この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
警告 この機器の設置、交換、保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
この章では、適応型セキュリティ アプライアンスおよびラックマウントについて説明し、適応型セキュリティ アプライアンスの設置手順を示します。この章には、次の項があります。
• 「次の手順」
梱包箱の内容が 図3-1 と同じかどうかを調べて、ASA 5580 の設置に必要なすべての品目を受領したことを確認します。
図3-1 の内容に加え、ASA 5580 パッケージにはレール システム キットも含まれています。レール システム キットを構成する品目は次のとおりです。
ここでは、適応型セキュリティ アプライアンスのラックマウントおよび設置の方法について説明します。
警告 ラックにこの装置をマウントしたり、ラック上の装置の作業を行うときは、ケガをしないように、装置が安定した状態に置かれていることを十分に確認してください。安全のために、次のガイドラインに従ってください。
次の情報は、ラックへの機器の取り付けを計画する場合に役立ちます。
• 閉鎖型ラックに装置をマウントする場合は、換気が十分に行われるようにします。閉鎖型ラックに装置を詰め込みすぎないようにしてください。各装置で熱が発生するため、ラック内に装置を詰め込みすぎないように注意が必要です。
• 開放型ラックに装置をマウントする場合は、ラックのフレームで吸気口や排気口をふさがないように注意します。
• ラックに装置を 1 つしか取り付けない場合は、ラックの一番下に装置をマウントします。
• すでに別の装置がこのラックに取り付けられている場合は、最も重い装置をラックの一番下に取り付け、重い順に下から上へと設置するようにします。
• ラックにスタビライザが付属している場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックへの装置の取り付けまたはラックでの作業を行います。
警告 次の手順を実行する前に、電源が切れていることを確認してください(AC または DC)。電源が DC 回路から切断されていることを確認するには、パネル ボード上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを確認して、回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
警告 ラックにこの装置をマウントしたり、ラック上の装置の作業を行うときは、ケガをしないように、装置が安定した状態に置かれていることを十分に確認してください。安全のために、次のガイドラインに従ってください。
ラックに装置を 1 つしか取り付けない場合は、ラックの一番下に装置をマウントします。
すでに別の装置が取り付けられているラックに装置をマウントする場合は、最も重い装置をラックの一番下に取り付け、重い順に下から上へと設置するようにします。
ラックにスタビライザが付属している場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックへの装置の取り付けまたはラックでの作業を行います。ステートメント 1006
適応型セキュリティ アプライアンスをスライド アセンブリに置いてからラックに収めるため、この手順は 2 人以上で行う必要があります。
ラックに適応型セキュリティ アプライアンスを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 シャーシ サイド レールを適応型セキュリティ アプライアンスに取り付けます。取り付けるには、シャーシ サイド レールを適応型セキュリティ アプライアンスの突起に合せて押し込み、ラッチのはまる音が聞こえるまで、シャーシ サイド レールを後ろにスライドさせます。図3-2 を参照してください。
(注) シャーシ サイド レールの細い方の端が適応型セキュリティ アプライアンスの後部になるようにしてください。シャーシ サイド レールは、内側のラッチで所定の位置に固定されます。
ステップ 2 各シャーシ サイド レールについてステップ 1 を繰り返します。
ステップ 3 シャーシ サイド レールを取り外すには、ラッチを上げ、レールを前にスライドさせます。図3-3 を参照してください。
ステップ 4 奥行きのないラック(28.5 インチ(72.39 cm)未満のラック)に適応型セキュリティ アプライアンスを取り付ける場合は、スライド アセンブリの内側からネジを取り外した後に、ステップ 5 に進みます。図3-4 を参照してください。
ステップ 5 スライド アセンブリをラックに取り付けます。図3-5 を参照してください。
a. ラックの内側にある穴にスライド アセンブリの突起を合せ、所定の位置にはめ込みます。
b. スライド アセンブリを縦方向に調節して、ラックに取り付けます。
スプリング ラッチでスライド アセンブリを所定の位置にロックします。
c. 各スライド アセンブリについて同じ作業を繰り返します。
ラック内で 2 つのスライド アセンブリの取り付け位置が揃っていることを確認します。
d. 位置を修正する必要がある場合は、スプリング ラッチを上げてスライド アセンブリを外します。
a. 各スライド アセンブリの丸穴または角穴の突起を通常のドライバで取り外します。図3-6 を参照してください。
(注) 保持ナットを留めるために、プライヤが必要になる場合があります。
b. ラックの穴にスライド アセンブリのブラケットを合せ、スライド アセンブリの各端に 2 つのネジ(上下)を取り付けます。図3-7 を参照してください。
c. 各スライド アセンブリについて同じ作業を繰り返します。
ステップ 6 スライド アセンブリをラックから引き出します。図3-8 を参照してください。
ステップ 7 適応型セキュリティ アプライアンスのシャーシ サイド レールをラック両側のスライド アセンブリに合せ、青いスライドつまみを外します(つまみを前に引っ張るか、後ろへ押します)。その後、慎重に適応型セキュリティ アプライアンスを所定の位置に押し込みます。図3-9 を参照してください。
警告 適応型セキュリティ アプライアンスを空のラックに取り付ける場合は、適応型セキュリティ アプライアンスが青いスライドつまみにはまり、完全にラックに収まるまで、適応型セキュリティ アプライアンスを前から支える必要があります。支えないと、ラックが転倒する恐れがあります。
この項では、前面パネルと背面パネルについて説明します。次のトピックについて取り上げます。
図3-10 に、適応型セキュリティ アプライアンスの前面パネルの LED を示します。
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表3-1 で、ASA 5580 の前面パネルにあるスイッチとインジケータについて説明します。
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• オレンジ色:システムは AC 電源が入っており、スタンバイ モードになっています。 |
管理ポートの詳細については、『 Cisco Security Appliance Command Reference 』の management-only コマンドの説明を参照してください。
図3-11 に、背面パネルの LED とポートを示します。
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図3-12 に、イーサネット ポートのアクティビティ インジケータを示します。アクティビティ インジケータには、ポートごとに 2 つのインジケータと電源モジュールのインジケータがあります。
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表3-2 で、イーサネット ポート インジケータについて説明します。ポート インジケータの動作は、ポートのタイプ(管理ポート、ギガビット イーサネット インターフェイス カードのポート、10 ギガビット イーサネット ファイバ インターフェイス カードのポート、またはギガビット イーサネット ファイバ インターフェイス カードのポート)によって異なります。
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緑色の点滅(左):接続されたネットワーク上でアクティビティが発生しています。 (注) 管理ポートのインジケータは、ネゴシエートされた速度(10/100/1000)にかかわらず、緑色になります。これに対し、ギガビット イーサネット インターフェイス カードは、1000 Mbps 接続がネゴシエートされた場合、オレンジ色の LED になります。 |
表3-3 で、電源モジュールのインジケータについて説明します。
オレンジ色 |
緑色 |
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この項では、コンソール ポート、管理ポート、銅線イーサネット ポート、およびファイバ イーサネット ポートに適切なケーブルを接続する方法について説明します。
ケーブルをネットワーク インターフェイスに接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 シャーシを平坦で安定した場所に置くか、またはラックに設置します(ラックマウントの場合)。
適応型セキュリティ アプライアンスには、管理 0/0 ポートと呼ばれる、デバイスを管理するための専用の管理インターフェイスがあります。管理ポート(管理 0/0 ポートと管理 0/1 ポート)は、ファースト イーサネット インターフェイスです。管理ポートはコンソール ポートと類似していますが、(through-the-box のトラフィックとは対照的な)to-the-box 宛のトラフィックのみを受け入れます。管理 0/0(MGMT0/0)は、コマンド制御ポートです。
(注) インターフェイスを管理専用インターフェイスとして設定するには、management-only コマンドを使用します。管理インターフェイス上の管理専用の設定モードをディセーブルにすることもできます。このコマンドの詳細については、『Cisco Security Appliance Command Reference』の management-only コマンドの説明を参照してください。
a. 両端に RJ-45 コネクタの付いたイーサネット ケーブルを見つけます。
b. RJ-45 コネクタの一方を管理 0/0 ポートに接続します。図3-13 を参照してください。
c. イーサネット ケーブルのもう一方の端を、コンピュータまたは管理ネットワークのイーサネット ポートに接続します。
ステップ 3 コンソール ポートに接続します。設定コマンドを入力するには、コンソール ポートを使用してコンピュータに接続します。
a. コンピュータまたはターミナルを任意のポートに接続する前に、シリアル ポートのボー レートを確認します。コンピュータまたはターミナルのボー レートは、適応型セキュリティ アプライアンスのコンソール ポートのデフォルト ボー レート(9600 ボー)と一致している必要があります。
ターミナルの設定は次のとおりです。9600 ボー(デフォルト)、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、およびフロー制御(FC) = ハードウェア。
b. RJ-45/DB-9 アダプタのコネクタをコンソール ポートに接続し、もう一方の端をコンピュータの DB-9 コネクタに接続します。図3-14 を参照してください。
(注) 180/ロールオーバーまたはストレート型パッチ ケーブルを使用して、RJ-45 またはヒドラ ケーブル アセンブリ接続で、アプライアンスをターミナル サーバのポートに接続できます。適切なケーブルをアプライアンスのコンソール ポートからターミナル サーバのポートに接続します。
ステップ 4 ネットワーク接続用の銅線およびファイバ イーサネット ポートを接続します。銅線およびファイバ イーサネット ポートはスロット 3 ~スロット 8 で使用できます。
デフォルトでは、使用可能なスロット 3 ~スロット 8 が ASA 5580 に付属しています。I/O アダプタ オプションのバンドルを購入することもできます。 第 2 章「ASA 5580 のスループットの最大化」 の「 パフォーマンスの最適化 」を参照してください。
a. イーサネット ケーブルの一方の端をスロット 3 ~ 8 のイーサネット ポートに接続します。図3-15 を参照してください。
図3-15 銅線イーサネットまたはファイバ イーサネット インターフェイス
b. イーサネット ケーブルのもう一方の端をネットワーク デバイス(ルータ、スイッチなど)に接続します。
ステップ 5 適応型セキュリティ アプライアンスの背面に電気ケーブルを取り付けます。電源コードを取り付け、電源に差し込みます(電源には UPS を推奨します)。図3-16 を参照してください。
第4章「適応型セキュリティ アプライアンスの設定」 に進みます。