この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このモジュールでは、Cisco NCS 5000 シリーズ ルータでスタティック ルートを確立するために使用するコマンドについて説明します。
スタティック ルーティングの概念、設定タスクおよび例に関する詳細については、 『』『』『』『』『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』『』の「Implementing Static Routes on Cisco NCS 5000 Series Routers module」を参照してください。
(注) |
現在は、デフォルトの VRF のみがサポートされています。VPNv4、VPNv6 および VPN ルーティング/転送(VRF)のアドレス ファミリは、今後のリリースでサポートされる予定です。 |
スタティック ルートの設定時にさまざまなアドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを開始するには、適切なコンフィギュレーション モードで address-family コマンドを使用します。アドレス ファミリのサポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
address-family { ipv4 | ipv6 } { unicast }
no address-family { ipv4 | ipv6 } { unicast }
ipv4 |
IP Version 4 アドレス プレフィックスを指定します。 |
ipv6 |
IP Version 6 アドレス プレフィックスを指定します。このオプションを使用できるのは、スタティック ルータ コンフィギュレーション モードだけです。 |
unicast |
ユニキャスト アドレス プレフィックスを指定します。 |
ルータ スタティック コンフィギュレーション
VRF ルータ スタティック コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
スタティック ルーティング セッションの設定時にさまざまなアドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを開始するには、address-family コマンドを使用します。アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードから、route コマンドを使用してスタティック ルートを設定できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
static |
読み取り、書き込み |
次に、IPv6 ユニキャスト アドレス ファミリ モードを開始する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router static RP/0/RP0/CPU0:router(config-static)# address-family ipv6 unicast RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)#
スタティック ルートの許容最大数を変更するには、スタティック ルータ コンフィギュレーション モードで maximum path コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから maximum path コマンドを削除して、システムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum path { ipv4 | ipv6 } value
no maximum path { ipv4 | ipv6 } value
ipv4 |ipv6 |
IP Version 4(IPv4)アドレス プレフィックスまたは IP Version 6(IPv6)アドレス プレフィックスを指定します。 |
value |
指定した AFI のスタティック ルートの最大数。範囲は 1 ~ 140000 です。 |
value:4000
スタティック ルータ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
maximum path コマンドを使用して、指定されたテーブルのスタティック ルートの設定済み最大許容数を、現在設定されているスタティック ルートの数よりも少なくした場合、この変更は拒否されます。また、複数のルートを 1 つのバッチとしてコミットするときに、グループ化の結果として設定済みスタティック ルート数が最大許容数を超えることになる場合は、バッチの最初の n 個のルートおよびそれまでに設定済みの数が受け入れられ、残りは拒否されます。n 引数は、最大許容数とそれまでに設定済みの数の差です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
static |
読み取り、書き込み |
次に、スタティック IPv4 ルートの最大数を 100000 に設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-static)# maximum path ipv4 100000
次に、上記の設定を削除し、スタティック IPv4 ルートの最大数をデフォルトに設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config-static)# no maximum path ipv4 100000
スタティック ルートを確立するには、アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで route コマンドを使用します。コンフィギュレーションから route コマンドを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
prefix /mask { ip-address | type interface-path-id [ ip-address | type interface-path-id ] [ track track-object-name ] [ tunnel-id tunnel-id ] [ vrflabel vrf-label ] [distance] [ description text ] [ tag tag ] [permanent] }
no prefix /mask { ip-address | type interface-path-id [ ip-address | type interface-path-id ] [ track track-object-name ] [ tunnel-id tunnel-id ] [ vrflabel vrf-label ] [distance] [ description text ] [ tag tag ] [permanent] }
スタティック ルートは確立されません。
アドレス ファミリ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
スタティック ルートが適切なのは、ソフトウェアが宛先へのルートを動的に作成できない場合です。
スタティック ルートは、デフォルト アドミニストレーティブ ディスタンスとして 1 を持ちます。この数字が小さいと優先ルートを指します。デフォルトでは、スタティック ルートは、ルーティング プロトコルで学習したルートよりも優先されます。ダイナミック ルートでスタティック ルートを上書きさせる場合、スタティック ルートとともにアドミニストレーティブ ディスタンスを設定できます。たとえば、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルで追加される、アドミニストレーティブ ディスタンスが 120 のルートを設定できます。OSPF ダイナミック ルートで上書きされるスタティック ルートにするには、120 よりも大きいアドミニストレーティブ ディスタンスを指定します。
ルーティング テーブルは、インターフェイスを指すスタティック ルートを「直接接続されている」と見なします。直接接続されたネットワークは、対応する interface コマンドがそのプロトコルのルータ設定スタンザに含まれている場合に、IGP ルーティング プロトコルによってアドバタイズされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
static |
読み取り、書き込み |
次に、IPv6 ユニキャスト アドレス ファミリ スタティック ルートを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router static RP/0/RP0/CPU0:router(config-static)# address-family ipv6 unicast RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)# 2b11::327a:7b00/120 tenGigE 0/2/0/7 RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)# 2b11::327a:7b00/120 tenGigE 0/6/0/0 RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)# 2b11::327a:7b00/120 2b11::2f01:4c RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)# 2b11::327a:7b00/120 2b11::2f01:4d RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)# 2b11::327a:7b00/120 2b11::2f01:4e RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)# 2b11::327a:7b00/120 2b11::2f01:4f RP/0/RP0/CPU0:router(config-static-afi)# 2b11::327a:7b00/120 2b11::2f01:50
スタティック ルータ コンフィギュレーション モードを開始するには、 XR コンフィギュレーション モード で router static コマンドを使用します。すべてのスタティック ルート コンフィギュレーションを削除し、スタティック ルーティング プロセスを終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
router static
no router static
スタティック ルーティング プロセスは定義されません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
static |
読み取り、書き込み |
bgp、ospf、isis、または network |
読み取り、書き込み |
次に、スタティック ルータ コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router static RP/0/RP0/CPU0:router(config-static)#