この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
show hardware コマンドを使用して、スイッチ シャーシに取り付けたスイッチ ハードウェアおよびハードウェア モジュールに関する情報を表示できます。
show inventory コマンドを使用し、製品 ID、シリアル番号、バージョン ID などの現場交換可能ユニット(FRU)に関する情報を表示できます。
show sprom backplane コマンドを使用して、スイッチのシリアル番号を含むバックプレーンの情報を表示できます。
(注) |
次の例は、バックプレーン SPROM の第 1 インスタンスの内容を表示します。 |
show environment コマンドを使用し、環境関連のスイッチの情報をすべて表示できます。
show module コマンドを使用してスイッチ シャーシに取り付けたモジュールに関する情報を表示できます。 この情報には、モジュール タイプ、ブートアップ ステータス、MAC アドレス、シリアル番号、ソフトウェア バージョン、ハードウェア バージョンが含まれます。 このコマンドを次のように使用して、取り付けられているモジュールまたは特定のモジュールに関する情報を表示できます。
すべてのモジュールに関する情報の場合は、show module コマンドを使用します。
特定のスーパーバイザ、システム コントローラ、I/O モジュール、またはファブリック モジュールに関する情報の場合は、show module slot_number コマンドを使用してスロット番号を指定します。
(注) |
指定するスロットを判別するには、show inventory コマンドを使用します。 |
次の表に、show module コマンドで表示されるモジュールのステータスについて説明します。
I/O モジュールの状態 | 説明 |
---|---|
powered up |
ハードウェアの電源が入っています。 ハードウェアの電源が入ると、ソフトウェアはブートを始めます。 |
testing |
モジュールはスーパーバイザ モジュールとの接続を確立し、ブート診断を実行しています。 |
initializing |
この診断が正常に完了し、設定がダウンロードされています。 |
failure |
スイッチは初期化中にモジュールの障害を検出しました。スイッチはモジュールの電源の再投入を 3 回自動的に試します。 3 回の試行後、モジュールの電源はダウンします。 |
ok |
スイッチを設定できます。 |
power-denied |
スイッチは I/O モジュールの電源を投入するための電力が不足していることを検出しています。 |
active |
このモジュールはアクティブなスーパーバイザ モジュールまたはシステム コントローラ モジュールであり、スイッチを設定できます。 |
HA-standby |
HA スイッチオーバー メカニズムが、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールでイネーブルです。 |
standby |
スイッチオーバー メカニズムが、スタンバイ状態のシステム コントローラ モジュールでイネーブルです。 |
取り付けたすべてのモジュールまたはスロット番号で指定したモジュールに関する情報を表示するには、show module [slot_number] コマンドを使用します。
次の例に、シャーシに搭載されたすべてのモジュールに関する情報を表示する方法を示します。
(注) |
次の例に、シャーシの特定のスロット(スロット 4)にあるモジュールに関する情報を表示する方法を示します。 |
switch# show module 4 Mod Ports Module-Type Model Status --- ----- ----------------------------------- ------------------ ---------- 4 36 36p 40G Ethernet Module N9k-X9636PQ ok Mod Sw Hw --- -------------- ------ 4 6.1(4.11) 0.1010 Mod MAC-Address(es) Serial-Num --- -------------------------------------- ---------- 4 00-22-bd-f8-2a-83 to 00-22-bd-f8-2a-b6 SAL17257AHD switch#
show environment temperature コマンドを使用し、モジュール温度センサーの温度を表示できます。 システム コントローラ、スーパーバイザ、I/O、およびファブリックの各モジュールには、2 個のしきい値を持つ温度センサーがあります。
マイナーしきい値:マイナーしきい値を超えると、マイナー アラームが発生し、4 つのすべてのセンサーで次の処理が行われます。
メジャーしきい値:メジャーしきい値を超えると、メジャー アラームが発生し、次の処理が行われます。
センサー 1、3、4(空気吹き出し口センサーおよびオンボード センサー)に対しては、次の処理が行われます。
センサー 2(吸気口センサー)に対しては、次の処理が行われます。
スイッチング モジュールでしきい値を超えた場合は、そのモジュールだけがシャットダウンします。
HA-standby または standby が存在するアクティブなスーパーバイザ モジュールでしきい値を超えた場合は、そのスーパーバイザ モジュールだけがシャットダウンし、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールが引き継ぎます。
スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールがスイッチに存在しない場合は、温度を下げるために最大 2 分間待機します。 このインターバル中はソフトウェアが 5 秒ごとに温度を監視し、設定に従ってシステム メッセージを送信しつづけます。
ヒント |
デュアル スーパーバイザ モジュールを取り付けることを推奨します。 デュアル スーパーバイザ モジュールでないスイッチを使用している場合は、1 つでもファンが動作しなくなったら、ファン モジュールをただちに交換することを推奨します。 |
(注) |
-127 のしきい値は、しきい値が設定されていないか、適用できないことを示します。 |
電源投入されたモジュールごとの温度値を表示するには、show environment temperature コマンドを使用します。
switch# show environment temperature Temperature: -------------------------------------------------------------------- Module Sensor MajorThresh MinorThres CurTemp Status (Celsius) (Celsius) (Celsius) -------------------------------------------------------------------- 4 CPU 105 95 32 Ok 4 TD2-1 105 95 41 Ok 4 TD2-2 105 95 41 Ok 4 TD2-3 105 95 41 Ok 4 VRM-1 110 100 41 Ok 4 VRM-2 110 100 45 Ok 4 VRM-3 110 100 40 Ok 22 CPU 105 95 34 Ok 22 TD2-1 105 95 45 Ok 22 TD2-2 105 95 41 Ok 22 VRM-1 110 100 49 Ok 22 VRM-2 110 100 47 Ok 27 OUTLET 75 55 29 Ok 27 INLET 60 42 20 Ok 27 CPU 90 80 27 Ok 28 OUTLET 75 55 27 Ok 28 INLET 60 42 22 Ok 28 CPU 90 80 33 Ok 29 CPU 105 95 40 Ok 30 CPU 105 95 34 Ok switch#
attach module slot_number コマンドを使用し、任意のモジュールに接続できます。 モジュールのプロンプトが表示されたら、モジュール固有のコマンドを EXEC モードで使用してモジュールの詳細を取得できます。
attach module コマンドを使用してスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールの情報を表示することもできますが、このコマンドを使用してスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールを設定することはできません。
(注) |
モジュールが差し込まれているスロットを確認するには、show inventory コマンドを使用します。 |
特定のモジュールに直接アクセスするには、attach module slot_number コマンドを使用します。
次の例に、スロット 28 のスーパーバイザに接続する方法を示します。
switch# attach module 28 Attaching to module 28 ... To exit type 'exit', to abort type '$.' Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software TAC support: http://www.cisco.com/tac Copyright (c) 2002-2013, Cisco Systems, Inc. All rights reserved. The copyrights to certain works contained in this software are owned by other third parties and used and distributed under license. Certain components of this software are licensed under the GNU General Public License (GPL) version 2.0 or the GNU Lesser General Public License (LGPL) Version 2.1. A copy of each such license is available at http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php switch(standby)#
(注) |
モジュール固有のプロンプトを終了するには、exit コマンドを使用します。 |
ヒント |
コンソール端末からスイッチにアクセスしていない場合は、このコマンドがスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールにアクセスする唯一の方法です。 |
新しい設定を不揮発性ストレージに保存するには、EXEC モードから copy running-config startup-config コマンドを使用します。 このコマンドを入力すると、実行中および起動時の設定が同一の内容になります。
次の表に、モジュールの設定が保存されるか、失われるさまざまなシナリオを示します。
シナリオ |
結果 |
---|---|
特定のスイッチング モジュールを取り外し、copy running-config startup-config コマンドを再使用。 |
設定したモジュール情報は失われる。 |
特定のスイッチング モジュールを取り外して同一のスイッチング モジュールを交換してから、copy running-config startup-config コマンドを再入力。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
特定のスイッチング モジュールを取り外して同じタイプのスイッチング モジュールで交換し、reload module slot_number コマンドを入力。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
reload module slot_number コマンドの入力時に特定のスイッチング モジュールをリロード。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
poweroff module コマンドまたは no poweroff module コマンドを使用して、シャーシでのスロット番号でモジュールを指定することにより、モジュールのシャット ダウンまたは電源投入が可能です。
(注) |
モジュールのスロット番号を判別するには、show inventory コマンドを使用します。 |
EXEC モードで purge module コマンドを使用して、動作していないシステム コントローラ、I/O、またはファブリック スロット(スロット 1 ~ 30)の実行コンフィギュレーションをクリアできます。
(注) |
このコマンドは、スーパーバイザ スロットまたはモジュールの電源が現在投入されている I/O スロットでは動作しません。 |
指定の I/O スロットの実行コンフィギュレーションをクリアするには purge module slot_number runnning-config コマンドを使用します。
switch# purge module 4 running-config
システム コントローラ、I/O、またはファブリックのスロットが空であるか、スロットに設置されているモジュールの電源が切断されていることを確認します。
たとえば、スイッチ A のスロット 3 に I/O モジュールがある IP ストレージ設定を作成するとします。 このモジュールは、IP アドレスを使用します。 この I/O モジュールは取り外してスイッチ B に移動することにしたので IP アドレスが必要なくなったとします。 この未使用 IP アドレスを設定しようとすると、設定の続行を阻止するエラー メッセージが表示されます。 この場合は purge module 3 running-config コマンドを入力して、スイッチ A の古い設定をクリアしてから、IP アドレスを使用する必要があります。
スイッチ全体の電力使用状況を表示するには、show environment power コマンドを使用します。 このコマンドでは、スイッチに取り付けられているモジュールの電力消費量が示されます。
(注) |
スーパーバイザ モジュールが 1 つしか存在しないか、両方とも存在するかに関係なく、両方のスーパーバイザ モジュールの電力消費量が保存されます。 |
スイッチの電力消費量情報を表示するには、show environment power コマンドを使用します。
reload module slot_number コマンドを使用し、シャーシのスロット番号でモジュールを指定してモジュールをリセットできます。
注意 |
モジュールをリロードすると、モジュールを通過するトラフィックが中断されます。 |
(注) |
モジュールが差し込まれているスロットを確認するには、show inventory コマンドを使用します。 |
オプションを指定せずに reload コマンドを使用してスイッチをリブートまたはリロードできます。
(注) |
reload コマンドを使用する必要がある場合は、あらかじめ copy running-config startup-config コマンドを使用して実行コンフィギュレーションを保存してください。 |
スイッチには、1 つまたは 2 つのスーパーバイザ モジュールが含まれています。
スイッチに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合、片方のスーパーバイザ モジュールは、他方がスタンバイ モードになっている間、自動的にアクティブになります。 アクティブなスーパーバイザ モジュールがダウンするか、交換するために接続解除されると、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールが自動的にアクティブになります。 搭載された 2 つのスーパーバイザ モジュールの 1 つを別のモジュールと交換する必要がある場合、運用を中断する必要はありません。 他のスーパーバイザ モジュールを交換する間、交換しないスーパーバイザはアクティブ スーパーバイザとなり、キックスタート コンフィギュレーションが維持されます。 スイッチのスーパーバイザが 1 個のみの場合は、運用中に空きスーパーバイザ スロットに新しいスーパーバイザを取り付け、取り付け後にこのスーパーバイザをアクティブにできます。
スーパーバイザ モジュールの電源はスイッチで自動的に入り、スーパーバイザ モジュールは起動されます。
スーパーバイザで使用する用語については次の表を参照してください。
モジュールの用語 |
使用状況 |
説明 |
---|---|---|
module-27 および module-28 |
Fixed |
|
sup-1 および sup-2 |
Fixed |
|
sup-active および sup-standby |
Relative |
|
sup-local および sup-remote |
Relative |
アクティブ スーパーバイザ モジュールにログインした場合は、次の処理が適用されます。 スタンバイ スーパーバイザ モジュールにログインした場合は、次の処理が適用されます。 |
スイッチでは、スロット 1 ~ 16 で次の I/O モジュールをサポートしています。
48 ポート 1/10 ギガビット SFP+ および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9464PX)
48 ポート 1/10-GBASE-T および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9464TX)
48 ポート 1/10-GBASE-T および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9564TX)
48 ポート 1/10 ギガビット SFP+ および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9564PX)
36 ポート 40 ギガビット QSFP+ アグリゲーション(ノンブロッキング)I/O モジュール(N9K-X9636PQ)
36 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9536PQ)
32 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9432PQ)
(注) |
スロットには LC 1 ~ LC 16 というラベルが付いています。 |
コンソール ポートからモジュールにアクセスすることにより、I/O モジュールのブートアップの問題を解決できます。 このアクションは、他の Cisco NX-OS コマンドを使用する場合には終了する必要のある、コンソール モードを確立します。
I/O モジュールのコンソール ポートに接続するには、attach console module コマンドを使用して、作業対象のモジュールを指定します。
特定の I/O モジュールにコンソールを接続するには attach console module slot_number コマンドを使用します。
switch# attach console module 3 connected Escape character is `~,' (tilde comma]
(注) |
コンソール モードを終了するには、~, コマンドを入力します。 |
ファン トレイ スロット | ファブリック モジュール スロット数 |
---|---|
41(FAN 1 のラベルが付いています) |
21(FM 1 のラベルが付いています) |
22(FM 2 のラベルが付いています) |
|
42(FAN 2 のラベルが付いています) |
23(FM 3 のラベルが付いています) |
24(FM 4 のラベルが付いています) |
|
43(FAN 3 のラベルが付いています) |
25(FM 5 のラベルが付いています) |
26(FM 6 のラベルが付いています) |
スイッチには、3 ~ 6 個のファブリック モジュールを取り付けることを推奨します。 各ファン トレイに電源が投入されるようにするため、次の表に示すスロットにファブリック モジュールが取り付けられており、設計どおりのエアーフローを維持するためにその他のスロットにはブランク フィラー モジュールが取り付けられていることを確認してください。
取り付けるファブリック モジュールの数 | ファブリック モジュールを取り付けるスロット |
---|---|
1 |
— |
2 |
— |
3 |
22、24、および 26(FM 2、FM 4、および FM 6 のラベルが付いています) |
4 |
22、23、24、および 26(FM 2、FM 3、FM 4、および FM 6 のラベルが付いています) |
5 |
21、22、23、24、および 26(FM 1、FM 2、FM 3、FM 4、および FM 6 のラベルが付いています) または 22、23、24、25、および 26(FM 2、FM3、FM4、 FM 5、および FM 6 のラベルが付いています) |
6 |
21、22、23、24、25、および 26(FM 1、FM 2、FM 3、FM 4、FM 5、および FM 6 FM のラベルが付いています) |
次の電源モードのいずれかを設定して、取り付けた各電源装置から供給される電力を複合利用したり(電源の冗長化なし)、電源ロスが発生した際の電源の冗長性を備えたりできます。
このモードは、すべての電源モジュールの複合電源をスイッチ動作用のアクティブな電源に割り当てます。 このモードは、停電または電源モジュールの障害が発生した場合に、電源の冗長性のための予備電力を割り当てません。
このモードは、使用可能な電源モジュールが故障した場合に備えて、予備電源モジュールとして 1 台の電源モジュールを割り当てます。 残りの電源モジュールが使用可能電力に割り当てられます。 予備電源モジュールは、使用可能電力に使用される各電源モジュールと少なくとも同じ能力が要求されます。
たとえば、スイッチが 2.0 kW の使用可能電力を必要とし、それぞれが 3 kW を出力する 2 台の電源モジュールがスイッチに搭載されている場合、いずれか 1 台の電源モジュールが 3.0 kW の使用可能電力を供給し、1 台の電源モジュールが、別の電源モジュールが故障した場合に 3.0 kW の予備電力を供給します。
このモードは、電力の半分を使用可能電力に、残りの半分を予備電力に割り当てます。 アクティブな電源に使用する電源が故障した場合、予備電力に使用される他の電源がスイッチに給電できるように、アクティブと予備の電源用に異なる電源を使用する必要があります。
たとえば、スイッチが 4.0 kW の電力を必要とし、それぞれが 3 kW を出力する 4 台の電源モジュールがスイッチに搭載されているとします。 2 つの電力グリッドが存在する場合、グリッド A を使用して、スイッチに使用可能電力を供給する 2 台の 3 kW 電源モジュールに給電し、グリッド B を使用して、グリッド A が故障した場合に予備電力を供給する他の 2 台の 3 kW 電源モジュールに給電します。
使用可能電力量と予備電力量は、指定する電源の冗長性モードと、スイッチに取り付けられている電源モジュールの数によって決まります。 各冗長性モードで、次のことを考慮してください。
使用可能電力は、取り付けられているすべての電源モジュールによる出力の複合と等しくなります。 予備電力はありません。 このモードは、power redundancy-mode combined コマンドを使用してアクティブにします。
たとえば、スイッチの所要電力が 5.2 kW で、スイッチに 220 V 入力、3.0 kW 出力の 3 kW 電源モジュール 1 個が搭載されている場合は、次の電源プランニングのシナリオを考慮してください。
シナリオ 1:追加された電源モジュールなし
電源装置を追加しない場合、使用可能電力(3.0 kW)は、スイッチの所要電力 5.2 kW に対して不十分であるため、スイッチでは、スーパーバイザ モジュール、システム コントローラ、ファン トレイ、および少なくとも 1 台のファブリック モジュールに電力を供給してから、残りの使用可能電力でサポートできるだけのファブリックと I/O モジュールに電力を供給します(1 つ以上のファブリックまたは I/O モジュールに電力が供給されない場合あり)。
シナリオ 2:追加の 3 kW 電源モジュールの取り付け
3.0 kW を出力できる追加の 3 kW 電源装置を取り付けた場合、使用可能電力は 6.0 kW になります。 使用可能電力量が増えてスイッチの所要電力である 5.2 kW を超えているため、スイッチ内のすべてのモジュールおよびファン トレイに給電できます。
次の表に、各シナリオの結果を示します。
シナリオ | 所要電力 | 電源モジュール 1 出力 | 電源モジュール 2 出力 | 利用可能な電力 | 予備電力 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 |
5.2 kW |
3.0 kW |
— |
3.0 kW |
— |
使用可能電力がスイッチの所要電力未満であるため、スイッチ全体に給電できません(I/O モジュールの一部は起動できません)。 |
2 |
5.2 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
6.0 kW |
— |
使用可能電力がスイッチの所要電力を超えているため、スイッチ全体に給電できます。 |
故障した他の任意の電源モジュールを引き継ぐことができるように、最大電力を出力する電源モジュールが予備電力となり、取り付けられている他のすべての電源モジュールが使用可能電力を提供します。 この電源モードは、power redundancy-mode ps-redundant コマンドを使用してアクティブにします。
たとえば、スイッチの所要電力が 5.2 kW で、スイッチにそれぞれ 3.0 kW を出力する 3.0 kW 電源モジュール 2 個が搭載されている場合は、次の電源プランニングのシナリオを考慮してください。
シナリオ 1:追加された電源モジュールなし
1 個の 3 kW 電源モジュールが予備電力を提供し、同じく 3.0 kW を出力するもう 1 個の 3 kW 電源モジュールが使用可能電力を提供します。 使用可能電力(3.0 kW)はスイッチ要件の 5.2 kW を満たしていないため、スイッチでは、一部の I/O モジュール以外に給電します。
シナリオ 2:3 kW 電源モジュール 1 個の追加
1 個の 3 kW 電源モジュールが 3.0 kW を出力して予備電力を提供します。他の 2 個の 3 kW 電源モジュールがそれぞれ 3.0 kW を出力してスイッチの要件(5.2 kW)を満たす十分な量の電力(6.0 kW)を提供します。これによりスイッチ全体に電力が供給されます。
次の表に、各シナリオの結果を示します。
シナリオ | 所要電力 | 電源モジュール用の出力(kW) | 利用可能な電力 | 予備電力 | 結果 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | |||||
1 |
5.2 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
— |
3.0 kW |
3.0 kW |
使用可能電力がスイッチの所要電力未満であるため、スイッチ全体に給電できません(I/O モジュールの 1 つまたは 2 つは起動できません)。 |
2 |
5.2 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
6.0 kW |
3.0 kW |
使用可能電力がスイッチの所要電力を超えているため、スイッチ全体に給電できます。 |
3 kW 電源モジュールの半数は、1 個の電源モジュール(グリッド)に接続し、残りの半数は別の電源に接続します。 使用可能電力が 1 つの電源で供給され、予備電力が別の電源によって供給されます。 使用可能電力を提供する電源が故障した場合、スイッチでは、予備電力を使用して必要な電力を提供します。 この電源モードは、power redundancy-mode insrc_redundant コマンドを使用してアクティブにします。
たとえば、スイッチの所要電力が 5.2 kW で、スイッチに 3 kW を出力する電源モジュール 2 個が搭載されている場合は、次の電源プランニングのシナリオを考慮してください。
シナリオ 1:追加された電源モジュールなし
使用可能電力は 3.0 kW(1 個の 3 kW 電源モジュールからの出力)、予備電力は 3.0 kW(別の電源モジュールからの出力)です。 使用可能電力(3.0 kW)はスイッチの要件(5.2 kW)を満たさないため、大部分のモジュールの電源は投入されますが、一部の I/O モジュールには電源を投入できません。
シナリオ 2:3 kW 電源モジュール 2 個の追加
使用可能電力は 6.0 kW(グリッド A にある 2 個の 3 kW 電源モジュールによる出力)、予備電力は 6.0 kW(グリッド B にある他の 2 個の電源モジュールによる出力)です。 使用可能電力(6.0 kW)はスイッチの所要電力(5.2 kW)を超えているため、スイッチ全体に電源投入できます。
次の表に、各シナリオの結果を示します。
シナリオ | 所要電力 | 電源モジュール用の出力 | 利用可能な電力 | 予備電力 | 結果 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||||
1 |
5.2 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
— |
— |
3.0 kW |
3.0 kW |
使用可能電力(3.0 kW)はスイッチの所要電力(5.2 kW)未満であるため、大部分のスイッチに電源を投入できる一方で、1 つ以上の I/O モジュールに電源を投入できません。 |
2 |
5.2 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
3.0 kW |
6.0 kW |
6.0 kW |
使用可能電力(6.0 kW)はスイッチの所要電力(5.2 kW)を超えているため、スイッチ全体に電源投入できます。 |
power redundancy-mode コマンドを使用して電力供給モードを設定できます。
(注) |
現在の電力供給設定を表示するには、show environment power コマンドを使用します。 |
ファン トレイは、スイッチに冷却するためのエアーフローを提供します。 それぞれのファン トレイには複数のファンが含まれており、冗長性が提供されます。 スイッチは次の状況で機能を継続できます。
ファン トレイの 1 つ以上のファンが故障:複数のファンが故障していても、のスイッチは機能を継続できます。 トレイのファンが故障すると、モジュール内で機能しているファンが速度を上げて、故障したファンを補います。
ファン トレイを交換するために取り外す:ファン トレイは、スイッチが動作している間でも、電気的な事故を発生させずに、またはスイッチを損傷せずに、取り外して交換できるように設計されています。 スイッチは交換するファン トレイなしに 3 分間稼働可能ですが、スイッチのエアインレット温度が 86°F(30°C)未満の場合、ファン トレイの交換に 72 時間まで費やすことができます。 温度は時間の経過につれて変わる場合があるため、ファン トレイを 3 分以内に交換することをお勧めします。
一度に複数のファン トレイを取り外すと、スイッチは最大 3 分稼働した後シャットダウンします。 シャットダウンを防ぐには、一度に 1 台のファン トレイだけを取り外すようにしてください。
(注) |
ファンに障害が発生するか、ファン トレイを取り外す場合、ファンの損失を補うために残りの稼働するファンの速度が増加します。 このプロセスにより、欠落しているたファン トレイまたは故障したファン トレイを交換するまでファン トレイからのノイズが増加することがあります。 |
(注) |
実行中のシステムで故障したファン トレイを交換するときは、ファン トレイを迅速に交換してください。 |
ヒント |
ファン トレイの 1 つ以上のファンが故障すると、ファン ステータス LED が赤く点灯します。 ファンが故障した場合、すぐに修正しないと、温度アラームが発生することがあります。 |
ファンのステータスは、ソフトウェアによって継続的に監視されます。 ファンが故障した場合は、次の処理が行われます。
ファン モジュールのステータスを表示するには、ファン トレイのステータスの表示を参照してください。
(注) |
ファン トレイは、シャーシのスロット 41(FAN 1 のラベル)、42(FAN 2 のラベル)、および 43(43 のラベル)に取り付けられます。 |
show environment fan コマンドを使用して、ファン トレイのステータスを表示できます。
目次
show module コマンドを使用してスイッチ シャーシに取り付けたモジュールに関する情報を表示できます。 この情報には、モジュール タイプ、ブートアップ ステータス、MAC アドレス、シリアル番号、ソフトウェア バージョン、ハードウェア バージョンが含まれます。 このコマンドを次のように使用して、取り付けられているモジュールまたは特定のモジュールに関する情報を表示できます。
すべてのモジュールに関する情報の場合は、show module コマンドを使用します。
特定のスーパーバイザ、システム コントローラ、I/O モジュール、またはファブリック モジュールに関する情報の場合は、show module slot_number コマンドを使用してスロット番号を指定します。
(注) |
指定するスロットを判別するには、show inventory コマンドを使用します。 |
次の表に、show module コマンドで表示されるモジュールのステータスについて説明します。
I/O モジュールの状態 | 説明 |
---|---|
powered up |
ハードウェアの電源が入っています。 ハードウェアの電源が入ると、ソフトウェアはブートを始めます。 |
testing |
モジュールはスーパーバイザ モジュールとの接続を確立し、ブート診断を実行しています。 |
initializing |
この診断が正常に完了し、設定がダウンロードされています。 |
failure |
スイッチは初期化中にモジュールの障害を検出しました。スイッチはモジュールの電源の再投入を 3 回自動的に試します。 3 回の試行後、モジュールの電源はダウンします。 |
ok |
スイッチを設定できます。 |
power-denied |
スイッチは I/O モジュールの電源を投入するための電力が不足していることを検出しています。 |
active |
このモジュールはアクティブなスーパーバイザ モジュールまたはシステム コントローラ モジュールであり、スイッチを設定できます。 |
HA-standby |
HA スイッチオーバー メカニズムが、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールでイネーブルです。 |
standby |
スイッチオーバー メカニズムが、スタンバイ状態のシステム コントローラ モジュールでイネーブルです。 |
取り付けたすべてのモジュールまたはスロット番号で指定したモジュールに関する情報を表示するには、show module [slot_number] コマンドを使用します。
次の例に、シャーシに搭載されたすべてのモジュールに関する情報を表示する方法を示します。
(注) |
次の例に、シャーシの特定のスロット(スロット 4)にあるモジュールに関する情報を表示する方法を示します。 |
switch# show module 4 Mod Ports Module-Type Model Status --- ----- ----------------------------------- ------------------ ---------- 4 36 36p 40G Ethernet Module N9k-X9636PQ ok Mod Sw Hw --- -------------- ------ 4 6.1(4.11) 0.1010 Mod MAC-Address(es) Serial-Num --- -------------------------------------- ---------- 4 00-22-bd-f8-2a-83 to 00-22-bd-f8-2a-b6 SAL17257AHD switch#
show environment temperature コマンドを使用し、モジュール温度センサーの温度を表示できます。 システム コントローラ、スーパーバイザ、I/O、およびファブリックの各モジュールには、2 個のしきい値を持つ温度センサーがあります。
マイナーしきい値:マイナーしきい値を超えると、マイナー アラームが発生し、4 つのすべてのセンサーで次の処理が行われます。
メジャーしきい値:メジャーしきい値を超えると、メジャー アラームが発生し、次の処理が行われます。
センサー 1、3、4(空気吹き出し口センサーおよびオンボード センサー)に対しては、次の処理が行われます。
センサー 2(吸気口センサー)に対しては、次の処理が行われます。
スイッチング モジュールでしきい値を超えた場合は、そのモジュールだけがシャットダウンします。
HA-standby または standby が存在するアクティブなスーパーバイザ モジュールでしきい値を超えた場合は、そのスーパーバイザ モジュールだけがシャットダウンし、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールが引き継ぎます。
スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールがスイッチに存在しない場合は、温度を下げるために最大 2 分間待機します。 このインターバル中はソフトウェアが 5 秒ごとに温度を監視し、設定に従ってシステム メッセージを送信しつづけます。
ヒント |
デュアル スーパーバイザ モジュールを取り付けることを推奨します。 デュアル スーパーバイザ モジュールでないスイッチを使用している場合は、1 つでもファンが動作しなくなったら、ファン モジュールをただちに交換することを推奨します。 |
(注) |
-127 のしきい値は、しきい値が設定されていないか、適用できないことを示します。 |
電源投入されたモジュールごとの温度値を表示するには、show environment temperature コマンドを使用します。
switch# show environment temperature Temperature: -------------------------------------------------------------------- Module Sensor MajorThresh MinorThres CurTemp Status (Celsius) (Celsius) (Celsius) -------------------------------------------------------------------- 4 CPU 105 95 32 Ok 4 TD2-1 105 95 41 Ok 4 TD2-2 105 95 41 Ok 4 TD2-3 105 95 41 Ok 4 VRM-1 110 100 41 Ok 4 VRM-2 110 100 45 Ok 4 VRM-3 110 100 40 Ok 22 CPU 105 95 34 Ok 22 TD2-1 105 95 45 Ok 22 TD2-2 105 95 41 Ok 22 VRM-1 110 100 49 Ok 22 VRM-2 110 100 47 Ok 27 OUTLET 75 55 29 Ok 27 INLET 60 42 20 Ok 27 CPU 90 80 27 Ok 28 OUTLET 75 55 27 Ok 28 INLET 60 42 22 Ok 28 CPU 90 80 33 Ok 29 CPU 105 95 40 Ok 30 CPU 105 95 34 Ok switch#
attach module slot_number コマンドを使用し、任意のモジュールに接続できます。 モジュールのプロンプトが表示されたら、モジュール固有のコマンドを EXEC モードで使用してモジュールの詳細を取得できます。
attach module コマンドを使用してスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールの情報を表示することもできますが、このコマンドを使用してスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールを設定することはできません。
(注) |
モジュールが差し込まれているスロットを確認するには、show inventory コマンドを使用します。 |
特定のモジュールに直接アクセスするには、attach module slot_number コマンドを使用します。
次の例に、スロット 28 のスーパーバイザに接続する方法を示します。
switch# attach module 28 Attaching to module 28 ... To exit type 'exit', to abort type '$.' Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software TAC support: http://www.cisco.com/tac Copyright (c) 2002-2013, Cisco Systems, Inc. All rights reserved. The copyrights to certain works contained in this software are owned by other third parties and used and distributed under license. Certain components of this software are licensed under the GNU General Public License (GPL) version 2.0 or the GNU Lesser General Public License (LGPL) Version 2.1. A copy of each such license is available at http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php switch(standby)#
(注) |
モジュール固有のプロンプトを終了するには、exit コマンドを使用します。 |
ヒント |
コンソール端末からスイッチにアクセスしていない場合は、このコマンドがスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールにアクセスする唯一の方法です。 |
新しい設定を不揮発性ストレージに保存するには、EXEC モードから copy running-config startup-config コマンドを使用します。 このコマンドを入力すると、実行中および起動時の設定が同一の内容になります。
次の表に、モジュールの設定が保存されるか、失われるさまざまなシナリオを示します。
シナリオ |
結果 |
---|---|
特定のスイッチング モジュールを取り外し、copy running-config startup-config コマンドを再使用。 |
設定したモジュール情報は失われる。 |
特定のスイッチング モジュールを取り外して同一のスイッチング モジュールを交換してから、copy running-config startup-config コマンドを再入力。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
特定のスイッチング モジュールを取り外して同じタイプのスイッチング モジュールで交換し、reload module slot_number コマンドを入力。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
reload module slot_number コマンドの入力時に特定のスイッチング モジュールをリロード。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
poweroff module コマンドまたは no poweroff module コマンドを使用して、シャーシでのスロット番号でモジュールを指定することにより、モジュールのシャット ダウンまたは電源投入が可能です。
(注) |
モジュールのスロット番号を判別するには、show inventory コマンドを使用します。 |
reload module slot_number コマンドを使用し、シャーシのスロット番号でモジュールを指定してモジュールをリセットできます。
注意 |
モジュールをリロードすると、モジュールを通過するトラフィックが中断されます。 |
(注) |
モジュールが差し込まれているスロットを確認するには、show inventory コマンドを使用します。 |
オプションを指定せずに reload コマンドを使用してスイッチをリブートまたはリロードできます。
(注) |
reload コマンドを使用する必要がある場合は、あらかじめ copy running-config startup-config コマンドを使用して実行コンフィギュレーションを保存してください。 |
スイッチには、1 つまたは 2 つのスーパーバイザ モジュールが含まれています。
スイッチに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合、片方のスーパーバイザ モジュールは、他方がスタンバイ モードになっている間、自動的にアクティブになります。 アクティブなスーパーバイザ モジュールがダウンするか、交換するために接続解除されると、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールが自動的にアクティブになります。 搭載された 2 つのスーパーバイザ モジュールの 1 つを別のモジュールと交換する必要がある場合、運用を中断する必要はありません。 他のスーパーバイザ モジュールを交換する間、交換しないスーパーバイザはアクティブ スーパーバイザとなり、キックスタート コンフィギュレーションが維持されます。 スイッチのスーパーバイザが 1 個のみの場合は、運用中に空きスーパーバイザ スロットに新しいスーパーバイザを取り付け、取り付け後にこのスーパーバイザをアクティブにできます。
スーパーバイザ モジュールの電源はスイッチで自動的に入り、スーパーバイザ モジュールは起動されます。
スーパーバイザで使用する用語については次の表を参照してください。
スイッチでは、スロット 1 ~ 16 で次の I/O モジュールをサポートしています。
48 ポート 1/10 ギガビット SFP+ および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9464PX)
48 ポート 1/10-GBASE-T および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9464TX)
48 ポート 1/10-GBASE-T および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9564TX)
48 ポート 1/10 ギガビット SFP+ および 4 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9564PX)
36 ポート 40 ギガビット QSFP+ アグリゲーション(ノンブロッキング)I/O モジュール(N9K-X9636PQ)
36 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9536PQ)
32 ポート 40 ギガビット QSFP+ I/O モジュール(N9K-X9432PQ)
(注) |
スロットには LC 1 ~ LC 16 というラベルが付いています。 |
コンソール ポートからモジュールにアクセスすることにより、I/O モジュールのブートアップの問題を解決できます。 このアクションは、他の Cisco NX-OS コマンドを使用する場合には終了する必要のある、コンソール モードを確立します。
I/O モジュールのコンソール ポートに接続するには、attach console module コマンドを使用して、作業対象のモジュールを指定します。
特定の I/O モジュールにコンソールを接続するには attach console module slot_number コマンドを使用します。
switch# attach console module 3 connected Escape character is `~,' (tilde comma]
(注) |
コンソール モードを終了するには、~, コマンドを入力します。 |
スイッチには、3 ~ 6 個のファブリック モジュールを取り付けることを推奨します。 各ファン トレイに電源が投入されるようにするため、次の表に示すスロットにファブリック モジュールが取り付けられており、設計どおりのエアーフローを維持するためにその他のスロットにはブランク フィラー モジュールが取り付けられていることを確認してください。
取り付けるファブリック モジュールの数 | ファブリック モジュールを取り付けるスロット |
---|---|
1 |
— |
2 |
— |
3 |
22、24、および 26(FM 2、FM 4、および FM 6 のラベルが付いています) |
4 |
22、23、24、および 26(FM 2、FM 3、FM 4、および FM 6 のラベルが付いています) |
5 |
21、22、23、24、および 26(FM 1、FM 2、FM 3、FM 4、および FM 6 のラベルが付いています) または 22、23、24、25、および 26(FM 2、FM3、FM4、 FM 5、および FM 6 のラベルが付いています) |
6 |
21、22、23、24、25、および 26(FM 1、FM 2、FM 3、FM 4、FM 5、および FM 6 FM のラベルが付いています) |
次の電源モードのいずれかを設定して、取り付けた各電源装置から供給される電力を複合利用したり(電源の冗長化なし)、電源ロスが発生した際の電源の冗長性を備えたりできます。
このモードは、すべての電源モジュールの複合電源をスイッチ動作用のアクティブな電源に割り当てます。 このモードは、停電または電源モジュールの障害が発生した場合に、電源の冗長性のための予備電力を割り当てません。
このモードは、使用可能な電源モジュールが故障した場合に備えて、予備電源モジュールとして 1 台の電源モジュールを割り当てます。 残りの電源モジュールが使用可能電力に割り当てられます。 予備電源モジュールは、使用可能電力に使用される各電源モジュールと少なくとも同じ能力が要求されます。
たとえば、スイッチが 2.0 kW の使用可能電力を必要とし、それぞれが 3 kW を出力する 2 台の電源モジュールがスイッチに搭載されている場合、いずれか 1 台の電源モジュールが 3.0 kW の使用可能電力を供給し、1 台の電源モジュールが、別の電源モジュールが故障した場合に 3.0 kW の予備電力を供給します。
このモードは、電力の半分を使用可能電力に、残りの半分を予備電力に割り当てます。 アクティブな電源に使用する電源が故障した場合、予備電力に使用される他の電源がスイッチに給電できるように、アクティブと予備の電源用に異なる電源を使用する必要があります。
たとえば、スイッチが 4.0 kW の電力を必要とし、それぞれが 3 kW を出力する 4 台の電源モジュールがスイッチに搭載されているとします。 2 つの電力グリッドが存在する場合、グリッド A を使用して、スイッチに使用可能電力を供給する 2 台の 3 kW 電源モジュールに給電し、グリッド B を使用して、グリッド A が故障した場合に予備電力を供給する他の 2 台の 3 kW 電源モジュールに給電します。
使用可能電力量と予備電力量は、指定する電源の冗長性モードと、スイッチに取り付けられている電源モジュールの数によって決まります。 各冗長性モードで、次のことを考慮してください。
使用可能電力は、取り付けられているすべての電源モジュールによる出力の複合と等しくなります。 予備電力はありません。 このモードは、power redundancy-mode combined コマンドを使用してアクティブにします。
たとえば、スイッチの所要電力が 5.2 kW で、スイッチに 220 V 入力、3.0 kW 出力の 3 kW 電源モジュール 1 個が搭載されている場合は、次の電源プランニングのシナリオを考慮してください。
シナリオ 1:追加された電源モジュールなし
電源装置を追加しない場合、使用可能電力(3.0 kW)は、スイッチの所要電力 5.2 kW に対して不十分であるため、スイッチでは、スーパーバイザ モジュール、システム コントローラ、ファン トレイ、および少なくとも 1 台のファブリック モジュールに電力を供給してから、残りの使用可能電力でサポートできるだけのファブリックと I/O モジュールに電力を供給します(1 つ以上のファブリックまたは I/O モジュールに電力が供給されない場合あり)。
シナリオ 2:追加の 3 kW 電源モジュールの取り付け
3.0 kW を出力できる追加の 3 kW 電源装置を取り付けた場合、使用可能電力は 6.0 kW になります。 使用可能電力量が増えてスイッチの所要電力である 5.2 kW を超えているため、スイッチ内のすべてのモジュールおよびファン トレイに給電できます。
次の表に、各シナリオの結果を示します。
故障した他の任意の電源モジュールを引き継ぐことができるように、最大電力を出力する電源モジュールが予備電力となり、取り付けられている他のすべての電源モジュールが使用可能電力を提供します。 この電源モードは、power redundancy-mode ps-redundant コマンドを使用してアクティブにします。
たとえば、スイッチの所要電力が 5.2 kW で、スイッチにそれぞれ 3.0 kW を出力する 3.0 kW 電源モジュール 2 個が搭載されている場合は、次の電源プランニングのシナリオを考慮してください。
シナリオ 1:追加された電源モジュールなし
1 個の 3 kW 電源モジュールが予備電力を提供し、同じく 3.0 kW を出力するもう 1 個の 3 kW 電源モジュールが使用可能電力を提供します。 使用可能電力(3.0 kW)はスイッチ要件の 5.2 kW を満たしていないため、スイッチでは、一部の I/O モジュール以外に給電します。
シナリオ 2:3 kW 電源モジュール 1 個の追加
1 個の 3 kW 電源モジュールが 3.0 kW を出力して予備電力を提供します。他の 2 個の 3 kW 電源モジュールがそれぞれ 3.0 kW を出力してスイッチの要件(5.2 kW)を満たす十分な量の電力(6.0 kW)を提供します。これによりスイッチ全体に電力が供給されます。
次の表に、各シナリオの結果を示します。
3 kW 電源モジュールの半数は、1 個の電源モジュール(グリッド)に接続し、残りの半数は別の電源に接続します。 使用可能電力が 1 つの電源で供給され、予備電力が別の電源によって供給されます。 使用可能電力を提供する電源が故障した場合、スイッチでは、予備電力を使用して必要な電力を提供します。 この電源モードは、power redundancy-mode insrc_redundant コマンドを使用してアクティブにします。
たとえば、スイッチの所要電力が 5.2 kW で、スイッチに 3 kW を出力する電源モジュール 2 個が搭載されている場合は、次の電源プランニングのシナリオを考慮してください。
シナリオ 1:追加された電源モジュールなし
使用可能電力は 3.0 kW(1 個の 3 kW 電源モジュールからの出力)、予備電力は 3.0 kW(別の電源モジュールからの出力)です。 使用可能電力(3.0 kW)はスイッチの要件(5.2 kW)を満たさないため、大部分のモジュールの電源は投入されますが、一部の I/O モジュールには電源を投入できません。
シナリオ 2:3 kW 電源モジュール 2 個の追加
使用可能電力は 6.0 kW(グリッド A にある 2 個の 3 kW 電源モジュールによる出力)、予備電力は 6.0 kW(グリッド B にある他の 2 個の電源モジュールによる出力)です。 使用可能電力(6.0 kW)はスイッチの所要電力(5.2 kW)を超えているため、スイッチ全体に電源投入できます。
次の表に、各シナリオの結果を示します。
power redundancy-mode コマンドを使用して電力供給モードを設定できます。
(注) |
現在の電力供給設定を表示するには、show environment power コマンドを使用します。 |
ファン トレイは、スイッチに冷却するためのエアーフローを提供します。 それぞれのファン トレイには複数のファンが含まれており、冗長性が提供されます。 スイッチは次の状況で機能を継続できます。
ファン トレイの 1 つ以上のファンが故障:複数のファンが故障していても、のスイッチは機能を継続できます。 トレイのファンが故障すると、モジュール内で機能しているファンが速度を上げて、故障したファンを補います。
ファン トレイを交換するために取り外す:ファン トレイは、スイッチが動作している間でも、電気的な事故を発生させずに、またはスイッチを損傷せずに、取り外して交換できるように設計されています。 スイッチは交換するファン トレイなしに 3 分間稼働可能ですが、スイッチのエアインレット温度が 86°F(30°C)未満の場合、ファン トレイの交換に 72 時間まで費やすことができます。 温度は時間の経過につれて変わる場合があるため、ファン トレイを 3 分以内に交換することをお勧めします。
一度に複数のファン トレイを取り外すと、スイッチは最大 3 分稼働した後シャットダウンします。 シャットダウンを防ぐには、一度に 1 台のファン トレイだけを取り外すようにしてください。
(注) |
ファンに障害が発生するか、ファン トレイを取り外す場合、ファンの損失を補うために残りの稼働するファンの速度が増加します。 このプロセスにより、欠落しているたファン トレイまたは故障したファン トレイを交換するまでファン トレイからのノイズが増加することがあります。 |
(注) |
実行中のシステムで故障したファン トレイを交換するときは、ファン トレイを迅速に交換してください。 |
ヒント |
ファン トレイの 1 つ以上のファンが故障すると、ファン ステータス LED が赤く点灯します。 ファンが故障した場合、すぐに修正しないと、温度アラームが発生することがあります。 |
ファンのステータスは、ソフトウェアによって継続的に監視されます。 ファンが故障した場合は、次の処理が行われます。
ファン モジュールのステータスを表示するには、ファン トレイのステータスの表示を参照してください。
(注) |
ファン トレイは、シャーシのスロット 41(FAN 1 のラベル)、42(FAN 2 のラベル)、および 43(43 のラベル)に取り付けられます。 |