この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、ドメイン ネーム システム(DNS)、Telnet、ファイル転送プロトコル(FTP)、簡易ファイル転送プロトコル(TFTP)、リモート コピー プロトコル(RCP)など、ホスト サービスやアプリケーションを設定したりモニタする際に使用するコマンドについて説明します。
ホスト サービスおよびアプリケーションの概念、設定作業、および例の詳細については、『IP Addresses and Services Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』を参照してください。
Cisco inetd(Cinetd)で許容されるサービス要求のレート制限を設定するには、 XR コンフィギュレーション モードで cinetd rate-limit コマンドを使用します。デフォルトに戻す場合は、このコマンドの no 形式を入力します。
cinetd rate-limit value
no cinetd rate-limit value
value |
1 秒あたりに許可されるサービス リクエストの総数です。範囲は 1 ~ 100 です。デフォルト値は 1 です。 |
1 秒あたりに 1 回のサービス リクエストが許可されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
レート制限を超過したサービス リクエストは拒否されます。レート制限はアプリケーションごとに適用されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次の例では、cinetd rate-limit に 10 が設定されています。
RP/0/RP0/CPU0:router# config RP/0/RP0/CPU0:router(config)# cinetd rate-limit 10
hostname-to-address キャッシュから一時エントリを削除するには、 XR EXEC モードで clear host コマンドを使用します。
clear host { host-name | * }
host-name |
削除するホストの名前。 |
* | ローカル キャッシュのすべてのエントリを削除するように指定します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
キャッシュ内のダイナミック ホスト エントリがクリアされます。
キャッシュ内の一時エントリがクリアされます。domain ipv4 hostコマンドまたは domain ipv6 hostコマンドで入力された永続エントリはクリアされません。
デフォルトでは、スタティック マッピングは設定されません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
実行 |
次に、hostname-and-address キャッシュからすべての一時エントリをクリアする方法の例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear host *
宛先デバイスのアドレスを設定するには、IP SLA エコー コンフィギュレーション モードで destination address コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を入力します。
destination address address
no destination address address
address | 宛先デバイスの IPv4/IPv6 アドレスを指定します。 |
なし
IP SLA エコー コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
monitor | 読み取り、書き込み |
次の例は、デバイスの宛先アドレスとして 10.10.10.20 を設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ipsla RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipsla)# operation 500 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type icmp echo RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipsla-echo)# timeout 5000 RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipsla-echo)# destination address 10.10.10.20
IPv4 を使用するホスト キャッシュにスタティックな hostname-to-address マッピングを定義するには、 XR コンフィギュレーション モードで domain ipv4 host コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから domain ipv4host コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain ipv4 host host-name v4address2......v4address8
no domain ipv4 host host-name v4address1
host-name |
ホストの名前。名前の冒頭は、文字と数字のいずれも使用できます。 |
v4address1 |
対応付けられる IP アドレス。 |
v4address2...v4address8 |
(任意)対応付けられる追加の IP アドレス。ホスト名 1 つに最大 8 つのアドレスをバインドできます。 |
スタティック マッピングは設定されません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
名前の冒頭は、文字と数字のいずれも使用できます。数字を使用すると、実行可能な操作(ping など)が制限されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
basic-services |
読み取り、書き込み |
次に、2 種類の IPv4 スタティック マッピングの定義方法の例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain ipv4 host host1 192.168.7.18 RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain ipv4 host bost2 10.2.0.2 192.168.7.33
IPv6 を使用するホスト キャッシュにスタティックな hostname-to-address マッピングを定義するには、 XR コンフィギュレーション モードで domain ipv6 host コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから domain ipv6host コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain ipv6 host host-name v6address1 [v6address2 ......v6address4]
no domain ipv6 host host-name v6address1
host-name |
ホストの名前。名前の冒頭は、文字と数字のいずれも使用できます。 |
v6address1 |
対応付けられる IP アドレス。 |
v6address2...v6address4 |
(任意)対応付けられる追加の IP アドレス。ホスト名 1 つに最大 4 つのアドレスをバインドできます。 |
スタティック マッピングは設定されません。IPv6 アドレス プレフィックスはイネーブルではありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
名前の冒頭は、文字と数字のいずれも使用できます。数字を使用すると、実行可能な操作(ping など)が制限されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip services |
読み取り、書き込み |
次に、2 種類の IPv6 スタティック マッピングの定義方法の例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain ipv6 host host1 ff02::2 RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain ipv6 host host2 ff02::1
修飾子がないホスト名を補完するためのデフォルト ドメイン名のリストを定義するには、 XR コンフィギュレーション モードで domain list コマンドを使用します。リストから名前を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain list domain-name
no domain list domain-name
domain-name |
ドメイン名。ドメイン名を未修飾の名前から区切るために使用される最初のピリオドは入れないでください。 |
ドメイン名は定義されません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ドメイン リストがない場合、domain name(IPAddr)コマンドで指定したドメイン名が使用され、未修飾のホスト名が完成します。ドメイン リストがある場合、デフォルトのドメイン名は使用されません。domain list コマンドは domain name(IPAddr)コマンドとほぼ同じですが、相違点として、domain list コマンドでは順番に試行されるドメインのリストを定義できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-service |
読み取り、書き込み |
次に、複数のドメイン名を 1 つのリストに追加する方法について例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain list domain1.com RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain list domain2.edu
次の例では、リストに名前を追加し、その後、名前を削除する方法を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain list domain3.edu RP/0/RP0/CPU0:router(config)# no domain list domain2.edu
IP ドメイン ネーム システム(DNS)に基づいた hostname-to-address の変換をディセーブルにするには、 XR コンフィギュレーション モードで domain lookup disable コマンドを使用します。指定したコマンドをコンフィギュレーション ファイルから削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain lookup disable
no domain lookup disable
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
IP DNS に基づいた host-to-address 変換はイネーブルです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
no コマンドを使用すると、コンフィギュレーション ファイルから指定のコマンドが削除され、システムはデフォルトの状態に戻ります。このコマンドの no 形式はコンフィギュレーション ファイルに保存されません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、IP DNS に基づいた hostname-to-address 変換をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain lookup disable
修飾子がないホスト名を補完するために使用されるデフォルトのドメイン名を定義するには、適切なモードで domain name コマンドを使用します。名前を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain name domain-name
no domain name domain-name
domain-name |
未修飾のホスト名を完成するためのデフォルトのドメイン名。ドメイン名を未修飾の名前から区切るために使用される最初のピリオドは入れないでください。 |
デフォルトのドメイン名はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ホスト名にドメイン名が含まれていない場合は、ドットと domain name コマンドで設定されたドメイン名がホスト名に付加され、その後ホスト名がホスト テーブルに追加されます。
domain name コマンドでドメイン名が設定されていない場合にホスト名のみを入力すると、要求は検索されません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
名前とアドレスの解決に使用する 1 つ以上のネーム サーバのアドレスを指定するには、 XR コンフィギュレーション モードで domain name-server コマンドを使用します。指定したアドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
domain name-server server-address
no domain name-server server-address
server-address |
ネーム サーバの IP アドレス |
ネーム サーバのアドレスが指定されていない場合、デフォルトのネーム サーバのアドレスは 255.255.255.255 になります。IPv4 および IPv6 のアドレス プレフィックスはイネーブルになりません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
最大 6 つのアドレスを入力できますが、各コマンドでは 1 つずつしか指定できません。
ネーム サーバのアドレスが指定されていない場合にデフォルトのネーム サーバのアドレスが 255.255.255.255 になるため、DNS ルックアップをローカルのネットワーク セグメントにブロードキャストできます。ローカル ネットワーク上に DNS サーバがあれば、それが応答します。DNS サーバがなくても、DNS 要求を正しい DNS サーバに転送する方法を知っているサーバが置かれている場合もあります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、ホスト 192.168.1.111 をプライマリ ネーム サーバとして指定し、ホスト 192.168.1.2 をセカンダリ サーバとして指定する方法の例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain name-server 192.168.1.111 RP/0/RP0/CPU0:router(config)# domain name-server 192.168.1.2
匿名ユーザにパスワードを割り当てるには、 XR コンフィギュレーション モードで ftp client anonymous-password コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから ftp client anonymous-password コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ftp client anonymous-password password
no ftp client anonymous-password
password |
匿名ユーザにパスワードを割り当てます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ftp client anonymous-password コマンドはファイル転送プロトコル(FTP)サーバに応じて異なります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、xxxx への匿名パスワードの設定方法の例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ftp client anonymous-password xxxx
パッシブ ファイル転送プロトコル(FTP)接続だけを使用するようにソフトウェアを設定するには、 XR コンフィギュレーション モードで ftp client passive コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから ftp client passive コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ftp client passive
no ftp client passive
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
FTP のデータ接続はアクティブです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ftp client passive コマンドを使用すると、パッシブ モードの FTP 接続だけを確立できます。FTP 接続の送信元 IP アドレスを指定するには、ftp client source-interface コマンドを指定します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、ネットワーキング デバイスでパッシブ FTP 接続だけを使用するように設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ftp client passive
1d:3h:54:47: ftp_fs[16437]: FTP: verifying tuple passive (SET).
1d:3h:54:47: ftp_fs[16437]: FTP: applying tuple passive (SET).
1d:3h:54:47: ftp_fs[16437]: FTP: passive mode has been enabled.
ファイル転送プロトコル(FTP)接続のパスワードを指定するには、 XR コンフィギュレーション モードで ftp client password コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ftp client password { clear-text-password | clear clear-text password | encrypted encrypted-text password }
no ftp client password { clear-text-password | clear clear-text password | encrypted encrypted-text password }
clear-text-password |
暗号化していない(クリアテキスト)ユーザ パスワードを指定します。 |
clearclear-text password |
暗号化していない(クリアテキスト)共有 パスワードを指定します。 |
encryptedencrypted-text password |
暗号化された共有パスワードを指定します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、ファイル転送プロトコル(FTP)接続にパスワードを指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ftp client password lab
ファイル転送プロトコル(FTP)接続の送信元 IP アドレスを指定するには、 XR コンフィギュレーション モードで ftp client source-interface コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから ftp client source-interface コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ftp client source-interface type interface-path-id
no ftp client source-interface type interface-path-id
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
FTP の送信元アドレスは、ネットワーキング デバイスから脱退するために FTP パケットで使用されたインターフェイスの IP アドレスです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
すべての FTP 接続に同一の送信元アドレスを設定するにはこのコマンドを使用します。パッシブ FTP 接続だけを使用するようにソフトウェアを設定するには、ftp client passive コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次の例は、tenGigE インターフェイス 0/1/2/1 に関連付けられている IP アドレスを、すべての FTP パケットの送信元アドレスとして設定する方法を示しています。実際のパケット送信にどのインターフェイスが使用されるかは問いません。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ftp client source-interface tenGigE0/1/2/1
ファイル転送プロトコル(FTP)接続のユーザ名を指定するには、 XR コンフィギュレーション モードで ftp client username コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
ftp client username username
no ftp client username username
username |
FTP ユーザの名前 |
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、FTP 接続のユーザ名を指定する方法の例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# ftp client username brownfox
特定のルータから発信される syslog トラフィックを単一のデバイスからの着信として識別できるように、ロギング送信元インターフェイスを設定するには、 XR コンフィギュレーション モードで logging source-interface コマンドを使用します。送信元インターフェイス ロギング設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
logging source-interface interface
no logging source-interface interface
interface | 送信元のインターフェイス番号 |
vrf-name が指定されていない場合は、デフォルトの VRF に対して送信元インターフェイスが設定されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
通常、syslog メッセージには、ルータから出るために使用されるインターフェイスの IPv4 または IPv6 アドレスが含まれています。logging source-interface コマンドは、パケットがどのインターフェイスを使用してルータから出るかに関係なく、特定のインターフェイスの IPv4 または IPv6 アドレスを含むように syslog パケットを設定します。
タスク ID | 動作 |
---|---|
logging |
読み取り、書き込み |
次の例は、VRF vrf1 のロギング送信元インターフェイスとしてインターフェイス ループバック 0 を設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router#logging source-interface loopback 0 vrf vrf1 RP/0/RP0/CPU0:router#logging source-interface loopback 1 vrf default
次の例は、VRF に対して適切に設定されているロギング送信元インターフェイスを示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router#show running configuration logging
logging trap debugging
logging 223.255.254.249 vrf vrf1
logging 223.255.254.248 vrf default
logging source-interface Loopback0 vrf vrf1
logging source-interface Loopback1
IP ネットワーク上のホストへの到達可能性とネットワーク接続をチェックするには、 XR EXEC モードで ping コマンドを使用します。
ping [ ipv4 | ipv6 ] [ host-name | ip-address ] [ count number ] [ size number ] [ source { ip-address | type number } ] [ timeout seconds ] [ pattern number ] [ type number ] [ priority number ] [verbose] [donnotfrag] [validate] [sweep]
ipv4 |
(任意)IPv4 アドレスのプレフィックスを指定します。 |
A.B.C.D |
擬似回線のターゲット終了アドレス。 |
host-name |
(任意)ping を実行するためのシステムのホスト名。 |
ip-address |
(任意)ping を実行するためのシステムの IP アドレス。 |
countnumber |
(任意)繰り返しのカウントを設定します。範囲は 0 ~ 2147483647 です。 |
sizenumber |
(任意)データグラムのサイズを設定します。範囲は 36 ~ 18024 です。 |
source |
(任意)送信元アドレスまたは送信元インターフェイスを識別します。 |
typenumber |
(任意)サービス タイプを設定します。範囲は 0 ~ 255 です。ipv4 キーワードが指定されている場合に使用できます。 |
timeoutseconds |
(任意)タイムアウトを設定します(秒数)。範囲は 0 ~ 3600 です。 |
prioritynumber |
(任意)パケットの優先順位を設定します。範囲は 0 ~ 15 です。ipv6 キーワードが指定されている場合に使用できます。 |
patternnumber |
(任意)データ パターンを設定します。範囲は 0 ~ 65535 です。 |
verbose |
(任意)詳細な出力を設定します。 |
donnotfrag |
(任意)IP ヘッダーに Don't Fragment(DF)ビットを設定します。 |
validate |
(任意)戻りパケットを検証します。 |
sweep |
(任意)ping スイープを設定します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ping コマンドのデフォルト値は、ターゲット IP アドレスだけを参照します。ターゲット IP アドレスで利用可能なデフォルト値はありません。
ping プログラムはエコー要求パケットをあるアドレスに送信して応答を待ちます。ping 出力により、パス/ホスト間の信頼性やパス上の遅延を評価したり、ホストが到達可能かどうか、または機能しているかどうかを確認したりできます。
(注) |
ping(EXEC)コマンドは IP ネットワークでのみサポートされます。 |
ホスト名または IP アドレスを指定せずにコマンドを入力すると、ターゲットの IP アドレスおよび他の複数のコマンド パラメータを指定するようにシステムから要求されます。ターゲットの IP アドレスを指定すると、残りのパラメータに対する代替値を指定できます。あるいは表示された各パラメータのデフォルト値を受け入れることも可能です。
システムでホストのアドレスをマッピングできない場合は、「%Unrecognized host or address, or protocol not running」というエラー メッセージが返されます。
ping セッションを異常終了させるには、エスケープ シーケンス(デフォルトでは Ctrl-C)を入力します。デフォルトのエスケープ シーケンスは、Ctrl キーと C キーを同時に押してから離します。
次の表に、ping 機能で送信されるテスト文字の説明を示します。
文字 |
説明 |
---|---|
! | 感嘆符は応答の受信を意味します。 |
. | ピリオドはネットワーク サーバの応答待機中にタイムアウトしたことを意味します。 |
? | パケット タイプが不明です。 |
U |
「destination unreachable」エラーを示すプロトコル データ ユニット(PDU)を受信しました。 |
C |
「輻輳に遭遇した」パケットを受信したことを示します。 |
M |
フラグメンテーションが必要ですが、IP ヘッダーに「don't fragment」ビットが設定されています。このビットが設定されていると、IP レイヤはパケットをフラグメント化せず、パケットのサイズが最大伝送サイズを超過した送信元にインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エラー メッセージを返します。このビットが設定されていない場合は、IP レイヤはこのパケットをフラグメント化してネクスト ホップに転送します。 |
Q |
ソース クエンチ パケットを受信しました。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
basic-services |
読み取り、書き込み、実行 |
IPv4 と IPv6 では正確なダイアログは多少異なりますが、次の出力例に示すように、デフォルト値を使用する ping セッションでは両者はほぼ同一です。
RP/0/RP0/CPU0:router# ping
Protocol [ipv4]:
Target IP address: 10.0.0.1
Repeat count [5]:
Datagram size [100]:
Timeout in seconds [2]:
Extended commands? [no]: yes
Source address or interface: 10.0.0.2
Type of service [0]:
Set DF bit in IP header? [no]:
Validate reply data? [no]: yes
Data pattern [0xABCD]:
Loose, Strict, Record, Timestamp, Verbose[none]:
Sweep range of sizes? [no]:
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 10.25.58.21, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 2/11/49 ms
ping コマンドと同じ行にホスト名またはアドレスを入力すると、そのホスト名またはアドレスのプロトコル タイプに適したデフォルトのアクションが実行されます(次の出力例を参照)。
RP/0/RP0/CPU0:router# ping server01
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 192.168.7.27, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 8/8/9 ms
IP ネットワーク上の複数のホストへの到達可能性とネットワーク接続をチェックするには、 XR EXEC モードで ping bulk コマンドを使用します。
ping bulk ipv4 [ input cli [ batch | inline ] ]
ipv4 | IPv4 アドレス プレフィックスを指定します。 |
input | 入力モードを指定します。 |
cli | CLI によって入力を指定します。 |
batch | すべての宛先の後の ping は入力です。 |
inline | 各宛先の後の ping は入力です。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
[Enter] ボタンを押し、宛先アドレスを 1 行に 1 つずつ指定する必要があります。
CLI モードまたはバッチ モードで指定できる宛先の最大数は 2000 です。
タスク ID | 動作 |
---|---|
basic-services |
読み取り、書き込み、実行 |
次に、CLI 方式で入力して、多くのホストに ping を実行する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# ping bulk ipv4 input cli batch
Please enter input via CLI with one destination per line and when done Ctrl-D/(exit)
to initiate pings:
1: vrf myvrf1 10.2.1.16
2:
Starting pings...
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 10.2.1.16, vrf is myvrf1, timeout is 2
seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 5/7/9 ms
RP/0/RP0/CPU0:router# ping bulk ipv4 input cli
Please enter input via CLI with one destination per line:
vrf myvrf1 1.1.1.1
vrf myvrf2 2.2.2.2
vrf myvrf1 myvrf1.cisco.com
vrf myvrf2 myvrf2.cisco.com
Starting pings...
Type escape sequence to abort.
Sending 1, 100-byte ICMP Echos to 1.1.1.1, vrf is myvrf1:
!
Success rate is 100 percent (1/1), round-trip min/avg/max = 1/1/1 ms
Sending 2, 100-byte ICMP Echos to 2.2.2.2, vrf is myvrf2:
!!
Success rate is 100 percent (2/2), round-trip min/avg/max = 1/1/1 ms
Sending 1, 100-byte ICMP Echos to 1.1.1.1, vrf is myvrf1:
!
Success rate is 100 percent (1/1), round-trip min/avg/max = 1/4/1 ms
Sending 2, 100-byte ICMP Echos to 2.2.2.2, vrf is myvrf2:
!!
Success rate is 100 percent (2/2), round-trip min/avg/max = 1/3/1 ms
ローカル ディレクトリからリモート ディレクトリに、またはリモート ディレクトリからローカル ディレクトリに安全にファイルを転送するには、 XR EXEC モードで scp コマンドを使用します。
scp { local-directory | username@location/directory } /filename { username@location/directory | local-directory } /filename
local-directory | デバイス上のローカル ディレクトリを指定します。 |
username@location /directory | location がリモート デバイスの IP アドレスであるリモート ディレクトリを指定します。 |
filename | 転送するファイルの名前を指定します。 |
なし
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
セキュア コピー プロトコル(SCP)は、ファイルを転送するための認証されたセキュアな方式を提供するファイル転送プロトコルです。SCP は SSHv2 に依存して、リモート ロケーションからローカル ロケーションに、またはローカル ロケーションからリモート ロケーションにファイルを転送します。
ローカル デバイスから宛先デバイスに、または宛先デバイスからローカル デバイスにファイルをコピーするには、scp マンドを使用します。
SCP では、個々のファイルの転送のみを実行できます。リモート デバイスから別のリモート デバイスにファイルを転送することはできません。
リモート デバイスで SSH サーバ プロセスを実行している必要があります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次の例は、scp コマンドを使用して、ローカル ディレクトリからリモート ディレクトリにファイルをコピーする方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# scp /usr/file1.txt root@209.165.200.1:/root/file3.txt
Connecting to 209.165.200.1...
Password:
Transferred 553065 Bytes
553065 bytes copied in 0 sec (7576232)bytes/sec
次の例は、scp コマンドを使用して、リモート ディレクトリからローカル ディレクトリにファイルをコピーする方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# scp root@209.165.200.1:/root/file4.txt /usr/file.txt
Connecting to 209.165.200.1...
Password:
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要求の受信時に Cinetd によってプロセスが生成されたサービスを表示するには、 XR EXEC モードで show cinetd services コマンドを使用します。
show cinetd services
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り |
次の例は、show cinetd services コマンドの出力を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# show cinetd services
Vrf Name Family Service Proto Port ACL max_cnt curr_cnt wait Program Client Option
context-management v4 telnet tcp 23 100 0 nowait telnetd sysdb
default v4 telnet tcp 23 100 2 nowait telnetd sysdb
フィールド |
説明 |
---|---|
Family |
ネットワーク層のバージョン(IPv4 または IPv6)。 |
Service |
ネットワーク サービス(FTP、Telnet など)。 |
Proto |
サービスで使用する転送プロトコル(tcp または udp)。 |
Port |
サービスで使用するポート番号。 |
ACL |
一部のホストに対するサービスを制限するために使用するアクセス リスト。 |
max_cnt |
1 つのサービスに許可される並列サーバの最大数。 |
curr_cnt |
1 つのサービスに許可される並列サーバの現在の数。 |
wait |
次の要求を処理するまでに Cinetd がサービスを待機する必要があるかどうかを示すステータス。 |
Program |
サービスのプログラムの名前。 |
Option |
サービスに固有のオプション。 |
デフォルトのドメイン名、ネーム ルックアップ サービスのスタイル、ネーム サーバ ホストのリスト、ホスト名とアドレスのキャッシュ リストを表示するには、 XR EXEC モードで show hosts コマンドを使用します。
show hosts [host-name]
host-name |
(任意)情報を表示するホストの名前。省略すると、ローカル キャッシュ内のすべてのエントリが表示されます。 |
IPv4 アドレス プレフィックスが設定されている場合は、ユニキャスト アドレス プレフィックスがデフォルトです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り |
次の例は、show hosts コマンドの出力を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# show hosts
Default domain is cisco.com
Name/address lookup uses domain service
Name servers are 255.255.255.255
Host Flags Age(hr) Type Address(es)
host1.cisco.com (temp, OK) 1 IP 192.168.4.10
abc (perm, OK) 0 IP 10.0.0.0 10.0.0.2 10.0.0.3
フィールド |
説明 |
---|---|
Default domain |
未修飾のホスト名を完成するためのデフォルトのドメイン。 |
Name/address lookup |
ルックアップがディセーブルに指定されている、または、ドメイン サービスを使用していると表示されます。 |
Name servers |
設定されているネーム サーバのリスト。 |
Host |
ホスト名。 |
Flags |
エントリのステータスを示します。 |
Age(hr) |
ソフトウェアによる最新のキャッシュ エントリ参照からの経過時間。 |
Type |
アドレス タイプ(IPv4 または IPv6)。 |
Address(es) |
ホストのアドレス1 ホストあたり最大 8 つのアドレスを指定できます。 |
Telnet をサポートしているホストにログインするには、 XR EXEC モードで telnet コマンドを使用します。
telnet { ip-address | host-name } [options]
ip-address |
ネットワークにある特定のホストの IP アドレス。 |
host-name |
ネットワークにある特定のホストの名前。 |
options |
(任意)Telnet 接続オプション。サポート対象のオプションのリストについては、表 1を参照してください。 |
Telnet クライアントは Telnet 接続オプションが nostream モードです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
Telnet サーバがイネーブルの場合は、有効なユーザ名およびパスワードがある限り、Telnet セッションを開始することができます。
オプション |
説明 |
---|---|
/stream |
ストリーム処理をオンにします。これにより、Telnet の制御シーケンスなしの raw TCP ストリームがイネーブルになります。ストリーム接続は Telnet オプションを処理せず、UNIX 間コピー プログラム(UUCP)や他の非 Telnet プロトコルを実行するポート接続に適している場合があります。 |
/nostream |
ストリーム処理をオフにします。 |
port number |
ポート番号。範囲は 0 ~ 65535 です。 |
/source-interface |
送信元インターフェイスを指定します。 |
利用可能なホストのリストを表示するには、show hosts コマンドを使用します。すべての TCP 接続のステータスを表示するには、show tcp コマンドを使用します。
ソフトウェアから各接続に論理名が割り当てられ、これらの名前を使用する複数のコマンドによって接続が識別されます。名前がすでに使用されている場合と name-connection EXEC コマンドで接続名が変更された場合を除き、論理名はホスト名と同じになります。この名前が使用中の場合、ソフトウェアによりヌル名が接続に割り当てられます。
Telnet ソフトウェアは Telnet シーケンス形式の特殊な Telnet コマンドをサポートします。このシーケンスは、一般的な端末制御機能をオペレーティング システム固有の機能にマッピングします。特殊な Telnet コマンドを発行するには、エスケープ シーケンスを入力してからコマンド文字を入力します。デフォルトのエスケープ シーケンスは、Ctrl-^ (Control キーと Shift キーを押しながら数字の 6 キーを押す)です。大文字のコマンド文字は Ctrl キーを押しながら、小文字のコマンド文字は Ctrl キーを離して入力するとそれぞれ入力できます。表 2に、特殊な Telnet のエスケープ シーケンスの一覧を示します。
エスケープ シーケンス1 |
目的 |
---|---|
Ctrl-^ c |
プロセスの割り込み(IP) |
Ctrl-^ o |
出力の中断(AO) |
Ctrl-^ u |
行の消去(EL) |
アクティブな Telnet セッション中の任意の時点で、システム プロンプトでエスケープ シーケンス キーを押してから疑問符を入力すると、Telnet コマンドを一覧表示できます。
ctrl-^?
次に、この一覧の例を示します。この出力例では、最初のキャレット(^)記号は Control キーを表し、2 番目のキャレット記号はキーボードの Shift + 6 を表しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# ^^?
[Special telnet escape help]
^^B sends telnet BREAK
^^C sends telnet IP
^^H sends telnet EC
^^O sends telnet AO
^^T sends telnet AYT
^^U sends telnet EL
複数の並列 Telnet セッションを開き、セッション間を切り替えることができます。以降のセッションを開くには、最初に、エスケープ シーケンスで(デフォルトでは Ctrl-Shift-6、x [Ctrl^x] の順に押す)現在の接続を一時停止してシステム コマンド プロンプトに戻ります。その後、telnet コマンドで新しい接続を開きます。
アクティブな Telnet セッションを終了するには、接続しているデバイスのプロンプトから次のいずれかのコマンドを発行します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
basic-services |
読み取り、書き込み、実行 |
次の例は、リモート ホスト host1 との Telnet セッションを確立する方法を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# telnet host1
Telnet 接続の送信元 IP アドレスを指定するには、 XR コンフィギュレーション モードで telnet client source-interface コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから telnet client source-interface コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
telnet { ipv4 | ipv6 } client source-interface type interface-path-id
no telnet client source-interface type interface-path-id
ipv4 |
IPv4 アドレス プレフィックスを指定します。 |
||
ipv6 |
IPv6 アドレス プレフィックスを指定します。 |
||
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
送信元の IP アドレスとして、宛先までの最善ルートの IP アドレスが使用されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
すべての Telnet 接続の送信元としてインターフェイスの IP アドレスを設定するには、telnet client source-interface コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ipv4 |
読み取り、書き込み |
ip-services |
読み取り、書き込み |
次の例は、Telnet 接続の送信元アドレスとして tenGigE インターフェイス 1/0/2/1 の IP アドレスを設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# telnet ipv4 client source-interface tengige1/0/2/1
Telnet トラフィックの QoS(Quality of Service)マーキングをネットワーキング デバイスに特別に設定するために、DiffServ コード ポイント(DSCP)の値と IPv4 の優先度を定義するには、 XR コンフィギュレーション モードで telnet dscp コマンドを使用します。DSCP をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
telnet ipv4 dscp dscp-value
no telnet ipv4 dscp dscp-value
ipv4 |
IPv4 アドレス プレフィックスを指定します。 |
dscp-value |
DSCP の値。範囲は 0 ~ 63 です。デフォルト値は 0 です |
DSCP がディセーブルになっているか設定されていない場合、次のデフォルト値が示されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
IPv4 は、ローカルに発信される Telnet トラフィックのために DSCP 値を定義する場合にサポートされるプロトコルです。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ipv4 |
読み取り、書き込み |
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、DSCP 値と IPv4 の優先度を定義する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# telnet ipv4 dscp 40 RP/0/RP0/CPU0:router(config)# telnet ipv4 dscp 10
ネットワーキング デバイスでの Telnet サービスをイネーブルにするには、 XR コンフィギュレーション モードで telnet server コマンドを使用します。Telnet サービスをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
telnet [ vrf { vrf-name | default } ] { ipv4 | ipv6 } server max-servers { no-limit | limit } [ access-list list-name ]
no telnet [ vrf { vrf-name | default } ] { ipv4 | ipv6 } server max-servers { no-limit | limit } [ access-list list-name ]
vrf |
(任意)VPN ルーティング/転送(VRF)インスタンスを指定します。 |
vrf-name |
(任意)ping を実行するためのシステムの VRF 名。 |
default |
(任意)デフォルトの VRF インスタンスを指定します。 |
ipv4 |
IPv4 アドレス プレフィックスを指定します。 |
ipv6 |
IPv6 アドレス プレフィックスを指定します。 |
max-servers |
許容可能な Telnet サーバの数を設定します。 |
no-limit |
許容可能な Telnet サーバの最大数を設定しないように指定します。 |
limit |
許容可能な Telnet サーバの最大数を指定します。範囲は 1 ~ 200 です。 |
access-list |
(任意)アクセス リストを指定します。 |
list-name |
(任意)アクセス リストの名前。 |
Telnet サービスはディセーブルです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
telnet コマンドによって着信 Telnet 接続がネットワーキング デバイスに受け入れられるのを阻止するには、Telnet サービスをディセーブルにします。Telnet サービスがディセーブルにされると、その後は新規の着信接続が受け入れられなくなり、Cisco インターネット サービス デーモン(Cinetd)は Telnet ポートのリスニングを停止します。
Telnet サービスをイネーブルにするには、max-servers キーワードに 1 以上の値を設定します。このように設定すると、着信 Telnet 接続がネットワーキング デバイスで許可されます。
このコマンドは、ネットワーキング デバイスへの着信 Telnet 接続にだけ影響します。発信 Telnet 接続は、Telnet サービスがイネーブルであるかどうかにかかわらず確立できます。
このコマンドの no 形式を使用すると、Telnet 接続がディセーブルになり、システムはデフォルトの状態に戻ります。
(注) |
Telnet セッションを介してルータとの接続を確立する前に、telnet サーバと vty-pool 機能を設定します(『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services RouterSystem Management Command Reference』、『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services RouterSystem Management Configuration Guide』、『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services RouterIP Addresses and Services Configuration Guide』を参照してください)。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
ipv4 |
読み取り、書き込み |
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、1 台のサーバに対する Telnet サービスをイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# telnet ipv4 server max-servers 1
仮想ターミナル セッションの復帰(CR)を、復帰-改行(CR-LF)ではなく、CR-NULL として送信するには、行テンプレート サブモードで telnet transparent コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから telnet transparent コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
telnet transparent
no telnet transparent
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
デフォルトの動作または値はありません。
ライン コンソール
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
telnet transparent コマンドは、Telnet プロトコルの仕様で行末処理の解釈が異なる場合の対処に役立ちます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
tty-access |
読み取り、書き込み |
次の例で、Telnet トランスペアレント モードで vty 行を操作するための設定方法を示します。これにより、復帰キーを押すと、システムからの信号は CR-LF キーの組み合わせではなく、CR-NULL キーの組み合わせで送信されます。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# line console RP/0/RP0/CPU0:router(config-line)# telnet transparent
TFTP 接続の送信元 IP アドレスを指定するには、 XR コンフィギュレーション モードで tftp client source-interface コマンドを指定します。コンフィギュレーション ファイルから tftp client source-interface コマンドを削除してシステムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
tftp client source-interface type interface-path-id
no tftp client source-interface type interface-path-id
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
送信元の IP アドレスとして、宛先までの最善ルートの IP アドレスが使用されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
すべての TFTP 接続の送信元としてインターフェイスの IP アドレスを設定するには、tftp client source-interface コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ip-services |
読み取り、書き込み |
次の例は、TFTP 接続の送信元アドレスとして tenGigE インターフェイス 1/0/2/1 の IP アドレスを設定する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# tftp client source-interface tengige1/0/2/1
TFTP サーバまたは TFTP サーバで実行中の機能をイネーブルまたはディセーブルにするには、 XR コンフィギュレーション モードで tftp server コマンドを使用します。システムをデフォルトの状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
tftp { ipv4 | ipv6 } server homedir tftp-home-directory [ max-servers [ number | no-limit ] ] [ access-list name ]
no tftp { ipv4 | ipv6 } server homedir tftp-home-directory [ max-servers [ number | no-limit ] ] [ access-list name ]
ipv4 |
IPv4 アドレス プレフィックスを指定します。 |
ipv6 |
IPv6 アドレス プレフィックスを指定します。 |
homedirtftp-home-directory |
ホーム ディレクトリを指定します。 |
max-serversnumber |
(任意)並列 TFTP サーバの最大数を設定します。範囲は、1 ~ 2147483647 です。 |
max-serversno-limit |
(任意)処理が可能な TFTP サーバの数に上限がないことを設定します。 |
access-listname |
(任意)TFTP サーバに関連付けるアクセス リストの名前を指定します。 |
デフォルトでは TFTP サーバはディセーブルになっています。指定しない場合は、max-servers キーワードのデフォルト値は無制限になります。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
tftp server コマンドの no 形式を使用すると、指定したコマンドがコンフィギュレーション ファイルから削除され、システムはデフォルトの状態に戻ります。コマンドの no 形式はコンフィギュレーション ファイルに保存されません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ipv4 |
読み取り、書き込み |
ip-services |
読み取り、書き込み |
次に、アクセス リスト名のテストを実行するために TFTP サーバをイネーブルにする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# tftp ipv4 server homedir disk0 access-list test
IP ネットワークを介して宛先に到達するためにパケットが実際に使用するルートを検出するには、 XR EXEC モードで traceroute コマンドを使用します。
traceroute [ ipv4 | ipv6 ] [ host-name | ip-address ] [ source ip-address-name ] [numeric] [ timeout seconds ] [ probe count ] [ minttl seconds ] [ maxttl seconds ] [ port number ] [ priority number ] [verbose]
ipv4 |
(任意)IPv4 アドレスのプレフィックスを指定します。 |
ipv6 |
(任意)IPv6 アドレスのプレフィックスを指定します。 |
host-name |
(任意)トレース試行の宛先としてシステムで使用されるホスト名。 |
ip-address |
(任意)トレース試行の宛先としてシステムで使用されるアドレス。 |
source |
(任意)送信元アドレスです。 |
ip-address-name |
(任意)IP アドレス A.B.C.D またはホスト名。 |
numeric |
(任意)数字だけを表示。 |
timeoutseconds |
(任意)タイムアウト値。範囲は 0 ~ 3600 です。 |
probecount |
(任意)プローブ カウント。範囲は 0 ~ 65535 です。 |
minttlseconds |
(任意)最小存続可能時間。範囲は 0 ~ 255 です。 |
maxttlseconds |
(任意)最大存続可能時間。範囲は 0 ~ 255 です。 |
portnumber |
(任意)ポート番号です。範囲は 0 ~ 65535 です。 |
prioritynumber |
(任意)パケットのプライオリティ。範囲は 0 ~ 15 です。ipv6 キーワードが指定されている場合に使用できます。 |
verbose |
(任意)詳細な出力。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
traceroute コマンドのデフォルト値は、宛先だけを参照します。宛先のアドレスで利用可能なデフォルト値はありません。
traceroute コマンドは、データグラムが存続可能時間(TTL)の値を超過したときにネットワーキング デバイスで生成されるエラー メッセージを利用して動作します。
traceroute コマンドは、最初に TTL 値が 1 のプローブ データグラムを送信します。すると、1 番目のネットワーキング デバイスはそのプローブ データグラムを破棄し、エラー メッセージを送り返します。traceroute コマンドは TTL レベルごとに複数のプローブを送信し、それぞれのラウンドトリップ時間を表示します。
traceroute コマンドは一度に 1 つのプローブを送信します。各発信パケットから 1 つまたは 2 つのエラー メッセージが生成される可能性があります。「time-exceeded」というエラー メッセージは、中間ネットワーキング デバイスで検出されたプローブが破棄されたことを意味します。「destination unreachable」エラー メッセージは、宛先ノードがプローブを受信して、パケットを配信できないためにそれを破棄したことを示します。応答が着信する前にタイマーがオフになった場合、traceroute コマンドはアスタリスク(*)を出力します。
traceroute コマンドが終了するのは、宛先が応答したとき、最大 TTL を超過したとき、または、ユーザがエスケープ シーケンス(デフォルトでは Ctrl-C)を押してトレースを中断したときです(デフォルトのエスケープ シーケンスは、Ctrl キーと C キーを同時に押してから離します)。
デフォルト以外のパラメータを使用して拡張 traceroute テストを呼び出すには、host-name や ip-address 引数を指定せずにコマンドを入力します。ダイアログの手順に従って traceroute テストに必要なパラメータ値を選択します。
多様なネットワーキング デバイスに応じて IP の実装方法も異なっているので、IP traceroute コマンドが予期しない動作をする場合があります。
宛先によっては、メッセージ「ICMP port unreachable」を送り返してプローブ メッセージに正しく応答できない場合があります。最大 TTL を超過した場合に限り終了する、アスタリスクだけが付加された TTL レベルの長いシーケンスがこの問題の原因となっている可能性があります。
一部のホストが「ICMP TTL exceeded」というメッセージを処理する方法について、既知の問題があります。一部のホストでは「ICMP」メッセージを生成しますが、着信パケットの TTL を再利用します。この値はゼロのため、ICMP パケットの返信は失敗します。このようなホストへのパスをトレースすると、アスタリスク(*)の付いた TTL 値のセットが表示される場合があります。最終的には、この TTL は「ICMP」メッセージを返信できるまでの値に増加します。たとえば、ホストが 6 ホップ離れた位置にある場合、traceroute コマンドは、6 ~ 11 回の応答でタイムアウトします。
タスク ID |
動作 |
---|---|
basic-services |
読み取り、書き込み、実行 |
次の例は、宛先のホスト名が指定されている場合の traceroute セッションの出力を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# traceroute host8-sun
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 192.168.0.73
1 192.168.1.6 (192.168.1.6) 10 msec 0 msec 10 msec
2 gateway01-gw.gateway.cisco.com (192.168.16.2) 0 msec 10 msec 0 msec
3 host8-sun.cisco.com (192.168.0.73) 10 msec * 0 msec
次の例は、宛先が指定されていない場合の拡張 traceroute セッションの出力を示しています。
traceroute# traceroute
Protocol [ipv4]:
Target IP address: ena-view3
Source address: 10.0.58.29
Numeric display? [no]:
Timeout in seconds [3]:
Probe count [3]:
Minimum Time to Live [1]:
Maximum Time to Live [30]:
Port Number [33434]:
Loose, Strict, Record, Timestamp, Verbose[none]:
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 171.71.164.199
1 sjc-jpxlnock-vpn.cisco.com (10.25.0.1) 30 msec 4 msec 4 msec
2 15lab-vlan725-gx1.cisco.com (173.19.72.2) 7 msec 5 msec 5 msec
3 stc15-00lab-gw1.cisco.com (173.24.114.33) 5 msec 6 msec 6 msec
4 stc5-lab4-gw1.cisco.com (173.24.114.89) 5 msec 5 msec 5 msec
5 stc5-sbb4-gw1.cisco.com (172.71.241.162) 5 msec 6 msec 6 msec
6 stc5-dc5-gw1.cisco.com (172.71.241.10) 6 msec 6 msec 5 msec
7 stc5-dc1-gw1.cisco.com (172.71.243.2) 7 msec 8 msec 8 msec
8 ena-view3.cisco.com (172.71.164.199) 6 msec * 8 msec
文字 |
説明 |
---|---|
xx msec |
指定された数のプローブに対する各ノードのラウンドトリップ時間(ミリ秒)。 |
* | プローブのタイムアウト。 |
? | パケット タイプが不明です。 |
A |
管理上、到達不能です。通常、この出力はアクセス リストがトラフィックをブロックしていることを示します。 |
H |
ホストが到達不能です。 |
N |
ネットワークが到達不能です。 |
P |
プロトコルが到達不能です。 |
Q |
発信元。 |
U |
ポートが到達不能です。 |