルーティングをディセーブルにするには、このコマンドの interface 形式を使用します。
interface type interface-path-id
no interface type interface-path-id
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
このコマンドをコンフィギュレーション モードで指定しない場合、インターフェイスの OSPF ルーティングはイネーブルになりません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
interface コマンドを使用して、特定のインターフェイスをエリアと関連付けます。インターフェイスの IP アドレスが変わっても、インターフェイスはエリアに関連付けられたままになります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF ルーティング プロセス 109 が 4 つの OSPF エリア(0、2、3、10.9.50.0)を定義し、各エリアにインターフェイスを関連付ける例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 4/0/0/3 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 3/0/0/2 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 10.9.50.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 3/0/0/1
Open Shortest Path First(OSPF)ネイバーの状態が変わったときに syslog メッセージを送信するようにルータを設定するには、 XR コンフィギュレーション モード で log adjacency changes コマンドを使用します。この機能をオフにするには、disable キーワードを使用します。すべての状態変化を記録するには、detail キーワードを使用します。
log adjacency changes { detail | disable }
detail |
すべて(DOWN、INIT、2WAY、EXSTART、EXCHANGE、LOADING、FULL)の隣接状態変化を提供します。 |
disable |
隣接変化メッセージの送信をディセーブルにします。 |
ルータは、OSPF ネイバーの状態が変化したときに syslog メッセージを送信します。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
log adjacency changes コマンドを使用すると、ピア関係の状態のハイレベルな変化を表示できます。このコマンドは、OSPF ネイバー変化を理解している場合に設定してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、任意の OSPF ネイバー状態変化の syslog メッセージを送信するようにソフトウェアを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# log adjacency changes detail
スタブ ネットワークとしてのループバックのアドバタイズをイネーブルにするには、適切なコンフィギュレーション モードで loopback stub-network コマンドを使用します。スタブ ネットワークとしてのループバックのアドバタイズをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
loopback stub-network [ enable | disable ]
no loopback stub-network
enable | (任意)スタブ ネットワークとしてのループバックのアドバタイズをイネーブルにします。 |
disable | (任意)スタブ ネットワークとしてのループバックのアドバタイズをディセーブルにします。 |
デフォルトでは、OSPF はスタブ ホストとしてループバックをアドバタイズします。
OSPF インターフェイス コンフィギュレーション
OSPF ルータ コンフィギュレーション
OSPF エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
インターフェイス サブモードでは、このコマンドは、ループバック インターフェイス上でだけイネーブルにできます。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF インターフェイス設定でスタブ ネットワークとしてのループバックのアドバタイズをイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospf 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#loopback stub-network enable
Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング プロセスが OSPF リンクステート データベース(LSDB)で保持できる非自己生成リンクステート アドバタイズメント(LSA)の数を制限するには、 XR コンフィギュレーション モード で max-lsa コマンドを使用します。OSPF ルーティング プロセスが OSPF LSDB に保持できる非自己生成 LSA 数の制限を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
max-lsa max [threshold] [warning-only] [ ignore-time value ] [ ignore-count value ] [ reset-time value ]
no max-lsa max [threshold] [warning-only] [ ignore-time value ] [ ignore-count value ] [ reset-time value ]
max |
OSPF プロセスが OSPF LSBD に保持できる非自己生成 LSA の最大数。 |
threshold |
(任意)maximum-number 引数で指定される、警告メッセージが記録される最大 LSA 数の割合。デフォルトは 75% です。 |
warning-only |
(任意)LSA の最大制限数を超えたときに警告メッセージだけを送信するように指定します。デフォルトでは、ディセーブルです。 |
ignore-timevalue |
(任意)LSA の最大制限数の超過後、すべてのネイバーを無視する時間を分単位で指定します。デフォルトは 5 分です。 |
ignore-countvalue |
(任意)OSPF プロセスを ignore 状態に連続して設定できる回数を指定します。デフォルト値は 5 回です。 |
reset-timevalue |
(任意)ignore になったカウントをゼロにリセットしてからの時間を分単位で指定します。デフォルトは、ignore-time の 2 倍です。 |
ディセーブル
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドを使用すると、大量の受信 LSA から OSPF ルーティング プロセスを保護できます。大量の LSA 受信は、OSPF ドメインの別のルータにおける間違った設定が原因で発生します(たとえば、大量の IP プレフィックスを OSPF に再配布するなどです)。
この機能がイネーブルにされている場合、ルータは、受信したすべての(非自己生成)LSA 数のカウントを続けます。設定されている threshold 値に達すると、エラー メッセージが記録されます。受信した LSA 数が、設定されている max 値を超えると、ルータは、新しい LSA の受け取りを停止します。
1 分後、受信した LSA のカウントが、設定されている max 値より高い場合、OSPF プロセスにより、特定のコンテキストのすべての隣接がディセーブルになり、OSPF データベースがクリアされます。この状態は、ignore 状態と呼ばれます。この状態では、OSPF インスタンスに属するすべてのインターフェイスで受信されるすべての OSPF パケットが無視され、そのインターフェイスで OSPF パケットが生成されなくなります。OSPF プロセスは、設定されている ignore-time の間、ignore 状態になります。ignore-time の時間が経過すると、OSPF プロセスは、通常動作に戻り、そのすべてのインターフェイスでの隣接構築を開始します。
OSPF インスタンスが normal 状態と ignore 状態をエンドレスに繰り返さないようにするため、OSPF インスタンスは、ignore 状態となった回数をカウントします。このような繰り返しは、OSPF インスタンスが ignore 状態から normal 状態に戻った後ですぐに、LSA カウントが max 値を超えることが原因で発生します。このカウンタは、ignore-count と呼ばれます。ignore-count がその設定値を超える場合、OSPF インスタンスは、永続的に ignore 状態のままになります。
OSPF インスタンスを normal 状態に戻すには、clear ip ospf コマンドを発行する必要があります。LSA カウントが、reset-time キーワードにより設定されている時間の間、max 値を超えない場合、ignore-count は、ゼロにリセットされます。
warning-only キーワードを使用する場合、OSPF インスタンスが ignore 状態になることはありません。LSA カウントが max 値を超えると、OSPF プロセスは、エラー メッセージを記録して、OSPF インスタンスは、normal 状態での操作を続けます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# max-lsa 12000 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# vrf V1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# max-lsa 1000
次に、OSPF インスタンスの現在のステータスを表示する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf 0
Routing Process "ospf 0" with ID 10.0.0.2
NSR (Non-stop routing) is Disabled
Supports only single TOS(TOS0) routes
Supports opaque LSA
It is an area border router
Maximum number of non self-generated LSA allowed 12000
Current number of non self-generated LSA 1
Threshold for warning message 75%
Ignore-time 5 minutes, reset-time 10 minutes
Ignore-count allowed 5, current ignore-count 0
Shortest Path First(SPF)計算の中間ホップとしてローカル ルータを使用せずに、他のネットワーキング デバイスに信号通知するように Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルを設定するには、 XR コンフィギュレーション モード で max-metric コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
max-metric router-lsa [ external-lsaoverriding metric ] [ include-stub ] [ on-proc-migration ] [ on-proc-restart ] [ on-startup ] [ on-switchover ] [ wait-for-bgp ] [ summary-lsa ]
no max-metric router-lsa
router-lsa |
常に、最大メトリックでルータ リンクステート アドバタイズメント(LSA)を発信します。 |
||
external-lsaoverriding metric |
(任意)external-lsa メトリックを max-metric 値で上書きします。overriding metric 引数は、サマリー内 LSA の数を指定します。範囲は 1 ~ 16777215> です。デフォルト値は 16711680 です。 |
||
include-stub |
(任意)max-metric 値(0xFFFF)でルータ LSA のスタブ リンクをアドバタイズします。 |
||
on-proc-migrationtime |
(任意)プロセスの移行後に最大メトリックを一時的に設定して、max-metric 値でルータ LSA を発信します。time の範囲は 5 ~ 86400 秒です。 |
||
on-proc-restarttime |
(任意)プロセスの再起動後に最大メトリックを一時的に設定して、max-metric 値でルータ LSA を発信します。time の範囲は 5 ~ 86400 秒です。 |
||
on-startuptime |
(任意)リブート後に最大メトリックを一時的に設定して、max-metric 値でルータ LSA を発信します。time の範囲は 5 ~ 86400 秒です。 |
||
on-switchovertime |
|
||
wait-for-bgp |
(任意)OSPF に最大メトリックでルータ LSA を発信させます。また、最大メトリックではなく、通常のメトリックでルータ LSA の発信を開始するタイミングをボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)が決定できるようにします。 |
||
summary-lsa |
(任意)サマリー LSA の数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 16777215 です。デフォルト値は 16711680 です。 |
ルータ LSA は、通常のリンク メトリックで発信されます。
overriding-metric:16711680
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
max-metric コマンドを使用すると、ソフトウェアは、LSInfinity(0XFFFF)に設定されたルータ リンク メトリックでルータ LSA を発信することができます。この機能は、OSPF と BGP を両方実行するインターネット バックボーン ルータで便利です。これは、OSPF は、BGP より速くコンバージするため、BGP がコンバージするよりも前にトラフィックの引き込みを開始でき、これにより、トラフィックがドロップされることがあるからです。
このコマンドが設定される場合、ルータは、そのローカルで生成されるルータ LSA をメトリック 0XFFFF でアドバタイズします。この処理により、ルータは、コンバージしますが、このルータより適した代替パスがある場合は通過トラフィックを引き込みません。指定された announce-time 値または BGP からの通知の有効期間が過ぎると、ルータは、通常のメトリック(インターフェイス コスト)でローカル ルータ LSA をアドバタイズします。
このコマンドが on-startup キーワードを指定して設定されている場合、最大メトリックは、リブートが開始された後だけ、一時的に設定されます。このコマンドが on-startup キーワードを指定せずに設定されている場合、最大メトリックは、設定が削除されるまで永続的に使用されます。
include-stub キーワードがイネーブルの場合、ルータ LSA のスタブリンクは、最大メトリックで送信されます。summary-lsa キーワードがイネーブルの場合、メトリック値が max-metric value パラメータで指定されていない限り、すべての自己生成サマリー LSA には、メトリック 0xFF0000 が設定されます。external-lsa キーワードがイネーブルの場合、メトリック値が max-metric value パラメータで指定されていない限り、すべての自己生成外部 LSA には、メトリック 0xFF0000 が設定されます。
このコマンドは、ルータを OSPF ネットワークに接続するが、より適切な代替パスがある場合は実際のトラフィックがそのルータを通過しないようにする場合に役に立ちます。代替パスがない場合、これまでと同様に、このルータは通過トラフィックを受け取ります。
次に、このコマンドが役に立つ例をいくつか示します。
(注) |
以前の OSPF 実装(RFC 1247)では、LSInfinity のメトリックおよびコストで受信したルータ LSA のルータ リンクは、SPF 計算中に使用されません。そのため、通過トラフィックは、このようなルータ LSA を発信するルータに設定されません。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、BGP がコンバージしたことを示すまで、最大メトリックでルータ LSA を発信するように OSPF を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# max-metric router-lsa on-startup wait-for-bgp
Open Shortest Path First(OSPF)プロセスに設定できるインターフェイスの数を制限するには、適切なモードで maximum interfaces コマンドを使用します。デフォルトの制限に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum interfaces number-interfaces
no maximum interfaces
number-interfaces |
インターフェイスの数。範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
このコマンドが指定されない場合、デフォルトの 1024 が使用されます。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
maximum interface コマンドを使用すると、OSPF プロセスに設定されるインターフェイス数の制限を増加または減少することができます。
現在 OSPF プロセスに設定されているインターフェイスの数より低い値を制限数として設定できません。制限数を減らすには、設定されているインターフェイスの数が目的の制限以下になるまで、OSPF 設定からインターフェイスを削除します。これで、新しい、以前より低い制限を適用できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# maximum interfaces 1500
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルがサポートできるパラレル ルートの最大数を制御するには、適切なコンフィギュレーション モードで maximum paths コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから maximum-paths コマンドを除去して、ルーティング プロトコルに関してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum paths maximum-routes-number
no maximum paths
maximum-routes-number |
OSPF がルーティング テーブル内にインストールできるパラレル ルートの最大数。範囲は1 ~ 32です。
|
maximum-paths のデフォルト値は、プラットフォームでサポートされる maximum-paths 値によって決まります。32 パス
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
maximum-path のデフォルト値は、プラットフォームでサポートされる maximum-path 値によって決まります。maximum-path パラメータに定義するカスタム値は、プラットフォームでサポートされる最大値の範囲内である必要があります。指定した値がプラットフォームがサポートする値よりも大きい場合、設定は拒否されます。
パラレル ルートの最大数が減少すると、既存のパスすべてがプルーニングされ、パスが新しい最大数で再インストールされます。このルート減少期間の間、数秒間、パケット損失が発生することがあります。ルート トラフィックに影響を与える可能性があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、宛先に最大 2 つのパスを許可する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# maximum paths 2
Open Shortest Path First(OSPF)プロセスに再配布できるプレフィックスの集約数を制限するには、適切なモードで maximum redistributed-prefix コマンドを使用します。デフォルトの制限に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum redistributed-prefixes maximum [threshold-value] [warning-only]
no maximum redistributed-prefixes
maximum |
ルート数。範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
threshold-value |
(任意)警告メッセージを生成するときのしきい値(パーセント)。範囲は 1 ~ 100 です。 |
warning-only |
(任意)制限を超えたときに警告だけを行います。 |
このコマンドが指定されない場合、デフォルトの 10000 が使用されます。
threshold 値はデフォルトで 75% に設定されています。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
maximum redistributed-prefixes コマンドを使用すると、OSPF プロセスに再配布されるプレフィックス(ルートとも呼ばれる)の最大数を増加または減少することができます。
maximum 値が、ルートの既存数より小さい場合、既存のルートは設定されたままになりますが、新しいルートは再配布されません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF ルーティング プロセスで再配布できるルートの最大数を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# maximum redistributed-prefixes 15000
Open Shortest Path First(OSPF)Message Digest 5(MD5)認証で使用されるキーを指定するには、適切なモードで message-digest-key コマンドを使用します。古い MD5 キーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
message-digest-key key-id md5 { キー | clear key | encrypted key }
no message-digest-key key-id
key-id |
キー番号。値の範囲は 1 ~ 255 です。 |
md5 |
OSPF Message Digest 5(MD5)認証をイネーブルにします。 |
key |
最大 16 文字の英数字ストリング。 |
clear |
キーがクリア テキストであることを指定します。 |
encrypted |
双方向アルゴリズムを使用してキーを暗号化することを指定します。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている message digest key パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、プロセスに指定されている message digest key パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、OSPF MD5 認証はディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
XR コンフィギュレーション モード仮想リンク コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
通常、1 つのキーの単一のインターフェイスが、パケット送信時の認証情報の生成および着信パケットの認証に使用されます。隣接ルータの同一キー識別子は、key 値を同一にする必要があります。
認証をイネーブルにするには、message-digest-key コマンドと authentication コマンドおよびその message-digest キーワードを設定する必要があります。message-digest-key と authentication の両方のコマンドは、より高いコンフィギュレーション レベルから継承できます。
次に、キーの変更プロセスを示します。現在のコンフィギュレーションを次のものと仮定します。
interface tenGigE 0/3/0/2
message-digest-key 100 md5 OLD
設定を変更するには次のようにします。
interface tenGigE 0/3/0/2
message-digest-key 101 md5 NEW
システムからはネイバーにはまだ新しいキーがないと見なされるため、ロールオーバー プロセスが開始されます。同じパケットの複数のコピーが送信され、それぞれ異なるキーで認証されます。この例では、システムは同じパケットのコピーを 2 つ送信し、それぞれをキー 100 とキー 101 で認証します。
隣接するルータはロールオーバーにより、ネットワーク管理者が新しいキーで更新中も通信を継続できます。ロールオーバーが停止するのは、ローカル システムにより、そのすべてのネイバーが新しいキーを認識すると判断した後です。新しいキーで認証されたネイバーからパケットをネイバーが受信した時点で、このネイバーに新しいキーが与えられたことが検出されます。
すべてのネイバーが新しいキーで更新されたら、以前のキーを削除する必要があります。この例では、次のように入力します。
interface ethernet 1 no ospf message-digest-key 100
次に、キー 101 だけがインターフェイス 1 での認証に使用されます。
キーの単一のインターフェイスを複数使用しないようにしてください。新しいキーを追加したらその都度古いキーを削除して、ローカル システムが古いキー情報を持つ悪意のあるシステムと通信を続けることのないようにしてください。古いキーを削除すると、ロールオーバー中のオーバーヘッドを減らすことにもなります。
(注) |
MD5 キーは、常に、ルータに暗号化された形式で保存されます。clear および encrypted キーワードは、入力された値が暗号化されているかどうかをルータに通知します。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、パスワード 8ry4222 の新しいキー 19 を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# message-digest-key 19 md5 8ry4222
ラベル配布プロトコル(LDP)-Interior Gateway Protocol(IGP)インターフェイス自動設定をイネーブルにするには、適切なモードで mpls ldp auto-config コマンドを使用します。LDP-IGP インターフェイス自動設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mpls ldp auto-config
no mpls ldp auto-config
LDP-IGP インターフェイス自動コマンド設定は、OSPF でディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
XR コンフィギュレーション モード リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、LDP-IGP インターフェイス自動設定をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf o1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# mpls ldp auto-config
ラベル配布プロトコル(LDP)-Interior Gateway Protocol(IGP)同期をイネーブルにするには、適切なモードで mpls ldp sync コマンドを使用します。LDP-IGP 同期をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mpls ldp sync [disable]
no mpls ldp sync
disable |
(任意)OSPF インターフェイスおよびエリア コンフィギュレーション サブモードのみで MPLS LDP 同期をディセーブルにします。OSPF ルータ コンフィギュレーション モードの場合は、コマンドの no 形式を使用します。 |
LDP-IGP 同期は、OSPF でディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
XR コンフィギュレーション モード リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、LDP-IGP 同期をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf o1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# mpls ldp sync
ネイバーがデータベース記述子(DBD)パケットの交換時に共通インターフェイスで同じ最大伝送単位(MTU)を使用しているかどうかを、Open Shortest Path First(OSPF)がチェックしないようにするには、適切なモードで mtu-ignore コマンドを使用します。デフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mtu-ignore [ disable | enable ]
no mtu-ignore
disable |
(任意)OSPF ネイバーが、コモン インターフェイスで MTU を使用しているかどうかのチェックをイネーブルにします。 |
enable |
(任意)OSPF ネイバーが、コモン インターフェイスで MTU を使用しているかどうかのチェックをディセーブルにします。 |
デフォルトはキーワードを指定しない mtu-ignore であり、MTU チェックをディセーブルにします。
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、
インターフェイスでは、エリアによって指定されている MTU 無視パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、
インターフェイスでは、プロセスに指定されている MTU 無視パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、
OSPF は DBD パケットの交換時にネイバーから受信した MTU をチェックします。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
XR コンフィギュレーション モードマルチエリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF は、OSPF ネイバーがコモン インターフェイスで同じ MTU を使用しているかどうかを検査します。このチェックは、ネイバーによる DBD パケットの交換時に行われます。DBD パケット内の受信した MTU が、受信インターフェイスに設定されている MTU より大きい場合は、OSPF 隣接関係は確立されません。
disable および enable キーワードを使用する必要はありません。キーワードを使用しない場合は、mtu-ignore コマンドにより MTU チェックがディセーブルになります。この場合は、no mtu-ignore コマンドを使用して、MTU チェックを有効にできます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、受信 DBD パケットにおける MTU 不一致検出をディセーブルにする方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# mtu-ignore
異なる Open Shortest Path First(OSPF)エリアの複数の隣接関係をイネーブルにして、複数エリア インターフェイス コンフィギュレーション モードにするには、エリア コンフィギュレーション モードで multi-area-interface コマンドを使用します。デフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
multi-area-interface type interface-path-id
no multi-area-interface type interface-path-id
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
OSPF ネットワークは 1 つのエリアだけでイネーブルになります。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
multi-area-interface コマンドを使用すると、エリア境界ルータ(ABR)をイネーブルにして、異なる OSPF エリアに対して複数の隣接関係を確立できます。
各複数エリア隣接関係は、構成されたエリアのポイントツーポイントの番号が付けられていないリンクとしてアドバタイズされます。このポイントツーポイント リンクは該当するエリアに対するトポロジ パスを提供します。このリンクを使用した最初の隣接関係または主要な隣接関係は draft-ietf-ospf-multi-area-adj-06.txt と整合性のあるリンクをアドバタイズします。
OSF スピーカーが 2 つだけアタッチされている任意のインターフェイスでは、マルチエリアの隣接関係を設定できます。ネイティブ ブロードキャスト ネットワークの場合、マルチエリア隣接関係のインターフェイスをイネーブルにする network point-to-point コマンドを使用して、インターフェイスを OPSF ポイントツーポイント型で設定する必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例は OSPF 109 で複数エリアの隣接関係をイネーブルにする方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# multi-area-interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-mif)# ? authentication Enable authentication authentication-key Authentication password (key) commit Commit the configuration changes to running cost Interface cost database-filter Filter OSPF LSA during synchronization and flooding dead-interval Interval after which a neighbor is declared dead describe Describe a command without taking real actions distribute-list Filter networks in routing updates do Run an exec command exit Exit from this submode hello-interval Time between HELLO packets message-digest-key Message digest authentication password (key) mtu-ignore Enable/Disable ignoring of MTU in DBD packets no Negate a command or set its defaults packet-size Customize size of OSPF packets upto MTU pwd Commands used to reach current submode retransmit-interval Time between retransmitting lost link state advertisements root Exit to the global configuration mode show Show contents of configuration transmit-delay Estimated time needed to send link-state update packet RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-mif)#
非ブロードキャスト ネットワークに相互接続する Open Shortest Path First(OSPF)ルータを構成するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで neighbor コマンドを使用します。設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
neighbor ip-address [ cost number ] [ priority number ] [ poll-interval seconds ]
no neighbor ip-address [ cost number ] [ priority number ] [ poll-interval seconds ]
ip-address |
ネイバーのインターフェイス IP アドレス。 |
costnumber |
(任意)ネイバーに 1 ~ 65535 の整数を使用したコストを割り当てます。コストが具体的に設定されていないネイバーについては、インターフェイスのコストは cost コマンドに基づいて想定されます。ポイントツーマルチポイント インターフェイスでは、機能するキーワードおよび引数の組み合わせは cost number だけです。cost キーワードは、非ブロードキャスト マルチアクセス(NBMA)ネットワークには適用されません。 |
prioritynumber |
(任意)指定された IP アドレスに関連付けられた非ブロードキャスト ネイバーのルータ プライオリティ値を示す 8 ビットの数値を指定します。priority キーワードは、ポイントツーマルチポイント インターフェイスには適用されません。 |
poll-intervalseconds |
(任意)ポーリング間隔を示す符号なし整数値(秒数)を指定します。RFC 1247 では、この値を hello interval よりずっと大きくすることが推奨されています。poll-interval キーワードはポイントツーマルチポイント インターフェイスには適用されません。 |
指定されるコンフィギュレーションはありません。
priority number:0
poll-intervalseconds:120 秒(2 分)
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
既知のそれぞれの非ブロードキャスト ネットワーク ネイバーのソフトウェア コンフィギュレーションには、ネイバー エントリを 1 つ含める必要があります。ネイバー アドレスは、インターフェイスのプライマリ アドレスに存在する必要があります。
ネイバー ルータが非アクティブになった(hello パケットがルータのデッド インターバル間に受信されなかった)場合でも、デッド ネイバーに hello パケットを送信しなければならない可能性があります。これらの hello パケットはポーリング間隔と呼ばれる低速レートで送信されます。
ルータが起動すると、hello パケットは非ゼロ プライオリティのルータに対してだけ送信されます。つまり、指定ルータ(DR)とバックアップ指定ルータ(BDR)となりうるルータに対してだけ送信されます。DR と BDR の選択後、DR と BDR で、すべてのネイバーへの hello パケットの送信と隣接関係の確立が開始されます。
ネイバーのすべての発信 OSPF リンクステート アドバタイズメント(LSA)パケットをフィルタリングするには、neighbor database-filter all out コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、非ブロードキャスト ネットワーク上のアドレス 172.16.3.4 で、プライオリティ 1、ポーリング間隔 180 秒として、ルータを宣言する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 172.16.3.4 priority 1 poll-interval 180
次の例では、非ブロードキャスト ネットワークを図説しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface tenGigE 1/0/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ip address 172.16.3.10 255.255.255.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 1/0/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# network nonbroadcast RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 172.16.3.4 priority 1 poll-interval 180 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 172.16.3.5 cost 10 priority 1 poll-interval 180 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 172.16.3.6 cost 15 priority 1 poll-interval 180 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 172.16.3.7 priority 1 poll-interval 180
すべての発信リンクステート アドバタイズメント(LSA)を Open Shortest Path First(OSPF)ネイバーにフィルタリングするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで neighbor database-filter all out コマンドを使用します。ネイバーへの LSA の転送を元に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
neighbor ip-address database-filter all out
no neighbor ip-address database-filter all out
ip-address |
発信 LSA をブロックするネイバーの IP アドレス。 |
すべての発信 LSA はネイバーでフィルタリングされずに、ネイバーでフラッディングします。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
neighbor database-filter all out コマンドを使用すると、非ブロードキャスト ネットワーク上のポイントツーマルチポイント ネイバーに対する同期化とフラッディング中に、すべての発信 OSPF LSA パケットをフィルタリングします。neighbor コマンドを使用すると、さらに多くのネイバー オプションを利用できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、ポイントツーマルチポイント ネットワークから IP アドレス 10.2.3.4 のネイバーへの OSPF LSA のフラッディングを避ける方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 1/0/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 10.2.3.4 database-filter all out
Open Shortest Path First(OSPF)ネットワーク タイプを指定されたメディアのデフォルト タイプ以外のタイプに設定するには、適切なモードで network コマンドを使用ます。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
network { broadcast | non-broadcast | { point-to-multipoint [non-broadcast] | point-to-point } }
no network
broadcast |
ネットワーク タイプをブロードキャストに設定します。 |
non-broadcast |
ネットワーク タイプを非ブロードキャスト マルチアクセス(NBMA)に設定します。 |
point-to-multipoint |
ネットワーク タイプをポイントツーマルチポイントに設定します。 |
non-broadcast |
(任意)ポイントツーマルチポイント ネットワークを非ブロードキャストに設定します。このキーワードを使用する場合は、neighbor コマンドが必須です。 |
point-to-point |
ネットワーク タイプをポイントツーポイントに設定します。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定されるネットワーク パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定されるネットワーク パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルでも指定されない場合、OSPF ネットワーク タイプはそのメディアのデフォルトとなります。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
network コマンドを使用すると、たとえば、ネットワークのルータがマルチキャスト アドレス指定をサポートしていない場合に、ブロードキャスト ネットワークを NBMA ネットワークとして構成します。
NBMA ネットワークをブロードキャストまたは非ブロードキャストとして構成する場合は、各ルータから各ルータあるいはフルメッシュのネットワークにまで仮想回線があると想定されます。ただし、一部の構成の場合、この前提が当てはまらないことがあります。たとえば、部分メッシュ ネットワークの場合です。この場合は、OSPF ネットワークのタイプをポイントツーマルチポイント ネットワークとして設定できます。直接接続していない 2 つのルータ間のルーティングは、仮想回線のあるルータを通過して 2 つのルータに到達します。このコマンドを使用するときには、ネイバーを構成する必要はありません。
このコマンドを許可していないインターフェイス上で、このコマンドが発行された場合は、コマンドは無視されます。
OSPF にはポイントツーマルチポイント ネットワークに関連する 2 つの機能があります。一つはブロードキャスト ネットワークに適用される機能で、もう一方は非ブロードキャスト ネットワークに適用される機能です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、OSPF ネットワークを非ブロードキャスト ネットワークとして構成する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# network non-broadcast RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 172.16.3.4 priority 1 poll-interval 180
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルのノンストップ フォワーディング(NSF)を設定するには、適切なモードで nsf コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルからこのコマンドを削除し、システムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
nsf { cisco [ enforce global ] | ietf [ helper disable ] }
no nsf { cisco [ enforce global ] | ietf [ helper disable ] }
cisco |
Cisco ノンストップ フォワーディングをイネーブルにします。 |
enforce global |
(任意)非 NSF ネットワーク デバイス ネイバーが検出されると、NSF 再起動がキャンセルされます。 |
ietf |
インターネット技術特別調査委員会(IETF)規定のグレースフル リスタートをイネーブルにします。 |
helper disable |
(任意)ルータ ヘルパー サポートをディセーブルにします。 |
NSF はディセーブルです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
NSF 機能を使用すると、ルーティング プロトコル情報(OSPF など)をスイッチオーバーの後に復元し、データ転送パケットを既知のルートで送信できます。
ルータが再起動中に NSF を実行すると予想される場合は、nsf コマンドを使用します。この機能の利点を最大限に活用するには、すべてのネイバー ルータに NSF を設定します。
オプションの cisco enforce global キーワードなしでこのコマンドを使用し、非 NSF ネイバーが検出される場合は、NSF 再起動メカニズムはこれらのネイバーのインターフェイスで中断され、他のネイバーで正常に機能します。
オプションの cisco enforce global キーワードとともにこのコマンドを使用し、非 NSF ネイバーが検出される場合は、OSPF プロセス全体で NSF 再起動はキャンセルされます。
IETF グレースフル リスタートが提供する NSF メカニズムでは、RFC 3623 のガイドラインに沿って、データ トラフィックがシームレスにフローし、OSPF がプロセス再起動または RP フェールオーバー後に回復を試みる過渡状態期間の間でもパケット損失を防ぐことができます。
デフォルトでは、ヘルパー モードのネイバーは NSF Cisco タイプおよび NSF IETF タイプの両方の LSA をリスニングします。nsf コマンドを使用すると、RP フェールオーバーを実施または OSPF プロセス再起動を予想する一種のメカニズムを実現できます。cisco または ietf キーワードが入力されていない場合は、NSF Cisco および NSF IETF の両方のリスニング モードのネイバーに関係なく、NSF はイネーブルになりません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、再起動中にいずれかのネットワーク インターフェイスで非 NSF ネイバーが検出される場合に、OSPF プロセス全体の NSF 再起動をキャンセルする方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# nsf cisco enforce global
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルのノンストップ フォワーディング(NSF)外部ルート クエリーに許可された最大時間を設定するには、適切なモードで nsf flush-delay-time コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルからこのコマンドを削除し、システムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
nsf flush-delay-time seconds
no nsf flush-delay-time seconds
seconds |
NSF 外部ルート クエリーに許可された時間(秒数)。範囲は 1 ~ 3600 秒です。 |
seconds:300
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、NSF の最大時間を 60 秒に設定して、OSPF の外部ルートを知る方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# nsf flush-delay-time 60
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルの連続ノンストップ フォワーディング(NSF)再起動試行の最小時間間隔を設定するには、適切なモードで nsf interval コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルからこのコマンドを削除し、システムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
nsf interval seconds
no nsf interval seconds
seconds |
連続再起動試行の時間間隔(秒数)。範囲は 90 ~ 3600 秒です。 |
seconds:90
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
nsf interval コマンドを使用する場合、OSPF が NSF 再起動実行を試みる前の OSPF プロセスを、最小でも 90 秒に設定しなければなりません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、連続 NSF 再起動試行最小時間間隔を 120 秒に設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:routerr(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# nsf interval 120
Open Shortest Path First(OSPF)プロセス再起動後に、ルートがルーティング情報ベース(RIB)に保持される最大時間を設定するには、適切なモードで nsf lifetime コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルからこのコマンドを削除し、システムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
nsf lifetime seconds
no nsf lifetime seconds
seconds |
ルートが RIB に保持される時間(秒数)。範囲は 90 ~ 3600 秒です。 |
seconds:95
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドを使用する場合、OSPF プロセスは設定された最大時間内で再収束しなければなりません。収束がこの時間を超えると、ルートが RIB から消去され、ノンストップ フォワーディング(NSF)再起動が失敗する可能性があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、OSPF NSF の最大寿命を 120 秒に設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# nsf lifetime 120
エリアを Not-So-Stubby Area(NSSA)として設定するには、エリア コンフィギュレーション モードで nssa コマンドを使用します。エリアから NSSA の区別を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
nssa [no-redistribution] [ default-information-originate [ metric metric-value ] [ metric-type type-value ] ] [no-summary]
no nssa
no-redistribution |
(任意)ルータが NSSA エリア境界ルータ(ABR)の場合に、redistribute コマンドを使用すると、ルートを通常のエリアにだけインポートし、NSSA エリアにはインポートしません。 |
default-information-originate |
(任意)タイプ 7 のデフォルトを NSSA エリアに生成します。このキーワードは、NSSA ABR または NSSA 自律システム境界ルータ(ASBR)だけで有効です。 |
metricmetric-value |
(任意)デフォルト ルートの生成に使用するメトリックを指定します。値を省略して、defaultmetric コマンドを使用して値を指定しない場合、デフォルトのメトリック値は 10 になります。範囲は 1 ~ 16777214 です。 |
metric-typetype-value |
(任意)OSPF ルーティング ドメインにアドバタイズされるデフォルトのルートに関連付けられる外部リンク タイプを指定します。次のいずれかの値を指定できます。 1:タイプ 1 外部ルート 2:タイプ 2 外部ルート |
no-summary |
(任意)ABR による NSSA へのサマリー リンク アドバタイズメントの送信を停止します。 |
NSSA エリアは未定義です。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
NSSA はコアからエリアへとタイプ 5 の外部 LSA をフラッディングしませんが、限定的に自律システム外部ルートをエリア内にインポートできます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 1 を NSSA エリアとして設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# nssa
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルを構成して、ドメイン ネーム システム(DNS)名を検索するには、 XR コンフィギュレーション モード で ospf name-lookup コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ospf name-lookup
no ospf name-lookup
ルータはルータ ID またはネイバー ID ごとに表示されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ospf name-lookup コマンドを使用すると、すべての OSPF show コマンドの表示を実行するときに、簡単にルータを特定できます。ルータはルータ ID またはネイバー ID ごとではなく、名前ごとに表示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、OSPF を構成して、名前ごとにルータを特定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ospf name-lookup
Open Shortest Path First(OSPF)パケットのサイズを最大伝送単位(MTU)で指定されたサイズに設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで packet-size コマンドを使用します。この機能をディセーブルにし、デフォルト パケット サイズを再設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
packet-size bytes
no packet-size
bytes |
サイズ(バイト単位)。範囲は 576 ~ 10000 バイトです。 |
コマンドが指定されていない場合、デフォルト パケット サイズはインターフェイス IP MTU サイズ(9000 バイト未満の場合)または 9000 バイトです。
エリア コンフィギュレーション
インターフェイス コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
packet-size コマンドを使用すると、OSPF パケットのサイズをカスタマイズできます。OSPF プロトコルはパケット サイズと MTU サイズを比較して、小さい方のパケット サイズ値を使用します。
コマンドが設定されていない場合、デフォルト パケット サイズはインターフェイス IP MTU サイズ(9000 バイト未満の場合)または 9000 バイトです。たとえば、インターフェイス IP MTU サイズが 1500 バイトの場合、バイト サイズが 9000 バイトより小さいため、OSPF はインターフェイスで 1500 バイトのパケット サイズを使用します。インターフェイス IP MTU サイズが 9500 バイトの場合、バイト サイズが 9000 バイトを超えるため、OSPF はインターフェイスで 9000 バイトのパケット サイズを使用します。インターフェイス IP MTU サイズは、インターフェイスとプラットフォームによって異なります。ほとんどの場合、デフォルト インターフェイス IP MTU 値は、9000 バイト未満となります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、インターフェイスのパケット サイズを設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 1/0/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# packet-size 3500
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコル送信動作をインターフェイスで抑制するには、適切なモードで passive コマンドを使用します。パッシブ構成を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
passive [ disable | enable ]
no passive
disable |
(任意)OSPF 更新を送信します。 |
enable |
(任意)OSPF 更新の送信をディセーブルにします。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定されるパッシブ パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定されるパッシブ パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルで指定されていない場合、passive パラメータはディセーブルになり、OSPF 更新がインターフェイスに送信されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
XR コンフィギュレーション モード リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
指定されたインターフェイスでは、OSPF ルーティング情報の送受信は行われません。OSPF ルータ(タイプ 1)リンクステート アドバタイズメント(LSA)では、インターフェイスはスタブ ネットワークのように表示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次は、パッシブ モードがイネーブルになっているため、GigabitEthernet インターフェイス 1/0/0/2 で OSPF 更新が減少する例を示しています。ただし、tenGigE インターフェイス 0/1/0/3 は通常 OSPF トラフィック フローを受信します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 1/0/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# passive RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 1/0/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# end
Open Shortest Path First(OSPF)リンクの指定ルータの決定を行うインターフェイスのルータ プライオリティを設定するには、適切なモードで priority コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
priority value
no priority value
value |
ルータ プライオリティ値を示す 8 ビットの符号なし整数。範囲は 0 ~ 255 です。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定されるプライオリティ パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される priority パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルで指定されていない場合、デフォルトのプライオリティは 1 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ネットワークにアタッチされている 2 つのルータがともに指定ルータになろうとした場合、ルータのプライオリティの高い方が優先されます。プライオリティが同じ場合、より高位のルータ ID を持つルータが優先されます。ルータのプライオリティがゼロに設定されているルータには、指定ルータまたはバックアップ指定ルータになる資格がありません。ルータ プライオリティはマルチアクセス ネットワークへのインターフェイスに対してだけ設定されています(つまり、ポイントツーポイント ネットワークには設定されていません)。
このプライオリティ値は、OSPF の neighbor コマンドを使用して、非ブロードキャスト ネットワークの Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルを構成するときに使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、ルータ A とルータ B の priority および neighbor コマンドを使用してプライオリティを設定し、ネイバー プライオリティ値が隣接ルータのプライオリティを反映していなければならない場合の例を示します。
Router A RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.0.0.2 255.255.255.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# network non-broadcast RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# priority 4 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 10.0.0.1 priority 6
Router B RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface tenGigE POS 0/2/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.0.0.1 255.255.255.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/2/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# network non-broadcast RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# priority 6 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# neighbor 10.0.0.2 priority 4
Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルのインスタンスをディセーブルにして、どのインターフェイスとも隣接関係を持たないようにするには、 XR コンフィギュレーション モード で protocol shutdown コマンドを使用します。OSPF プロトコルを再度イネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
protocol shutdown
no protocol shutdown
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
protocol shutdown コマンドを使用すると、既存の OSPF コンフィギュレーション パラメータを削除せずに、特定のルーティング インスタンスの OSPF プロトコルをディセーブルにします。
OSPF プロトコルはルータ上で実行し続けます。現在の OSPF コンフィギュレーションを使用できますが、OSPF はインターフェイスでの隣接関係は構築しません。
このコマンドは no router ospf コマンドの実行と類似しています。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# protocol shutdown
各反復で処理される、フラッシュにスケジュールされた(レート制限)LSA の数を変更するには、 XR コンフィギュレーション モード で queue dispatch flush-lsa コマンドを使用します。システムのデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
queue dispatch flush-lsa count
no queue dispatch flush-lsa
count |
実行ごとにフラッシュされた LSA の最大数。範囲は 30 ~ 3000 です。 |
実行ごとにフラッシュされるデフォルトの LSA は 150 です(カウントが設定されていない場合)。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、実行ごとにフラッシュされる LSA の数を 30 に制限する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# queue dispatch flush-lsa 30
キュー ディスパッチ値、ピーク長、および制限を確認するには、show ospf message-queue コマンドを使用します。
処理される着信パケット(ステート変化をトリガーする LSAUpdate、LSAck、DBD、LSRequest、および Hello)の数を制限するには、 XR コンフィギュレーション モード で queue dispatch incoming コマンドを使用します。システムのデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
queue dispatch incoming count
no queue dispatch incoming
count |
処理される連続イベントの最大数。範囲は 30 ~ 3000 です。 |
デフォルトの着信カウントは 300 パケットです(カウントが設定されていない場合)。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、処理される着信パケットの数を 500 に制限する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# queue dispatch incoming 500
キュー ディスパッチ値、ピーク長、および制限を確認するには、show ospf message-queue コマンドを使用します。
レート制限されるリンクステート アドバタイズメント(LSA)(再)生成の実行ごとに処理される最大数を設定するには、 XR コンフィギュレーション モード で queue dispatch rate-limited-lsa コマンドを使用します。システムのデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
queue dispatch rate-limited-lsa count
no queue dispatch rate-limited-lsa
count |
実行ごとに処理されるレート制限された LSA の最大数。範囲は 30 ~ 3000 です。 |
実行ごとに処理されるレート制限された LSA のデフォルト数は 300 です(このカウントが設定されていない場合)。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、レート制限されている LSA(再)生成の実行ごとに処理される最大数を 300 に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# queue dispatch rate-limited-lsa 300
単一の SPF 実行内で Shortest Path First(SPF)反復ごとに処理されるタイプ 3-4 およびタイプ 5-7 のリンクステート アドバタイズメント(LSA)の最大数を変更するには、 XR コンフィギュレーション モード で queue dispatch spf-lsa-limit コマンドを使用します。システムのデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
queue dispatch spf-lsa-limit count
no queue dispatch spf-lsa-limit
count |
単一の SPF 実行内のスケジュールされた各反復で SPF ごとに処理される連続タイプ 3-4 およびタイプ 5-7 の LSA の最大数範囲は 30 ~ 3000 です。 |
実行ごとに処理されるタイプ 3-4 およびタイプ 5-7 のデフォルト数は、150 の LSA です(このコマンドが設定されていない場合)。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、スケジューリング実行ごとに SPF によって処理される連続タイプ 3-4 およびタイプ 5-7 LSA の数を 100 に制限する方法を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# queue dispatch spf-lsa-limit 100
プライオリティ別の着信イベントの最高水準点を設定するには、 XR コンフィギュレーション モード で queue limit を使用します。システムのデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
queue limit { high | medium | low } count
no queue limit { high | medium | low }
high |
ハイ プライオリティの着信イベントの最高水準点(状態変更 Hello)。 |
medium |
ミディアム プライオリティの着信イベントの最高水準点(LSA ACK)。 |
low |
ロー プライオリティの着信イベントの最高水準点(DBD/LSUpd/LSReq)。 |
count |
キューごとのイベントの最大数。イベントは、プライオリティ キューのサイズがこの値を超えるとドロップされます。範囲は 1000 ~ 30000 です。 |
最高水準点:9500(対応する設定がない場合)。
中間水準点:9000(対応する設定がない場合)。
最低水準点:8000(対応する設定がない場合)。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
プライオリティの次の順序での制限を必ず維持してください。
ハイ プライオリティの制限 > ミディアム プライオリティの制限 > ロー プライオリティの制限
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、キューごとのイベントの最大数を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# queue limit high 11000 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# queue limit medium 10000 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# queue limit low 9000
エリア境界でルートを統合してまとめるには、エリア コンフィギュレーション モードで range コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
range ip-address mask [ advertise | not-advertise ]
no range ip-address mask [ advertise | not-advertise ]
ip-address |
4 分割ドット付き 10 進表記の IP アドレス。 |
mask |
IP アドレス マスク |
advertise |
(任意)アドバタイズするアドレス範囲ステータスを設定し、タイプ 3 サマリー リンクステート アドバタイズメント(LSA)を生成します。 |
not-advertise |
(任意)アドレス範囲ステータスを DoNotAdvertise に設定します。タイプ 3 サマリー LSA は停止し、コンポーネント ネットワークは他のネットワークからは非表示の状態となります。 |
このコマンドがエリア境界ルータ(ABR)で指定されていない場合は、エリア境界のルートの統合または集約は行われません。
デフォルトは Advertise です。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
エリア境界ルータ(ABR)の場合にだけ、range コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、エリアのルートを統合または集約します。その結果、1 つの集約ルートが ABR によって他のエリアにアドバタイズされます。ルーティング情報は、エリア境界でまとめられます。エリアの外部では、アドレス範囲ごとに 1 つのルートがアドバタイズされます。このプロセスをルート集約と呼びます。
range コマンドを指定して、複数範囲コンフィギュレーションを設定できます。このようにして、OSPF プロトコルは数多くの異なるアドレス範囲の集合のアドレスを集約できます。
集約されたルートは範囲で想定される最大ルート コストを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、IP アドレスの最初の 2 つの 8 ビット部に「10.31.x.x」を含むインターフェイスから構成されるエリア 36.0.0.0 を示しています。range コマンドはインターフェイスを集約します。8 つのネットワークを個々にアドバタイズする代わりに、1 つのルート 10.31.0.0 255.255.0.0 をアドバタイズします。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/3/0/2 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 36.0.0.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# range 10.31.0.0 255.255.0.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/1/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/1/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/2/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/2/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/2/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# interface tenGigE 0/2/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# end
あるルーティング ドメインから Open Shortest Path First(OSPF)にルートを再配布するには、適切なモードで redistribute コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから redistribute コマンドを削除し、ルートの再配布をしないデフォルトの状態にシステムを戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
redistribute bgp process-id [preserve-med] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute bgp process-id [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute connected [ instance instance-name ] [ instance IPCP ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute connected [ instance instance-name ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute dagr [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute dagr [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute isis process-id [ level-1 | level-2 | level-1-2 ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute isis process-id [ level-1 | level-2 | level-1-2 ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute ospf process-id [ match { external [ 1 | 2 ] | internal | nssa-external [ 1 | 2 ] } ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute ospf process-id [ match { external [ 1 | 2 ] | internal | nssa-external [ 1 | 2 ] } ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute static [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute static [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ route-policy policy-name ] [ tag tag-value ]
ルートの再配布はディセーブルです。
metricmetric-value:デフォルトが 1 となる BGP ルートを除き、すべてのプロトコルからのルートのデフォルトは 20 となります。
metric-type:タイプ 2 外部ルート。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
(注) |
属性を設定または照合するコマンド キーワードとルート ポリシーの両方を使用してルートを(OSPF に)再配布する場合、ルートは、まずルート ポリシーによって制御され、次にキーワードの照合と設定が行われます。 |
再配布ルーティング情報は常に、policypolicy-name キーワードと引数によってフィルタリングする必要があります。このフィルタリングにより、管理者が意図したルートだけが確実に OSPF に再配布されるようになります。
ルーティング ポリシーについては、『Router Routing Command Reference Guide』の「Routing Policy Commands on」を参照してください。
redistribute または default-information originate(OSPF) コマンドを使用して、OSPF ルーティング ドメインにルートを再配布する場合は、ルータは自動的に ASBR になります。ただし、デフォルトでは、ASBR はデフォルト ルートを OSPF ルーティング ドメインに生成しません。
OSPF プロセス間でルートが再配信される場合、OSPF メトリックは保持されません。
ルートが OSPF に再配布され、メトリックが metric キーワードで指定されていない場合、OSPF は、メトリックが 1 となる BGP ルートを除き、すべてのプロトコルからのルートのデフォルト メトリックとして 20 を使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、BGP ルートを OSPF ドメインに再配布する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 110 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# redistribute bgp 100
次の例では、指定された IS-IS プロセス ルートを OSPF ドメインに再配布する方法を示しています。IS-IS ルートはメトリック 100 で再配布されます。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# redistribute isis 108 metric 100
次の例では、ネットワーク 10.0.0.0 は、OSPF 1 の外部リンクステート アドバタイズメント(LSA)として表示されます。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ip address 10.0.0.0 255.0.0.0 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface tenGigE 0/2/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ip address 10.99.0.0 255.0.0.0 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# redistribute ospf 2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/2/0/2 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1
Open Shortest Path First(OSPF)インターフェイスに属する隣接関係のリンクステート アドバタイズメント(LSA)再送信時間間隔を指定するには、適切なモードで retransmit-interval コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
retransmit-interval seconds
no retransmit-interval
seconds |
再送信間の時間(秒単位)。接続したネットワーク上の任意の 2 つのルータ間の予想往復遅延時間よりも大きくなければなりません。範囲は 1 ~ 65535 秒です。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている retransmit interval パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される retransmit interval パラメータを採用します。
このコマンドがいずれのレベルでも指定されていない場合、デフォルトの再送信間隔は 5 秒です。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
XR コンフィギュレーション モード仮想リンク コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ルータが自身のネイバーに LSA を送信する場合、ルータは確認応答メッセージを受信するまでその LSA を保持します。確認応答を受信しなかった場合、ルータでは LSA を再送します。
このパラメータは慎重に設定してください。不要な再送信の原因になる場合があります。シリアル回線および仮想リンクの場合は、値を大きくする必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、インターフェイス コンフィギュレーション モードで再送信間隔値を 8 秒に設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/2/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# retransmit-interval 8
タイプ 3 リンクステート アドバタイズメント(LSA)をフィルタリングするようにルーティング ポリシーを指定するには、エリア コンフィギュレーション モードで route-policy コマンドを使用します。ルーティング ポリシーをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
route-policy route-policy-name { in | out }
no route-policy route-policy-name { in | out }
route-policy-name |
ルート ポリシーの名前。 |
in |
ポリシーを着信ルートに適用します。 |
out |
ポリシーを発信ルートに適用します。 |
ポリシーは適用されません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
route-policy コマンドを使用して、着信ルートまたは発信ルートの OSPF ルーティング ポリシーを指定します。ポリシーを使用すると、ルートのフィルタリングやルート属性の変更ができます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、エリア 0 の着信ルートの OSPF ルート ポリシーを指定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-area)# route-policy area0_in in
Open Shortest Path First(OSPF)プロセスのルータ ID を設定するには、適切なモードで router-id コマンドを使用します。ソフトウェアでデフォルトのルータ ID 決定方法が使用されるようにするには、OSPF プロセスのクリアまたは再起動後にこのコマンドの no 形式を使用します。
router-id router-id
no router-id router-id
router-id |
4 分割のドット付き 10 進表記で指定した 32 ビット ルータ ID |
このコマンドが設定されていない場合、ルータ ID はルータ上のインターフェイスの最大の IP Version 4(IPv4)アドレスとなり、ループバック インターフェイスが優先されます。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
router-id コマンドを使用して、ルータ ID として明示的に一意の 32 ビット数値を指定することをお勧めします。このアクションにより、OSPF がインターフェイス アドレス構成に依存しない OSPF の機能が保証されます。適用するには、clear ospf process コマンドを使用して OSPF プロセスをクリアするか、または no router-id コマンドに対する OSPF プロセスを再起動します。
OSPF は次の方法(プリファレンス順)でルータ ID の取得を試みます。
デフォルトでは、OSPF プロセスが初期化されると、チェックポイント データベースに router-id があるかどうかをチェックします。
ルータ コンフィギュレーション モードで OSPF router-id コマンドで指定された 32 ビット数値。(この値には任意の 32 ビット値を指定できます。このルータのインターフェイスに割り当てられた IPv4 アドレス以外のアドレスを設定できます。また、ルーティング可能な IPv4 アドレスでなくてもかまいません)。
ITAL が選択した router-id。
OSPF プロセスが実行されているインターフェイスのプライマリ IPv4 アドレス。OSPF インターフェイスの最初のインターフェイス アドレスが選択されます。
(注) |
OSPF バージョン 3 とは異なり、OSPF バージョン 2 では、IPv4 アドレスが設定されているインターフェイスが少なくとも 1 つ含まれていることが保証されています。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、IP アドレス 172.20.10.10 を OSPF プロセス 109 に割り当てる方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# router-id 172.20.10.10
router ospf process-name
no router ospf process-name
process-name |
OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名はスペースを含まない 40 文字以内の任意の英数字ストリングです。 |
OSPF ルーティング プロセスは定義されません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
1 ルータあたり複数の OSPF ルーティング プロセスを指定できます。最大 10 のプロセスを設定できます。OSPF プロセスは 4 個以下にすることをお勧めします。
すべての OSPF コンフィギュレーション コマンドは、OSPF ルーティング プロセスの下で設定する必要があります。これらのコマンドの 2 つの例としては、default-metric コマンドと router-id コマンドがあります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
rib |
読み取り、書き込み |
次の例では、109 と呼ばれる OSPF ルーティング プロセスをインスタンス化する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109
2 台のプロバイダー エッジ ルータ間の Open Shortest Path First OSPF の模造リンクを設定するには、VRF エリア コンフィギュレーション モードで sham-link コマンドを使用します。(OSPF)模造リンクを終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
sham-link source-address destination-address
no sham-link
source-address |
4 分割ドット付き 10 進表記で指定されたローカル(ソース)模造リンク エンドポイントの IP アドレス。 |
destination-address |
4 分割ドット付き 10 進表記で指定されたリモート(送信先)模造リンク エンドポイントの IP アドレス。 |
模造リンクは設定されていません。
VRF エリア コンフィギュレーション.
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
sham-link コマンドを使用すると、2 台のプロバイダー エッジ(PE)ルータ間でポイントツーポイント接続を構成し、2 つの VPN サイト(VPN バックボーン)間の内部接続を作成します。模造リンクはマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)VPN バックボーンの PE プロバイダー エッジ(PE)ルータで構成されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospf)# vrf vrf_a RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospf_vrf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospf_vrf_ar)# sham-link 192.168.40.0 172.16.30.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospf_vrf_ar_sl)# cost 23
Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング プロセスに関する概要を表示するには、 XR EXEC モード で show ospf コマンドを使用します。
show ospf [process-name] [summary]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
IPv4 およびユニキャスト アドレス プレフィックス。
OSPFv3
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospf コマンドを使用すると、ルータで実行されている OSPF プロセスに関する基本情報が表示されます。追加オプションを使用すると、詳細情報を表示します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#show ospf
Routing Process "ospf 1" with ID 1.1.1.1
Supports only single TOS(TOS0) routes
Supports opaque LSA
It is an area border router
Initial SPF schedule delay 5000 msecs
Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Initial LSA throttle delay 500 msecs
Minimum hold time for LSA throttle 5000 msecs
Maximum wait time for LSA throttle 5000 msecs
Minimum LSA interval 5000 msecs. Minimum LSA arrival 1 secs
Maximum number of configured interfaces 255
Number of external LSA 0. Checksum Sum 00000000
Number of opaque AS LSA 0. Checksum Sum 00000000
Number of DCbitless external and opaque AS LSA 0
Number of DoNotAge external and opaque AS LSA 0
Number of areas in this router is 2. 2 normal 0 stub 0 nssa
External flood list length 0
Non-Stop Forwarding enabled
Area BACKBONE(0) (Inactive)
Number of interfaces in this area is 2
SPF algorithm executed 8 times
Number of LSA 2. Checksum Sum 0x01ba83
Number of opaque link LSA 0. Checksum Sum 00000000
Number of DCbitless LSA 0
Number of indication LSA 0
Number of DoNotAge LSA 0
Flood list length 0
Area 1
Number of interfaces in this area is 1
SPF algorithm executed 9 times
Number of LSA 2. Checksum Sum 0x0153ea
Number of opaque link LSA 0. Checksum Sum 00000000
Number of DCbitless LSA 0
Number of indication LSA 0
Number of DoNotAge LSA 0
Flood list length 0
フィールド |
説明 |
---|---|
Routing Process "ospf 201" with ID 172.22.110.200 |
OSPF プロセス名。 |
Supports only |
サポートされるサービス タイプの数(タイプ 0 のみ) |
It is |
タイプは、内部、エリア境界、または自律システム境界です。 |
Redistributing External Routes from |
再配布されたルートのプロトコル別リスト。 |
SPF schedule delay |
SPF 計算の遅延時間。 |
Minimum LSA interval |
LSA 間の最小間隔。 |
Minimum LSA arrival |
同じリンクステート アドバタイズメント(LSA)の更新の受け入れ間の最小経過時間。 |
external LSA |
LSDB のタイプ 5 LSA の総数。 |
opaque LSA |
LSDB のタイプ 10 LSA の総数。 |
DCbitless...AS LSA |
デマンド回線のタイプ 5 およびタイプ 11 LSA の総数。 |
DoNotAge...AS LSA |
DoNotAge ビットが設定されているタイプ 5 およびタイプ 11 LSA の総数。 |
Number of areas |
ルータのエリアの数、エリア アドレスなど。 |
Area BACKBONE |
バックボーンはエリア 0 です。 |
エリア境界ルータ(ABR)および自律システム境界ルータ(ASBR)に対する内部 Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング テーブル エントリを表示するには、 XR EXEC モード で show ospf border-routers コマンドを使用します。
show ospf [process-name] border-routers [router-id]
process-name |
(任意)OSPF プロセス名。この引数を指定すると、指定されたルーティング プロセスの情報だけが追加されます。 |
IPv4 およびユニキャスト アドレス プレフィックス。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospf border-routers コマンドを使用して、指定されたプロセスに表示されるすべての OSPF 境界ルータをリストし、ルータの OSPF トポロジを確認します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf border-routers コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf border-routers
OSPF 1 Internal Routing Table
Codes: i - Intra-area route, I - Inter-area route
i 172.31.97.53 [1] via 172.16.1.53, GigabitEthernet 3/0/0/0, ABR/ASBR , Area 0, SPF 3
フィールド |
説明 |
---|---|
i |
このルートのタイプ。i はエリア内ルートを示し、I はエリア間ルートを示します。 |
172.31.97.53 |
宛先のルータ ID。 |
[1] |
このルートを使用するコスト。 |
172.16.1.53 |
宛先に対するネクスト ホップのネクスト ホップ。 |
GigabitEthernet 3/0/0/0 |
172.16.1.53 宛てのパケットは GigabitEthernet インターフェイス 3/0/0/0 に送信されます。 |
ABR/ASBR |
宛先のルータ タイプ。これは、エリア境界ルータ(ABR)または自律システム境界ルータ(ASBR)、あるいはその両方です。 |
Area 0 |
このルートが学習されたエリアのエリア ID |
SPF 3 |
このルートをインストールする Shortest Path First(SPF)計算の内部番号。 |
特定のルータの Open Shortest Path First(OSPF)データベースに関連する情報リストを表示するには、 XR EXEC モード で show ospf database コマンドを使用します。
(注) |
VRF はサポートされていません。 |
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [ adv-router ip-address ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [asbr-summary] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [asbr-summary] [link-state-id] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [asbr-summary] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [database-summary]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [external] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [external] [link-state-id] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [external] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [network] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [network] [link-state-id] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [network] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [nssa-external] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [nssa-external] [link-state-id] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [nssa-external] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-area] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-area] [link-state-id] [internal] [adv-router] [ip-address]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-area] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-as] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-as] [link-state-id] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-as] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-link] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-link] [link-state-id] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [opaque-link] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [router] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [router] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [router] [internal] [self-originate] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [self-originate]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [summary] [link-state-id]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [summary] [link-state-id] [internal] [ adv-router [ip-address] ]
show ospf [process-name] [ vrf { vrf-name | all } ] [area-id] database [summary] [link-state-id] [internal] [self-originate] [link-state-id]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に特定する OSPF プロセス名。プロセス名は 40 文字以内の任意の英数字ストリングです。この引数を指定すると、指定されたルーティング プロセスの情報だけが追加されます。 |
||
vrf |
(任意)OSPF VPN ルーティング/転送(VRF)インスタンスを指定します。 |
||
vrf-name |
(任意)OSPF VRF の名前。vrf-name 引数には、任意の文字列で指定できます。ストリング「default」および「all」は、予約済みの VRF 名です。 |
||
all |
(任意)すべての OSPF VRF インスタンスを指定します。 |
||
area-id |
(任意)特定のエリアを定義するのに使用するエリア番号。 |
||
adv-routerip-address |
(任意)指定されたルータのすべての LSA を表示します。 |
||
asbr-summary |
(任意)自律システム境界ルータ(ASBR)サマリー LSA に関する情報だけを表示します。 |
||
link-state-id |
(任意)アドバタイズメントによって説明されるインターネット環境の部分。入力値はアドバタイズメントのリンクステート タイプによって異なります。IP アドレス形式で入力する必要があります。 リンクステート アドバタイズメント(LSA)がネットワークを説明しているときには、link-state-id は次の 2 つの形式のいずれかを取ります。
LSA がルータを示している場合は、リンクステート ID は必ず示されたルータの OSPF ルータ ID となります。 自律システム外部アドバタイズメント(LS タイプ = 5)がデフォルト ルートを示している場合は、リンクステート ID はデフォルト送信先(0.0.0.0)に設定されます。 |
||
internal |
(任意)内部 LSA 情報を表示します。 |
||
self-originate |
(任意)自己生成 LSA(ローカル ルータから)だけ表示します。 |
||
database-summary |
(任意)データベースと全体にある各エリアの各 LSA タイプの数を表示します。 |
||
external |
(任意)外部 LSA の情報だけを表示します。 |
||
network |
(任意)ネットワーク LSA の情報だけを表示します。 |
||
nssa-external |
(任意)Not-So-Stubby Area(NSSA)外部 LSA に関する情報だけを表示します。 |
||
opaque-area |
(任意)Opaque タイプ 10 LSA に関する情報を表示します。タイプ 10 はエリア ローカル スコープを示しています。Opaque LSA オプションに関する詳細は、RFC 2370 を参照してください。 |
||
opaque-as |
(任意)Opaque タイプ 11 LSA に関する情報を表示します。タイプ 11 は LSA が自律システム全体でフラッディングしていることを示しています。 |
||
opaque-link |
(任意)Opaque タイプ 9 LSA に関する情報を表示します。タイプ 9 はリンク ローカル スコープを示しています。 |
||
router |
(任意)ルータ LSA の情報だけを表示します。 |
||
summary |
(任意)サマリー LSA の情報だけを表示します。 |
IPv4 およびユニキャスト アドレス プレフィックス。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
さまざまな形式の show ospf database コマンドにより、異なる OSPF リンクステート アドバタイズメントに関する情報が提供されます。このコマンドを使用して、リンクステート データベース(LSD)とその内容を検証できます。当該エリアに関する同一のデータベース エントリを含むエリアに参加している各ルータ(フラッディングしている LSA を除く)。データベースの各部を表示するには、多くのオプション(network や router)を使用できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、引数やキーワードが使用されていないときの show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database
OSPF Router with ID (172.20.1.11) (Process ID 1)
Router Link States (Area 0)
Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Link count
172.20.1.8 172.20.1.8 1381 0x8000010D 0xEF60 2
172.20.1.11 172.20.1.11 1460 0x800002FE 0xEB3D 4
172.20.1.12 172.20.1.12 2027 0x80000090 0x875D 3
172.20.1.27 172.20.1.27 1323 0x800001D6 0x12CC 3
Net Link States (Area 0)
Link ID ADV Router Age Seq# Checksum
172.22.1.27 172.20.1.27 1323 0x8000005B 0xA8EE
172.22.1.11 172.20.1.11 1461 0x8000005B 0x7AC
Type-10 Opaque Link Area Link States (Area 0)
Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Opaque ID
10.0.0.0 172.20.1.11 1461 0x800002C8 0x8483 0
10.0.0.0 172.20.1.12 2027 0x80000080 0xF858 0
10.0.0.0 172.20.1.27 1323 0x800001BC 0x919B 0
10.0.0.1 172.20.1.11 1461 0x8000005E 0x5B43 1
フィールド |
説明 |
---|---|
Link ID |
ルータ ID 番号。 |
ADV Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
Age |
リンクステートの経過時間です。 |
Seq# |
リンクステート シーケンス番号(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
LSA の内容全体の Fletcher チェックサム |
Link count |
ルータ用に検出されたインターフェイスの数 |
Opaque ID |
Opaque LSA ID 番号。 |
次に、asbr-summary キーワードを指定した show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RSP0RP0/CPU0:router# show ospf database asbr-summary OSPF Router with ID (192.168.0.1) (Process ID 300) Summary ASB Link States (Area 0.0.0.0) LS age: 1463 Options: (No TOS-capability) LS Type: Summary Links (AS Boundary Router) Link State ID: 172.17.245.1 (AS Boundary Router address) Advertising Router: 172.17.241.5 LS Seq Number: 80000072 Checksum: 0x3548 Length: 28 Network Mask: /0 TOS: 0 Metric: 1
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPF Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID |
OSPF プロセス名。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
サービス オプションのタイプ(タイプ 0 のみ) |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID(ASBR)。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
Length |
LSA の長さ(バイト数)。 |
Network Mask |
実行されたネットワーク マスク。 |
TOS |
サービスのタイプ。 |
Metric |
リンクステート メトリック。 |
次に、external キーワードを指定した show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database external
OSPF Router with ID (192.168.0.1) (Process ID 300)
Type-5 AS External Link States
LS age: 280
Options: (No TOS-capability)
LS Type: AS External Link
Link State ID: 172.17.0.0 (External Network Number)
Advertising Router: 172.17.70.6
LS Seq Number: 80000AFD
Checksum: 0xC3A
Length: 36
Network Mask: 255.255.0.0
Metric Type: 2 (Larger than any link state path)
TOS: 0
Metric: 1
Forward Address: 0.0.0.0
External Route Tag: 0
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPF Router with Router ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID |
OSPF プロセス名。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
サービス オプションのタイプ(タイプ 0 のみ) |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID(外部ネットワーク番号)。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンス番号(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
Length |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
Network Mask |
実行されたネットワーク マスク。 |
Metric Type |
外部タイプ。 |
TOS |
サービスのタイプ。 |
Metric |
リンクステート メトリック。 |
Forward Address |
転送アドレス。アドバタイズされた宛先へのデータ トラフィックは、このアドレスに転送されます。転送アドレスが 0.0.0.0 に設定されている場合は、代わりに、データ トラフィックがアドバタイズメントの送信元に転送されます。 |
External Route Tag |
外部ルート タグ、各外部ルートに関連付けられる 32 ビット フィールド。このタグは、OSPF プロトコル自体には使用されません。 |
次に、network キーワードを指定した show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database network
OSPF Router with ID (192.168.0.1) (Process ID 300)
Net Link States (Area 0.0.0.0)
LS age: 1367
Options: (No TOS-capability)
LS Type: Network Links
Link State ID: 172.23.1.3 (address of Designated Router)
Advertising Router: 192.168.0.1
LS Seq Number: 800000E7
Checksum: 0x1229
Length: 52
Network Mask: /24
Attached Router: 192.168.0.1
Attached Router: 172.23.241.5
Attached Router: 172.23.1.1
Attached Router: 172.23.54.5
Attached Router: 172.23.1.5
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPF Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID |
OSPF プロセス名。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
サービス オプションのタイプ(タイプ 0 のみ)。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
指定ルータのリンクステート ID です。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンス番号(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
Length |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
Network Mask |
実行されたネットワーク マスク。 |
Attached Router |
ネットワークに関連付けられるルータの IP アドレス別リスト。 |
次は、show ospf database コマンドの出力例で、マルチプロトコル ラベル スイッチング トラフィック エンジニアリング(MPLS TE)仕様情報を送信しています。また、opaque-area キーワードと adv-router の link-state-id を使用しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database opaque-area adv-router 172.20.1.12
OSPF Router with ID (172.20.1.11) (Process ID 1)
Type-10 Opaque Link Area Link States (Area 0)
LS age: 224
Options: (No TOS-capability, DC)
LS Type: Opaque Area Link
Link State ID: 1.0.0.0
Opaque Type: 1
Opaque ID: 0
Advertising Router: 172.20.1.12
LS Seq Number: 80000081
Checksum: 0xF659
Length: 132
Fragment number : 0
MPLS TE router ID : 172.20.1.12
Link connected to Point-to-Point network
Link ID : 172.20.1.11
Interface Address : 172.21.1.12
Neighbor Address : 172.21.1.11
Admin Metric : 10
Maximum bandwidth : 193000
Maximum reservable bandwidth : 125000
Number of Priority : 8
Priority 0 : 125000 Priority 1 : 125000
Priority 2 : 125000 Priority 3 : 125000
Priority 4 : 125000 Priority 5 : 125000
Priority 6 : 125000 Priority 7 : 100000
Affinity Bit : 0x0
Number of Links : 1
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database opaque-area 4.0.0.0
LS age: 361
Options: (No TOS-capability, DC)
LS Type: Opaque Area Link
Link State ID: 8.0.0.40
Opaque Type: 8
Opaque ID: 40
Advertising Router: 100.0.0.3
LS Seq Number: 8000012e
Checksum: 0xeab4
Length: 92
Extended Link TLV: Length: 68
Link-type : 2
Link ID : 100.0.9.4
Link Data : 100.0.9.3
LAN Adj sub-TLV: Length: 16
Flags : 0x0
MTID : 0
Weight : 0
Neighbor ID: 100.0.0.1
SID/Label sub-TLV: Length: 3
SID : 24001
LAN Adj sub-TLV: Length: 16
Flags : 0x0
MTID : 0
Weight : 0
Neighbor ID: 100.0.0.2
SID/Label sub-TLV: Length: 3
SID : 24000
Adj sub-TLV: Length: 12
Flags : 0x0
MTID : 0
Weight : 0
SID/Label sub-TLV: Length: 3
SID : 24002
次に、タイプ 10 のルータ情報 LSA を表示する show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database opaque-area 4.0.0.0
OSPF Router with ID (3.3.3.3) (Process ID orange)
Type-10 Opaque Link Area Link States (Area 0)
LS age: 105
Options: (No TOS-capability, DC)
LS Type: Opaque Area Link
Link State ID: 4.0.0.0
Opaque Type: 4
Opaque ID: 0
Advertising Router: 3.3.3.3
LS Seq Number: 80000052
Checksum: 0x34e2
Length: 52
Fragment number: 0
Router Information TLV: Length: 4
Capabilities:
Graceful Restart Helper Capable
Traffic Engineering enabled area
All capability bits: 0x50000000
PCE Discovery TLV: Length: 20
IPv4 Address: 3.3.3.3
PCE Scope: 0x20000000
Compute Capabilities:
Inter-area default (Rd-bit)
Compute Preferences:
Intra-area: 0 Inter-area: 0
Inter-AS: 0 Inter-layer: 0
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPF Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID |
OSPF プロセス名。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
サービス オプションのタイプ(タイプ 0 のみ) |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID。 |
Opaque Type |
Opaque リンクステート タイプ。 |
Opaque ID |
Opaque ID 番号。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
Length |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
Fragment number |
複数のトラフィック エンジニアリング LSA を維持するために使用される任意の値。 |
Link ID |
リンク ID 番号。 |
Interface Address |
インターフェイスの ID アドレス。 |
Neighbor Address |
ネイバーの IP アドレス。 |
Admin Metric |
MPLS TE で使用される管理上のメトリック値。 |
Maximum bandwidth |
最大帯域幅を指定します(kbps 単位)。 |
Maximum reservable bandwidth |
予約可能な最大帯域幅を指定します(kbps 単位)。 |
Number of Priority |
プライオリティ番号。 |
Affinity Bit |
MPLS TE によって使用されます。 |
Router Information TLV |
ルータ機能は、この TLV でアドバタイズされます。 |
Capabilities |
一部のルータ機能には、スタブ ルータ、トラフィック エンジニアリング、グレースフル リスタート、およびグレースフル リスタート ヘルパーが含まれます。 |
PCE Discovery TLV |
PCE のアドレスおよび機能の情報は、この TLV でアドバタイズされます。 |
IPv4 Address |
設定された PCE IPv4 アドレス。 |
PCE Scope |
PCE の計算機能。 |
Compute Capabilities |
PCE の計算機能およびプリファレンス。 |
Inter-area default (RD-bit) |
エリア内、エリア間、エリア間のデフォルト、AS 間、AS 間のデフォルト、レイヤ間などの PCE 計算機能。 |
Compute Preferences |
エリア内、エリア間、AS 間、およびレイヤ間プリファレンスを含むパス計算の順序またはプリファレンス。 |
次に、router キーワードを指定した show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database router
OSPF Router with ID (192.168.0.1) (Process ID 300)
Router Link States (Area 0.0.0.0)
LS age: 1176
Options: (No TOS-capability)
LS Type: Router Links
Link State ID: 172.23.21.6
Advertising Router: 172.23.21.6
LS Seq Number: 80002CF6
Checksum: 0x73B7
Length: 120
AS Boundary Router
Number of Links: 8
Link connected to: another Router (point-to-point)
(Link ID) Neighboring Router ID: 172.23.21.5
(Link Data) Router Interface address: 172.23.21.6
Number of TOS metrics: 0
TOS 0 Metrics: 2
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPF Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID |
OSPF プロセス名。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
サービス オプションのタイプ(タイプ 0 のみ) |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
Length |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
AS Boundary Router |
ルータ タイプの定義。 |
Number of Links |
アクティブ リンクの数。 |
Link ID |
リンク タイプ。 |
Link Data |
ルータ インターフェイス アドレス。 |
TOS |
タイプ オブ サービス メトリック(タイプ 0 限定)。 |
次に、summary キーワードを指定した show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database summary
OSPF Router with ID (192.168.0.1) (Process ID 300)
Summary Net Link States (Area 0.0.0.0)
LS age: 1401
Options: (No TOS-capability)
LS Type: Summary Links (Network)
Link State ID: 172.23.240.0 (Summary Network Number)
Advertising Router: 172.23.241.5
LS Seq Number: 80000072
Checksum: 0x84FF
Length: 28
Network Mask: /24
TOS: 0 Metric: 1
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPF Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID |
OSPF プロセス名。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
サービス オプションのタイプ(タイプ 0 のみ)。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID(サマリー ネットワーク番号)。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
Length |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
Network Mask |
実行されたネットワーク マスク。 |
TOS |
サービスのタイプ。 |
Metric |
リンクステート メトリック。 |
次に、database-summary キーワードを指定した show ospf database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf database database-summary
OSPF Router with ID (172.19.65.21) (Process ID 1)
Area 0 database summary
LSA Type Count Delete Maxage
Router 2 0 0
Network 1 0 0
Summary Net 2 0 0
Summary ASBR 0 0 0
Type-7 Ext 0 0 0
Opaque Link 0 0 0
Opaque Area 0 0 0
Subtotal 5 0 0
Process 1 database summary
LSA Type Count Delete Maxage
Router 2 0 0
Network 1 0 0
Summary Net 2 0 0
Summary ASBR 0 0 0
Type-7 Ext 0 0 0
Opaque Link 0 0 0
Opaque Area 0 0 0
Type-5 Ext 2 0 0
Opaque AS 0 0 0
Total 7 0 0
フィールド |
説明 |
---|---|
LSA Type |
リンクステート タイプです。 |
Count |
各リンクステート タイプのそのエリアのアドバタイズメントの数。 |
Delete |
そのエリアで「Deleted」とマークされた LSA の数。 |
Maxage |
そのエリアで「Maxaged」とマークされた LSA の数。 |
インターフェイスでフラッディング待機中の Open Shortest Path First(OSPF)リンクステート アドバタイズメント(LSA)のリストを表示するには、 XR EXEC モード で show ospf flood-list コマンドを使用します。
show ospf [process-name] [area-id] flood-list [ type interface-path-id ]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に特定する OSPF プロセス名。プロセス名には 40 文字以下の任意の英数字を指定できます。この引数を指定すると、指定されたルーティング プロセスの情報だけが追加されます。 |
||
area-id |
(任意)特定のエリアを定義するのに使用するエリア番号。 |
||
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
すべてのインターフェイス
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospf flood-list コマンドを使用すると、フラッディング キューの LSA とキュー長を表示します。
フラッディング リスト情報は一時的であるため、通常、フラッディング リストは空になります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、インターフェイス GigabitEthernet 3/0/0/0 での、show ospf flood-list コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf flood-list tenGigE 3/0/0/0
Interface GigabitEthernet3/0/0/0, Queue length 20
Link state retransmission due in 12 msec
Displaying 6 entries from flood list:
Type LS ID ADV RTR Seq NO Age Checksum
5 10.2.195.0 200.0.0.163 0x80000009 0 0xFB61
5 10.1.192.0 200.0.0.163 0x80000009 0 0x2938
5 10.2.194.0 200.0.0.163 0x80000009 0 0x757
5 10.1.193.0 200.0.0.163 0x80000009 0 0x1E42
5 10.2.193.0 200.0.0.163 0x80000009 0 0x124D
5 10.1.194.0 200.0.0.163 0x80000009 0 0x134C
フィールド |
説明 |
---|---|
GigabitEthernet3/0/0/0 |
情報が表示されるインターフェイス。 |
Queue length |
フラッディングを待機している LSA の数。 |
Link state retransmission due in |
次のリンクステート送信までの時間(ミリ秒単位)。 |
Type |
LSA のタイプ。 |
LS ID |
LSA のリンクステート ID。 |
ADV RTR |
アドバタイズ ルータの IP アドレス。 |
Seq NO |
LSA のシーケンス番号。 |
Age |
LSA の経過時間(秒単位)。 |
Checksum |
LSA のチェックサム。 |
ストリクト モード情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospf interface コマンドを使用します。
show ospf interface [ interface type interface-path-id ]
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
bgp |
読み取り |
ospf |
読み取り |
次に、show ospf interface コマンドの出力例を示します。
RP/0/0/CPU0:rt2(config-ospf-ar-if)# show ospf interface tenGigE 0/2/0/0 Sun Feb 15 12:17:35.072 IST tenGigE 0/2/0/0 is up, line protocol is up Internet Address 10.1.1.2/24, Area 0 Process ID 1, Router ID 2.2.2.2, Network Type BROADCAST, Cost: 1 Transmit Delay is 1 sec, State DR, Priority 1, MTU 1500, MaxPktSz 1500 BFD enabled, BFD interval 150 msec, BFD multiplier 3, Mode: Strict Designated Router (ID) 2.2.2.2, Interface address 10.1.1.2 No backup designated router on this network Timer intervals configured, Hello 10, Dead 40, Wait 40, Retransmit 5 Hello due in 00:00:07:358 Index 1/1, flood queue length 0 Next 0(0)/0(0) Last flood scan length is 1, maximum is 1 Last flood scan time is 0 msec, maximum is 0 msec LS Ack List: current length 0, high water mark 1 Neighbor Count is 1, Adjacent neighbor count is 0 Suppress hello for 0 neighbor(s) Multi-area interface Count is 0
キュー ディスパッチ値、ピーク長、および制限に関する情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospf message-queue コマンドを使用します。
show ospf message-queue
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf message-queue コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf 1 message-queue
OSPF 1
Hello Input Queue:
Current queue length: 0
Event scheduled: 0
Total queuing failures: 0
Maximum length : 102
Pkts pending processing: 0
Limit: 5000
Router Message Queue
Current instance queue length: 0
Current redistribution queue length: 0
Current ex spf queue length: 0
Current sum spf queue length: 0
Current intra spf queue length: 0
Event scheduled: 0
Maximum length : 101
Total low queuing failures: 0
Total medium queuing failures: 0
Total high queuing failures: 0
Total instance events: 919
Processing quantum : 300
Low queuing limit: 8000
Medium queuing limit: 9000
High queuing limit: 9500
Rate-limited LSA processing quantum: 150
Current rate-limited LSA queue length: 0
Rate-limited LSA queue peak len: 517
Rate-limited LSAs processed: 4464
Flush LSA processing quantum: 150
Current flush LSA queue length: 0
Flush LSA queue peak len: 274
Rate-limited flush LSAs processed: 420
SPF-LSA-limit processing quantum: 150
Managed timers processing quantum: 50
Instance message count: 0
Instance pulse send count: 919
Instance pulse received count: 919
Global pulse count: 0
Instance Pulse errors: 0
TE Message Queue
Current queue length: 0
Total queuing failures: 0
Maximum length : 0
Number of Dlink errors: 0
フィールド |
説明 |
---|---|
Hello Input Queue |
このセクションは、OSPF プロセスの hello(着信パケット)スレッドで処理されたイベントおよび着信パケットの数に関する統計情報を提供します。 |
Router Message Queue |
このセクションは、OSPF プロセスのルータ(プライマリ)スレッドで処理されたイベントとメッセージの統計情報を提供します。 |
TE Message Queue |
このセクションは、TE(te_control プロセス)から OSPF が受信したトラフィック エンジニアリング イベントおよびメッセージの統計情報を提供します。これらのイベントは、OSPF プロセスのルータ スレッドで処理されます。 |
Number of Dlink errors |
OSPF プロセスのすべてのリンク リスト全体で確認されたエンキュー エラーまたはデキュー エラーの数。 |
個々のインターフェイス ベースの Open Shortest Path First(OSPF)ネイバー情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospf neighbor コマンドを使用します。
show ospf [process-name] [area-id] neighbor [ [ type interface-path-id ] [neighbor-id] [detail] | area-sorted ]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
||
area-id |
(任意)エリア ID。エリアを指定しない場合は、すべてのエリアが表示されます。 |
||
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
neighbor-id |
(任意)ネイバー ID。 |
||
detail |
(任意)指定されたすべてのネイバーの詳細を表示します(すべてのネイバーをリストします)。 |
||
area-sorted |
(任意)すべてのネイバーがエリアごとにグループ化されるように指定します。 |
すべてのネイバー
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、各ネイバーのサマリー情報を 2 行に表示する show ospf neighbor コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf neighbor Neighbors for OSPF Neighbor ID Pri State Dead Time Address Interface 192.168.199.137 1 FULL/DR 0:00:31 172.31.80.37 tenGigE 0/3/0/2 Neighbor is up for 18:45:22 192.168.48.1 1 FULL/DROTHER 0:00:33 192.168.48.1 tenGigE 0/3/0/3 Neighbor is up for 18:45:30 192.168.48.200 1 FULL/DROTHER 0:00:33 192.168.48.200 tenGigE 0/3/0/3 Neighbor is up for 18:45:25 192.168.199.137 5 FULL/DR 0:00:33 192.168.48.189 tenGigE 0/3/0/3 Neighbor is up for 18:45:27
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor ID |
ネイバー ルータ ID。 |
Pri |
指定ルータのプライオリティ。 |
State |
OSPF ステート。 |
Dead time |
OSPF がネイバー デッドを宣言するまでに経過する必要がある時間(時:分:秒)。 |
Address |
ネクスト ホップのアドレス。 |
Interface |
ネクスト ホップのインターフェイス名。 |
Neighbor is up |
OSPF ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
次に、ネイバー ID と一致するネイバーに関するサマリー情報を示す出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf neighbor 192.168.199.137 Neighbor 192.168.199.137, interface address 172.31.80.37 In the area 0.0.0.0 via interface tenGigE 0/3/0/2 Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes DR is 0.0.0.0 BDR is 0.0.0.0 Options is 0x2 Dead timer due in 0:00:32 Neighbor is up for 18:45:30 Number of DBD retrans during last exhange 0 Index 1/1, retransmission queue length 0, number of retransmission 0 First 0x0(0)/0x0(0) Next 0x0(0)/0x0(0) Last retransmission scan length is 0, maximum is 0 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum 0 msec Neighbor 192.168.199.137, interface address 192.168.48.189 In the area 0.0.0.0 via interface tenGigE 0/3/0/3 Neighbor priority is 5, State is FULL, 6 state changes Options is 0x2 Dead timer due in 0:00:32 Neighbor is up for 18:45:30 Number of DBD retrans during last exhange 0 Index 1/1, retransmission queue length 0, number of retransmission 0 First 0x0(0)/0x0(0) Next 0x0(0)/0x0(0) Last retransmission scan length is 0, maximum is 0 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum 0 msec Total neighbor count: 2
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ネイバー ルータ ID。 |
interface address |
インターフェイスの IP アドレス。 |
In the area |
OSPF ネイバーが認識されるエリアおよびインターフェイス。 |
Neighbor priority |
ネイバーおよびネイバー状態のルータ プライオリティ。 |
State |
OSPF state. |
state changes |
このネイバーの状態変化の数。 |
DR is |
指定ルータのネイバー ID。 |
BDR is |
バックアップ指定ルータのネイバー ID。 |
Options |
hello packet options フィールドの内容(E ビットのみ。有効値は 0 および 2 です。2 はエリアがスタブでないことを示し、0 はエリアがスタブであることを示します。 |
Dead timer |
OSPF がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Neighbor is up |
OSPF ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Number of DBD retrans |
再送信されたデータベース記述パケットの数。 |
Index |
このコマンドのインデックスと残りの行には、ネイバーから受信したフラッディング情報に関する詳細情報が提供されます。 |
次のサンプル表示のように、ネイバー ID とともにインターフェイスを指定すると、インターフェイスのネイバー ID と一致するネイバーが表示されます。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf neighbor tenGigE 0/3/0/2 192.168.199.137
Neighbor 192.168.199.137, interface address 172.31.80.37
In the area 0.0.0.0 via interface tenGigE 0/3/0/2
Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes
DR is 0.0.0.0 BDR is 0.0.0.0
Options is 0x2
Dead timer due in 0:00:32
Neighbor is up for 18:45:30
Number of DBD retrans during last exhange 0
Index 1/1, retransmission queue length 0, number of retransmission 0
First 0x0(0)/0x0(0) Next 0x0(0)/0x0(0)
Last retransmission scan length is 0, maximum is 0
Last retransmission scan time is 0 msec, maximum 0 msec
Total neighbor count: 1
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ネイバー ルータ ID。 |
interface address |
インターフェイスの IP アドレス。 |
In the area |
OSPF ネイバーが認識されるエリアおよびインターフェイス。 |
Neighbor priority |
ネイバーのルータ プライオリティ。 |
State |
OSPF ステート。 |
state changes |
このネイバーの状態変化の数。 |
DR is |
指定ルータのネイバー ID。 |
BDR is |
バックアップ指定ルータのネイバー ID。 |
Options |
hello packet options フィールドの内容(E ビットのみ。有効値は 0 および 2 です。2 はエリアがスタブでないことを示し、0 はエリアがスタブであることを示します)。 |
Dead timer |
OSPF がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Neighbor is up |
OSPF ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Number of DBD retrans |
再送信されたデータベース記述パケットの数。 |
Index |
このコマンドのインデックスと残りの行には、ネイバーから受信したフラッディング情報に関する詳細情報が提供されます。 |
また、次に示す出力例のように、ネイバー ID なしでインターフェイスを指定して、指定したインターフェイスのすべてのネイバーを表示することもできます。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf neighbor tenGigE POS 0/3/0/3
Neighbors for OSPF ospf1
ID Pri State Dead Time Address Interface
192.168.48.1 1 FULL/DROTHER 0:00:33 192.168.48.1 tenGigE POS 0/3/0/3
Neighbor is up for 18:50:52
192.168.48.200 1 FULL/DROTHER 0:00:32 192.168.48.200 tenGigE POS 0/3/0/3
Neighbor is up for 18:50:52
192.168.199.137 5 FULL/DR 0:00:32 192.168.48.189 tenGigE POS 0/3/0/3
Neighbor is up for 18:50:52
Total neighbor count: 3
フィールド |
説明 |
---|---|
ID |
ネイバー ルータ ID。 |
Pri |
ネイバーのルート プライオリティ。 |
State |
OSPF ステート。 |
Dead Time |
OSPF がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Address |
ネクスト ホップのアドレス。 |
Interface |
ネクスト ホップのインターフェイス名。 |
Neighbor is up |
OSPF ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Options |
hello packet options フィールドの内容(E ビットのみ。有効値は 0 および 2 です。2 はエリアがスタブでないことを示し、0 はエリアがスタブであることを示します)。 |
Dead timer |
OSPF がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Neighbor is up |
OSPF ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Number of DBD retrans |
再送信されたデータベース記述パケットの数。 |
Index |
このコマンドのインデックスと残りの行には、ネイバーから受信したフラッディング情報に関する詳細情報が提供されます。 |
次に、 show ospf neighbor detail コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf neighbor detail Neighbor 192.168.199.137, interface address 172.31.80.37 In the area 0.0.0.0 via interface tenGigE 0/3/0/2 Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes DR is 0.0.0.0 BDR is 0.0.0.0 Options is 0x2 Dead timer due in 0:00:32 Neighbor is up for 18:45:30 Number of DBD retrans during last exhange 0 Index 1/1, retransmission queue length 0, number of retransmission 0 First 0x0(0)/0x0(0) Next 0x0(0)/0x0(0) Last retransmission scan length is 0, maximum is 0 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum 0 msec Total neighbor count: 1 Neighbor 10.1.1.1, interface address 192.168.13.1 In the area 0 via interface tenGigE 0/3/0/1 Neighbor priority is 1, State is FULL, 10 state changes DR is 0.0.0.0 BDR is 0.0.0.0 Options is 0x52 LLS Options is 0x1 (LR) Dead timer due in 00:00:36 Neighbor is up for 1w2d Number of DBD retrans during last exchange 0 Index 3/3, retransmission queue length 0, number of retransmission 5 First 0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0) Last retransmission scan length is 1, maximum is 1 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec Neighbor 10.4.4.4, interface address 192.168.34.4 In the area 0 via interface tenGigE 0/3/0/2 Neighbor priority is 1, State is FULL, 48 state changes DR is 0.0.0.0 BDR is 0.0.0.0 Options is 0x12 LLS Options is 0x1 (LR) Dead timer due in 00:00:30 Neighbor is up for 00:40:03 Number of DBD retrans during last exchange 0 Index 2/2, retransmission queue length 0, number of retransmission 6 First 0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0) Last retransmission scan length is 0, maximum is 1 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ネイバー ルータ ID。 |
interface address |
インターフェイスの IP アドレス。 |
In the area |
OSPF ネイバーが認識されるエリアおよびインターフェイス。 |
Neighbor priority |
ネイバーおよびネイバー状態のルータ プライオリティ。 |
State |
OSPF ステート。 |
state changes |
このネイバーの状態変化の数。 |
DR is |
指定ルータのネイバー ID。 |
BDR is |
バックアップ指定ルータのネイバー ID。 |
Options |
hello packet options フィールドの内容(E ビットのみ。有効値は 0 および 2 です。2 はエリアがスタブでないことを示し、0 はエリアがスタブであることを示します)。 |
LLS Options is 0x1 (LR) |
ネイバーが NFS Cisco に対応しています。 |
Dead timer |
OSPF がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Neighbor is up |
OSPF ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Number of DBD retrans |
再送信されたデータベース記述パケットの数。 |
Index |
このコマンドのインデックスと残りの行には、ネイバーから受信したフラッディング情報に関する詳細情報が提供されます。 |
ローカル ルータが指定された Open Shortest Path First(OSPF)ネイバーとインターフェイスに対して行っている最初の 10 個の保留中のリンクステート リクエストを表示するには、 XR EXEC モード で show ospf request-list コマンドを使用します。
show ospf [process-name] [area-id] request-list [ type interface-path-id ] [neighbor-id]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
area-id |
(任意)エリア ID。エリアを指定しない場合は、すべてのエリアが表示されます。 |
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。 ルータに現在設定されているすべてのインターフェイスのリストを表示するには、show interfaces コマンドを使用します。 ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
neighbor-id |
(任意)OSPF ネイバーの IP アドレス。 |
すべてのネイバー
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
2 台のネイバー ルータのデータベースが同期化されていないときや、ルータ間に隣接関係が構成されていない場合に、このコマンドを使用できます。隣接関係とは、ルータが別のルータを検出したときに、データベースを同期化することです。
リストを参照すると、1 台のルータが特定のデータベース更新のリクエストを試みているかどうかを判断できます。一般に、リストで中断中のエントリは、アップデートの配布中でないことを示します。このような動作の原因として考えられる理由の 1 つは、ルータ間における最大伝送単位(MTU)の不一致です。
このリストを参照して、破損していないことを確認することもできます。リストには、実際に存在しているデータベース エントリが示されます。
リクエスト リスト情報は一時的であるため、通常、リストは空になります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf request-list コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf request-list 10.0.124.4 tenGigE 3/0/0/0
Request Lists for OSPF pagent
Neighbor 10.0.124.4, interface tenGigE 3/0/0/0 address 10.3.1.2
Type LS ID ADV RTR Seq NO Age Checksum
1 192.168.58.17 192.168.58.17 0x80000012 12 0x0036f3
2 192.168.58.68 192.168.58.17 0x80000012 12 0x00083f
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ローカル ルータからリクエスト リストを受信している特定のネイバー。 |
Interface |
リクエスト リストが送信されている特定のインターフェイス。 |
Address |
リクエスト リストが送信されているインターフェイスのアドレス。 |
Type |
リンクステート アドバタイズメント(LSA)のタイプ。 |
LS ID |
LSA のリンクステート ID。 |
ADV RTR |
アドバタイズ ルータの IP アドレス。 |
Seq NO |
LSA のシーケンス番号。 |
Age |
LSA の経過時間(秒単位)。 |
Checksum |
LSA のチェックサム。 |
指定されたインターフェイス上で、ローカル ルータが指定されたネイバーに送信する Open Shortest Path First(OSPF)再送信リストの最初の 10 個のリンクステート エントリを表示するには、 XR EXEC モード で show ospf retransmission-list コマンドを使用します。
show ospf [process-name] [area-id] retransmission-list [ type interface-path-id ] [neighbor-id]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
neighbor-id |
(任意)OSPF ネイバーの IP アドレス。 |
すべてのネイバー
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、2 つのネイバー ルータでデータベースが同期されていない場合や、それらのルータ間に隣接関係が形成されない場合などに使用します。隣接関係とは、ルータが別のルータを検出したときに、データベースを同期化することです。
リストを参照すると、1 台のルータが特定のデータベース更新のリクエストを試みているかどうかを判断できます。一般に、リストで中断中であると示されているエントリは、アップデートの配布中でないことを示します。このような動作の原因として考えられる理由の 1 つは、ルータ間における最大伝送単位(MTU)の不一致です。
このリストを参照して、破損していないことを確認することもできます。リストには、実際に存在しているデータベース エントリが示されます。
再送信リスト情報は一時的であるため、通常、リストは空になります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf retransmission-list コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf retransmission-list 10.0.124.4 tenGigE 3/0/0/0
Neighbor 10.0.124.4, interface tenGigE 3/0/0/0 address 10.3.1.2
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ローカル ルータから再送信リストを受信している指定されたネイバー。 |
Interface |
再送信リストが送信されている指定されたインターフェイス。 |
Address |
インターフェイスのアドレス。 |
Open Shortest Path First(OSPF)トポロジ テーブルを表示するには、 XR EXEC モード で show ospf routes コマンドを使用します。
show ospf [process-name] routes [ connected | external | local ] [ prefix mask ] [ prefix/length ] [multicast-intact] [backup-path]
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
connected |
(任意)接続されているルートを表示します。 |
external |
(任意)他のプロトコルから再配布されたルートを表示します。 |
local |
(任意)ルーティング情報ベース(RIB)から再配布されるローカル ルートを表示します。 |
prefix |
(任意)IP プレフィックス。特定のルートへの出力を制限します。 prefix 引数が指定されている場合は、length または mask 引数が必要です。 |
mask |
(任意)IP アドレス マスク。 |
/length |
(任意)プレフィックス長。スラッシュ(/)と数値で示すことができます。たとえば、/8 は、IP プレフィックスの最初の 8 ビットがネットワーク ビットであることを示します。length を使用する場合は、スラッシュが必要です。 |
すべてのルート タイプ
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospf routes コマンドを使用して、OSPF プライベート ルーティング テーブル(OSPF で計算されたルートだけを含む)を表示します。RIB のルートに問題がある場合は、OSPF ルートのコピーを確認して、RIB の内容と一致するかどうかを判断する方法が有用です。一致しない場合は、OSPF と RIB の間に同期化の問題があります。ルートが一致しているにもかかわらず、ルートが正しくない場合は、OSPF でのルーティング計算中にエラーが発生しました。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
RP/0/RP0/CPU0:routersh ospf 1 routes 2.2.2.2/32 backup-path Fri Apr 4 02:08:04.210 PDT Topology Table for ospf 1 with ID 1.1.1.1 Codes: O - Intra area, O IA - Inter area O E1 - External type 1, O E2 - External type 2 O N1 - NSSA external type 1, O N2 - NSSA external type 2 O 2.2.2.2/32, metric 3 10.1.0.2, from 2.2.2.2, via tenGigE 0/0/0/7, path-id 1 Backup path: TI-LFA, P node: 4.4.4.4, Labels: 16004, 123 10.0.3.2, from 2.2.2.2, via tenGigE 0/0/0/3, protected bitmap 0x1 Attribues: Metric: 104, SRLG Disjoint
フィールド |
説明 |
---|---|
O |
OSPF ルート。 |
E |
外部タイプ 1 または 2 ルート。 |
N |
NSSA タイプ 1 または 2 |
2.2.2.2/32 |
ローカル ルータがルートを持つネットワークとサブネット マスク。 |
metric |
ネットワーク 10.3.1.0 にアクセスするコスト。 |
10.1.0.2 |
ネットワーク 10.3.1.0 へのパスのネクスト ホップ ルータ。 |
from 2.2.2.2 |
ルータ ID 172.16.10.1 はこのルートをアドバタイズするルータです。 |
via GigabitEthernet0/0/0/7 |
特定のプレフィックス(10.3.1.0/24)宛てのパケットは、GigabitEthernet インターフェイス 0/0/0/7 に送信されます。 |
Backup path |
トポロジに依存しないループフリー代替バックアップ パスを示します。ここで、バックアップ パスは P ノード 4.4.4.4 を使用します。 |
次に、show ospf routes コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf routes Topology Table for ospf 1 with ID 10.3.4.2 Codes:O - Intra area, O IA - Inter area O E1 - External type 1, O E2 - External type 2 O N1 - NSSA external type 1, O N2 - NSSA external type 2 O E2 10.3.1.0/24, metric 1 10.3.4.1, from 172.16.10.1, via tenGigE 0/1/0/1 O 10.3.4.0/24, metric 1562 10.3.4.2, directly connected, via tenGigE 0/1/0/1 O E2 10.1.0.0/16, metric 1 10.3.4.1, from 172.16.10.1, via tenGigE 0/1/0/1 O IA 10.10.10.0/24, metric 1572 10.3.4.1, from 172.16.10.1, via tenGigE 0/1/0/1 O E2 130.10.10.0/24, metric 20 10.3.4.1, from 172.16.10.1, via tenGigE 0/1/0/1
フィールド |
説明 |
---|---|
O |
OSPF ルート。 |
E |
外部タイプ 1 または 2 ルート。 |
N |
NSSA タイプ 1 または 2 |
10.3.1.0/24 |
ローカル ルータがルートを持つネットワークとサブネット マスク。 |
metric |
ネットワーク 10.3.1.0 にアクセスするコスト。 |
10.3.4.1 |
ネットワーク 10.3.1.0 へのパスのネクスト ホップ ルータ。 |
from 172.16.10.1 |
ルータ ID 172.16.10.1 はこのルートをアドバタイズするルータです。 |
via GigabitEthernet 0/1/0/1 |
特定のプレフィックス(10.3.1.0/24)宛てのパケットは、GigabitEthernet インターフェイス 0/1/0/1 に送信されます。 |
フィールド |
説明 |
---|---|
O |
OSPF ルート。 |
E2 |
外部タイプ 2 ルート。 |
10.3.1.0/24 |
ローカル ルータがルートを持つネットワークとサブネット マスク。 |
metric 1 |
ネットワーク 10.3.1.0 にアクセスするコスト。 |
10.3.4.1 |
ネットワーク 10.3.1.0 へのパスのネクスト ホップ ルータ。 |
from 172.16.10.1 |
ルータ ID 172.16.10.1 はこのルートをアドバタイズするルータです。 |
via POS 0/1/0/1 |
特定のプレフィックス(10.3.1.0/24)宛てのパケットは、POS インターフェイス 0/1/0/1 に送信されます。 |
次に、プロセス名 100 を使用した show ospf routes コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf 100 routes Topology Table for ospf 100 with ID 172.23.54.14 Codes:O - Intra area, O IA - Inter area O E1 - External type 1, O E2 - External type 2 O N1 - NSSA external type 1, O N2 - NSSA external type 2 O 10.1.5.0/24, metric 1562 10.1.5.14, directly connected, via tenGigE 0/3/0/3 O IA 21.0.0.0/24, metric 1572 10.1.5.12, from 172.23.54.12, via tenGigE 0/3/0/3 O 10.0.0.0/24, metric 10 10.0.0.12, directly connected, via tenGigE 0/2/0/3
フィールド |
説明 |
---|---|
O |
OSPF ルート。 |
IA |
エリア間ルート。 |
10.1.5.0/24 |
ローカル ルータがルートを持つネットワークとサブネット マスク。 |
metric 1562 |
ネットワーク 10.1.5.0 にアクセスするコスト。 |
10.1.5.14 |
ネットワーク 10.1.5.0 へのパスのネクスト ホップ ルータ。 |
from 172.23.54.12 |
ルータ ID 172.23.54.12 はこのルートをアドバタイズするルータです。 |
via GigabitEthernet 0/3/0/3 |
特定のプレフィックス(10.3.1.0/24)宛てのパケットは、GigabitEthernet インターフェイス 0/3/0/3 に送信されます。 |
次に、プレフィックス 10.0.0.0 と長さ 24 を使用した show ospf routes コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf routes 10.0.0.0/24
Topology Table for ospf 100 with ID 172.23.54.14
Codes:O - Intra area, O IA - Inter area
O E1 - External type 1, O E2 - External type 2
O N1 - NSSA external type 1, O N2 - NSSA external type 2
O IA 10.0.0.0/24, metric 1572
10.1.5.12, from 172.23.54.12, via GigabitEthernet 0/3/0/3
フィールド |
説明 |
---|---|
O |
ルートは OSPF ルートです。 |
IA |
ネットワーク 10.0.0.0 へのルートは、エリア間ルートです。 |
10.0.0.0/24 |
ローカル ルータがルートを持つネットワークとサブネット マスク。 |
metric 1572 |
ネットワーク 10.0.0.0 にアクセスするコスト。 |
10.1.5.12 |
ネットワーク 10.0.0.0 へのパスのネクスト ホップ ルータの IP アドレス。 |
from 172.23.54.12 |
ルータ ID 172.23.54.12 はこのルートをアドバタイズするルータです。 |
via GigabitEthernet 0/3/0/3 |
特定のプレフィックス(10.0.0.0/24)宛てのパケットは、GigabitEthernet インターフェイス 0/3/0/3 に送信されます。 |
Open Shortest Path First(OSPF)模造リンク情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospf sham-links コマンドを使用します。
show ospf [process-name] sham-links
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospf sham-links コマンドを使用すると、OSPF 模造リンク情報が表示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf sham-links コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf 1 vrf vrf_1 sham-links
Sham Links for OSPF 1, VRF vrf_1
Sham Link OSPF_SL0 to address 10.0.0.3 is up
Area 0, source address 10.0.0.1
IfIndex = 185
Run as demand circuit
DoNotAge LSA allowed., Cost of using 1
Transmit Delay is 1 sec, State POINT_TO_POINT,
Timer intervals configured, Hello 10, Dead 40, Wait 40, Retransmit 5
Hello due in 00:00:04
Adjacency State FULL (Hello suppressed)
Number of DBD retrans during last exchange 0
Index 2/2, retransmission queue length 0, number of retransmission 0
First 0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)
Last retransmission scan length is 0, maximum is 0
Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec
Keychain-based authentication enabled
Key id used is 2
フィールド |
説明 |
---|---|
Sham Link OSPF_SL0 to address |
模造リンクの宛先エンドポイントのアドレス。 |
IfIndex |
模造リンクに関連付けられた ifindex。 |
Run as demand circuit |
模造リンクはデマンド回線として扱われます。 |
DoNotAge LSA allowed |
DoNotAge LSA が模造リンクにフラッディングできます。 |
Cost of using |
模造リンクのコスト。 |
Transmit Delay |
模造リンク送信遅延。 |
State |
模造リンク インターフェイスの状態。 |
Timer intervals configured |
さまざまな模造リンクのインターフェイス関連のタイマー。 |
Hello due in |
次の hello が模造リンク上で送信されるまでの時間。 |
Adjacency State |
模造リンク上のネイバーと隣接関係の状態。 |
Number of DBD retrans during last exchange |
模造リンク上の最後の交換中の DBD 再送信の数。 |
Index |
エリアのフラッディング インデックス。 |
retransmission queue length |
模造リンクの再送信キューの長さ。 |
number of retransmission |
模造リンク インターフェイス上での再送信の数。 |
First |
最初のフラッディング情報。 |
Next |
次のフラッディング情報。 |
Last retransmission scan length is |
模造リンク インターフェイスの最後の再送信スキャンの長さ。 |
maximum is |
模造リンク インターフェイスの再送信スキャンの最大長。 |
Last retransmission scan time is |
模造リンク インターフェイスの最後の再送信スキャンの時間。 |
maximum is 0 msec |
模造リンク インターフェイスの再送信スキャンの最大時間。 |
Keychain-based authentication enabled |
キーチェーン ベースの認証がイネーブルになります。 |
Key id used is |
使用されたキー ID。 |
Open Shortest Path First(OSPF)集約サマリー アドレス情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospf summary-prefix コマンドを使用します。
show ospf [process-name] summary-prefix
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
すべてのサマリー プレフィックス
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
summary-prefix コマンドを使用して、外部ルートの集約を設定し、設定されたサマリー アドレスを表示する場合は、show ospf summary-prefix コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf summary-prefix コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf summary-prefix
OSPF Process 1, summary-prefix
10.1.0.0/255.255.0.0 Metric 20, Type 2, Tag 0
フィールド |
説明 |
---|---|
10.1.0.0/255.255.0.0 |
アドレスの範囲を表すために指定するサマリー アドレス。サマリー ルートに使用される IP サブネット マスク。 |
メトリック |
サマリー ルートのアドバタイズに使用されるメトリック。 |
タイプ |
外部リンクステート アドバタイズメント(LSA)メトリック タイプ。 |
タグ |
ルート マップで再配布を制御するための「match」値として使用できるタグ値。 |
Open Shortest Path First(OSPF)仮想リンクのパラメータと現在の状態を表示するには、 XR EXEC モード で show ospf virtual-links コマンドを使用します。
show ospf [process-name] virtual-links
process-name |
(任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
すべての仮想リンク
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospf virtual-links コマンドを使用すると、OSPF ルーティング動作のデバッグで役に立つ情報が表示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospf virtual-links コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf virtual-links
Virtual Link to router 172.31.101.2 is up
Transit area 0.0.0.1, via interface GigabitEthernet 0/3/0/0, Cost of using 10
Transmit Delay is 1 sec, State POINT_TO_POINT
Timer intervals configured, Hello 10, Dead 40, Wait 40, Retransmit 5
Hello due in 0:00:08
Adjacency State FULL
フィールド |
説明 |
---|---|
Virtual Link to router 172.31.101.2 is up |
OSPF ネイバーと、そのネイバーへのリンクがアップまたはダウンであるかを示します。 |
Transit area 0.0.0.1 |
仮想リンクが形成される通過エリア。 |
via interface GigabitEthernet 0/3/0/0 |
仮想リンクが形成されるインターフェイス。 |
Cost of usingusing 10 |
仮想リンクによって OSPF ネイバーに到達するコスト。 |
Transmit Delay is 1 sec |
仮想リンク上の送信遅延(秒単位)。 |
State POINT_TO_POINT |
OSPF ネイバーの状態。 |
Timer intervals |
リンク用に設定されたさまざまなタイマー インターバル(秒単位)。 |
Hello due in 0:00:08 |
次の Hello メッセージがネイバーから予期される場合(時:分:秒)。 |
Adjacency State FULL |
ネイバー間の隣接状態。 |
ルータで実行されている OSPFv2 プロセスに関する情報を表示するには、 XR EXEC モード で show protocols コマンドを使用します。
show protocols [ afi-all | ipv4 | ipv6 ] [ all | protocol ]
afi-all |
(任意)すべてのアドレス ファミリを指定します。 |
ipv4 |
(任意)IPv4 アドレス ファミリを指定します。 |
ipv6 |
(任意)IPv6 アドレス ファミリを指定します。 |
all |
(任意)指定されたアドレス ファミリのすべてのプロトコルを指定します。 |
protocol |
(任意)ルーティング プロトコルを指定します。IPv4 アドレス ファミリの場合、オプションは次のとおりです。 IPv6 アドレス ファミリの場合、オプションは次のとおりです。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
rib |
読み取り |
次は、OSPF コンフィギュレーションと show protocols ospf 表示の結果です。
RP/0/RP0/CPU0:router#show running router ospf 1 router ospf 1 router-id Loopback0 nsf redistribute connected redistribute isis 3 area 0 mpls traffic-eng interface Loopback0 ! interface Loopback1 ! interface Loopback2 ! interface tenGigE 0/3/0/0 ! interface tenGigE 0/3/0/1 ! interface tenGigE 0/3/0/2 ! interface tenGigE 0/3/0/3 ! ! mpls traffic-eng router-id Loopback0 ! RP/0/RP0/CPU0:router# show protocols ospf Routing Protocol OSPF 1 Router Id: 55.55.55.55 Distance: 110 Non-Stop Forwarding: Enabled Redistribution: connected isis 3 Area 0 MPLS/TE enabled tenGigE 0/3/0/3 tenGigE 0/3/0/2 tenGigE 0/3/0/1 tenGigE 0/3/0/0 Loopback2 Loopback0
フィールド |
説明 |
---|---|
Router Id |
このコンフィギュレーションのルータの ID。 |
Distance |
他のプロトコルから送信されるルートに関連する OSPF ルートのアドミニストレーティブ ディスタンス。 |
Non-Stop Forwarding |
ノンストップ フォワーディングのステータス。 |
Redistribution |
再配布されているプロトコルをリスト表示します。 |
Area |
インターフェイスのリストとマルチプロトコル ラベル スイッチング トラフィック エンジニアリング(MPLS TE)のステータスをはじめとする現在のエリアに関する情報。 |
OSPF インスタンスの SNMP コンテキストを指定するには、 XR コンフィギュレーション モード または VRF コンフィギュレーション モードで snmp context コマンドを使用します。SNMP コンテキストを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
snmp context context_name
no snmp context context_name
context_name | OSPF インスタンスの SNMP コンテキストの名前を指定します。 |
SNMP コンテキストは指定されていません。
VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
snmp-server コマンドは、OSPF インスタンスに対する SNMP 要求を実行するように設定する必要があります。snmp-server コマンドの使用については、『System Management Command Reference』の「SNMP Server Commands」のモジュールを参照してください。
(注) |
SNMP コンテキストをプロトコル インスタンス、トポロジ、または VRF エンティティにマッピングするには、snmp-server context mapping コマンドを使用します。ただし、このコマンドの feature オプションは OSPF プロトコルでは機能しません。 |
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPF インスタンス 100 の SNMP コンテキスト foo を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospf 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#snmp context foo
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server host 10.0.0.2 traps version 2c public udp-port 1620 RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server community public RW RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server contact foo RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server community-map public context foo
snmp-server host 10.0.0.2 traps version 2c public udp-port 1620 snmp-server community public RW snmp-server contact foo snmp-server community-map public context foo router ospf 100 router-id 2.2.2.2 bfd fast-detect nsf cisco snmp context foo area 0 interface Loopback1 ! ! area 1 interface tenGigE 0/2/0/1 demand-circuit enable ! interface tenGigE 0/3/0/0 ! interface tenGigE 0/3/0/1 ! ! !
OSPF インスタンスの SNMP トラップをイネーブルにするには、VRF コンフィギュレーション モードで snmp trap コマンドを使用します。OSPF インスタンスの SNMP トラップをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
snmp trap
no snmp trap
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
ディセーブル
VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例は、VRF vrf-1 で OSPF インスタンス 100 の SNMP トラップをイネーブルにする方法を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospf 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#vrf vrf-1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-vrf)#snmp trap
ウィンドウ サイズおよびウィンドウのトラップの最大数の設定によって、OSPF によって送信されるトラップの数を制御するには、 XR コンフィギュレーション モード で snmp trap rate-limit コマンドを使用します。ウィンドウ サイズおよびウィンドウのトラップの最大数の設定を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
snmp trap rate-limitwindow-size max-num-traps
no snmp trap rate-limitwindow-size max-num-traps
window-size | トラップ レート制限スライディング ウィンドウのサイズを指定します。 |
max-num-traps | ウィンドウの時間に送信されるトラップの最大数を指定します。 |
なし
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf | 読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospf 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#snmp trap rate-limit 30 100
Shortest Path First(SPF)の実行中にグローバル ルーティング情報ベース(RIB)への OSPFv2 プレフィックスのインストールに優先順位を設定するには、ルータ コンフィギュレーション モードで spf prefix-priority コマンドを使用します。システムのデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spf prefix-priority route-policy policy-name
no spf prefix-priority route-policy policy-name
route-policypolicy-name |
OSPFv2 プレフィックス優先順位付けに適用するルート ポリシーを指定します。
|
SPF プレフィックス優先順位付けはディセーブルです。
OSPF ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
SPF プレフィックス優先順位付けは、デフォルトでディセーブルです。ディセーブル モードでは、/32 プレフィックスは、その他のプレフィックスの前にグローバル RIB にインストールされます。
SPF プレフィックス優先順位付けがイネーブルの場合、ルートは、ルート ポリシー基準と照合され、SPF の優先順位の設定に基づいて適切なプライオリティ キューに割り当てられます。/32 プレフィックスを含む一致しないプレフィックスは、ロー プライオリティ キューに配置されます。
すべての /32 プレフィックスがハイ プライオリティ キューまたはミディアム プライオリティ キューに設定されている場合は、次の単一ルート マップを設定します。
prefix-set ospf-medium-prefixes 0.0.0.0/0 ge 32 end-set
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv2 SPF プレフィックス優先順位付けを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# prefix-set ospf-critical-prefixes RP/0/RP0/CPU0:router(config-pfx)# 66.0.0.0/16 RP/0/RP0/CPU0:router(config-pfx)# end-set RP/0/RP0/CPU0:router(config)# route-policy ospf-spf-priority RP/0/RP0/CPU0:router(config-rpl)# if destination in ospf-critical-prefixes then set spf-priority critical endif RP/0/RP0/CPU0:router(config-rpl)# end-policy RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# router-id 66.0.0.1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# spf prefix-priority route-policy ospf-spf-priority
エリアをスタブ エリアとして定義するには、エリア コンフィギュレーション モードで stub コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
stub [no-summary]
no stub
no-summary |
(任意)エリア ボーダー ルータ(ABR)が要約リンク アドバタイズメントをスタブ エリアに送信するのを防ぎます。 |
スタブ エリアは定義されていません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
スタブ エリアのすべてのルータで stub コマンドを設定する必要があります。
スタブ エリアの ABR で default-cost コマンドを使用して、ABR によってスタブ エリアにアドバタイズされるデフォルト ルートのコストを指定します。
スタブ エリアに送信されるリンクステート アドバタイズメント(LSA)の数をさらに減らすには、ABR で no-summary キーワードを設定して、サマリー LSA(LSA タイプ 3)がスタブ エリアに送信されないようにすることができます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、デフォルト コスト 20 をスタブ ネットワーク 10.0.0.0 に割り当てる方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 10.0.0.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# stub RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# default-cost 20 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/3/0/3
別のルーティング プロトコルから Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルに再配布されるルートの集約アドレスを作成するには、適切なモードで summary-prefix コマンドを使用します。再配布されるルートの集約をやめるには、このコマンドの no 形式を使用します。
summary-prefix address mask [ not-advertise | tag tag ]
no summary-prefix address mask
address |
アドレスの範囲を表すために指定するサマリー アドレス。 |
mask |
サマリー ルートに使用される IP サブネット マスク。 |
not-advertise |
(任意)アドレスとマスクのペアに一致するサマリー ルートがアドバタイズされないようにします。 |
tagtag |
(任意)ルート ポリシーで再配布を制御するための「match」値として使用できるタグ値。 |
このコマンドを使用しない場合は、特定のアドレスが OSPF プロトコルに配布されている別のルート ソースから、各ルートに対して作成されます。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
summary-prefix コマンドを使用すると、OSPF 自律システム境界ルータ(ASBR)は、アドレスが対応するすべての再配布されたルートの集約として、1 つの外部ルートをアドバタイズします。このコマンドでは、OSPF に再配布されている、他のルーティング プロトコルからのルートのみが集約されます。
このコマンドを複数回使用して、複数のアドレス グループを集約できます。サマリーのアドバタイズに使用されるメトリックは、すべての特定ルートの中で最小のメトリックです。このコマンドは、ルーティング テーブルの容量縮小に有効です。
OSPF エリア間のルートを集約する場合は、range コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、サマリー アドレス 10.1.0.0 には、アドレス 10.1.1.0、10.1.2.0、10.1.3.0 などが含まれています。外部 LSA では、アドレス 10.1.0.0 だけがアドバタイズされます。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# summary-prefix 10.1.0.0 255.255.0.0
Open Shortest Path First(OSPF)リンクステート アドバタイズメント(LSA)を収集してグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔を変更するには、適切なモードで timers lsa group-pacing コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers lsa group-pacing seconds
no timers lsa group-pacing
seconds |
LSA を収集してグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔(秒数)です。範囲は 10 ~ 1800 秒です。 |
seconds:240 秒
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF の LSA グループ ペーシングはデフォルトでイネーブルです。リフレッシュ、チェックサム、およびエージングのグループ ペーシング インターバルは、通常、デフォルトの設定で十分なので、この機能を設定する必要がありません。
LSA グループ ペーシングの期間は、ルータが処理する LSA の数に反比例します。たとえば、LSA 数が約 10,000 の場合には、ペーシング間隔を短くしたほうが効果的です。小さなデータベース(40 ~ 100 LSA)を使用する場合は、ペーシング インターバルを長くし、10 ~ 20 分に設定してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、LSA グループ間の OSPF ぺーシングを 60 秒に変更する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# timers lsa group-pacing 60
任意の特定の Open Shortest Path First(OSPF)リンクステート アドバタイズメント(LSA)の新しいインスタンスがフラッド中に許可される頻度を制限するには、適切なモードで timers lsa min-arrival コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers lsa min-arrivalmilliseconds
no timers lsa min-arrival
milliseconds |
同じ LSA を許可する最小間隔(ミリ秒単位)。 範囲は 0 ~ 600000 ミリ秒です。 |
milliseconds:100 ミリ秒
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、同じ LSA を許可する最小間隔を 2 秒に変更する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# timers lsa min-arrival 2
Open Shortest Path First(OSPF)リンクステート アドバタイズメント(LSA)スロットリングを修正するには、適切なモードで timers throttle lsa all コマンドを使用します。LSA スロットリングをデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle lsa all start-interval hold-interval max-interval
no timers throttle lsa all
start-interval |
LSA の最初の発生を生成するための遅延(ミリ秒単位)。範囲は 0 ~ 600000 ミリ秒です。 |
hold-interval |
同じ LSA の送信間の最小遅延(ミリ秒単位)。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
max-interval |
同じ LSA の送信間の最大遅延(ミリ秒単位)。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
start-interval:50 ミリ秒
hold-interval:200 ミリ秒
max-interval:5000 ミリ秒
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
lsa-start 時間は、LSA の最初のインスタンスのフラッド前の遅延です。lsa-hold 間隔は、更新された LSA インスタンスのフラッド前の最小経過時間です。lsa-max-wait 時間は、更新された LSA インスタンスのフラッド前の最大可能経過時間です。
迅速なコンバージェンスのためには、lsa-start 時間と lsa-hold 間隔の時間数を短く設定します。ただし、比較的大規模なネットワークでは、これにより、比較的短時間に、大量の LSA がフラッドする可能性があります。lsa-start 時間と lsa-hold 間隔のバランスは、反復してネットワークの規模に到達します。lsa-max-wait 時間を使用すると、必ず合理的な時間内に OSPF を再収束できます。
(注) |
LSA スロットリングは常にイネーブルになります。timers throttle lsa all コマンドを使用して、タイマー値を変更するか、no キーワードを指定して、デフォルト設定に戻すことができます。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、開始、ホールド、最大待機間隔値をそれぞれ、500 ミリ秒、1000 ミリ秒、90000 ミリ秒に変更する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# timers throttle lsa all 500 1000 90000
次は、修正された LSA スロットリング設定を表示する show ospf コマンドからの出力例です。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospf Routing Process "ospf 1" with ID 1.1.1.1 Supports only single TOS(TOS0) routes Supports opaque LSA It is an area border router Initial SPF schedule delay 5000 msecs Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs Initial LSA throttle delay 500 msecs Minimum hold time for LSA throttle 1000 msecs Maximum wait time for LSA throttle 90000 msecs Minimum LSA interval 1000 msecs. Minimum LSA arrival 1 secs Maximum number of configured interfaces 255 Number of external LSA 0. Checksum Sum 00000000 Number of opaque AS LSA 0. Checksum Sum 00000000 Number of DCbitless external and opaque AS LSA 0 Number of DoNotAge external and opaque AS LSA 0 Number of areas in this router is 2. 2 normal 0 stub 0 nssa External flood list length 0 Non-Stop Forwarding enabled Area BACKBONE(0) (Inactive) Number of interfaces in this area is 2 SPF algorithm executed 8 times Number of LSA 2. Checksum Sum 0x01ba83 Number of opaque link LSA 0. Checksum Sum 00000000 Number of DCbitless LSA 0 Number of indication LSA 0 Number of DoNotAge LSA 0 Flood list length 0 Area 1 Number of interfaces in this area is 1 SPF algorithm executed 9 times Number of LSA 2. Checksum Sum 0x0153ea Number of opaque link LSA 0. Checksum Sum 00000000 Number of DCbitless LSA 0 Number of indication LSA 0 Number of DoNotAge LSA 0 Flood list length 0
Open Shortest Path First(OSPF)Shortest Path First(SPF)スロットリングを修正するには、適切なモードで timers throttle spf コマンドを使用します。SPF スロットリングをデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle spf spf-start spf-hold spf-max-wait
no timers throttle spf
spf-start |
初期 SPF スケジュール遅延(ミリ秒単位)です。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
spf-hold |
2 つの連続する SPF 計算間の最小ホールド タイム(ミリ秒単位)です。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
spf-max-wait |
2 つの連続する SPF 計算間の最大待機時間(ミリ秒単位)です。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
spf-start:50 ミリ秒
spf-hold:200 ミリ秒
spf-max-wait:5000 ミリ秒
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
spf-start 時間は、最初に SPF を実行する前の遅延です。spf-hold 間隔は、連続して実行される SPF 間の最小経過時間です。spf-max-wait 時間は、SPF 再実行前の最大可能経過時間です。
ヒント |
spf-start 時間と spf-hold 時間を短く設定すると、障害時により迅速にルーティングを代替パスに切り替えますが、CPU 処理時間の消費も大きくなります。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、開始、ホールド、最大待機間隔値をそれぞれ、5 ミリ秒、1000 ミリ秒、90000 ミリ秒に変更する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# timers throttle spf 5 1000 90000
インターフェイスでリンクステート更新パケットを送信するために必要な推定時間を設定するには、適切なモードで transmit-delay コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
transmit-delay seconds
no transmit-delay seconds
seconds |
リンクステート アップデートの送信に必要な時間(秒)。範囲は 1 ~ 65535 秒です。 |
seconds:1 秒
エリア コンフィギュレーション
インターフェイス コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
マルチエリア コンフィギュレーション
模造リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
アップデート パケットのリンクステート アドバタイズメント(LSA)の伝送では、引数 seconds で指定された数値分の経過時間を事前に増分する必要があります。値は、インターフェイスの送信および伝播遅延を考慮して割り当てる必要があります。
リンクでの送信前に遅延が加算されていない場合、LSA がリンクを介して伝播する時間は考慮されません。この設定は、Cisco IOS XR ソフトウェア でサポートされていない非常に低速のネットワークや非常に長時間(1 秒より長い)の遅延が発生する衛星回路などのネットワーク上に限り重要です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、インターフェイス tenGigE 0/3/0/0 の転送遅延を設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# interface tenGigE 0/3/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-if)# transmit-delay 3
Open Shortest Path First(OSPF)仮想リンクを定義するには、エリア コンフィギュレーション モードで virtual-link コマンドを使用します。仮想リンクを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
virtual-link router-id
no virtual-link router-id
router-id |
仮想リンク ネイバーに関連付けられるルータ ID。ルータ ID は show ospf コマンド表示で表示されます。ルータ ID には、4 分割ドット付き 10 進表記で指定された任意の 32 ビット ルータ ID 値を指定できます。 |
仮想リンクは定義されません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF 自律システムのすべてのエリアは、物理的にバックボーン エリア(エリア 0)と接続していなければなりません。この物理接続が不可能である場合には、仮想リンクを使用して、非バックボーン エリアを経由してバックボーンに接続できます。また、仮想リンクを使用して、非バックボーン エリアを経由して、パーティション化されたバックボーンの 2 つの部分を接続することもできます。中継エリアとして知られている仮想リンクを構成するエリアには、完全なルーティング情報がなければなりません。中継エリアはスタブ エリアや Not-So-Stubby Area であってはなりません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、任意のパラメータすべてにデフォルト値を使用して仮想リンクを確立する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 10.0.0.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# virtual-link 10.3.4.5 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-vl)#
次の例では、mykey と呼ばれるクリア テキスト認証を使用して、仮想リンクを構築する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# area 10.0.0.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar)# virtual-link 10.3.4.5 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-ar-vl)# authentication-key 0 mykey
Open Shortest Path First(OSPF)VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスを構成するには、 XR コンフィギュレーション モード で vrf コマンドを使用します。OSPF VRF を終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) |
VRF はサポートされていません。 |
vrf vrf-name
no vrf vrf-name
vrf-name |
OSPF VRF の ID。vrf-name 引数には、任意の文字列で指定できます。ストリング「default」および「all」は、予約済みの VRF 名です。 |
OSPF VRF は定義されていません。
ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
vrf コマンドを使用すると、VRF を明示的に構成します。VRF コンフィギュレーション モードで設定されているコマンド(interface [OSPF] および authentication コマンドなど)は、その VRF に自動的に関連付けられます。
VRF を修正または削除するには、エリアを作成するときに使用した形式と同じ形式の vrf-id 引数を指定する必要があります。
(注) |
指定された VRF をルータ コンフィギュレーションから削除するには、novrf vrf-id コマンドを使用します。novrfvrf-id コマンドを使用すると、その VRF と、authentication、default-cost、nssa、range、stub、virtual-link、および interface などのすべての VRF オプションが削除されます。 |
VRF で起こりうるルータ ID 変更を防ぐには、router-id コマンドを使用して、明示的にルータ ID を設定します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、VRF vrf1 と tenGigE インターフェイス 0/2/0/0 を設定する方法を示しています。The tenGigE インターフェイス 0/2/0/0 は、自動的に VRF vrf1 に関連付けられます。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# vrf vrf1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-vrf)# area area1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-vrf-ar)# interface tenGigE 0/2/0/0