この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、イーサネット デバイスおよびネットワークに Cisco ISA 3000 Industrial Security Appliance を接続する方法について説明します。この章の構成は、次のとおりです。
デバイスに Cisco ISA 3000 を接続する前に、ISA 3000 を設置します( Chapter 2, “Cisco ISA 3000 Industrial Security Appliance の取り付け” の手順を参照)。
警告 感電を防ぐため、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートおよび WAN ポートでは、共に RJ-45 コネクタが使用されています。ケーブルを接続する際は、注意してください。ステートメント 1021
ISA 3000 に接続してデバイスを設定するには、次の 2 つの方法があります。
(注) ここでは、コンソール ポートに接続する方法を説明します。管理ポートを介して接続するオペレーティング システムで提供されているドキュメントを参照してください。
PC を Cisco ISA 3000 のコンソール ポートに接続して CLI にアクセスするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 どのコンソール接続を使用するかを選択します。図 3-1 で、項目 1 は RJ-45 コンソール コネクタ、項目 2 はミニ USB コネクタです。
ステップ 2 ミニ USB コネクタを使用する場合は、最初に保護カバーを取り外す必要があります。図 3-2 の赤い矢印はカバーの位置を示します。プラス ドライバを使用してカバーを取り外します。設定完了後にまた取り付けるため、脇に保管します。
ステップ 3 ケーブルのミニ USB 側を Cisco ISA 3000 の USB コンソール ポートに接続します。
ステップ 4 ミニ USB ケーブルのもう一端を PC の USB ポートに接続します。
ステップ 5 ルータと通信する適切なドライバがないとの警告が表示された場合は、ドライバをパソコン メーカーから入手するか、または次の URL を参照してください。
https://www.silabs.com/products/mcu/Pages/USBtoUARTBridgeVCPDrivers.aspx
ステップ 7 詳細については、初期設定のセクションを参照してください。
警告 この製品は、設置する建物に短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護デバイスの定格が 5 A(最大)ないし 60 VDC(最小)を超えていないことを確認してください。ステートメント 1005
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
警告 次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。ステートメント 1022
DC 電源は、前面パネルのコネクタを介してデバイスに接続します。このデバイスは DC 電源のデュアルフィードが可能です。2 個のコネクタにプライマリおよびセカンダリ DC 電源を接続できます(DC-A および DC-B)。
各電源コネクタには LED ステータス インジケータがあります。デバイスの電源コネクタは、デバイスのシャーシに取り付けられています。各電源コネクタには DC 電源を終端するためのネジ端子があります。すべてのコネクタは付属の非脱落型ネジによってデバイスの前面パネルに固定されます。
パネルには電源コネクタのラベルがあります。プラス側の DC 電源接続端子は「+」、マイナス側の端子は「–」と表記されています。
デバイスは単一または二重の電源で動作します。2 台の電源装置が正常に動作している場合は、より高い電圧の DC 電源側から電力供給されます。電源の一方が故障した場合でも、他方の電源から電力が供給されます。
DC 電源を ISA 3000 に接続するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 DC-A および DC-B というラベルの付いたデバイスの前面パネルで、電源コネクタ 2 個の位置を確認します。
ステップ 2 電源コネクタのプラスとマイナスの位置を確認します。
デバイス パネルには、電源コネクタ DC-A と DC-B のラベルがあります( 表 3-1 を参照)。
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ステップ 3 パワー コンバータを DC 電源に接続するのに十分な長さになるように、ツイスト ペア銅線の 2 本の撚り線の長さを計測します。パワー コンバータから DC 電源への DC 接続の場合、18 ~ 20 AWG(2.6 mm)のツイストペア銅線を使用します。
ステップ 4 18 ゲージ(1.02 mm)のワイヤ ストリッパを使用して、アース線とツイスト ペア ワイヤの被覆の両端を 6.3 mm(0.25 インチ)± 0.5 mm(0.02 インチ)だけ剥きます。図 3-4 の 1 番を参照してください。絶縁部は、0.27 インチ(6.8 mm)以上剥かないように注意してください。推奨されている長さ以上に被覆をはがすと、設置後に電源やリレー コネクタからむき出しの導線がはみ出る可能性があります。
ステップ 5 デバイスに電源コネクタを固定している 2 本の非脱落型ネジを緩め、電源コネクタを取り外します。2 台の電源装置に接続する場合は、両方のコネクタを取り外します。
ステップ 6 電源コネクタでは、プラス導線の露出部分を「+」表記が付いた接続部に挿入し、帰り導線の露出部分を「-」というラベルが付いた接続部に挿入します。図 3-5 を参照してください。
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(注) リード線が見えないことを確認してください。コネクタからは絶縁体に覆われた導線だけが伸びている必要があります。
ステップ 7 ラチェット トルク フラットヘッド ドライバを使用して、電源コネクタの非脱落型ネジ(取り付けた導線の上)を 2 インチポンド(0.23 N-m)で締め付けます。図 3-6 を参照してください。
(注) 電源コネクタの非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。トルクは 2 インチポンド(0.23 N-m)を超えないようにしてください。
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警告 DC 入力電源装置から伸びる露出したリード線は、感電を引き起こす可能性があります。DC 入力電源導線の露出部分が電源やリレー コネクタからはみ出ていないことを確認してください。ステートメント 122
ステップ 8 プラス導線の一方の端を DC 電源のプラス端子に接続し、リターン導線の一方の端を DC 電源のリターン端子に接続します。
(注) デバイスのテスト中は、電源の接続は 1 つで十分です。デバイスを設置し、2 つ目の電源を使用している場合は、それを使用してステップ 4 ~ 8 を繰り返します。
電源コネクタをデバイスの前面パネルに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 一方の電源コネクタをデバイスの前面パネルの DC-A レセプタクルに挿入し、もう一方の電源コネクタを DC-B レセプタクルに挿入します。
警告 非脱落型ネジをしっかり締めないと、コネクタが誤って取り外されたときに、電気アークが発生する場合があります。ステートメント 397
警告 電源が入った状態で電源およびアラーム コネクタを接続または接続を取り外すと、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所での設置中に爆発を引き起こす原因になる可能性があります。デバイスおよびその他の回路の電源がすべて切断されていることを確認してください。誤って電源が入らないようにするか、そのエリアが危険でないことを確認してから作業を進めてください。ステートメント 1058
ステップ 2 ラチェット トルク フラットヘッド ドライバを使用して電源コネクタの両側の非脱落型ネジを 2 インチポンド(0.23 N-m)のトルクで締め付けます。
ステップ 3 デバイスのテスト中は、電源は 1 つで十分です。デバイスを設置して 2 つ目の電源を使用する場合、プライマリ電源コネクタ(DC-A)の下の 2 つ目の電源コネクタ(DC-B)に対してこの手順を繰り返してください。
ステップ 4 デバイスを設置する際は、偶発的な接触で障害が発生しないように、電源コネクタからの導線を固定します。たとえば、タイ ラップを使用して導線をラックに固定します。
すべてのデバイスが Cisco ISA 3000 に正しく接続されているかどうかを確認する場合は、最初にすべての接続デバイスの電源を入れ、LED をチェックします。Cisco ISA 3000 の動作を確認するには、次の表を参照してください。
デバイスの設置が完了したら、DC 電源およびアラームを接続することができます。
このデバイスには、外部アラーム用の 2 つのアラーム入力と 1 つのアラーム出力のリレー回路があります。アラーム入力回路は、アラーム入力リファレンス ピンに基づき、アラーム入力がオープンかクローズかを検出するように設計されています。各アラーム入力はオープン接点またはクローズ接点として設定できます。アラーム出力のリレー回路には、ノーマル オープン接点とノーマル クローズ接点があります。
アラーム信号は 6 ピン アラーム コネクタを介してデバイスに接続されます。そのうち 3 つの接続端子は、2 つがアラーム入力回路専用(アラーム入力 1、アラーム入力 2)で、残り 1 つが基準アース用です。シングル アラーム入力回路を確立するには、アラーム入力と基準アースの配線接続が必要です。残り 3 つの接続端子はアラーム出力回路用です。ノーマル オープン出力、ノーマル クローズ出力および共通信号に使用されます。シングル アラーム出力回路を確立するには、アラーム出力と共通配線の接続が必要です。
アラーム コネクタはデバイス パネル上にあります。詳細については、 表 3-2 を参照してください。
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警告 爆発の危険性:フィールド側の電源がオンになっている場合は、ケーブルを接続したり、接続を取り外したりしないでください。電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所への設置中に爆発を引き起こす原因となります。電源が切断されていること、またはそのエリアが危険でないことを確認してから作業を進めてください。ステートメント 1081
(注) 電源およびアラーム コネクタに接続する場合は、UL および CSA 定格の 1007 または 1569 型ツイストペア Appliance Wiring Material(AWM)銅線(Belden 製、部品番号 9318 など)を使用する必要があります。
デバイスと外部アラーム装置との間を配線するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 デバイスにアラーム コネクタを固定している非脱落型ネジを緩め、デバイス シャーシからコネクタを取り外します。
ステップ 2 2 本のツイスト ペア銅線(18 ~ 20 AWG)が外部アラーム装置に接続できるだけの長さであることを確認します。
ステップ 3 ワイヤ ストリッパを使用して、各線の両端から被覆を 6.3 mm(0.25 インチ) ± 0.5 mm(0.02 インチ)だけはがします。
絶縁部は 6.8 mm(0.27 インチ)以上はがさないように注意してください。推奨されている長さ以上に被覆をはがすと、設置後にアラーム コネクタからむき出しの導線がはみ出る可能性があります。
ステップ 4 アラーム入力または出力回路の設定に従い、外部アラーム装置の接続端子に導線の露出部を挿入します。
たとえば、アラーム入力回路を接続するには、図 3-7 の IN1 と REF を接続します。
図 3-7 アラーム コネクタ(アラーム入力回路)への導線の挿入
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ステップ 5 ラチェット式トルク フラットヘッド ドライバを使用して、アラーム コネクタの非脱落型ネジ(取り付けた導線の上)を 2 インチポンド(0.23 N)のトルクで締め付けます。
(注) 電源およびアラーム コネクタの非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。2 インチポンド(0.23 N-m)のトルクを超えないようにします。
ステップ 6 外部アラーム装置 1 台ごとに、前述のステップを繰り返して入力および出力線をアラーム コネクタに挿入します。
図 3-8 2 台の外部アラーム装置に対する配線を示します。1 番めのアラーム装置回路はアラーム入力回路として配線されています。IN1 接続端子と REF 接続端子で回路が確立します。2 番めのアラーム装置回路はアラーム出力回路として配線され、ノーマル オープン接点ベースで機能します。NO 接続端子と COM 接続端子で回路が確立します。
図 3-8 アラーム コネクタに 2 台の外部アラーム装置を接続した状態
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警告 非脱落型ネジをしっかり締めないと、コネクタが誤って取り外されたときに、電気アークが発生する場合があります。ステートメント 397
警告 電源が入った状態で電源およびアラーム コネクタを接続または接続を取り外すと、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所での設置中に爆発を引き起こす原因になる可能性があります。デバイスおよびその他の回路の電源がすべて切断されていることを確認してください。誤って電源が入らないようにするか、そのエリアが危険でないことを確認してから作業を進めてください。ステートメント 1058
アラーム コネクタをデバイスの前面パネルに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 デバイスの前面パネルのレセプタクルにアラーム コネクタを挿入します。
ステップ 2 ラチェット トルク フラットヘッド ドライバを使用して、アラーム コネクタの両側の非脱落型ネジを締め付けます。2 インチポンド(0.23 N-m)で締め付けてください。