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1 つのルーティング ドメインからのルートを Enhanced IGRP(EIGRP)に注入するには、 redistribute コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから redistribute コマンドを削除し、ルートを再配布しないデフォルトの状態にシステムを戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
redistribute { bgp as-number | direct | eigrp id | isis instance-tag | ospf instance-tag | rip instance-tag | static } [ route-map map- name ]
no redistribute { bgp as-number | direct | eigrp as-number | isis instance-tag | ospf instance-tag | rip instance-tag | static }
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
ルータ VRF コンフィギュレーション
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他のルーティング プロトコルからのルートを EIGRP にインポートするには、 redistribute コマンドを使用します。これらのルートのフィルタリングには必ずルート マップを使用して、意図した再配布のルートのみ EIGRP から再配布されるようにしてください。
他のプロトコルからのルートを EIGRP に再配布するには、デフォルト メトリックを設定する必要があります。デフォルト メトリックは、 default-metric コマンドを使用して設定するか、 redistribute コマンドで設定したルート マップを使用して設定できます。
次に、BGP ルートを EIGRP AS に再配布する例を示します。
次に、指定した IS-IS プロセス ルートを Virtual Routing and Forwarding instance(VRF)内の EIGRP AS に再配布する例を示します。IS-IS ルートはルート マップ IsIsMap を使用して再配布します。
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他のプロトコル ルートを Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)に再配布するには、 redistribute コンフィギュレーションモード コマンドを使用します。再配布をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
redistribute protocol as-num [. as-num ] | process-tag route-map name
no redistribute protocol as-num [. as-num ] | process-tag route-map name
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
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コマンド構文は IPv4 および IPv6 でサポートされています。
• bgp as-num [ .as-num ] route-map name ― Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)ルートのルート マップを指定します。範囲は 1 ~ 65535 または 0 ~ 65535(オプションの as-num 引数の場合)です。
• direct route-map name ― 直接接続されたルートのルート マップを指定します。
• eigrp as-num route-map name ― Enhanced IGP(EIGRP)ルートのルート マップを指定します。範囲は 1 ~ 65535 です。
• isis process-tag route-map name ― ISO IS-IS ルートのルート マップを指定します。
• ospf process-tag route-map name ― OSPF ルートのルート マップを指定します。
• rip process-tag route-map name ― IPv4 の RIP ルートのルート マップを指定します。
次に、IS-IS ルーティング プロセスからのルートを BGP システムに再配布する例を示します。
switch(config-router)# redistribute bgp 34535 route-map test1
switch(config-router)# no redistribute bgp 34535 route-map test1
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1 つのルーティング ドメインからのルートを OSPF に注入するには、 redistribute コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから redistribute コマンドを削除し、ルートの再配布をしないデフォルトの状態にシステムを戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
redistribute { bgp as-number | direct | eigrp id | isis instance-tag | ospf instance-tag | rip instance-tag | static } [ route-map map- name ]
no redistribute { bgp as-number | direct | eigrp as-number | isis instance-tag | ospf instance-tag | rip instance-tag | static }
ルータ コンフィギュレーション
ルータ VRF コンフィギュレーション
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他のルーティング プロトコルからのルートを OSPF にインポートするには、 redistribute コマンドを使用します。これらのルートのフィルタリングには必ずルート マップを使用して、意図したルートのみ OSPF から再配布されるようにしてください。
他のプロトコルからのルートを OSPF に再配布するには、デフォルト メトリックを設定する必要があります。デフォルト メトリックは、 default-metric コマンドを使用して設定するか、 redistribute コマンドで設定したルート マップを使用して設定できます。
次に、BGP ルートを OSPF AS に再配布する例を示します。
次に、指定した IS-IS プロセス ルートを Virtual Routing and Forwarding instance(VRF)内の OSPF AS に再配布する例を示します。IS-IS ルートはルート マップ IsIsMap を使用して再配布します。
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1 つのルーティング ドメインからのルートを OSPF バージョン 3(OSPFv3)に注入するには、 redistribute コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルから redistribute コマンドを削除し、ルートの再配布をしないデフォルトの状態にシステムを戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
redistribute { bgp as-number | direct | isis instance-tag | rip instance-tag | static } [ route-map map- name ]
no redistribute { bgp as-number | direct | eigrp as-number | isis instance-tag | ospfv3 instance-tag | rip instance-tag | static }
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他のルーティング プロトコルからのルートを OSPFv3 にインポートするには、 redistribute コマンドを使用します。これらのルートのフィルタリングには必ずルート マップを使用して、意図したルートのみ OSPFv3 から再配布されるようにしてください。
他のプロトコルからのルートを OSPFv3 に再配布するには、デフォルト メトリックを設定する必要があります。デフォルト メトリックは、 default-metric コマンドを使用して設定するか、 redistribute コマンドで設定したルート マップを使用して設定できます。
次に、BGP ルートを OSPFv3 AS に再配布する例を示します。
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他のルーティング ドメインからのルートを RIP に再配布するには、ルータ アドレスファミリ コンフィギュレーションモードで redistribute コマンドを使用します。ルートの再配布をしないデフォルトの状態にシステムを戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
redistribute { bgp id | direct | eigrp id | isis id | ospf id | ospfv3 id | static } route-map map-name
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Cisco NX-OS は、ルート マップを使用して再配布のルーティング情報をフィルタリングします。ルート マップには再配布ルートに使用される RIP メトリックを設定できます。RIP メトリックをルート マップで指定しなかった場合、Cisco NX-OS は再配布されるプロトコルまたは default-metric コマンドに基づいてメトリックを決定します。有効なメトリックを決定できない場合、Cisco NX-OS はルートを再配布しません。
次に、BGP ルートを RIP プロセスに再配布する例を示します。
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IS-IS コストの割り当てに使用される基準帯域幅を変更するには、 reference-bandwidth コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
reference-bandwidth { gbps | mbps } [ gbps | mbps ]
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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gbps と mbps キーワードを入力しなかった場合、Mbps がデフォルトです。
インターフェイスのコストは、インターフェイスの帯域幅と基準帯域幅を比較して算出されます。 reference-bandwidth コマンドでは、基準帯域幅を設定します。
次に、基準帯域幅を 3500 Gbps に設定する例を示します。
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仮想リンクに属する隣接ルータに対する Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)の再送信間隔を指定するには、 retransmit-interval コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
再送信間隔の時間(秒)。接続ネットワーク上の任意の 2 つのルータ間で想定される往復遅延より大きな値にする必要があります。有効範囲は 1 ~ 65535 秒です。デフォルトは 5 秒です。 |
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LSA 再送信時間を設定するには、 retransmit-interval コマンドを使用します。ルータは、LSA が受信されたことを示す Acknowledgment(ACK; 確認応答)を受信しなかった場合、再送信間隔で LSA を再送信します。
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仮想リンクに属する隣接ルータに対する Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)の再送信間隔を指定するには、 retransmit-interval コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
再送信間隔の時間(秒)。接続ネットワーク上の任意の 2 つのルータ間で想定される往復遅延より大きな値にする必要があります。有効範囲は 1 ~ 65535 秒です。デフォルトは 5 秒です。 |
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LSA 再送信時間を設定するには、 retransmit-interval コマンドを使用します。ルータは、LSA が受信されたことを示す Acknowledgment(ACK; 確認応答)を受信しなかった場合、再送信間隔で LSA を再送信します。
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ルート マップの作成、ルートマップ コンフィギュレーションモードの開始、またはルーティング プロトコル間のルート再配条件の定義を行うには、グローバル コンフィギュレーション モードで route-map コマンドを使用しますエントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
route-map map-tag [ deny | permit ] [ sequence-number ]
no route-map map-tag [ permit | deny ] [ sequence-number ]
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route-map コマンドを入力する前に、 feature pbr グローバル コンフィギュレーション モード コマンドを入力して PBR をイネーブルにする必要があります。
ルートマップ コンフィギュレーションモードを開始するには、 route-map コマンドを使用します。 route-map コマンドを入力すると、プロンプトが次のように変わります。
クライアントが使用しているルート マップに変更を加えた場合、ルートマップ コンフィギュレーション サブモードを終了しないと、変更した内容はクライアントで有効になりません。ルートマップの変更は、ルートマップ コンフィギュレーション サブモードを終了するか、サブモードを開始してから 60 秒が経過しないとクライアントに伝播されません。
ルートマップ コンフィギュレーションモードを開始すると、次のコマンドが使用できます。
• continue sequence-number ― ルートマップ内の別のエントリに進みます。範囲は 0 ~ 65535 です。
• description description ― ルートマップの説明を記述します。説明には、90 文字までの英数字ストリングを使用できます。
• match ― 指定したルーティング テーブルからの値と照合します。次のキーワードおよび引数を使用できます。
– as-path name [ name ] ― 照合する Autonomous System(AS; 自律システム)パス アクセス リストを指定します。名前には、63 文字までの英数字ストリングを使用できます。詳しくは match as-path コマンドを参照してください。
– community name [ name | exact-match ] ― 照合する BGP コミュニティ リスト名を指定します。詳しくは match community コマンドを参照してください。
– ip ― IPv4 機能を設定します。次のキーワードおよび引数を使用できます。
address { access-list-name [ access-list-name ] | prefix-list ipv4-list-name [ ipv4-list-name ]} ― 照合するルートまたはパケットのアドレスを指定します。詳しくは match ip address コマンドを参照してください。
multicast { group address/length | rp address/length } ― 照合するマルチキャスト アトリビュートを指定します。詳しくは match ip multicast コマンドを参照してください。
next-hop ― ルートのネクストホップ アドレスを照合します。詳しくは match ip next-hop コマンドを参照してください。
route-source ― ルートのアドバタイジング ソース アドレスを照合します。詳しくは match ip route-source コマンドを参照してください。
– ipv6 ― IPv6 機能を設定します。次のキーワードおよび引数を使用できます。
address { access-list-name [ access-list-name ] | prefix-list ipv6-list-name [ ipv6-list-name ]} ― 照合するルートまたはパケットのアドレスを指定します。詳しくは match ipv6 address prefix-list コマンドを参照してください。
(注) IPv6 アクセスリスト名は PBR のルートマップでのみ使用するためのものです。
multicast { group address/length | rp address/length } ― 照合するマルチキャスト アトリビュートを指定します。詳しくは match ipv6 multicast コマンドを参照してください。
next-hop prefix-list ― ルートのネクストホップ アドレスを照合します。詳しくは match ipv6 next-hop prefix-list コマンドを参照してください。
route-source ― ルートのアドバタイジング ソース アドレスを照合します。詳しくは match ipv6 route-source prefix-list コマンドを参照してください。
– length minimum-length maximum-length ― 最小および最大のパケット長を定義します。詳しくは match length コマンドを参照してください。
– route-type ― ルートのルートタイプを照合します。詳しくは match route-type コマンドを参照してください。
– tag ― ルートのメトリックを照合します。詳しくは match tag コマンドを参照してください。
• no ― コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
• set ― 宛先ルーティング プロトコルの値を設定します。 set コマンドでは、 match コマンドで指定した基準を満たしている場合に実行するルーティング動作を指定します。自明の最短パスと異なる方法でルート パケットにポリシーを適用することができます。次のキーワードおよび引数を使用できます。
– as-path ― BGP AS-path アトリビュートのストリングを前に付加します。詳しくは set as-path コマンドを参照してください。
– comm-list ― BGP のコミュニティ リストを(削除対象に)設定します。詳しくは set comm-list コマンドを参照してください。
– community ― BGP のコミュニティ アトリビュートを設定します。詳しくは set community コマンドを参照してください。
– dampening ― BGP のルート フラップ ダンプニング パラメータを設定します。詳しくは set dampening コマンドを参照してください。
– forwarding-address ― フォワーディング アドレスを設定します。詳しくは set forwarding-
address コマンドを参照してください。
– ip ― IP 機能を設定します。次のキーワードおよび引数を使用できます。
set ip default next-hop ― ポリシー ルーティングのルート マップの match 句を満たしたパケットのうち、Cisco NX-OS ソフトウェアが宛先に対する明示ルートを持っていないパケットの出力先を指定します。詳しくは set ip default next-hop コマンドを参照してください。
set ip next-hop ― ポリシー ルーティングのルート マップの match コマンドを満たしたパケットの出力先を指定します。詳しくは set ip next-hop コマンドを参照してください。
– ipv6 ― IPv6 機能を設定します。次のキーワードおよび引数を使用できます。
set ipv6 default next-hop ― ポリシー ルーティングのルート マップの match コマンドを満たしたパケットのうち、Cisco NX-OS ソフトウェアが宛先に対する明示ルートを持っていないパケットの出力先を指定します。詳しくは set ipv6 default next-hop コマンドを参照してください。
set ipv6 next-hop ― ポリシー ルーティングのルート マップの match コマンドを満たしたパケットの出力先を指定します。詳しくは set ipv6 next-hop コマンドを参照してください。
– level ― ルートのインポート先を指定します。詳しくは set level コマンドを参照してください。
– local-preference ― BGP のローカル プリファレンス パス アトリビュートを指定します。詳しくは set local-preference コマンドを参照してください。
– metric ― 宛先ルーティング プロトコルのメトリックを設定します。詳しくは set metric コマンドを参照してください。
– metric-type ― 宛先ルーティング プロトコルのメトリック タイプを設定します。詳しくは set metric-type コマンドを参照してください。
– origin ― BGP の送信元コードを指定します。詳しくは set origin コマンドを参照してください。
– tag ― 宛先ルーティング プロトコルのタグ値を設定します。詳しくは set tag コマンドを参照してください。
– vrf ― ネクストホップ解決用の VRF を設定します。詳しくは set vrf コマンドを参照してください。
– weight ― ルーティング テーブルの BGP 重み値を設定します。詳しくは set weight コマンドを参照してください。
ルートの再配布またはパケットのポリシー ルーティングを実行するには、ルート マップを使用します。両方の用途について、ここで説明します。
redistribute ルータ コンフィギュレーション コマンドでは、 map-tag 名を使用してルート マップを参照します。複数のルート マップで同じマップ タグ名を共有できます。
ルーティング プロトコル間でルートを再配布する条件を定義するには、 route-map グローバル コンフィギュレーション コマンド、 match および set ルートマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。各 route-map コマンドには、関連付けられた一連の match および set コマンドがあります。 match コマンドには match criteria (現在の route-map コマンドに対して再配布を許可する条件)を指定します。 set コマンドには set 処理 ( match コマンドで指定した基準を満たしている場合に実行する個別の再配布動作)を指定します。 no route-map コマンドを使用するとルート マップが削除されます。
match ルートマップ コンフィギュレーション コマンドには複数の形式があります。 match コマンドの順序は任意に指定できます。すべての match コマンドが満たされないと、 set コマンドで指定した set 処理 に従ったルートの再配布が行われません。 match コマンドの no 形式を使用すると、指定した一致基準が削除されます。
ルーティング プロセス間でのルートの再配布方法を細かく制御する場合は、ルート マップを使用します。宛先ルーティング プロトコルは router グローバル コンフィギュレーションコマンドを使用して指定します。ソース ルーティング プロトコルは redistribute ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用して指定します。ルート マップの設定方法の例については、「例」のセクションを参照してください。
ルート マップを使用してルートを渡す場合、ルート マップは複数の要素を持つことができます。 route-map コマンドに関連付けられているどの match ステートメントとも一致しないルートは無視されます。したがって、そのルートは発信ルート マップ用にアドバタイズされることも、着信ルート マップ用に受け入れられることもありません。一部のデータのみ修正したい場合は、別にルート マップ セクションを設定して明示的に一致基準を指定する必要があります。
ポリシー ルーティング パケットの条件を定義するには、ip policy route-map コマンドに加えて、 route-map コマンド、 match および set コマンドを使用します。 match コマンドでは、ポリシー ルーティングが行われる条件を指定します。 set コマンドでは、 match コマンドで指定した基準を満たしている場合に実行するルーティング動作を指定します。自明の最短パスと異なる方法でルート パケットにポリシーを適用することができます。
sequence-number 引数を使用する際の注意事項は、次のとおりです。
1. 提供されたタグでエントリが定義されていない場合、 sequence-number 引数を 10 にしたエントリが作成されます。
2. 提供されたタグでエントリが 1 つしか定義されていない場合、そのエントリが後続の route-map コマンドのデフォルト エントリになります。このエントリの sequence-number 引数は変わりません。
3. 提供されたタグで複数のエントリが定義されている場合、 sequence-number 引数が必要であることを伝えるエラー メッセージが表示されます。
no route-map map-tag コマンドが指定されると( sequence-number 引数なし)、ルート マップ全体が削除されます。
次に、ホップ カウントが 1 の RIP ルートを OSPF に再配布する例を示します。これらのルートは、メトリック タイプが Type 1、タグが 1 の外部 Link-State Advertisement(LSA; リンクステートアドバタイズメント)として OSPF に再配布されます。
次に、ホップ カウントが 1 の IPv6 RIP ルートを OSPF に再配布する例を示します。これらのルートは、タグが 42、メトリック タイプが type 1 の外部 LSA として OSPF に再配布されます。
次に、Autonomous System(AS; 自律システム)パスと BGP AS パス アクセス リスト 20 を照合する設定の例を示します。
次に、コミュニティ リスト 1 と一致するルートを重み 100 に設定する例を示します。コミュニティ 109 を持つすべてのルートが重み 100 に設定されます。
次に、コミュニティ リスト 1 と一致するルートを重み 200 に設定する例を示します。コミュニティ 109 のみを持つすべてのルートが重み 200 に設定されます。
次に、コミュニティ リスト LIST_NAME と一致するルートを重み 100 に設定する例を示します。コミュニティ 101 だけを持つすべてのルートが重み 100 に設定されます。
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標準アクセス リストまたは拡張アクセス リストで許可されている宛先ネットワーク番号アドレスを持つすべてのルートを配布し、パケットのポリシー ルーティングを実行します。 |
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ルート マップのポリシーベースの統計情報をイネーブルにするには、 route-map pbr statistics コマンドを使用します。統計情報をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no route-map name pbr-statistics
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Policy-based Routing(PBR; ポリシーベース ルーティング)統計情報をイネーブルにするには、 route-map pbr-statistics コマンドを使用します。PBR 統計情報をイネーブルにする前に、 feature pbr コマンドで PBR をイネーブルにする必要があります。
(注) 同じインターフェイスが ACL などの他のポリシー用に設定されている場合、このコマンドは失敗する場合があります。
次に、ルート マップの PBR 統計情報をイネーブルにする例を示します。
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ルータに Autonomous System(AS; 自律システム)番号を割り当て、ルータ BGP コンフィギュレーションモードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで router bgp コマンドを使用します。AS 番号の割り当てを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
router bgp as-num [ . as-num ]
no router bgp as-num [ . as-num ]
ルータを他の BGP ルータから識別し、伝達するルーティング情報のタグ付けに使用される AS システム番号。有効な値は 1 ~ 65535 です。 |
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(任意)ルータを他の BGP ルータから識別し、伝達するルーティング情報のタグ付けに使用される AS システム番号。有効な値は 0 ~ 65535 です。 |
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ネイバー アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ BGP コンフィギュレーション
as-num は、ローカルの BGP スピーカーの番号です。ルータ上の BGP プロセスの一意の識別情報を作成できます。
BGP コンフィギュレーションモードを開始すると、次のパラメータが使用できます。
• address-family ― アドレスファミリ(ルータ、ネイバー、VRF)を設定します。詳しくは address-family(BGP) コマンドを参照してください。
• bestpath ― デフォルトのベストパス選択アルゴリズムを変更します。詳しくは bestpath コマンドを参照してください。
• cluster-id { cluster-id | cluster-ip-addr } ― ルート リフレクタのクラスタ ID(ルータ、VRF)を設定します。範囲は 1 ~ 4294967295 です。クラスタ ID は、32 ビットの値または IP アドレスとして入力できます。クラスタ ID を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
• confederation { identifier as-num [ . as-num ] | peer as-num [ . as-num ]} ― AS 連合パラメータをルーティング ドメイン連合 AS または BGP 連合のピア AS として設定します。連合識別情報を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
confederation コマンドは、1 つの AS 番号を設定して、より小さい AS のグループを 1 つの連合(confederation)として識別するために使用します。連合を使用すると、大きな 1 つの AS を複数のサブ AS に分割したあと、それらを 1 つの連合にグループ化することができます。連合内の各サブ AS は、ルーティング情報を交換します。外部ピアは、連合を 1 つの AS としてやり取りします。
各サブ AS はそれ自体が完全なメッシュ型を形成しており、連合内の他の AS と複数の接続を持ちます。ネクストホップ、Multi Exit Discriminator(MED)、およびローカル プリファレンス情報は連合全体で維持されるので、1 つの IGP ですべての AS に対応できます。
• enforce-first-as ― BGP に対し、外部ピアの設定済み AS 番号とそのピアから受信したルータの AS-PATH に含まれる最初の AS 番号を比較させます。AS 番号が一致しない場合は、エラー コード アップデート通知メッセージがピアに送信されます。ディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
• fast-external-fallover ― 外部 PGP ピアとの接続に使用されているリンクがダウンしたらその BGP ピアリング セッションを即座にリセットするように BGP ルーティング プロセスを設定します。BGP 高速外部フォールオーバーをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
fast-external-fallover コマンドは、直接接続されているピアとの BGP ピアリング セッションにおける高速外部フォールオーバーをディセーブルまたはイネーブルにするために使用します。リンクがダウンするとセッションは即座にリセットされます。直接接続されているピアのみサポートされます。
BGP 高速外部ファールオーバーがディセーブルの場合、BGP ルーティング プロセスはデフォルトのホールド タイマーの期限(3 回のキープアライブ)が切れるまで待ってピアリング セッションをリセットします。
• graceful-restart ― グレースフル リスタート機能(ルータ、VRF)を設定します。詳しくは graceful-restart(BGP) コマンドを参照してください。
• graceful-restart-helper ― グレースフル リスタート ヘルパー モード機能(ルータ、VRF)を設定します。詳しくは graceful-restart(BGP) コマンドを参照してください。
• log-neighbor-changes ― BGP ネイバー リセットのロギングをイネーブルにします。BGP ネイバールータとの隣接関係の変化に関するロギングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 log-neighbor-changes コマンドは、BGP ネイバー ステータスの変化(アップまたはダウン)およびリセットをロギングすることをイネーブルにします。ログはネットワークの接続の問題のトラブルシューティングおよびネットワークの安定性の評価に使用します。ネイバーが突然リセットする場合は、ネットワークのエラー率の高いことやパケット損失の多いことが考えられるので、調査するようにしてください。
log-neighbor-changes コマンドを使用してステータスの変化に関するメッセージをロギングしても、BPG アップデート デバッグをイネーブルにする場合などのようにパフォーマンスに大きな影響を与えることはありません。UNIX の syslog ファシリティがイネーブルの場合、メッセージは syslog デーモンが稼働する UNIX ホストに送信されて格納およびアーカイブが行われます。UNIX の syslog ファシリティがイネーブルでない場合、ステータスの変化に関するメッセージはディスクではなくルータの内部バッファに保持されます。このバッファのサイズは logging buffered コマンドで設定できますが、利用可能な RAM のサイズに依存します。
BGP log-neighbor-changes コマンドがイネーブルでない場合、ネイバー ステータスの変化に関するメッセージはリセットの理由に関するものを除いて記録されません。リセットの理由は show ip bgp neighbors および show bgp ipv6 neighbors コマンドの出力として常に利用可能です。
eigrp log-neighbor-changes コマンドを使用すると、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)ネイバールータとの隣接関係のロギングがイネーブルになりますが、BGP ネイバーに関するメッセージは BGP log-neighbor-changes コマンドで明確にイネーブルにされた場合にのみログされます。
BGP ネイバーの変化に関するログを表示するには、 show logging command を使用します。
• neighbor BGP ネイバー(ルータ、VRF)を設定します。詳しくは neighbor コマンドを参照してください。
• no ― コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
• router-id ― IP アドレスをルータ ID(ルータ、VRF)として使用するように指定します。
• template ― テンプレート コマンド モードを開始します。詳しくは neighbor コマンドを参照してください。
• timers ― BGP 関連のタイマー(ルータ、VRF)を設定します。
– bestpath-limit interval ― 再起動後の最初のベストパスのタイムアウト値を秒数で設定します。範囲は 1 ~ 3600 でデフォルトは 300です。
– bgp interval ― BGP キープアライブとホールドタイムの異なる値を秒数で設定します。範囲は 0 ~ 3600 でデフォルトは 60 です。
– prefix-peer-timeout interval ― プレフィクス ピアの状態を維持する時間を秒数で設定します。範囲は 0 ~ 1200 でデフォルトは 300 です。
次に、AS 120 の BGP プロセスを設定する例を示します。
次に、ルータ コンフィギュレーションモードで BGP のネイバーの変化をログする例を示します。
次に、BGP 高速外部フォールオーバー機能をディセーブルにする例を示します。このセッションを伝送するリンクがフラップしても、接続はリセットされません。
次に、BGP ピアからのすべての着信アップデートを調べて、AS_PATH 内の最初の AS 番号が送信側ピアのローカル AS 番号であることを確認する例を示します。この例では、ピア 10.100.0.1 からのアップデートは、最初の AS 番号が 65001 でなければ廃棄されます。
Enhanced IGRP(EIGRP)のルーティング プロセスを設定し、ルータ コンフィギュレーションモードを開始するには、 router eigrp コマンドを使用します。EIGRP ルーティング プロセスをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
EIGRP インスタンス名。instance-tag には、64 文字までの大文字と小文字を区別する英数字ストリングを使用できます。 |
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次に、EIGRP のルーティング プロセスを設定する例を示します。
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Intermediate System to Intermediate System(IS-IS)のルーティング プロセスを設定し、ルータ コンフィギュレーションモードを開始するには、 router isis コマンドを使用します。IS-IS ルーティング プロセスをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次に、IS-IS のルーティング プロセスを設定する例を示します。
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OSPF ルーティング インスタンスを設定するには、 router ospf コマンドを使用します。OSPF ルーティング プロセスを終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
内部で使用される OSPF ルーティング インスタンスの識別パラメータ。ローカルに割り当てられ、任意の文字または正の整数を使用できます。 instance-tag 引数には、任意の英数字ストリングを使用できます。 |
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次に、基本的な OSPF インスタンスを設定する例を示します。
OSPF バージョン 3(OSPFv3)ルーティング インスタンスを設定するには、 router ospfv3 コマンドを使用します。OSPFv3 ルーティング プロセスを終了するには、このコマンドの no 形式を使用します。
内部で使用される OSPFv3 ルーティング インスタンスの識別パラメータ。ローカルに割り当てられ、任意の文字または正の整数を使用できます。 instance-tag 引数には、任意の英数字ストリングを使用できます。 |
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各ルータに複数の OSPFv3 ルーティング インスタンスを指定するには、 router ospfv3 コマンドを使用します。
次に、基本的な OSPFv3 インスタンスを設定する例を示します。
RIP ルーティング プロセスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで router rip コマンドを使用します。RIP ルーティング プロセスをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次に、RIP ルーティング プロセスを開始する例を示します。
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Enhanced IGRP(EIGRP)プロセスのルータ ID を設定するには、 router-id コマンドを使用します。デフォルトの方法でルータ ID を決定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
このコマンドが設定されていない場合、EIGRP はルータのいずれかのインターフェイスの IPv4 アドレスをルータ ID として選択します。
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
ルータ VRF コンフィギュレーション
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ルータ ID の一意の 32 ビットの数値を手動で指定するには、 router-id コマンドを使用します。この設定により、EIGRP はインターフェイスのアドレス設定と無関係に機能できます。
次に、EIGRP プロセス 1 に IP アドレス 192.0.2.1 を割り当てる例を示します。
OSPF インスタンスに固定のルータ ID を使用するには、 router-id コマンドを使用します。以前の OSPF ルータ ID の動作に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
このコマンドが設定されていない場合、OSPF はルータのいずれかのインターフェイスの IPv4 アドレスをルータ ID として選択します。
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ルータ ID の一意の 32 ビットの数値を手動で指定するには、 router-id コマンドを使用します。この設定により、EIGRP はインターフェイスのアドレス設定と無関係に機能できます。
ネイバー ルータを持つ OSPF にこのコマンドを使用した場合、OSPF は新しいルータ ID を OSPF が起動される次のリロード時に使用します。
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OSPF バージョン 3(OSPFv3)インスタンスに固定のルータ ID を使用するには、 router-id コマンドを使用します。以前の OSPFv3 ルータ ID の動作に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
このコマンドが設定されていない場合、OSPFv3 はルータのいずれかのインターフェイスの IPv4 アドレスをルータ ID として選択します。
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ルータ ID の一意の 32 ビットの数値を手動で指定するには、 router-id コマンドを使用します。この設定により、EIGRP はインターフェイスのアドレス設定と無関係に機能できます。
ネイバー ルータを持つ OSPFv3 にこのコマンドを使用した場合、OSPFv3 は新しいルータ ID を OSPFv3 が起動される次のリロード時に使用します。
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