基本的な BGP について
Cisco NX-OS は BGP バージョン 4 をサポートします。BGP v4 に組み込まれているマルチプロトコル拡張機能を使用すると、IP マルチキャスト ルートおよび複数のレイヤ 3 プロトコル アドレス ファミリに関するルーティング情報を BGP に伝送させることができます。BGP では、他の BGP 対応デバイスとの間で TCP セッションを確立するための、信頼できるトランスポート プロトコルとして TCP を使用します。
BGP ではパスベクトル ルーティング アルゴリズムを使用して、BGP 対応ネットワーク デバイスまたは BGP スピーカ間でルーティング情報を交換します。各 BGP スピーカはこの情報を使用して、特定の宛先までのパスを判別し、なおかつルーティング ループを伴うパスを検出して回避します。ルーティング情報には、宛先の実際のルート プレフィックス、宛先に対する自律システムのパス、およびその他のパス属性が含まれます。
BGP はデフォルトで、宛先ホストまたはネットワークへのベスト パスとして、1 つだけパスを選択します。各パスは、BGP ベストパス分析で使用される well-known mandatory、well-known discretionary、optional transitive の各属性を伝送します。BGP ポリシーを設定し、これらの属性の一部を変更することによって、BGP パス選択を制御できます。詳細については、「ルート ポリシーおよび BGP セッションのリセット」を参照してください。
BGP は、ロード バランシングまたは等コスト マルチパス(ECMP)もサポートします。詳細については、「ロード シェアリングおよびマルチパス」を参照してください。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「BGP 自律システム」
• 「アドミニストレーティブ ディスタンス」
• 「BGP ピア」
• 「BGP ルータ ID」
• 「BGP パスの選択」
• 「BGP およびユニキャスト RIB」
• 「BGP プレフィックス独立コンバージェンス」
• 「BGP の仮想化」
BGP 自律システム
自律システム(AS)とは、単一の管理エンティティにより制御されるネットワークです。自律システムは 1 つまたは複数の IGP および整合性のある一連のルーティング ポリシーを使用して、ルーティング ドメインを形成します。BGP は 16 ビットおよび 32 ビットの自律システム番号をサポートします。詳細については、「自律システム」を参照してください。
個々の BGP 自律システムは外部 BGP(eBGP)ピアリング セッションを通じて、ルーティング情報をダイナミックに交換します。同じ自律システム内の BGP スピーカは、内部 BGP(iBGP)を通じて、ルーティング情報を交換できます。
4 バイトの AS 番号のサポート
BGP は、プレーン テキスト表記法または AS ドット付き表記法の 2 バイトの自律システム(AS)番号、もしくはプレーン テキスト表記法の 4 バイトの AS 番号をサポートします。
アドミニストレーティブ ディスタンス
アドミニストレーティブ ディスタンスは、ルーティング情報源の信頼性を示す評価基準です。BGP はデフォルトで、 表 9-1 のアドミニストレーティブ ディスタンスを使用します。
表 9-1 デフォルトの BGP アドミニストレーティブ ディスタンス
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外部 |
20 |
eBGP から学習したルートに適用されます。 |
内部 |
200 |
iBGP から学習したルートに適用されます。 |
ローカル |
200 |
ルータを起点とするルートに適用されます。 |
(注) アドミニストレーティブ ディスタンスが BGP パス選択アルゴリズムに影響を与えることはありませんが、BGP で学習されたルートが IP ルーティング テーブルに組み込まれるかどうかを左右します。
詳細については、「アドミニストレーティブ ディスタンス」を参照してください。
BGP ピア
BGP スピーカが別の BGP スピーカを自動的に検出することはありません。ユーザ側で BGP スピーカ間の関係を設定する必要があります。BGP ピアは、別の BGP スピーカへのアクティブな TCP 接続を持つ BGP スピーカです。
BGP セッション
BGP は TCP ポート 179 を使用して、ピアとの TCP セッションを作成します。ピア間で TCP 接続が確立されると、各 BGP ピアは最初に相手と、それぞれのすべてのルートを交換し、BGP ルーティング テーブルを完成させます。初期交換以後、BGP ピアはネットワーク トポロジが変化したとき、またはルーティング ポリシーが変更されたときに、差分アップデートだけを送信します。更新と更新の間の非アクティブ期間には、ピアは「キープアライブ」と呼ばれる特別なメッセージを交換します。ホールド タイムは、は、次の BGP アップデートまたはキープアライブ メッセージを受信するまでに経過することが許容される、最大時間限度です。
Cisco NX-OS では、次のピア設定オプションをサポートしています。
• 個別の IPv4 または IPv4 アドレス:BGP は、リモート アドレスと AS 番号が一致する BGP スピーカとのセッションを確立します。
• 単一 AS 番号の IPv4 または IPv6 プレフィックス ピア:BGP は、プレフィックスおよび AS 番号が一致する BGP スピーカとのセッションを確立します。
• ダイナミック AS 番号プレフィックス ピア:BGP は、プレフィックスと、設定済み AS 番号のリストに載っている AS 番号と一致する BGP スピーカとのセッションを確立します。
プレフィックス ピアのダイナミック AS 番号
Cisco NX-OS では、BGP セッションを確立する AS 番号の範囲またはリストを受け入れます。たとえば IPv4 プレフィックス 192.0.2.0/8 および AS 番号 33、66、99 を使用するように BGP を設定する場合、BGP は 192.0.2.1 および AS 番号 66 を使用してセッションを確立しますが、192.0.2.2 および AS 番号 50 からのセッションは拒否します。
Cisco NX-OS では、セッションが確立されるまで内部 BGP(iBGP)または外部 BGP(eBGP)セッションとして、プレフィックス ピアをダイナミック AS 番号と関連付けません。iBGP および eBGP の詳細については、「拡張 BGP の設定」を参照してください。
(注) ダイナミック AS 番号プレフィックス ピア設定は、BGP テンプレートから継承した個々の AS 番号の設定よりも優先します。詳細については、「拡張 BGP の設定」を参照してください。
BGP ルータ ID
ピア間で BGP セッションを確立するには、BGP セッションの確立時に、OPEN メッセージで BGP ピアに送信されるルータ ID を BGP に設定する必要があります。BGP ルータ ID は 32 ビット値であり、IPv4 アドレスで表すことがよくあります。ルータ ID はユーザ側で設定できます。ルータ ID はデフォルトで、Cisco NX-OS によってルータのループバック インターフェイスの IPv4 アドレスに設定されます。ルータ上でループバック インターフェイスが設定されていない場合は、ルータ上の物理インターフェイスに設定されている最大の IPv4 アドレスが BGP ルータ ID を表すものとして、ソフトウェアによって選択されます。BGP ルータ ID は、ネットワーク内の BGP ピアごとに一意である必要があります。
BGP にルータ ID が設定されていない場合、BGP ピアとのピアリング セッションを確立できません。
BGP パスの選択
BGP は、プレフィックスごとの複数パスの送受信と、このパスのアドバタイジングをサポートします。追加 BGP パスの設定については、「拡張 BGP の設定」 を参照してください。
所定のネットワークでパスが追加または削除されるたびに、ベストパス アルゴリズムが実行されます。ベストパス アルゴリズムは、ユーザが BGP 設定を変更した場合にも実行されます。BGP は所定のネットワークで使用できる一連の有効パスの中から、最適なパスを選択します。
Cisco NX-OS は次の手順で、BGP ベストパス アルゴリズムを実行します。
ステップ 1
2 つのパスを比較し、どちらが適切かを判別します(
「ステップ 1:パス ペアの比較」を参照)。
ステップ 2 すべてのパスを探索し、全体として最適なパスを選択するためにパスを比較する順序を決定します(「ステップ 2:比較順序の決定」を参照)。
ステップ 3 新しいベスト パスを使用するに足るだけの差が新旧のベスト パスにあるかどうかを判別します(「ステップ 3:ベスト パス変更の抑制の決定」を参照)。
(注) 重要なのは、ステップ 2 で決定される比較順序です。A、B、C という 3 つのパスがあるとします。A と B を比較して Cisco NX-OS は A を選択します。B と C を比較して Cisco NX-OS は B を選択します。しかし、A と C を比較した場合、Cisco NX-OS は A を選択しません。これは一部の BGP メトリックが同じネイバー自律システムからのパスだけに適用され、すべてのパスにわたっては適用されないからです。
パス選択には、BGP AS パス属性が使用されます。AS パス属性には、アドバタイズされたパスでたどる自律システム番号(AS 番号)のリストが含まれます。BGP 自律システムを自律システムの集合または連合に細分化する場合は、AS パスにローカル定義の自律システムを指定した連合セグメントが含まれます。
ステップ 1:パス ペアの比較
BGP ベストパス アルゴリズムの最初のステップでは、より適切なパスを判別するために 2 つのパスを比較します。次に、Cisco NX-OS が 2 つのパスを比較して、より適切なパスを判別する基本的なステップについて説明します。
1. Cisco NX-OS は、比較する有効なパスを選択します (たとえば、到達不能なネクスト ホップがあるパスは無効です)。
2. Cisco NX-OS は、重み値が最大のパスを選択します。
3. Cisco NX-OS は、ローカル プリファレンスが最大のパスを選択します。
4. パスの一方がローカル起点の場合、Cisco NX-OS はそのパスを選択します。
5. Cisco NX-OS は、AS パスが短い方のパスを選択します。
(注) AS パス長を計算するときに、Cisco NX-OS は連合セグメントを無視し、AS セットを 1 として数えます。詳細については、「AS 連合」を参照してください。
6. Cisco NX-OS は、オリジンが低い方のパスを選択します。IGP は EGP よりも低いと見なされます。
7. Cisco NX-OS は、multi exit discriminator(MED)が小さい方のパスを選択します。
このステップが実行されるされないを左右する、一連のオプションを選択できます。Cisco NX-OS が両方のパスの MED を比較するのは、通常、同じ自律システムのピアからそれらのパスを受け取った場合です。それ以外の場合、Cisco NX-OS は MED の比較を省略します。
パスのピア自律システムに関係なく、ベストパス アルゴリズムの MED 比較が必ず実行されるように、Cisco NX-OS を設定することもできます。詳細については、「ベストパス アルゴリズムの調整」を参照してください。この設定を行わなかった場合、MED 比較が実行されるかどうかは、次のように比較する 2 つのパスの AS パス属性によって決まります。
a. パスに AS パスまたは AS_SET から始まる AS パスがない場合、パスは内部であり、Cisco NX-OS は他の内部パスに対して MED を比較します。
b. AS パスが AS_SEQUENCE から始まる場合、ピア自律システムがシーケンスで最初の AS 番号になり、Cisco NX-OS は同じピア自律システムを持つ他のパスに対して MED を比較します。
c. AS-path パス に連合セグメントだけが含まれている場合、または連合セグメントで始まり、AS_SET が続いている場合、パスは内部であり、Cisco NX-OS は他の内部パスに対して MED を比較します。
d. AS パスが連合セグメントで始まり、AS_SEQUENCE が続いている場合、ピア自律システムが AS_SEQUENCE で最初の AS 番号になり、Cisco NX-OS は同じピア自律システムを持つ他のパスに対して MED を比較します。
(注) Cisco NX-OS がパスの指定された MED 属性を受信しなかった場合、欠落 MED が使用可能な最大値になるように、ユーザがベストパス アルゴリズムを設定していない限り、Cisco NX-OS は MED を 0 と見なします。詳細については、「ベストパス アルゴリズムの調整」を参照してください。
e. 非決定性の MED 比較機能がイネーブルの場合、ベストパス アルゴリズムでは Cisco IOS スタイルの MED 比較が使用されます。詳細については、「ベストパス アルゴリズムの調整」を参照してください。
8. 一方のパスが内部ピアから、他方のパスが外部ピアからの場合、Cisco NX-OS は外部ピアからのパスを選択します。
9. ネクストホップ アドレスへの IGP メトリックが異なるバスの場合、Cisco NX-OS は IGP メトリックが小さい方のパスを選択します。
10. Cisco NX-OS は、最後に実行したベストパス アルゴリズムによって選択されたパスを使用します。
ステップ 1 ~ 9 のすべてのパス パラメータが同じ場合、ルータ ID を比較するようにベストパス アルゴリズムを設定できます。詳細については、「ベストパス アルゴリズムの調整」を参照してください。パスに発信元属性が含まれている場合、Cisco NX-OS はその属性をルータ ID として使用して比較します。発信もと属性が含まれていない場合、Cisco NX-OS はパスを送信したピアのルータ ID を使用します。パス間でルータ ID が異なる場合、Cisco NX-OS はルータ ID が小さい方のパスを選択します。
(注) 属性の送信元をルータ ID として使用する場合は、2 つのパスに同じルータ ID を設定することができます。また、同じピア ルータとの 2 つの BGP セッションが可能です。したがって、同じルータ ID で 2 つのパスを受信できます。
11. Cisco NX-OS は、クラスタ長が短いほうのパスを選択します。クラスタ リスト属性の指定されたパスを受け取らなかった場合、クラスタ長は 0 です。
12. Cisco NX-OS は、IP アドレスが小さいほうのピアから受信したパスを選択します。ローカル発生のパス(再配布のパスなど)は、ピア IP アドレスが 0 になります。
(注) ステップ 9 以降が同じパスは、マルチパスを設定している場合、マルチパスに使用できます。詳細については、「ロード シェアリングおよびマルチパス」を参照してください。
ステップ 2:比較順序の決定
BGP ベストパス アルゴリズム実装の 2 番めのステップでは、Cisco NX-OS がパスを比較する順序を決定します。
1. Cisco NX-OS は、パスをグループに分けます。各グループ内で、Cisco NX-OS はすべてのパスにわたって MED を比較します。Cisco NX-OS は、「ステップ 1:パス ペアの比較」と同じルールを使用して、2 つのパス間で MED を比較できるかどうかを決定します。この比較では通常、ネイバー自律システムごとに 1 つずつグループが選択されます。 bgp bestpath med always コマンドを設定すると、Cisco NX-OS はすべてのパスが含まれた 1 グループだけを選択します。
2. Cisco NX-OS は、常に最適な方を維持しながら、グループのすべてのパスを反復することによって、各グループのベスト パスを決定します。Cisco NX-OS は、各パスをそれまでの一時的なベスト パスと比較します。それまでのベスト パスよりも適切な場合は、そのパスが新しく一時的なベスト パスになり、Cisco NX-OS はグループの次のパスと比較します。
3. Cisco NX-OS は、ステップ 2 の各グループで選択されたベスト パスからなる、パス セットを形成します。Cisco NX-OS は、このパス セットでもステップ 2 と同様にそれぞれの比較を繰り返すことによって、全体としてのベスト パスを選択します。
ステップ 3:ベスト パス変更の抑制の決定
実装の次のパートでは、Cisco NX-OS が新しい最適パスを使用するのか抑制するのかを決定します。新しいベスト パスが古いパスとまったく同じ場合、ルータは引き続き既存のベスト パスを使用できます(ルータ ID が同じ場合)。Cisco NX-OS では引き続き既存のベスト パスを使用することによって、ネットワークにおけるルート変更を回避できます。
抑制機能をオフにするには、ルータ ID を比較するようにベスト パス アルゴリズムを設定します。詳細については、「ベストパス アルゴリズムの調整」を参照してください。この機能を設定すると、新しいベスト パスが常にに既存のベスト パスよりも優先されます。
次の条件が発生した場合に、ベスト パス変更を抑制できません。
• 既存のベスト パスが無効になった。
• 既存または新しいベスト パスを内部(または連合)ピアから受信したか、またはローカルに発生した(再配布などによって)。
• 同じピアからパスを受信した(パスのルータ ID が同じ)。
• パス間で重み値、ローカル プリファレンス、オリジン、またはネクストホップ アドレスに対する IGP メトリックが異なっている。
• パス間で MED が異なっている。
BGP およびユニキャスト RIB
BGP はユニキャスト RIB(ルーティング情報ベース)と通信して、ユニキャスト ルーティング テーブルに IPv4 ルートを格納します。ベスト パスの選択後、ベスト パスの変更をルーティング テーブルに反映させる必要があると BGP が判別した場合、BGP はユニキャスト RIB にルート アップデートを送信します。
BGP はユニキャスト RIB における BGP ルートの変更に関して、ルート通知を受け取ります。さらに、再配布をサポートする他のプロトコル ルートに関するルート通知を受け取ります。
BGP はネクストホップの変更に関する通知も、ユニキャスト RIB から受け取ります。BGP はこれらの通知を使用して、ネクストホップ アドレスへの到達可能性および IGP メトリックを追跡します。
ユニキャスト RIB でネクストホップ到達可能性または IGP メトリックが変更されるたびに、BGP は影響を受けるルートについて、ベスト パス再計算を開始させます。
BGP は IPv6 ユニキャスト RIB と通信し、IPv6 ルートについて、これらの動作を実行します。
BGP プレフィックス独立コンバージェンス
BGP プレフィックス独立コンバージェンス(PIC)のコア機能を導入しました。この機能を使用すると、ネットワークのコア部分で障害が発生した場合に、同じリモート ネクスト ホップを共有する BGP プレフィックス宛てのトラフィックの、高速コンバージェンスが可能になります。純粋な IP トラフィックは、この機能の利点を活用できます。デフォルトでイネーブルであり、ディセーブルにすることはできません。
BGP の仮想化
BGP は、仮想ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスをサポートします。
BGP に関する注意事項および制限事項
BGP 設定時の注意事項および制約事項は、次のとおりです。
• ダイナミック AS 番号プレフィックス ピア設定は、BGP テンプレートから継承した個々の AS 番号の設定よりも優先します。
• AS 連合でプレフィックス ピアにダイナミック AS 番号を設定した場合、BGP はローカル連合の AS 番号のみでセッションを確立します。
• ダイナミック AS 番号プレフィックス ピアで作成された BGP セッションは、設定済みの eBGP マルチホップ存続可能時間(TTL)値や直接接続ピアに対するディセーブル済みのチェックを無視します。
• ルータ ID の自動変更およびセッション フラップを避けるために、BGP 用のルータ ID を設定します。
• ピアごとに最大プレフィックス設定オプションを使用し、受信するルート数および使用するシステム リソース数を制限してください。
• update-source を設定し、BGP/eBGP マルチホップ セッションでセッションを確立します。
• 再配布を設定する場合は、BGP ポリシーを指定します。
• VRF 内で BGP ルータ ID を定義します。
• キープアライブおよびホールド タイマーの値を小さくすると、BGP セッション フラップが発生する可能性があります。
• すべての iBGP および eBGP セッションの BGP の最小ルート アドバタイズメント インターバル(MRAI)値はゼロであり、設定できません。
• VRF を設定する場合は、Advanced Services ライセンスをインストールし、所定の VRF を開始してください(「レイヤ 3 仮想化の設定」を参照)。
ベーシック BGP の設定
ベーシック BGP を設定するには、BGP を有効にして、BGP ピアを設定する必要があります。ベーシック BGP ネットワークの設定は、いくつかの必須作業と多数の任意の作業からなります。BGP ルーティング プロセスおよび BGP ピアの設定は必須です。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「BGP の有効化」
• 「BGP インスタンスの作成」
• 「BGP インスタンスの再起動」
• 「BGP のシャットダウン」
• 「BGP ピアの設定」
• 「プレフィックス ピアのダイナミック AS 番号の設定」
• 「BGP 情報の消去」
(注) Cisco IOS の CLI に慣れている場合、この機能に対応する Cisco NX-OS コマンドは通常使用する Cisco IOS コマンドと異なる場合があるので注意してください。
BGP の有効化
BGP を設定する前に、BGP をイネーブルにする必要があります。
手順の概要
1. configure terminal
2. feature bgp
3. (任意)show feature
4. (任意) copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
feature bgp 例: switch(config)# feature bgp |
BGP をイネーブルにします。 |
ステップ 3 |
show feature 例: switch(config)# show feature |
(任意)イネーブルおよびディセーブルにされた機能を表示します。 |
ステップ 4 |
copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
BGP をディセーブルにして、関連するすべての設定を削除する場合は、 no feature bgp コマンドを使用します。
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no feature bgp 例: switch(config)# no feature bgp |
BGP をディセーブルにして、関連するすべての設定を削除します。 |
BGP インスタンスの作成
BGP インスタンスを作成し、BGP インスタンスにルータ ID を割り当てることができます。詳細については、「BGP ルータ ID」を参照してください。
はじめる前に
BGP をイネーブルにします(「BGP の有効化」を参照)。
BGP はルータ ID(設定済みループバック アドレスなど)を取得できなければなりません。
手順の概要
1. configure terminal
2. router bgp autonomous-system-number
3. (任意) router-id ip-address
4. (任意) address-family { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 } { unicast | multicast }
5. (任意) network ip-prefix [ route-map map-name ]
6. (任意)show bgp all
7. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router bgp autonomous-system-number 例: switch(config)# router bgp 64496 switch(config-router)# |
BGP をイネーブルにして、ローカル BGP スピーカに AS 番号を割り当てます。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 |
ステップ 3 |
router-id ip-address 例: switch(config-router)# router-id 192.0.2.255 |
(任意)BGP ルータ ID を設定します。この IP アドレスによって、この BGP スピーカを特定します。 |
ステップ 4 |
address-family { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 }{ unicast | multicast } 例: switch(config-router)# address-family ipv4 unicast switch(config-router-af)# |
(任意)IP または VPN アドレス ファミリに対応するグローバル アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
network ip-prefix [ route-map map-name ] 例 : switch(config-router-af)# network 192.0.2.0 |
(任意)この自律システムにローカルとしてネットワークを指定し、BGP ルーティング テーブルに追加します。 エクステリア プロトコルの場合、network コマンドでアドバタイズするネットワークを制御します。内部プロトコルは network コマンドを使用して、アップデートの送信先を判断します。 |
ステップ 6 |
show bgp all 例 : switch(config-router-af)# show bgp all |
(任意)すべての BGP アドレス ファミリに関する情報を表示します。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-router-af)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
BGP プロセスおよび関連するすべての設定を削除するには、 no router bgp コマンドを使用します。
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no router bgp autonomous-system-number 例: switch(config)# no router bgp 201 |
BGP プロセスおよび関連する設定を削除します。 |
次に、IPv4 ユニキャスト アドレス ファミリを指定して BGP をイネーブルに設定し、アドバタイズするネットワークを 1 つ追加する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# router bgp 64496
switch(config-router)# address-family ipv4 unicast
switch(config-router-af)# network 192.0.2.0
switch(config-router-af)# copy running-config startup-config
BGP インスタンスの再起動
BGP インスタンスを再起動し、そのインスタンスのすべてのピア セッションをクリアできます。
BGP インスタンスを再起動し、関連付けられたすべてのピアを削除するには、次のコマンドを使用します。
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restart bgp instance-tag 例: switch(config)# restart bgp 201 |
BGP インスタンスを再起動し、すべてのピアリング セッションをリセットまたは再確立します。 |
BGP のシャットダウン
設定を維持しながら、BGP をシャット ダウンして BGP を正常にディセーブルにできます。
BGP をシャットダウンするには、ルータ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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shutdown 例: switch(config-router)# shutdown |
BGP を正常にシャットダウンします。 |
BGP ピアの設定
BGP プロセス内で BGP ピアを設定できます。BGP ピアごとに、関連付けられたキープアライブ タイマーとホールド タイマーがあります。これらのタイマーは、グローバルに設定することも、BGP ピアごとに設定することもできます。ピア設定はグローバル設定を上書きします。
(注) ピアごとに、ネイバー コンフィギュレーション モードでアドレス ファミリを設定する必要があります。
手順の概要
1. configure terminal
2. router bgp autonomous-system-number
3. neighbor { ip-address | ipv6-address } remote-as as-number
4. (任意) description text
5. (任意) timers keepalive-time hold-time
6. (任意)shutdown
7. address-family { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6} { unicast | multicast }
8. (任意)weight value
9. (任意)show bgp { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 } { unicast | multicast } neighbors
10. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router bgp autonomous-system-number 例: switch(config)# router bgp 64496 switch(config-router)# |
BGP をイネーブルにして、ローカル BGP スピーカに AS 番号を割り当てます。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 |
ステップ 3 |
neighbor { ip-address | ipv6-address } remote-as as-number 例: switch(config-router)# neighbor 209.165.201.1 remote-as 64497 switch(config-router-neighbor)# |
リモート BGP ピアの IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスおよび AS 番号を設定します。 ip-address の形式は x.x.x.x です。 ipv6-address の形式は A:B::C:D です。 |
ステップ 4 |
description text 例: switch(config-router-neighbor)# description Peer Router B switch(config-router-neighbor)# |
(任意)ネイバーの説明を追加します。最大 80 文字の英数字ストリングを使用できます。 |
ステップ 5 |
timers keepalive-time hold-time 例: switch(config-router-neighbor )# timers 30 90 |
(任意)ネイバーのキープアライブおよびホールド タイムを表す BGP タイマー値を追加します。指定できる範囲は 0 ~ 3600 秒です。デフォルトは、キープアライブ タイムで 60 秒、ホールド タイムで 180 秒です。 |
ステップ 6 |
shutdown 例: switch(config-router-neighbor)# shutdown |
(任意)。この BGP ネイバーを管理目的でシャットダウンします。このコマンドによって、BGP ネイバー セッションの自動通知およびセッション リセットが開始されます。 |
ステップ 7 |
address-family { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 }{ unicast | multicast } 例: switch(config-router-neighbor)# address-family ipv4 unicast switch(config-router-neighbor-af)# |
ユニキャスト IPv4 アドレス ファミリに対応するネイバー アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 8 |
weight value 例 : switch(config-router-neighbor-af)# weight 100 |
(任意)このネイバーからのルートのデフォルトの重みを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 65535 です。 このネイバーから学習したすべてのルートに、まず重みが割り当てられます。特定のネットワークへのルートが複数ある場合、最大の重みを持つルートが優先ルートとして選ばれます。 set weight route-map コマンドで割り当てられた重みは、このコマンドで割り当てられた重みを上書きします。 BGP ピア ポリシー テンプレートを指定した場合、テンプレートのメンバーすべてが、このコマンドで設定された特性を継承します。 |
ステップ 9 |
show bgp { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 }{ unicast | multicast } neighbors 例 : switch(config-router-neighbor-af)# show bgp ipv4 unicast neighbors |
(任意)BGP ピアの情報を表示します。 |
ステップ 10 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-router-neighbor-af) copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
次に、BGP ピアを設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# router bgp 64496
switch(config-router)# neighbor 192.0.2.1 remote-as 64497
switch(config-router-neighbor)# description Peer Router B
switch(config-router-neighbor)# address-family ipv4 unicast
switch(config-router-neighbor-af)# weight 100
switch(config-router-neighbor-af)# copy running-config startup-config
プレフィックス ピアのダイナミック AS 番号の設定
BGP プロセス内で複数の BGP ピアを設定できます。BGP セッションの確立をルート マップの単一の AS 番号または複数の AS 番号に制限できます。
プレフィックス ピアのダイナミック AS 番号を使用して設定された BGP セッションでは、 ebgp-multihop コマンドおよび disable-connected-check コマンドを無視します。
ルート マップの AS 番号のリストを変更できますが、ルート マップ名を変更するには no neighbor コマンドを使用する必要があります。設定されたルート マップの AS 番号に変更を加えた場合、新しいセッションのみに影響します。
手順の概要
1. configure terminal
2. router bgp autonomous-system-number
3. neighbor prefix remote-as route-map map-name
4. (任意)show bgp { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 } { unicast | multicast } neighbors
5. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router bgp autonomous-system-number 例: switch(config)# router bgp 64496 switch(config-router)# |
BGP をイネーブルにして、ローカル BGP スピーカに AS 番号を割り当てます。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 |
ステップ 3 |
neighbor prefix remote-as route-map map-name 例: switch(config-router)# neighbor 192.0.2.0/8 remote-as routemap BGPPeers switch(config-router-neighbor)# |
IPv4 プレフィックスまたは IPv6 プレフィックス、およびリモート BGP ピアの受け付けられた AS 番号のリストのルート マップを設定します。IPv4 の場合の prefix の形式は「x.x.x.x/長さ」です。長さの範囲は 1 ~ 32 です。IPv6 の場合の prefix の形式は「A:B::C:D/長さ」です。長さの範囲は 1 ~ 128 です。 map-name には最大 63 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
ステップ 4 |
show bgp { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 }{ unicast | multicast } neighbors 例 : switch(config-router-neighbor-af)# show bgp ipv4 unicast neighbors |
(任意)BGP ピアの情報を表示します。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-router-neighbor-af)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
次に、プレフィックス ピアのダイナミック AS 番号を設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# route-map BGPPeers
switch(config-route-map)# match as-number 64496, 64501-64510
switch(config-route-map)# match as-number as-path-list List1, List2
switch(config-route-map)# exit
switch(config)# router bgp 64496
switch(config-router)# neighbor 192.0.2.0/8 remote-as route-map BGPPeers
switch(config-router-neighbor)# description Peer Router B
switch(config-router-neighbor)# address-family ipv4 unicast
switch(config-router-neighbor-af)# copy running-config startup-config
ルート マップについては、「Route Policy Manager の設定」を参照してください。
BGP 情報の消去
BGP 情報をクリアするには、次のコマンドを使用します。
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clear bgp all { neighbor | * | as-number | peer-template name | prefix } [ vrf vrf-name ] |
すべてのアドレス ファミリから 1 つ以上のネイバーをクリアします。 * は、すべてのアドレス ファミリのすべてのネイバーをクリアします。引数は次のとおりです。 • neighbor :ネイバーの IPv4 または IPv6 アドレス。 • as-number :自律システム番号。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 • name :ピア テンプレート名。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 • prefix :IPv4 または IPv6 プレフィックス。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |
clear bgp all dampening [ vrf vrf-name ] |
すべてのアドレス ファミリのルート フラップ ダンプニング ネットワークをクリアします。 vrf-name には最大 64 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
clear bgp all flap-statistics [ vrf vrf-name ] |
すべてのアドレス ファミリのルート フラップ統計情報をクリアします。 vrf-name には最大 64 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
clear bgp { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 } { unicast | multicast } dampening [ vrf vrf-name ] |
選択したアドレス ファミリのルート フラップ ダンプニング ネットワークをクリアします。 vrf-name には最大 64 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
clear bgp { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 } { unicast | multicast } flap-statistics [ vrf vrf-name ] |
選択したアドレス ファミリのルート フラップ統計情報をクリアします。 vrf-name には最大 64 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
clear bgp { ipv4 | ipv6 | vpnv4 | vpnv6 } { unicast | multicast } { neighbor | * | as-number | peer-template name | prefix } [ vrf vrf-name ] |
選択したアドレス ファミリから 1 つ以上のネイバーをクリアします。 * は、アドレス ファミリのすべてのネイバーをクリアします。引数は次のとおりです。 • neighbor :ネイバーの IPv4 または IPv6 アドレス。 • as-number :自律システム番号。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 • name :ピア テンプレート名。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 • prefix :IPv4 または IPv6 プレフィックス。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |
clear ip bgp { ip { unicast | multicast }} { neighbor | * | as-number | peer-template name | prefix } [ vrf vrf-name ] |
1 つ以上のネイバーをクリアします。 * は、アドレス ファミリのすべてのネイバーをクリアします。引数は次のとおりです。 • neighbor :ネイバーの IPv4 または IPv6 アドレス。 • as-number :自律システム番号。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 • name :ピア テンプレート名。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 • prefix :IPv4 または IPv6 プレフィックス。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |
clear ip bgp dampening [ ip-neighbor | ip-prefix ] [ vrf vrf-name ] |
1 つ以上のネットワークのルート フラップ ダンプニングをクリアします。引数は次のとおりです。 • ip-neighbor :ネイバーの IPv4 アドレス。 • ip-prefix :IPv4。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |
clear ip bgp flap-statistics [ ip-neighbor | ip-prefix ] [ vrf vrf-name ] |
1 つ以上のネットワークのルート フラップ統計情報をクリアします。引数は次のとおりです。 • ip-neighbor :ネイバーの IPv4 アドレス。 • ip-prefix :IPv4。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |
clear ip mbgp { ip { unicast | multicast }} { neighbor | * | as-number | peer-template name | prefix } [ vrf vrf-name ] |
1 つ以上のネイバーをクリアします。 * は、アドレス ファミリのすべてのネイバーをクリアします。引数は次のとおりです。 • neighbor :ネイバーの IPv4 または IPv6 アドレス。 • as-number :自律システム番号。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 • name :ピア テンプレート名。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 • prefix :IPv4 または IPv6 プレフィックス。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |
clear ip mbgp dampening [ ip-neighbor | ip-prefix ] [ vrf vrf-name ] |
1 つ以上のネットワークのルート フラップ ダンプニングをクリアします。引数は次のとおりです。 • ip-neighbor :ネイバーの IPv4 アドレス。 • ip-prefix :IPv4。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |
clear ip mbgp flap-statistics [ ip-neighbor | ip-prefix ] [ vrf vrf-name ] |
1 つ以上のネットワークのルート フラップ統計情報をクリアします。引数は次のとおりです。 • ip-neighbor :ネイバーの IPv4 アドレス。 • ip-prefix :IPv4。そのプレフィックス内のすべてのネイバーがクリアされます。 • vrf-name :VRF 名。その VRF 内のすべてのネイバーがクリアされます。名称は 64 文字以内の英数字のストリング(大文字と小文字を区別)で指定します。 |