ルーテッド モード インターフェイスとトランスペアレント モード インターフェイスについて
ASA は、ルーテッドおよびブリッジという 2 つのタイプのインターフェイスをサポートします。
各レイヤ 3 ルーテッド インターフェイスは一意のサブネット上に IP アドレスを必要とします。
ブリッジインターフェイスはブリッジ グループに属し、すべてのインターフェイスは同じネットワーク内にあります。ブリッジ グループはブリッジ ネットワーク上に IP アドレスを持つブリッジ仮想インターフェイス(BVI)で表されます。ルーテッド モードはルーテッド インターフェイスのみサポートします。トランスペアレント ファイアウォール モードでは、ブリッジ グループと BVI インターフェイスのみがサポートされます。
セキュリティ レベル
ブリッジグループ メンバー インターフェイスを含む各インターフェイスには、0(最下位)~ 100(最上位)のセキュリティ レベルを設定する必要があります。たとえば、内部ホスト ネットワークなど、最もセキュアなネットワークにはレベル 100 を割り当てる必要があります。一方、インターネットなどに接続する外部ネットワークにはレベル 0 が割り当てられる場合があります。DMZ など、その他のネットワークはその中間に設定できます。複数のインターフェイスを同じセキュリティ レベルに割り当てることができます。
トランスペアレント モードでは、BVI インターフェイスはインターフェイス間のルーティングに参加しないため、BVI インターフェイスにはセキュリティ レベルが割り当てられていません。
レベルによって、次の動作が制御されます。
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ネットワーク アクセス:デフォルトで、高いセキュリティ レベルのインターフェイスから低いセキュリティ レベルのインターフェイスへの通信(発信)は暗黙的に許可されます。高いセキュリティ レベルのインターフェイス上のホストは、低いセキュリティ レベルのインターフェイス上の任意のホストにアクセスできます。ACL をインターフェイスに適用して、アクセスを制限できます。
同じセキュリティ レベルのインターフェイスの通信をイネーブルにすると、同じセキュリティ レベルまたはそれより低いセキュリティ レベルの他のインターフェイスにアクセスするインターフェイスは、暗黙的に許可されます。
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インスペクション エンジン:一部のアプリケーション インスペクション エンジンはセキュリティ レベルに依存します。同じセキュリティ レベルのインターフェイス間では、インスペクション エンジンは発信と着信のいずれのトラフィックに対しても適用されます。
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NetBIOS インスペクション エンジン:発信接続に対してのみ適用されます。
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SQL*Net インスペクション エンジン:SQL*Net(旧称 OraServ)ポートとの制御接続が一対のホスト間に存在する場合、着信データ接続だけが ASA を通過することが許可されます。
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デュアル IP スタック(IPv4 および IPv6)
ASA は、インターフェイスで IPv6 アドレスと IPv4 アドレスの両方をサポートしています。IPv4 と IPv6 の両方で、デフォルト ルートを設定してください。