KVM を使用した導入の前提条件
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Cisco.com から Firepower Threat Defense Virtual の qcow2 ファイルをダウンロードし、Linux ホストに格納します。
https://software.cisco.com/download/navigator.html
(注)
Cisco.com のログインおよびシスコ サービス契約が必要です。
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このマニュアルの導入例では、ユーザが Ubuntu 18.04 LTS を使用していることを前提としています。Ubuntu 18.04 LTS ホストの最上部に次のパッケージをインストールします。
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qemu-kvm
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libvirt bin
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bridge-utils
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Virt-Manager
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virtinst
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virsh tools
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genisoimage
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パフォーマンスはホストとその設定の影響を受けます。ホストを調整することで、KVM での Firepower Threat Defense Virtual のスループットを最大化できます。一般的なホスト調整の概念については、『Network Function Virtualization: Quality of Service in Broadband Remote Access Servers with Linux and Intel Architecture』を参照してください。
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以下の機能は Ubuntu 18.04 LTS の最適化に役立ちます。
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macvtap:高性能の Linux ブリッジ。Linux ブリッジの代わりに macvtap を使用できます。ただし、Linux ブリッジの代わりに macvtap を使用する場合は、特定の設定を行う必要があります。
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Transparent Huge Pages:メモリ ページ サイズを増加させます。Ubuntu 18.04 では、デフォルトでオンになっています。
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Hyperthread disabled:2 つの vCPUを 1 つのシングル コアに削減します。
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txqueuelength:デフォルトの txqueuelength を 4000 パケットに増加させ、ドロップ レートを低減します。
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pinning:qemu および vhost プロセスを特定のCPU コア にピン接続します。特定の条件下では、ピン接続によってパフォーマンスが大幅に向上します。
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RHEL ベースのディストリビューションの最適化については、『Red Hat Enterprise Linux6 Virtualization Tuning and Optimization Guide』を参照してください。
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KVM と Firepower System の互換性については、「Cisco Firepower Threat Defense Virtual Compatibility」を参照してください。