この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このモジュールでは、IP Version 6(IPv6)Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング プロトコルを設定およびモニタするために使用されるコマンドについて説明します。
OSPFv3 の概念、設定タスクおよび例に関する詳細については、 『』『』『』『』『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』『』の「Implementing OSPF on Cisco NCS 5000 Series Routers module」を参照してください。
(注) |
現在は、デフォルトの VRF のみがサポートされています。VPNv4、VPNv6 および VPN ルーティング/転送(VRF)のアドレス ファミリは、今後のリリースでサポートされる予定です。 |
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)のアドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを開始するには、ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション モードで address-family コマンドを使用します。アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
address-family ipv6 [unicast]
no address-family ipv6 [unicast]
ipv6 |
IP Version 6(IPv6)アドレス プレフィックスを指定します。 |
unicast |
(任意)ユニキャストのアドレス プレフィックスを指定します。 |
アドレス ファミリは指定されません。
ルータ ospfv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、IPv6 ユニキャスト アドレス プレフィックスを使用して OSPFv3 ルータ プロセスを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# address-family ipv6 unicast
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)エリアを設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで area コマンドを使用します。OSPFv3 エリアを除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
area area-id
no area area-id
area-id |
OSPFv3 エリアの ID です。area-id 引数は、10 進数値または IPv4 アドレスのいずれかで指定できます。 |
OSPFv3 エリアは定義されません。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
エリアは、area コマンドを使用して明示的に設定する必要があります。
ルータをエリア コンフィギュレーション モード(プロンプトは config-router-ar)にするには area コマンドを使用します。このモードからエリア固有の設定を行うことができます。このモードで設定したコマンド(interface コマンドなど)は、そのエリアに自動でバインドされます。
(注) |
指定された OSPFv3 エリアをルータ ospfv3 設定から除去するには、noarea area-id コマンドを使用します。noareaarea-id コマンドは、OSPFv3 エリア オプションすべてを含む OSPFv3 エリアおよび、そのエリアに設定されている OSPFv3 インターフェイスとインターフェイス オプションすべてを除去します。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 プロセス 1 のためにエリア 0 を設定する例を示します。tenGigE 0/1/0/1 インターフェイスも設定されます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)インターフェイスのためにプレーン テキスト、Message Digest 5(MD5)認証、またはヌル認証をイネーブルにするには、適切なコンフィギュレーション モードで authentication コマンドを使用します。このような認証を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication { ipsec spi spi-value { md5 | sha1 } [ clear | password ] password | disable }
no authentication
ipsec |
IP Security(IPSec)を指定します。 IPSec は OSPFv3 でのみサポートされています。 |
spispi-value |
Security Policy Index(SPI)値を指定します。範囲は 256 ~ 4294967295 です。 |
md5 |
Message Digest 5(MD5)認証をイネーブルにします。 |
sha1 |
SHA1 認証をイネーブルにします。 |
clear |
(任意)キーを暗号化しないことを指定します。 |
password |
(任意)双方向アルゴリズムを使用してキーを暗号化することを指定します。 |
password |
キーボードから入力できる任意の連続ストリングです。 |
disable |
OSPFv3 パケットの認証をディセーブルにします。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定される認証パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される認証パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、インターフェイスは認証を使用しません。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
authentication コマンドを使用すると、インターフェイスの認証タイプを指定できます。これは、このインターフェイスが属するエリアで指定される認証より優先されます。このコマンドが、コンフィギュレーション ファイルに含まれていない場合、インターフェイスが属するエリアで設定される認証(area authentication コマンドで指定)が使用されます。
認証タイプおよびパスワードは、OSPFv3 経由で通信する予定のすべての OSPFv3 インターフェイスで同一である必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、MD5 認証をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# router-id 10.1.1.1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# authentication ipsec spi 500 md5 1234567890abcdef1234567890abcdef
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)プロトコルによりインターフェイスのデフォルト メトリックの計算方法を制御するには、適切なコンフィギュレーション モードで auto-cost コマンドを使用します。インターフェイス タイプだけに基づいてリンク コストを設定するには、このコマンドの disable 形式を使用します。インターフェイスの帯域幅に従ったインターフェイスの OSPFv3 メトリック計算を再度イネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto-cost [ reference-bandwidth mbps | disable ]
no auto-cost [ reference-bandwidth mbps | disable ]
reference-bandwidthmbps |
(任意)速度を Mbps(帯域幅)で設定します。範囲は 1 ~ 4294967 です。 |
disable |
(任意)インターフェイス タイプだけに基づいてリンク コストを設定します。 |
mbps:100 Mbps
ルータ ospfv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
デフォルトでは、OSPFv3 は、インターフェイスの帯域幅に従ってインターフェイスの OSPFv3 メトリックを計算します。
このコマンドの no auto-cost disable 形式により、インターフェイスの帯域幅に従ったインターフェイスの OSPFv3 メトリックの計算が再度イネーブルになります。
インターフェイス タイプだけに基づいてリンク コストを設定するには、disable キーワードを使用します。
帯域幅が大きい複数のリンクが存在している場合に、大きい数を使用してそれらのリンクのコストを区別する必要がある場合があります。
OSPFv3 が設定されているすべてのインターフェイスに対して、一貫した方法でコスト設定を行う、つまりリンク コストを明示的に設定(cost コマンドを使用)するか、適切なデフォルトを選択(auto-cost コマンドを使用)するかのいずれかを行うことが推奨されます。
cost コマンドによって設定される値により、auto-cost コマンドの結果のコストが上書きされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、自動コストのリファレンス値に 64 を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# auto-cost reference-bandwidth 64
特定の VRF のピアから受信した LSA の DN ビットを無視し、その VRF 内の自動 ABR ステータスをディセーブルにするには、OSPFv3 VRF コンフィギュレーション モードで capability vrf-lite コマンドを使用します。LSA の DN ビットの無視をディセーブルにし、VRF の自動 ABR ステータスを再度イネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) |
この機能はサポートされていません。 |
capability vrf-lite
no capability vrf-lite
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
ディセーブル
OSPFv3 VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ルータ(Multi-VRF CE ルータとも呼ばれる)が VRF に関連付けられたインターフェイスを介して直接接続されており、MPLS/VPN BGP バックボーンを介して他の PE に接続されていない場合、capability vrf-lite コマンドを使用します。
OSPFv3 が VRF でイネーブルの場合、ルータは常に ABR です。capability vrf-lite コマンドがイネーブルの場合、ルータは、エリア 0(バックボーン エリア)に接続されており、特定の VRF のこのルータで他の(非バックボーン)エリアがイネーブルになっている場合にだけ、ABR になります。
(注) |
このコマンドを使用すると、ルートは、VPN バックボーンに再導入される可能性があります。 |
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、VRF vrf1 で OSPFv3 インスタンス 1 の VRF-Lite 機能をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)#vrf vrf1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-vrf)#capability vrf-lite
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルータ プロセスの除去も再設定も行わないでそのルータ プロセスをリセットするには、 XR EXEC モード で clear ospfv3 process コマンドを使用します。
clear ospfv3 [ process-name ] process
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。その他の場合は、すべての OSPFv3 プロセスがリセットされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPFv3 ルータ プロセスがリセットされると、OSPFv3 は割り当てられているリソースをすべて解放し、内部データベースをクリーン アップし、ルートをアンインストールし、OSPFv3 の隣接ルータをすべてリセットします。
(注) |
router-id(OSPFv3) コマンドによって OSPF ルータ ID を明示的に設定していない場合は、clear ospfv3 process コマンドによりルータ ID 設定をクリアできます。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 プロセスをすべてリセットする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospfv3 process
次に、OSPFv3 プロセス 1 をリセットする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospfv3 1 process
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)プロセスによって発信されたタイプ 5 およびタイプ 7 のリンクステート アドバタイズメント(LSA)をすべてフラッシュするには、 XR EXEC モード で clear ospfv3 redistribution コマンドを使用します。
clear ospfv3 [ process-name ] redistribution
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。その他の場合は、すべての OSPFv3 プロセスがリセットされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
clear ospfv3 redistribution コマンドを使用すると、ルーティング テーブルが再び読み取られます。OSPFv3 では、タイプ 5 およびタイプ 7 のリンクステート アドバタイズメント(LSA)を再生成し、ネイバーに送信します。OSPFv3 再配布で予期しないルートが出現したときは、このコマンドを使用することにより問題が訂正されます。
(注) |
このコマンドを使用すると、大量の LSA がネットワークにフラッディングする可能性があります。そのため、このコマンドを使用する場合は注意してください。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 再配布ルートすべてを他のプロトコルからクリアする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospfv3 redistribution
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)内部ルート テーブルをクリアするには、 XR EXEC モード で clear ospfv3 routes コマンドを使用します。
clear ospfv3 [ process-name ] routes
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。その他の場合は、すべての OSPFv3 プロセスがリセットされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
Shortest Path First(SPF)ルーティング テーブルの再計算を行わせることにより内部のルート テーブルに強制的にデータを再設定するには、clear ospfv3 routes コマンドを使用します。OSPFv3 ルーティング テーブルがクリアされると、グローバル ルーティング テーブル内の OSPFv3 ルートも再計算されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 ルーティング テーブルから OSPFv3 ルートをすべてクリアし、有効なルートを再計算する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospfv3 routes
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)統計情報カウンタをクリアするには、 XR EXEC モード で clear ospfv3 statistics コマンドを使用します。
clear ospfv3 [ process-name ] statistics [ neighbor [ type interface-path-id ] [ router-id ] ]
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数を含めた場合は、指定したルーティング プロセスだけが影響を受けます。 |
||
neighbor |
(任意)指定されたネイバーのカウンタだけをクリアします。 |
||
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
router-id |
(任意)指定されたルータ ID。この引数は、IPv4 アドレスに類似した、32 ビットのドット付き 10 進表記である必要があります。この引数では、指定したネイバーのカウンタだけがクリアされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
以降の変更を観察しやすくするために統計情報をリセットするには、clear ospfv3 statistics コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/2/0/0 上のネイバーすべての OSPFv3 統計カウンタをクリアする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ospfv3 statistics neighbor tenGigE 0/2/0/0
OSPF パス計算のためにインターフェイス(ネットワーク)のコストを明示的に指定するには、適切なコンフィギュレーション モードで cost コマンドを使用します。コストを除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
cost cost
no cost
cost |
リンクステート メトリックとして表される符号なし整数値。有効値の範囲は 1 ~ 65535 です。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定される cost パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される cost パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルで指定されない場合、コストは、auto-cost コマンドで指定したインターフェイス帯域幅に基づきます。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
リンクステート メトリックは、ルータ リンク アドバタイズメントでリンク コストとしてアドバタイズされます。
一般に、パス コストは次の式を使用して計算されます。
10^8 / bandwidth
cost コマンドによって設定される値により、auto-cost コマンドの結果のコストが上書きされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/1/0/1 でコスト値を 65 に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# cost 65
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)インターフェイスへの発信リンクステート アドバタイズメント(LSA)をフィルタリングするには、適切なコンフィギュレーション モードで database-filterall out コマンドを使用します。インターフェイスへの LSA の転送を元に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
database-filter all out
no database-filter all out
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアに指定されている database filter パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される database filter パラメータを採用します。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、データベース フィルタがディセーブルになり、すべての発信 LSA がインターフェイスにフラッディングされます。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
neighbor コマンド(database-filter キーワード付き)がネイバー単位で実行する機能と同じ機能を実行するには、database-filterallout コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/2/0/3 経由で到達可能なネイバーに OSPFv3 LSA がフラッディングしないようにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# database-filter all out
hello パケットが観察されなくなってから、ネイバーがデッドと宣言されるまでの間隔を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで dead-interval コマンドを使用します。デフォルト時間に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dead-interval seconds
no dead-interval
seconds |
間隔(秒数)を指定する符号なし整数です。この値は、同じネットワーク リンクのノードすべてで同一である必要があります。有効値の範囲は 1 ~ 65535 です。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアに指定されている dead interval パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される dead interval パラメータを採用します。
このコマンドをルータ OSPFv3 コンフィギュレーション モードで指定しなかった場合、デッド間隔は hello-interval(OSPFv3)コマンドで設定されている間隔の 4 倍となります。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
dead interval 値が異なる場合、2 台の Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルータが隣接ルータになることはありません。
hello interval が設定されている場合、dead interval 値は、hello interval 値より大きくなければなりません。dead interval 値は、通常、hello interval 値の 4 倍の値に設定されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/2/0/3 の OSPFv3 デッド間隔に 40 秒を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# dead-interval 40
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)パケットのスタブ エリアまたは Not-So-Stubby Area(NSSA)に送信されるデフォルト サマリー ルートのコストを指定するには、エリア コンフィギュレーション モードで default-cost コマンドを使用します。割り当てられたデフォルト ルートのコストを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
default-cost cost
no default-cost
cost |
スタブ エリアまたは NSSA エリアに使用されるデフォルト サマリー ルートのコストです。指定できる値は、1 ~ 16777214 の範囲の 24 ビット数値です。 |
cost:1
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
default-cost コマンドは、スタブ エリアまたは NSSA エリアに接続されているエリア境界ルータ(ABR)だけで使用してください。
スタブ エリアに接続されているルータおよびアクセス サーバのすべてで、そのエリアは、エリア コンフィギュレーション サブモードで stub(OSPFv3)コマンドを使用してスタブ エリアとして設定されている必要があります。スタブ エリアに接続された ABR でのみ default-cost コマンドを使用します。default-cost コマンドは、ABR によってスタブ エリアに生成されるサマリー デフォルト ルートのメトリックを提供します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 10.15.0.0 に送信されるデフォルト ルートにコスト 20 を割り当てる例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 10.15.0.0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# stub RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# default-cost 20 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/3/0/1
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング ドメインにデフォルトの外部ルートを生成するには、ルータ ospfv3 コンフィギュレーション モードで default-information originate コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
default-information originate [ route-policy policy-name ] [always] [ metric metric-value ] [ metric-type type-value ] [ tag tag-value ]
no default-information originate [ route-policy policy-name ] [always] [ metric metric-value ] [ metric-type type-value ] [ tag tag-value ]
route-policypolicy-name |
(任意)デフォルトの情報生成に適用するルート ポリシーを指定します。 |
always |
(任意)ソフトウェアにデフォルト ルートがあるかどうかにかかわらず、常に、デフォルト ルートをアドバタイズします。 |
metricmetric-value |
(任意)デフォルト ルートの生成に使用するメトリックを指定します。デフォルトのメトリック値は 1 です。使用される値はプロトコル固有です。 |
metric-typetype-value |
(任意)OSPFv3 ルーティング ドメインにアドバタイズされるデフォルト ルートに関連付ける外部リンク タイプを指定します。次のいずれかの値を指定できます。 1:タイプ 1 外部ルート 2:タイプ 2 外部ルート |
tagtag-value |
(任意)各外部ルートに付加する 32 ビットのドット付き 10 進値です。この値は、OSPFv3 プロトコル自体では使用されません。自律システム境界ルータ(ASBR)間で情報を通信するために使用できます。タグを指定しなかった場合は、ゼロ(0)が使用されます。 |
OSPFv3 ルーティング ドメインへのデフォルト外部ルートは生成されません。
metric-value:1
type-value:タイプ 2
tag-value:0
ルータ ospfv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
redistribute コマンドまたは default-information コマンドを使用して、OSPFv3 ルーティング ドメインにルートを再配布するといつでも、ソフトウェアは自動で ASBR になります。ただし、デフォルトでは、ASBR はデフォルト ルートを OSPFv3 ルーティング ドメインに生成しません。キーワード always を指定した場合を除き、ソフトウェアには、デフォルト ルートを生成する前に、自身のためにデフォルト ルートが設定されている必要があります。
default-information originate ルートポリシー接続点は、デフォルト ルート 0.0.0.0/0 を条件付きで OSPF リンクステート データベースに投入し、接続されたポリシーを評価することで実行されます。ポリシーで指定されたルートがグローバル RIB に存在する場合は、デフォルト ルートがリンクステート データベースに挿入されます。ポリシーで指定された一致条件がない場合は、ポリシーが通過し、デフォルト ルートがリンクステート データベースに生成されます。
default-information originate 接続点については、『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』の「Implementing Routing Policy」の章の「OSPF v3 Policy Attach Points」の項を参照してください。
OSPFv3 プロセスに対して default-information originate コマンドを使用する場合は、デフォルト ネットワークがルーティング テーブルに存在する必要があります。
ルーティング ポリシーについては、『Cisco NCS 5000 シリーズ ルータのルーティング コマンド リファレンス』の「Routing Policy Commands」の章を参照してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 ルーティング ドメインに再配布されるデフォルトのルートのメトリックを 100 に指定し、タイプ 1 の外部メトリック タイプを指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)#default-information originate metric 100 metric-type 1
別のプロトコルから Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)に再配布されるルートのデフォルト メトリック値を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで default-metric コマンドを使用します。デフォルト状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
default-metric value
no default-metric value
value |
指定されたルーティング プロトコルに適したデフォルト メトリック値。 |
各ルーティング プロトコルに適した、組み込みの自動メトリック変換です。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
default-metric コマンドは、redistribute コマンドと組み合わせて使用して、現在のルーティング プロトコルで、再配布されるすべてのルートに対して同じメトリック値が使用されるようにします。デフォルトのメトリックは、互換性のないメトリックを持つルートを再配布するという問題を解決するために役立ちます。メトリックを変換しない場合は、必ずデフォルトのメトリックを使用して、適切な代替メトリックを提供し、再配布を続行できるようにしてください。
OSPF 設定で設定されたデフォルトのメトリック値は、redistribute connected コマンドを使用して OSPF に再配布される接続ルートには適用されません。接続されたルートに対しデフォルト以外のメトリックを設定するには、redistributeconnectedmetricmetric-value コマンドを使用して OSPF を設定します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)と OSPFv3 の両方のルーティング プロトコルに対応しているルータを設定する例を示します。OSPFv3 ルーティング プロトコルでは、IS-IS 派生のルートをアドバタイズし、それらのルートにメトリック 10 を割り当てます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# default-metric 10 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# redistribute isis IS-IS_isp
インターフェイスを OSPFv3 デマンド回線として扱うよう Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルータ プロセスを設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで demand-circuit コマンドを使用します。インターフェイスからデマンド回線の指定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
demand-circuit [disable]
no demand-circuit
disable |
(任意)設定の上位レベルで指定されている場合に、デマンド回線の設定をディセーブルにします。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアに指定されている demand circuit パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される demand circuit パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しなかった場合、インターフェイスはデマンド回線になりません。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ポイントツーポイント インターフェイスでは、デマンド回線の 1 つの端だけを demand-circuit コマンドで設定する必要があります。定期的な hello メッセージが抑止され、リンクステート アドバタイズメント(LSA)の定期的な更新によってデマンド回線がフラッディングされません。このコマンドを使用すると、トポロジが安定している場合に、下位のデータリンク層を閉じることができます。ポイントツーマルチポイント トポロジでは、マルチポイントの端だけをこのコマンドで設定する必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/3/0/1 をオンデマンド回線として設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# interface tenGigE 0/3/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-if)# demand-circuit
ルート タイプに基づいて Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルート アドミニストレーティブ ディスタンスを定義するには、ルータ ospfv3 コンフィギュレーション モードで distance ospfv3 コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
distance ospfv3 { intra-area | inter-area | external } distance
no distance ospfv3
intra-area | inter-area | external |
エリアのタイプです。次のいずれかの値を指定できます。 intra-area:エリア内のすべてのルート。 inter-area:エリアから別のエリアへのすべてのルート。 external:再配布により学習された、他のルーティング ドメインからのすべてのルート。 |
distance |
ルート アドミニストレーティブ ディスタンスです。 |
distance:110
ルータ ospfv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
キーワードをいずれか 1 つ指定する必要があります。
distance ospfv3 コマンドを使用すると、アクセス リストで使用される distance コマンドと同じ機能を実行できます。ただし、distance ospfv3 コマンドは、アクセス リストに合格した特定のルートではなく、ルートのグループ全体のディスタンスを設定します。
distance ospfv3 コマンドを使用する一般的な理由は、相互に再配布する複数の OSPFv3 プロセスがあり、あるプロセスからの内部ルートを、他のプロセスからの外部ルートよりも優先させる場合です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、外部ディスタンスを 200 に変更して、ルートの信頼性を下げる例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# redistribute ospfv3 2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# distance ospfv3 external 200 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# redistribute ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# distance ospfv3 external 200
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)がルーティング情報ベース(RIB)にインストールするルートをフィルタリングするには、適切なコンフィギュレーション モードで distribute-list prefix-list in コマンドを使用します。フィルタを除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
distribute-list prefix-list prefix-list-name in
no distribute-list prefix-list prefix-list-name in
prefix-list-name |
IP Version 6(IPv6)のプレフィックス リスト名です。このリストは、RIB にインストールする IPv6 プレフィックスを定義します。 |
OSPFv3 が認識したルートすべてが RIB にインストールされます。
インターフェイス コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
distribute-list prefix-list コマンドを使用して、OSPFv3 がルータの RIB にインストールするルートを制限します。このコマンドは、他の OSPFv3 ルータに送信される情報や、それらのルータが計算してインストールするルートには影響しません。
(注) |
他の OSPFv3 ルータでは RIB におけるいずれの欠落も認識しないため、欠落しているプレフィックス宛のトラフィックを送信することがあります。それらのプレフィックスに対する他のプロビジョニングが行われていない場合、パケットはドロップされます。 |
ルータ ospfv3 コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定すると、フィルタは、OSPFv3 によって計算されるすべてのルートに適用されます。
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定すると、フィルタは、そのインターフェイスを経由する送信トラフィックだけに適用されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、アドレスの最初の 32 ビットが 2001:e624 であるルートを OSPFv3 にインストールさせないようにする例を示します。OSPFv3 は、ネクスト ホップ インターフェイスとして tenGigE インターフェイス 0/2/0/0 を使用する 2002::/16 へのルートもインストールしないよう指示されます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ipv6 prefix-list preflist1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# deny 2001:e624::/32 le 128 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# permit ::/0 le 128 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ipv6 prefix-list preflist2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# deny 2002::/16 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# permit ::/0 le 128 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# distribute-list prefix-list preflist1 in RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# distribute-list prefix-list preflist2 in
他のルーティング プロトコルから Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)に再配布されるルートをフィルタリングするには、適切なコンフィギュレーション モードで distribute-list prefix-list out コマンドを使用します。フィルタを除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
distribute-list prefix-list prefix-list-name out [ protocol [process-id] ]
no distribute-list prefix-list prefix-list-name out [ protocol [process-id] ]
redistribute(OSPFv3) コマンドで指定したプロトコルからのルートは、すべて OSPFv3 に再配布されます。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ルートは、他の複数のルーティング プロトコルからや、他の OSPFv3 プロセスから OSPFv3 に再配布可能です。次にこれらのルートは、タイプ 5(外部)またはタイプ 7 Not-So-Stubby Area(NSSA)のリンクステート アドバタイズメント(LSA)経由で他の OSPFv3 ルートに伝達されます。distribute-list prefix-list out コマンドを使用して、再配布されるルートを IPv6 プレフィックス リストと照合することにより再配布を制御します。プレフィックス リストによって許可されるルートだけが OSPFv3 に再配布されます。
OSPFv3 に再配布されるプロトコルごとに、個別のプレフィックス リストを設定できます。すべてのプロトコルに適用されるプレフィックス リスト 1 つを定義することもできます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、アドレスの最初の 32 ビットが 2001:e624 であるルートを OSPFv3 に再配布させないようにする例を示します。さらに、2064 で始まるプレフィックスを持つルートはボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)自律システム 1 から再配布されず、それらのルートは BGP 自律システム 5 からだけ再配布されます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ipv6 prefix-list p1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# deny 2001:e624::/32 le 128 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# permit ::/0 le 128 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ipv6 prefix-list p2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# deny 2064::/16 le 128 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# permit ::/0 le 128 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ipv6 prefix-list p3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipv6-pfx)# permit 2064::/16 le 128 ! RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# redistribute bgp 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# redistribute bgp 5 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# distribute-list prefix-list p1 out RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# distribute-list prefix-list p2 out bgp 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# distribute-list prefix-list p3 out bgp 5
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)VPN ルーティングおよび転送(VRF)ドメイン ID を指定するには、VRF コンフィギュレーション モードで domain-id コマンドを使用します。OSPFv3 VRF ドメイン ID を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain-id [secondary] type [ 0005 | 0105 | 0205 ] value domain-id_value
no domain-id [secondary] type [ 0005 | 0105 | 0205 ] value domain-id-value
secondary | (任意)OSPFv3 セカンダリ ドメイン ID。 |
type |
|
value | 16 進形式の OSPF ドメイン ID の値。 |
domain-id-value | 6 バイトの 16 進数としての OSPF ドメイン ID の拡張コミュニティ値。 |
ドメイン ID は指定されません。
VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ドメイン ID に値を指定しない場合、デフォルトはヌル(すべてのゼロ)プライマリ ドメイン ID となります。1 つ以上のセカンダリ ドメイン ID を指定できます。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、タイプ 0105 および値 AABBCCDDEEFF を使用してドメイン ID を指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# vrf vrf_1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-vrf)# domain-id type 0105 value AABBCCDDEEFF
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)パケットを暗号化および認証するには、適切なコンフィギュレーション モードで encryption コマンドを使用します。暗号化を除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
encryption { disable | ipsec spi spi-value esp { 3des | aes [ 192 | 256 ] | des | null [ clear | password ] encrypt-password } [ authentication { md5 | sha1 } [ clear | password ] auth-password ] }
no encryption
disable |
OSPFv3 パケットの暗号化をディセーブルにします。 |
ipsec spi |
IPSec ESP の暗号化および Security Parameter Index(SPI)値を使用した認証を指定します。 IPSec は OSPFv3 でのみサポートされています。 |
spi-value |
SPI 値です。範囲は 256 ~ 4294967295 です。 |
esp |
Encryption Service Payload(ESP)暗号化パラメータを指定します。 |
3des |
Triple DES アルゴリズムを指定します。 |
aes |
Advanced Encryption Standard(AES)アルゴリズムを指定します。 |
192 |
(任意)192 ビット AES アルゴリズムを指定します。 |
256 |
(任意)256 ビット AES アルゴリズムを指定します。 |
des |
データ暗号規格(DES)アルゴリズムを指定します。 |
null |
AES アルゴリズムは指定されません。 |
md5 |
Message Digest 5(MD5)認証をイネーブルにします。 |
sha1 |
SHA1 認証をイネーブルにします。 |
clear |
キーを暗号化しないことを指定します。 |
password |
双方向アルゴリズムを使用してキーを暗号化することを指定します。 |
encrypt-password |
暗号化パスワードとしてキーボードから入力できる任意の連続ストリングです。 |
auth-password |
認証パスワードとしてキーボードから入力できる任意の連続ストリングです。 |
デフォルトの動作や値はありません。
インターフェイス コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
encryption コマンドを使用して、OSPFv3 パケットを暗号化および認証します。
(注) |
IPSec は、Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)でのみサポートされます。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 パケットを暗号化および認証する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)#encryption ipsec spi 256 esp 3des clear
安定したトポロジにおけるリンクステート アドバタイズメント(LSA)の不要なフラッディングを抑制するには、適切なコンフィギュレーション モードで flood-reduction コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
flood-reduction [ disable ]
no flood-reduction
disable |
(任意)この機能を特定のレベルでオフにします。
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている flood reduction パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される flood reduction パラメータを採用します。
このコマンドをいずれのレベルでも指定しない場合、フラッディング削減はディセーブルになります。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)デマンド回線に対応するすべてのルータは、フラッディングの削減に対応するルータと互換性があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 0 の不必要な LSA のフラッディングを軽減する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# flood-reduction
グレースフル リスタートをイネーブルにするには、適切なコンフィギュレーション モードで graceful-restart コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
graceful-restart [ helper disable | interval interval | lifetime lifetime ]
no graceful-restart [ helper disable | interval interval | lifetime lifetime ]
helperdisable |
(任意)ルータの helper サポート レベルをディセーブルにします。 |
intervalinterval |
(任意)適切な再開の最小間隔を指定します。範囲は 90 ~ 3600 秒です。 |
lifetimelifetime |
(任意)再開に続く最大のルート ライフタイムを指定します。範囲は 90 ~ 3600 秒です。 |
デフォルトの動作や値はありません。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、再開の最小間隔に 300 秒を指定してグレースフル リスタート機能をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# graceful-restart interval 300
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)がインターフェイス上で送信する hello パケットの間隔を指定するには、適切なコンフィギュレーション モードで hello-interval コマンドを使用します。デフォルト時間に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
hello-interval seconds
no hello-interval
seconds |
間隔(秒単位)。この値は、特定のネットワーク上の全デバイスに対して同じにする必要があります。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている hello interval パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される hello interval パラメータを採用します。
このコマンドがいずれのレベルでも指定されていない場合、Hello 間隔は 10 秒(ブロードキャスト)または 30 秒(非ブロードキャスト)です。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
hello interval 値は、hello パケットでアドバタイズされます。hello interval を短くするほどトポロジの変化が早く検出されますが、後続のルーティング トラフィックが多くなります。この値は、特定のネットワーク上のすべてのルータおよびアクセス サーバで同じにする必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、GigabitEthernet interface 0/3/0/2 の hello パケットの間隔に 15 秒を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface GigabitEthernet 0/3/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# hello-interval 15
インターフェイス上で送信される Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)パケットで使用する 8 ビットのインスタンス ID を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで instance コマンドを使用します。インスタンス ID を除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
instance instance-id
no instance instance-id
instance-id |
OSPFv3 パケット内で送信されるインスタンス ID です。範囲は 0 ~ 255 です。リンク上で通信する OSPFv3 ルータすべてで同じ値を使用する必要があります。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定される instance パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される instance パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルで指定されていない場合、インスタンスは 0 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPFv3 ルーティング プロトコルでは、関連しない複数の OSPFv3 プロセスが、プロトコル パケットを逆多重化する 8 ビットの「インスタンス」値を使用してリンクを共有できます。各 OSPFv3 プロセスでは、設定されているインスタンス値をそのプロセスが送信する OSPFv3 パケットに設定し、他の OSPFv3 プロセスからのインスタンス値が設定されている受信パケットを無視します。
(注) |
instance-id 引数を、router ospfv3 コマンドによって指定される process-name 引数と混同しないでください。instance-id 引数は、OSPFv3 プロトコルの一部として他のルータに送信される 8 ビットの整数であり、process-name 引数は、特定のルータ内でだけ意味を持つ 1 ~ 40 文字の ASCII ストリングです。インスタンス ID 値も router-id コマンドによって指定されるルータ ID とは無関係です。ルータ ID は、OSPFv3 ルーティング ドメイン内で 1 台のルータを一意に識別する 32 ビットの整数値です。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/3/0/1 のインスタンス値に 42 を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/3/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# instance 42
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)が実行するインターフェイスを定義するには、適切なコンフィギュレーション モードで interface コマンドを使用します。インターフェイスの OSPFv3 ルーティングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
interface type interface-path-id
no interface type interface-path-id
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
インターフェイスは定義されません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
interface コマンドを使用して、特定のインターフェイスを OSPFv3 エリアと関連付けます。そのインターフェイスは、そのインターフェイスの IPv6 アドレスが変わってもそのエリアに関連付けられたままになります。
IPv4 アドレスにおける interface コマンドの動作同様、インターフェイスが OSPF ルーティング プロセスに関連付けられた後では、設定されている IPv6 アドレスすべてがインターフェイス上でアドバタイズされます。唯一の違いは、IPv6 アドレスはプライマリ アドレスを複数持てる点です。
このコマンドは、ルータをインターフェイス コンフィギュレーション モード(プロンプトは、config-router-ar-if)にします。このモードから、インターフェイス固有の設定を行うことができます。このモードで設定したコマンド(cost コマンドなど)は、そのインターフェイスに自動でバインドされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 1 に属す 2 つのインターフェイスを定義する例を示します。tenGigE インターフェイス 0/3/0/1 上のパケットのコスト値には 40 が設定され、tenGigE インターフェイス 0/3/0/2 のコスト値は 65 です。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/3/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# cost 40 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/3/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# cost 65 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# exit
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ネイバー状態変更のデフォルト Syslog メッセージを変更するには、適切なコンフィギュレーション モードで log adjacency changes コマンドを使用します。隣接の変更のメッセージをすべて抑制するには、disable キーワードを使用します。
log adjacency changes [ detail | disable ]
detail |
(任意)すべての隣接状態の変更を表示します(DOWN、INIT、2WAY、EXSTART、EXCHANGE、LOADING、FULL)。 |
disable |
(任意)ネイバー状態の変更のメッセージをディセーブルにします。 |
ネイバーの状態変更のメッセージはイネーブルです。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
デフォルトでは、log adjacency changes コマンドを明示的に設定することなく OSPFv3 ネイバーの変更が通知されます。送信される Syslog メッセージによって、OSPFv3 ピア関係の状態に対する変更の概要が提供されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、ネイバーの状態変更のメッセージをディセーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# log adjacency changes disable
次に、あらゆる OSPFv3 ネイバーの状態変更の Syslog メッセージを再度イネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# log adjacency changes
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)プロセスに設定できるインターフェイスの最大数を制御するには、適切なコンフィギュレーション モードで maximum interfaces コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから maximum interfaces コマンドを除去して、ルーティング プロトコルに関してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum interfaces number-interfaces
no maximum interfaces
number-interfaces |
この OSPFv3 プロセスに設定できるインターフェイスの最大数です。 範囲は1 ~ 1024です。範囲は1 ~ 4294967295です。 |
このコマンドが指定されない場合、デフォルトの 1024 が使用されます。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# maximum interfaces 500
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# maximum interfaces 1500
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)がサポートできる最大パラレル ルート数を制御するには、適切なコンフィギュレーション モードで maximum paths コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから maximum-paths コマンドを除去して、ルーティング プロトコルに関してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum paths maximum-routes-number
no maximum paths
maximum-routes-number |
|
32 パス
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
パラレル ルートの最大数が減少すると、既存のパスすべてがプルーニングされ、パスが新しい最大数で再インストールされます。このルート減少期間の間、数秒間、パケット損失が発生することがあります。ルート トラフィックに影響を与える可能性があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、宛先に最大 2 つのパスを許可する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# maximum paths 2
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)に再配布されるプレフィックスの数を制限するか、OSPFv3 に再配布されるプレフィックスの数が最大に達したときに警告を生成するには、適切なコンフィギュレーション モードで maximum redistributed-prefixes コマンドを使用します。値を除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum redistributed-prefixes limit [ threshold ] [ warning-only ]
no maximum redistributed-prefixes
limit |
OSPFv3 への再配布が許可される IP Version 6(IPv6)プレフィックスの最大数です。または warning-only キーワードが指定されている場合であれば、システムが警告メッセージを記録する以前に許可される、OSPFv3 に再配布されるプレフィックスの数を設定します。範囲は 1 ~ 4294967295 です。
|
||
threshold |
(任意)再配布されるプレフィックスの最大数に対して設定する値の % であり、この割合に達すると警告メッセージが記録されます。 |
||
warning-only |
(任意)limit 引数によって定義されている数のルートが再配布されたときに、警告が記録されるようにします。追加の再配布が防止されることはありません。 |
limit:10240
threshold:75%
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)を OSPFv3 に再配布することなどにより、IPv6 ルートが OSPFv3 に誤って大量に投入されると、ネットワークに対する深刻なフラッディングが発生することがあります。ルートの再配布数を制限すると、この潜在的な問題を回避できます。
maximum redistributed-prefixes コマンドが設定されていれば、再配布されるルートの数が設定されている最大値に達した場合、ルートはそれ以上再配布されません(ただし、warning-only キーワードが設定されていない場合)。
再配布の制限は、外部 IPv6 プレフィックスだけに適用されます。デフォルト ルートおよび要約ルートは制限されません。
Not-So-Stubby-Area(NSSA)のそれぞれについてこの制限が追跡されます。これは、NSSA への再配布が各 NSSA で独立して行われ、他のすべての標準エリアに依存していないためです。
ルータで OSPFv3 プロセスに対して再配布されるプレフィックスの個数に関する知識に基づいて、最大値を選択してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 プロセス 1 に再配布できるプレフィックスの最大数に 2000 を設定する例を示します。再配布されたプレフィックスの数が 2000 の 75 %(1500 プレフィックス)に達すると、警告メッセージが記録されます。制限に達し、ルートがそれ以上再配布されなくなると、別の警告が記録されます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# redistribute bgp 2406 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# maximum redistributed-prefixes 2000
データベース記述子(DBD)パケットを交換するときに、Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルータ プロセスが、共通インターフェイス上でネイバーが同じ最大伝送単位(MTU)を使用していることを検査しないようにするには、適切なコンフィギュレーション モードで mtu-ignore コマンドを使用します。デフォルト状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mtu-ignore [disable]
no mtu-ignore
disable |
(任意)インスタンスで設定の上位レベルで指定されている、インスタンス内の属性をディセーブルにします。
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている MTU 無視パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される MTU 無視パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルで指定されていない場合、OSPFv3 は DBD パケットの交換時にネイバーから受信した MTU をチェックします。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPFv3 ネイバーが共通インターフェイス上で同じ MTU を使用しているかどうかを検査するには、mtu-ignore コマンドを使用します。このチェックは、ネイバーによる DBD パケットの交換時に行われます。DBD パケット内の受信した MTU が、受信インターフェイスに設定されている MTU より大きい場合は、OSPF 隣接関係は確立されません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/1/0/3 上で、受信した DBD パケットの MTU 不一致の検出をディセーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# mtu-ignore
非ブロードキャスト ネットワークと相互接続する Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルータを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで neighbor コマンドを使用します。設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
neighbor ipv6-address [ priority number ] [ poll-interval seconds ] [ cost number ] [ database-filter all out ]
no neighbor ipv6-address [ priority number ] [ poll-interval seconds ] [ cost number ] [ database-filter all out ]
ipv6-address |
ネイバーのリンクローカル IP Version 6(IPv6)アドレスです。この引数は、RFC 2373 に記述されている形式である必要があります。RFC 2373 では、コロンで区切った 16 ビット値を使用して 16 進数でアドレスを指定します。 |
prioritynumber |
(任意)指定された IP アドレスに関連付けられた非ブロードキャスト ネイバーのルータ プライオリティ値を示す 8 ビットの数値を指定します。priority キーワードは、ポイントツーマルチポイント インターフェイスには適用されません。 |
poll-intervalseconds |
(任意)ポーリング間隔を示す符号なし整数値(秒数)を指定します。RFC 1247 では、この値を hello interval よりずっと大きくすることが推奨されています。poll-interval キーワードはポイントツーマルチポイント インターフェイスには適用されません。 |
costnumber |
(任意)ネイバーに 1 ~ 65535 の整数を使用したコストを割り当てます。コストが具体的に設定されていないネイバーについては、インターフェイスのコストは cost コマンドに基づいて想定されます。ポイントツーマルチポイント インターフェイスでは、機能するキーワードおよび引数の組み合わせは costnumber だけです。cost キーワードは、非ブロードキャスト マルチアクセス(NBMA)ネットワークには適用されません。 |
database-filter all out |
(任意)OSPFv3 ネイバーへの発信リンクステート アドバタイズメント(LSA)をフィルタリングします。 |
指定されるコンフィギュレーションはありません。
prioritynumber:0
poll-intervalseconds:120 秒(2 分)
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
非ブロードキャスト ネットワーク ネイバーごとに、ソフトウェア設定にネイバー エントリ 1 つを含める必要があります。ネイバー アドレスは、インターフェイスの IPv6 リンクローカル アドレスである必要があります。
隣接するルータが非アクティブになった(hello パケットがルータのデッド インターバル間に観察されなかった)場合でも、デッド ネイバーに hello パケットを送信しなければならない可能性があります。これらの hello パケットはポーリング間隔と呼ばれる低速レートで送信されます。
ルータが起動すると、hello パケットは非ゼロ プライオリティのルータに対してだけ送信されます。つまり、指定ルータ(DR)とバックアップ指定ルータ(BDR)となりうるルータに対してだけ送信されます。DR および BDR が選択されると、DR および BDR がネイバーすべてに対する hello パケットの送信を開始して、隣接関係を形成します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、非ブロードキャスト ネットワーク上のアドレス fe80::3203:a0ff:fe9d:f3fe のルータを宣言する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# network non-broadcast RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# neighbor fe80::3203:a0ff:fe9d:f3fe
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ネットワーク タイプに、そのメディアのデフォルトのタイプ以外を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで network コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
network { broadcast | non-broadcast | { point-to-multipoint [non-broadcast] | point-to-point } }
no network
broadcast |
ネットワーク タイプをブロードキャストに設定します。 |
non-broadcast |
ネットワーク タイプを非ブロードキャスト マルチアクセス(NBMA)に設定します。 |
point-to-multipoint |
ネットワーク タイプをポイントツーマルチポイントに設定します。 |
[non-broadcast] |
(任意)ポイントツーマルチポイント ネットワークを非ブロードキャストに設定します。キーワード non-broadcast を使用する場合は、neighbor コマンドが必要です。 |
point-to-point |
ネットワーク タイプをポイントツーポイントに設定します。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定されるネットワーク パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定されるネットワーク パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルでも指定されない場合、OSPFv3 ネットワーク タイプはそのメディアのデフォルトとなります。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
network コマンドを使用すると、たとえば、ネットワークのルータがマルチキャスト アドレス指定をサポートしていない場合に、ブロードキャスト ネットワークを NBMA ネットワークとして構成します。
通常、NBMA ネットワークをブロードキャストまたは非ブロードキャストとして構成する場合は、各ルータから各ルータあるいはフルメッシュのネットワークにまで仮想回線があると想定されます。ただし、一部の構成の場合、この前提が当てはまらないことがあります。たとえば、部分メッシュ ネットワークの場合です。その場合、OSPFv3 ネットワーク タイプは、ポイントツーマルチポイント ネットワークとして設定できます。直接接続されていない 2 台のルータ間のルーティングは、両方のルータへの仮想回線のあるルータを経由して行われます。このコマンドを使用するときには、ネイバーを構成する必要はありません。
network コマンドが許可されていないインターフェイスでこのコマンドを発行すると、無視されます。
OSPFv3 には、ポイントツーマルチポイント ネットワークに関連する機能が 2 つあります。この機能の 1 つは、ブロードキャスト ネットワークに適用され、もう 1 つの機能は非ブロードキャスト ネットワークに適用されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、イーサネット インターフェイスをポイントツーポイントであると設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/1/0/3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# network point-to-point
エリアを Not-So-Stubby Area(NSSA)として設定するには、エリア コンフィギュレーション モードで nssa コマンドを使用します。エリアから NSSA の区別を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
nssa [no-redistribution] [ default-information-originate [ metric metric-value | metric-type type-value ] ] [no-summary]
no nssa
no-redistribution |
(任意)ルータが NSSA エリア境界ルータ(ABR)の場合に、redistribute コマンドを使用すると、ルートを通常のエリアにインポートし、NSSA エリアにはインポートしません。 |
default-information-originate |
(任意)タイプ 7 のデフォルトを NSSA エリアに生成します。このキーワードは、NSSA ABR または NSSA 自律システム境界ルータ(ASBR)だけで有効です。 |
metricmetric-value |
(任意)デフォルト ルートの生成に使用するメトリックを指定します。nssa および defaultmetric コマンドを使用してデフォルト ルートのメトリック値を指定しない場合、デフォルトのメトリック値は 10 になります。使用される値はプロトコル固有です。 |
metric-typetype-value |
(任意)Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング ドメインにアドバタイズされるデフォルト ルートに関連付けられている外部リンク タイプを指定します。次のいずれかの値を指定できます。 1:タイプ 1 外部ルート 2:タイプ 2 外部ルート |
no-summary |
(任意)ABR がサマリー リンク アドバタイズメントを NSSA エリアに送信しないようにします。 |
NSSA エリアは未定義です。
default-metric コマンドを使用して値を指定しない場合、デフォルトのメトリック値は 10 になります。
デフォルトの type-value はタイプ 2 外部ルートです。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
nssa コマンドが設定されているときは、デフォルト ルートが NSSA ABR に定義されている必要はありません。一方、このコマンドを NSSA ASBR で設定する場合は、デフォルト ルートが定義されている必要があります。
(注) |
NSSA は、エリア 0(バックボーン エリア)に対して設定できません。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、エリア 1 を NSSA エリアとして設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# router-id 10.18.1.1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# nssa
ドメイン ネーム システム(DNS)名を検索するよう Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)を設定するには、 XR コンフィギュレーション モード モードで ospfv3 name-lookup コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ospfv3 name-lookup
no ospfv3 name-lookup
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
ルータはルータ ID またはネイバー ID ごとに表示されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ospfv3 name-lookup コマンドを使用して、ルータの検索作業を単純化します。ルータは、ルータ ID またはネイバー ID ではなく、名前によって表示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、すべての OSPFv3 show コマンドの表示で使用するために、DNS 名を検索するよう OSPFv3 を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ospfv3 name-lookup
最大伝送単位(MTU)で指定されているサイズまでの範囲で Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)のパケットのサイズを設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで packet-size コマンドを使用します。この機能をディセーブルにし、デフォルト パケット サイズを再設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
packet-size bytes
no packet-size
bytes |
サイズ(バイト単位)。範囲は 256 ~ 10000 バイトです。 |
指定しなかった場合のデフォルトのパケット サイズは、1500 バイトです。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
packet-size コマンドを使用すると、OSPFv3 パケットのサイズをカスタマイズできます。OSPFv3 プロトコルでは、パケット サイズおよび MTU サイズを比較し、小さいほうのパケット サイズ値を使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、パケット サイズを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf osp3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# packet-size 3500
インターフェイス上で Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)パケットの送信を抑制するには、適切なコンフィギュレーション モードで passive コマンドを使用します。パッシブ構成を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
passive [ disable ]
no passive
disable |
(任意)OSPFv3 アップデートを送信します。
|
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定されるパッシブ パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定されるパッシブ パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルで指定されていない場合、passive パラメータはディセーブルになり、OSPFv3 更新がインターフェイスに送信されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPF ルーティング情報は、指定されたルータ インターフェイスから送受信されません。指定したインターフェイス アドレスは、OSPF ドメイン内のスタブ ネットワークとして表示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 アップデートが tenGigE インターフェイス 0/3/0/0、0/2/0/0、および 0/2/0/2 で実行される状態の例を示します。他のインターフェイスはすべてパッシブ モードであるため、OSPFv3 アップデートの送信が抑制されます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# router-id 10.0.0.206 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# passive RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/3/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# passive disable RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/3/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# passive disable RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# passive RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/2 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# exit
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)リンクの指定ルータを決定するために役立つ、インターフェイスのルータ プライオリティを設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで priority コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
priority value
no priority
value |
ルータ プライオリティ値を示す 8 ビットの符号なし整数。範囲は 0 ~ 255 です。 |
このコマンドが、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、エリアにより指定されるプライオリティ パラメータを採用します。
このコマンドが、エリア コンフィギュレーション モードで指定されない場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される priority パラメータを採用します。
このコマンドが、いずれのレベルで指定されていない場合、デフォルトのプライオリティは 1 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ネットワークにアタッチされている 2 つのルータがともに指定ルータになろうとした場合、ルータのプライオリティの高い方が優先されます。プライオリティが同じ場合、より高位のルータ ID を持つルータが優先されます。ルータのプライオリティがゼロに設定されているルータには、指定ルータまたはバックアップ指定ルータになる資格がありません。ルータ プライオリティは、ブロードキャスト マルチアクセス ネットワークおよび非ブロードキャスト マルチアクセス(NBMA)ネットワークへのインターフェイスの場合にだけ設定されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/1/0/1 でルータ プライオリティ値に 4 を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/1/0/1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# priority 4
Open Shortest Path First プロトコル、バージョン 3(OSPFv3)のインスタンスをディセーブルにして、どのインターフェイスとも隣接関係を持たないようにするには、ospfv3 コンフィギュレーション モードで protocol shutdown コマンドを使用します。OSPF プロトコルを再びイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
protocol shutdown
no protocol shutdown
なし
ospfv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
protocol shutdown コマンドを使用すると、既存の OSPF コンフィギュレーション パラメータを削除せずに、特定のルーティング インスタンスの OSPFv3 プロトコルをディセーブルにします。
OSPFv3 プロトコルはルータ上で実行し続けます。現在の OSPFv3 コンフィギュレーションを使用できますが、OSPFv3 はインターフェイスでの隣接関係は構築しません。
このコマンドは no router ospf コマンドの実行と類似しています。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# protocol shutdown
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)のエリア境界にあるルートを統合および集約するには、エリア コンフィギュレーション モードで range コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
range ipv6-prefix /prefix-length [ advertise | not-advertise ] [ cost number ]
no range ipv6-prefix /prefix-length [ advertise | not-advertise ] [ cost number ]
ipv6-prefix |
IP Version 6(IPv6)プレフィックスの範囲に対して指定するサマリー プレフィックスです。 この引数は、RFC 2373 に記述されている形式である必要があります。RFC 2373 では、コロンで区切った 16 ビット値を使用して 16 進数でアドレスを指定します。 |
/prefix-length |
IPv6 プレフィックスの長さです。これは、プレフィックス(アドレスのネットワーク部)を構成するアドレスの上位隣接ビット数を示す 10 進数値です。10 進数値の前にスラッシュを付ける必要があります。 |
advertise |
(任意)アドバタイズするアドレス範囲ステータスを設定し、タイプ 3 サマリー リンクステート アドバタイズメント(LSA)を生成します。 |
not-advertise |
(任意)アドレス範囲ステータスを DoNotAdvertise に設定します。タイプ 3 サマリー LSA は停止し、コンポーネント ネットワークは他のネットワークからは非表示の状態となります。 |
costnumber |
(任意)範囲のコストを指定します。範囲は 1 ~ 16777214 です。 |
エリアに対するルートの統合および集約は行われません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
エリア境界ルータ(ABR)の場合にだけ、range コマンドを使用します。このコマンドによって、エリアのルートが統合または集約されます。その結果、1 つの集約ルートが ABR によって他のエリアにアドバタイズされます。ルーティング情報は、エリア境界でまとめられます。エリアの外部では、アドレス範囲ごとに 1 つのルートがアドバタイズされます。このプロセスをルート集約と呼びます。
range コマンドを使用すると、複数の範囲を設定できます。したがって、OSPFv3 では、多数の異なるアドレス範囲のセットに対してアドレスを集約できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、サマリー プレフィックス 4004:f000::/32 によって定義される範囲内の IPv6 プレフィックスすべてについて、ABR によってサマリー ルート 1 つが他のエリアにアドバタイズされるよう指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# range 4004:f000::/32
1 つのルーティング ドメインから Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)にルートを再配布するには、適切なコンフィギュレーション モードで redistribute コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから redistribute コマンドを削除し、ルートの再配布をしないデフォルトの状態にシステムを戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
redistribute bgp process-id [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute bgp process-id [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute connected [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute connected [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute isis process-id [ level-1 | level-2 | level-1-2 ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute isis process-id [ level-1 | level-2 | level-1-2 ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute ospfv3 process-id match { external | 1 | 2 | internal | nssa-external | [ 1 | 2 ] } [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute ospfv3 process-id [ match | { external | internal | nssa-external } ] [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
redistribute static [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
no redistribute static [ metric metric-value ] [ metric-type { 1 | 2 } ] [ policy policy-name ] [ tag tag-value ]
ルートの再配布はディセーブルです。
metricmetric-value:デフォルトが 1 となる BGP ルートを除き、すべてのプロトコルからのルートのデフォルトは 20 となります。
metric-typetype-value:タイプ 2 外部ルート。
OSPFv3 ルーティング プロトコルからのすべてのルートが再配布されます。
tagtag-value:値を指定しない場合、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)からのルートにはリモート自律システム番号が使用されます。その他のプロトコルの場合、デフォルトは 0 となります。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
(注) |
属性を設定または照合するコマンド キーワードとルート ポリシーの両方を使用してルートを(OSPF に)再配布する場合、ルートは、まずルート ポリシーによって制御され、次にキーワードの照合と設定が行われます。 |
いずれのキーワードの引数をディセーブルにしたり変更したりしても、他のキーワードの状態には影響しません。
レベル 1 からレベル 2 へのルートの再配布は、通常は自動です。レベル 2 に再配布できるレベル 1 ルートをさらに制御する必要がある場合などにこのコマンドを使用します。
レベル 2 ルートをレベル 1 に再配布する場合をルート リーキングと呼びます。デフォルトでは、ルート リークはディセーブルです。つまり、レベル 2 ルートはレベル 1 リンクステート プロトコルに自動で組み込まれません。レベル 2 ルートをレベル 1 ルートにリークさせるには、このコマンドを使用してその動作をイネーブルにする必要があります。
レベル 1 からレベル 1 への再配布およびレベル 2 からレベル 2 への再配布は許可されません。
内部メトリックが指定されたリンクステート パケットを受信するルータの場合、ルートのコストには、そのルータから再配布するルータまでのコストと宛先に達するまでのアドバタイズされたコストの合計が考慮されます。外部メトリックでは、宛先に達するまでのアドバタイズされたコストだけを考慮します。
再配布されるルーティング情報は、常に distribute-list prefix-list out コマンドによってフィルタリングする必要があります。このコマンドを使用することにより、管理者が意図するルートだけが、受信側のルーティング プロトコルに転送されます。
OSPFv3 の考慮事項
redistribute コマンドまたは default-information コマンドを使用して、OSPFv3 ルーティング ドメインにルートを再配布した場合は、ルータは自動で ASBR になります。ただし、デフォルトでは、ASBR はデフォルト ルートを OSPFv3 ルーティング ドメインに生成しません。
OSPFv3 プロセス間でルートが再配布されるとき、OSPFv3 メトリックはまったく保持されません。
ルートが OSPF に再配布され、メトリックが metric キーワードで指定されていない場合、OSPF は、メトリックが 1 となる BGP ルートを除き、すべてのプロトコルからのルートのデフォルト メトリックとして 20 を使用します。さらに、ルータが 1 つの OSPFv3 プロセスから同じルータ上の別の OSPFv3 プロセスに再配布する場合に、デフォルト メトリックが指定されていない場合は、元のプロセスに含まれているメトリックが再配布されるプロセスに継承されます。
BGP の考慮事項
接続されているルートのうちこのコマンドによって影響を受けるルートは、network(BGP)コマンドによって指定されていないルートだけです。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、スタティック ルートを OSPFv3 ドメインに再配布させる例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# redistribute isis level-1
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)インターフェイスに属している隣接関係のリンクステート アドバタイズメント(LSA)再送信の時間間隔を指定するには、適切なコンフィギュレーション モードで retransmit-interval コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
retransmit-interval seconds
no retransmit-interval
seconds |
再送信間の時間(秒単位)。接続したネットワーク上の任意の 2 つのルータ間の予想往復遅延時間よりも大きくなければなりません。範囲は 1 ~ 65535 秒です。 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスでは、エリアによって指定されている retransmit interval パラメータを採用します。
エリア コンフィギュレーション モードでこのコマンドを指定しなかった場合、インターフェイスは、プロセスにより指定される retransmit interval パラメータを採用します。
このコマンドがいずれのレベルでも指定されていない場合、デフォルトの再送信間隔は 5 秒です。
インターフェイス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ルータが自身のネイバーに LSA を送信する場合、ルータは確認応答メッセージを受信するまでその LSA を保持します。確認応答を受信しなかった場合、ルータでは LSA を再送します。
このパラメータは慎重に設定してください。不要な再送信の原因になる場合があります。シリアル回線および仮想リンクの場合は、値を大きくする必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、インターフェイス コンフィギュレーション モードで、再送間隔値に 8 秒を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/2/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# retransmit-interval 8
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング プロセスのルータ ID を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで router-id コマンドを使用します。ソフトウェアでデフォルトのルータ ID 決定方法が使用されるようにするには、OSPF プロセスのクリアまたは再起動後にこのコマンドの no 形式を使用します。
router-id router-id
no router-id router-id
router-id |
4 分割のドット付き 10 進表記で指定した 32 ビット ルータ ID |
このコマンドを設定しなかった場合は、ルータ上のインターフェイスで最も大きい IP アドレスがルータ ID になります。このとき、ループバック インターフェイスすべてが優先されます。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
router-id コマンドを使用して、一意の 32 ビットの数値をルータ ID に明示的に指定することをお勧めします。この設定によって、OSPFv3 は、インターフェイス アドレス設定にかかわらず機能できます。適用するには、clear ospf process コマンドを使用して OSPF プロセスをクリアするか、または no router-id コマンドに対する OSPF プロセスを再起動します。
OSPFv3 ルータ コンフィギュレーション モードでは、OSPF は次の方法(プリファレンス順)でルータ ID の取得を試みます。
システムによって提供されるグローバル ルータ ID(ブート時に見つかった最初のループバック アドレス)。
OSPFv3 プロセスがこのいずれのソースからもルータ ID を取得できなかった場合、ルータは次のエラー メッセージを出します。
%OSPFv3-4-NORTRID : OSPFv3 process 1 cannot run - configure a router ID for this process
この時点で、OSPFv3 はそのすべてのインターフェイスで事実上パッシブになります。OSPFv3 を実行するには、ここに示した方式のいずれかにより、ルータ ID を使用可能にします。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、IP アドレス 10.0.0.10 を OSPFv3 プロセス 109 に割り当てる例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 109 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# router-id 10.0.0.10
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング プロセスを設定するには、 XR コンフィギュレーション モード で router ospfv3 コマンドを使用します。OSPFv3 ルーティング プロセスを終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
router ospfv3 process-name
no router ospfv3 process-name
process-name |
OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は 40 文字以内の任意の英数字ストリングです。 |
OSPFv3 ルーティング プロセスは定義されません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ルータごとに、複数の OSPFv3 ルーティング プロセスを指定できます。最大 10 のプロセスを設定できます。OSPFv3 プロセスは 4 個以下にすることをお勧めします。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、プロセス名に 1 を使用して OSPFv3 ルーティング プロセスをインスタンス化する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1
デフォルト以外の VRF 上の 2 台のプロバイダー エッジ ルータ間の Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)の模造リンクを設定するには、OSPFv3 ルータ エリア サブコンフィギュレーション モードで sham-link コマンドを使用します。OSPFv3 模造リンクを終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
sham-link source-address destination-address
no sham-link
source-address |
4 分割ドット付き 10 進表記で指定されたローカル(ソース)模造リンク エンドポイントの IP アドレス。 |
destination-address |
4 分割ドット付き 10 進表記で指定されたリモート(送信先)模造リンク エンドポイントの IP アドレス。 |
模造リンクは設定されていません。
OSPFv3 ルータ エリア サブコンフィギュレーション。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
sham-link コマンドを使用すると、2 台のプロバイダー エッジ(PE)ルータ間でポイントツーポイント接続を構成し、2 つの VPN サイト(VPN バックボーン)間の内部接続を作成します。模造リンクはマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)VPN バックボーンの PE プロバイダー エッジ(PE)ルータで構成されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 ospfv3 RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospfv3)# vrf 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospfv3_vrf)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospfv3_vrf_ar)# sham-link 100::1 200::1 RP/0/RP0/CPU0:router(config_ospf_vrf_ar_sl)# cost 23
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング プロセスに関する一般情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] sham-link
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
sham-link |
OSPFv3 模造リンク情報を表示します。 |
なし
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospfv3 コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 1
Routing Process "ospfv3 test" with ID 3.3.3.3
It is an autonomous system boundary router
Redistributing External Routes from,
static
Maximum number of redistributed prefixes 10240
Threshold for warning message 75%
Initial SPF schedule delay 5000 msecs
Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Initial LSA throttle delay 0 msecs
Minimum hold time for LSA throttle 5000 msecs
Maximum wait time for LSA throttle 5000 msecs
Minimum LSA arrival 1000 msecs
LSA group pacing timer 240 secs
Interface flood pacing timer 33 msecs
Retransmission pacing timer 66 msecs
Maximum number of configured interfaces 255
Number of external LSA 1. Checksum Sum 0x004468
Number of areas in this router is 1. 1 normal 0 stub 0 nssa
Area BACKBONE(0) (Inactive)
Number of interfaces in this area is 1
SPF algorithm executed 1 times
Number of LSA 3. Checksum Sum 0x018109
Number of DCbitless LSA 0
Number of indication LSA 0
Number of DoNotAge LSA 0
Flood list length 0
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 1
Routing Process "ospfv3 test" with ID 3.3.3.3 transitioning to OSPFV3_ADMIN_DOWN state
Routing Process "ospfv3 test" with ID 3.3.3.3
It is an autonomous system boundary router
Redistributing External Routes from,
static
Maximum number of redistributed prefixes 10240
Threshold for warning message 75%
Initial SPF schedule delay 5000 msecs
Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Initial LSA throttle delay 0 msecs
Minimum hold time for LSA throttle 5000 msecs
Maximum wait time for LSA throttle 5000 msecs
Minimum LSA arrival 1000 msecs
LSA group pacing timer 240 secs
Interface flood pacing timer 33 msecs
Retransmission pacing timer 66 msecs
Maximum number of configured interfaces 255
Number of external LSA 1. Checksum Sum 0x004468
Number of areas in this router is 1. 1 normal 0 stub 0 nssa
Area BACKBONE(0) (Inactive)
Number of interfaces in this area is 1
SPF algorithm executed 1 times
Number of LSA 3. Checksum Sum 0x018109
Number of DCbitless LSA 0
Number of indication LSA 0
Number of DoNotAge LSA 0
Flood list length 0
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 1
Routing Process "ospfv3 test" with ID 3.3.3.3 in OSPFV3_ADMIN_DOWN state
%ROUTING-OSPFv3-6-GRACEFUL_SHUTDOWN : Shutdown Complete
Routing Process "ospfv3 test" with ID 3.3.3.3
It is an autonomous system boundary router
Redistributing External Routes from,
static
Maximum number of redistributed prefixes 10240
Threshold for warning message 75%
Initial SPF schedule delay 5000 msecs
Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Initial LSA throttle delay 0 msecs
Minimum hold time for LSA throttle 5000 msecs
Maximum wait time for LSA throttle 5000 msecs
Minimum LSA arrival 1000 msecs
LSA group pacing timer 240 secs
Interface flood pacing timer 33 msecs
Retransmission pacing timer 66 msecs
Maximum number of configured interfaces 255
Number of external LSA 1. Checksum Sum 0x004468
Number of areas in this router is 1. 1 normal 0 stub 0 nssa
Area BACKBONE(0) (Inactive)
Number of interfaces in this area is 1
SPF algorithm executed 1 times
Number of LSA 3. Checksum Sum 0x018109
Number of DCbitless LSA 0
Number of indication LSA 0
Number of DoNotAge LSA 0
Flood list length 0
フィールド |
説明 |
---|---|
Routing Process "ospfv3 test" with ID |
OSPFv3 プロセス名です。 |
It is |
タイプは、内部、エリア境界、または自律システム境界です。 |
Redistributing External Routes from |
再配布されたルートのプロトコル別リスト。 |
Maximum number of redistributed prefixes |
再配布されるプレフィックスの数 |
Threshold for warning message |
警告メッセージのしきい値。 |
Initial SPF schedule delay |
SPF 計算の遅延時間 |
Minimum hold time between two consecutive SPFs |
連続する SPF 間の最小ホールド時間。 |
Maximum wait time between two consecutive SPFs |
連続する SPF 間の最大待機時間。 |
Initial LSA throttle delay |
LSA スロットリングの遅延時間。 |
Maximum hold time for LSA throttle |
最初のスロットル遅延後に、保持期間によって、LSA 生成がバック オフされました。 |
Maximum wait time for LSA throttle |
LSA 生成に対する最大スロットル遅延。 |
Minimum LSA arrival |
最小 LSA 到着。 |
LSA group pacing timer |
設定されている LSA グループ ペーシング タイマー(秒単位)。 |
Interface flood pacing timer |
フラッディング ペーシング間隔。 |
Retransmission pacing timer |
再送信ペーシング間隔。 |
Maximum number of configured interfaces |
設定されたインターフェイスの最大数。 |
Number of external LSA |
外部 LSA の数。 |
Number of areas in this router is |
ルータに設定されているエリアの数。 |
Number of interfaces in this area is |
エリア内のインターフェイスの数。 |
SPF algorithm executed n times |
SPF アルゴリズムが実行された回数。 |
Number of LSA |
LSA の数。 |
Number of DCbitless LSA |
DCbitless LSA の数。 |
Number of indication LSA |
表示 LSA の数。 |
Number of DoNotAge LSA |
Do Not Age LSA の数。 |
Flood list length |
フラッド リストの長さ。 |
RP/0/RP0/CPU0:router#show ospfv3 0 vrf V1
Mon May 10 14:52:31.332 CEST
Routing Process "ospfv3 0" with ID 100.0.0.2 VRF V1
It is an area border and autonomous system boundary router
Redistributing External Routes from,
bgp 1
Maximum number of redistributed prefixes 10240
Threshold for warning message 75%
Primary Domain ID:
0x0005:0xcafe00112233
Secondary Domain ID:
0x0105:0xbeef00000001
0x0205:0xbeef00000002
Initial SPF schedule delay 5000 msecs
Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Initial LSA throttle delay 0 msecs
Minimum hold time for LSA throttle 5000 msecs
Maximum wait time for LSA throttle 5000 msecs
Minimum LSA arrival 1000 msecs
LSA group pacing timer 240 secs
Interface flood pacing timer 33 msecs
Retransmission pacing timer 66 msecs
Maximum number of configured interfaces 255
Maximum number of configured paths 16
Number of external LSA 2. Checksum Sum 0x015bb3
Number of areas in this router is 1. 1 normal 0 stub 0 nssa
Auto cost is enabled. Reference bandwidth 100
Area BACKBONE(0)
Number of interfaces in this area is 1
SPF algorithm executed 2 times
Number of LSA 4. Checksum Sum 0x02629d
Number of DCbitless LSA 0
Number of indication LSA 0
Number of DoNotAge LSA 0
Flood list length 0
RP/0/RP0/CPU0:router#show ospfv3 0 vrf V2
Mon May 10 18:01:38.654 CEST
Routing Process "ospfv3 0" with ID 2.2.2.2 VRF V2
VRF lite capability is enabled
Initial SPF schedule delay 5000 msecs
Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Initial LSA throttle delay 0 msecs
Minimum hold time for LSA throttle 5000 msecs
Maximum wait time for LSA throttle 5000 msecs
Minimum LSA arrival 1000 msecs
LSA group pacing timer 240 secs
Interface flood pacing timer 33 msecs
Retransmission pacing timer 66 msecs
Maximum number of configured interfaces 255
Maximum number of configured paths 16
Number of external LSA 0. Checksum Sum 00000000
Number of areas in this router is 0. 0 normal 0 stub 0 nssa
Auto cost is enabled. Reference bandwidth 100
RP/0/RP0/CPU0:router#show ospfv3
Routing Process "ospfv3 100" with ID 3.3.3.3
NSR (Non-stop routing) is Enabled
It is an area border and autonomous system boundary router
Redistributing External Routes from,
bgp 100
Maximum number of redistributed prefixes 10240
Threshold for warning message 75%
Initial SPF schedule delay 5000 msecs
Minimum hold time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Maximum wait time between two consecutive SPFs 10000 msecs
Initial LSA throttle delay 0 msecs
Minimum hold time for LSA throttle 5000 msecs
Maximum wait time for LSA throttle 5000 msecs
Minimum LSA arrival 1000 msecs
LSA group pacing timer 240 secs
Interface flood pacing timer 33 msecs
Retransmission pacing timer 66 msecs
Maximum number of configured interfaces 512
Maximum number of configured paths 16
Number of external LSA 0. Checksum Sum 00000000
Number of areas in this router is 15. 15 normal 0 stub 0 nssa
Auto cost is enabled. Reference bandwidth 100
次に、sham-links キーワードを指定した show ospfv3 コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 vrf vrf1 sham-links
Sham Links for OSPFv3 100, VRF vrf1
Sham Link OSPF_SL1 to address 300::1 is up
Area 2, source address 100::1
IfIndex = 2
Run as demand circuit
DoNotAge LSA allowed., Cost of using 1
Transmit Delay is 1 sec, State POINT_TO_POINT,
Timer intervals configured, Hello 10, Dead 40, Wait 40, Retransmit 5
Hello due in 00:00:08
Adjacency State FULL (Hello suppressed)
Number of DBD retrans during last exchange 0
Index 2/2, retransmission queue length 0, number of retransmission 0
First 0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)
Last retransmission scan length is 0, maximum is 0
Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec
Sham Link OSPF_SL0 to address 200::1 is up
Area 2, source address 100::1
IfIndex = 2
Run as demand circuit
DoNotAge LSA allowed., Cost of using 1
Transmit Delay is 1 sec, State POINT_TO_POINT,
Timer intervals configured, Hello 10, Dead 40, Wait 40, Retransmit 5
Hello due in 00:00:01
Adjacency State FULL (Hello suppressed)
Number of DBD retrans during last exchange 0
Index 3/3, retransmission queue length 0, number of retransmission 0
First 0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)
Last retransmission scan length is 0, maximum is 0
Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec
エリア境界ルータ(ABR)および自律システム境界ルータ(ASBR)への内部 Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング テーブル エントリを表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 border-routers コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] border-routers [ router-id ]
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
router-id |
(任意)4 分割ドット付き 10 進表記で指定した 32 ビットのルータ ID 値です。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospfv3 border-routers コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 border-routers OSPFv3 1 Internal Routing Table Codes: i - Intra-area route, I - Inter-area route i 10.0.0.207 [1] via fe80::3034:30ff:fe33:3742, tenGigE 0/3/0/0, ABR/ASBR, Area 1, SPF 3 i 10.0.0.207 [10] via fe80::204:c0ff:fe22:73fe, Ethernet0/0/0/0, ABR/ASBR, Area 0, SPF 7
フィールド |
説明 |
---|---|
i |
このルートのタイプ。i はエリア内ルートを示し、I はエリア間ルートを示します。 |
10.0.0.207 |
宛先のルータ ID。 |
[1] |
このルートを使用するコスト。 |
fe80::3034:30ff:fe33:3742 |
宛先に対するネクスト ホップ。 |
tenGigE 0/3/0/0 |
fe80::3034:30ff:fe33:3742 宛てのパケットは tenGigE インターフェイス 3/0/0/0 で送信されます。 |
ABR/ASBR |
宛先のルータ タイプ。これは、エリア境界ルータ(ABR)または自律システム境界ルータ(ASBR)、あるいはその両方です。 |
Area 1 |
このルートが学習されたエリアのエリア ID。 |
SPF 3 |
このルートをインストールする Shortest Path First(SPF)計算の内部番号。 |
特定のルータの Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)データベースに関連する情報のリストを表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 database コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database
show ospfv3 [ process-name [ area-id ] ] database [ adv-router [ router-id ] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [database-summary]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [external] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [external] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [external] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [grace] [link-state-id] [ adv-router [router-id] ] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [ inter-area prefix ] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] vrf vrf-name database [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [ inter-area prefix ] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [ inter-area router ] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [ inter-area router ] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [ inter-area router ] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [link] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [link] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [link] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [network] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [network] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [network] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [nssa-external] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [nssa-external] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [nssa-external] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [prefix] [ref-lsa] [ router | network ] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [prefix] [ref-lsa] [ router | network ] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [prefix] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [prefix] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [prefix] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [router] [link-state-id]
show ospfv3 [ process-name area-id ] database [router] [ adv-router [ router-id ] ]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [router] [link-state-id] [internal] [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [self-originate]
show ospfv3 [ process-name [area-id] ] database [ unknown [ area | as | link ] ] [link-state-id] [internal] [ adv-router [router-id] ] [self-originate]
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
area-id |
(任意)特定のエリアを定義するのに使用するエリア番号。 |
adv-router [router-id] |
(任意)指定されたルータのリンクステート アドバタイズメント(LSA)をすべて表示します。 |
asbr-summary |
(任意)自律システム境界ルータ(ASBR)サマリー LSA に関する情報だけを表示します。 |
database-summary |
(任意)データベース内の各タイプの LSA の個数をエリアごとおよび合計で表示します。 |
external |
(任意)外部 LSA に関する情報だけを表示します。 |
grace |
(任意)グレースフル リスタート リンクの状態に関する情報を表示します。 |
internal |
(任意)内部 LSA に関する情報だけを表示します。 |
self-originate |
(任意)自己生成 LSA(ローカル ルータから)だけ表示します。 |
link-state-id |
(任意)LSA を一意に識別する LSA ID です。ネットワーク LSA およびリンク LSA では、この ID は LSA の生成元であるルータのリンクのインターフェイス ID です。 |
inter-area prefix |
(任意)エリア間プレフィックス LSA に関する情報だけを表示します。 |
inter-area router |
(任意)エリア間ルータ LSA に関する情報だけを表示します。 |
link |
(任意)リンク LSA に関する情報だけを表示します。 |
network |
(任意)ネットワーク LSA の情報だけを表示します。 |
nssa-external |
(任意)Not-So-Stubby Area(NSSA)外部 LSA に関する情報だけを表示します。 |
prefix |
(任意)プレフィックス LSA に関する情報だけを表示します。 |
ref-lsa |
(任意)参照されている LSA の情報を表示します。 |
router |
(任意)ルータ LSA の情報だけを表示します。 |
unknown |
(任意)不明な LSA に関する情報だけを表示します。 |
area |
(任意)エリア LSA に関する情報だけを表示します。 |
as |
(任意)自律システム LSA に関する情報だけを表示します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドのさまざまな形式により、さまざまな OSPFv3 リンクステート アドバタイズメントに関する情報が提供されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、引数およびキーワードを指定しない show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.207) (Process ID 1)
Router Link States (Area 0)
ADV Router Age Seq# Fragment ID Link count Bits
0.0.0.1 163 0x80000039 0 2 None
10.0.0.206 145 0x80000005 0 1 EB
10.0.0.207 151 0x80000004 0 1 EB
192.168.0.0 163 0x80000039 0 1 None
Net Link States (Area 0)
ADV Router Age Seq# Link ID Rtr count
10.0.0.207 152 0x80000002 1 3
192.168.0.0 163 0x80000039 1 2
Inter Area Prefix Link States (Area 0)
ADV Router Age Seq# Prefix
10.0.0.206 195 0x80000001 3002::/56
10.0.0.207 197 0x80000001 3002::/56
10.0.0.206 195 0x80000001 3002::206/128
10.0.0.207 182 0x80000001 3002::206/128
Inter Area Router Link States (Area 0)
ADV Router Age Seq# Link ID Dest RtrID
10.0.0.207 182 0x80000001 167772366 10.0.0.206
10.0.0.206 182 0x80000001 167772367 10.0.0.207
Link (Type-8) Link States (Area 0)
ADV Router Age Seq# Link ID Interface
0.0.0.1 163 0x80000039 1 Et0/0/0/0
10.0.0.207 202 0x80000001 1 Et0/0/0/0
10.0.0.206 200 0x80000001 2 Et0/0/0/0
Intra Area Prefix Link States (Area 0)
ADV Router Age Seq# Link ID Ref-lstype Ref-LSID
192.168.0.0 163 0x80000039 0 0x2002 1
192.168.0.0 163 0x80000039 1 0x2001 0
10.0.0.207 157 0x80000001 1001 0x2002 1
フィールド |
説明 |
---|---|
ADV Router |
アドバタイジング ルータの IDです。 |
Age |
リンクステートの経過時間です。 |
Seq# |
リンクステート シーケンス番号(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Fragment ID |
ルータ LSA フラグメント ID。 |
Link count |
記述されたリンクの数。 |
Bits |
B はルータがエリア境界ルータであることを示します。E はルータが自律システム境界ルータであることを示します。V は、ルータが仮想リンク エンドポイントであることを示します。W は、ルータがワイルドカード マルチキャスト レシーバであることを示します。 |
Link ID |
一意の LSA ID。 |
Rtr count |
リンクに接続されたルータの数。 |
Prefix |
記述されているルートのプレフィックス。 |
Dest RtrID |
記述されているルータのルータ ID。 |
Interface |
LSA によって記述されているリンク。 |
Ref-lstype |
参照される LSA の LSA タイプ。 |
Ref-LSID |
参照される LSA の LSA ID。 |
次に、external キーワードを指定した show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database external
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.206) (Process ID 1)
Type-5 AS External Link States
LS age: 189
LS Type: AS External Link
Link State ID: 0
Advertising Router: 10.0.0.206
LS Seq Number: 80000002
Checksum: 0xa303
Length: 36
Prefix Address: 2222::
Prefix Length: 56, Options: None
Metric Type: 2 (Larger than any link state path)
Metric: 20
External Route Tag: 0
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPFv3 Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID |
OSPFv3 プロセス名です。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンス番号(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
Checksum |
LS のチェックサム(LSA の詳細な内容の Fletcher チェックサム)。 |
Length |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
Prefix Address |
記述されているルートの IPv6 アドレス プレフィックス。 |
Prefix Length |
IPv6 アドレス プレフィックスの長さ。 |
Metric Type |
外部タイプ。 |
Metric |
リンクステート メトリック。 |
External Route Tag |
外部ルート タグ、各外部ルートに関連付けられる 32 ビット フィールド。このタグは、OSPFv3 プロトコル自体には使用されません。 |
次に、inter-area prefix キーワードを指定した show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database inter-area prefix
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.206) (Process ID 1)
Inter Area Prefix Link States (Area 0)
LS age: 715
LS Type: Inter Area Prefix Links
Link State ID: 0
Advertising Router: 10.0.0.206
LS Seq Number: 80000002
Checksum: 0x3cb5
Length: 36
Metric: 1
Prefix Address: 3002::
Prefix Length: 56, Options: None
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPFv3 Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
プロセス ID |
OSPFv3 プロセス名です。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
チェックサム |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
長さ |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
メトリック |
リンクステート メトリック。 |
Prefix Address |
記述されているルートの IPv6 プレフィックス。 |
Prefix Length |
記述されているルートの IPv6 プレフィックスの長さ。 |
Options |
LA は、プレフィックスがローカル アドレスであることを示します。MC は、プレフィックスがマルチキャスト対応であることを示します。NU は、プレフィックスがユニキャスト対応ではないことを示します。P は、プレフィックスが Not-So-Stubby Area(NSSA)エリア境界で伝播される必要があることを示します。 |
次に、inter-area router キーワードを指定した show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database inter-area router
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.206) (Process ID 1)
Inter Area Router Link States (Area 0)
LS age: 1522
Options: (V6-Bit E-Bit R-bit DC-Bit)
LS Type: Inter Area Router Links
Link State ID: 167772366
Advertising Router: 10.0.0.207
LS Seq Number: 80000002
Checksum: 0xcaae
Length: 32
Metric: 1
Destination Router ID: 10.0.0.206
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPFv3 Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
プロセス ID |
OSPFv3 プロセス名です。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
次のようなタイプ オブ サービスのオプションです(タイプ 0 に限る)。 [DC]:デマンド回線をサポートします。[E]:外部 LSA を処理できます。[MC]:IP マルチキャストを転送します。[N]:タイプ 7 LSA をサポートします。[R]:ルータはアクティブです。[V6]:IPv6 ルーティングの計算に含めます。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
チェックサム |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
長さ |
LSA の長さ(バイト数)。 |
メトリック |
リンクステート メトリック。 |
Destination Router ID |
記述されているルータのルータ ID。 |
次に、link キーワードを指定した show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database link
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.206) (Process ID 1)
Link (Type-8) Link States (Area 0)
LS age: 620
Options: (V6-Bit E-Bit R-bit DC-Bit)
LS Type: Link-LSA (Interface: Ethernet0/0/0/0)
Link State ID: 1 (Interface ID)
Advertising Router: 10.0.0.207
LS Seq Number: 80000003
Checksum: 0x7235
Length: 56
Router Priority: 1
Link Local Address: fe80::204:c0ff:fe22:73fe
Number of Prefixes: 1
Prefix Address: 7002::
Prefix Length: 56, Options: None
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPFv3 Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
プロセス ID |
OSPFv3 プロセス名です。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
次のようなタイプ オブ サービスのオプションです(タイプ 0 に限る)。 [DC]:デマンド回線をサポートします。[E]:外部 LSA を処理できます。[MC]:IP マルチキャストを転送します。[N]:タイプ 7 LSA をサポートします。[R]:ルータはアクティブです。[V6]:IPv6 ルーティングの計算に含めます。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
リンクステート ID(インターフェイス ID)。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
チェックサム |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
長さ |
LSA の長さ(バイト数)。 |
Router Priority |
送信元ルータのインターフェイス プライオリティ。 |
Link Local Address |
インターフェイスのリンクローカル アドレス。 |
Number of Prefixes |
リンクに関連付けられたプレフィックスの数。 |
Prefix Address and Length |
リンクに関連付けられたプレフィックスのリスト。 |
Options |
LA は、プレフィックスがローカル アドレスであることを示します。MC は、プレフィックスがマルチキャスト対応であることを示します。NU は、プレフィックスがユニキャスト対応ではないことを示します。P は、プレフィックスが NSSA エリア境界で伝播される必要があることを示します。 |
次に、network キーワードを指定した show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database network
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.206) (Process ID 1)
Net Link States (Area 0)
LS age: 1915
Options: (V6-Bit E-Bit R-bit DC-Bit)
LS Type: Network Links
Link State ID: 1 (Interface ID of Designated Router)
Advertising Router: 10.0.0.207
LS Seq Number: 80000004
Checksum: 0x4330
Length: 36
Attached Router: 10.0.0.207
Attached Router: 0.0.0.1
Attached Router: 10.0.0.206
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPFv3 Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID 1 |
OSPFv3 プロセス名です。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
Options |
次のようなタイプ オブ サービスのオプションです(タイプ 0 に限る)。 [DC]:デマンド回線をサポートします。[E]:外部 LSA を処理できます。[MC]:IP マルチキャストを転送します。[N]:タイプ 7 LSA をサポートします。[R]:ルータはアクティブです。[V6]:IPv6 ルーティングの計算に含めます。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
指定ルータのリンクステート ID です。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
チェックサム |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
長さ |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
Attached Router |
ネットワークに接続されているルータをルータ ID で示したリストです。 |
次に、prefix キーワードを指定した show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database prefix
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.206) (Process ID 1)
Intra Area Prefix Link States (Area 1)
Routing Bit Set on this LSA
LS age: 356
LS Type: Intra-Area-Prefix-LSA
Link State ID: 0
Advertising Router: 10.0.0.206
LS Seq Number: 8000001e
Checksum: 0xcdaa
Length: 44
Referenced LSA Type: 2001
Referenced Link State ID: 0
Referenced Advertising Router: 10.0.0.206
Number of Prefixes: 1
Prefix Address: 8006::
Prefix Length: 56, Options: None, Metric: 1
フィールド |
説明 |
---|---|
OSPFv3 Router with ID |
ルータ ID 番号。 |
Process ID 1 |
OSPFv3 プロセス名です。 |
LS age |
リンクステートの経過時間です。 |
LS Type |
リンクステート タイプです。 |
Link State ID |
指定ルータのリンクステート ID です。 |
Advertising Router |
アドバタイジング ルータの ID です。 |
LS Seq Number |
リンクステート シーケンスです(古い LSA や重複する LSA の検出)。 |
チェックサム |
リンクステート チェックサムです(LSA の内容すべての Fletcher チェックサム)。 |
長さ |
LSA の長さ(バイト数)です。 |
Referenced LSA Type |
参照されているプレフィックスのルータ LSA またはネットワーク LSA。 |
Referenced Link State ID |
ルータまたはネットワーク LSA のリンクステート ID。 |
Referenced Advertising Router |
参照される LSA のアドバタイジング ルータ。 |
Number of Prefixes |
LSA にリストされたプレフィックスの数。 |
Prefix Address |
ルータまたはネットワークに関連付けられたプレフィックス。 |
Prefix Length |
プレフィックスの長さ。 |
Options |
LA は、プレフィックスがローカル アドレスであることを示します。MC は、プレフィックスがマルチキャスト対応であることを示します。NU は、プレフィックスがユニキャスト対応ではないことを示します。P は、プレフィックスが NSSA エリア境界で伝播される必要があることを示します。 |
メトリック |
プレフィックスのコスト。 |
次に、router キーワードを指定した show ospfv3 database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 database router
OSPFv3 Router with ID (10.0.0.206) (Process ID 1)
Router Link States (Area 0)
LS age: 814
Options: (V6-Bit E-Bit R-bit)
LS Type: Router Links
Link State ID: 0
Advertising Router: 0.0.0.1
LS Seq Number: 8000003c
Checksum: 0x51ca
Length: 56
Number of Links: 2
Link connected to: a Transit Network
Link Metric: 10
Local Interface ID: 1
Neighbor (DR) Interface ID: 1
Neighbor (DR) Router ID: 10.0.0.207
Link connected to: a Transit Network
Link Metric: 10
Local Interface ID: 2
Neighbor (DR) Interface ID: 1
Neighbor (DR) Router ID: 10.0.0.0
インターフェイスへのフラッディングを待機している Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)リンクステート アドバタイズメント(LSA)のリストを表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 flood-list コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] [ area-id ] flood-list [ type interface-path-id ]
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
||
area-id |
(任意)特定のエリアを定義するのに使用するエリア番号。 |
||
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospfv3 flood-list コマンドを使用して、OSPFv3 パケットのペーシングを表示します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、tenGigE インターフェイス 0/3/0/0 上で実行される OSPFv3 1 プロセスのエントリ 3 つを表示している show ospfv3 flood-list コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 flood-list tenGigE 0/3/0/0
Flood Lists for OSPFv3 1
Interface tenGigE 0/3/0/0, Queue length 3
Link state retransmission due in 24 msec
Displaying 3 entries from flood list:
Type LS ID ADV RTR Seq NO Age Checksum
3 0.0.0.199 10.0.0.207 0x80000002 3600 0x00c924
3 0.0.0.200 10.0.0.207 0x80000002 3600 0x008966
4 10.0.0.206 10.0.0.207 0x80000008 0 0x001951
フィールド |
説明 |
---|---|
Interface |
情報が表示されるインターフェイス。 |
Queue length |
フラッディングを待機している LSA の数。 |
Link state retransmission due in |
次のリンクステート送信までの時間。 |
Type |
LSA のタイプ。 |
LS ID |
LSA のリンクステート ID。 |
ADV RTR |
アドバタイズ ルータの IP アドレス。 |
Seq NO |
LSA のシーケンス番号。 |
Age |
LSA の経過時間(秒単位)。 |
Checksum |
LSA のチェックサム。 |
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)インターフェイス情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 interface コマンドを使用します。
show ospfv3 [process-name] [area-id] interface [ type interface-path-id ]
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
||
area-id |
(任意)特定のエリアを定義するのに使用するエリア番号。 |
||
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospfv3 interface コマンドは、2 つの隣接ルータの隣接関係が形成されていないときに使用します。隣接関係とは、ルータが別のルータを検出したときに、データベースを同期化することです。
出力を調べて、物理リンクおよびプロトコル ステータスを確認したり、ネットワーク タイプおよびタイマーの間隔が隣接するルータの値と一致していることを確認したりできます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、tenGigE インターフェイス 0/25/0/0 が指定されている場合の、show ospfv3 interface コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 interface GigabitEthernet 0/ 2 5 / 0 0 /0tenGigE/25/0/0 is up, line protocol is up up Link Local address fe80::203213:a0ff1aff:fe9dfe14:f3fe3faa, Interface ID 2 Area 0, Process ID 1foo, Instance ID 0, Router ID 101.01.01.2061 Network Type BROADCAST, Cost: 101 BFD enabled, interval 300 msec, multiplier 5 Transmit Delay is 1 sec, State BDR, Priority 1 Designated Router (ID) 102.02.02.2072, local address fe80::20421b:c0ff53ff:fe22fe74:73feeab6 Backup Designated router (ID) 101.01.01.2061, local address fe80::203213:a0ff1aff:fe9dfe14:f3fe3faa Timer intervals configured, Hello 10, Dead 40, Wait 40, Retransmit 5 Hello due in 00:00:06 Index 0/21/1, flood queue length 0 Next 0(0)/0(0)/0(0) Last flood scan length is 21, maximum is 92 Last flood scan time is 0 msec, maximum is 1 0 msec Neighbor Count is 1, Adjacent neighbor count is 1 Adjacent with neighbor 102.02.02.207 2 (Designated Router) Suppress hello for 0 neighbor(s)
フィールド |
説明 |
---|---|
tenGigE |
物理リンクのステータス、およびプロトコルの動作ステータス。 |
Link Local Address |
インターフェイスのリンク ローカル アドレスおよびインターフェイス ID。 |
Area |
OSPFv3 エリア ID、プロセス ID、インスタンス ID、およびルータ ID。 |
Transmit Delay |
転送遅延およびインターフェイス ステート。 |
Designated Router |
指定ルータ ID および各インターフェイス IPv6 アドレス。 |
Backup Designated router |
バックアップ指定ルータ ID および各インターフェイス IPv6 アドレス。 |
Timer intervals configured |
タイマー インターバルの設定 |
Hello |
次の hello パケットをこのインターフェイス上に送信するまでの秒数 |
Index 0/2/1 |
リンク、エリア、および自律システムのフラッディング インデックスとフラッディング キュー エントリの数。 |
Next 0(0)/0(0)/0(0) |
次のリンク、エリアおよび自律システムは、情報、データ ポインタ、および索引をフラッディングします。 |
Last flood scan length |
最後のフラッディング スキャンの長さ。 |
Last flood scan time |
最後のフラッディング スキャンの時間(ミリ秒単位)。 |
Neighbor Count |
ネットワーク ネイバーの数、および隣接ネイバーのリスト。 |
Suppress hello |
hello メッセージを抑制しているネイバーの数。 |
キュー ディスパッチ値、ピーク長、および制限に関する情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 message-queue コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] message-queue
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
なし
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospfv3 message-queue コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#show ospfv3 message-queue
Mon May 31 16:07:47.143 CEST
OSPFv3 Process 0
Hello Thread Packet Input Queue:
Current queue length: 0
Peak queue length: 2
Queue limit: 5000
Packets received: 104091
Packets processed: 104091
Packets dropped: 0
Processing quantum: 10
Full quantum used: 0
Pulses sent: 104089
Pulses received: 104089
Router Thread Message Queue
Current queue length: 0
Peak queue length: 2
Low queue limit: 8000
Medium queuing limit: 9000
High queuing limit: 9500
Messages queued: 1472
Messages deleted: 0
Messages processed: 1472
Low queue drops: 0
Medium queue drops: 0
High queue drops: 0
Processing quantum: 300
Full quantum used: 0
Pulses sent: 1484
Pulses received: 1484
個別インターフェイス単位で Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ネイバー情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 neighbor コマンドを使用します。
show ospfv3 [process-name] [area-id] neighbor [ type interface-path-id ] [neighbor-id] [detail]
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
||
area-id |
(任意)エリア ID。エリアを指定しない場合は、すべてのエリアが表示されます。 |
||
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
neighbor-id |
(任意)ネイバー ルータ ID です。 |
||
detail |
(任意)指定されたすべてのネイバーの詳細を表示します(すべてのネイバーをリストします)。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospfv3 neighbor コマンドは、2 つの隣接ルータの隣接関係が形成されていないときに使用します。隣接関係とは、ルータが別のルータを検出したときに、データベースを同期化することです。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、各ネイバーのサマリー情報を 2 行に表示する show ospfv3 neighbor コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 neighbor Neighbors for OSPFv3 1 Neighbor ID Pri State Dead Time Interface ID Interface 10.0.0.207 1 FULL/ - 00:00:35 3 tenGigE 0/3/0/0 Neighbor is up for 01:08:05 10.0.0.207 1 FULL/DR 00:00:35 2 Ethernet0/0/0/0 Neighbor is up for 01:08:05 Total neighbor count: 2
フィールド |
説明 |
---|---|
ID |
ネイバー ルータ ID。 |
Pri |
指定ルータの選択のルータ プライオリティ。プライオリティが 0 のルータは、指定ルータまたはバックアップ指定ルータとして選択されません。 |
State |
OSPFv3 ステート。 |
Dead Time |
OSPFv3 がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Interface ID |
ルータ上のインターフェイスを一意に識別する番号。 |
Interface |
このネイバーに接続するインターフェイスの名前。 |
Neighbor is up |
OSPFv3 ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
次に、ネイバー ID と一致するネイバーに関するサマリー情報を示す出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 neighbor 10.0.0.207 Neighbors for OSPFv3 1 Neighbor 10.0.0.207 In the area 0 via interface Ethernet0/0/0/0 Neighbor: interface-id 2, link-local address fe80::204:c0ff:fe22:73fe Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes DR is 10.0.0.207 BDR is 10.0.0.206 Options is 0x13 Dead timer due in 00:00:38 Neighbor is up for 01:09:21 Index 0/1/2, retransmission queue length 0, number of retransmission 1 First 0(0)/0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)/0(0) Last retransmission scan length is 1, maximum is 1 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec Neighbor 10.0.0.207 In the area 1 via interface tenGigE 0/3/0/0 Neighbor: interface-id 3, link-local address fe80::3034:30ff:fe33:3742 Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes Options is 0x13 Dead timer due in 00:00:38 Neighbor is up for 01:09:21 Index 0/1/1, retransmission queue length 0, number of retransmission 1 First 0(0)/0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)/0(0) Last retransmission scan length is 1, maximum is 1 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec Total neighbor count: 2
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ネイバー ルータ ID。 |
In the area |
OSPFv3 ネイバーが認識されるエリアおよびインターフェイス。 |
link-local address |
インターフェイスのリンクローカル アドレス。 |
Neighbor priority |
ネイバーおよびネイバー状態のルータ プライオリティ。 |
State |
OSPFv3 ステート。 |
state changes |
このネイバーの状態変化の数。 |
DR is |
指定ルータのネイバー ID。 |
BDR is |
バックアップ指定ルータのネイバー ID。 |
Options |
hello packet options フィールドの内容(E ビットのみ。有効値は 0 および 2 です。2 はエリアがスタブでないことを示し、0 はエリアがスタブであることを示します)。 |
Dead timer |
OSPFv3 がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Neighbor is up |
OSPFv3 ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Index |
このコマンドのインデックスと残りの行には、ネイバーから受信したフラッディング情報に関する詳細情報が提供されます。 |
次に、インターフェイスおよびネイバー ID を指定したときに、インターフェイス上のネイバー ID が一致するネイバーを表示しているサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 neighbor tenGigE 0/3/0/1 10.0.0.207
Neighbors for OSPFv3 1
Neighbor 10.0.0.207
In the area 0 via interface tenGigE 0/3/0/1
Neighbor: interface-id 2, link-local address fe80::204:c0ff:fe22:73fe
Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes
DR is 10.0.0.207 BDR is 10.0.0.206
Options is 0x13
Dead timer due in 00:00:39
Neighbor is up for 01:11:21
Index 0/1/2, retransmission queue length 0, number of retransmission 1
First 0(0)/0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)/0(0)
Last retransmission scan length is 1, maximum is 1
Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec
Total neighbor count: 1
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ネイバー ルータ ID。 |
In the area |
OSPFv3 ネイバーが認識されるエリアおよびインターフェイス。 |
link-local address |
インターフェイスのリンクローカル アドレス。 |
Neighbor priority |
ネイバーおよびネイバー状態のルータ プライオリティ。 |
State |
OSPFv3 ステート。 |
state changes |
このネイバーの状態変化の数。 |
DR is |
指定ルータのネイバー ID。 |
BDR is |
バックアップ指定ルータのネイバー ID。 |
Options |
hello packet options フィールドの内容(E ビットのみ。有効値は 0 および 2 です。2 はエリアがスタブでないことを示し、0 はエリアがスタブであることを示します)。 |
Dead timer |
OSPFv3 がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Neighbor is up |
OSPFv3 ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Index |
このコマンドのインデックスと残りの行には、ネイバーから受信したフラッディング情報に関する詳細情報が提供されます。 |
次に、インターフェイスを指定したときに、インターフェイス上のネイバーすべてを表示しているサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 neighbor tenGigE 0/3/0/1
Neighbors for OSPFv3 1
Neighbor ID Pri State Dead Time Interface ID Interface
10.0.0.207 1 FULL/DR 00:00:37 2 tenGigE 0/3/0/1
Neighbor is up for 01:12:33
Total neighbor count: 1
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor ID |
ネイバー ルータ ID。 |
Pri |
指定ルータの選択のルータ プライオリティ。プライオリティが 0 のルータは、指定ルータまたはバックアップ指定ルータとして選択されません。 |
State |
OSPF ステート。 |
Dead Time |
OSPF がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Interface ID |
ルータ上のインターフェイスを一意に識別する番号。 |
Interface |
このネイバーに接続するインターフェイスの名前。 |
Neighbor is up |
OSPF ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
次に、tenGigE インターフェイス 0/3/0/1 に関するネイバーの詳細情報を表示しているサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 neighbor tenGigE 0/3/0/1 detail
Neighbors for OSPFv3 1
Neighbor 10.0.0.207
In the area 0 via interface tenGigE 0/3/0/1
Neighbor: interface-id 2, link-local address fe80::204:c0ff:fe22:73fe
Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes
DR is 10.0.0.207 BDR is 10.0.0.206
Options is 0x13
Dead timer due in 00:00:39
Neighbor is up for 01:13:40
Index 0/1/2, retransmission queue length 0, number of retransmission 1
First 0(0)/0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)/0(0)
Last retransmission scan length is 1, maximum is 1
Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec
Total neighbor count: 1
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
ネイバー ルータ ID。 |
In the area |
OSPFv3 ネイバーが認識されるエリアおよびインターフェイス。 |
link-local address |
インターフェイスのリンクローカル アドレス。 |
Neighbor priority |
ネイバーおよびネイバー状態のルータ プライオリティ。 |
State |
OSPFv3 ステート。 |
state changes |
このネイバーの状態変化の数。 |
DR is |
指定ルータのネイバー ID。 |
BDR is |
バックアップ指定ルータのネイバー ID。 |
Options |
hello packet options フィールドの内容(E ビットのみ。有効値は 0 および 2 です。2 はエリアがスタブでないことを示し、0 はエリアがスタブであることを示します)。 |
Dead timer |
OSPFv3 がネイバー デッドを宣言するまでに経過する時間(時:分:秒)。 |
Neighbor is up |
OSPFv3 ネイバーがアップ状態になっている期間(時:分:秒)。 |
Index |
このコマンドのインデックスと残りの行には、ネイバーから受信したフラッディング情報に関する詳細情報が提供されます。 |
次に、tenGigE インターフェイス 0/5/0/0 に関する BFD がイネーブルのネイバーの情報を表示している出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 neighbor detail Thu Sep 11 02:02:46.267 UTC Neighbors for OSPFv3 foo Neighbor 2.2.2.2 In the area 0 via interface tenGigE 0/5/0/0 BFD enabled Neighbor: interface-id 2, link-local address fe80::21b:53ff:fe74:eab6 Neighbor priority is 1, State is FULL, 6 state changes DR is 2.2.2.2 BDR is 1.1.1.1 Options is 0x13 Dead timer due in 00:00:32 Neighbor is up for 00:06:16 Index 1/1/1, retransmission queue length 0, number of retransmission 1 First 0(0)/0(0)/0(0) Next 0(0)/0(0)/0(0) Last retransmission scan length is 1, maximum is 1 Last retransmission scan time is 0 msec, maximum is 0 msec Total neighbor count: 1
ローカル ルータが指定された Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ネイバーおよびインターフェイスに対して行っている保留中のリンクステート要求の最初の 10 個を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 request-list コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] [ area-id ] request-list [ type interface-path-id ] [ neighbor-id ]
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
||
area-id |
(任意)エリア ID。エリアを指定しない場合は、すべてのエリアが表示されます。 |
||
type |
(任意)インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
(任意)物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
neighbor-id |
(任意)OSPFv3 ネイバーのルータ ID です。この引数は、IPv4 アドレスに類似した、32 ビットのドット付き 10 進表記である必要があります。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、2 つのネイバー ルータでデータベースが同期されていない場合や、それらのルータ間に隣接関係が形成されない場合などに使用します。隣接関係とは、ルータが別のルータを検出したときに、データベースを同期化することです。
リストを参照すると、1 台のルータが特定のデータベース更新のリクエストを試みているかどうかを判断できます。一般に、リストで中断中であると示されているエントリは、アップデートの配布中でないことを示します。このような動作の原因として考えられる理由の 1 つは、ルータ間における最大伝送単位(MTU)の不一致です。
このリストを参照して、破損していないことを確認することもできます。リストには、実際に存在しているデータベース エントリが示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、OSPFv3 1 プロセス上のネイバー 10.0.0.207 の要求リストを表示するサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 1 request-list 10.0.0.207 tenGigE 0/3/0/0
Request Lists for OSPFv3 1
Neighbor 10.0.0.207, interface tenGigE 0/3/0/0 address fe80::3034:30ff:fe33:3742
Type LS ID ADV RTR Seq NO Age Checksum
1 192.168.58.17 192.168.58.17 0x80000012 12 0x0036f3
2 192.168.58.68 192.168.58.17 0x80000012 12 0x00083f
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
隣接ルータのルータ ID。 |
interface |
このネイバーに接続するインターフェイスの名前。 |
address |
ネイバーの IPv6 アドレス。 |
Type |
リンクステート アドバタイズメント(LSA)のタイプ。 |
LS ID |
LSA のリンクステート ID |
ADV RTR |
アドバタイジング ルータのルータ ID。 |
Seq NO |
LSA のシーケンス番号. |
Age |
LSA の経過時間(秒単位)。 |
Checksum |
LSA のチェックサム。 |
ローカル ルータが指定されたインターフェイス経由で指定されたネイバーに送信する、再送信リスト内のリンクステート エントリの最初の 10 個を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 retransmission-list コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] [ area-id ] retransmission-list [ type interface-path-id ] [ neighbor-id ]
process-name |
(任意)Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
||
area-id |
(任意)エリア ID。エリアを指定しない場合は、すべてのエリアが表示されます。 |
||
type |
(任意)インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
(任意)物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
neighbor-id |
(任意)OSPFv3 ネイバーの IP アドレスです。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、2 つのネイバー ルータでデータベースが同期されていない場合や、それらのルータ間に隣接関係が形成されない場合などに使用します。隣接関係とは、ルータが別のルータを検出したときに、データベースを同期化することです。
リストを参照すると、1 台のルータが特定のデータベース更新のリクエストを試みているかどうかを判断できます。一般に、リストで中断中であると示されているエントリは、アップデートの配布中でないことを示します。このような動作の原因として考えられる理由の 1 つは、ルータ間における最大伝送単位(MTU)の不一致です。
このリストを参照して、破損していないことを確認することもできます。リストには、実際に存在しているデータベース エントリが示されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、tenGigE インターフェイス 0/3/0/0 上のネイバー 10.0.124.4 に対する再送信リストを表示するサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#show ospfv3 retransmission-list 10.0.124.4 tenGigE 0/3/0/0
Neighbor 10.0.124.4, interface tenGigE 0/3/0/0 address fe80::3034:30ff:fe33:3742
フィールド |
説明 |
---|---|
Neighbor |
隣接ルータのルータ ID。 |
interface |
このネイバーに接続するインターフェイスの名前。 |
address |
ネイバーの IPv6 アドレス。 |
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ルート テーブルを表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 routes コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] routes [ external | connected ] [ ipv6-prefix/prefix-length ]
show ospfv3 [ process-name ] routes summary
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospf コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
external |
(任意)他のプロトコルから再配布されたルートを表示します。 |
connected |
(任意)接続されているルートを表示します。 |
ipv6-prefix |
(任意)IP Version 6(IPv6)プレフィックスです。これにより、特定のルートへの出力が制限されます。 この引数は、RFC 2373 に記述されている形式である必要があります。RFC 2373 では、コロンで区切った 16 ビット値を使用して 16 進数でアドレスを指定します。 |
/prefix-length |
(任意)IPv6 プレフィックスの長さです。これは、プレフィックス(アドレスのネットワーク部)を構成するアドレスの上位隣接ビット数を示す 10 進数値です。10 進数値の前にスラッシュを付ける必要があります。 |
summary |
ルート テーブルのサマリーを表示します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospfv3 routes コマンドを使用して、OSPFv3 プライベート ルーティング テーブル(OSPFv3 によって計算されるルートだけを含む)を表示します。ルーティング情報ベース(RIB)内のルートに異常がある場合、ルートの OSPFv3 コピーをチェックして、RIB の内容と一致するかどうかを判断してください。一致しない場合は、OSPFv3 と RIB の間に同期化の問題があります。ルートが一致している場合にルートが正しくないときは、OSPFv3 におけるルーティングの計算でエラーが発生しています。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、OSPFv3 プロセス 1 のルート テーブルを表示するサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 1 routes Route Table for OSPFv3 1 with ID 10.3.4.2 * 3000:11:22::/64, Inter, cost 21/0, area 1 tenGigE 0/3/0/0, fe80::3034:30ff:fe33:3742 10.0.0.207/200 * 3000:11:22:1::/64, Inter, cost 31/0, area 1 tenGigE 0/3/0/0, fe80::3034:30ff:fe33:3742 10.0.0.207/1 * 3333::/56, Ext2, cost 20/1, P:0 F:0 tenGigE 0/3/0/0, fe80::3034:30ff:fe33:3742 10.0.0.207/0 * 6050::/56, Ext2, cost 20/1, P:0 F:0 tenGigE 0/3/0/0, fe80::3034:30ff:fe33:3742 10.0.0.207/1 * 7002::/56, Intra, cost 10/0, area 0 tenGigE 0/0/0/0, connected * 3000:11:22::/64, Inter, cost 21/0, area 1 tenGigE 0/3/0/0, fe80::3034:30ff:fe33:3742 10.0.0.207/200
フィールド |
説明 |
---|---|
3000:11:22::/64 |
ローカル ルータへのルート プレフィックス。 |
Inter |
プレフィックス 3000:11:22::/64 はエリア間です。 |
cost 21/0 |
プレフィックス 3000:11:22::/64 に到達するために必要なリンク コストの合計。0.この例では、20 が外部コストです。 |
tenGigE 0/3/0/0 |
プレフィックス 3000:11:22::/64 宛てのパケットは tenGigE 0/3/0/0 インターフェイスに送信されます。 |
fe80::3034:30ff:fe33:3742 |
プレフィックス 3000:11:22::/64 へのパスのネクスト ホップ ルータ。 |
10.0.0.207 |
ルータ 10.0.0.207 はこのルートをアドバタイズするルータです。 |
RIB スレッドの統計情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 statistics rib-thread コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name [ area-id ] ] statistics rib-thread
process-name | (任意)OSPF ルーティング プロセスを一意に識別する名前。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
area id | (任意)特定のエリアを定義するのに使用するエリア番号。 |
なし
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show ospfv3 statistics rib-thread コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#show ospfv3 0 statistics rib-thread
Mon May 10 17:48:29.011 CEST
OSPFv3 0 RIB thread statistics
Queue statistics:
Last entry dequeue 10127056 msecs ago (14:59:42.171)
RIB thread active NO
Total RIB thread signals 30
Current queue length 0
Maximum queue length 2
Total entries queued 31
Total entries dequeued 31
Maximum latency (msec) 5.000
Average latency (msec) 0.323
Queue errors:
Enqueue errors 0
Dequeue errors 0
RIB batch statistics:
Batches sent to RIB 31
Batch all routes OK 31
Batch some routes backup 0
RIB batch errors:
Batches version mismatch 0
Batches missing connection 0
Batches no table 0
Batch route table limit 0
Batch route errors 0
Batch errors 0
Route table limit 0
Route path errors 0
Route errors 0
Path table limit 0
Path errors 0
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)集約サマリー アドレス情報を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 summary-prefix コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] summary-prefix
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
summary-prefix コマンドを使用して、外部ルートの集約を設定し、設定されたサマリー アドレスを表示する場合は、show ospfv3 summary-prefix コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、OSPFv3 1 プロセスのサマリー プレフィックス アドレスを表示するサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 1 summary-prefix
OSPFv3 Process 1, Summary-prefix
4004:f000::/32 Metric 20, Type 2, Tag 0
フィールド |
説明 |
---|---|
4004:f000::/32 |
IPv6 プレフィックスの範囲に対して指定するサマリー プレフィックスです。IPv6 プレフィックスの長さ。 |
Metric |
サマリー ルートのアドバタイズに使用されるメトリック。 |
Type |
外部リンクステート アドバタイズメント(LSA)メトリック タイプ。 |
Tag |
ルート マップで再配布を制御するための「match」値として使用できるタグ値。 |
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)仮想リンクのパラメータおよび現在の状態を表示するには、 XR EXEC モード で show ospfv3 virtual-links コマンドを使用します。
show ospfv3 [ process-name ] virtual-links
process-name |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスを一意に識別する名前です。プロセス名は、router ospfv3 コマンドで定義されます。この引数が含まれている場合、指定されたルーティング プロセスの情報だけが表示されます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show ospfv3 virtual-links コマンドに表示される情報は、OSPFv3 ルーティング操作をデバッグする際に有用です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、OSPFv3 1 プロセスの仮想リンクを表示するサンプル出力を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ospfv3 1 virtual-links Virtual Links for OSPFv3 1 Virtual Link to router 172.31.101.2 is up Interface ID 16, IPv6 address 3002::206 Transit area 0.0.0.1, via interface tenGigE 0/3/0/0, Cost of using 11 Transmit Delay is 5 sec, State POINT_TO_POINT, Timer intervals configured, Hello 10, Dead 40, Wait 40, Retransmit 5 Hello due in 0:00:08 Adjacency State FULL
フィールド |
説明 |
---|---|
Virtual Link to router is up |
OSPFv3 ネイバー、およびそのネイバーとのリンクがアップまたはダウン状態であるか指定します。 |
Interface ID |
仮想リンク インターフェイスの ID。 |
IPv6 address |
仮想リンクのエンドポイントの IPv6 アドレス。 |
Transit area |
仮想リンクが形成される通過エリア。 |
via interface |
仮想リンクが形成されるインターフェイス。 |
Cost |
仮想リンクによって OSPF ネイバーに到達するコスト。 |
Transmit Delay |
仮想リンク上の送信遅延。 |
State POINT_TO_POINT |
OSPFv3 ネイバーの状態。 |
Timer intervals |
リンク用に設定されたさまざまなタイマー インターバル |
Hello due in |
次の Hello メッセージがネイバーから予期される場合(時:分:秒)。 |
Adjacency State |
ネイバー間の隣接状態。 |
ルータ上で実行されている Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)プロセスに関する情報を表示するには、 XR EXEC モード で show protocols コマンドを使用します。
show protocols [ afi-all | ipv4 | ipv6 ] [ all | protocol ]
afi-all |
(任意)すべてのアドレス ファミリを指定します。 |
ipv4 |
(任意)IPv4 アドレス ファミリを指定します。 |
ipv6 |
(任意)IPv6 アドレス ファミリを指定します。 |
all |
(任意)指定されたアドレス ファミリのすべてのプロトコルを指定します。 |
protocol |
(任意)ルーティング プロトコルを指定します。IPv4 アドレス ファミリの場合、オプションは次のとおりです。 IPv6 アドレス ファミリの場合、オプションは次のとおりです。 |
デフォルトのアドレス ファミリは IPv4 です。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り |
次に、show protocols コマンドの出力例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show protocols ipv6 ospfv3 Routing Protocol OSPFv3 1 Router Id:10.0.0.1 Distance:110 Redistribution: None Area 0 tenGigE 0/2/0/2 Loopback1
フィールド |
説明 |
---|---|
Router Id |
OSPFv3 プロセスのルータ ID。 |
Distance |
プロトコルのアドミニストレーティブ ディスタンス。この距離は、IS-IS などの他のプロトコルではなく、ルーティング情報ベース(RIB)がルートに付与するプライオリティを決定します。 |
Redistribution |
この OSPFv3 プロセスがルートを再配布するプロトコル。 |
Area |
このプロセスで定義される OSPFv3 エリア、およびその関連インターフェイス。 |
OSPFv3 インスタンスの SNMP コンテキストを指定するには、ルータ コンフィギュレーション モードまたは VRF コンフィギュレーション モードで snmp context コマンドを使用します。SNMP コンテキストを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
snmp context context_name
no snmp context context_name
context_name | OSPFv3 インスタンスの SNMP コンテキストの名前を指定します。 |
SNMP コンテキストは指定されていません。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
snmp-server コマンドは、OSPF インスタンスに対する SNMP 要求を実行するように設定する必要があります。snmp-server コマンドの使用については、『System Management Command Reference』の「SNMP Server Commands」のモジュールを参照してください。
(注) |
SNMP コンテキストをプロトコル インスタンス、トポロジ、または VRF エンティティにマッピングするには、snmp-server context mapping コマンドを使用します。ただし、このコマンドの feature オプションは OSPFv3 プロトコルでは機能しません。 |
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 インスタンス 100 の SNMP コンテキスト foo を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#snmp context foo
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server host 10.0.0.2 traps version 2c public udp-port 1620 RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server community public RW RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server contact foo RP/0/RP0/CPU0:router(config)#snmp-server community-map public context foo
snmp-server host 10.0.0.2 traps version 2c public udp-port 1620
snmp-server community public RW
snmp-server contact foo
snmp-server community-map public context foo
router ospfv3 100
router-id 2.2.2.2
bfd fast-detect
nsf cisco
snmp context foo
area 0
interface Loopback1
!
!
area 1
interface tenGigE 0/2/0/1
demand-circuit enable
!
interface POS0/3/0/0
!
interface POS0/3/0/1
!
!
!
OSPFv3 インスタンスの SNMP トラップをイネーブルにするには、VRF コンフィギュレーション モードで snmp trap コマンドを使用します。OSPFv3 インスタンスの SNMP トラップをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
snmp trap
no snmp trap
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
ディセーブル
OSPFv3 VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例は、VRF vrf-1 で OSPFv3 インスタンス 100 の SNMP トラップをイネーブルにする方法を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)#vrf vrf-1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf-vrf)#snmp trap
ウィンドウ サイズおよびウィンドウのトラップの最大数の設定によって、OSPFv3 によって送信されるトラップの数を制御するには、ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション モードまたは OSPFv3 VRF コンフィギュレーション モードで snmp trap rate-limit コマンドを使用します。ウィンドウ サイズおよびウィンドウのトラップの最大数の設定を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
snmp trap rate-limit window-size max-num-traps
no snmp trap rate-limit window-size max-num-traps
window-size | トラップ レート制限スライディング ウィンドウのサイズを指定します。範囲は 2 ~ 60 ウィンドウです。 |
max-num-traps | ウィンドウの時間に送信されるトラップの最大数を指定します。範囲は 0 ~ 300 トラップです。 |
なし
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
OSPFv3 VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、VRF vrf1 の OSPFv3 インスタンス 100 に対して、トラップ レート制限スライディング ウィンドウのサイズを 50 に設定し、送信されるトラップの最大数を 250 に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 100 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)#vrf vrf1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-vrf)#snmp trap rate-limit 50 250
Shortest Path First(SPF)の実行中にグローバル ルーティング情報ベース(RIB)への OSPFv3 プレフィックスのインストールに優先順位を設定するには、 XR コンフィギュレーション モード または VRF コンフィギュレーション モードで spf prefix-priority コマンドを使用します。システムのデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spf prefix-priority route-policy policy-name [disable]
spf prefix-priority route-policy policy-name
route-policy | ルートのインストールに優先順位を設定するルート ポリシーを指定します。 |
policy-name | ルート ポリシーの名前。 |
disable | SPF プレフィックスのプライオリティをディセーブルにします。 |
SPF プレフィックス優先順位付けはディセーブルです。
VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf | 読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 SPF プレフィックス優先順位付けを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# prefix-set ospf3-critical-prefixes RP/0/RP0/CPU0:router(config-pfx)# 66.0.0.0/16 RP/0/RP0/CPU0:router(config-pfx)# end-set RP/0/RP0/CPU0:router(config)# route-policy ospf3-spf-priority RP/0/RP0/CPU0:router(config-rpl)# if destination in ospf-critical-prefixes then set spf-priority critical endif RP/0/RP0/CPU0:router(config-rpl)# end-policy RP/0/RP0/CPU0:router(config-rpl)# commit RP/0/RP0/CPU0:router(config-rpl)# exit RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# router-id 66.0.0.1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# spf prefix-priority route-policy ospf-spf-priority
エリアを Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)のスタブ エリアとして定義するには、エリア コンフィギュレーション モードで stub コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
stub [no-summary]
no stub
no-summary |
(任意)エリア境界ルータ(ABR)によるスタブ エリアへのサマリー リンク アドバタイズメントの送信を無効にします。このオプションが指定されているエリアを完全スタブ エリアと呼びます。 |
スタブ エリアは定義されていません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
スタブ エリアのすべてのルータで stub コマンドを設定する必要があります。スタブ エリアの ABR で default-cost area コマンドを使用して、ABR によってスタブ エリアにアドバタイズされるデフォルト ルートのコストを指定します。
スタブ エリア ルータ コンフィギュレーション コマンドは、stub コマンドと default-cost コマンドの 2 つです。スタブ エリアに接続されているすべてのルートで、エリアは、stub コマンドを使用してスタブ エリアとして設定される必要があります。スタブ エリアに接続された ABR でのみ default-cost コマンドを使用します。default-cost コマンドは、ABR によってスタブ エリアに生成されるサマリー デフォルト ルートのメトリックを提供します。
スタブ エリアに送信されるリンクステート アドバタイズメント(LSA)の数をさらに減らすには、ABR で no-summary キーワードを設定して、サマリー LSA(LSA タイプ 3)がスタブ エリアに送信されないようにすることができます。
スタブ エリアでは、自律システムの外部のルートに関する情報を受け入れません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、スタブ エリア 5 を作成し、このスタブ エリアに送信されるデフォルト サマリー ルートにコスト 20 を指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 5 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# stub RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# default-cost 20
スタブ ルータがアクティブな場合に自身を起点とするルータ LSA を変更するには、適切なコンフィギュレーション モードで stub-router コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
stub-router router-lsa [ r-bit | v6-bit | max-metric ] [always] [ on-proc-migration interval ] [ on-proc-restart interval ] [ on-switchover interval ] [ on-startup [ interval | wait-for-bgp ] ] [ summary-lsa [metric] ] [ external-lsa [metric] ] [include-stub]
stub-router router-lsa [ r-bit | v6-bit | max-metric ]
router-lsa | 常に、スタブ ルータでルータ リンクステート アドバタイズメント(LSA)を発信するように指定します。 |
r-bit | ルータ LSA は、R ビット クリア(V6 ビット セット)を使用して発信されます。つまり、ノードは中継ルータとして動作しません。直接接続されたネットワーク(OSPF にネイティブ)は、OSPF エリア内で引き続き到達可能です。 |
v6-bit | ルータ LSA は V6 ビット クリア(および R ビット クリア)を使用して発信されます。つまり、ノードは IPv6 トラフィックを受信しません。他の OSPFv3 ルータは、V6 ビット クリアが指定されているノードへのルートをインストールしません。 |
max-metric | ルータ LSA は、最大メトリックで発信されます。r-bit および v6-bit モードとは異なり、代替パスがない場合、ルータは引き続き中継ノードとして動作する可能性があります。 |
always | スタブ ルータ モードは無条件にアクティブになります。 |
on-proc-migration | スタブ ルータ モードは、OSPFv3 プロセスの移行時に目的の期間中、アクティブになります。 |
on-proc-restart | スタブ ルータ モードは、OSPFv3 プロセスの再起動時に目的の期間中、アクティブになります。 |
on-switchover | スタブ ルータ モードは、RP フェールオーバー時に目的の期間中、アクティブになります。 |
on-startup | スタブ ルータ モードは、ルータ起動(ブート)時にアクティブになります(設定された期間中、または BGP コンバージェンスまで)。 |
wait-for-bgp | スタブ ルータ モードは、IPv6 ユニキャスト アドレス ファミリの BGP コンバージェンス時に終了します。このオプションは、グローバル ルーティング テーブルのみで使用でき、デフォルト以外の VRF では使用できません。このオプションは、ルータの起動時に on-startup トリガーでのみサポートされます。 |
summary-lsa | イネーブルの場合、スタブ ルータがアクティブな場合に変更されたメトリックでサマリー LSA がアドバタイズされます。この設定は最大メトリック モードに適用可能です。 r-bit モードでは、ABR/ASBR 機能は暗黙的にディセーブルであり、ルータは中継機能を宣言しないため、ABR/ASBR としてこのノードを使用しません(R ビット クリア)。 イネーブルで、メトリックが明示的に設定されていない場合、アクティブなスタブ ルータが 16711680(0xFF0000)の場合のサマリー LSA のデフォルト メトリック。 |
external-lsa | イネーブルの場合、スタブ ルータがアクティブな場合に変更されたメトリックで外部 LSA がアドバタイズされます。この設定は最大メトリック モードに適用可能です。 r-bit モードでは、ABR/ASBR 機能は暗黙的にディセーブルであり、ルータは中継機能を宣言しないため、ABR/ASBR としてこのノードを使用しません(R ビット クリア)。 イネーブルで、メトリックが明示的に設定されていない場合、アクティブなスタブ ルータが 16711680(0xFF0000)の場合の外部 LSA のデフォルト メトリック。 |
include-stub | イネーブルの場合、スタブ ルータがアクティブな場合にルータ LSA を参照しているエリア内プレフィックス LSA は最大メトリック(0xffff)でアドバタイズされます。 ネットワーク LSA を参照しているエリア内プレフィックス LSA はメトリックを変更しません。 r-bit および max-metric モードで使用できます。 スタブ ルータがアクティブな場合、通常 LA ビット セットおよび 0 メトリックでアドバタイズされる /128 プレフィックスも最大メトリックおよび LA ビット クリアでアドバタイズされます。 |
ディセーブル
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
一度にアクティブにできる方式は 1 つだけです(R ビット、V6 ビット、最大メトリック)。方式の同時設定またはトリガーごとに異なる方式は、サポートされていません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
ospf | 読み取り、書き込み |
次に、ルータ LSA を設定し、OSPFv3 VRF vrf_1 で R ビット クリアを使用して発信する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)#vrf vrf_1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-vrf)#stub-router router-lsa r-bit
他のルーティング プロトコルから Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)プロトコルに再配布中のルートの集約アドレスを作成するには、適切なコンフィギュレーション モードで summary-prefix コマンドを使用します。再配布されるルートの集約をやめるには、このコマンドの no 形式を使用します。
summary-prefix ipv6-prefix/prefix-length [ not-advertise ] tag tag
no summary-prefix ipv6-prefix/prefix-length
ipv6-prefix |
IP Version 6(IPv6)プレフィックスの範囲に対して指定するサマリー プレフィックスです。 この引数は、RFC 2373 に記載されている形式にする必要があります。コロン区切りの 16 ビット値を使用して、アドレスを 16 進数で指定します。 |
/prefix-length |
IPv6 プレフィックスの長さです。これは、プレフィックス(アドレスのネットワーク部)を構成するアドレスの上位隣接ビット数を示す 10 進数値です。10 進数値の前にスラッシュを付ける必要があります。 |
not-advertise |
(任意)アドレスとマスクのペアに一致するサマリー ルートがアドバタイズされないようにします。 |
tagtag |
(任意)再配布を制御するための「match」値として使用できるタグ値を指定します。 |
ルータ コンフィギュレーション モードでこのコマンドを使用しなかった場合は、他のルーティング プロトコルから OSFPv3 プロトコルに再配布中のルートの集約アドレスは作成されません。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
OSPFv3 VRF コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
summary-prefix コマンドを使用すると、OSPFv3 自律システム境界ルータ(ASBR)は、アドレスが対応するすべての再配布されたルートの集約として、1 つの外部ルートをアドバタイズします。このコマンドでは、OSPFv3 に再配布されているルートのうち、他のルーティング プロトコルからのルートだけを集約します。
このコマンドを複数回使用して、複数のアドレス グループを集約できます。サマリーのアドバタイズに使用されるメトリックは、すべての特定ルートの中で最小のメトリックです。このコマンドは、ルーティング テーブルの容量縮小に有効です。
OSPFv3 エリア間のルートを集約する場合は、range コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次の例では、サマリー プレフィックス 4004:f000:132 が設定されているときにルート 4004:f000:1::/64、4004:f000:2::/64、および 4004:f000:3::/64 が OSPFv3 に再配布される場合、ルート 4004:f000::/32 だけが外部リンクステート アドバタイズメントにアドバタイズされます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# summary-prefix 4004:f000::/32
ソフトウェアが Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)ネイバーから同じリンクステート アドバタイズメント(LSA)を受け入れる最小間隔を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで timers lsa arrival コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers lsa arrival milliseconds
no timers lsa arrival
milliseconds |
ネイバーからの同じ LSA の到着の受け入れと受け入れの間で経過する必要のある最小遅延時間(ミリ秒単位)です。範囲は 0 ~ 60000 ミリ秒です。 |
1000 ミリ秒
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
timers lsa arrival コマンドを使用して、同じ LSA を受け入れるための最小間隔を制御します。同じ LSA とは、LSA ID 番号、LSA タイプ、およびアドバタイジング ルータ ID が同じ LSA インスタンスを意味します。同じ LSA のインスタンスが、設定されている間隔が経過する前に到着した場合、その LSA はドロップされます。
timers lsa arrival コマンドの milliseconds 値は、ネイバーの timers throttle lsa all コマンドの hold-interval 値以下にすることをお勧めします。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、同一の LSA を受け入れる最小間隔を 2000 ミリ秒に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers throttle lsa all 200 10000 45000 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers lsa arrival 2000
リンクステート アドバタイズメント(LSA)フラッド パケット ペーシングを設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで timers pacing flood コマンドを使用します。デフォルトのフラッド パケット ペーシング値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers pacing flood milliseconds
no timers pacing flood
milliseconds |
フラッディング キュー内の LSA がアップデート間にペーシング処理される時間(ミリ秒単位)。範囲は 5 ミリ秒 ~ 100 ミリ秒です。 |
milliseconds:33
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPFv3 フラッド ペーシング タイマーを設定することにより、OSPF 送信キューでの連続するリンクステート更新パケットのパケット間隔を制御できます。timers pacing flood コマンドを使用して、LSA 更新の実行のペースを制御し、それにより大量の LSA がエリアにフラッディングする結果として発生することのある、CPU またはバッファの使用率が高くなる状況を回避します。
大部分の OSPFv3 展開では、OSPFv3 パケット ペーシング タイマーのデフォルト設定で十分です。OSPFv3 パケットフラッディングの要件を満たす他のすべてのオプションを試みた後でなければ、このパケット ペーシング タイマーを変更しないでください。特に、ネットワーク オペレータは、デフォルトのフラッド タイマーを変更する前に、集約、スタブ エリアの使用方法、キューの調整、およびバッファの調整を優先して行う必要があります。さらに、タイマー値の変更に関するガイドラインはありません。各 OSPFv3 配置は固有であり、ケースバイケース ベースで検討する必要があります。ネットワーク オペレータは、デフォルトのフラッド タイマー値を変更することで生じるリスクを念頭に置く必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 ルーティング プロセス 1 の LSA フラッド パケット ペーシング更新が 55 ミリ秒の間隔で発生するように設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers pacing flood 55
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)リンクステート アドバタイズメント(LSA)を収集してグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔を変更するには、適切なコンフィギュレーション モードで timers pacing lsa-group コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers pacing lsa-group seconds
no timers pacing lsa-group
seconds |
LSA を収集してグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔(秒数)です。範囲は 10 ~ 1800 秒です。 |
seconds:240
OSPFv3 の LSA グループ ペーシングはデフォルトでイネーブルです。
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
timers pacing lsa-group コマンドを使用して、LSA 更新の実行のペースを制御し、それにより大量の LSA がエリアにフラッディングする結果として発生することのある、CPU またはバッファの使用率が高くなる状況を減らすことができます。OSPFv3 パケット ペーシング タイマーのデフォルト設定は、大部分の配置に適しています。OSPFv3 パケットフラッディングの要件を満たす他のすべてのオプションを試みた後でなければ、このパケット ペーシング タイマーを変更しないでください。特に、ネットワーク オペレータは、デフォルトのフラッディング タイマーを変更する前に、集約、スタブ エリアの使用方法、キューの調整、およびバッファの調整を優先して行う必要があります。さらに、タイマー値の変更に関するガイドラインはありません。各 OSPFv3 配置は固有であり、ケースバイケース ベースで検討する必要があります。ネットワーク オペレータは、デフォルトのタイマー値を変更することで生じるリスクを念頭に置く必要があります。
Cisco IOS XR ソフトウェアでは、LSA の定期リフレッシュをグループ化して、大規模トポロジにおけるリフレッシュの LSA パッキング密度を向上させています。グループ タイマーは LSA をグループ リフレッシュする間隔を制御しますが、このタイマーでは個々の LSA をリフレッシュする頻度(デフォルトのリフレッシュ レートは 30 分)は変わりません。
LSA グループ ペーシングの期間は、ルータが処理する LSA の数に反比例します。たとえば、約 10,000 の LSA がある場合、ペーシング間隔は短くなり、利益を得ることができます。小さなデータベース(40 ~ 100 LSA)を使用する場合は、ペーシング インターバルを長くし、10 ~ 20 分に設定してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 ルーティング プロセス 1 で、LSA グループ間の OSPFv3 グループ パケットペーシング アップデートを 60 秒間隔で行うように設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers pacing lsa-group 60
リンクステート アドバタイズメント(LSA)再送信パケット ペーシングを設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで timers pacing retransmission コマンドを使用します。デフォルトの再送信パケット ペーシング値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers pacing retransmission milliseconds
no timers pacing retransmission
milliseconds |
再送信キュー内の LSA のペースを指定する時間(ミリ秒単位)です。範囲は 5 ミリ秒 ~ 100 ミリ秒です。 |
milliseconds:66
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
timers pacing retransmission コマンドを使用して、OSPFv3 再送信キューでの連続するリンクステート更新パケット間のパケット間隔を制御します。このコマンドでは、LSA 更新の実行のペースを制御します。エリアに非常に大量の LSA がフラッディングすると、LSA 更新の結果、CPU またはバッファの使用率が高くなることがあります。このコマンドを使用すると、CPU またはバッファの使用率が低下されます。
OSPFv3 パケット再送信ペーシング タイマーのデフォルト設定は、大部分の配置に適しています。OSPFv3 パケットフラッディングの要件を満たす他のすべてのオプションを試みた後でなければ、このパケット再送信ペーシングタイマーを変更しないでください。特に、ネットワーク オペレータは、デフォルトのフラッディング タイマーを変更する前に、集約、スタブ エリアの使用方法、キューの調整、およびバッファの調整を優先して行う必要があります。さらに、タイマー値の変更に関するガイドラインはありません。各 OSPFv3 配置は固有であり、ケースバイケース ベースで検討する必要があります。ネットワーク オペレータは、デフォルトのパケット再送信ペーシング タイマー値を変更することで生じるリスクを念頭に置く必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、OSPFv3 ルーティング プロセス 1 の LSA フラッド ペーシング更新が 55 ミリ秒の間隔で発生するように設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers pacing retransmission 55
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)のリンクステート アドバタイズメント(LSA)生成のレート制限値を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで timers throttle lsa all コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle lsa all start-interval hold-interval max-interval
no timers throttle lsa all
start-interval |
LSA の生成に対する最小遅延(ミリ秒単位)です。LSA の最初のインスタンスは、常にローカル OSPFv3 トポロジの変更の直後に生成されます。次の LSA の生成は、開始間隔の前ではありません。範囲は 0 ~ 600000 ミリ秒です。 |
hold-interval |
追加時間(ミリ秒単位)です。この値は、LSA 生成の時間を制限する従属レートを計算するために使用されます。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
max-interval |
同じ LSA の生成間の最大待機時間(ミリ秒単位)です。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
start-interval:500 ミリ秒50 ミリ秒
hold-interval:5000 ミリ秒200 ミリ秒
max-interval:5000 ミリ秒
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
「同じ LSA」とは、同じ LSA ID 番号、LSA タイプ、およびアドバタイズ ルータ ID を含む LSA インスタンスを意味します。timers lsa arrival コマンドの milliseconds 値は、timers throttle lsa all コマンドの hold-interval 値以下に保つことをお勧めします。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
この例は、OSPFv3 LSA スロットリングをカスタマイズして、start interval に 200 ミリ秒、hold interval に 10,000 ミリ秒、maximum interval に 45,000 ミリ秒を設定する方法を示します。同じ LSA を受信するインスタンス間の最小間隔は 2000 ミリ秒です。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers throttle lsa all 200 10000 45000 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers lsa arrival 2000
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)の Shortest Path First(SPF)スロットリングをオンにするには、適切なコンフィギュレーション モードで timers throttle spf コマンドを使用します。SPF スロットリングをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle spf spf-start spf-hold spf-max-wait
no timers throttle spf spf-start spf-hold spf-max-wait
spf-start |
初期 SPF スケジュール遅延(ミリ秒単位)です。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
spf-hold |
2 つの連続する SPF 計算間の最小ホールド タイム(ミリ秒単位)です。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
spf-max-wait |
2 つの連続する SPF 計算間の最大待機時間(ミリ秒単位)です。指定できる範囲は 1 ~ 600000 ミリ秒です。 |
spf-start:5000 ミリ秒50 ミリ秒
spf-hold:10000 ミリ秒200 ミリ秒
spf-max-wait:10000 ミリ秒5000 ミリ秒
ルータ OSPFv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
SPF 計算間の初回待機時間は、spf-start 引数で指定される時間(ミリ秒単位)です。続いて適用される各待機時間は、待機時間が spf-max-wait 引数で指定される最大時間(ミリ秒単位)に達するまで、現在のホールド時間(ミリ秒単位)を 2 倍した値になります。値がリセットされるまで、または SPF 計算間でリンクステート アドバタイズメント(LSA)が受信されるまで、従属待機時間は最大のまま残ります。
ヒント |
spf-start 時間および spf-hold 時間に小さい値を設定すると、故障が発生したときに、代替パスへのルーティングの切り替えが迅速に行われます。ただし、消費される CPU 処理時間も多くなります。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、開始、ホールド、および最大の待機間隔値を、それぞれ 5 ミリ秒、1000 ミリ秒、および 90,000 ミリ秒をに変更する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# timers throttle spf 5 1000 90000
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)バッファ サイズを指定するには、ルータ ospfv3 コンフィギュレーション モードで trace コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
trace size buffer_name size
no trace size buffer_name size
size |
既存のバッファを削除し、N エントリを持つバッファを 1 つ作成します。 |
buffer_name |
リストされている 15 バッファのうち 1 つのバッファを指定します。バッファの詳細については、表 1を参照してください。 |
size |
選択したバッファの許容サイズを指定します。オプションは、0、256、1024、2048、4096、8192、16384、32768、および 65536 です。 トレースをディセーブルにするには、0 を選択します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
ルータ ospfv3 コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
トレース バッファは、実行時にさまざまなトラフィック イベントおよび処理イベントを保存するために使用されます。バッファが大きいほど、多くのイベントを保存できます。バッファがフルになると、古いエントリが最新のエントリで上書きされます。大規模ネットワークでは、収容するイベントの数を増やすために、トレース バッファ サイズを大きくする必要がある場合があります。
名前 | 説明 |
---|---|
adj | 隣接関係 |
adj_cycle | dbd/フラッディング イベント/pkts |
config | 設定イベント |
errors | エラー |
events | mda/rtrid/bfd/vrf |
ha | 起動/HA/NSF |
hello | hello イベント/pkts |
idb | インターフェイス |
pkt | I/O パケット |
rib | RIB のバッチ処理 |
spf | spf/トポロジ |
spf_cycle | spf/トポロジの詳細 |
te | mpls-te |
test | テスト情報 |
mq | メッセージ キュー情報 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、1024 エラー トレース エントリを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)#router ospfv3 osp3 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)#trace size errors ? 0 disable trace 256 trace entries 512 trace entries 1024 trace entries 2048 trace entries 4096 trace entries 8192 trace entries 16384 trace entries 32768 trace entries 65536 trace entries RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)#trace size errors 1024
インターフェイスでリンクステート更新パケットを送信するために必要な推定時間を設定するには、適切なコンフィギュレーション モードで transmit-delay コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
transmit-delay seconds
no transmit-delay seconds
seconds |
リンクステート アップデートの送信に必要な時間(秒)。範囲は 1 ~ 65535 秒です。 |
1 秒
プロセス コンフィギュレーション
エリア コンフィギュレーション
インターフェイス コンフィギュレーション
仮想リンク コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
アップデート パケットのリンクステート アドバタイズメント(LSA)の伝送では、引数 seconds で指定された数値分の経過時間を事前に増分する必要があります。値は、インターフェイスの送信および伝播遅延を考慮して割り当てる必要があります。
リンクでの送信前に遅延が加算されていない場合、LSA がリンクを介して伝播する時間は考慮されません。この設定は、非常に低速のリンクでより重要な意味を持ちます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、tenGigE インターフェイス 0/3/0/0 に伝送遅延に 3 秒を設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# interface tenGigE 0/3/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar-if)# transmit-delay 3
Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)仮想リンクを定義するには、エリア コンフィギュレーション モードで virtual-link コマンドを使用します。仮想リンクを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
virtual-link router-id
no virtual-link
router-id |
仮想リンク ネイバーに関連付けられるルータ ID。ルータ ID は show ospfv3 ディスプレイに表示されます。この値は、IP Version 4(IPv4)アドレスに類似した、32 ビットのドット付き 10 進表記で入力する必要があります。デフォルトはありません。 |
仮想リンクは定義されません。
エリア コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
OSPFv3 では、非バックボーン エリアへのパスがあり、このパスを介して仮想リンクが機能できる場合は、すべてのエリアがバックボーン エリアに接続されている必要があります。バックボーンへの接続が失われた場合は、仮想リンクを確立して修復できます。
通過するエリアのサブモードに定義されている仮想リンクは、事実上、エリア 0(バックボーン)に属している仮想ポイントツーポイント インターフェイスです。仮想リンクでは、それが定義されている中継エリアからではなく、バックボーン エリアからパラメータ値を継承します。
リンクが適切に確立されるためには、各仮想リンク ネイバーが各仮想リンク ネイバーのルータ ID を含む必要があります。show ospfv3 コマンドを使用して、OSPFv3 プロセスのルータ ID を表示します。
virtual-link コマンドを使用して、ルータを仮想リンク コンフィギュレーション モード(config-router-ar-vl)にします。このモードでは、仮想リンク固有の設定を行うことができます。このモードで設定したコマンド(transmit-delay コマンドなど)は、その仮想リンクに自動でバインドされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ospf |
読み取り、書き込み |
次に、任意のパラメータすべてにデフォルト値を使用して仮想リンクを確立する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospfv3 201 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3)# area 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospfv3-ar)# virtual-link 10.3.4.5