この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、シャーシを壁面またはラックに取り付ける方法、シャーシ カバー、電源、CompactFlash の取り外しと交換の方法について説明します。この章は、次の項で構成されています。
この項では、シャーシ カバーの取り外しと付け直しの方法について説明します。この項では、次のトピックについて取り上げます。
静電放電(ESD)によって機器が損傷し、電子回路に不具合が生じる可能性があります。静電放電は、電子部品の取り扱いが不適切な場合に生じ、障害あるいは断続的障害を引き起こします。部品の取り外しまたは交換を行うときは、常に静電気防止手順に従います。シャーシが電気的に接地されていることを確認してください。静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。クリップをシャーシ フレームの塗装されていない表面に止めて、不要な静電気がアースに流れるようにします。静電放電による損傷とショックを防止するには、リスト ストラップとコードを適切に作用させる必要があります。リスト ストラップがない場合は、シャーシの金属部分に触れて、身体を接地してください。
(注) シャーシ カバーを取り外しても、シスコの保証に影響はありません。適応型セキュリティ アプライアンスのアップグレードに、特殊な工具は不要です。また、アップグレードによって高周波が漏れることもありません。
ステップ 1 ドキュメント『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco ASA 5500 Series 』 を参照してください。
ステップ 2 適応型セキュリティ アプライアンスの電源を切ります。
警告 オン/オフ スイッチのあるシステムを扱う際は、事前に電源をオフにして、電源コードを外しておいてください。ステートメント 1
ステップ 3 シャーシを上下逆に置きます。シャーシの上部を下にして平面の上に置き、シャーシの前面が手前に向くようにします。
ステップ 4 図 4-1に示すように、シャーシの下部にある 3 本のネジを外します。
ステップ 5 上下逆に置いてあったシャーシを、ひっくり返して真っすぐに置いてください。シャーシには、上下の区別があることに注意してください。
ステップ 6 アプライアンスの背面のベースで、上部の両側を持ち、ゆっくり持ち上がげながらで外側へ引き出します。
適応型セキュリティ アプライアンス上のシャーシ カバーを交換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 シャーシを安定した平坦な場所に置いて、前面パネルを手前にします。
ステップ 2 シャーシ カバーの背面をシャーシの底面に向けて、シャーシ カバーを手に持ちます。
ステップ 3 カバーの前面をシャーシ上に下ろし、カバーの両側のタブがシャーシの側面パネルの下と合っていることを確認します。
ステップ 4 シャーシ カバーを前方にスライドさせて、カバー タブが背面パネルの下と合い、背面パネル タブとシャーシ カバーの下が合っていることを確認します。
ステップ 5 先ほど外したネジで、シャーシ カバーを固定します。
ステップ 6 ネットワーク インターフェイス ケーブルを再接続します。
ステップ 7 電源コンセントに電源コードを再接続して、適応型セキュリティ アプライアンスの電源をオンにします。
ここでは、適応型セキュリティ アプライアンスのリチウム バッテリの取り外しと交換の方法について説明します。リチウム バッテリは、現場交換可能ユニット(FRU)です。
警告 リチウム バッテリは、正しく交換しないと、爆発の危険性があります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元の指示に従って廃棄してください。ステートメント 33
適応型セキュリティ アプライアンスにあるバッテリを取り外して交換するには、次の手順に従います。
ステップ 1 「シャーシ カバーの取り外し」 に示すように、シャーシのカバーを取り外します。
図 4-2 Cisco ASA 5505リチウム バッテリの場所
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ステップ 4 金属クリップをずらして、互換性のあるリチウム CR-2032 電池(各地の電器店またはドラッグストアで入手できます)をはめ込み、交換します。
ステップ 5 シャーシ カバーを付け直します(「シャーシ カバーの付け直し」を参照)。
この項では、セキュリティ サービス カード(SSC)の取り付けおよび交換手順を説明します。この項では、次のトピックについて取り上げます。
図 4-3 は、SSC LED のリストです。
表 4-1 で、各種 SSCLED について説明します。
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新しい SSC を初めて取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 適応型セキュリティ アプライアンスの電源を切ります。
ステップ 2 アクセサリ キットからアース ストラップを取り出して、肌に密着するように、ストラップの一端を手首に固定します。もう一方の端をシャーシに接続します。
ステップ 3 シャーシ背面左端の 2 個のネジを外し( を参照)、スロット カバーを取り外します。
ステップ 4 図 4-5 に示すように、SSC をスロットの開口部に挿入します。
ステップ 5 ネジを取り付けて、SSC をシャーシに固定します。
ステップ 6 適応型セキュリティ アプライアンスの電源を入れます。
ステップ 7 LED を確認します。SSC が正しく取り付けられると、STATUS LED が緑色に点滅します。
ステップ 8 RJ-45 ケーブルの一方の端をポートに接続し、もう一方の端をネットワーク デバイスに接続します。
ステップ 1 特権 EXEC モードで hw-mod mod 1 shut コマンドを入力します。LED をチェックして、モジュールの電源が切れていることを確認します。
ステップ 2 アクセサリ キットからアース ストラップを取り出して、肌に密着するように、ストラップの一端を手首に固定します。もう一方の端をシャーシに接続します。
ステップ 3 シャーシ背面左端にある 2 本のネジ( 参照)を外します。
ステップ 5 図 4-5 に示すように、スロット開口部に新しい SSC を挿入して既存のカードと取り替えます。
ステップ 6 ネジを取り付けて、SSC をシャーシに固定します。
ステップ 7 特権 EXEC モードで hw-mod mod 1 reset コマンドを入力して、SSC をリセットします。
ステップ 8 LED を確認します。SSC が正しく取り付けられると、STATUS LED が緑色に点滅します。
ステップ 9 RJ-45 ケーブルの一方の端をポートに接続し、もう一方の端をネットワーク デバイスに接続します。
メモリ アップグレード キット ASA5505-MEM-512= を使用して、Cisco ASA 5505 を 512 MB のメモリにアップグレードします。使用している 適応型セキュリティ アプライアンス に搭載されているメモリ容量を確認するには、show version コマンドを実行します。
BIOS Flash M50FW016 @ 0xffe00000, 2048KB
表 2 に、Cisco ASA 5505 のメモリを示します。
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この項では、適応型セキュリティ アプライアンスのメモリ モジュールの取り外しと取り付け方法について説明します。この項では、次のトピックについて取り上げます。
ステップ 1 メモリ ソケットの位置を決定します。図 6 を参照してください。
図 6 Cisco ASA 5505 内のシステム メモリの位置
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ステップ 2 アース ストラップを取り出して、ストラップの一端を適応型セキュリティ アプライアンスに接続し、もう一方の端を肌に密着するように手首に固定します。詳細については、「静電気防止対策を施した環境での作業」を参照してください。
(注) DIMM はエッジ部分だけを持ち、メモリ モジュール、ピン、またはトレース(DIMM のコネクタ エッジに沿って付いている金属製のフィンガ)には触れないでください。
静電気放電による損傷を防ぐため、図 7 のように DIMM を持ちます。
ステップ 3 DIMM の両側のラッチを引いて解放します。図 8を参照してください。
ステップ 4 DIMM の両端がソケットから外れたら、親指と人差し指で DIMM の両端を持ち、DIMM をソケットから完全に引き出します
ステップ 5 ESD による損傷を防ぐため、DIMM を静電気防止用容器に入れます。
ステップ 1 DIMM コネクタの両方のラッチが開いていることを確認します。
ステップ 2 新しい DIMM を静電気防止用容器から取り出します。
DIMM は、コネクタに対して決まった方向にしか挿入できない構造になっています。
ステップ 3 DIMM のコンポーネント側を上にし、コネクタのエッジが向こう側になるように持ちます。コネクタのトレースのノッチと、ボード上のソケットのノッチを合わせます。
ステップ 4 コネクタのエッジをソケットに慎重に差し込みます。左右のラッチが回転し、DIMM に対して閉じた位置になるまで、DIMM をソケットにしっかりと押し込みます。図 9を参照してください。
新しいメモリの取り付けが完了したら、シャーシ カバーを交換します。
show version コマンドを入力して、メモリのアップグレードが正常に完了したことを確認することができます。