この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco ISA 3000 はファイアウォール、脅威に対する防御、および VPN サービスを提供する、DIN レールに取り付ける高耐久性産業セキュリティ アプライアンスです。DIN レールとは、装置ラック内に回路ブレーカーや産業用制御装置を取り付けるために広く使用されている、標準タイプの金属製レールです。この用語は、ドイツの Deutsches Institut für Normung(DIN)が公開した仕様に由来しています。このデバイスで、ASA または Firepower Threat Defense のいずれかのオペレーティング システムを実行できます。
Cisco ISA 3000 はギガビット イーサネットと専用管理ポートを備えた、低消費電力、ファンなしのデバイスです。次の 2 つの SKU があります。
図 1-1 および図 1-2 に、Cisco ISA 3000 の Copper SKU および Fiber SKU を示します。
図 1-1 Cisco ISA 3000 Copper SKU
図 1-2 Cisco ISA 3000 Fiber SKU
図 1-3 に、Cisco ISA 3000 の前面パネルの詳細を示します。
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次の表に Cisco ISA3000 の LED の説明を示します。
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消灯:アラーム出力が設定されていない、または、システムが起動していない(デフォルト) |
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消灯:アラーム入力が設定されていない、またはシステムが起動していない(デフォルト) |
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copper SKU でポート 1&2 と 3&4 の LED が同時にオレンジですばやく点滅:これらの 2 つのポートがバイパス モード |
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Cisco ISA 3000 には外部からアクセス可能なタイプ A の USB(4 ピン)コネクタが 2 つあります。各 USB ポートは、5 V で最大 500 mA の出力電力をサポートします。
管理専用の 10/100/1000 BaseT イーサネット ポートが用意されています。このポートはネットワーク経由の起動やシステムの初期設定と管理に使用できる、専用ポートです。このポートは、設定では管理 1/1 インターフェイスです。
Cisco ISA 3000 は Web インターフェイスから、またはコンソール ポートから設定できます。コンソール ポートは、RJ45 コネクタかミニ USB コネクタです。標準管理ケーブル(部品番号 72-3383-01)を使用して、RJ45 コネクタを DB9 コネクタに変換できます。
RJ45 コンソール ポートのデフォルト設定は次のとおりです。
9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、フロー制御なし
USB コンソール ポートがデフォルトでアクティブな場合(ケーブルが挿入されていて、リモート PC ドライバが有効の場合)、USB ケーブルが検出されるとコンソールは RJ45 から USB に切り替えられます。両方のポートが接続されている場合は、ミニ USB コンソール ポートが使用されます。
次の表に、CON/AUX RJ-45 コネクタのピンアウトを示します。
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(注) コンソール ポートは、リモート ダイヤル イン モデムをサポートしません。
次の表に、Cisco ISA 3000 で使用できるさまざまな SKU を示します。
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ここでは、Cisco ISA3000 の次のハードウェア機能の概要を示します。
リセット ボタンを使用すると、セキュリティ アプライアンスの設定を出荷時のデフォルトの状態にリセットできます。出荷時のデフォルト設定にセキュリティ アプライアンスの設定を復元するには、ワイヤ ゲージ 0.033 インチ以下の標準サイズ #1 ペーパー クリップを使用し、セキュリティ アプライアンスに電源を入れるときに同時にリセット ボタンを押します。
(注) 新しい設定はリブート後まで有効になりません。システムは ROMMON 変数を含み、元の出荷時デフォルト設定で起動します。これらの変数を変更する機能については、実行中のオペレーティング システムのソフトウェア ガイドを確認してください。
Cisco ISA 3000 には外部冗長電源コネクタが付属しています。このコネクタは 12 ~ 48 VDC をサポートします。コネクタは固定ネジ付きの Molex 5.00 mm ピッチの Eurostyle™ Horizontal プラグです。
電源は逆極性をサポートしませんが、逆極性保護があります。つまり、プラス極とマイナス極を逆に接続してもシステムの電源は入りませんが、システムを損傷することもありません。
システムが動作するには、プラス(+)端子の電圧が必ずマイナス(-)端子より高くなっている必要があります。この差は、システムで使用されるアース方式にあります。
ISA 3000 では基本的な 3 つの方式がサポートされています。
(注) 中断のない動作を確保するには、冗長電源接続を独立した別々の電源に接続する必要があります。
Cisco ISA 3000 は、リムーバブル SD フラッシュ メモリ スロット(SD と呼ばれる)を備えています。その主要な目的は、更新、ログのコピー、クラッシュ ダンプを容易にすることです。
デバイスには、リムーバブル SD フラッシュ メモリ カードは付属していません。これはオプションのスペア アイテムです(シスコ製品番号 SD-IE-1GB=)。
(注) SD メモリのサポート情報については、実行中のオペレーティング システムのソフトウェア ガイドを確認してください。
警告 電源がオンになっている場合は、SD カードの抜き差しは行わないでください。電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所への設置中に爆発を引き起こす原因となります。電源が入っていないことを確認するか、またはそのエリアが危険でないことを確認してから作業を進めてください。ステートメント 379
SD カードの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 デバイスの前面に、SD カード スロット用の保護ドアがあります。プラス ドライバを使用して、ドアの上部にある非脱落型ネジを緩めてドアを開きます。
ステップ 2 カードを取り付けたら、保護ドアを閉じて、プラス ドライバを使用して非脱落型ネジを締め、ドアを固定します。
図 1-3 に示すように、Cisco ISA 3000 はアラーム ポートを備えています。アラームは、次の 2 つの条件によって生成されます。
いずれかの条件が満たされると、アラーム LED が赤色になり、syslog メッセージと SNMP トラップがトリガーされます。
(注) アラーム ポートのサポート情報については、実行中のオペレーティング システムのソフトウェア ガイドを確認してください。
デバイスは、デュアル電源を実行するように設定できます。これを設定すると、システムは、両方の電源が正常に機能することを想定します。
(注) デュアル電源の設定とサポートに関する情報については、実行中のオペレーティング システムのソフトウェア ガイドを確認してください。
デュアル電源を設定している場合、障害が発生すると、アラーム出力 LED が赤色になります。アラーム リレーも通電されます。また、次の syslog メッセージが生成されます。
Syslog: %ASA-1-735006: Power Supply Unit Redundancy Lost
デュアル電源を設定している場合、障害が解消されると、アラーム出力 LED が消灯します。また、次の syslog メッセージが生成されます。
オペレーティング システムは、動作時の CPU 温度をモニタします。
CPU 温度が重大な状態(-40 °C を下回っているか 105 °C を超えている)になると、アラーム出力 LED が赤色になります。
CPU 温度が正常な状態に戻ると、アラーム出力 LED が消灯します。
(注) この重大な温度の範囲は設定できません。これは、-40 °C を下回るか 105 °C を超える範囲にハードコーディングされています。