Firepower 1010 スイッチ ポートについて
この項では、Firepower 1010 のスイッチ ポートについて説明します。
Firepower 1010 ポートおよびインターフェイスについて
ポートとインターフェイス
Firepower 1010 物理インターフェイスごとに、ファイアウォール インターフェイスまたはスイッチ ポートとしてその動作を設定できます。物理インターフェイスとポート タイプ、およびスイッチ ポートを割り当てる論理 VLAN インターフェイスについては、次の情報を参照してください。
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物理ファイアウォール インターフェイス:ルーテッド モードでは、これらのインターフェイスは、設定済みのセキュリティ ポリシーを使用してファイアウォールと VPN サービスを適用することによって、レイヤ 3 のネットワーク間でトラフィックを転送します。 トランスペアレント モードでは、これらのインターフェイスは、設定済みのセキュリティ ポリシーを使用してファイアウォール サービスを適用することによって、レイヤ 2 の同じネットワーク上のインターフェイス間でトラフィックを転送するブリッジ グループ メンバーです。ルーテッド モードでは、一部のインターフェイスでブリッジ グループ メンバーとしておよび他のインターフェイスでレイヤ 3 インターフェイスとして統合ルーティングおよびブリッジングを使用することもできます。デフォルトでは、イーサネット 1/1 インターフェイスはファイアウォール インターフェイスとして設定されています。
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物理スイッチ ポート:ハードウェアのスイッチ機能を使用するレイヤ 2 のスイッチ ポート転送トラフィック。同じ VLAN 上のスイッチ ポートは、ハードウェア スイッチングを使用して相互に通信できます。トラフィックには、ASA セキュリティ ポリシーは適用されません。アクセスポートはタグなしトラフィックのみを受け入れ、単一の VLAN に割り当てることができます。トランク ポートはタグなしおよびタグ付きトラフィックを受け入れ、複数の VLAN に属することができます。デフォルトでは、イーサネット 1/2 ~ 1/8 は VLAN 1 のアクセス スイッチ ポートとして設定されています。管理 インターフェイスをスイッチ ポートとして設定することはできません。
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論理 VLAN インターフェイス:これらのインターフェイスは物理ファイアウォール インターフェイスと同じように動作しますが、サブインターフェイス、冗長インターフェイス、または EtherChannel インターフェイスを作成できないという例外があります。スイッチ ポートが別のネットワークと通信する必要がある場合、ASA は VLAN インターフェイスにセキュリティ ポリシーを適用し、別の論理 VLAN インターフェイスまたはファイアウォール インターフェイスにルーティングします。ブリッジ グループ メンバーとして VLAN インターフェイスで統合ルーティングおよびブリッジングを使用することもできます。同じ VLAN 上のスイッチ ポート間のトラフィックに ASA セキュリティ ポリシーは適用されませんが、ブリッジ グループ内の VLAN 間のトラフィックにはセキュリティ ポリシーが適用されるため、特定のセグメント間のレイヤ ブリッジ グループとスイッチ ポートを選択することができます。
Power Over Ethernet
イーサネット 1/7 およびイーサネット 1/8 は Power on Ethernet+(PoE+)をサポートしています。
Auto-MDI/MDIX 機能
すべての Firepower 1010 インターフェイスでは、デフォルトの自動ネゴシエーション設定に Auto-MDI/MDIX 機能も含まれています。Auto-MDI/MDIX は、オートネゴシエーション フェーズでストレート ケーブルを検出すると、内部クロスオーバーを実行することでクロス ケーブルによる接続を不要にします。インターフェイスの Auto-MDI/MDIX をイネーブルにするには、速度とデュプレックスのいずれかをオートネゴシエーションに設定する必要があります。速度とデュプレックスの両方に明示的に固定値を指定すると、両方の設定でオートネゴシエーションがディセーブルにされ、Auto-MDI/MDIX もディセーブルになります。速度と二重通信をそれぞれ 1000 と全二重に設定すると、インターフェイスでは常にオートネゴシエーションが実行されるため、Auto-MDI/MDIX は常に有効になり、無効にできません。