Threat Grid アプライアンスの初期設定は、アプライアンスのセットアップ時に、『Cisco Threat Grid Appliance Setup And Configuration Guide』の説明に従って、TGSH ダイアログと OpAdmin ポータルを使用して実行します。

（注）	Threat Grid 組織およびユーザアカウントは、Threat Grid Portal UI で管理します（ナビゲーションバーのログイン名の横にあるドロップダウン矢印から選択）。

初期ネットワーク設定は、TGSH ダイアログを使用して実行します（『Cisco Threat Grid Appliance Setup and Configuration Guide』を参照）。このセクションでは、TGSH ダイアログの使用に関する追加情報について説明します。

初期設定および設定ウィザードについては、『Cisco Threat Grid Appliance Setup and Configuration Guide』を参照してください。新しい Threat Grid アプライアンスでは、管理者が付加的な設定を実行する必要があります。また OpAdmin の設定には、時間の経過とともに更新が必要になる場合があります。

OpAdmin ポータルは、Threat Grid アプライアンス管理者の主要な設定インターフェイスです。Threat Grid アプライアンスの管理インターフェイスで IP アドレスが設定された後に使用できる Web ポータルです。

OpAdmin ポータルは、次のような各種の Threat Grid アプライアンスの設定を決定し管理するために使用されます。

• 管理者のパスワード（OpAdmin および threatgrid ユーザの場合）

• Threat Grid ライセンス

• レート制限

• SMTP

• SSH

• SSL 証明書

• DNS サーバ（AMP for Endpoints プライベート クラウド統合用の DNS 設定を含む）

• NTP サーバ

• サーバ通知

• syslog メッセージおよび Threat Grid 通知のリモート サーバの設定

• CA 証明書管理（AMP for Endpoints プライベート クラウド統合用）

• LDAP および RADIUS 認証

• サードパーティ検出およびエンリッチメントサービス（ClamAV、OpenDNS、Titanium Cloud、VirusTotal など）

（注）

設定時に IP アドレスが遮断される可能性を減らすために、OpAdmin での設定の更新は 1 回のセッションで完了する必要があります。 OpAdmin はゲートウェイエントリを検証しません。誤ったゲートウェイを入力して保存すると、OpAdmin インターフェイスにアクセスできなくなります。ネットワーク設定を管理インターフェイスで実行した場合は、コンソールを使用してネットワーク設定を修正する必要があります。管理インターフェイスがまだ有効であれば、OpAdmin で修正して再起動することによって問題を解決できます。 Threat Grid アプライアンス（v2.7 以降）は、ホスト名としてシリアル番号を使用することにより、一部の NFS v4 サーバとの相互運用性を向上させます。

重要	OpAdmin は HTTPS を使用するため、ブラウザのアドレスバーに HTTPS を入力する必要があります。管理 IP をポイントするだけでは十分ではありません。ブラウザに次のアドレスを入力します。 https://adminIP/ または https://adminHostname/

Threat Grid アプライアンスは、OpAdmin ログインと TGSH ダイアログログインのための LDAP による認証と許可をサポートしています。

ドメインコントローラまたは LDAP サーバで管理されるさまざまなログイン情報を使用して、複数のアプライアンス管理者を認証できます。認証モードは、[System Password Only]、[System Password or LDAP]、[LDAP Only] のいずれかです。

3 つの LDAP プロトコル オプション、[LDAP]、[LDAPS]、[LDAP with STARTLS] があります。

次の点を考慮する必要があります。

• デュアル認証モード（システムパスワードまたは LDAP）は、LDAP の設定時に、Threat Grid アプライアンスから誤ってロックアウトされないようにするために必要です。

  最初から [LDAP Only] を選択することはできません。まずデュアルモードを実行して、動作することを確認する必要があります。初期設定後に OpAdmin からログアウトした後、LDAP ログイン情報を使用して再度ログインして [LDAP Only] に切り替える必要があります。

• 認証を [LDAP Only] に設定した場合、TGSH ダイアログにログインするには LDAP を使用する必要があります。認証モードが [System Password or LDAP] に設定されている場合、TGSH ダイアログのログインで許可されるのはシステムログインのみです。

• Threat Grid アプライアンスが LDAP 認証のみ（[LDAP Only]）に設定されている場合は、リカバリモードでパスワードをリセットして、認証モードを再設定し、システムパスワードによるログインを許可することもできます。

• メンバーシップを制限するための認証フィルタが設定されていることを確認します。

• TGSH ダイアログと OpAdmin ポータルでは、[LDAP Only] モードの場合にのみ LDAP ログイン情報が必要です。[LDAP Only] に設定されている場合、TGSH ダイアログでは、システムパスワードではなく、LDAP ユーザ/パスワードの入力のみが求められます。

• 認証が [System Password or LDAP] に設定されている場合、TGSH ダイアログでは、これら両方ではなく、システムパスワードのみを入力するように求められます。

• LDAP の問題をトラブルシューティングするには、リカバリモードでパスワードをリセットして LDAP を無効にします。

• SSH を使用して TGSH ダイアログにアクセスするには、[LDAP Only] モードの場合、LDAP ログイン情報に加えて、システムパスワードまたは設定済みの SSH キーが必要です。

• LDAP はクリーン インターフェイスからの発信です。

ほとんどの Threat Grid アプライアンスユーザは、DHCP で設定されたネットワークを使用しません。ただし、DHCP を使用するように設定されたネットワークに接続している場合は、このセクションを読み、要件を理解することが重要です。

（注）	アプライアンスの初期ネットワーク設定で DHCP を使用したものの、静的 IP アドレスに切り替える必要が生じた場合は、「ネットワーク設定と DHCP」を参照してください。

TGSH ダイアログには、OpAdmin ポータルインターフェイスにアクセスして設定するために必要な情報が表示されます。アプライアンスの起動後、DHCP の IP アドレスが表示されるまでに時間がかかる場合があります。