仮想スイッチ
レイヤ 2 展開の 7000 または 8000 シリーズ デバイスは、2 つ以上のネットワーク間でパケット スイッチングを提供するように設定できます。レイヤ 2 展開では、仮想スイッチをスタンドアロン ブロードキャスト ドメインとして機能させ、ネットワークを論理セグメントに分割するように設定できます。仮想スイッチでは、ホストからの Media Access Control(MAC)アドレスを使用して、パケットの送信先を判断します。
仮想スイッチを設定すると、スイッチはまず、スイッチ上の使用可能なすべてのポートからパケットをブロードキャストします。時間の経過とともに、スイッチはタグ付きのリターン トラフィックを使用して、各ポートに接続されたネットワーク上に存在する各ホストを学習していきます。
仮想スイッチには、トラフィックを処理するためのスイッチド インターフェイスが 2 つ以上含まれている必要があります。仮想スイッチごとに、トラフィックはスイッチド インターフェイスとして設定されたポートのセットに限定されてきます。たとえば、4 つのスイッチド インターフェイスのある仮想スイッチを設定した場合、ブロードキャスト用の 1 つのポートを介して送入されたパケットは、そのスイッチ上の残る 3 つのポートからのみ送出可能です。
物理スイッチド インターフェイスを設定する際は、仮想スイッチにそれを割り当てる必要があります。また、必要に応じて、物理ポート上に追加の論理スイッチド インターフェイスを定義することもできます。複数の物理インターフェイスを Link Aggregation Group(LAG)と呼ばれる単一の論理スイッチド インターフェイスにグループ化できます。この単一の集約論理リンクによって、帯域幅と冗長性の向上と、2 つのエンドポイント間でのロードバランシングが実現されます。
注意 |
レイヤ 2 展開に何らかの理由で障害が発生した場合、デバイスはトラフィックを転送しなくなります。 |