Azure での FTDv の Auto Scale ソリューション
Auto Scale ソリューションについて
FTDv Auto Scale for Azure は、Azure が提供するサーバーレス インフラストラクチャ(Logic App、Azure 関数、ロードバランサ、セキュリティグループ、仮想マシンスケールセットなど)を使用する完全なサーバーレス実装です。
FTDv Auto Scale for Azure の実装の主な機能には次のものがあります。
-
Azure Resource Manager(ARM)テンプレートベースの展開。
-
CPU およびメモリ(RAM)に基づくスケーリングメトリックのサポート:
(注)
詳細については、「Auto Scale ロジック」を参照してください。
-
FTDv 展開とマルチ可用性ゾーンのサポート。
-
FMC による FTDv インスタンスの登録と登録解除の完全な自動化。
-
スケールアウトされた FTDv インスタンスへの NAT ポリシー、アクセスポリシー、およびルートの自動適用。
-
ロードバランサとマルチ可用性ゾーンのサポート。
-
Auto Scale 機能の有効化と無効化のサポート。
-
FMC でのみ動作。Firepower Device Manager はサポートされていません。
-
PAYG または BYOL ライセンスモードでの FTDv 展開のサポート。PAYG は、FTDv ソフトウェアバージョン 6.5 以降にのみ適用されます。「サポートされるソフトウェア プラットフォーム」を参照してください。
-
シスコでは、導入を容易にするために、Auto Scale for Azure 導入パッケージを提供しています。
サポートされるソフトウェア プラットフォーム
FTDv Auto Scale ソリューションは、FMC によって管理される FTDv に適用可能で、ソフトウェアバージョンに依存しません。『Cisco Firepower Compatibility Guide』を参照してください。このガイドには、オペレーティング システムとホスティング環境の要件を含む、Cisco Firepower ソフトウェアとハードウェアの互換性が記載されています。
-
Firepower Management Centers: Virtual 表には、FMCv における Firepower の互換性および仮想ホスティング環境の要件が一覧表示されています。
-
Firepower Threat Defense Virtual Compatibility 表には、Azure 上の FTDv における Firepower の互換性および仮想ホスティング環境の要件が一覧表示されています。
(注) |
Azure Auto Scale ソリューションを導入するために、Azure 上の FTDv でサポートされる Firepower の最小バージョンはバージョン 6.4 です。 |
Auto Scale の導入例
FTDv Auto Scale for Azure は、FTDv スケールセットを Azure の内部ロードバランサ(ILB)と Azure の外部ロードバランサ(ELB)の間に配置する自動水平スケーリングソリューションです。
-
ELB は、インターネットからのトラフィックをスケールセット内の FTDv インスタンスに分散させます。その後、ファイアウォールがアプリケーションにトラフィックを転送します。
-
ILB は、アプリケーションからのアウトバウンド インターネット トラフィックをスケールセット内の FTDv インスタンスに分散させます。その後、ファイアウォールがインターネットにトラフィックを転送します。
-
ネットワークパケットが、単一の接続で両方(内部および外部)のロードバランサを通過することはありません。
-
スケールセット内の FTDv インスタンスの数は、負荷条件に基づいて自動的にスケーリングおよび設定されます。
スコープ
このドキュメントでは、FTDv Auto Scale for Azure ソリューションのサーバーレスコンポーネントを展開する詳細な手順について説明します。
重要 |
|