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この章では、Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチについて説明し、次のトピックが含まれます。
• 「はじめに」
Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチ(DS-C9250I-K9)は、オープン システムとメイン フレーム環境の両方で、高性能の SAN 拡張ソリューション、分散情報処理機能を持つファブリック サービス、およびコスト効率の高いマルチプロトコル接続を導入するための最適なプラットフォームです。
Cisco MDS 9250i スイッチは、ローカル オフィスとリモート ブランチ オフィスの SAN、および Cisco MDS 9700 や 9500 シリーズのマルチレイヤ ディレクタ プラットフォームを実行する大規模 SAN で理想的なソリューションとなります。
Cisco MDS 9250i スイッチ では、固定 2 ラック ユニット(RU)のフォーム ファクタに、40 個の自動検知 2、4、8、および 16 Gbps ラインレートのファイバ チャネル ポート、8 個の 10 ギガビット イーサネット FCoE(Fibre Channel over Ethernet)ポート、および 2 個の 10 ギガビット イーサネット IP ストレージ サービス ポートを提供します。
Cisco MDS 9250i スイッチは既存のネイティブ ファイバ チャネル ネットワークに配置できるため、ストレージ ネットワークへの投資を保護します。2 個 の 1 ギガビットおよび 10 ギガビット ポートは、Small Computer System Interface over IP(iSCSI)ストレージ サービスをサポートします。8 個の 10 ギガビット イーサネット FCoE ポートを使用して、Cisco MDS 9250i スイッチを、直接接続の FCoE およびファイバ チャネル ストレージ デバイスに接続できます。Cisco MDS 9250i スイッチは、複数階層型ユニファイド ネットワーク ファブリックの FCoE を直接介した接続をサポートします。Cisco MDS 9250i スイッチには、前面から背面へのエアーフローがあり、FCIP、IO アクセラレータ(IOA)、およびデータ モビリティ マイグレーション(DMM)を備えたファイバ チャネルと FCoE SAN のストレージ サービスのセットが付属します。
IP アプリケーション パッケージ ライセンスによる Cisco SAN 拡張は、2 個の固定 1/10 ギガビット イーサネット IP ストレージ サービス ポートで標準として使用可能になっており、追加ライセンスなしで Fibre Channel over IP(FCIP)やスイッチの圧縮などの機能を使用可能にします。
Cisco MDS 9250i スイッチには、次のものが付属します。
• 統合された温度と電源管理を備えたホットスワップ可能な 1+1 冗長ファン トレイ
図 1-1 Cisco MDS 9250i スイッチの前面図
図 1-2 Cisco MDS 9250i スイッチの背面図
Cisco MDS 9250i スイッチには、40 個の統合 16 Gbps FC ポートおよび 8 個の 10 ギガビット イーサネット FCoE(Fibre Channel over Ethernet)ポートを搭載した取り外しできないスーパーバイザ モジュールがあります。
Cisco MDS 9250i スイッチでは次の追加モジュールも利用できます。
• 2 ポートの 1 ギガビットおよび 10 ギガビット イーサネット IP ストレージ サービス モジュール
• 前面パネルの USB ポート。コード アップロード、コンフィギュレーション ファイルのバックアップ、ログ ダンプ、およびレポート キャプチャ用
• 取り外しできないインターフェイス モジュール(統合スーパーバイザ モジュールの左側にある)。統合スーパーバイザ モジュール用に 1 個の RS-232 コンソール ポートおよび 1 個の MGMT 10/100 イーサネット ポートを提供
取り外しできない Cisco MDS 9250i 統合スーパーバイザ モジュールは、Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチの制御管理機能を提供し、40 個の統合 16 Gbps ファイバ チャネル スイッチング ポートおよび 8 個の 10 ギガビット イーサネット FCoE(Fibre Channel over Ethernet)ポート モジュールが含まれます。
Cisco MDS 9250i 統合スーパーバイザ モジュールには PowerPC 8572E プロセッサが搭載されています。ソフトウェア イメージに 4 GB のストレージを提供する内部 CompactFlash カードもあります。NVRAM は、バッテリ、バッテリのコントローラ、および 512 Kx16 SRAM で構成されます。SRAM は、イベント ログ、および電源の再投入後に保存する必要があるコア ダンプを保存するために使用されます。
Cisco MDS 9250i スイッチの前面パネルには次の LED があります。
図 1-3 Cisco MDS 9250i のポートと LED
スーパーバイザ モジュール上の LED は、スーパーバイザ モジュール、電源装置、およびシステム全体のステータスを示します。 表 1-1 で、各種 LED について説明します。
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Cisco MDS 9250i スイッチには、シャーシ背面に垂直に設置された 2 個のファン トレイがあります。各ファン モジュールは、他のファン モジュールがシャーシに送風している間に取り外すことができます。
図 1-4 Cisco MDS 9250i ファン モジュール
1 個のファンが故障しても、システムの熱パフォーマンスに影響を与えることはありません。冗長ファン コントローラおよび他の内部メカニズムは、どのファン トレイも動作を停止しないことを保障するために設置されています。
いずれかのファンに障害が発生した場合でも、システムはすべての条件下で動作し続けます。2 つのファン障害が発生した場合、温度がしきい値を超えると、ASIC からのアラームが発生する可能性があります。40°C(104°F)以下では、1 個のファン トレイを取り外した状態で、故障したファブリック モジュールまたはファン トレイの交換に必要な時間だけシステムの動作を継続できます。
Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチは次の電源タイプをサポートします。
Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチは最大 3 個のホットスワップ可能な 300W AC 電源(AC 入力)(DS-C50I-300AC)をサポートします。
220 VAC に接続している場合、Cisco MDS 9250i スイッチの 300W AC 電源(DS-C50I-300AC)は、モジュールおよびファンに電力を供給するために 300 W の出力電力を供給します。110 VAC の電源システムに接続している場合、電源は約 300 W を供給します。このとき、電源が連結モードではなく冗長モードで使用されている場合は、シャーシにロードされたモジュールの数によっては十分な電力が供給されない可能性があります。
図 1-5 Cisco MDS 9250i スイッチ 300W AC 電源
各電源モジュールは出力電圧をモニタリングし、スーパーバイザに状態を通知します。電源モジュールは、ローカル ファン、電源シャットダウン制御、および E2PROM に関する情報もスーパーバイザに通知します。
Cisco MDS 9250i スイッチは次のトランシーバをサポートします。1000BASE-T、RJ-45、8-Gbps SW/LW、LC 拡張 Small Form-Factor Pluggable (SFP+)、10-Gbps SW/LW、LC SFP+、10-GbE SR/LR/ER、LC, SFP+、および16-Gbps SW/LW LC SFP+。
ファイバ チャネル SFP+ トランシーバは、現場交換可能およびホットスワップ可能です。スイッチでサポートされる SFP+ トランシーバの任意の組み合わせを使用できます。唯一の制限は、SWL トランシーバは SWL トランシーバと組み合わせ、LWL トランシーバは LWL トランシーバと組み合わせ、ケーブルは信頼性の高い通信を実現するために規定のケーブル長を超えてはならないことです。
特定の Cisco SFP+ トランシーバに関する詳細情報については、を参照してください。SFP+ トランシーバは、個別にまたは Cisco MDS 9250i スイッチとあわせて注文できます。
(注) Cisco MDS 9250i スイッチには Cisco トランシーバだけを使用します。各シスコ トランシーバには、そのトランシーバがスイッチの要件を満たしているかどうかをスイッチで確認できるように、モデル情報がコード化されています。