この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、トランスポート スタック(ノンストップ ルーティング、ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)、NSR、TCP、ユーザ データグラム プロトコル(UDP)、RAW)に関連する機能を設定したりモニタする際に使用する Cisco IOS XR ソフトウェアのコマンドについて説明します。TCP あるいは UDP 以外のすべての IP プロトコルは、RAW プロトコルと考えられています。
トランスポート スタックの概念、設定作業、および例の詳細については、『IP Addresses and Services Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』を参照してください。
1 つの RAW 接続またはすべての RAW 接続の統計をクリアするには、 XR EXEC モードで clear raw statistics pcb コマンドを使用します。
clear raw statistics pcb { all | pcb-address } [ location node-id ]
all |
すべての RAW 接続の統計をクリアします。 |
pcb-address |
特定の RAW 接続の統計をクリアします。 |
locationnode-id |
(任意)指定されたノードの統計をクリアします。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
all キーワードを使用すると、すべての RAW 接続をクリアします。特定の RAW 接続をクリアするには、RAW 接続のプロトコル コントロール ブロック(PCB)アドレスを入力します。PCB アドレスを取得するには、show raw brief コマンドを使用します。
location キーワードと node-id 引数を使用すると、指定したノードの RAW 統計をクリアできます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
実行 |
次の例では、PCB アドレス 0x80553b0 を使用して、RAW 接続の統計をクリアする方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear raw statistics pcb 0x80553b0 RP/0/RP0/CPU0:router# show raw statistics pcb 0x80553b0 Statistics for PCB 0x80553b0 Send: 0 packets received from application 0 xipc pulse received from application 0 packets sent to network 0 packets failed getting queued to network Rcvd: 0 packets received from network 0 packets queued to application 0 packets failed queued to application
次の例では、すべての RAW 接続の統計をクリアする方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear raw statistics pcb all RP/0/RP0/CPU0:router# show raw statistics pcb all Statistics for PCB 0x805484c Send: 0 packets received from application 0 xipc pulse received from application 0 packets sent to network 0 packets failed getting queued to network Rcvd: 0 packets received from network 0 packets queued to application 0 packets failed queued to application Statistics for PCB 0x8054f80 Send: 0 packets received from application 0 xipc pulse received from application 0 packets sent to network 0 packets failed getting queued to network Rcvd: 0 packets received from network 0 packets queued to application 0 packets failed queued to application Statistics for PCB 0x80553b0 Send: 0 packets received from application 0 xipc pulse received from application 0 packets sent to network 0 packets failed getting queued to network Rcvd: 0 packets received from network 0 packets queued to application 0 packets failed queued to application
TCP プロトコル コントロール ブロック(PCB)接続をクリアするには、 で clear tcp pcb コマンドを使用します。
clear tcp pcb { pcb-address | all } [ location node-id ]
pcb-address |
指定された PCB アドレスの TCP 接続をクリアします。 |
all |
開いている TCP 接続をすべてクリアします。 |
locationnode-id |
(任意)指定されたノードの TCP 接続をクリアします。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ハングアップした TCP 接続をクリアする場合は、clear tcppcb コマンドを使用すると便利です。show tcp brief コマンドを使用すると、クリアする接続の PCB アドレスを検索します。
clear tcp pcb all コマンドを使用した場合、リスニング状態の TCP 接続はクリアされません。特定の PCB アドレスを指定する場合は、リスニング状態の接続もクリアされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
実行 |
次の例では、PCB アドレス 60B75E48 で TCP 接続をクリアする例を示しています。
RP/0/# clear tcp pcb 60B75E48
clear tcp statistics { pcb { all | pcb-address } | summary } [ location node-id ]
pcb all |
(任意)すべての TCP 接続の統計をクリアします。 |
pcbpcb-address |
(任意)特定の TCP 接続の統計をクリアします。 |
summary |
(任意)特定のノードあるいは接続のサマリー統計をクリアします。 |
locationnode-id |
(任意)指定されたノードの TCP 統計をクリアします。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
TCP 統計をクリアするには、clear tcp statistics コマンドを使用します。show tcp statistics コマンドを使用すると、TCP 統計を表示します。TCP 統計を表示し、TCP のデバッグを開始する前に TCP 統計をクリアできます。
オプションの location キーワードと node-id 引数を使用すると、指定したノードの TCP 統計をクリアできます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
実行 |
次の例では、TCP 統計をクリアする方法を示しています。
RP/0/# clear tcp statistics
ユーザ データグラム プロトコル(UDP)統計をクリアするには、 で clear udp statistics コマンドを使用します。
clear udp statistics { pcb { all | pcb-address } | summary } [ location node-id ]
pcb all |
すべての UDP 接続の統計をクリアします。 |
pcbpcb-address |
特定の UDP 接続の統計をクリアします。 |
summary |
UDP サマリー統計をクリアします。 |
locationnode-id |
(任意)指定されたノードの UDP 統計をクリアします。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
UDP 統計をクリアするには、clear udp statistics コマンドを使用します。show udp statisticsコマンドを使用すると、UDP 統計を表示します。UDP 統計を表示し、UDP のデバッグを開始する前に、UDP 統計をクリアできます。
オプションの location キーワードと node-id 引数を使用すると、指定したノードの UDP 統計をクリアできます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
実行 |
次の例では、UDP サマリー統計をクリアする方法を示しています。
RP/0/# clear udp statistics summary
ブロードキャスト パケットとして受信した任意のユーザ データグラム プロトコル(UDP)データグラムを特定のヘルパー アドレスに転送するようにシステムを設定するには、 で forward-protocol udp コマンドを使用します。このコマンドで設定したシステムの状態をデフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
forward-protocol udp { port-number | disable | domain | nameserver | netbios-dgm | netbios-ns | tacacs | tftp }
no forward-protocol udp { port-number | disable | domain | nameserver | netbios-dgm | netbios-ns | tacacs | tftp }
port-number |
UDP ブロードキャスト パケットを指定されたポート番号に転送します。有効値の範囲は 1 ~ 65535 です。 |
disable |
IP 転送プロトコル UDP をディセーブルにします。 |
domain |
UDP ブロードキャスト パケットをドメイン ネーム サービス(DNS、53)に転送します。 |
nameserver |
UDP ブロードキャスト パケットを IEN116 ネーム サービス(obsolete、42)に転送します。 |
netbios-dgm |
UDP ブロードキャスト パケットを NetBIOS データグラム サービス(138)に転送します。 |
netbios-ns |
UDP ブロードキャスト パケットを NetBIOS ネーム サービス(137)に転送します。 |
tacacs |
UDP ブロードキャスト パケットを TACACS(49)に転送します。 |
tftp |
UDP ブロードキャスト パケットを TFTP(69)に転送します。 |
forward-protocol udp はディセーブルになります。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
forward-protocol udp コマンドを使用すると、着信インターフェイスで受信した UDP ブロードキャスト パケットを特定のヘルパー アドレスに転送するように指定できます。
forward-protocol udp コマンドを設定する場合は、helper-address コマンドも設定して、インターフェイスのヘルパー アドレスを指定する必要があります。ヘルパー アドレスは UDP データグラムの転送先 IP アドレスです。サービスを処理できるホストまたはネットワーキング デバイスの IP アドレスを、helper-address コマンドに設定します。ヘルパー アドレスはインターフェイスごとに設定されているため、転送するブロードキャストを受信する各受信インターフェイスで、ヘルパー アドレスを指定する必要があります。
転送する UDP ポートごとに 1 つの forward-protocol udp コマンドを設定する必要があります。パケットのポートはポート 53(domain)、ポート 69(tftp)、または指定されたポート番号のいずれかです。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り、書き込み |
次の例は、着信 tenGigE インターフェイス 0/RP0/CPU0 で受信した、ポート 53 またはポート 69 を持つすべての UDP ブロードキャスト パケットを、172.16.0.1 に転送するための指定方法を示しています。 UDP ブロードキャストを受信する tenGigE インターフェイス 0/RP0/CPU0 にはヘルパー アドレス 172.16.0.1 が設定されています。これは、UDP データグラムの転送先アドレスです。
RP/0/(config)# forward-protocol udp domain disable RP/0/(config)# forward-protocol udp tftp disable RP/0/(config)# interface tenGigE 0/RP0/CPU0 RP/0/(config-if)# ipv4 helper-address 172.16.0.1
ECHO などの小規模 TCP サーバをイネーブルにするには、 で service tcp-small-servers コマンドを使用します。TCP サーバをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
service { ipv4 | ipv6 } tcp-small-servers [ max-servers number | no-limit ] [access-list-name]
no service { ipv4 | ipv6 } tcp-small-servers [ max-servers number | no-limit ] [access-list-name]
ip4 |
IPv4 小規模サーバを指定します。 |
ipv6 |
IPv6 小規模サーバを指定します。 |
max-servers |
(任意)許容 TCP 小規模サーバ数を設定します。 |
number |
(任意)数値です。範囲は 1 ~ 2147483647 です。 |
no-limit |
(任意)許容 TCP サーバ数を無制限に設定します。 |
access-list-name |
(任意)アクセス リスト名です。 |
TCP 小規模サーバはディセーブルです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
現在、TCP 小規模サーバは、Discard(ポート 9)、Echo(ポート 7)、Chargen(ポート 19)の 3 つのサービスから構成されています。これらのサービスを使用して、TCP トランスポート機能をテストします。Discard サーバはデータを受信し、廃棄します。Echo サーバはデータを受信し、同じデータを送信ホストに返します。Chargen サーバは一連のデータを生成し、リモート ホストに送信します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ipv4 |
読み取り、書き込み |
ip-services |
読み取り、書き込み |
次の例では、小規模 IPv4 TCP サーバをイネーブルにします。
RP/0/(config)# service ipv4 tcp-small-servers max-servers 5 acl100
ECHO などの小規模ユーザ データグラム プロトコル(UDP)サーバをイネーブルにするには、 で service udp-small-servers コマンドを使用します。UDP サーバをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
service { ipv4 | ipv6 } udp-small-servers [ max-servers number | no-limit ] [access-list-name]
no service { ipv4 | ipv6 } udp-small-servers [ max-servers number | no-limit ] [access-list-name]
ip4 |
IPv4 小規模サーバを指定します。 |
ipv6 |
IPv6 小規模サーバを指定します。 |
max-servers |
(任意)許容 UDP 小規模サーバ数を設定します。 |
number |
(任意)数値です。範囲は 1 ~ 2147483647 です。 |
no-limit |
(任意)許容 UDP 小規模サーバ数を無制限に設定します。 |
access-list-name |
(任意)アクセス リストの名前。 |
UDP 小規模サーバはディセーブルです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
現在、UDP 小規模サーバは、Discard(ポート 9)、Echo(ポート 7)、Chargen(ポート 19)の 3 つのサービスから構成されています。これらのサービスを使用して、UDP トランスポート機能をテストします。Discard サーバはデータを受信し、廃棄します。Echo サーバはデータを受信し、同じデータを送信ホストに返します。Chargen サーバは一連のデータを生成し、リモート ホストに送信します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
ipv6 |
読み取り、書き込み |
ip-services |
読み取り、書き込み |
次の例では、小規模 IPv6 UDP サーバをイネーブルにし、許容小規模サーバの最大数を 10 に設定する方法を示しています。
RP/0/(config)# service ipv6 udp-small-servers max-servers 10
アクティブ RAW IP ソケットに関する情報を表示するには、 で show raw brief コマンドを使用します。
show raw brief [ location node-id ]
locationnode-id |
(任意)指定したノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
オープン ショーテスト パス ファースト(OSPF)やプロトコル独立マルチキャスト(PIM)などのプロトコルは、長寿命 RAW IP ソケットを使用します。ping および traceroute コマンドでは、存続期間が短い RAW IP ソケットが使用されます。これらのプロトコルのいずれかに関する問題があると思われる場合は、show raw brief コマンドを使用します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show rawbrief コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show raw brief
PCB Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address Protocol
0x805188c 0 0 0.0.0.0 0.0.0.0 2
0x8051dc8 0 0 0.0.0.0 0.0.0.0 103
0x8052250 0 0 0.0.0.0 0.0.0.0 255
フィールド |
説明 |
---|---|
PCB |
プロトコル コントロール ブロック アドレス。ローカル アドレス、外部アドレス、ローカル ポート、外部ポートなどの接続情報を含む構造に対するアドレスです。 |
Recv-Q |
受信キューのバイト数。 |
Send-Q |
送信キューのバイト数。 |
Local Address |
ローカル アドレスおよびローカル ポート。 |
Foreign Address |
外部アドレスおよび外部ポート。 |
Protocol |
RAW IP ソケットを使用するプロトコル。たとえば、番号 2 は IGMP、番号 103 は PIM、番号 89 は OSPF です。 |
アクティブ RAW IP ソケットの詳細情報を表示するには、 で show raw detail pcb コマンドを使用します。
show raw detail pcb { pcb-address | all } location node-id
pcb-address |
指定された RAW 接続の統計を表示します。 |
all |
すべての RAW 接続の統計を表示します。 |
locationnode-id |
指定されたノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show raw detail pcb コマンドを使用すると、RAW トランスポートを使用するすべての接続に関する詳細情報が表示されます。表示される情報には、ファミリ タイプ(たとえば、2 は IPv4 としても知られている AF_INET)、PCB アドレス、レイヤ 4(または、トランスポート)プロトコル、ローカル アドレス、外部アドレス、使用中のすべてのフィルタが含まれます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show raw detail pcb コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show raw detail pcb 0x807e89c
==============================================================
PCB is 0x807e89c, Family: 2, PROTO: 89
Local host: 0.0.0.0
Foreign host: 0.0.0.0
Current send queue size: 0
Current receive queue size: 0
Paw socket: Yes
フィールド |
説明 |
---|---|
JID |
ソケットを作成したプロセスのジョブ ID。 |
Family |
ネットワーク プロトコル。IPv4 は 2、IPv6 は 26 です。 |
PCB |
プロトコル コントロール ブロック アドレス。 |
L4-proto |
レイヤ 4(または、トランスポート)プロトコル。 |
Laddr |
ローカル アドレス。 |
Faddr |
外部アドレス。 |
ICMP error filter mask |
ICMP フィルタが設定されている場合、このフィールドにはゼロ以外の値が出力されます。 |
LPTS socket options |
LPTS オプションが設定されている場合、このフィールドにはゼロ以外の値が出力されます。 |
Packet Type Filters |
フィルタ タイプのパケット数をはじめとする特定の RAW ソケットに設定されているパケット フィルタ。複数のフィルタを設定できます。 |
アクティブ RAW IP ソケットに関する情報を表示するには、 で show raw extended-filters コマンドを使用します。
show raw extended-filters { interface-filter location node-id | location node-id | paktype-filter location node-id }
interface-filter |
設定されたインターフェイス フィルタを使用して、プロトコル コントロール ブロック(PCB)を表示します。 |
locationnode-id |
指定されたノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
paktype-filter |
設定されたパケット タイプ フィルタを使用して、PCB を表示します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
show raw extended-filters コマンドを使用すると、RAW トランスポートを使用するすべての接続に関する詳細情報が表示されます。表示される情報には、ファミリ タイプ(たとえば、2 は IPv4 としても知られている AF_INET)、PCB アドレス、レイヤ 4(または、トランスポート)プロトコル、ローカル アドレス、外部アドレス、使用中のすべてのフィルタが含まれます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show raw extended-filters コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show raw extended-filters 0/RP0/CPU0
Total Number of matching PCB’s in database: 1
JID: 0/0
Family: 2
PCB: 0x0803dd38
L4-proto: 1
Laddr: 0.0.0.0
Faddr: 0.0.0.0
ICMP error filter mask: 0x3ff
LPTS socket options: 0x0020
Packet Type Filters:
0
[220 pkts in]
3
[0 pkts in]
4
[0 pkts in]
フィールド |
説明 |
---|---|
JID |
ソケットを作成したプロセスのジョブ ID。 |
Family |
ネットワーク プロトコル。IPv4 は 2、IPv6 は 26 です。 |
PCB |
プロトコル コントロール ブロック アドレス。 |
L4-proto |
レイヤ 4(または、トランスポート)プロトコル。 |
Laddr |
ローカル アドレス。 |
Faddr |
外部アドレス。 |
ICMP error filter mask |
ICMP フィルタが設定されている場合、このフィールドにはゼロ以外の値が出力されます。 |
LPTS socket options |
LPTS オプションが設定されている場合、このフィールドにはゼロ以外の値が出力されます。 |
Packet Type Filters |
フィルタ タイプのパケット数をはじめとする特定の RAW ソケットに設定されているパケット フィルタ。複数のフィルタを設定できます。 |
1 つの RAW 接続またはすべての RAW 接続の統計を表示するには、 で show raw statistics pcb コマンドを使用します。
show raw statistics pcb { all | pcb-address } location node-id
all |
すべての RAW 接続の統計を表示します。 |
pcb-address |
指定された RAW 接続の統計を表示します。 |
locationnode-id |
(任意)指定したノードの RAW 統計情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
all キーワードを使用すると、すべての RAW 接続を表示します。特定の RAW 接続が必要な場合は、該当する RAW 接続のプロトコル コントロール ブロック(PCB)アドレスを入力します。PCB アドレスを取得するには、show raw brief コマンドを使用します。
location キーワードと node-id 引数を使用すると、特定のノードの RAW 統計を表示できます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例では、PCB アドレス 0x80553b0 の RAW 接続統計が表示されます。
RP/0/# show raw statistics pcb 0x80553b0
Statistics for PCB 0x80553b0
Send: 0 packets received from application
0 xipc pulse received from application
0 packets sent to network
0 packets failed getting queued to network
Rcvd: 0 packets received from network
0 packets queued to application
0 packets failed queued to application
この例では、すべての RAW 接続の統計が表示されます。
RP/0/# show raw statistics pcb all
Statistics for PCB 0x805484c
Send: 0 packets received from application
0 xipc pulse received from application
0 packets sent to network
0 packets failed getting queued to network
Rcvd: 0 packets received from network
0 packets queued to application
0 packets failed queued to application
フィールド |
説明 |
---|---|
Send: |
このセクションの統計は、アプリケーションから RAW に送信されるパケットを示しています。 |
Vrfid |
VPN ルーティング/転送(VRF)ID(vrfid)番号。 |
xipc pulse received from application |
アプリケーションから RAW に送信される通知数。 |
packets sent to network |
ネットワークに送信されるパケット数。 |
packets failed getting queued to network |
ネットワーク キューイングに失敗したパケット数。 |
Rcvd: |
このセクションの統計は、ネットワークから受信したパケットを示しています。 |
packets queued to application |
アプリケーション キューイングされたパケット数。 |
packets failed queued to application |
アプリケーション キューイングに失敗したパケット数。 |
show tcp brief [ location node-id ]
locationnode-id |
(任意)指定したノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show tcp brief コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show tcp brief
TCPCB Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address State
0x80572a8 0 0 0.0.0.0:513 0.0.0.0:0 LISTEN
0x8056948 0 0 0.0.0.0:23 0.0.0.0:0 LISTEN
0x8057b60 0 3 10.8.8.2:23 10.8.8.1:1025 ESTAB
フィールド |
説明 |
---|---|
TCPCB |
TCP コントロール ブロックのメモリ アドレス |
Recv-Q |
読み取り待機中のバイト数 |
Send-Q |
送信待機中のバイト数 |
Local Address |
パケットのソース アドレスとポート番号 |
Foreign Address |
パケットの送信先アドレスとポート番号 |
State |
TCP 接続の状態 |
show tcp detail pcb [ value | all ]
pcb |
TCP 接続情報を表示します。 |
value |
特定の接続情報を表示します。範囲は 0 ~ ffffffff です。 |
all |
すべての接続情報を表示します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show tcp detail pcb all コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show tcp detail pcb all Connection state is LISTEN, I/O status: 0, socket status: 0 PCB 0x8092774, vrfid 0x0 Local host: 0.0.0.0, Local port: 23 Foreign host: 0.0.0.0, Foreign port: 0 Current send queue size: 0 (max 16384) Current receive queue size: 0 (max 16384) mis-ordered: 0 bytes Timer Starts Wakeups Next(msec) Retrans 0 0 0 SendWnd 0 0 0 TimeWait 0 0 0 AckHold 0 0 0 KeepAlive 0 0 0 PmtuAger 0 0 0 GiveUp 0 0 0 Throttle 0 0 0 iss: 0 snduna: 0 sndnxt: 0 sndmax: 0 sndwnd: 0 sndcwnd: 1073725440 irs: 0 rcvnxt: 0 rcvwnd: 16384 rcvadv: 0
TCP 拡張フィルタの詳細を表示するには、 で show tcp extended-filters コマンドを使用します。
show tcp extended-filters [ location node-id ] peer-filter [ location node-id ]
locationnode-id |
(任意)指定したノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
peer-filter |
(任意)ピア フィルタが設定されている接続を表示します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、特定のロケーション(0/RP0/CPU0)に対する show tcp extended-filters コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show tcp extended-filters location 0/RP0/CPU0 Total Number of matching PCB's in database: 3 ----------------------------------- JID: 135 Family: 2 PCB: 0x4826c5dc L4-proto: 6 Lport: 23 Fport: 0 Laddr: 0.0.0.0 Faddr: 0.0.0.0 ICMP error filter mask: 0x12 LPTS options: 0x00000000 ----------------------------------- ----------------------------------- JID: 135 Family: 2 PCB: 0x4826dd8c L4-proto: 6 Lport: 23 Fport: 59162 Laddr: 12.31.22.10 Faddr: 223.255.254.254 ICMP error filter mask: 0x12 LPTS options: 0x00000000 ----------------------------------- ----------------------------------- JID: 135 Family: 2 PCB: 0x4826cac0 L4-proto: 6 Lport: 23 Fport: 59307 Laddr: 12.31.22.10 Faddr: 223.255.254.254 ICMP error filter mask: 0x12 LPTS options: 0x00000000 -----------------------------------
show tcp statistics { pcb { all | pcb-address } | summary } [ location node-id ]
pcbpcb-address |
(任意)指定された接続の詳細統計を表示します。 |
pcb all |
(任意)すべての接続の詳細統計を表示します。 |
summary |
(任意)特定のノードあるいは接続のサマリー統計をクリアします。 |
locationnode-id |
(任意)指定されたノードの統計を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show tcp statistics コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show tcp statistics pcb 0x08091bc8 Statistics for PCB 0x8091bc8 VRF Id 0x60000000 Send: 0 bytes received from application 0 xipc pulse received from application 0 bytes sent to network 0 packets failed getting queued to network Rcvd: 0 packets received from network 0 packets queued to application 0 packets failed queued to application
フィールド |
説明 |
---|---|
vrfid |
VPN ルーティング/転送(VRF)ID(vrfid)番号。 |
Send |
この項の統計情報は、ルータにより送信されたパケットについての情報です。 |
Rcvd: |
この項の統計情報は、ルータにより受信されたパケットについての情報です。 |
ユーザ データグラム プロトコル(UDP)接続テーブルのサマリーを表示するには、 で show udp brief コマンドを使用します。
show udp brief [ location node-id ]
locationnode-id |
(任意)指定したノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show udp brief コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show udp brief PCB Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address 0x8040c4c 0 0 0.0.0.0:7 0.0.0.0:0 0x805a120 0 0 0.0.0.0:9 0.0.0.0:0 0x805a430 0 0 0.0.0.0:19 0.0.0.0:0 0x805a740 0 0 0.0.0.0:67 0.0.0.0:0 0x804fcb0 0 0 0.0.0.0:123 0.0.0.0:0
フィールド |
説明 |
---|---|
PCB |
プロトコル コントロール ブロック アドレス。ローカル アドレス、外部アドレス、ローカル ポート、外部ポートなどの接続情報を含む構造に対するアドレスです。 |
Recv-Q |
受信キューのバイト数。 |
Send-Q |
送信キューのバイト数。 |
Local Address |
ローカル アドレスおよびローカル ポート。 |
Foreign Address |
外部アドレスおよび外部ポート。 |
ユーザ データグラム プロトコル(UDP)接続テーブルの詳細情報を表示するには、 で show udp detail pcb コマンドを使用します。
show udp detail pcb { pcb-address | all } [ location node-id ]
pcb-address |
指定された UDP 接続のアドレス。 |
all |
すべての UDP 接続の統計を提供します。 |
locationnode-id |
(任意)指定したノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show udp detail pcb all コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show udp detail pcb all location 0/RP0/CPU0 =============================================== PCB is 0x4822fea0, Family: 2, VRF: 0x60000000 Local host: 0.0.0.0:3784 Foreign host: 0.0.0.0:0 Current send queue size: 0 Current receive queue size: 0 =============================================== PCB is 0x4822d0e0, Family: 2, VRF: 0x60000000 Local host: 0.0.0.0:3785 Foreign host: 0.0.0.0:0 Current send queue size: 0 Current receive queue size: 0
フィールド |
説明 |
---|---|
PCB |
プロトコル コントロール ブロック アドレス。 |
Family |
ネットワーク プロトコル。IPv4 は 2、IPv6 は 26 です。 |
VRF |
VPN ルーティング/転送(VRF)インスタンス名。 |
Local host |
ローカル ホスト アドレス。 |
Foreign host |
外部ホスト アドレス。 |
Current send queue size |
送信キューのサイズ(バイト単位)。 |
Current receive queue size |
受信キューのサイズ(バイト単位)。 |
UDP 拡張フィルタの詳細を表示するには、 で show udp extended-filters コマンドを使用します。
show udp extended-filters { location node-id | peer-filter { location node-id} }
locationnode-id |
指定されたノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
peer-filter |
ピア フィルタが設定されている接続を表示します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、特定のロケーション(0/RP0/CPU0)に対する show udp extended-filters コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show udp extended-filters location 0/RP0/CPU0 Total Number of matching PCB's in database: 1 ----------------------------------- JID: 248 Family: 2 PCB: 0x48247e94 L4-proto: 17 Lport: 646 Fport: 0 Laddr: 0.0.0.0 Faddr: 0.0.0.0 ICMP error filter mask: 0x0 LPTS options: 0x00000000 -----------------------------------
ユーザ データグラム プロトコル(UDP)統計を表示するには、 で show udp statistics コマンドを使用します。
show udp statistics { summary | pcb { pcb-address | all } } [ location node-id ]
summary |
サマリー統計を表示します。 |
pcbpcb-address |
各接続の詳細統計を表示します。 |
pcball |
すべての接続の詳細統計を表示します。 |
locationnode-id |
(任意)指定したノードの情報を表示します。node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
パケット受信に関係する複数のマルチキャスト アプリケーションがある場合は、UDP は受信パケットをクローンします。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り |
次の例は、show udp statistics summary コマンドの出力を示しています。
RP/0/# show udp statistics summary
UDP statistics:
Rcvd: 0 Total, 0 drop, 0 no port
0 checksum error, 0 too short
Sent: 0 Total, 0 error
0 Total forwarding broadcast packets
0 Cloned packets, 0 failed cloningication
フィールド |
説明 |
---|---|
Rcvd: Total |
受信されたパケットの合計数。 |
Rcvd: drop |
削除された受信パケットの合計数 |
Rcvd: no port |
ポートのない受信パケットの合計数 |
Rcvd: checksum error |
チェックサム エラーを含む受信パケットの合計数 |
Rcvd: too short |
短すぎる UDP パケットの受信パケットの合計数 |
Sent: Total |
正常送信されたパケットの合計数 |
Sent: error |
エラーにより送信できないパケットの合計数 |
Total forwarding broadcast packets |
ヘルパー アドレスに転送されるパケットの合計数 |
Cloned packets |
正常クローンされたパケットの合計数 |
failed cloning |
クローンに失敗したパケットの合計数 |
TCP がデータ送信で使用するパケットのサイズを決定する TCP 最大セグメント サイズを設定するには、 で tcp mss コマンドを使用します。
tcp mss segment-size
segment-size |
データ送信で TCP が使用するパケットのサイズ(バイト単位)。範囲は 68 ~ 10000 バイトです。 |
このコンフィギュレーションが存在しない場合、TCP はアプリケーション プロセス、インターフェイス最大転送ユニット(MTU)、パス MTU ディスカバリから受信した MTU のいずれかによって指定された設定に基づいて最大セグメント サイズを決定します。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り、書き込み |
この例では、TCP 最大セグメント サイズを設定する方法を示しています。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# tcp mss 1460 RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# exit Uncommitted changes found, commit them? [yes]: RP/0/RSP0/CPU0:router:Sep 8 18:29:51.084 : config[65700]: %LIBTARCFG-6-COMMIT : Configuration committed by user 'lab'. Use 'show commit changes 1000000596' to view the changes. Sep 8 18:29:51.209 : config[65700]: %SYS-5-CONFIG_I : Configured from console by lab
接続の最大共通最大転送ユニット(MTU)を TCP で自動検出できるようにするには、 で tcp path-mtu-discovery を使用します。デフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を入力します。
tcp path-mtu-discovery [ age-timer minutes | infinite ]
no tcp path-mtu-discovery
age-timerminutes |
(任意)値を指定します(分単位)。範囲は 10 ~ 30 です。 |
infinite |
(任意)エージング タイマーをオフにします。 |
tcp path-mtu-discovery はディセーブルになります。
age-timer のデフォルト値は 10 分です。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
tcp path-mtu-discovery コマンドを使用すると、TCP によって接続の最大共通 MTU を検出できるようになるので、パケットが送信ホストと受信ホストの間を移動するときに、パケットをフラグメント化して再構成する必要がなくなります。
時間タイマー値は分単位で設定します。デフォルト値は 10 分です。TCP は時間タイマーを使用して、自動的に特定の接続の MTU が増加したかどうかを検出します。infinite キーワードが指定されている場合、時間タイマーはオフになります。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り、書き込み |
次の例では、時間タイマーを 20 分に設定する方法を示しています。
RP/0/(config)# tcp path-mtu-discovery age-timer 20
TCP 選択応答(ACK)をイネーブルにして、リモート TCP が受信した TCP パケット内のセグメントを識別するには、 で tcp selective-ack コマンドを使用します。デフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を入力します。
tcp selective-ack
no tcp selective-ack
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
TCP 選択 ACK エクスポートはディセーブルです。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドがサポートされました。 |
TCP 選択 ACK がイネーブルになっている場合、各パケットにはリモート TCP が受信したセグメントを特定する情報が含まれています。これによって、送信側は失われたセグメントだけを再送信できます。選択 ACK がディセーブルになっている場合、送信側は失われたセグメントに関する情報は受信せず、応答が返されていない最初のパケットを自動的に送信して、他の TCP がデータ ストリームから失われた内容に応答するまで待機します。大規模な帯域 * 遅延製品で、価値のある帯域が再送信の待機で浪費されるような高速衛星リンクなどの高帯域遅延ネットワーク(LFN)の場合は、この方法は不十分です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り、書き込み |
次の例では、選択 ACK がイネーブルです。
RP/0/(config)# tcp selective-ack
ソフトウェアが TCP 接続の確立を試みながら、タイム アウトになるまで待機する時間を設定するには、 で tcp synwait-time コマンドを使用します。デフォルト値に戻す場合は、このコマンドの no 形式を入力します。
tcp synwait-time seconds
no tcp synwait-time seconds
seconds |
TCP 接続の確立を試みながら待機する時間(秒数)。範囲は 5 ~ 30 秒です。 |
synwait-time のデフォルト値は 30 秒です。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドがサポートされました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り、書き込み |
次の例では、18 秒間 TCP 接続の確立を試み続けるようにソフトウェアを設定する方法を示しています。
RP/0/(config)# tcp synwait-time 18
より正確にパケットの往復時間を測定するには、 で tcp timestamp コマンドを使用します。デフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を入力します。
tcp timestamp
no tcp timestamp
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
TCP タイムスタンプは使用しません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドがサポートされました。 |
より正確にパケットの往復時間を測定するには、tcp timestamp コマンドを使用します。タイムスタンプを使用しない場合、TCP 送信側はパケットの応答が受信されるときに、往復時間を減少させます。応答の遅延、重複、消滅などの発生が考えられるため、これは非常に正確な方法です。タイムスタンプを使用する場合、各パケットには、応答が受信されるときに、パケットを特定するタイムスタンプと、該当パケットの往復時間が含まれます。
この機能は、大規模な帯域 * 遅延製品である高帯域遅延ネットワーク(LFN)で最も有効です。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り、書き込み |
次の例では、タイムスタンプ オプションをイネーブルにする方法を示しています。
RP/0/(config)# tcp timestamp
TCP ウィンドウ サイズを変更するには、 で tcp window-size コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
tcp window-size bytes
no tcp window-size
bytes |
ウィンドウズ サイズ(バイト数)。範囲は 2048 ~ 65535 バイトです。 |
ウィンドウズ サイズのデフォルト値は 16k です。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドがサポートされました。 |
デフォルト値を変更する明らかな理由がない場合は、このコマンドを使用しないでください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
transport |
読み取り、書き込み |
次の例では、TCP ウィンドウズ サイズを 3000 バイトに設定する方法を示しています。
RP/0/(config)# tcp window-size 3000