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インターフェイスの継承帯域幅値および受信帯域幅値を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで bandwidth コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
bandwidth { kbps | inherit [ kbps] }
no bandwidth { kbps | inherit [ kbps] }
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bandwidth コマンドは、上位プロトコルに現在の帯域幅のみが通信するように情報パラメータを設定します。このコマンドでは、インターフェイスの実際の帯域幅を調整することはできません。
(注) これはルーティング パラメータのみです。物理インターフェイスには影響しません。
bandwidth inherit コマンドは、サブインターフェイスがメイン インターフェイスの帯域幅を継承する方法を制御します。
no bandwidth inherit コマンドを使用すると、設定された帯域幅に関係なく、すべてのサブインターフェイスがメイン インターフェイスのデフォルトの帯域幅を継承するようになります。サブインターフェイスに帯域幅が設定されていない状態で bandwidth inherit コマンドを使用した場合、すべてのサブインターフェイスがメイン インターフェイスの現在の帯域幅を継承します。メイン インターフェイスに新しい帯域幅を設定すると、すべてのサブインターフェイスでその新しい値が使用されます。
サブインターフェイスに帯域幅を設定せずに、メイン インターフェイスに bandwidth inherit コマンドを設定した場合、サブインターフェイスはその指定された帯域幅を継承します。
いずれの場合も、インターフェイスに明示的な帯域幅が設定されている場合、そのインターフェイスでは、帯域幅の継承設定が有効かどうかにかかわらず、その明示的な帯域幅が使用されます。
次に、設定されている帯域幅を継承するように、メイン インターフェイスのすべてのサブインターフェイスを設定する例を示します。
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インターフェイスにキャリア遅延を設定するには、 carrier-delay コマンドを使用します。デフォルトのキャリア遅延値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
carrier-delay { sec | { msec value }}
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(注) このコマンドを使用する前に、feature interface-vlan コマンドを使用して VLAN インターフェイス機能をイネーブルにしておく必要があります。
リンクがダウンし、キャリア遅延タイマーが切れる前に回復した場合、ダウン状態は効率的にフィルタリングされ、デバイス上の他のソフトウェアによってリンクダウン イベントの発生が認識されることはありません。キャリア遅延タイマーの時間を長くすると、検出されるリンクアップ イベントおよびリンクダウン イベントが少なくなります。キャリア遅延時間を 0 に設定すると、発生するリンクアップ イベントおよびリンクダウン イベントがすべて検出されます。
(注) carrier-delay コマンドは、VLAN インターフェイス モードでのみサポートされます。他のインターフェイス モードでは、このコマンドはサポートされません。
ほとんどの環境では、キャリア遅延時間は短い方が望ましい状態です。選択する必要のある正確な値は、リンク停止の種類、およびそのリンクがネットワークで持続する予測時間によって決まります。データリンクが短時間の停止を受けやすい場合は(特に、IP ルーティングが収束するのに要する時間より停止時間の方が短い場合)、キャリア遅延の値を長く設定することで、短時間の停止を防止してルーティング テーブルで不要なチャーンが発生しないようにする必要があります。ただし、停止が長くなる傾向にある場合は、キャリア遅延時間を短く設定することで、停止がすぐに検出され、IP ルート収束がただちに開始および終了するようにします。
次に、VLAN 6 に対してキャリア遅延タイマーを 20 分に設定する例を示します。
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物理インターフェイスをポート チャネル グループに割り当てて設定するには、 channel-group コマンドを使用します。チャネル グループ設定をインターフェイスから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-group number [ force ] [ mode { active | on | passive }]
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操作中のインターフェイスが含まれるチャネル グループを作成し、特定のインターフェイスをそのチャネル グループに追加したりそのチャネル グループから削除したりするには、このコマンドを使用します。また、あるチャネル グループから別のチャネル グループにポートを移動する場合も、このコマンドを使用します。ポートの移動先となるチャネル グループを入力します。指定したポートは自動的に現在のチャネル グループから削除され、指定のチャネル グループに追加されます。
feature lacp コマンドを使用して LACP をグローバルでイネーブルにしてから、チャネル モードを active または passive に設定することによって、各チャネルの LACP をイネーブルにします。 on チャネル モードのポート チャネルは純粋なポート チャネルであり、最大 8 つのポートを集約できます。このポート チャネルでは LACP は実行されません。
既存のポート チャネルのモードを(そのポート チャネルで LACP が実行されていない場合はそのインターフェイスも)変更することはできません。したがって、チャネル モードは on のままとなります。変更しようとすると、エラー メッセージが返されます。
1 つのポート チャネル内のポートはすべて、同じ Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)に配置されている必要があります。LACP がイネーブルになっている場合、この要件は、8 つのアクティブ ポートおよび 8 つのスタンバイ ポートに適用されます。ポート チャネルは、1 つの VDC で作成し(そのチャネルのすべてのポートが同じ VDC に存在)、別の VDC のポート チャネルと組ませることができます(この場合も、そのチャネルのすべてのポートがその VDC に存在している必要があります)。
ポート チャネルから物理インターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。ポート チャネルから最後の物理インターフェイスを削除しても、そのポート チャネルは削除されません。ポート チャネルを完全に削除するには、この interface port-channel コマンドの no 形式を使用します。
互換性チェックに含まれる操作アトリビュートは次のとおりです。
• SPAN -- SPAN の送信元ポートおよび宛先ポートは不可
Cisco NX-OS で使用される完全な互換性チェック リストを確認するには、 show port-channel compatibility-parameters コマンドを使用します。
チャネル モードが on に設定されているインターフェイスは、スタティックなポート チャネル(設定された集約プロトコルはなし)にのみ追加できます。また、チャネル モードが active または passive に設定されているインターフェイスは、LACP が実行されているポート チャネルにのみ追加できます。
これらのアトリビュートは、メンバー ポートごとに設定できます。互換性のないアトリビュートがメンバー ポートに設定された場合、Cisco NX-OS により、ポート チャネル内のそのポートは一時停止されます。
また、以下のパラメータが同じであれば、互換性のないパラメータを持つポートを強制的にポート チャネルに加入させることもできます。
インターフェイスがポート チャネルに加入すると、個々のパラメータの一部が削除され、次のようなポート チャネルの値に置き換えられます。
• Extended Authentication Protocol over UDP
• Quality of Service(QoS; サービス品質)
以下に示すインターフェイス パラメータの多くは、インターフェイスがポート チャネルに加入および脱退しても影響を受けません。
ポート チャネル インターフェイスにサブインターフェイスが設定されていて、ポート チャネルからメンバー ポートが削除されている場合、ポート チャネル サブインターフェイスの設定はメンバー ポートに伝播されません。
ポート チャネル インターフェイスに対し、互換性のあるパラメータに加えた設定変更は、そのポート チャネルと同じチャネル グループ内のすべてのインターフェイスに伝播されます(たとえば、設定変更は、ポート チャネルには含まれなくてもチャネル グループには含まれる物理インターフェイスにも伝播されます)。
物理インターフェイスをチャネル グループに割り当てる前にポート チャネル インターフェイスを作成する必要はありません。ポート チャネル インターフェイスは、チャネル グループが最初の物理インターフェイスを取得したときに自動的に作成されます(まだ作成されていない場合)。
interface port-channel コマンドを入力したとき、またはチャネル グループが最初の物理インターフェイス割り当てを取得したときに、レイヤ 2 またはレイヤ 3 のポート チャネルを作成できます。ポート チャネルは、実行時あるいは動的に作成されることはありません。
次に、インターフェイスを active モードで LACP チャネル グループ 5 に追加する例を示します。
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特定のポート チャネルの全インターフェイスの統計情報を消去するには、 clear counters interface port-channel コマンドを使用します。
clear counters interface port-channel channel-number
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次に、特定のポート チャネルのすべてのカウンタを消去する例を示します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)グループのすべてのインターフェイスの統計情報を消去するには、 clear lacp counters コマンドを使用します。
clear lacp counters [ interface port-channel channel-number ]
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スタティックなポート チャネル グループに対してこのコマンドを入力しても、集約プロトコルがイネーブルでない場合は、無視されます。
次に、LACP ポート チャネル グループ 20 のすべての LACP カウンタを消去する例を示します。
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VLAN(仮想 LAN)の特定のサブインターフェイスのトラフィックの IEEE 802.1Q カプセル化をイネーブルにするには、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードで encapsulation dot1q コマンドを使用します。カプセル化をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no encapsulation dot1Q vlan-id
インターフェイスがアクセス モードのときに設定する VLAN。有効な値は 1 ~ 4094 です。内部スイッチ用に予約されている VLAN は除きます。 |
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IEEE 802.1Q カプセル化は、Ethernet インターフェイスで設定可能です。IEEE 802.1Q は、複数のスイッチとルータの相互接続、および VLAN トポロジーを定義するための標準プロトコルです。
VLAN ID をサブインターフェイスに適用するには、 encapsulation dot1q コマンドをサブインターフェイス範囲設定モードで使用します。
次に、VLAN 30 のサブインターフェイスでの dot1Q カプセル化をイネーブルにする例を示します。
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VLAN インターフェイス(Switched Virtual Interface [SVI; スイッチ仮想インターフェイス])の作成をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで feature interface-vlan コマンドを使用します。VLAN インターフェイス機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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feature interface-vlan コマンドは、VLAN インターフェイスを作成する前に使用する必要があります。
次に、VLAN インターフェイス機能をイネーブルにする例を示します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)ポート チャネリングをデバイスでイネーブルにするには、 feature lacp コマンドを使用します。デバイスの LACP をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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LACP をディセーブルにする前に、デバイスのすべてのポート チャネルからすべての LACP 設定パラメータを削除しておく必要があります。LACP 設定がデバイスに残っていると、LACP をディセーブルにすることはできません。
LACP をグローバルでイネーブルにしたあとも、デバイスのすべてのポート チャネルで LACP を実行する必要はありません。各チャネル モードで LACP をイネーブルにするには、 channel-group mode コマンドを使用します。
次に、デバイスの LACP ポート チャネリングをイネーブルにする例を示します。
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トンネル インターフェイスの作成をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで feature tunnel コマンドを使用します。トンネル インターフェイス機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次に、トンネル インターフェイス機能をイネーブルにする例を示します。
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ループバック インターフェイスを作成して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface loopback コマンドを使用します。ループバック インターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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ループバック インターフェイスの作成または変更を行うには、 interface loopback コマンドを使用します。
次に、ループバック インターフェイスを作成する例を示します。
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ポート チャネル インターフェイスを作成して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface port-channe l コマンドを使用します。論理ポート チャネル インターフェイスまたはサブインターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
interface port-channel channel-number
no interface port-channel channel-number
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ポート チャネル グループの作成や削除、およびポート チャネルのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface port-channel コマンドを使用します。
ポート チャネルの作成は、 bandwidth (interface) コマンドを使用すると暗黙的に行うことができ、 feature tunnel コマンドを使用すると明示的に行えます。
ポートは、1 つのチャネル グループにのみ属すことができます。
レイヤ 3 ポート チャネル インターフェイスにはサブインターフェイスを作成できます。ただし、すでにサブインターフェイスがあるレイヤ 3 インターフェイスを、ポート チャネルに追加することはできません。
(注) レイヤ 3 ポート チャネル インターフェイスは、ルーテッド インターフェイスです。
Link Aggregation Control Protocol(LACP)システムの ID は各 VDC で一意であり、別の VDC ではチャネル グループの番号と名前を再利用できます。
interface port-channel コマンドを使用する場合は、次のガイドラインに従ってください。
• CDP を使用する場合は、ポート チャネル インターフェイスではなく物理インターフェイスでのみ設定を行う必要があります。
• ポート チャネル インターフェイスにスタティック MAC アドレスを割り当てなかった場合は、自動的に MAC アドレスが割り当てられます。スタティック MAC アドレスを割り当て、その後削除した場合は、その MAC アドレスが自動的に割り当てられます。
• ポート チャネルの MAC アドレスは、チャネル グループに最初に追加された稼働ポートのアドレスです。最初に追加されたポートがチャネルから削除された場合は、その次に追加された稼働ポートから MAC アドレスが取得されます(そのポートが存在する場合)。
次に、チャネル グループ番号が 50 のポート チャネル グループ インターフェイスを作成する例を示します。
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トンネル インターフェイスを作成して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface tunnel コマンドを使用します。トンネル インターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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トンネル インターフェイスの作成または変更を行うには、 interface tunnel コマンドを使用します。
Cisco NX-OS では、IETF RFC 2784 に定義されている GRE ヘッダーがサポートされます。ただし、IETF RFC 1701 のトンネル キーとその他のオプションはサポートされません。
IP トンネルは、デフォルトの Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)でのみ設定可能です。
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VLAN インターフェイスを作成して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface vlan コマンドを使用します。VLAN インターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
インターフェイスがアクセス モードのときに設定する VLAN。有効な値は 1 ~ 4094 です。内部スイッチ用に予約されている VLAN は除きます。 |
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VLAN インターフェイスの作成または変更を行うには、 interface vlan コマンドを使用します。
VLAN インターフェイスは、特定の VLAN に対して初めて interface vlan コマンドを入力したときに作成されます。 vlan-id 引数は、Inter-Switch Link(ISL; スイッチ間リンク)、IEEE 802.1Q カプセル化トランク、およびアクセス ポートに設定されたVLAN ID のデータ フレームに関連付けられた VLAN タグに対応しています。
次に、VLAN 50 の VLAN インターフェイスを作成する例を示します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)の物理インターフェイスのプライオリティを設定するには、 lacp port-priority コマンドを使用します。ポート プライオリティをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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LACP を使用するように設定されている各ポートには、LACP ポート プライオリティがあります。LACP ポート プライオリティには、32768 というデフォルト値をそのまま指定できます。また、1 ~ 65535 の値を設定することも可能です。LACP では、ポート プライオリティとポート番号を組み合わせてポート ID を作成します。ポート プライオリティは、ポート ID の作成のためにポート番号とともに使用されます。ポート プライオリティは、互換性のあるすべてのポートの集約を妨げるハードウェア上の制約がある場合、あるいは、チャネル グループに 9 以上のポートを設定した場合に、スタンバイ モードにするポートを判断するのに使用されます。
次に、インターフェイスの LACP ポート プライオリティを 2000 に設定する例を示します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)のデバイスのシステム プライオリティを設定するには、 lacp system-priority コマンドを使用します。システム プライオリティをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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LACP が実行される各デバイスには、LACP システム プライオリティ値があります。このパラメータには、32768 というデフォルト値をそのまま指定できます。また、1 ~ 65535 の値を設定することも可能です。LACP では、システム ID を作成する場合や、他のシステムとのネゴシエーション中に、MAC アドレスのあるシステム プライオリティを使用します。システム ID は、各 Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)で一意です。
次に、デバイスの LACP システム プライオリティを 2500 に設定する例を示します。
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インターフェイスのメディア モードを設定するには、インターフェイス設定コマンドで medium コマンドを使用します。このエントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次に、インターフェイスをポイントツーポイント メディアに設定する例を示します。
チャネル グループ バンドルのインターフェイスにロード バランシング方式を設定するには、 port-channel load-balance ethernet コマンドを使用します。システム プライオリティをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
port-channel load-balance ethernet method [ module slot ]
no port-channel load-balance ethernet [ method [ module slot ]]
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モジュールを指定しない場合、デバイス全体でのロード バランシングが設定されます。module パラメータを使用すると、指定したモジュールのロード バランシングが設定されます。
• src-dst-ip -- 送信元 XOR 宛先の IP アドレスの負荷分散
• src-dst-mac -- 送信元 XOR 宛先の MAC アドレスの負荷分散
• src-dst-port -- 送信元 XOR 宛先のポートの負荷分散
• src-mac -- 送信元 MAC アドレスの負荷分散
(注) VDC ごとにポート チャネルを使用してロード バランシングを設定することはできません。この機能は、デフォルト VDC で設定する必要があります。この機能を別の VDC で設定しようとすると、エラーが返されます。
個々のモジュールをポート チャネリング モードまたはロード バランシング モードに設定するには、 module 引数を使用します。その際、デバイス全体に適用されるように設定しないと、現在デバイス全体に設定されているロード バランシング方式(デフォルトの方式)が、残りのモジュールに適用されます。 module 引数とともに no 引数を入力した場合、指定したモジュールでのロード バランシング方式は、デバイス全体で使用されている現在のロード バランシング方式になります。デバイス全体にロード バランシング方式を設定した場合、指定されたモジュールでは、デフォルトの src-dst-ip および src-dst-mac ではなく、設定された方式が使用されます。個別のモジュール設定は、デバイス全体に設定されたロード バランシング方式に優先します。
デバイス全体に対し、1 つのロード バランシング モードを設定できます。また、指定したモジュールには別のモードを、他のモジュールには別のモードを設定することもできます。個別のモジュール設定は、デバイス全体のロード バランシング設定に優先します。
設定では、多様なロード バランス基準を備えたオプションを使用してください。たとえば、ポート チャネルのトラフィックが 1 つの MAC アドレスにのみ送られ、ポート チャネルのロード バランシングの基準としてその宛先 MAC アドレスが使用されている場合、ポート チャネルでは常にそのポート チャネルの同じリンクが選択されます。したがって、送信元アドレスまたは IP アドレスを使用すると、結果的により優れたロード バランシングが得られることになります。
次に、送信元ポートが使用されるように、デバイス全体のロード バランシング方式を設定する例を示します。
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レイヤ 2 スイッチ ポート トランク インターフェイスのカウンタを表示するには、 show interface counters trunk コマンドを使用します。
show interface { ethernet slot/port } counters trunk
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このデバイスでは、IEEE 802.1Q カプセル化のみサポートされます。このコマンドでは、トランク ポート チャネルのカウンタも表示されます。
次に、トランク インターフェイスのカウンタを表示する例を示します。ここでは、トランク インターフェイスを介して送受信されたフレーム、および、トランク カプセル化が不適切なフレームの数が示されています。
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ポート チャネルに関する記述的な情報を表示するには、 show interface port-channel コマンドを使用します。
show interface port-channel channel-number [ brief | description | flowcontrol | status | switchport | trunk ]
(任意)指定したポート チャネルのフロー制御のステータス制御に関する情報、および、送受信されたフロー制御のポーズ パケットの統計情報が表示されます。 |
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指定したポート チャネルに関する詳細な統計情報を表示するには、 show interface port-channel counters コマンドを使用します。
次に、特定のポート チャネルに関する情報を表示する例を示します。このコマンドでは、ポート チャネルで 1 分間隔で収集された統計情報が表示されます。
次に、ポート チャネルのモード、ステータス、速度、プロトコルを含む、特定のポート チャネルに関する簡単な説明を表示する例を示します。
次に、特定のポート チャネルのフロー制御情報を表示する例を示します。
次に、特定のポート チャネルのステータスを表示する例を示します。
次に、特定のレイヤ 2 ポート チャネルに関する情報を表示する例を示します。
このコマンドでは、アクセス モードとトランク モード両方のレイヤ 2 ポート チャネルに関する情報が表示されます。
このコマンドをルーテッド ポート チャネルに対して使用すると、次のメッセージが返されます。
次に、トランク モードにある特定のレイヤ 2 ポート チャネルに関する情報を表示する例を示します。
このコマンドでは、トランク モードにあるレイヤ 2 ポート チャネルの情報だけが表示されます。したがって、アクセス モードにあるレイヤ 2 ポート チャネルに関する情報は表示できません。
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ポート チャネルの統計情報を表示するには、 show interface port-channel counters コマンドを使用します。
show interface port-channel channel-number counters [ brief | detailed [ all | snmp ] | errors [ snmp ] | trunk ]
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このコマンドでは、LACP 対応のポート チャネルおよび集約プロトコルに関連付けられていないポート チャネルを含むすべてのポート チャネルの統計情報が表示されます。
次に、特定のポート チャネルのカウンタを表示する例を示します。ここでは、送受信されたユニキャスト パケットとマルチキャスト パケットが示されています。
次に、特定のポート チャネルの簡単なカウンタを表示する例を示します。ここでは、送信および受信された速度と合計フレーム数が示されています。
次に、特定のポート チャネルの詳細カウンタをすべて表示する例を示します。
次に、特定のポート チャネルのエラー カウンタを表示する例を示します。
次に、特定のポート チャネルのトランク インターフェイスに関する情報を表示する例を示します。
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すべてのスイッチ ポート インターフェイスに関する情報を表示するには、 show interface switchport コマンドを使用します。
show interface [ ethernet type/slot | port-channel channel-number ] switchport
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インターフェイスを指定しない場合、アクセス インターフェイス、トランク インターフェイス、ポート チャネル インターフェイスを含むすべてのレイヤ 2 インターフェイスおよびすべてのプライベート VLAN ポートに関する情報が表示されます。
指定したレイヤ 2 インターフェイスの統計情報を表示するには、 show interface counters コマンドを使用します。
次に、すべてのレイヤ 2 インターフェイスに関する情報を表示する例を示します。
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すべてのトランク インターフェイスに関する情報を表示するには、 show interface trunk コマンドを使用します。
show interface [ ethernet type/slot | port-channel channel-number ] trunk [ module number | vlan vlan-id ]
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インターフェイス、モジュール番号、または VLAN 番号を指定しない場合、すべてのトランク インターフェイスに関する情報が表示されます。
このコマンドでは、レイヤ 2 のすべてのトランク インターフェイスおよびトランク ポート チャネル インターフェイスに関する情報が表示されます。
指定のレイヤ 2 インターフェイスの統計情報を表示するには、 show interface counters コマンドを使用します。
次に、すべてのレイヤ 2 トランク インターフェイスに関する情報を表示する例を示します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)の統計情報を表示するには、 show lacp counters コマンドを使用します。
show lacp counters [ interface port-channel channel-number ]
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次に、特定のチャネル グループの LACP 統計情報を表示する例を示します。
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すべての LACP インターフェイスまたは特定の LACP チャネル グループに属するインターフェイスの統計情報を消去します。 |
特定の Link Aggregation Control Protocol(LACP)インターフェイスに関する情報を表示するには、 show lacp interface コマンドを使用します。
show lacp interface ethernet slot/port
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LACP_Activity フィールドには、そのリンクが設定されているポート チャネル モードがアクティブかパッシブかが示されます。
Port Identifier フィールドには、ポートのプライオリティが表示されます。また、このフィールドの情報の一部にはポート番号が含まれています。次の例で、ポートのプライオリティとポート番号の識別方法を示します。
次に、特定のチャネル グループの LACP 統計情報を表示する例を示します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)ネイバーに関する情報を表示するには、 show lacp neighbor コマンドを使用します。
show lacp neighbor [ interface port-channel channel-number ]
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次に、特定のポート チャネルの LACP ネイバーに関する情報を表示する例を示します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)ポート チャネルに関する情報を表示するには、 show lacp port-channel コマンドを使用します。
show lacp port-channel [ interface port-channel channel-number ]
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次に、LACP ポート チャネルに関する情報を表示する例を示します。
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デバイスの Link Aggregation Control Protocol(LACP)システム ID を表示するには、 show lacp system-identifier コマンドを使用します。
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LACP システム ID は、設定可能な LACP システム プライオリティ値と MAC アドレスを組み合わせたものです。
LACP が実行される各システムには、LACP システム プライオリティ値が設定されています。このパラメータには、32768 というデフォルト値をそのまま指定できます。また、1 ~ 65535 の値を設定することも可能です。LACP では、システム ID を作成するために、MAC アドレスのあるシステム プライオリティが使用されます。また、他のデバイスとのネゴシエーション中にもシステム プライオリティが使用されます。システム プライオリティ値が大きいほど、プライオリティが低くなります。
システム ID は、Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)ごとに異なります。
次に、特定のポート チャネルの LACP ポート チャネルに関する情報を表示する例を示します。
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ポート チャネルに加入するためにメンバー ポート間で同一でなければならないパラメータを表示するには、 show port-channel compatibility parameters コマンドを使用します。
show port-channel compatibility-parameters
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チャネル グループにインターフェイスを追加する場合、そのインターフェイスにチャネル グループとの互換性があるかどうかを確認するために、特定のインターフェイス アトリビュートがチェックされます。たとえば、レイヤ 2 のチャネル グループにレイヤ 3 のインターフェイスを追加することはできません。また、インターフェイスをポート チャネル集約に参加させる前に、そのインターフェイスの多数の操作アトリビュートもチェックされます。
このコマンドは、システムで使用される互換性チェック リストを表示します。
以下のパラメータが同じである場合、 channel-group コマンドを使用して、互換性のないパラメータを持つポートを強制的にポート チャネルに加入させることができます。
(注) ポート チャネルへのポートの加入については、「channel-group コマンド」を参照してください。
次に、インターフェイスをチャネル グループに参加させる前に、システムで実行される互換性チェックのリストを表示する例を示します。
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ポート チャネル グループへのインターフェイスの追加、ポート チャネル グループからのインターフェイスの削除、インターフェイスへのポート チャネル モードの割り当てを行います。 |
ポート チャネルの現在の実行に関する情報を表示するには、 show port-channel database コマンドを使用します。
show port-channel database [interface port-channel channel-number ]
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channel-number を指定しない場合は、すべてのチャネル グループが表示されます。このコマンドでは、Link Aggregation Control Protocol(LACP)対応のポート チャネル、および対応する集約プロトコルのないポート チャネルが表示されます。
次に、すべてのポート チャネルの現在の実行に関する情報を表示する例を示します。
次に、特定のポート チャネルの現在の実行に関する情報を表示する例を示します。
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ポート チャネルを使用したロード バランシングに関する情報を表示するには、 show port-channel load-balance コマンドを使用します。
show port-channel load-balance [forwarding-path interface port-channel channel-number ]
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次に、システムの現在のポート チャネルのロード バランシングに関する情報を表示する例を示します。
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ポート チャネルの Result Bundle Hash(RBH)に関する情報を表示するには、 show port-channel rbh-distribution コマンドを使用します。
show port-channel rbh-distribution [interface port-channel channel-number ]
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次に、特定のポート チャネルの RBH 分散を表示する例を示します。
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ポート チャネルに関するサマリー情報を表示するには、 show port-channel summary コマンドを使用します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)がイネーブルではない場合、出力の Protocol カラムには NONE と表示されます。
チャネル グループのインターフェイスの稼働状態は次のようになります。
• Down -- 管理のためにシャットダウンされているか、ポート チャネルとは無関係の他の理由により、インターフェイスがダウンしています。
• Individual -- インターフェイスはポート チャネルの一部ですが、プロトコル交換の問題により、ポート チャネルに集約することができません。
–このインターフェイスは、単独のリンクとしてトラフィックを転送し続けます。
• Suspended -- インターフェイスの運用パラメータは、ポート チャネルと互換性がありません。このインターフェイスはトラフィックを転送していません。ただし、物理 MAC リンクはアップ状態です。
• Switched -- インターフェイスは切り換えられています。
• Up(port-channel) -- ポート チャネルはアップしています。
• Up in port-channel(members) -- ポート チャネルのポート メンバーはアップしています。
• Hot-standby(LACP only) -- インターフェイスは、現在 LACP チャネルに参加しているインターフェイスのいずれかがダウンした場合、ポート グループに加入することができます。
–このインターフェイスは、データ トラフィックは転送せず、Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)のみ転送します。
• Module-removed -- モジュールは削除されています。
次に、ポート チャネルに関する要約情報を表示する例を示します。
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ポート チャネルのトラフィック統計情報を表示するには、 show port-channel traffic コマンドを使用します。
show port-channel traffic [interface port-channel channel-number ]
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このコマンドにより、ポート チャネルで送受信されたユニキャスト トラフィック、マルチキャスト トラフィック、ブロードキャスト トラフィックの割合が表示されます。
次に、すべてのポート チャネルのトラフィック統計情報を表示する例を示します。
次に、特定のポート チャネルのトラフィック統計情報を表示する例を示します。
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使用されているポート チャネル番号および空いているポート チャネル番号を表示するには、 show port-channel usage コマンドを使用します。
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このコマンドにより、監視中の Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)で使用されているポート チャネル番号および空いているポート チャネル番号が表示されます。
次に、すべてのポート チャネルの使用状況を表示する例を示します。
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特定のポート チャネルの実行コンフィギュレーションを表示するには、 show running-config interface port-channel コマンドを使用します。
show running-config interface port-channel { channel-number }
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次に、ポート チャネル 10 の実行コンフィギュレーションを表示する例を示します。
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インターフェイスをレイヤ 2 スイッチング ポートとして設定するには、 switchport コマンドを使用します。インターフェイスをデフォルトのレイヤ 3 ルーテッド インターフェイス ステータスに戻し、すべてのレイヤ 2 コンフィギュレーションを消去するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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キーワードを使用して追加の switchport コマンドを入力する前に、キーワードなしで switchport コマンドを入力して、LAN インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスとして設定しておく必要があります。この処理は、インターフェイスに対して switchport コマンドを入力しなかった場合にのみ必要となります。
デフォルトの switchport モードはアクセス モードです。以下を行うには、 switchport mode コマンドを使用します。
• インターフェイスをレイヤ 2 アクセス モードに設定します。
• インターフェイスをレイヤ 2 トランク モードに戻します。
• プライベート VLAN でインターフェイスを使用します。
ポートをシャットダウンし、再度イネーブルにするには、 no switchport コマンドを入力します。この処理により、ポートの接続先のデバイスでメッセージが表示されることがあります。
no switchport コマンドを使用すると、そのインターフェイスからすべてのレイヤ 2 コンフィギュレーションが削除され、デフォルトの VLAN コンフィギュレーションになります。
次に、ポート インターフェイスが Cisco ルーテッド ポートとして動作するのを停止させ、レイヤ 2 スイッチド インターフェイスに変換する例を示します。
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インターフェイスがアクセス モードのときにアクセス VLAN を設定するには、 switchport access vlan コマンドを使用します。アクセス モードの VLAN をデバイスのデフォルトの VLAN にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
switchport access vlan vlan-id
インターフェイスがアクセス モードのときに設定する VLAN。有効な値は 1 ~ 4094 です。内部スイッチ用に予約されている VLAN は除きます。 |
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switchport access vlan コマンドを入力する前に、キーワードなしで switchport コマンドを入力して、LAN インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスとして設定しておく必要があります。この処理は、インターフェイスに対して switchport コマンドを入力しなかった場合にのみ必要となります。
ポートをシャットダウンし、再度イネーブルにするには、 no switchport access vlan コマンドを入力します。この処理により、ポートの接続先のデバイスでメッセージが表示されることがあります。
アクセス モードの VLAN をデバイスのデフォルトの VLAN にリセットするには、 switchport access vlan コマンドの no 形式を使用します。
次に、すでにスイッチド インターフェイスとして設定されているポート インターフェイスを、プラットフォームのデフォルトの VLAN ではなく、VLAN 2 のアクセス ポートとしてインターフェイス コンフィギュレーション モードで稼働させる例を示します。
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レイヤ 2 アクセス ポートとして他のデバイスに接続されていないポートを、パケット転送を最適化して設定するには、 switchport host コマンドを使用します。レイヤ 2 アクセス ポートとして他のデバイスに接続されていないポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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switchport host コマンドを入力する前に、キーワードなしで switchport コマンドを入力して、LAN インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスとして設定しておく必要があります。この処理は、インターフェイスに対して switchport コマンドを入力しなかった場合にのみ必要となります。
インターフェイスで switchport host コマンドを入力すると、以下が実行されます。
• レイヤ 2 インターフェイスをアクセス ポートにします。
• レイヤ 2 インターフェイスを STP エッジ ポートにします。これにより、パケット転送の始動に要する時間が短縮されます。
• インターフェイスのポート チャネリングをディセーブルにします。
switchport host コマンドの入力は、シングル ホストに接続されているポートでのみ行います。シングル ホスト以外に接続されているインターフェイスでこのコマンドを使用すると、エラー メッセージが返されます。
ポート設定を最適化するには、 switchport host コマンドを入力してスイッチ ポート モードをアクセスに設定し、チャネル グループ化をディセーブルにします。端末だけがこの設定を受け入れることができます。
次に、ホスト接続のためにアクセス ポート設定を最適化する例を示します。
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レイヤ 2 インターフェイス タイプを設定するには、 switchport mode コマンドを使用します。インターフェイスをレイヤ 2 アクセス モードに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
switchport mode { access | trunk }
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switchport mode コマンドを入力する前に、キーワードなしで switchport コマンドを入力して、LAN インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスとして設定しておく必要があります。この処理は、インターフェイスに対して switchport コマンドを入力しなかった場合にのみ必要となります。
access モードを入力すると、インターフェイスは非トランキング モードになり、 trunk モードを入力すると、インターフェイスはトランキング モードになります。
複数の VLAN に対応するトランク ポートでトラフィックが正しく送信されるようにするため、スイッチでは IEEE 802.1Q カプセル化(すなわちタギング)方式が使用されます。ヘッダー内に 802.1Q タグのあるパケットがアクセス ポートで受信されると、送信元 MAC アドレスが確認されることなくそのパケットは廃棄されます。
(注) ポートは、アクセス ポート、トランク ポート、またはプライベート VLAN ポートのいずれかとして機能することができ、同時に 3 つのポートになることはできません。
次に、インターフェイスをトランキング モードに設定する例を示します。
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トランキング インターフェイスで許可される VLAN のリストを設定するには、 switchport trunk allowed vlan コマンドを使用します。トランキング インターフェイスで すべて の VLAN を許可するには、このコマンドの no 形式を使用します。
switchport trunk allowed vlan { vlan-list | all | none | [ add | except | remove { vlan-list }]}
no switchport trunk allowed vlan
トランキング モード時にタグ付き形式でこのインターフェイス経由で送信を行う許可 VLAN。有効な値の範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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(任意) 指定した値を除くすべての VLAN が、トランキング モード時にタグ付き形式でこのインターフェイス経由で送信を行うようにします。 |
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switchport trunk allowed vlan コマンドを入力する前に、キーワードなしで switchport コマンドを入力して、LAN インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスとして設定しておく必要があります。この処理は、インターフェイスに対して switchport コマンドを入力しなかった場合にのみ必要となります。
Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)の宛先ポートがトランク ポートまたはアクセス ポートであるインターフェイスでは、 switchport trunk allowed vlan コマンドを入力できます。
トランクから VLAN 1 を削除しても、トランク インターフェイスは引き続き、VLAN 1 で管理トラフィックの送受信を行います。
次に、連続する一連の VLAN を、トランキング ポートで許可された VLAN のリストに追加する例を示します。
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インターフェイスがトランキング モードのときにネイティブ VLAN ID を変更するには、 switchport trunk native vlan コマンドを使用します。ネイティブ VLAN ID を VLAN 1 に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
switchport trunk native vlan vlan-id
no switchport trunk native vlan
802.1Q トランキング モードのトランクのネイティブ VLAN。有効な値の範囲は 1 ~ 4094 です(内部的に予約されている VLAN 3968 ~ 4047 および 4094 を除く)。 |
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switchport trunk native vlan コマンドを入力する前に、キーワードなしで switchport コマンドを入力して、LAN インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスとして設定しておく必要があります。この処理は、インターフェイスに対して switchport コマンドを入力しなかった場合にのみ必要となります。
(注) 802,1Q トランク ポートのネイティブ VLAN 設定の詳細については、「vlandot1q tag native」コマンドを参照してください。
ネイティブ モードの VLAN をデバイスのデフォルトの VLAN 1 にリセットするには、 native vlan コマンドの no 形式を使用します。
次に、トランク モードのインターフェイスのネイティブ VLAN を設定する例を示します。
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システムのデフォルトのインターフェイス モードをレイヤ 3 ルーティングからレイヤ 2 スイッチングに変更するには、 system default switchport コマンドを使用します。システムをデフォルトのレイヤ 3 ルーティング インターフェイス モードに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
system default switchport [ shutdown ]
no system default switchport [ shutdown ]
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system default switchport コマンドによって、すべてのインターフェイスのレイヤ 2 がアクセス ポートになります。
次に、すべてのインターフェイスがレイヤ 2 アクセス モードになるようにシステムを設定する例を示します。
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トンネルの宛先エンドポイントを設定するには、 tunnel destination コマンドをインターフェイス コンフィギュレーション モードで使用します。トンネルの宛先を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
tunnel destination { ip-address | host-name }
no tunnel destination { ip-address | host-name }
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IP トンネルの宛先アドレスを設定するには、 tunnel destination コマンドを使用します。
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トンネルのトンネル カプセル化モードを設定するには、 tunnel mode コマンドをインターフェイス コンフィギュレーション モードで使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
no tunnel mode gre { ip | ipv6 }
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トンネル インターフェイスで Path MTU Discovery(PMTUD; パス最大伝送ユニット ディスカバリ)をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで tunnel path-mtu-discovery コマンドを使用します。トンネル インターフェイスで PMTUD をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
tunnel path-mtu-discovery [ age-timer { aging-mins | infinite } | min-mtu mtu-bytes ]
no tunnel path-mtu-discovery [ age-timer { aging-mins | infinite } | min-mtu mtu-bytes ]
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トンネル インターフェイスで PMTUD(RFC 1191)がイネーブルになっているときに、ルータはトンネル IP パケットの PMTUD 処理を行います。ルータは常に、トンネルに入った元のデータ IP パケットに対して PMTUD 処理を行います。PMTUD がイネーブルになっているときは、トンネル経由で伝送されるカプセル化されたパケットでパケット フラグメンテーションは発生しません。パケット フラグメンテーションがなければ、TCP 接続のスループットは向上します。PMTUD は、トンネル インターフェイスのエンドポイント間のネットワークで使用可能な帯域幅を最大限に利用します。
PMTUD がイネーブルになると、トンネルに転送される IP パケットのヘッダーの Don't Fragment(DF)ビットが外部 IP パケットの IP ヘッダーにコピーされます。外部 IP パケットはカプセル化 IP パケットです。DF ビットを追加すると、PMTUD メカニズムによってトンネルのトンネル パスが使用できるようになります。トンネル エンドポイントは、メッセージ サイズ超過の Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)到達不能メッセージを待ち受け、トンネル インターフェイスの IP 最大伝送ユニットを必要に応じて変更します。
エージング タイマーが設定されている場合に、このタイマーが切れると、トンネル コードによってトンネル最大伝送ユニットがリセットされます。トンネル最大伝送ユニットのリセット後は、トンネル PMTUD をトリガーして、トンネル最大伝送ユニットを減らすために、DF ビット セットを持つ一連のフルサイズ パケットが必要になります。トンネル最大伝送ユニットが変わるたびに、少なくとも 2 つのパケットが廃棄されます。
PMTUD がディセーブルになると、1 に設定された DF ビットがカプセル化パケットの DF ビットが 1 に設定されていても、外部(カプセル化)IP パケットの DF ビットは 0 に設定されます。
min-mtu キーワード は、PMTUD プロセスで学習できる最大伝送ユニットを介して下限を設定します。設定されている最小の最大伝送ユニットより小さい最大伝送ユニットを指定する受信 ICMP 信号は無視されます。この機能を使用すると、極度に小さい最大伝送ユニットが指定されたルータに、ICMP メッセージを送信できるノードからの DoS 攻撃(サービス拒絶攻撃)を防ぐことができます。
(注) トンネル インターフェイスで PMTUD を使用するには、トンネル エンドポイントがトンネルのパスで、ルータによって生成された ICMP メッセージを受信できるようにする必要があります。PMTUD を使用する前に、ファイアウォール接続で ICMP メッセージを受信できるかどうかをチェックする必要があります。
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トンネルの送信元エンドポイントを設定するには、 tunnel source コマンドをインターフェイス コンフィギュレーション モードで使用します。トンネルの送信元を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
tunnel source { ip-address | interface-type number }
no tunnel source [ ip-address | interface-type number ]
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IP トンネルの送信元アドレスを設定するには、 tunnel source コマンドを使用します。
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トンネルの存続可能時間を設定するには、 tunnel ttl コマンドをインターフェイス コンフィギュレーション モードで使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次に、トンネル インターフェイスの存続可能時間を設定する例を示します。
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トランクのネイティブ VLAN の dot1q(IEEE 802.1Q)タギングをイネーブルにするには、 vlan dot1q tag native コマンドを使用します。デフォルト(トランクのネイティブ VLAN では パケットがタグ付けされない )に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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通常、802.1Q トランクはネイティブ VLAN ID を使用して設定します。そうすることで、その VLAN のすべてのパケットからタギングが取り除かれ、すべてのタグなしトラフィックと制御トラフィックをスイッチに中継できます。ネイティブ VLAN ID の値と一致する 802.1Q タグを持つ、スイッチに着信するパケットも、同様にタギングが取り除かれます。ネイティブ VLAN でのタギングを維持し、タグなしトラフィックを廃棄する場合は、 vlan dot1q tag native コマンドを入力します。
ネイティブ VLAN で受信したトラフィックにタグ付けするようにスイッチを設定して、802.1Q タグ付きフレームのみ認め、タグなしトラフィック(ネイティブ VLAN のタグなしトラフィックを含む)を廃棄するには、 vlan dot1q tag native コマンドを使用します。 vlan dot1q tag native コマンドがイネーブルになっていても、トランク ポートのネイティブ VLAN のタグなし制御トラフィックは引き続き許可されます。
スイッチのすべてのトランク ポートの全ネイティブ VLAN でタギング動作をイネーブルにするには、このコマンドを使用します。
(注) あるスイッチで 802.1Q タギングをイネーブルにし、別のスイッチでディセーブルにすると、すべてのトラフィックが廃棄されます。したがって、各スイッチの 802.1Q タギング設定は同一にする必要があります。
次に、スイッチのすべてのトランク ポートのすべての VLAN で dot1q タギングをイネーブルにする例を示します。
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