組み込みネットワーク インターフェイス
適応型セキュリティ アプライアンスは、銅線ギガビット イーサネットおよびファイバ ギガビット イーサネット接続を可能とする 2 つの内部バスを備えています。
• スロット 0(バス 0 に対応)には、4 つの組み込み銅線ギガビット イーサネット ポートが用意されています。
• スロット 1(バス 1 に対応)には、4 つの組み込み銅線ギガビット イーサネット ポートと、ファイバ ギガビット イーサネット接続をサポートする 4 つの組み込み SFP が用意されています。
(注) 適応型セキュリティ アプライアンス上でファイバ接続を確立するには、使用するファイバ ポートごとに SFP モジュールを注文してインストールする必要があります。ファイバ ポートと SFP モジュールの詳細については、「SFP モジュールの取り付け」を参照してください。
図 2-1 に、Cisco ASA 5550 の組み込みポートを示します。
図 2-1 ASA 5550 の組み込みポート
(注) スロット 1 には、4 つの銅線イーサネット ポートと、4 つのファイバ イーサネット ポートが用意されていますが、一度に使用できるスロット 1 のポートは 4 つまでです。たとえば、2 つのスロット 1 銅線ポートと 2 つのファイバ ポートを使用できますが、すでに 4 つのスロット 1 銅線ポートをすべて使用している場合、ファイバ ポートは使用できません。
スループットを最大化するためのトラフィックのバランシング
トラフィックのスループットを最大化するには、トラフィックがデバイス内の 2 つのバス間で均等に分配されるように適応型セキュリティ アプライアンスを設定する必要があります。そのためには、すべてのトラフィックがバス 0(スロット 0)とバス 1(スロット 1)の両方を通過し、入力は片方のバス、出力はもう片方のバスを通るようにネットワークを設計します。
図 2-2 と図 2-3 では、すべてのトラフィックがデバイス内の両方のバスを通過し、適応型セキュリティ アプライアンスがスループットを最大化できるように、ネットワークのトラフィックが分散されています。
図 2-2 スループットを最大化するために均等に分配されたトラフィック(銅線から銅線へ)
図 2-3 スループットを最大化するために均等に分配されたトラフィック(銅線からファイバへ)
図 2-4 に、ネットワーク トラフィックがデバイスの片方のバスしか通過しないために、適応型セキュリティ アプライアンスがスループットを最大化できない設定をいくつか示します。
図 2-4 スループットを最大化できない設定
(注) show traffic コマンドを使用すれば、各バスにおけるトラフィックのスループットを確認できます。このコマンドの使用に関する詳細については、『Cisco ASA 5500 Series Command Reference』を参照してください。