この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、適応型セキュリティ アプライアンスの初期設定について説明します。設定の手順は、ブラウザベースの Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)またはコマンドライン インターフェイス(CLI)で実行できます。この章の手順では、ASDM を使用して適応型セキュリティ アプライアンスを設定する方法を示します。
• 「Adaptive Security Device Manager による設定」
• 「次の手順」
シスコの適応型セキュリティ アプライアンスは、すぐにスタートアップできるように、工場出荷時のデフォルト設定が設定されて出荷されます。ASA 5580 適応型セキュリティ アプライアンスの工場出荷時のデフォルト設定は、次のとおりです。
• 管理インターフェイスの管理 0/0。 configure factory-default コマンドで IP アドレスを設定しなかった場合、IP アドレスとマスクは 192.168.1.1 と 255.255.255.0 になります。
• DHCP サーバは適応型セキュリティ アプライアンスでイネーブルになっているため、インターフェイスに接続している PC は 192.168.1.2 ~ 192.168.1.254 のアドレスを受信します。
• HTTP サーバは ASDM に対してイネーブルになっており、192.168.1.0 ネットワーク上でユーザにアクセスできます。
ASDM Web 設定ツールのほかに、コマンドライン インターフェイスでも適応型セキュリティ アプライアンスを設定できます。
適応型セキュリティ アプライアンスのすべての機能領域に関する詳細な設定手順については、『 Cisco Security Appliance Command Line Configuration Guide 』を参照してください。
Adaptive Security Device Manager(ASDM)は、適応型セキュリティ アプライアンスを管理および監視できる、機能が豊富なグラフィカル インターフェイスです。Web ベースの設計によって、Web ブラウザを使用して任意の場所から適応型セキュリティ アプライアンスに接続し、管理できるように、セキュアなアクセスが提供されます。
完全な設定機能および管理機能のほかに、ASDM には、適応型セキュリティ アプライアンスの配置を簡素化し、高速化するインテリジェント ウィザードが含まれています。
ステップ 1 イーサネット ケーブルを使用して管理 0/0 インターフェイスをスイッチまたはハブに接続します(まだ接続していない場合)。適応型セキュリティ アプライアンスを設定するには、このスイッチに PC を接続します。
ステップ 2 DHCP を使用するように PC を設定します(適応型セキュリティ アプライアンスから自動的に IP アドレスを受信できます)。この設定により、PC は適応型セキュリティ アプライアンスおよびインターネットとの通信が可能になり、設定や管理の作業のために ASDM を実行できます。
あるいは、192.168.1.0 サブネット内のアドレスを選択して、固定 IP アドレスを PC に割り当てます(有効なアドレスは、255.255.255.0 のマスクと 192.168.1.1 のデフォルト ルートを持つ 192.168.1.2 ~ 192.168.1.254 です)。
他のデバイスを内部ポートのいずれかに接続する場合は、同一の IP アドレスを設定しないようにしてください。
(注) 適応型セキュリティ アプライアンスの管理 0/0 インターフェイスは、デフォルトで 192.168.1.1 に割り当てられます。したがって、このアドレスは使用できません。
ステップ 3 管理 0/0 インターフェイスの LINK LED を確認します。
接続が確立されている場合は、適応型セキュリティ アプライアンスの LINK LED インターフェイスおよび対応するスイッチまたはハブの LINK LED が緑色に点灯します。
ASDM Startup Wizard で使用される、次の情報を収集します。
• ネットワークで適応型セキュリティ アプライアンスを識別する一意のホスト名。
• 外部インターフェイス、内部インターフェイス、およびその他のすべてのこれから設定するインターフェイスの IP アドレス。
• ASDM の HTTPS、SSH、または Telnet を使用して、このデバイスに管理アクセスできるホストの IP アドレス。
• NAT または PAT アドレス変換に使用する IP アドレス(存在する場合)。
• DMZ を作成する場合は、3 つ目の VLAN を作成し、その VLAN にポートを割り当てる必要があります(デフォルトでは、2 つの VLAN が設定されています)。
• インターフェイス設定情報(同一セキュリティ レベルのインターフェイス間でトラフィックが許可されるかどうか、および同一インターフェイス上のホスト間でトラフィックが許可されるかどうか)。
• Easy VPN ハードウェア クライアントを設定する場合は、プライマリおよびセカンダリ Easy VPN サーバの IP アドレスが必要です。また、クライアントを実行するモード(クライアント モードまたはネットワーク拡張モード)、プライマリおよびセカンダリ Easy VPN サーバに設定されたユーザとグループのログイン クレデンシャルも必要です。
ASDM を起動するには、2 つの方法があります。ASDM Launcher ソフトウェアをダウンロードして、PC 上で ASDM をローカルで実行する方法、および Web ブラウザで Java と JavaScript をイネーブルにして PC からリモートで ASDM にアクセスする方法です。ここでは、ASDM をローカルで実行するようにシステムをセットアップする方法について説明します。
ASDM Launcher をインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 スイッチまたはハブに接続された PC で、インターネット ブラウザを起動します。
a. ブラウザのアドレス フィールドに、次のURLを入力します。https://192.168.1.1/admin
(注) 適応型セキュリティ アプライアンスの出荷時のデフォルト IP アドレスは 192.168.1.1 です。「s」を追加して「https」にすることに注意してください。追加しないと、接続が失敗します。HTTPS(HTTP over SSL)は、ブラウザと適応型セキュリティ アプライアンスとの間でセキュアな接続を提供します。
b. Install ASDM Launcher and Run ASDM をクリックします。
c. ユーザ名とパスワードを要求するダイアログボックスで、両方のフィールドを空のままにします。 OK をクリックします。
d. Yes をクリックして証明書を受け入れます。すべてのユーザ認証および証明書ダイアログボックスで、Yes をクリックします。
e. File Download ダイアログボックスが開いたら、 Open をクリックしてインストール プログラムを直接実行します。インストール ソフトウェアをハード ドライブに保存する必要はありません。
f. InstallShield Wizard が表示されたら、指示に従って ASDM Launcher ソフトウェアをインストールします。
ステップ 2 デスクトップから Cisco ASDM Launcher ソフトウェアを起動します。
ステップ 3 適応型セキュリティ アプライアンスの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
ステップ 4 Username フィールドと Password フィールドを空のままにします。
(注) デフォルトでは、Cisco ASDM Launcher に Username と Password は設定されていません。
ステップ 6 証明書の受け入れを求めるセキュリティ警告が表示された場合は、 Yes をクリックします。
適応型セキュリティ アプライアンスは最新ソフトウェアが存在するかどうかを調べ、存在する場合は自動的にダウンロードします。
Web ブラウザで ASDM を実行するには、アドレス フィールドに、工場出荷時のデフォルトの IP アドレス https://192.168.1.1/admin/ を入力します。
(注) 「s」を追加して「https」にすることに注意してください。追加しないと、接続が失敗します。HTTPS(HTTP over SSL)は、ブラウザと適応型セキュリティ アプライアンスとの間でセキュアな接続を提供します。
ASDM には、適応型セキュリティ アプライアンスの初期設定を簡素化する Startup Wizard が含まれています。Startup Wizard を使用すると、内部ネットワークと外部ネットワークの間でパケットがセキュアに流れるように、わずかな手順で適応型セキュリティ アプライアンスを設定できます。
Startup Wizard を使用して適応型セキュリティ アプライアンスの基本設定をセットアップするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ASDM ウィンドウの上部にあるウィザードのメニューから、Startup Wizard を選択します。
ステップ 2 Startup Wizard の指示に従い、適応型セキュリティ アプライアンスをセットアップします。
Startup Wizard のフィールドの詳細については、ウィンドウの下部にある Help をクリックしてください。
(注) DES ライセンスまたは 3DES-AES ライセンスを要求するエラーが表示された場合は、付録A「3DES/AES ライセンスの取得」を参照してください。
(注) ネットワーク セキュリティ ポリシーに基づき、外部インターフェイスまたは必要なその他の任意のインターフェイスを経由するすべての ICMP トラフィックを拒否するように、適応型セキュリティ アプライアンスを設定することを検討する必要があります。このアクセス コントロール ポリシーは、ASDM を使用して設定できます。ASDM のメインページから、Configuration > Properties > ICMP Rules をクリックします。外部インターフェイスのエントリを追加します。IP アドレスを 0.0.0.0 に、ネットマスクを 0.0.0.0 に、Action を deny にそれぞれ設定します。
次に示す 1 つ以上の章を参照し、適応型セキュリティ アプライアンスを設定して配置します。
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