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この章では、Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)コマンドについて説明します。
Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)ユーザ データグラム プロトコル(UDP)エコー動作を定義する、udp-echo コマンドを使用します。リストを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
udp-echo {destination-ip-address | destination-hostname} destination-port [source-ip {ip-address | hostname} source-port port-number] [control {enable | disable}]
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
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動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターなど)を設定する必要があります。既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
IP SLA UDP エコー動作は、IPv4 アドレスをサポートします。
ネイティブに UDP または TCP 接続サービスを提供しない Cisco ルータがターゲット デバイスの場合には、制御プロトコルが必要です。control disable キーワードの組み合わせを使用して制御をディセーブルにする場合は、宛先デバイスで ip sla responder udp-echo ipaddress コマンドを使用して IP SLA Responder の送信元 IP アドレスを定義する必要があります。
次に、宛先 IPv4 アドレス 172.16.1.175 と宛先ポート 2400 を使用して、UDP エコー動作の IP SLA 動作を設定する例を示します。
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Voice over IP(VoIP)スコアを返す UDP ジッター動作を設定するには、コーデック オプションとともに udp-jitter コマンドを使用します。
udp-jitter {destination-ip-address | destination-hostname} destination-port codec codec-type [codec-numpackets number-of-packets] [codec-size number-of-bytes] [codec-interval milliseconds] [advantage-factor value] [source-ip {ip-address | hostname}] [source-port port-number] [control {enable | disable}]
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
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udp-jitter コマンドは、IP SLA UDP Plus 動作を設定します。UDP Plus 動作は、UDP エコー動作のスーパーセットです。UDP Plus 動作では、UDP ラウンドトリップ時間に加えて、方向ごとのパケット損失とジッターが測定されます。ジッターとは、パケット間遅延の分散です。ジッタ統計情報は、Voice over IP(VoIP)ネットワークでトラフィックを分析する場合に役立ちます。
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターなど)を設定する必要があります。既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
UDP ジッター動作を設定する前に、ターゲット ルータで IP SLA 応答側をイネーブルにする必要があります。動作パケットをターゲット ルータに送信する前に、IP SLA は制御メッセージを応答側に送信して宛先ポートをイネーブルにします。ネイティブに UDP または TCP 接続サービスを提供しない Cisco ルータがターゲット デバイスの場合には、制御プロトコルが必要です。このコマンドで control disable キーワードの組み合わせを使用して制御をディセーブルにする場合は、宛先デバイスで ip sla responder udp-echo ipaddress コマンドを使用して、IP SLA 応答側の送信元 IP アドレスを定義する必要があります。
IP SLA UDP ジッタ動作のデフォルトの要求パケット データ サイズは 32 バイトです。この値を変更するには、request-data-size コマンドを使用します。
IP SLA UDP ジッター動作は、IPv4 アドレスをサポートします。
udp-jitter コマンドのコマンド構文でコーデックを指定した場合、標準の設定オプションがコーデック固有のキーワードと引数に置き換えられます。コーデック固有のコマンド構文は、udp-jitter コマンドの標準実装のコマンド構文とは別に文書化されています。
次に、宛先 IPv4 アドレス 172.30.125.15、宛先ポート番号 2000、20 パケット、パケット間間隔 20 ミリ秒で、UDP ジッター動作として動作 6 を設定する例を示します。
switch(config-ip-sla)# udp-jitter 172.30.125.15 2000 num-packets 20 interval 20
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)伝送制御プロトコル(TCP)接続動作を定義するには、tcp-connect コマンドを使用します。
tcp-connect {destination-ip-address | destination-hostname} destination-port [source-ip {ip-address | hostname} source-port port-number] [control {enable | disable}]
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
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TCP 接続動作は、ターゲット デバイスへの接続に要する時間を調べるために使用します。この動作を使用すると、仮想回線またはアプリケーションが使用可能かどうかをテストできます。ターゲットが Cisco ルータである場合、ユーザが指定した任意のポート番号への TCP 接続が IP SLA によって確立されます。宛先が Cisco 以外の IP ホストである場合、既知のターゲット ポート番号を指定する必要があります(FTP の場合は 21、Telnet の場合は 23、HTTP サーバの場合は 80 など)。この動作は、Telnet または HTTP の接続時間をテストする場合に便利です。
TCP 接続動作を設定する前に、ターゲット ルータで IP SLA 応答側をイネーブルにする必要があります。
ネイティブに UDP または TCP 接続サービスを提供しない Cisco ルータがターゲット デバイスの場合には、制御プロトコルが必要です。動作パケットをターゲット ルータに送信する前に、IP SLA は制御メッセージを IP SLA 応答側に送信して宛先ポートをイネーブルにします。このコマンドで control disable キーワードの組み合わせを使用して制御をディセーブルにする場合は、宛先デバイスで ip sla responder tcp-connect ipaddress コマンドを使用して応答側の送信元 IP アドレスを定義する必要があります。
次に、宛先 IP アドレス 172.16.1.175 と宛先ポート 2400 を使用して、TCP 接続動作の IP SLA 動作 11 を設定する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作を設定し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行するには、IP SLA コマンドを使用します。動作のスケジュール、応答設定、および応答トリガーなど、動作の設定情報をすべて削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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設定する動作の識別番号を指定するには、ip sla コマンドを使用します。このコマンドを入力したら、ルータで IP SLA コンフィギュレーション モードが開始されます。
ip sla コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。
IP SLA では、最大で 2000 の動作が許可されます。
デバッグは、先頭から 32 までの動作番号でのみサポートされます。
動作の設定後に、動作をスケジューリングする必要があります。動作のスケジューリングについては、ip sla schedule および ip sla group schedule グローバル コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
動作をスケジューリングしたら、動作の設定は変更できません。既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
次に、動作 99 を IPv4 ネットワーク内の UDP ジッター動作として設定し、5 時間以内に実行を開始するようにスケジューリングする例を示します。この例では、ip sla コマンドが IPv4 ネットワークで使用されています。
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単一の Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作のスケジューリング パラメータを設定するには、ip sla schedule コマンドを使用します。動作を停止し、その動作をデフォルトの状態(保留)にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip sla schedule group-operation-number [life {forever | seconds}] [start-time {hh:mm[:ss] [month day | day month] | pending | now | after hh:mm:ss}] [ageout seconds] [recurring]
no ip sla schedule operation-number
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ip sla schedule コマンドを使用して動作をスケジューリングしたら、動作の設定は変更できません。動作の設定を変更するには、ip sla global コンフィギュレーションの no 形式を使用し、設定情報を再入力します。
次のタイム ラインは、動作の期限切れのプロセスを示しています。
W----------------------X----------------------Y----------------------Z
•W は、動作が ip sla コマンドで設定された時間です。
•X は、動作の開始時間またはライフの開始(動作がアクティブになった時間)です。
•Y は、ip sla schedule コマンドを使用して設定されたライフの終了です(ライフの秒数は 0 までカウント ダウンされます)。
動作がアクティブな状態である場合は、ただちに情報の収集が開始されます。
期限切れになった時間は W および Y でカウント ダウンを開始し、X と Y の間で一時停止され、設定されたサイズに Y でリセットされます。
動作は、実行する前に期限切れにできます(つまり、Z は X の前に実行できます)。実行前に期限切れにならないようにするには、動作の設定時間と開始時間(X と W)の差を、期限切れの秒数よりも短く設定します。
recurring キーワードは、単一の IP SLA 動作をスケジューリングする場合にだけサポートされます。ip sla schedule コマンドを使用して複数の IP SLA 動作をスケジューリングすることはできません。繰り返す IP SLA 動作の life 値は、1 日未満になります。繰り返す動作の期限切れの値は「never」(値 0 で指定)にするか、life 値と期限切れの値の合計を 1 日よりも大きくする必要があります。recurring オプションを指定しないと、動作は既存の通常のスケジューリング モードで開始されます。
次に、ただちにデータの収集を開始し無期限に実行されるように、スケジューリング動作 3 を設定する例を示します。
次に、データ収集を毎日午前 1 時 30 分に自動的に開始するようにスケジューリング動作 15 を設定する方法を示します。
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データ破損をテストするように Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作でデータ パターンを指定するには、data pattern コマンドを使用します。データ パターンの指定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)。
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data-pattern コマンドを使用すると、英数字の文字列を指定して、動作ペイロードがいずれの方向(送信元から宛先または宛先から送信元)でも破損していないことを確認できます。
次に、IPv4 ネットワーク上でデータ パターンとして 1234ABCD5678 を指定する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作で各応答パケットのデータ破損を確認するためには、verify-data コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)、UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
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verify-data(IP SLA)コマンドは、データ破損が問題になる可能性がある場合にだけ使用してください。通常の動作中にこの機能をイネーブルにしないでください。不要なネットワーク オーバーヘッドが発生する可能性があります。
次に、各応答パケットでデータの破損を確認するために、IP SLA UDP エコー動作を設定する例を示します。
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Cisco NXOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の IPv4 ヘッダーのタイプ オブ サービス(ToS)バイトを定義するには、tos コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
UDP ジッタ コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
IP SLA コンフィギュレーション(ip-sla-config)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)。
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ToS 値は、IPv4 パケット ヘッダーの 8 ビットのフィールドに格納されます。この値には、precedence や ToS などの情報が含まれています。この情報は、ポリシー ルーティングや、ToS 値がルータで検証される専用アクセス レート(CAR)などの機能で役立ちます。
次に、宛先 IP アドレス 172.16.1.176 の UDP エコー動作として、IP SLA 動作 1 を設定する例を示します。ToS 値は 0x80 に設定されています。
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自動 IP SLA 動作のテンプレートを定義する IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
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自動 IP サービス レベル契約(SLA)動作テンプレートの制御メッセージをイネーブルまたはディセーブルにするには、 control コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
要求パケットから応答を受信するまで動作が待機する時間の長さ(ミリ秒(ms)単位)。範囲は 0 ~ 604800000 です。 milliseconds 引数は、パケットの最大ラウンドトリップ時間(RTT)と IP SLA 動作の処理時間の合計に基づく値である必要があります。 |
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)、UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)。
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milliseconds 引数は、パケットの最大ラウンドトリップ時間(RTT)と IP SLA 動作の処理時間の合計に基づく値である必要があります。
動作が要求パケットからの応答を受信するまで待機する時間を設定するには、timeout コマンドを使用します。IP SLA 動作が再起動する頻度を設定するには、frequency コマンドを使用します。timeout コマンドには、frequency コマンドに指定する値より大きい値は指定できません。
次に、IP SLA 動作 1 のタイムアウト値を 5000 ミリ秒から設定する例を示します。
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自動 IP SLA 動作のテンプレートを定義する IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
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UDP エコー動作またはジッター動作のために、Cisco NX-OS IP SLA 応答側のソースの IP アドレスを定義します。 |
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)イーサネット動作のサービス クラス(CoS)を設定するには、threshold コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
上昇しきい値が宣言されるまでに必要な時間の長さ(ミリ秒(ms)単位)。範囲は 0 ~ 60000 です。デフォルト値は 5000 です。 |
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)、UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)。
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このコマンドには、timeout コマンドに指定された値を超えて指定することはできません。
このコマンドで設定したしきい値は、Cisco NX-OS IP SLA 動作によって作成されるネットワーク モニタリング統計情報の計算だけに使用されます。簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)トラップ通知の生成には使用されません。IP SLA SNMP トラップ通知の生成に使用されるしきい値を設定するには、ip sla reaction-configuration コマンドを使用します。
次に、IP SLA UDP エコー動作のしきい値を 4000 に設定する例を示します。
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IP SLA 自動イーサネット動作の設定を開始し、IP SLA イーサネット モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
データ破損をテストするように Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作でデータ パターンを指定するには、 tag コマンドを使用します。データ パターンの指定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
IP SLA コンフィギュレーション(ip-sla-config)。
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動作タグは、グループ内の動作を論理的にリンクするために使用します。
タグを使用すると、自動化をサポートできます(たとえば、2 つの異なるルータ上での、同じターゲットに対する 2 つの異なるエコー動作に同じタグを使用することで、これらの動作を自動化できます)。
次に、IP SLA コンフィギュレーション モード内の UDP エコー コンフィギュレーション モードで IPv4 ネットワークのデータ パターンを指定する例を示します。
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Cisco NXOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の要求パケットのペイロード内のプロトコル データ サイズを設定するには、request-data-size コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
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request-data-size コマンドを使用して、IP SLA イーサネット動作のデータ フレームのパディング サイズを設定できます。
次に、IP SLA UDP エコー動作の要求パケット サイズを 40 バイトに設定する例を示します。
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IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始し、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作の統計が測定される精度のレベルを設定するには、precision コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
precision {millisecond | microseconds}
UDP ジッタ コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
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milliseconds キーワードが設定されている場合(デフォルト)、IP SLA 動作の測定値は 1 ミリ秒の精度で表示されます。たとえば、22 の値は 22 ミリ秒を表します。microseconds キーワードを使用すると、IP SLA 動作の測定値は 1 マイクロ秒の精度で表示されます。たとえば、202 の値は 202 マイクロ秒を表します。
次に、マイクロ秒の精度をイネーブルにし、ネットワーク タイム プロトコル(NTP)同期オフセット許容値を 10 % に設定して、IP SLA UDP ジッター動作のパケット プライオリティをハイに設定する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作の簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)のオーナーを設定するには、IP SLA 設定の適切なサブモードで、owner コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)、UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
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所有者名には、ASCII 形式のネットワーク管理ステーションのトランスポート アドレス、ネットワーク管理ステーション名(ドメイン名)、およびネットワーク管理担当者の名前、場所、または電話番号のうちの 1 つまたは複数が含まれます。エージェント自身が、動作の所有者になる場合もあります。このような場合、名前は「agent」から始まります。
次に、IP SLA UDP エコー動作 1 ~ 1234 のオーナーを設定する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作テンプレートでパケット プライオリティを指定するには、operation-packet priority コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
operation-packet-priority {normal | high}
UDP ジッタ コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
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IP SLA 動作のパケット プライオリティを上げると、キュー内のパケットの遅延時間を削減できます。このコマンドをサポートするのは、IP SLA ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッタ動作だけです。
次に、マイクロ秒の精度をイネーブルにし、ネットワーク タイム プロトコル(NTP)同期オフセット許容値を 10 % に設定して、IP SLA UDP ジッター動作のパケット プライオリティをハイに設定する例を示します。
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指定した IP サービス レベル契約(SLA)動作が繰り返される頻度を設定するには、frequency コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)、UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
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単一の IP SLA 動作は、動作のライフタイムの間、指定された頻度で繰り返されます。たとえば、頻度が 60 秒のユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッター動作では、動作のライフタイムの間、60 秒おきにデータ パケット(シミュレートされたネットワーク トラフィック)のコレクションが送信されます。UDP ジッタ動作に対してシミュレートされたデフォルトのトラフィックは、20 ミリ秒間隔で送信される 10 個のパケットで構成されます。動作が開始され 60 秒後に再度送信されると、このペイロードが送信されます。
各 IP SLA 動作の実行時間が指定した頻度の値よりも長い場合は、ただちに動作が繰り返されるのではなく、「ビジー」という統計カウンタが増加します。
次に、90 秒ごとに繰り返す IP SLA UDP エコー動作(動作 10)を設定する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作の一方向の測定の許容可能なネットワーク タイム プロトコル(NTP)クロック同期許容値を設定するには、clock-tolerance コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
clock-tolerance ntp oneway {absolute value | percent value}
NTP 同期許容値を一方向 IP SLA 動作の遅延時間測定値の割合で設定します。範囲は 0 ~ 100 です。デフォルトでは、NTP クロック同期許容値は 0% に設定されます。 |
UDP ジッタ コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
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clock-tolerance コマンドを使用する前に、precession microseconds コマンドを設定する必要があります。
次に、マイクロ秒の精度をイネーブルにして、NTP 同期オフセット許容値を 10 % に設定して、IP SLA UDP ジッター動作 1 のパケット プライオリティをハイに設定する例を示します。
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すべての Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作または指定した動作のすべてのデフォルトなどの設定値を表示するには、show ip sla configuration コマンドを使用します。
show ip sla configuration [operation]
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次に、すべての Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作または指定した動作のすべてのデフォルトなどの設定値を表示する例を示します。
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すべての Cisco NXOS IP サービス レベル契約(SLA)動作または指定した動作の現在の動作ステータスおよび統計情報を表示するには、show ip sla statistics コマンドを使用します。
show ip sla statistics [operation-number] [aggregated] [details]
稼働しているすべての IP SLA 動作の出力を表示します。
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動作の残りの継続時間、動作がアクティブかどうか、完了時刻など、IP SLA 動作の現在の状態を表示するには、show ip sla statistics コマンドを使用します。出力には、最後の(最近完了した)動作に対して返されたモニタリング データも含まれます。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)アプリケーションに関するグローバル情報を表示するには、show ip sla application コマンドを使用します。
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サポートされる動作のタイプやサポートされるプロトコルなどの情報を表示するには、show ip sla application コマンドを使用します。
次に、IP SLA アプリケーションの情報を表示する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作のグループ スケジューリングを実行するには、show ip sla group schedule コマンドを使用します。複数動作スケジュールに属するすべての IP SLA 動作が非アクティブになるようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip sla group schedule group-id {operation-ids | add operation-ids | delete operation-ids | reschedule} schedule-period seconds [ageout seconds] [frequency [seconds | range random-frequency-range]] [life {forever | seconds}] [start-time {hh:mm[:ss] [month day | day month] | pending | now | after hh:mm:ss}]
no ip sla group schedule group-id
複数動作スケジュールが保留状態になります(つまり、IP SLA 動作のグループはイネーブルでも、情報はアクティブに収集されません)。
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IP SLA 複数動作スケジューリング機能は、何千という動作のスケジューリングに役に立ちますが、CPU に重大な影響を与えないように、動作の数、スケジュール期間、頻度を指定する場合は注意が必要です。
次に、IP SLA 動作 3、4、および 6 ~ 10(グループ 1 として指定)を、複数動作スケジューリングを使用してスケジューリングする例を示します。この例では、動作は、20 秒のスケジュール期間に均等間隔で開始されるようにスケジューリングされます。最初の動作(または動作のセット)は、ただちに開始されるようにスケジューリングされます。頻度は指定されていないため、頻度はデフォルトでスケジュール期間の値(20 秒)に設定されます。
次に、IP SLA 動作 1 ~ 3(グループ 2 として指定)を、ランダム スケジューラ オプションを使用してスケジューリングする例を示します。この例では、動作は、50 秒のスケジュール期間にランダムな間隔で開始されるようにスケジューリングされます。最初の動作は、ただちに開始されるようにスケジューリングされます。各動作が再開される頻度は、80 ~ 100 秒の間でランダムに選択されます。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作のグループ スケジューリングの詳細を表示するには、show ip sla group schedule コマンドを使用します。
show ip sla group schedule group-operation-number
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次に、グループ(複数)のスケジューリングに関する情報を表示する例を示します。この例の最後の行に、IP SLA 動作が複数回スケジューリングされていること(TRUE)が示されています。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作のライフタイム中に保持する履歴バケット数を設定するには、history buckets-kept コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)、UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)。
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IP SLA によって動作が開始されるたびに、履歴バケットの数が指定したサイズに一致するまで、または動作のライフタイムが終了するまで、新しいバケットが作成されます。履歴バケットのラップは行われません(古い情報が新しい情報で置き換えられないことを意味します)。
IP SLA 動作のライフタイムを定義するには、ip sla schedule コマンドを使用します。
デフォルトでは、IP SLA 動作の履歴は収集されません。履歴を収集する場合は、動作の 1 つまたは複数の履歴エントリが各バケットに格納されます。
履歴テーブルに格納されるエントリのタイプは、history filter コマンドによって制御されます。
履歴テーブルに格納されるエントリの総数は、samples-of-history-kept、history buckets-kept、history lives-kept の各コマンドの組み合わせによって制御されます。
次に、動作ライフタイム中に 25 履歴バケットを保持するために、UDP エコー動作を設定する例を示します。
Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作中にホップ単位で維持される統計情報の配信数を設定するには、history distributions-of-statistics-kept コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history distributions-of-statistics-kept size
no history distributions-of-statistics-kept
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)、UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)、UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)。
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ほとんどの状況では、保持される統計情報の配布数や配布ごとのインターバルを変更する必要はありません。これらのパラメータは、ネットワークの統計的モデリングを実行する場合など、配布が必要になる場合だけに変更します。
統計情報の配信間隔を設定するには、history statistics-distribution-interval コマンドを使用します。
次に、UDP エコー動作の統計情報の配信を 5 に設定し、配信間隔を 10 ミリ秒に設定する例を示します。最初の配信には 0 ~ 9 ミリ秒の統計情報、2 つ目の配信には 10 ~ 19 ミリ秒の統計情報、3 つ目の配信には 20 ~ 29 ミリ秒の統計情報、4 つ目の配信には 30 ~ 39 ミリ秒の統計情報、5 つ目の配信には 40 ミリ秒以降の統計情報が含まれます。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作の拡張履歴収集をイネーブルにするには、history enhanced コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history enhanced [interval seconds] [buckets number-of-buckets]
各バケットの拡張履歴を収集する秒数(sec)。この時間が期限切れになると、新しいバケットの拡張履歴統計情報が収集されます。指定できる範囲は 1 ~ 3600 秒です。 |
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システム メモリに保持されるバケットの数。この値に達すると、動作の統計情報の収集が終了します。デフォルトは 100 です。 |
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッタ コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
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このコマンドは、IP SLA 動作の拡張履歴をイネーブルにします。
パフォーマンス統計情報は、集められたデータを分割するバケットに格納されます。各バケットは、指定された間隔の間に集められたデータで構成されます。間隔が終了すると、履歴統計情報は、新しいバケットで収集されます。バケットが指定数に達すると、動作の統計情報の収集が終了します。
デフォルトでは、IP SLA は、各動作に 2 時間の集約統計情報を保持します。各動作サイクルからの値は、所定の 1 時間以内のすでに利用可能なデータとともに集約されます。IP SLA の拡張履歴機能を使用すると、集約間隔を 1 時間未満にできます。
次に、Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作の拡張履歴収集をイネーブルにする例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作の履歴テーブルに保持される情報のタイプを定義するには、history filter コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history filter {all | failures | none | overThreshold}
no history filter {all | failures | none | overThreshold}
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)、UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
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IP SLA 動作の履歴テーブルに格納する内容を制御するには、history filter コマンドを使用します。履歴テーブルに保存する履歴の量を制御するには、history lives-kept、history buckets-kept、および samples-of-history-kept の各コマンドを使用します。
次に、失敗して履歴テーブルに格納された動作パケットだけを収集する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作に対して統計情報が保持される時間数を設定するには、history hours-of-statistics-kept コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history hours-of-statistics-kept hours
no history hours-of-statistics-kept
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)、UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)、UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
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次に、UDP エコー動作の統計情報を 3 時間保持する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作の履歴テーブルに格納するライフ数を設定するには、history lives-kept コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
動作の履歴テーブルに格納するライフ数。ライフ数を 0 に指定した場合は、動作の履歴が収集されません。範囲は 0 ~ 2 ライフです。 |
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)、UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
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history lives-kept コマンドには次の規則が適用されます。
• 指定できるライフ数は、設定されている動作のタイプによって異なります。
• ライフ数のデフォルト値 0 は、動作の履歴が収集されないことを意味します。
• ライフ数が指定した値を超えると、履歴テーブルがラップされます(つまり、最も古い情報が新しい情報で置き換えられます)。
• 動作によって状態が保留中からアクティブに移行されると、ライフが開始されます。動作のライフが終了すると、動作によって状態がアクティブから保留中に移行されます。
次に、UDP エコー動作の 5 ライフの履歴を保持する例を示します。
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Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作に対して維持される各統計情報の配信間隔を設定するには、history statistics-distribution-interval コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history statistics-distribution-interval milliseconds
no history statistics-distribution-interval
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)、UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
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ほとんどの場合、維持する各統計情報の配信間隔または配信数を変更する必要はありません。これらのパラメータは、ネットワークの統計的モデリングを実行する場合など、配布が必要になる場合だけに変更します。
次に、Cisco NX-OS IP サービス レベル契約(SLA)動作で維持する各統計情報の配信間隔を設定する例を示します。
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