この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Virtual Routing and Forwarding instance(VRF)を作成し、VRF コンフィギュレーションモードを開始するには、 VRF ルータ BGP コンフィギュレーションモードを使用します。VRF エントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
vrf context { name | management }
no vrf context { name | management }
ネイバー アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ BGP コンフィギュレーション
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VRF は、グローバル コンフィギュレーション モードで同じ名前の VRF が作成されるまでアクティブになりません。
VRF コンフィギュレーションモードを開始すると、次のコマンドが使用できます。
• address-family ― アドレスファミリを設定します。詳しくは address-family(BGP) コマンドを参照してください。
• cluster-id { cluster-id | cluster-ip-addr } ― ルート リフレクタのクラスタ ID(ルータ、VRF)を設定します。範囲は 1 ~ 4294967295 です。クラスタ ID は、32 ビットの値または IP アドレスとして入力できます。クラスタ ID を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。ルート リフレクタおよびそのクライアントが一緒になってクラスタを構成します。クラスタ内のルート リフレクタが 1 つの場合、クラスタはルート リフレクタのルータ ID で識別されます。
cluster-id コマンドは、クラスタ内に 1 つまたは複数のルート リフレクタがある場合に、ルート リフレクタにクラスタ ID を割り当てるために使用します。クラスタに複数のルート リフレクタを導入することで、冗長性が向上し単一障害ポイントを避けることができます。クラスタ内に複数のルート リフレクタを設定する際は、すべてのルート リフレクタに同じクラスタ ID を割り当てます。これにより、クラスタ内のすべてのルート リフレクタが同じクラスタ内のピアからのアップデートを認識でき、BGP ルーティング テーブルに格納されるアップデートの数が減ります。
(注) すべてのルート リフレクタは、クラスタ内のすべてのピア間で安定したセッションを維持する必要があります。安定したセッションを維持できない場合は、代わりにオーバーレイ ルート リフレクタ クラスタ(異なるクラスタ ID を持つルート リフレクタ)を使用するようにしてください。
• graceful-restart ― グレースフル リスタート機能を設定します。詳しくは graceful-restart(BGP) コマンドを参照してください。
• graceful-restart-helper ― グレースフル リスタート ヘルパー モード機能を設定します。詳しくは graceful-restart(BGP) コマンドを参照してください。
• log-neighbor-changes ― BGP ネイバー リセットのロギングをイネーブルにします。BGP ネイバールータとの隣接関係の変化に関するロギングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 log-neighbor-changes コマンドでは、BGP ネイバー ステータスの変化(アップまたはダウン)およびリセットに関するロギングをイネーブルにします。ログはネットワークの接続の問題のトラブルシューティングおよびネットワークの安定性の評価に使用します。ネイバーが突然リセットする場合は、ネットワークのエラー率の高いことやパケット損失の多いことが考えられるので、調査するようにしてください。
ステータスの変化に関するメッセージをロギングするために log-neighbor-changes コマンドを使用しても、BPG アップデート デバッグをイネーブルにする場合などと異なり、パフォーマンスに大きな影響を与えることはありません。UNIX の syslog ファシリティがイネーブルの場合、メッセージは syslog デーモンが稼働する UNIX ホストに送信されて格納およびアーカイブが行われます。UNIX の syslog ファシリティがイネーブルでない場合、ステータスの変化に関するメッセージはディスクではなくルータの内部バッファに保持されます。このバッファのサイズは logging buffered コマンドで設定できますが、利用可能な RAM のサイズに依存します。
BGP log-neighbor-changes コマンドがディセーブルの場合、ネイバー ステータスの変化に関するメッセージはリセットの理由に関するものを除いて記録されません。リセットの理由は show ip bgp neighbors および show bgp ipv6 neighbors コマンドの出力として常に利用可能です。
eigrp log-neighbor-changes コマンドを使用すると、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)ネイバールータとの隣接関係のロギングがイネーブルになりますが、BGP ネイバーに関するメッセージは BGP log-neighbor-changes コマンドで明確にイネーブルにされた場合にのみログされます。
BGP ネイバーの変化に関するログを表示するには、 show logging command を使用します。
• neighbor ― BGP ネイバーを設定します。詳しくは neighbor コマンドを参照してください。
• no ― コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
• router-id ip-addr ― ルータ ID として使用する IP アドレスを指定します。
• timers bestpath-timeout ― ベストパス タイムアウトを秒数で設定します。範囲は 1 ~ 3600でデフォルトは 300 です。
次に、VRF コンフィギュレーションモードを開始する例を示します。
次に、ローカル ルータをクラスタで使用するルート リフレクタの 1 つに設定する例を示します。クラスタ ID を設定してクラスタを定義します。
VPN Routing and Forwarding instance(VRF)を作成、または VRF コンフィギュレーションモードを開始し Intermediate System-to-Intermediate System Intradomain Routing Protoco(IS-IS)のサブモード コマンドを設定するには、 vrf コマンドを使用します。VRF インスタンスの削除または VRF コンフィギュレーションモードをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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各 VRF モードは、IS-IS プロセス内で独立したインスタンスとして機能します。グローバル コンフィギュレーション モードで使用できるすべてのコンフィギュレーションコマンドが、新しい VRF モードで使用できます。たとえば、各 VRF モードには専用の NET が設定されており、モード特有のインスタンスが機能するようになっています。すべての EXEC コマンドを VRF 単位に指定することが可能で、引数を使用しないものはデフォルトの VRF に適用されます。インターフェイスは特定の VRF に所属し、ip/ipv6 router isis コマンドを使用して適切なインターフェイスが特定のインターフェイスだけに適用されることに注意してください。
VRF は、グローバル コンフィギュレーション モードで同じ名前の VRF が作成されるまでアクティブになりません。
VRF コンフィギュレーションモードを開始すると、次のコマンドが使用できます。
• address-family ― アドレスファミリを設定します。詳しくは address-family(BGP) コマンドを参照してください。
• authentication key-chain ― 認証キー チェーン ストリングを設定します。詳しくは authentication key-chain コマンドを参照してください。
• authentication-check ― 認証をチェックします。詳しくは authentication-check コマンドを参照してください。
• authentication-type ― 認証タイプをチェックします。詳しくは authentication-type コマンドを参照してください。
• default-information ― デフォルト ルートの発信側を制御します。詳しくは default-information originate(IS-IS) コマンドを参照してください。
• distance ― 管理ディスタンスを設定します。詳しくは distance(IS-IS) コマンドを参照してください。
• distribute ― IS-IS レベル間でルートを配布します。詳しくは distribute コマンドを参照してください。
• graceful-restart ― IS-IS プロセスのグレースフル リスタートをイネーブルにします。詳しくは graceful-restart(BGP) コマンドを参照してください。
• hostname ― IS-IS のダイナミック ホスト名を設定します。詳しくは hostname dynamic コマンドを参照してください。
• is-type ― この IS-IS プロセスの IS タイプを設定します。詳しくは is-type コマンドを参照してください。
• log-adjacency-changes ― 隣接ステートの変化をログします。詳しくは log-adjacency-changes(IS-IS) コマンドを参照してください。
• lsp-gen-interval ― LSP の生成間隔を設定します。詳しくは lsp-gen-interval コマンドを参照してください。
• lsp-mtu ― LSP MTU を設定します。詳しくは lsp-mtu コマンドを参照してください。
• max‐lsp‐lifetime ― 最大 LSP ライフタイムを設定します。詳しくは max-lsp-lifetime コマンドを参照してください。
• maximum-paths ― 宛先あたりの最大パス数を設定します。詳しくは maximum-paths(IS-IS) コマンドを参照してください。
• net ― この IS-IS プロセスの Network Entity Title(NET)を設定します。詳しくは net コマンドを参照してください。
• no ― コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
• redistribute ― 別のルーティング プロトコルからの情報を再配布します。詳しくは redistribute(IS-IS) コマンドを参照してください。
• reference-bandwidth ― インターフェイス メトリックの設定に使用される基準帯域幅を変更します。詳しくは reference-bandwidth コマンドを参照してください。
• set-overload-bit ― このルータを中継に使用しないよう他のルータに通知します。詳しくは set-overload-bit コマンドを参照してください。
• shutdown ― この IS-IS プロセスをシャットダウンします。詳しくは shutdown(IS-IS) コマンドを参照してください。
• spf-interval ― SPF 間隔を設定します。詳しくは spf-interval コマンドを参照してください。
• summary-address ― IP アドレス サマリーを設定します。詳しくは summary-address コマンドを参照してください。
• wide-metric-only ― ワイド メトリックのみをアドバタイズします。詳しくは wide-metric-only コマンドを参照してください。
次に、VRF コンフィギュレーションモードを開始する例を示します。
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Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスによるオブジェクト トラッキングを設定するには、 vrf member コマンドを使用します。このルートのオブジェクト トラッキングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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デフォルト VRF 以外のオブジェクトをトラッキングするには、オブジェクト トラッキング コンフィギュレーションモードで vrf member コマンドを使用します。
次に、vrf RED の IP ルートをトラッキングする例を示します。
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特定のイーサネット インターフェイス上で Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP)グループを作成し、VRRP グループに番号を割り当て、VRRP コンフィギュレーションモードを開始するには、 vrrp コマンドを使用します。VRRP グループを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
VRRP グループ番号。メイン インターフェイスおよびサブインターフェイスを含むギガビット イーサネット ポートに設定できます。範囲は 1 ~ 255 です。 |
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VRRP は VRRP ステートがディセーブルの場合にのみ設定されます。仮想ルータをイネーブルにする前に少なくとも 1 つの IP アドレスを設定するようにしてください。
次に、VRRP グループを作成し、そのグループに IPv4 アドレスを設定する例を示します。
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