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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章では、Cisco NX-OS デバイス上で仮想デバイス コンテキスト(VDC)を管理する方法について説明します。
ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch/ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「新機能および変更された機能に関する情報」の章または以下の「機能の履歴」表を参照してください。
VDC の作成後は、インターフェイスの割り当てや VDC リソース制限のほか、シングル スーパーバイザおよびデュアル スーパーバイザの高可用性(HA)ポリシーを変更できます。 物理デバイス上のすべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションに保存することもできます。
(注) |
ストレージ VDC と FCoE でインターフェイスを割り当てる詳細については、『Cisco NX-OS FCoE Configuration Guide for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500 Guide』を参照してください。 |
作成した VDC には、I/O インターフェイスを割り当てることができます。 後から物理デバイスの配置を変更した場合には、必要に応じてインターフェイスを再割り当てすることもできます。
(注) |
Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco NX-OS Release 5.2(1) から、インターフェイスの割り当て時にポート グループのすべてのメンバーが VDC に自動的に割り当てられるようになりました。 |
次の Cisco Nexus 7000 シリーズ イーサネット モジュールには、次の数のポート グループおよびインターフェイスがあります。
N7K-M202CF-22L(1 個のインターフェイス x 2 個のポート グループ = 2 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M206FQ-23L(1 個のインターフェイス x 6 個のポート グループ = 6 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M224XP-23L(1 個のインターフェイス x 24 個のポート グループ = 24 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M108X2-12L(1 個のインターフェイス x 8 個のポート グループ = 8 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M148GS-11(12 個のインターフェイス x 4 個のポート グループ = 48 個のインターフェイス)、N7K-M148GS-11L、N7K-M148GT-11、N7K-M148GT-11L(非 L M148 と同じ)(1 個のインターフェイス x 48 個のポート グループ = 48 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありませんが、同じポート グループに属するインターフェイスは単一の VDC に置くことを推奨します。
N7K-M132XP-12(4 個のインターフェイス x 8 個のポート グループ = 32 個のインターフェイス)および N7K-M132XP-12L(非 L M132 と同じ)(1 個のインターフェイス x 8 個のポート グループ = 8 個のインターフェイス):すべての M132 カードは 4 つのポートがあるグループに割り当てる必要があり、8 個のポート グループを設定できます。 同じポート グループに属するインターフェイスは同じ VDC に属する必要があります。 このモジュールの例については、次の図を参照してください。
ポート グループ |
ポート番号 |
---|---|
グループ 1 |
1、3、5、7 |
グループ 2 |
2、4、6、8 |
グループ 3 |
9、11、13、15 |
グループ 4 |
10、12、14、16 |
グループ 5 |
17、19、21、23 |
グループ 6 |
18、20、22、24 |
グループ 7 |
25、27、29、31 |
グループ 8 |
26、28、30、32 |
Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート、10 Gbps イーサネット モジュール N7K-F132XP-15 では、指定された組み合わせで物理デバイス上のインターフェイスを割り当てる必要があります。 このモジュールには、それぞれ 2 つのポートで構成される 16 個のポート グループがあります(2 個のインターフェイス x 16 個のポート = 32 個のインターフェイス)。 同じポート グループに属するインターフェイスは同じ VDC に属する必要があります。
(注) |
limit-resource module-type コマンドは、VDC リソース テンプレートからではなく、VDC コンフィギュレーション モードからのみ設定できます。 |
次の表は、ポート グループのポート番号を示しています。
ポート グループ |
ポート番号 |
---|---|
グループ 1 |
1 および 2 |
グループ 2 |
3 および 4 |
グループ 3 |
5 および 6 |
グループ 4 |
7 および 8 |
グループ 5 |
9 および 10 |
グループ 6 |
11 および 12 |
グループ 7 |
13 および 14 |
グループ 8 |
15 および 16 |
グループ 9 |
17 および 18 |
グループ 10 |
19 および 20 |
グループ 11 |
21 および 22 |
グループ 12 |
23 および 24 |
グループ 13 |
25 および 26 |
グループ 14 |
27 および 28 |
グループ 15 |
29 および 30 |
グループ 16 |
31 および 32 |
Cisco Nexus 7000 シリーズ 48 ポート、10 Gbps イーサネット モジュール N7K-F248XP-25[E] および N7K-F248XT-25[E] では、指定された組み合わせで物理デバイス上のインターフェイスを割り当てる必要があります。 これらのモジュールには、それぞれ 4 つのポートで構成される 12 個のポート グループがあります(4 個のインターフェイス x 12 個のポート グループ = 48 個のインターフェイス)。 同じポート グループに属するインターフェイスは同じ VDC に属する必要があります。
次の表は、ポート グループのポート番号を示しています。
ポート グループ |
ポート番号 |
---|---|
グループ 1 |
1、2、3、4 |
グループ 2 |
5、6、7、8 |
グループ 3 |
9、10、11、12 |
グループ 4 |
13、14、15、16 |
グループ 5 |
17、18、19、20 |
グループ 6 |
21、22、23、24 |
グループ 7 |
25、26、27、28 |
グループ 8 |
29、30、31、32 |
グループ 9 |
33、34、35、36 |
グループ 10 |
37、38、39、40 |
グループ 11 |
41、42、43、44 |
グループ 12 |
45、46、47、48 |
Cisco Nexus 7000 シリーズ 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide』を参照してください。
(注) |
インターフェイスを追加または削除すると、Cisco NX-OS ソフトウェアはその設定を削除し、インターフェイスを無効にします。 |
異なる VDC のインターフェイスが 1 つのポート ASIC を共有する場合、VDC のリロード(reload vdc コマンドを使用)または VDC へのインターフェイスのプロビジョニング(allocate interface コマンドを使用)を行うと、これらのインターフェイスで短時間(1 ~ 2 秒程度)のトラフィックの中断が発生します。 そのような中断を避けたい場合は、同じポート ASIC 上のインターフェイスはすべて同じ VDC に割り当てるようにしてください。
# slot slot_number show hardware internal dev-port-map +--------------------------------------------------------------+ +-----------+++FRONT PANEL PORT TO ASIC INSTANCE MAP+++--------+ +--------------------------------------------------------------+ FP port|PHYS |SECUR |MAC_0 |RWR_0 |L2LKP |L3LKP |QUEUE |SWICHF 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 1 0 0 0 0 0 0 6 0 1 0 0 0 0 0 0 7 0 1 0 0 0 0 0 0 8 0 1 0 0 0 0 0 0 9 1 2 0 0 0 0 0 0 10 1 2 0 0 0 0 0 0 11 1 2 0 0 0 0 0 0 12 1 2 0 0 0 0 0 0 13 1 3 1 0 0 0 0 0 14 1 3 1 0 0 0 0 0 15 1 3 1 0 0 0 0 0 16 1 3 1 0 0 0 0 0 17 2 4 1 0 0 0 0 0
インターフェイス番号が FP ポート列に、ポート ASIC 番号が MAC_0 列に表示されます。上の例ではインターフェイス 1 ~ 12 までがポート ASIC(0)を共有していることがわかります。
ニーズの変更に応じ、VDC のリソース制限を個別に変更することも、VDC リソース テンプレートを適用して変更することもできます。 制限を変更できるリソースは、次のとおりです。
HA ポリシーは、VDC が回復不可能なエラーを検出した場合に、物理デバイスによって実行される処理を指定します。 VDC の作成時に指定した HA ポリシーは、後から変更できます。
(注) |
デフォルト VDC の HA ポリシーは変更できません。 |
vdc-admin または network-admin ロールを持つユーザは、VDC の設定を VDC からスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。 また、デフォルト VDC からは、すべての VDC の設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。
network-admin ロールを持つユーザは、デフォルト以外の VDC を停止および再開できます。 VDC を停止する前に、VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存する必要があります。 保存しなかった場合、VDC の再開時に実行コンフィギュレーションに対する変更が失われます。 停止した VDC に割り当てられたインターフェイスは削除できません。 VDC によって現在使用されているその他のリソースはすべて、VDC の停止中は解放されます。
(注) |
VDC が停止している場合、In-Service Software Upgrades(ISSU)は実行できません。 |
(注) |
デフォルト VDC は停止できません。 |
注意 |
VDC を停止すると、その VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。 |
アクティブなデフォルト以外の VDC は、どの状態でもリロードできます。 デフォルト以外の VDC のリロードによる影響は、物理デバイスのリロードと似ています。 VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションを使用してリロードします。
(注) |
デフォルトまたは管理 VDC はリロードできません。 |
注意 |
VDC をリロードすると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。 |
デフォルト VDC には管理 MAC アドレスがあります。 Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco NX-OS Release 5.2(1) から、作成した後続のデフォルト以外の VDC には、ブート プロセスの一部として自動的に MAC アドレスが割り当てられます。
デバイス上のすべての VDC を満たすのに十分な MAC アドレスがない場合は、Syslog メッセージが表示されます。
VDC のブート順序を Cisco NX-OS デバイス上で指定できます。 デフォルトでは、すべての VDC が同時に起動し、どの VDC が最初に起動を完了するかについての保証はありません。 ブート順序値を使用することで、Cisco NX-OS ソフトウェアは予測可能な順番で VDC を起動します。 ブート順序機能には、次の特性があります。
ライセンスがない場合は、次の制約事項によって追加の VDC が作成できなくなります。
デフォルト VDC しか存在できず、他の VDC は作成できません。
サポートされているすべてのスーパーバイザ モジュールで、デフォルト VDC を管理 VDC としてイネーブルにすると、デフォルト以外の VDC は 1 つしかイネーブルにできません。
スーパーバイザ モジュール |
VDC の数 |
ライセンス要件 |
---|---|---|
スーパーバイザ 1 モジュール |
3 個のデフォルト以外の VDC および 1 個のデフォルト VDC または 4 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC |
スーパーバイザ 1 モジュールでは、アドバンスド サービス パッケージ ライセンスおよび VDC ライセンスを互換的に使用できます。 VDC1 がデフォルト VDC の場合、スーパーバイザ 1 モジュールでは最大 3 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。 VDC1 が管理 VDC の場合、最大 4 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。 |
スーパーバイザ 2 モジュール |
4 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC |
スーパーバイザ 2 モジュールでは、アドバンスド サービス パッケージ ライセンスおよび VDC ライセンスを互換的に使用できます。 スーパーバイザ 2 モジュールでは、最大 4 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC を作成できます。 VDC1 がデフォルト VDC の場合、最大 3 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。 |
スーパーバイザ 2e モジュール |
8 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC |
スーパーバイザ 2e モジュールでは、最大 2 つの VDC ライセンスを使用できます。 VDC ライセンスはそれぞれ 4 個の VDC をカバーしています。 スーパーバイザ 2e モジュールでは、最大 8 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC を作成できます。 VDC1 がデフォルト VDC の場合、最大 7 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco Nexus 7000 Verified Scalability Guide』および『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
VDC を管理するには、次の前提条件があります。
VDC 管理には次の設定上の注意事項と制約事項があります。
network-admin ユーザ ロールを持つユーザだけが VDC を管理できます。
VDC は、デフォルトまたは管理 VDC からのみ変更できます。
デフォルト以外のすべての VDC の管理ポートをプログラムするために十分な MAC アドレスが使用できない場合は、デフォルト以外の VDC では MAC アドレスを設定しないでください。
すべての VDC の管理ポートをプログラムするために十分な MAC アドレスが使用できない場合は、Syslog メッセージが生成されます。
ハードウェアの問題が発生すると、Syslog メッセージがすべての VDC に送信されます。
同じ VDC 内の 2 つの異なる仮想ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスにバックツーバック接続されたインターフェイスがある場合、VRF は固有の送信元 MAC アドレスを取得するため、Address Resolution Protocol(ARP)は完了せず、パケット ドロップが発生します。 異なる VRF がある 1 つの VDC に 2 つのインターフェイスが必要な場合、VRF インターフェイスにスタティック MAC アドレスを割り当てます。
デフォルト以外の VDC に対する CLI のプロンプト形式を変更できます。 デフォルトでは、プロンプト形式はデフォルトの VDC 名とデフォルト以外の VDC 名の組み合わせになります。 デフォルト以外の VDC 名だけが含まれるように、プロンプトを変更できます。
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
(注) |
Fibre Channel over Ethernet(FCoE)でストレージ VDC にインターフェイスを割り当てる詳細については、『Cisco NX-OS FCoE Configuration Guide for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』を参照してください。 |
VDC には 1 つまたは複数のインターフェイスを割り当てることができます。 インターフェイスを割り当てるには、1 つの VDC から別の VDC にインターフェイスを移動します。 移動後、インターフェイスは停止状態となります。
(注) |
インターフェイスを割り当てると、このインターフェイスのすべての設定は失われます。 |
(注) |
Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco NX-OS Release 5.2(1) から、インターフェイスの割り当て時にポート グループのすべてのメンバーが VDC に自動的に割り当てられるようになりました。 |
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
新規の VDC リソース テンプレートを適用することで、VDC リソース制限を変更できます。 リソース制限への変更はすぐに適用されますが、IPv4 および IPv6 ルーティング メモリの制限は例外です。この変更は、次回 VDC をリセットしたとき、物理デバイスをリロードしたとき、または物理デバイスのステートフル スイッチオーバーが実行されたときに適用されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します |
ステップ 2 | switch# show vdc resource detail | 全 VDC のリソース情報を表示します。 |
ステップ 3 | switch(config)# vdc vdc-name | VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 | switch(config-vdc)# template template-name | 新規のリソース テンプレートを VDC に適用します。 |
ステップ 5 | switch(config-vdc)# exit | VDC コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 | switch(config)# show vdc vdc-name resource | (任意) 特定の VDC のリソース情報を表示します。 |
ステップ 7 | switch(config)# copy running-config startup-config | (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。 |
VDC リソースに対する制限を変更できます。 リソース制限への変更はすぐに適用されますが、IPv4 および IPv6 ルーティング テーブル メモリの制限は例外です。この変更は、次回 VDC をリセットしたとき、物理デバイスをリロードしたとき、または物理デバイスのステートフル スイッチオーバーが実行されたときに適用されます。
(注) |
マルチキャストおよびユニキャスト ルート メモリ リソースの上限および下限に対して設定できる値は 1 つだけです。 下限を指定した場合、上限および下限の両方に対してその値が設定され、上限は無視されます。 上限だけを指定した場合、上限および下限の両方に対してその値が設定されます。 |
Cisco NX-OS Release 6.1 以降では、CPU コンテンション時に CPU への VDC アクセスの優先順位を決められるよう、VDC 間で CPU リソースを制御するための CPU 共有が使用されます。 CPU 共有はスーパーバイザ 2/2e モジュールでのみサポートされます。 VDC の CPU 共有の数も設定できます。 たとえば、10 個の CPU 共有を持つ VDC は、5 個の CPU 共有を持つ VDC に比べて CPU 時間が 2 倍になります。
機能によっては、シャーシ内のすべてのモジュールを特定のタイプにする必要があります。 Cisco NX-OS Release 6.1(3) 以降では、モジュールが誤って挿入されるのを防止するため、またはシステムで特定のラインカードが電源オンになるのを制限するために、スイッチワイド VDC モードを適用できます。 たとえば、結果バンドル ハッシング(RBH)モジュロ機能は、システムに M シリーズ モジュールがあると動作しません。 system module-type コマンドを使用して、スイッチワイド VDC モードを適用します。 このコマンドはシャーシで許可されるラインカードを制御します(次の表を参照)。 制御されない場合、VDC 内で広範な中断が発生します。
イネーブルにしないモジュールは、この機能を設定して [yes] を入力した後、電源をオンにしてはなりません。 エラー メッセージが表示され、続行する前にこれらのモジュールを手動で強制的にディセーブルすることになりますが、それによって VDC 内での大きな混乱やサービス問題を防ぐことになります。
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降では、M シリーズ モジュールとの相互運用が可能になったシャーシで F2e シリーズ モジュールをイネーブルにできます。 F2e シリーズ モジュールしかないシャーシでは、独自の設定を適用しない限り、サポート対象のモジュールとして F2e シリーズ モジュールを使用してデフォルト VDC が作成されます。 シャーシで、F2 シリーズ モジュールは F2e シリーズ モジュールとだけ互換性があります。 F2e および F2 シリーズ モジュールは、同じ VDC で F1 シリーズ モジュールと共存することはできません。 現在、ストレージ VDC でサポートされているのは、F1、F2、および F2e シリーズ モジュールだけです。 スーパーバイザ 1 はストレージ VDC で F1 シリーズ モジュールだけをサポートしますが、スーパーバイザ 2/2e はこれらのタイプをすべてサポートします。 ストレージ VDC でモジュール タイプを混在させるためのルールは、イーサネット VDC と同じです。
(注) |
system module-type コマンドを使用してスイッチワイド VDC モードを適用する場合、混在できるモジュール タイプに制限はありません |
モジュール |
F1 |
F2 |
F3 |
---|---|---|---|
スーパーバイザ 1 のみが搭載された F1 |
Yes |
No |
No |
スーパーバイザ 2/2e が搭載された F2 |
No |
Yes |
Yes |
スーパーバイザ 2/2e が搭載された F2/F2e |
No |
Yes |
Yes |
(注) |
Cisco NX-OS Release 6.1 の場合のみ、F2e シリーズ モジュールは F2 シリーズ モジュールとしてサポートされているため、F2e シリーズ モジュールは F2 シリーズ モジュールと同じ混在ルールに従います。 |
(注) |
Cisco NX-OS Release 6.2(6) のストレージ VDC は F3 シリーズ モジュールをサポートしていません。 |
モジュール |
M1 |
F1 |
M1XL |
M2XL |
F2 |
F2e |
F3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
M1 |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
No |
Yes |
No |
F1 |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
No |
No |
No |
M1XL |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
No |
Yes |
No |
M2XL |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
No |
Yes |
Yes |
F2 |
No |
No |
No |
No |
Yes |
Yes |
Yes |
F2e |
Yes |
No |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
F3 |
No |
No |
No |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
(注) |
F3 F2E M2XL は同じ VDC で共存することはできません(そのうち 2 つは共存可能)。 |
Cisco NX-OS リリース |
シャーシに存在するすべてのラインカード |
デフォルト VDC に対するデフォルト モジュール タイプのサポート(ユーザ設定なし) |
||
---|---|---|---|---|
5.1 |
M(任意)と F1 の両方またはいずれか |
M1 F1 |
||
6.0 |
F2 M* と F1 の両方またはいずれか(および他の任意の組み合わせ) |
F2 M1 F1 |
||
6.1 |
F2 と F2e の両方またはいずれか
|
F2 |
||
6.2 |
F2 F2e F2 F2e F3 F2e F3 他の組み合わせ
|
F2 F2e F2e F2 F2e F3 F3 F2e M1 M1XL M2XL F2e |
(注) |
Cisco Nexus 7710 スイッチおよび Cisco Nexus 7718 スイッチは、イーサネット VDC とストレージ VDC の両方で、F2e および F3 シリーズ モジュール タイプをサポートしています。 F3 シリーズ モジュールは、Cisco NX-OS Release 6.2(6) でストレージ VDC をサポートしません。 |
同じ VDC で F2e シリーズ モジュールと M シリーズ モジュールとの共存をサポートするために、F2e シリーズ モジュールはプロキシ モードで動作して同じ VDC 内ではすべてのレイヤ 3 トラフィックが M シリーズ モジュールに送信されます。 F2e プロキシ モードでは、M1 シリーズ モジュールを搭載した F2e インターフェイスを介して接続するルーティング隣接はサポートされていません。 ただし、M2 シリーズ モジュールを搭載した F2e インターフェイスを介して接続するルーティング隣接はサポートされています。
F2e ポートがイーサネット VDC でプロキシ モードになっている場合、ストレージ VDC でF2e ポートを共有インターフェイスとして割り当てることはできません。
(注) |
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降、F2e モジュール タイプは同じ VDC で M1、M1XL、および M2XL モジュール タイプと共存できます。 |
switch(config-vdc)# limit-resource module-type m1 m1xl m2xl f2e This will cause all ports of unallowed types to be removed from this vdc. Continue (y/n)? [yes] Note: rebind interface is needed for proper system operation. Please backup the running-configuration for interface by redirecting the output of "show running-config interface". Reapply the interface configuration after the "rebind interface" command switch(config)# vdc vdc2 switch(config-vdc)# rebind interfaces All interfaces' configurations of the current vdc will be lost during interface rebind. Please back up the configurations of the current vdc. Do you want to proceed (y/n)? [no] yes switch(config-vdc)#
次の表に、rebind interface コマンドが必要な VDC タイプの変更を示します。
古い VDC タイプ |
新しい VDC タイプ |
再バインドが必要 |
説明 |
効果 |
---|---|---|---|---|
F2、F2e |
M、F2e |
Yes |
F2e をレイヤ 3 からプロキシ モードへ変更します。 |
インターフェイスの再バインド時には、F2 と F2e の設定が失われます。 F2 設定を失っても、F2 ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。 |
M、F2e |
F2、F2e |
Yes |
F2e をプロキシからレイヤ 3 モードに変更します。 |
インターフェイスの再バインド時には、M と F2e の設定が失われます。 M 設定を失っても、M ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。 |
F2e |
M、F2e |
Yes |
F2e をレイヤ 3 からプロキシ モードへ変更します。 |
F2e の設定だけが失われます。 |
M、F2e |
F2e |
Yes |
F2e をプロキシからレイヤ 3 モードに変更します。 |
インターフェイスの再バインド時には、M と F2e の設定が失われます。 M 設定を失っても、M ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。 |
F2、F2e |
F2e |
Yes |
SVI 統計情報など F2e のみの機能がイネーブルになります。 |
インターフェイスの再バインド時には、F2 と F2e の設定が失われます。 F2 設定を失っても、F2 ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。 |
F2e |
F2、F2e |
Yes |
SVI 統計情報など F2e のみの機能がディセーブルになります。 |
F2e の設定だけが失われます。 |
F3 |
F3、F2e |
No |
該当なし |
該当なし |
F3、F2e |
F3 |
No |
該当なし |
該当なし |
F3 |
F3、M2XL |
No |
該当なし |
該当なし |
F3、M2XL |
F3 |
No |
該当なし |
該当なし |
F3、F2、F2e |
F3 |
Yes |
LCD を F3 に変更します。 |
F3 の設定が失われます。 |
F3 |
F3、F2、F2e |
Yes |
F3 を LCD に変更します。 |
F3 の設定が失われます。 |
F3、F2 |
F3 |
Yes |
LCD を F3 に変更します。 |
F3 の設定が失われます。 |
F3 |
F3、F2 |
Yes |
F3 を LCD に変更します。 |
F3 の設定が失われます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します |
||||
ステップ 2 | switch(config)# [no] system module-type module-type | (任意) switchwide VDC モードになり、シャーシでイネーブルにできるモジュールを指定します。 F1、F2、F2e、M1、M1XL、および M2 シリーズ モジュールの組み合わせをイネーブルにできます。 system module-type コマンドで許可される組み合わせの種類に制限はありません。
このコマンドの no 形式は、コンフィギュレーション モードをリセットしてすべてのモジュールを許可します。 |
||||
ステップ 3 | switch(config)# show vdc | (任意) シャーシでイネーブルになっているモジュールを表示します。 |
||||
ステップ 4 | switch(config)# show vdc resource detail | (任意) 全 VDC のリソース情報を表示します。 |
||||
ステップ 5 | switch(config)# vdc vdc-name | VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||
ステップ 6 | switch(config-vdc)# limit-resource m4route-mem [minimum min-value] maximum max-value | IPv4 マルチキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 90 です。 |
||||
ステップ 7 | switch(config-vdc)# limit-resource m6route-mem [minimum min-value] maximum max-value | IPv6 マルチキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 20 です。 |
||||
ステップ 8 | switch(config-vdc)# limit-resource monitor-session minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} | SPAN モニタ セッションのリソース制限を設定します。 範囲は 0 ~ 2 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。
|
||||
ステップ 9 | switch(config-vdc)# limit-resource monitor-session-erspan-dst minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} | ERSPAN モニタ セッションのリソース制限を設定します。 範囲は 0 ~ 23 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。 |
||||
ステップ 10 | switch(config-vdc)# limit-resource port-channel minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} | ポート チャネルの制限を指定します。 デフォルトの最小値は 0 です。 デフォルトの最大値は 768 です。 範囲は 0 ~ 768 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。 |
||||
ステップ 11 | switch(config-vdc)# limit-resource u4route-mem [minimum min-value] maximum max-value | IPv4 ユニキャスト ルート メモリの最小値と最大値をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 350 です。 |
||||
ステップ 12 | switch(config-vdc)# limit-resource u6route-mem [minimum min-value] maximum max-value | IPv6 ユニキャスト ルート メモリの最小値と最大値をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 100 です。 |
||||
ステップ 13 | switch(config-vdc)# limit-resource vlan minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} | VLAN のリソース制限を設定します。 範囲は 16 ~ 4094 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。 |
||||
ステップ 14 | switch(config-vdc)# limit-resource vrf minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} | VRF の制限を指定します。 範囲は 2 ~ 1000 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。 |
||||
ステップ 15 | switch(config-vdc)# limit-resource module-type module type | 指定したライン カード タイプを設定します。 VDC は、F1、F2、F2e、M1、M1XL、および M2XL シリーズ モジュール タイプをサポートします。
|
||||
ステップ 16 | switch(config-vdc)# cpu-shares shares | VDC の CPU 共有の数を設定します。 指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 たとえば、10 個の CPU 共有を持つ VDC は、5 個の CPU 共有を持つ VDC に比べて CPU 時間が 2 倍になります。 |
||||
ステップ 17 | switch(config-vdc)# show vdc detail | (任意) VDC のステータス情報を表示します。 |
||||
ステップ 18 | switch(config-vdc)# exit | VDC テンプレート コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||||
ステップ 19 | switch(config)# show vdc vdc-name resource | (任意) VDC テンプレートの設定情報を表示します。 |
||||
ステップ 20 | switch(config)# copy running-config startup-config | (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。 |
switch# show vdc detail vdc id: 1 vdc name: switch vdc state: active vdc mac address: 00:26:51:cb:bf:41 vdc ha policy: RELOAD vdc dual-sup ha policy: SWITCHOVER vdc boot Order: 1 CPU Share: 5 CPU Share Percentage: 22% vdc create time: Wed Jul 18 18:08:15 2012 vdc reload count: 0 vdc restart count: 0 vdc type: Admin vdc supported linecards: None vdc id: 2 vdc name: vdc2 vdc state: active vdc mac address: 00:26:51:cb:bf:42 vdc ha policy: RESTART vdc dual-sup ha policy: SWITCHOVER vdc boot Order: 1 CPU Share: 10 CPU Share Percentage: 45% vdc create time: Wed Jul 18 18:17:14 2012 vdc reload count: 0 vdc restart count: 0 vdc type: Ethernet vdc supported linecards: m1 f1 m1xl m2xl vdc id: 3 vdc name: new-vdc vdc state: active vdc mac address: 00:26:51:cb:bf:43 vdc ha policy: RESTART vdc dual-sup ha policy: SWITCHOVER vdc boot Order: 1 CPU Share: 7 CPU Share Percentage: 31% vdc create time: Wed Jul 18 18:29:51 2012 vdc reload count: 0 vdc restart count: 0 vdc type: Ethernet vdc supported linecards: m1 f1 m1xl m2xl switch#
VDC の HA ポリシーを変更できます。 VDC HA ポリシーの種類は次のとおりです。
ブリングダウン(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。
再起動(Restart):VDC を再起動します。 このプロセスでは、VDC 内のすべてのインターフェイスをシャットダウンし、すべての仮想化サービス プロセスを終了します。 Cisco NX-OS ソフトウェアは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存されたすべての仮想化サービスを再起動し、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容でインターフェイスを再稼働します。 再起動前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。
スイッチオーバー(Switchover):スーパーバイザ モジュールのスイッチオーバーを開始します。
シングル スーパーバイザ モジュール:
ブリングダウン(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。
注意 |
リロードが実行されると、リロード前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。 |
(注) |
リロード処理は、物理デバイス上のすべてのインターフェイスおよびすべての VDC に影響します。 |
再起動(Restart):VDC を再起動します。 このプロセスでは、VDC 内のすべてのインターフェイスをシャットダウンし、すべての仮想化サービス プロセスを終了します。 Cisco NX-OS ソフトウェアは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存されたすべての仮想化サービスを再起動し、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容でインターフェイスを再稼働します。 再起動前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。
注意 |
リロードが実行されると、リロード前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。 |
(注) |
デフォルトまたは管理 VDC の HA ポリシーは変更できません。 |
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します |
||
ステップ 2 | switch(config)# vdc vdc-name | VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | switch(config-vdc)# ha-policy {dual-sup {bringdown | restart | switchover} | single-sup {bringdown | reload | restart}} |
|
||
ステップ 4 | switch(config-vdc)# exit | VDC コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 5 | switch(config)# show vdc detail | (任意) VDC のステータス情報を表示します。 |
||
ステップ 6 | switch(config)# copy running-config startup-config | (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。 |
物理デバイス上のすべての VDC の設定を、スタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# switchto vdc vdc-name | デフォルト以外の VDC に切り替えます。 |
ステップ 2 | switch-TestVDC# copy running-config startup-config | (任意) VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ステップ 3 | switch-TestVDC# switchback | デフォルトまたは管理 VDC にスイッチバックします。 |
ステップ 4 | switch# copy running-config startup-config vdc-all | (任意) すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
アクティブなデフォルト以外の VDC を停止できます。 VDC を停止する前に、VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存する必要があります。 保存しなかった場合、実行コンフィギュレーションに対する変更が失われます。
(注) |
デフォルトおよび管理 VDC は停止できません。 |
注意 |
VDC を停止すると、その VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。 |
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# copy running-config startup-config vdc-all | (任意) すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ステップ 2 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します |
ステップ 3 | switch(config)# vdc vdc-name suspend | デフォルト以外の VDC を停止します。 |
デフォルト以外の VDC を停止状態から再開できます。 VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容で再開します。
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します |
ステップ 2 | switch(config)# no vdc vdc-name suspend | 停止したデフォルト以外の VDC を再開します。 |
障害状態にあるデフォルト以外の VDC をリロードできます。 VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションを使用してリロードします。
(注) |
reload コマンドを使用して、デフォルトまたは管理 VDC をリロードします。 デフォルトまたは管理 VDC をリロードすると、Cisco NX-OS デバイス上のすべての VDC がリロードされます。 |
注意 |
VDC をリロードすると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。 |
vdc-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト以外の VDC にログインするか、switchto vdc コマンドを使用して、デフォルトまたは管理 VDC からデフォルト以外の VDC にアクセスします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# copy running-config startup-config vdc-all | (任意) デフォルト以外の VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ステップ 2 | switch-TestVDC# reload vdc | デフォルト以外の VDC をリロードします。 |
VDC のブート順序を Cisco NX-OS デバイス上で設定できます。
(注) |
デフォルトまたは管理 VDC のブート順序は変更できません。 |
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します |
ステップ 2 | switch(config)# vdc vdc-name | VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-vdc)# boot-order number | VDC のブート順序値を設定します。 number 引数の範囲は、スーパーバイザ 2 モジュールでは 1 ~ 4、スーパーバイザ 2e モジュールでは 1 ~ 8 です。 VDC は、ブート順序の最小値から最大値まで順番に起動します。 デフォルトの VDC のブート順序は変更できません。 |
ステップ 4 | switch(config-vdc)# exit | VDC コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 | switch(config)# show vdc detail | (任意) VDC のステータス情報を表示します。 |
ステップ 6 | switch(config)# copy running-config startup-config vdc-all | (任意) すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
VDC を削除すると、VDC のポートは未割り当てのインターフェイスに移動します。
(注) |
デフォルトの VDC(VDC 1)および管理 VDC は削除できません。 |
注意 |
VDC を削除すると、その VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。 |
network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルトまたは管理 VDC にログインします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します |
||
ステップ 2 | switch(config)# no vdc vdc-name | VDC を削除します。
|
||
ステップ 3 | switch(config)# exit | VDC コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 4 | switch# show vdc | (任意) VDC 設定情報を表示します。 |
||
ステップ 5 | switch# copy running-config startup-config | (任意) 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
VDC の設定を表示するには、次のいずれかの作業を行います。
コマンド |
目的 |
---|---|
show running-config {vdc | vdc-all} | 実行コンフィギュレーションの VDC 情報を表示します。 |
show vdc [vdc-name] | VDC 設定情報を表示します。 |
show vdc detail | 多くの VDC パラメータの詳細を表示します。 |
show vdc current-vdc | 現在の VDC 番号を表示します。 |
show vdc membership [status] | VDC のインターフェイス メンバーシップ情報を表示します。 |
show vdc resource template | VDC テンプレートの設定内容を表示します。 |
show resource | 現在の VDC に対する VDC リソース設定を表示します。 |
show vdc [vdc-name] resource [resource-name] | すべての VDC に対する VDC リソース設定を表示します。 |
show mac vdc {vdc-id} | 特定の VDC の MAC アドレスを表示します。 |
これらのコマンド出力のフィールドの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Command Reference』を参照してください。
次の例に、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループにおいて、VDC 間でインターフェイスを割り当てる方法を示します。
(注) |
VDC-A はデフォルトの VDC です。 |
config t hostname VDC-A vdc VDC-B ! Port group 2 allocate interfaces ethernet 2/2, ethernet 2/4, ethernet 2/6, ethernet 2/8 ! Port group 3 allocate interfaces ethernet 2/9, ethernet 2/11, ethernet 2/13, ethernet 2/15 vdc VDC-C ! Port group 4 allocate interfaces ethernet 2/10, ethernet 2/12, ethernet 2/14, ethernet 2/16 ! Port group 5 allocate interfaces ethernet 2/17, ethernet 2/19, ethernet 2/21, ethernet 2/23 vdc VDC-D ! Port group 6 allocate interfaces ethernet 2/18, ethernet 2/20, ethernet 2/22, ethernet 2/24 ! Port group 7 allocate interfaces ethernet 2/25, ethernet 2/27, ethernet 2/29, ethernet 2/30
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
Cisco NX-OS のライセンス |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Command Reference』 |
Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール |
『Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide』 |
VDC コマンド |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Command Reference』 |
FCoE コマンド |
『Cisco NX-OS FCoE Command Reference for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』 |
この表には、機能が追加または変更されたリリースの更新のみが含まれています。
機能名 | リリース | 機能情報 |
---|---|---|
F3 シリーズ モジュール |
6.2(6) |
F3 シリーズ モジュールのサポートが追加されました。 |
Cisco Nexus 7710 スイッチおよび Cisco Nexus 7718 スイッチ |
6.2(2) |
スーパーバイザ 2e モジュールの Cisco Nexus 7710 スイッチおよび Cisco Nexus 7718 スイッチのサポートが追加されました。 |
スーパーバイザ 1 モジュールの管理 VDC |
6.2(2) |
スーパーバイザ 1 モジュールの管理 VDC のサポートが追加されました。 |
F2e シリーズ モジュール |
6.2(2) |
シャーシで F2e シリーズ モジュール(新しい設定可能な VDC モジュール タイプで、F2 VDC モジュール タイプとは個別で独立している)をイネーブルにする機能が追加されました。 |
F2e プロキシ モード |
6.2(2) |
この機能は、同じ VDC 内の F2e シリーズ モジュールと M シリーズ モジュールとの共存をサポートするように導入されました。 |
スイッチワイド VDC モード |
6.1(3) |
シャーシで特定のラインカードをイネーブルにする機能、および他の人が電源オンにするのを防ぐ機能が追加されました。 |
F2e シリーズ モジュールのサポート |
6.1(2) |
F2 シリーズ モジュールの一部として F2e シリーズ モジュールのサポートが追加されました。 |
スーパーバイザ 2 および M2 シリーズ モジュールのサポート。 |
6.1(1) |
スーパーバイザ 2 および M2 シリーズ モジュールのサポートが追加されました。 |
CPU 共有 |
6.1(1) |
VDC で CPU 共有のサポートが追加されました。 |
VDC リソース制限 |
6.0(1) |
F2 シリーズ モジュールのサポートが追加されました。 |
MAC アドレス |
5.2(1) |
デフォルト VDC には MAC アドレスがあり、作成される後続のデフォルト以外の VDC には MAC アドレスが割り当てられます。 |
VDC リソース制限 |
5.2(1) |
M1XL シリーズ モジュールのサポートが追加されました。 |
N7K-F132XP-15 モジュール |
5.1(1) |
N7K-F132XP-15 モジュールのサポートが追加されました。 |
VDC リソース制限 |
5.1(1) |
ERSPAN モニタ セッションのリソース制限を設定する機能が追加されました。 |
VDC リソース制限 |
5.0(2) |
limit-resource m4route-mem、limit-resource m6route-mem、limit-resource u4route-mem、limit-resource u6route-mem、および limit-resource vrf の各コマンドの最小値および最大値の範囲が変更されました。 |
VDC の再起動 |
4.2(4) |
vdc restart コマンドが reload vdc に変更されました。 |
VDC の停止および再開 |
4.2(1) |
デフォルト以外の VDC を停止および再開できます。 |
VDC の再起動 |
4.2(1) |
アクティブなデフォルト以外の VDC および障害状態にあるデフォルト以外の VDC を再起動できます。 |
VDC のリロード |
4.2(1) |
デフォルト以外の VDC をリロードできます。 |
VDC のプロンプト形式 |
4.2(1) |
デフォルト以外の VDC に対する CLI のプロンプト形式を変更できます。 |
VDC のブート順序 |
4.2(1) |
デフォルト以外の VDC のブート順序を設定できます。 |
IPv4 ユニキャスト ルート メモリ リソース |
4.1(2) |
デフォルトの最大値を 256 から 8 に変更しました。 |
IPv6 ユニキャスト ルート メモリ リソース |
4.1(2) |
デフォルトの最大値を 256 から 4 に変更しました。 |
マルチキャスト ルート メモリ リソース |
4.1(2) |
IPv4 および IPv6 マルチキャスト ルート メモリ リソースが追加されました。 |
ポート チャネル リソース |
4.1(2) |
デフォルトの最大値を 256 から 768 に変更しました。 |
IPv4 ユニキャスト ルート メモリ リソース |
4.0(2) |
デフォルトの最大値を 256 から 320 に変更しました。 |
IPv6 ユニキャスト ルート メモリ リソース |
4.0(2) |
デフォルトの最大値を 256 から 192 に変更しました。 |
目次
- VDC の管理
- 機能情報の確認
- VDC の管理についての情報
- インターフェイスの割り当て
- VDC リソース制限
- HA ポリシー
- すべての VDC 設定のスタートアップ コンフィギュレーションへの保存
- VDC の停止および再開
- VDC のリロード
- MAC アドレス
- VDC のブート順序
- VDC のライセンス要件
- VDC の管理に関する前提条件
- VDC の管理に関する注意事項および制約事項
- VDC の管理
- デフォルト以外の VDC のプロンプト形式の変更
- イーサネット VDC にインターフェイスを割り当てる
- VDC リソース テンプレートの適用
- VDC リソース制限の変更
- F2e プロキシ モード
- VDC リソース制限の設定
- show vdc detail の出力の表示
- HA ポリシーの変更
- VDC 設定の保存
- デフォルト以外の VDC の停止
- デフォルト以外の VDC の再開
- デフォルト以外の VDC のリロード
- VDC のブート順序の設定
- VDC の削除
- VDC 設定の確認
- VDC 管理の設定例
- VDC の管理の関連資料
- VDC の管理の機能履歴
この章では、Cisco NX-OS デバイス上で仮想デバイス コンテキスト(VDC)を管理する方法について説明します。
- 機能情報の確認
- VDC の管理についての情報
- VDC のライセンス要件
- VDC の管理に関する前提条件
- VDC の管理に関する注意事項および制約事項
- VDC の管理
- VDC 設定の確認
- VDC 管理の設定例
- VDC の管理の関連資料
- VDC の管理の機能履歴
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch/ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「新機能および変更された機能に関する情報」の章または以下の「機能の履歴」表を参照してください。
VDC の管理についての情報
VDC の作成後は、インターフェイスの割り当てや VDC リソース制限のほか、シングル スーパーバイザおよびデュアル スーパーバイザの高可用性(HA)ポリシーを変更できます。 物理デバイス上のすべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションに保存することもできます。
- インターフェイスの割り当て
- VDC リソース制限
- HA ポリシー
- すべての VDC 設定のスタートアップ コンフィギュレーションへの保存
- VDC の停止および再開
- VDC のリロード
- MAC アドレス
- VDC のブート順序
インターフェイスの割り当て
(注)
ストレージ VDC と FCoE でインターフェイスを割り当てる詳細については、『Cisco NX-OS FCoE Configuration Guide for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500 Guide』を参照してください。
作成した VDC には、I/O インターフェイスを割り当てることができます。 後から物理デバイスの配置を変更した場合には、必要に応じてインターフェイスを再割り当てすることもできます。
(注)
Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco NX-OS Release 5.2(1) から、インターフェイスの割り当て時にポート グループのすべてのメンバーが VDC に自動的に割り当てられるようになりました。
次の Cisco Nexus 7000 シリーズ イーサネット モジュールには、次の数のポート グループおよびインターフェイスがあります。
N7K-M202CF-22L(1 個のインターフェイス x 2 個のポート グループ = 2 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M206FQ-23L(1 個のインターフェイス x 6 個のポート グループ = 6 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M224XP-23L(1 個のインターフェイス x 24 個のポート グループ = 24 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M108X2-12L(1 個のインターフェイス x 8 個のポート グループ = 8 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありません。
N7K-M148GS-11(12 個のインターフェイス x 4 個のポート グループ = 48 個のインターフェイス)、N7K-M148GS-11L、N7K-M148GT-11、N7K-M148GT-11L(非 L M148 と同じ)(1 個のインターフェイス x 48 個のポート グループ = 48 個のインターフェイス):VDC 間のインターフェイスの割り当てに制約はありませんが、同じポート グループに属するインターフェイスは単一の VDC に置くことを推奨します。
N7K-M132XP-12(4 個のインターフェイス x 8 個のポート グループ = 32 個のインターフェイス)および N7K-M132XP-12L(非 L M132 と同じ)(1 個のインターフェイス x 8 個のポート グループ = 8 個のインターフェイス):すべての M132 カードは 4 つのポートがあるグループに割り当てる必要があり、8 個のポート グループを設定できます。 同じポート グループに属するインターフェイスは同じ VDC に属する必要があります。 このモジュールの例については、次の図を参照してください。
次の表は、ポート グループのポート番号を示しています。Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート、10 Gbps イーサネット モジュール N7K-F132XP-15 では、指定された組み合わせで物理デバイス上のインターフェイスを割り当てる必要があります。 このモジュールには、それぞれ 2 つのポートで構成される 16 個のポート グループがあります(2 個のインターフェイス x 16 個のポート = 32 個のインターフェイス)。 同じポート グループに属するインターフェイスは同じ VDC に属する必要があります。
(注)
limit-resource module-type コマンドは、VDC リソース テンプレートからではなく、VDC コンフィギュレーション モードからのみ設定できます。
次の表は、ポート グループのポート番号を示しています。
表 2 Cisco Nexus 7000 シリーズ 10 Gbps イーサネット モジュール N7K-F132XP-15 におけるポート グループのポート番号 ポート グループ
ポート番号
グループ 1
1 および 2
グループ 2
3 および 4
グループ 3
5 および 6
グループ 4
7 および 8
グループ 5
9 および 10
グループ 6
11 および 12
グループ 7
13 および 14
グループ 8
15 および 16
グループ 9
17 および 18
グループ 10
19 および 20
グループ 11
21 および 22
グループ 12
23 および 24
グループ 13
25 および 26
グループ 14
27 および 28
グループ 15
29 および 30
グループ 16
31 および 32
Cisco Nexus 7000 シリーズ 48 ポート、10 Gbps イーサネット モジュール N7K-F248XP-25[E] および N7K-F248XT-25[E] では、指定された組み合わせで物理デバイス上のインターフェイスを割り当てる必要があります。 これらのモジュールには、それぞれ 4 つのポートで構成される 12 個のポート グループがあります(4 個のインターフェイス x 12 個のポート グループ = 48 個のインターフェイス)。 同じポート グループに属するインターフェイスは同じ VDC に属する必要があります。
図 3. Cisco Nexus 7000 シリーズ 10-Gbps イーサネット モジュール N7K-F248XP-25[E] と N7K-F248XT-25[E] および Cisco Nexus 7700 シリーズ 48-Port 1 と 10-Gbps イーサネット モジュール N77-F248XP-23E のポート グループのインターフェイス割り当ての例
次の表は、ポート グループのポート番号を示しています。
表 3 Cisco Nexus 7000 シリーズ 10-Gbps イーサネット モジュール N7K-F248XP-25[E] と N7K-F248XT-25[E] および Cisco Nexus 7700 シリーズ 48-Port 1 と 10-Gbps イーサネット モジュール N77-F248XP-23E のポート グループのポート番号 ポート グループ
ポート番号
グループ 1
1、2、3、4
グループ 2
5、6、7、8
グループ 3
9、10、11、12
グループ 4
13、14、15、16
グループ 5
17、18、19、20
グループ 6
21、22、23、24
グループ 7
25、26、27、28
グループ 8
29、30、31、32
グループ 9
33、34、35、36
グループ 10
37、38、39、40
グループ 11
41、42、43、44
グループ 12
45、46、47、48
Cisco Nexus 7000 シリーズ 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide』を参照してください。
(注)
インターフェイスを追加または削除すると、Cisco NX-OS ソフトウェアはその設定を削除し、インターフェイスを無効にします。
異なる VDC のインターフェイスが 1 つのポート ASIC を共有する場合、VDC のリロード(reload vdc コマンドを使用)または VDC へのインターフェイスのプロビジョニング(allocate interface コマンドを使用)を行うと、これらのインターフェイスで短時間(1 ~ 2 秒程度)のトラフィックの中断が発生します。 そのような中断を避けたい場合は、同じポート ASIC 上のインターフェイスはすべて同じ VDC に割り当てるようにしてください。
次に、ポート ASIC にインターフェイスをマッピングする例を示します。# slot slot_number show hardware internal dev-port-map +--------------------------------------------------------------+ +-----------+++FRONT PANEL PORT TO ASIC INSTANCE MAP+++--------+ +--------------------------------------------------------------+ FP port|PHYS |SECUR |MAC_0 |RWR_0 |L2LKP |L3LKP |QUEUE |SWICHF 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 1 0 0 0 0 0 0 6 0 1 0 0 0 0 0 0 7 0 1 0 0 0 0 0 0 8 0 1 0 0 0 0 0 0 9 1 2 0 0 0 0 0 0 10 1 2 0 0 0 0 0 0 11 1 2 0 0 0 0 0 0 12 1 2 0 0 0 0 0 0 13 1 3 1 0 0 0 0 0 14 1 3 1 0 0 0 0 0 15 1 3 1 0 0 0 0 0 16 1 3 1 0 0 0 0 0 17 2 4 1 0 0 0 0 0インターフェイス番号が FP ポート列に、ポート ASIC 番号が MAC_0 列に表示されます。上の例ではインターフェイス 1 ~ 12 までがポート ASIC(0)を共有していることがわかります。
HA ポリシー
HA ポリシーは、VDC が回復不可能なエラーを検出した場合に、物理デバイスによって実行される処理を指定します。 VDC の作成時に指定した HA ポリシーは、後から変更できます。
(注)
デフォルト VDC の HA ポリシーは変更できません。
すべての VDC 設定のスタートアップ コンフィギュレーションへの保存
vdc-admin または network-admin ロールを持つユーザは、VDC の設定を VDC からスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。 また、デフォルト VDC からは、すべての VDC の設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。
VDC の停止および再開
network-admin ロールを持つユーザは、デフォルト以外の VDC を停止および再開できます。 VDC を停止する前に、VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存する必要があります。 保存しなかった場合、VDC の再開時に実行コンフィギュレーションに対する変更が失われます。 停止した VDC に割り当てられたインターフェイスは削除できません。 VDC によって現在使用されているその他のリソースはすべて、VDC の停止中は解放されます。
(注)
VDC が停止している場合、In-Service Software Upgrades(ISSU)は実行できません。
(注)
デフォルト VDC は停止できません。
注意
VDC を停止すると、その VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。
VDC のリロード
アクティブなデフォルト以外の VDC は、どの状態でもリロードできます。 デフォルト以外の VDC のリロードによる影響は、物理デバイスのリロードと似ています。 VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションを使用してリロードします。
(注)
デフォルトまたは管理 VDC はリロードできません。
注意
VDC をリロードすると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。
MAC アドレス
デフォルト VDC には管理 MAC アドレスがあります。 Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco NX-OS Release 5.2(1) から、作成した後続のデフォルト以外の VDC には、ブート プロセスの一部として自動的に MAC アドレスが割り当てられます。
デバイス上のすべての VDC を満たすのに十分な MAC アドレスがない場合は、Syslog メッセージが表示されます。
VDC のライセンス要件
ライセンスがない場合は、次の制約事項によって追加の VDC が作成できなくなります。
デフォルト VDC しか存在できず、他の VDC は作成できません。
サポートされているすべてのスーパーバイザ モジュールで、デフォルト VDC を管理 VDC としてイネーブルにすると、デフォルト以外の VDC は 1 つしかイネーブルにできません。
次の表に、VDCs のライセンス要件を示します。
表 4 VDC のライセンス要件 スーパーバイザ モジュール
VDC の数
ライセンス要件
スーパーバイザ 1 モジュール
3 個のデフォルト以外の VDC および 1 個のデフォルト VDC または 4 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC
スーパーバイザ 1 モジュールでは、アドバンスド サービス パッケージ ライセンスおよび VDC ライセンスを互換的に使用できます。 VDC1 がデフォルト VDC の場合、スーパーバイザ 1 モジュールでは最大 3 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。 VDC1 が管理 VDC の場合、最大 4 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。
スーパーバイザ 2 モジュール
4 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC
スーパーバイザ 2 モジュールでは、アドバンスド サービス パッケージ ライセンスおよび VDC ライセンスを互換的に使用できます。 スーパーバイザ 2 モジュールでは、最大 4 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC を作成できます。 VDC1 がデフォルト VDC の場合、最大 3 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。
スーパーバイザ 2e モジュール
8 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC
スーパーバイザ 2e モジュールでは、最大 2 つの VDC ライセンスを使用できます。 VDC ライセンスはそれぞれ 4 個の VDC をカバーしています。 スーパーバイザ 2e モジュールでは、最大 8 個のデフォルト以外の VDC および 1 個の管理 VDC を作成できます。 VDC1 がデフォルト VDC の場合、最大 7 個のデフォルト以外の VDC を作成できます。
Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco Nexus 7000 Verified Scalability Guide』および『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。
VDC の管理に関する注意事項および制約事項
VDC 管理には次の設定上の注意事項と制約事項があります。
network-admin ユーザ ロールを持つユーザだけが VDC を管理できます。
VDC は、デフォルトまたは管理 VDC からのみ変更できます。
デフォルト以外のすべての VDC の管理ポートをプログラムするために十分な MAC アドレスが使用できない場合は、デフォルト以外の VDC では MAC アドレスを設定しないでください。
すべての VDC の管理ポートをプログラムするために十分な MAC アドレスが使用できない場合は、Syslog メッセージが生成されます。
ハードウェアの問題が発生すると、Syslog メッセージがすべての VDC に送信されます。
同じ VDC 内の 2 つの異なる仮想ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスにバックツーバック接続されたインターフェイスがある場合、VRF は固有の送信元 MAC アドレスを取得するため、Address Resolution Protocol(ARP)は完了せず、パケット ドロップが発生します。 異なる VRF がある 1 つの VDC に 2 つのインターフェイスが必要な場合、VRF インターフェイスにスタティック MAC アドレスを割り当てます。
デフォルト以外の VDC のプロンプト形式の変更
手順デフォルト以外の VDC に対する CLI のプロンプト形式を変更できます。 デフォルトでは、プロンプト形式はデフォルトの VDC 名とデフォルト以外の VDC 名の組み合わせになります。 デフォルト以外の VDC 名だけが含まれるように、プロンプトを変更できます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 2 switch(config)# [no] vdc combined-hostname デフォルト以外の VDC に対する CLI のプロンプト形式を変更します。 プロンプトを変更してデフォルト以外の VDC 名だけが表示されるようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 デフォルトでは、デフォルト以外の VDC に対する CLI プロンプトは、デフォルトの VDC 名とデフォルト以外の VDC 名で構成されます。
ステップ 3 switch(config)# copy running-config startup-config vdc-all (任意) すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 結合されたホスト名をディセーブルにすると、このコマンドは、実行コンフィギュレーションが保存されてシステムがリロードされた後に、VDC 名が元の形式(結合されたホスト名のもの)に戻るのを防ぎます。 結合されたホスト名をオフにした後にこのコマンドを入力します。
イーサネット VDC にインターフェイスを割り当てる
手順
(注)
Fibre Channel over Ethernet(FCoE)でストレージ VDC にインターフェイスを割り当てる詳細については、『Cisco NX-OS FCoE Configuration Guide for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』を参照してください。
VDC には 1 つまたは複数のインターフェイスを割り当てることができます。 インターフェイスを割り当てるには、1 つの VDC から別の VDC にインターフェイスを移動します。 移動後、インターフェイスは停止状態となります。
(注)
インターフェイスを割り当てると、このインターフェイスのすべての設定は失われます。
(注)
Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco NX-OS Release 5.2(1) から、インターフェイスの割り当て時にポート グループのすべてのメンバーが VDC に自動的に割り当てられるようになりました。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 2 switch(config)# vdc vdc-name VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 switch(config-vdc)# show vdc membership [status] (任意) VDC インターフェイス メンバーシップのステータスを表示します
ステップ 4 switch(config-vdc)# [no] allocate interface ethernet slot/port 1 つのインターフェイスを VDC に割り当てます。
Cisco NX-OS Release 6.1(1) 以降、no allocate interface ethernet コマンドを使用して VDC からインターフェイスを除外し、未割り当てプールに配置することができます。
ステップ 5 switch(config-vdc)# [no] allocate interface ethernet slot/port - last-port (任意) 同一モジュール上の一連のインターフェイスを VDC に割り当てます。
ステップ 6 switch(config-vdc)# [no] allocate interface ethernet slot/port, ethernet slot/port, (任意) リストしたインターフェイスを VDC に割り当てます。
ステップ 7 switch(config-vdc)# exit VDC コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 8 switch(config-vdc)# show vdc membership [status] (任意) VDC インターフェイスのメンバーシップ情報を表示します。
ステップ 9 switch(config)# copy running-config startup-config (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。
(注) VDC にインターフェイスを追加したあとは、デフォルトまたは管理 VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーする必要があります。これは、変更された VDC 実行コンフィギュレーションをユーザがスタートアップ コンフィギュレーションにコピーできるようにするためです。
VDC リソース テンプレートの適用
手順新規の VDC リソース テンプレートを適用することで、VDC リソース制限を変更できます。 リソース制限への変更はすぐに適用されますが、IPv4 および IPv6 ルーティング メモリの制限は例外です。この変更は、次回 VDC をリセットしたとき、物理デバイスをリロードしたとき、または物理デバイスのステートフル スイッチオーバーが実行されたときに適用されます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 2 switch# show vdc resource detail 全 VDC のリソース情報を表示します。
ステップ 3 switch(config)# vdc vdc-name VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 4 switch(config-vdc)# template template-name 新規のリソース テンプレートを VDC に適用します。
ステップ 5 switch(config-vdc)# exit VDC コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 6 switch(config)# show vdc vdc-name resource (任意) 特定の VDC のリソース情報を表示します。
ステップ 7 switch(config)# copy running-config startup-config (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。
VDC リソース制限の変更
VDC リソースに対する制限を変更できます。 リソース制限への変更はすぐに適用されますが、IPv4 および IPv6 ルーティング テーブル メモリの制限は例外です。この変更は、次回 VDC をリセットしたとき、物理デバイスをリロードしたとき、または物理デバイスのステートフル スイッチオーバーが実行されたときに適用されます。
(注)
マルチキャストおよびユニキャスト ルート メモリ リソースの上限および下限に対して設定できる値は 1 つだけです。 下限を指定した場合、上限および下限の両方に対してその値が設定され、上限は無視されます。 上限だけを指定した場合、上限および下限の両方に対してその値が設定されます。
Cisco NX-OS Release 6.1 以降では、CPU コンテンション時に CPU への VDC アクセスの優先順位を決められるよう、VDC 間で CPU リソースを制御するための CPU 共有が使用されます。 CPU 共有はスーパーバイザ 2/2e モジュールでのみサポートされます。 VDC の CPU 共有の数も設定できます。 たとえば、10 個の CPU 共有を持つ VDC は、5 個の CPU 共有を持つ VDC に比べて CPU 時間が 2 倍になります。
機能によっては、シャーシ内のすべてのモジュールを特定のタイプにする必要があります。 Cisco NX-OS Release 6.1(3) 以降では、モジュールが誤って挿入されるのを防止するため、またはシステムで特定のラインカードが電源オンになるのを制限するために、スイッチワイド VDC モードを適用できます。 たとえば、結果バンドル ハッシング(RBH)モジュロ機能は、システムに M シリーズ モジュールがあると動作しません。 system module-type コマンドを使用して、スイッチワイド VDC モードを適用します。 このコマンドはシャーシで許可されるラインカードを制御します(次の表を参照)。 制御されない場合、VDC 内で広範な中断が発生します。
イネーブルにしないモジュールは、この機能を設定して [yes] を入力した後、電源をオンにしてはなりません。 エラー メッセージが表示され、続行する前にこれらのモジュールを手動で強制的にディセーブルすることになりますが、それによって VDC 内での大きな混乱やサービス問題を防ぐことになります。
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降では、M シリーズ モジュールとの相互運用が可能になったシャーシで F2e シリーズ モジュールをイネーブルにできます。 F2e シリーズ モジュールしかないシャーシでは、独自の設定を適用しない限り、サポート対象のモジュールとして F2e シリーズ モジュールを使用してデフォルト VDC が作成されます。 シャーシで、F2 シリーズ モジュールは F2e シリーズ モジュールとだけ互換性があります。 F2e および F2 シリーズ モジュールは、同じ VDC で F1 シリーズ モジュールと共存することはできません。 現在、ストレージ VDC でサポートされているのは、F1、F2、および F2e シリーズ モジュールだけです。 スーパーバイザ 1 はストレージ VDC で F1 シリーズ モジュールだけをサポートしますが、スーパーバイザ 2/2e はこれらのタイプをすべてサポートします。 ストレージ VDC でモジュール タイプを混在させるためのルールは、イーサネット VDC と同じです。
(注)
system module-type コマンドを使用してスイッチワイド VDC モードを適用する場合、混在できるモジュール タイプに制限はありません
モジュール
F1
F2
F3
スーパーバイザ 1 のみが搭載された F1
Yes
No
No
スーパーバイザ 2/2e が搭載された F2
No
Yes
Yes
スーパーバイザ 2/2e が搭載された F2/F2e
No
Yes
Yes
(注)
Cisco NX-OS Release 6.1 の場合のみ、F2e シリーズ モジュールは F2 シリーズ モジュールとしてサポートされているため、F2e シリーズ モジュールは F2 シリーズ モジュールと同じ混在ルールに従います。
(注)
Cisco NX-OS Release 6.2(6) のストレージ VDC は F3 シリーズ モジュールをサポートしていません。
表 5 イーサネット VDC で許可されるモジュール タイプの組み合わせの制限と条件 モジュール
M1
F1
M1XL
M2XL
F2
F2e
F3
M1
Yes
Yes
Yes
Yes
No
Yes
No
F1
Yes
Yes
Yes
Yes
No
No
No
M1XL
Yes
Yes
Yes
Yes
No
Yes
No
M2XL
Yes
Yes
Yes
Yes
No
Yes
Yes
F2
No
No
No
No
Yes
Yes
Yes
F2e
Yes
No
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
F3
No
No
No
Yes
Yes
Yes
Yes
(注)
F3 F2E M2XL は同じ VDC で共存することはできません(そのうち 2 つは共存可能)。
表 6 デフォルト VDC のモジュール タイプのサポート Cisco NX-OS リリース
シャーシに存在するすべてのラインカード
デフォルト VDC に対するデフォルト モジュール タイプのサポート(ユーザ設定なし)
5.1
M(任意)と F1 の両方またはいずれか
M1 F1
6.0
F2
M* と F1 の両方またはいずれか(および他の任意の組み合わせ)
F2
M1 F1
6.1
F2 と F2e の両方またはいずれか
(注) Cisco NX-OS Release 6.1x から 6.2(2) へのアップグレードの際、F2 シリーズ モジュール タイプは F2e F2 シリーズに自動的にアップグレードされます。
F2
6.2
F2
F2e
F2 F2e
F3
F2e F3
他の組み合わせ
(注) F3 シリーズ モジュールのサポートが Cisco NX-OS Release 6.2(6) に追加されました。
F2 F2e
F2e
F2 F2e
F3
F3 F2e
M1 M1XL M2XL F2e
(注)
Cisco Nexus 7710 スイッチおよび Cisco Nexus 7718 スイッチは、イーサネット VDC とストレージ VDC の両方で、F2e および F3 シリーズ モジュール タイプをサポートしています。 F3 シリーズ モジュールは、Cisco NX-OS Release 6.2(6) でストレージ VDC をサポートしません。
F2e プロキシ モード
同じ VDC で F2e シリーズ モジュールと M シリーズ モジュールとの共存をサポートするために、F2e シリーズ モジュールはプロキシ モードで動作して同じ VDC 内ではすべてのレイヤ 3 トラフィックが M シリーズ モジュールに送信されます。 F2e プロキシ モードでは、M1 シリーズ モジュールを搭載した F2e インターフェイスを介して接続するルーティング隣接はサポートされていません。 ただし、M2 シリーズ モジュールを搭載した F2e インターフェイスを介して接続するルーティング隣接はサポートされています。
F2e ポートがイーサネット VDC でプロキシ モードになっている場合、ストレージ VDC でF2e ポートを共有インターフェイスとして割り当てることはできません。
(注)
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降、F2e モジュール タイプは同じ VDC で M1、M1XL、および M2XL モジュール タイプと共存できます。
limit-resource module-type コマンドを入力して、古い VDC タイプと新しい VDC タイプの F2e モードが変更されると、次のように rebind interface コマンドを入力するようプロンプトが表示されます。switch(config-vdc)# limit-resource module-type m1 m1xl m2xl f2e This will cause all ports of unallowed types to be removed from this vdc. Continue (y/n)? [yes] Note: rebind interface is needed for proper system operation. Please backup the running-configuration for interface by redirecting the output of "show running-config interface". Reapply the interface configuration after the "rebind interface" command switch(config)# vdc vdc2 switch(config-vdc)# rebind interfaces All interfaces' configurations of the current vdc will be lost during interface rebind. Please back up the configurations of the current vdc. Do you want to proceed (y/n)? [no] yes switch(config-vdc)#次の表に、rebind interface コマンドが必要な VDC タイプの変更を示します。
表 7 F2e プロキシ モードで影響を受ける VDC タイプ 古い VDC タイプ
新しい VDC タイプ
再バインドが必要
説明
効果
F2、F2e
M、F2e
Yes
F2e をレイヤ 3 からプロキシ モードへ変更します。
インターフェイスの再バインド時には、F2 と F2e の設定が失われます。 F2 設定を失っても、F2 ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。
M、F2e
F2、F2e
Yes
F2e をプロキシからレイヤ 3 モードに変更します。
インターフェイスの再バインド時には、M と F2e の設定が失われます。 M 設定を失っても、M ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。
F2e
M、F2e
Yes
F2e をレイヤ 3 からプロキシ モードへ変更します。
F2e の設定だけが失われます。
M、F2e
F2e
Yes
F2e をプロキシからレイヤ 3 モードに変更します。
インターフェイスの再バインド時には、M と F2e の設定が失われます。 M 設定を失っても、M ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。
F2、F2e
F2e
Yes
SVI 統計情報など F2e のみの機能がイネーブルになります。
インターフェイスの再バインド時には、F2 と F2e の設定が失われます。 F2 設定を失っても、F2 ポートは新しい VDC の一部ではないので影響はありません。
F2e
F2、F2e
Yes
SVI 統計情報など F2e のみの機能がディセーブルになります。
F2e の設定だけが失われます。
F3
F3、F2e
No
該当なし
該当なし
F3、F2e
F3
No
該当なし
該当なし
F3
F3、M2XL
No
該当なし
該当なし
F3、M2XL
F3
No
該当なし
該当なし
F3、F2、F2e
F3
Yes
LCD を F3 に変更します。
F3 の設定が失われます。
F3
F3、F2、F2e
Yes
F3 を LCD に変更します。
F3 の設定が失われます。
F3、F2
F3
Yes
LCD を F3 に変更します。
F3 の設定が失われます。
F3
F3、F2
Yes
F3 を LCD に変更します。
F3 の設定が失われます。
VDC リソース制限の設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 2 switch(config)# [no] system module-type module-type (任意) switchwide VDC モードになり、シャーシでイネーブルにできるモジュールを指定します。 F1、F2、F2e、M1、M1XL、および M2 シリーズ モジュールの組み合わせをイネーブルにできます。 system module-type コマンドで許可される組み合わせの種類に制限はありません。
(注) VDC で組み合わせが可能なモジュール タイプの制限は、limit-resource module-type コマンドで制御されます。
(注) イネーブルにしないモジュールは、この機能を設定して [yes] を入力した後、電源をオンにしてはなりません。 エラー メッセージが表示され、続行する前にこれらのモジュールを手動で強制的にディセーブルすることになりますが、それによって VDC 内での大きな混乱やサービス問題を防ぐことになります。
このコマンドの no 形式は、コンフィギュレーション モードをリセットしてすべてのモジュールを許可します。
ステップ 3 switch(config)# show vdc (任意) シャーシでイネーブルになっているモジュールを表示します。
ステップ 4 switch(config)# show vdc resource detail (任意) 全 VDC のリソース情報を表示します。
ステップ 5 switch(config)# vdc vdc-name VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 6 switch(config-vdc)# limit-resource m4route-mem [minimum min-value] maximum max-value IPv4 マルチキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 90 です。
ステップ 7 switch(config-vdc)# limit-resource m6route-mem [minimum min-value] maximum max-value IPv6 マルチキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 20 です。
ステップ 8 switch(config-vdc)# limit-resource monitor-session minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} SPAN モニタ セッションのリソース制限を設定します。 範囲は 0 ~ 2 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。
(注) 物理デバイス上で、最大 2 つの SPAN モニタリング セッションを保有できます。
ステップ 9 switch(config-vdc)# limit-resource monitor-session-erspan-dst minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} ERSPAN モニタ セッションのリソース制限を設定します。 範囲は 0 ~ 23 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。
ステップ 10 switch(config-vdc)# limit-resource port-channel minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} ポート チャネルの制限を指定します。 デフォルトの最小値は 0 です。 デフォルトの最大値は 768 です。 範囲は 0 ~ 768 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。
ステップ 11 switch(config-vdc)# limit-resource u4route-mem [minimum min-value] maximum max-value IPv4 ユニキャスト ルート メモリの最小値と最大値をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 350 です。
ステップ 12 switch(config-vdc)# limit-resource u6route-mem [minimum min-value] maximum max-value IPv6 ユニキャスト ルート メモリの最小値と最大値をメガバイト単位で指定します。 範囲は 1 ~ 100 です。
ステップ 13 switch(config-vdc)# limit-resource vlan minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} VLAN のリソース制限を設定します。 範囲は 16 ~ 4094 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。
ステップ 14 switch(config-vdc)# limit-resource vrf minimum min-value maximum {max-value | equal-to-min} VRF の制限を指定します。 範囲は 2 ~ 1000 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。
ステップ 15 switch(config-vdc)# limit-resource module-type module type 指定したライン カード タイプを設定します。 VDC は、F1、F2、F2e、M1、M1XL、および M2XL シリーズ モジュール タイプをサポートします。
(注) F2e シリーズ モジュールは、F1 シリーズ モジュールと同じ VDC には配置できません。 limit-resource module-type コマンドでは、同じ VDC において、F1、M1、M1XL、および M2XL シリーズ モジュールの組み合わせ、または F2e、M1、M1XL、および M2XL シリーズ モジュールの組み合わせを許可します。
(注) F2 シリーズ モジュールは、F1、M1、M1XL、および M2XL シリーズ モジュールと同じ VDC には配置できません。 VDC に F2 シリーズ モジュールだけを許可するには、limit-resource module-type f2 コマンドを使用します。 F2 VDC で F2e シリーズ モジュールをイネーブルにするには、limit-resource module-type f2 f2e コマンドを使用します。 F2e および F2 シリーズ モジュールのポートは、他のポートと同様に割り当てることができます。
ステップ 16 switch(config-vdc)# cpu-shares shares VDC の CPU 共有の数を設定します。 指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 たとえば、10 個の CPU 共有を持つ VDC は、5 個の CPU 共有を持つ VDC に比べて CPU 時間が 2 倍になります。
ステップ 17 switch(config-vdc)# show vdc detail (任意) VDC のステータス情報を表示します。
ステップ 18 switch(config-vdc)# exit VDC テンプレート コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 19 switch(config)# show vdc vdc-name resource (任意) VDC テンプレートの設定情報を表示します。
ステップ 20 switch(config)# copy running-config startup-config (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。
show vdc detail の出力の表示
次の例は、show vdc detail コマンドの出力例を示しています。switch# show vdc detail vdc id: 1 vdc name: switch vdc state: active vdc mac address: 00:26:51:cb:bf:41 vdc ha policy: RELOAD vdc dual-sup ha policy: SWITCHOVER vdc boot Order: 1 CPU Share: 5 CPU Share Percentage: 22% vdc create time: Wed Jul 18 18:08:15 2012 vdc reload count: 0 vdc restart count: 0 vdc type: Admin vdc supported linecards: None vdc id: 2 vdc name: vdc2 vdc state: active vdc mac address: 00:26:51:cb:bf:42 vdc ha policy: RESTART vdc dual-sup ha policy: SWITCHOVER vdc boot Order: 1 CPU Share: 10 CPU Share Percentage: 45% vdc create time: Wed Jul 18 18:17:14 2012 vdc reload count: 0 vdc restart count: 0 vdc type: Ethernet vdc supported linecards: m1 f1 m1xl m2xl vdc id: 3 vdc name: new-vdc vdc state: active vdc mac address: 00:26:51:cb:bf:43 vdc ha policy: RESTART vdc dual-sup ha policy: SWITCHOVER vdc boot Order: 1 CPU Share: 7 CPU Share Percentage: 31% vdc create time: Wed Jul 18 18:29:51 2012 vdc reload count: 0 vdc restart count: 0 vdc type: Ethernet vdc supported linecards: m1 f1 m1xl m2xl switch#HA ポリシーの変更
手順VDC の HA ポリシーを変更できます。 VDC HA ポリシーの種類は次のとおりです。
デュアル スーパーバイザ モジュール:
ブリングダウン(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。
再起動(Restart):VDC を再起動します。 このプロセスでは、VDC 内のすべてのインターフェイスをシャットダウンし、すべての仮想化サービス プロセスを終了します。 Cisco NX-OS ソフトウェアは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存されたすべての仮想化サービスを再起動し、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容でインターフェイスを再稼働します。 再起動前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。
スイッチオーバー(Switchover):スーパーバイザ モジュールのスイッチオーバーを開始します。
シングル スーパーバイザ モジュール:
ブリングダウン(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。
リロード(Reload):スーパーバイザ モジュールをリロードします。
注意
リロードが実行されると、リロード前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。
(注)
リロード処理は、物理デバイス上のすべてのインターフェイスおよびすべての VDC に影響します。
再起動(Restart):VDC を再起動します。 このプロセスでは、VDC 内のすべてのインターフェイスをシャットダウンし、すべての仮想化サービス プロセスを終了します。 Cisco NX-OS ソフトウェアは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存されたすべての仮想化サービスを再起動し、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容でインターフェイスを再稼働します。 再起動前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。
注意
リロードが実行されると、リロード前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。
(注)
デフォルトまたは管理 VDC の HA ポリシーは変更できません。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 2 switch(config)# vdc vdc-name VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 switch(config-vdc)# ha-policy {dual-sup {bringdown | restart | switchover} | single-sup {bringdown | reload | restart}} VDC の HA ポリシーを設定します。 dual-sup および single-sup キーワードの値は次のとおりです。
(注) デフォルトまたは管理 VDC の HA ポリシーは変更できません。
ステップ 4 switch(config-vdc)# exit VDC コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 5 switch(config)# show vdc detail (任意) VDC のステータス情報を表示します。
ステップ 6 switch(config)# copy running-config startup-config (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。
VDC 設定の保存
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# switchto vdc vdc-name デフォルト以外の VDC に切り替えます。
ステップ 2 switch-TestVDC# copy running-config startup-config (任意) VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
ステップ 3 switch-TestVDC# switchback デフォルトまたは管理 VDC にスイッチバックします。
ステップ 4 switch# copy running-config startup-config vdc-all (任意) すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
デフォルト以外の VDC の停止
手順アクティブなデフォルト以外の VDC を停止できます。 VDC を停止する前に、VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存する必要があります。 保存しなかった場合、実行コンフィギュレーションに対する変更が失われます。
(注)
デフォルトおよび管理 VDC は停止できません。
注意
VDC を停止すると、その VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# copy running-config startup-config vdc-all (任意) すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
ステップ 2 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 3 switch(config)# vdc vdc-name suspend デフォルト以外の VDC を停止します。
デフォルト以外の VDC のリロード
障害状態にあるデフォルト以外の VDC をリロードできます。 VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションを使用してリロードします。
(注)
reload コマンドを使用して、デフォルトまたは管理 VDC をリロードします。 デフォルトまたは管理 VDC をリロードすると、Cisco NX-OS デバイス上のすべての VDC がリロードされます。
注意
VDC をリロードすると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。
はじめる前に手順vdc-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト以外の VDC にログインするか、switchto vdc コマンドを使用して、デフォルトまたは管理 VDC からデフォルト以外の VDC にアクセスします。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# copy running-config startup-config vdc-all (任意) デフォルト以外の VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
ステップ 2 switch-TestVDC# reload vdc デフォルト以外の VDC をリロードします。
VDC のブート順序の設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 2 switch(config)# vdc vdc-name VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 switch(config-vdc)# boot-order number VDC のブート順序値を設定します。 number 引数の範囲は、スーパーバイザ 2 モジュールでは 1 ~ 4、スーパーバイザ 2e モジュールでは 1 ~ 8 です。 VDC は、ブート順序の最小値から最大値まで順番に起動します。
デフォルトの VDC のブート順序は変更できません。
ステップ 4 switch(config-vdc)# exit VDC コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 5 switch(config)# show vdc detail (任意) VDC のステータス情報を表示します。
ステップ 6 switch(config)# copy running-config startup-config vdc-all (任意) すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
VDC の削除
手順VDC を削除すると、VDC のポートは未割り当てのインターフェイスに移動します。
(注)
デフォルトの VDC(VDC 1)および管理 VDC は削除できません。
注意
VDC を削除すると、その VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します
ステップ 2 switch(config)# no vdc vdc-name VDC を削除します。
注意 VDC を削除すると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断され、VDC に割り当てられたすべてのインターフェイスのすべての設定が削除されます。
ステップ 3 switch(config)# exit VDC コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 switch# show vdc (任意) VDC 設定情報を表示します。
ステップ 5 switch# copy running-config startup-config (任意) 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
VDC 設定の確認
VDC の設定を表示するには、次のいずれかの作業を行います。
コマンド
目的
show running-config {vdc | vdc-all} 実行コンフィギュレーションの VDC 情報を表示します。
show vdc [vdc-name] VDC 設定情報を表示します。
show vdc detail 多くの VDC パラメータの詳細を表示します。
show vdc current-vdc 現在の VDC 番号を表示します。
show vdc membership [status] VDC のインターフェイス メンバーシップ情報を表示します。
show vdc resource template VDC テンプレートの設定内容を表示します。
show resource 現在の VDC に対する VDC リソース設定を表示します。
show vdc [vdc-name] resource [resource-name] すべての VDC に対する VDC リソース設定を表示します。
show mac vdc {vdc-id} 特定の VDC の MAC アドレスを表示します。
これらのコマンド出力のフィールドの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Command Reference』を参照してください。
VDC 管理の設定例
次の例に、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループにおいて、VDC 間でインターフェイスを割り当てる方法を示します。
(注)
VDC-A はデフォルトの VDC です。
config t hostname VDC-A vdc VDC-B ! Port group 2 allocate interfaces ethernet 2/2, ethernet 2/4, ethernet 2/6, ethernet 2/8 ! Port group 3 allocate interfaces ethernet 2/9, ethernet 2/11, ethernet 2/13, ethernet 2/15 vdc VDC-C ! Port group 4 allocate interfaces ethernet 2/10, ethernet 2/12, ethernet 2/14, ethernet 2/16 ! Port group 5 allocate interfaces ethernet 2/17, ethernet 2/19, ethernet 2/21, ethernet 2/23 vdc VDC-D ! Port group 6 allocate interfaces ethernet 2/18, ethernet 2/20, ethernet 2/22, ethernet 2/24 ! Port group 7 allocate interfaces ethernet 2/25, ethernet 2/27, ethernet 2/29, ethernet 2/30VDC の管理の関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
Cisco NX-OS のライセンス
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Command Reference』
Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール
『Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide』
VDC コマンド
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Command Reference』
FCoE コマンド
『Cisco NX-OS FCoE Command Reference for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』
VDC の管理の機能履歴
この表には、機能が追加または変更されたリリースの更新のみが含まれています。
表 8 VDC の管理の機能履歴 機能名 リリース 機能情報 F3 シリーズ モジュール
6.2(6)
F3 シリーズ モジュールのサポートが追加されました。
Cisco Nexus 7710 スイッチおよび Cisco Nexus 7718 スイッチ
6.2(2)
スーパーバイザ 2e モジュールの Cisco Nexus 7710 スイッチおよび Cisco Nexus 7718 スイッチのサポートが追加されました。
スーパーバイザ 1 モジュールの管理 VDC
6.2(2)
スーパーバイザ 1 モジュールの管理 VDC のサポートが追加されました。
F2e シリーズ モジュール
6.2(2)
シャーシで F2e シリーズ モジュール(新しい設定可能な VDC モジュール タイプで、F2 VDC モジュール タイプとは個別で独立している)をイネーブルにする機能が追加されました。
F2e プロキシ モード
6.2(2)
この機能は、同じ VDC 内の F2e シリーズ モジュールと M シリーズ モジュールとの共存をサポートするように導入されました。
スイッチワイド VDC モード
6.1(3)
シャーシで特定のラインカードをイネーブルにする機能、および他の人が電源オンにするのを防ぐ機能が追加されました。
F2e シリーズ モジュールのサポート
6.1(2)
F2 シリーズ モジュールの一部として F2e シリーズ モジュールのサポートが追加されました。
スーパーバイザ 2 および M2 シリーズ モジュールのサポート。
6.1(1)
スーパーバイザ 2 および M2 シリーズ モジュールのサポートが追加されました。
CPU 共有
6.1(1)
VDC で CPU 共有のサポートが追加されました。
VDC リソース制限
6.0(1)
F2 シリーズ モジュールのサポートが追加されました。
MAC アドレス
5.2(1)
デフォルト VDC には MAC アドレスがあり、作成される後続のデフォルト以外の VDC には MAC アドレスが割り当てられます。
VDC リソース制限
5.2(1)
M1XL シリーズ モジュールのサポートが追加されました。
N7K-F132XP-15 モジュール
5.1(1)
N7K-F132XP-15 モジュールのサポートが追加されました。
VDC リソース制限
5.1(1)
ERSPAN モニタ セッションのリソース制限を設定する機能が追加されました。
VDC リソース制限
5.0(2)
limit-resource m4route-mem、limit-resource m6route-mem、limit-resource u4route-mem、limit-resource u6route-mem、および limit-resource vrf の各コマンドの最小値および最大値の範囲が変更されました。
VDC の再起動
4.2(4)
vdc restart コマンドが reload vdc に変更されました。
VDC の停止および再開
4.2(1)
デフォルト以外の VDC を停止および再開できます。
VDC の再起動
4.2(1)
アクティブなデフォルト以外の VDC および障害状態にあるデフォルト以外の VDC を再起動できます。
VDC のリロード
4.2(1)
デフォルト以外の VDC をリロードできます。
VDC のプロンプト形式
4.2(1)
デフォルト以外の VDC に対する CLI のプロンプト形式を変更できます。
VDC のブート順序
4.2(1)
デフォルト以外の VDC のブート順序を設定できます。
IPv4 ユニキャスト ルート メモリ リソース
4.1(2)
デフォルトの最大値を 256 から 8 に変更しました。
IPv6 ユニキャスト ルート メモリ リソース
4.1(2)
デフォルトの最大値を 256 から 4 に変更しました。
マルチキャスト ルート メモリ リソース
4.1(2)
IPv4 および IPv6 マルチキャスト ルート メモリ リソースが追加されました。
ポート チャネル リソース
4.1(2)
デフォルトの最大値を 256 から 768 に変更しました。
IPv4 ユニキャスト ルート メモリ リソース
4.0(2)
デフォルトの最大値を 256 から 320 に変更しました。
IPv6 ユニキャスト ルート メモリ リソース
4.0(2)
デフォルトの最大値を 256 から 192 に変更しました。