Cisco Unified CME の SIP 電話機のサポートに関する情報
Cisco CME 3.4 以降を設定して、Cisco Unified CME に直接接続されている SIP 電話機で基本的なコールをやり取りできるようにするには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「Cisco Unified CME の SIP IP Phone の Cisco IOS ソフトウェア設定モード」
• 「SIP 電話機を登録する方法」
Cisco Unified CME の SIP IP Phone の Cisco IOS ソフトウェア設定モード
Cisco Unified CME ルータの SIP 電話機と SCCP 電話機の両方を、同じソフトウェアの Command-line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用してプロビジョニングできます。SIP 電話機を設定するための新規のコマンドおよび変更されたコマンドは、SCCP 電話機のサポートを設定するためのコマンドと類似していますが、同一ではありません。SIP 電話機の電話プロビジョニングをサポートするため、個々の電話機の設定パラメータを受け入れるように voice register pool 設定モードの一部が変更されています。各コマンドは、Cisco Unified CME ルータの Cisco SIP IP Phone を設定するために次の設定モードで使用します。
• voice register global:Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のグローバル パラメータを設定します。
• voice register pool:Cisco Unified CME の SIP 電話機に表示される電話番号の電話機固有パラメータを設定します。
• voice register dn:SIP 電話回線、インターコム回線、ボイスメール ポート、または Message-Waiting Indicator(MWI; メッセージ受信のインジケータ)の電話番号を定義します。
• voice register template:電話機能を SIP 電話機に割り当てるための共通パラメータのテンプレートを定義します。
• voice hunt-group:ハント グループ機能を SIP 電話番号のリストに適用し、特定の番号(ハント グループ パイロット番号)へのコールをこのリスト内の番号にリダイレクトします。
表1 は、ephone 設定モードと voice register 設定モードとの相関関係を示しています。
表1 設定モード
|
|
voice register global |
telephony-service |
voice register pool |
ephone |
voice register dn |
ephone-dn |
voice register template |
ephone-template |
voice hunt-group |
ephone-hunt group |
(注) このマニュアルでは、Cisco Unified CME での SIP 電話機の設定についてのみ説明しています。Cisco SRST で SIP を設定する手順は記載していません。Cisco SRST での SIP の設定については、『Cisco Unified SIP SRST System Administrator Guide』
(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2169/products_documentation_roadmap09186a008018912f.html)を参照してください。
Cisco Unified CME 環境で作業していて、どのコマンドが Cisco Unified SRST の SIP でも使用可能かを確認するには、 表2 を参照してください。この表は、Cisco CME 3.4 および Cisco SRST 3.4 の新規のコマンドまたは変更されたコマンドを一覧表示しています。カラム「Cisco CME でのみ適用可能」にマークが付けられているコマンドのバージョンは、 mode cme コマンドを voice register global 設定モードで設定した後でのみ使用できます。これらのコマンドは、 mode cme と一緒に使用されると、Cisco Unified CME での SIP 電話機のプロビジョニングに適用されます。
表2 Cisco CME 3.4 の新規のコマンドまたは変更されたコマンド:機能および設定モードでソート
|
|
|
Cisco CME と Cisco SRST で設定可能
|
|
after-hour |
- |
X |
dn |
X |
- |
call forward |
*電話機タイプによって異なる |
X |
dn |
X |
- |
huntstop |
- |
X |
dn |
X |
- |
number |
X |
X |
dn |
X |
- |
preference |
- |
X |
dn |
X |
- |
auto-answer |
X |
- |
dn |
- |
X |
label |
X |
- |
dn |
- |
X |
mwi |
dn |
- |
X |
name |
X |
- |
dn |
- |
X |
no-reg |
- |
X |
dn |
X |
application |
- |
X |
global |
X |
- |
external ring |
X |
- |
global |
X |
- |
max-dn |
- |
- |
global |
X |
- |
max-pool |
- |
- |
global |
X |
- |
mode |
- |
- |
global |
X |
- |
bulk |
- |
X |
global |
- |
X |
authenticate |
- |
- |
global |
- |
X |
create |
- |
- |
global |
- |
X |
date-format |
X |
- |
global |
- |
X |
dst |
X |
- |
global |
- |
X |
hold-alert |
X |
- |
global |
- |
X |
file |
- |
- |
global |
- |
X |
load |
X |
- |
global |
- |
X |
logo |
X |
- |
global |
- |
X |
mwi |
X |
- |
global |
- |
X |
phone-redirect-limit |
X |
- |
global |
- |
X |
reset |
- |
- |
global |
- |
X |
tftp-path |
- |
- |
global |
- |
X |
time-format |
- |
X |
global |
- |
X |
timezone |
X |
- |
global |
- |
X |
upgrade |
X |
- |
global |
- |
X |
url |
X |
- |
global |
- |
X |
voicemail |
X |
- |
global |
- |
X |
after hour exempt |
- |
X |
pool |
X |
- |
alias |
pool |
X |
application |
- |
X |
pool |
X |
- |
call-forward |
X |
- |
pool |
X |
- |
codec |
X |
X |
pool |
X |
- |
dtmf-relay |
- |
X |
pool |
X |
- |
id |
X |
- |
pool |
X |
- |
number |
X |
X |
pool |
X |
- |
preference |
- |
X |
pool |
X |
- |
proxy |
X |
X |
pool |
X |
- |
translate-outgoing |
- |
X |
pool |
X |
- |
vad |
X |
X |
pool |
X |
- |
call-waiting |
X |
- |
pool |
- |
X |
description |
X |
- |
pool |
- |
X |
dnd |
X |
- |
pool |
- |
X |
forwarding |
X |
- |
pool |
- |
X |
keep-conference |
X |
- |
pool |
- |
X |
reset |
- |
- |
pool |
- |
X |
template |
X |
- |
pool |
- |
X |
type |
- |
- |
pool |
- |
X |
username |
X |
- |
pool |
- |
X |
anonymous |
X |
- |
template |
- |
X |
conference |
X |
- |
template |
- |
X |
caller-id |
X |
- |
template |
- |
X |
dnd-control |
X |
- |
template |
- |
X |
speed-dial |
X |
- |
template |
- |
X |
transfer |
X |
- |
template |
- |
X |
(注) Cisco Unified CME の新規のコマンドおよび変更されたコマンドすべてに関する完全な説明については、『Cisco Unified CallManager Express Command Reference』
(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps4625/products_documentation_roadmap09186a0080189132.html)を参照してください。
SIP 電話機を登録する方法
Cisco Unified CME は、SIP 電話機のプライマリ レジストラ サーバとして機能します。
電話機は Cisco Unified CME からサービスを要求します。レジストラはユーザ名、つまり電話機の電話番号を確認します。電話機は、TFTP サーバにある個々の SIP 電話機用の構成プロファイルにアクセスします。次に、ファイルに含まれている情報を処理して自身を登録し、電話機コンソール ディスプレイに電話番号を表示します。
SIP 構成プロファイルには最低限、MAC アドレス、タイプ、特定の Cisco SIP IP Phone への登録メッセージを処理するためにレジストラから許可されている電話番号が含まれています。
すべての電話機タイプにわたって内容は類似していますが、ファイル名、形式、ファイルの数はそれぞれの電話機で異なります。SIP 電話機ごとに作成されて TFTP サーバに書き込まれるプロファイルは、電話機タイプに基づくファイル エイリアスによって識別されます。Cisco SIP IP Phone 用に生成される構成プロファイルは次のとおりです。
• Cisco Unified IP Phone 7940 および Cisco Unified IP Phone 7960
SIPDefault.cnf:Cisco Unified Phone 7940 と Cisco Unified Phone 7960 で共有
SIP<mac-address>.cnf:電話機ごと
syncinfo.xml:Cisco Unified IP Phone 7940 と Cisco Unified Phone 7960 で共有
• Cisco Unified IP Phone 7905
Id<mac-address>:電話機ごと
Id<mac-address>.txt:(オプション)
• Cisco Unified IP Phone 7912
gk<mac-address>:電話機ごと
gk<mac-address>.txt:(オプション)
• Cisco ATA-186 および Cisco ATA-188
ata<mac-address>:電話機ごと
ata<mac-address>.txt:(オプション)
voice register dn 設定モードまたは voice register pool 設定モードでパラメータを作成または変更するときはいつでも、新しい構成プロファイルを生成し、パラメータを適切に伝搬してください。
電話機ファームウェア ファイル用のシスコ ユニバーサル アプリケーション ローダーを使用すると、SIP および SCCP を含むすべてのプロトコルにわたって電話機能を追加できます。この処理のため、ハント アルゴリズムが複数の設定ファイルを対象に検索を実行します。最初に 一致 として検索される設定ファイルに応じて、電話機はそのプロトコルを自動的に選択します。Cisco Unified IP Phone で確実に目的のプロトコル(SCCP または SIP)用の適切な設定ファイルをダウンロードするには、接続とリブートを行う 前に これらの IP Phone を適切に設定する必要があります。ハント アルゴリズムがファイルを検索する順序は次のとおりです。
1. SCCP 電話機の CTLSEP<mac> ファイル:たとえば CTLSEP003094C25D2E.tlv
2. SCCP 電話機の SEP <mac> ファイル:たとえば SEP003094C25D2E.cnf.xml
3. SIP 電話機の SIP <mac> ファイル:たとえば SIP003094C25D2E.cnf または gk003069C25D2E
4. SCCP 電話機の XML デフォルト ファイル:たとえば SEPDefault.cnf.xml
5. SIP 電話機の XML デフォルト ファイル:たとえば SIPDefault.cnf
電話機がリブートまたはリセットされると、構成プロファイルがダウンロードされます。プロファイルには image_version パラメータが含まれています。このパラメータは、どの電話機ファームウェア ファイルを実行するかを電話機に指示するものです。それぞれの電話機ファームウェア ファイルは特定の Cisco IP Phone のタイプに関連付けられています。
SIP プロトコルを使用して基本的なコールをやり取りするための Cisco Unified CME の設定方法
(注) このマニュアルでは、Cisco Unified CME の設定についてのみ説明しています。Cisco Unified SRST で SIP を設定する手順は記載していません。Cisco Unified SRST での SIP の設定については、『Cisco Unified SRST System Administrator Guide』
(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2169/products_feature_guide09186a008018912f.html)を参照してください。
この項では、次の作業について説明します。
• 「VoIP ネットワークにおける SIP 対 SIP コールの有効化」
• 「Cisco Unified CME での SIP 電話機の設定」
• 「SIP 電話機の構成プロファイルの生成」
• 「構成プロファイルの確認」
• 「ダイヤル プラン パターンの拡張の設定」
• 「音声変換規則の適用」
• 「Cisco Unified CME の SIP 電話機のリセット」
• 「設定の確認」
VoIP ネットワークにおける SIP 対 SIP コールの有効化
Cisco Unified CME で SIP 電話機間の着信コールおよび発信コールを有効にし、SIP レジストラの機能を Cisco Unified CME ルータで有効にするには、この項で示す手順に従います。Cisco Unified CME がサポートしているのは、メディア フロースルー モードだけです。SIP 対 SIP コールを正常に実行するには、SIP 対 SIP コールを有効にする必要があります。
ヒント Cisco Unified CME では、リロードが行われると、登録エントリの固定データベースが保持されません。WAN がダウンし Cisco Unified CME ルータをリブートした場合、ルータがリロードすると、SIP 電話機の登録情報のデータベースが失われます。SIP 電話機を再度登録する必要があります。SIP 電話機ではキープアライブ機能が使用されないので、再登録の処理には数分かかります。電話機が再登録されるまでの時間を短縮するには、期限切れの値を 600 に設定するようお勧めします。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice service voip
4. allow-connections from - type to to - type
5. sip
6. registrar server [ expires [ max sec ][ min sec ]
7. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice service voip
Router(config)# voice service voip |
voice service 設定モードを開始し、Voice over IP(VoIP)カプセル化を指定します。 |
ステップ 4 |
allow-connections from - type to to - type
Router(config-voi-srv)# allow-connections SIP to SIP |
VoIP ネットワーク内の特定タイプのエンドポイント間のコールを有効にします。 • from - type :エンドポイント タイプは SIP です。 • to - type :エンドポイント タイプは SIP です。 |
ステップ 5 |
sip
Router(config-voi-srv)# sip |
SIP 設定モードを開始します。 |
ステップ 6 |
registrar server [ expires [ max sec ][ min sec ]]
Router(config-voi-sip)# registrar server expires max 600 min 60 |
SIP レジストラ機能を Cisco Unified CME で有効にします。 • expires :(オプション)着信登録がアクティブである時間を設定します。 • max sec :(オプション)登録が期限切れになるまでの時間の最大値(秒)です。範囲:600 ~ 86400。デフォルト:3600。推奨値:600。 • min sec :(オプション)登録が期限切れになるまでの時間の最小値(秒)です。値:60 ~ 3600。デフォルト:60。 |
ステップ 7 |
end
Router(config-voi-sip)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
前提条件
• VoIP ネットワークが SIP 対 SIP コールに対して有効になっている。
• SIP レジストラ機能が Cisco Unified CME で有効になっている。「VoIP ネットワークにおける SIP 対 SIP コールの有効化」を参照してください。
• TFTP サーバが Cisco Unified ルータにある場合、Cisco Unified CME に接続する IP Phone に関連付けられる各ファームウェア ファイル名に対して tftp-server コマンドを設定する必要がある。
• 外部の TFTP サーバを使用している場合、Cisco Unified CME に接続する IP Phone に関連付けられる各ファームウェア ファイル名に対して tftp-path コマンドを設定する必要がある。
システム全体の必須パラメータの設定
個々の電話番号すべて、および Cisco Unified CME の個々の SIP 電話機の番号すべてに適用する、システム全体の(グローバル)パラメータを設定します。
(注) 使用している Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機に加えて SIP 電話機もサポートしている場合は、SIP 電話機の構成プロファイルを確認し終わるまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
制約事項
• Cisco Unified IP Phone 7931 は Cisco Unified CME 4.1 以降でのみサポートします。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. mode cme
5. source-address ip-address
6. load phone-type firmware-file
7. max-pool max-phones
8. max-dn max-directory-numbers
9. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
SIP 電話機を Cisco Unified CME でプロビジョニングするためのモードを有効にします。 |
ステップ 5 |
source-address ip-address [ port port ]
Router(config-register-global)# source-address 10.6.21.4 |
指定された IP アドレスおよびポートから SIP 電話機のメッセージを受信できるようにルータを設定します。 • port :(オプション)TCP/IP ポート 番号。範囲: 2000 ~ 9999。デフォルト:2000。 |
ステップ 6 |
load phone-type firmware-file
Router(config-register-global)# load 7960-7940 P0S3-07-3-00 |
電話機タイプを電話機ファームウェア ファイルに関連付けます。 • IP Phone の電話機タイプごとに、それぞれ別の load コマンドが必要です。 • firmware-file :指定した Cisco Unified IP Phone 電話機タイプに関連付けるファイル名。 • Cisco ATA、Cisco Unified IP Phone 7905、および 7912 の場合を除いて、ファイル拡張子 .sbin と .loads は使用しないでください。 |
ステップ 7 |
max-pool max-phones
Router(config-register-global)# max-pool 10 |
Cisco Unified CME ルータでサポートする SIP 電話機の最大数を制限します。 • デフォルトは 0 です。 |
ステップ 8 |
max-dn max-directory-numbers
Router(config-register-global)# max-dn 20 |
(オプション)Cisco Unified CME ルータでサポートする SIP 電話機の電話番号の最大数を制限します。 |
ステップ 9 |
end
Router(config-register-global)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
SIP 電話機の日付と時刻のパラメータの設定
Cisco Unified CME の SIP 電話機すべてに表示される日付と時刻の形式を指定するには、この項で示す手順に従います。
(注) 使用している Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機に加えて SIP 電話機もサポートしている場合は、SIP 電話機の構成プロファイルを確認し終わるまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. timezone number
5. date-format [ d/m/d | m/d/y | y-d-m | y/d/m | y/m/d | yy-m-d ]
6. time-format { 12 | 24 }
7. dst auto-adjust
8. dst { start | stop } month [ day day-of-month | week week-number | day day-of-week ] time hour:minutes
9. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
timezone number
Router(config-register-global)# timezone 8 |
Cisco Unified CME で SIP 電話機に使用する時間帯を選択します。 • デフォルト: 5 (太平洋標準時/夏時間)。時間帯のリストを表示するには ? と入力します。 |
ステップ 5 |
date-format [d/m/y | m/d/y | y-m-d | y/d/m | y/m/d | yy-m-d ]
Router(config-register-global)# date-format yy-m-d |
(オプション)Cisco Unified CME の SIP 電話機における日付の表示形式を選択します。 • デフォルト: m-d-y 。 |
ステップ 6 |
time-format { 12 | 24 }
Router(config-register-global)# time-format 24 |
(オプション)Cisco Unified CME の SIP 電話機における時刻の表示形式を選択します。 • デフォルト: 12 。 |
ステップ 7 |
dst auto-adjust
Router(config-register-global)# dst auto-adjust |
(オプション)Cisco Unified CME の SIP 電話機における夏時間の自動調整を有効にします。 • 夏時間の開始時刻および終了時刻を変更するには、 dst コマンドを使用します。 |
ステップ 8 |
dst { start | stop } month [ day day-of-month | week week-number | day day-of-week] time hour:minutes
Router(config-register-global)# dst start jan day 1 time 00:00 Router(config-register-global)# dst stop mar day 31 time 23:59 |
(オプション)Cisco Unified CME の SIP 電話機における夏時間の時間帯を設定します。 • このコマンドが必要になるのは、 dst auto-adjust コマンドを使用して夏時間の自動調整を有効にした場合です。 • デフォルトでは、開始時刻が 4 月の第 1 週の日曜日午前 2 時で、終了時刻が 10 月の最終週の日曜日午前 2 時です。 |
ステップ 9 |
end
Router(config-register-global)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
システム全体のオプション パラメータの設定
個々の電話番号すべて、および Cisco Unified CME の SIP 電話機の番号すべてに適用する、システム全体の(グローバル)オプション パラメータを設定します。
(注) 使用している Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機に加えて SIP 電話機もサポートしている場合は、SIP 電話機の構成プロファイルを確認し終わるまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. logo url
5. mwi reg-e164
6. mwi stutter
7. phone-redirect-limit number
8. application application-name
9. authenticate [ all ][ realm string ]
10. url { directory | service } url
11. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
Router(config-register-global)# logo http://mycompany.com/files/logo.xml
|
(オプション)Cisco Unified CME の SIP 電話機で表示されるファイルを指定します。 |
ステップ 5 |
mwi reg-e164
Router(config-register-global)# mwi reg-e164 |
(オプション)Cisco Unified CME の MWI サーバに完全な E.164 番号を登録し、MWI を有効にします。 |
ステップ 6 |
mwi stutter
Router(config-register-global)# mwi stutter |
(オプション)セントラル サイトの Cisco Unified CME ルータを有効にし、MWI 通知をリモートの SIP 電話機にリレーします。 |
ステップ 7 |
phone-redirect-limit number
Router(config-register-global)# phone-redirect-limit 8 |
(オプション)コールを発信する SIP 電話機が 1 つのコールに対して処理できる 3XX 応答のデフォルトの数を変更します。 • デフォルトは 5 です。 |
ステップ 8 |
application application-name
Router(config-register-global)# application sipapp2 |
(オプション)Cisco Unified CME の SIP 電話機に関連付けられているすべてのダイヤルピアのデフォルト アプリケーションを特定のアプリケーションに変更します。
(注) voice register pool 設定モードで application コマンドを使用して設定する内容は、voice register global 設定モードでこのコマンドを使用して設定する内容よりも優先されます。
|
ステップ 9 |
authenticate [ all ][ realm string ]
Router(config-register-global)# authenticate all realm company.com |
(オプション)SIP 電話機の MAC アドレスを他の方法で識別できない登録要求について、認証を有効にします。 • このコマンドが必要になるのは、認証を有効にする場合だけです。 |
ステップ 10 |
url { directory | service } url
Router(config-register-global)# url directory http://10.0.0.11/localdirectory
Router(config-register-global)# url service http://10.0.0.4/CCMUser/123456/urltest.html |
(オプション)Cisco Unified CME の Cisco Unified IP Phone 7960 および 7960G、Cisco Unified IP Phone 7940 および 7940G にあるディレクトリとサービスのプログラマブル機能ボタンに URL を関連付けます。 • ディレクトリ URL をプロビジョニングして外部ディレクトリ リソースを選択すると、Cisco Unified CME ローカル ディレクトリ サービスが無効になります。 • これらのサービスのオペレーションは、Cisco Unified IP Phone の機能と指定される URL のコンテンツによって決まります。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-register-global)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
SIP 電話機の電話番号の作成
Cisco Unified CME で SIP 電話機、インターコム回線、ボイス ポート、または MWI 用に Directory Number(DN; 電話番号)を作成するには、作成する電話番号ごとにこの項で示す手順に従います。
前提条件
ルータでサポートされる電話番号の最大数は、バージョンおよびプラットフォームによって異なります。電話番号の最大数をデフォルトの 150 以外の数に設定するには、この作業を実行する前に max-dn (voice register global) コマンドを使用します。「システム全体の必須パラメータの設定」を参照してください。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register dn dn-tag
4. number number
5. preference preference-order
6. name name
7. label string
8. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register dn dn-tag
Router(config-register-global)# voice register dn 17 |
SIP 電話機、インターコム回線、音声ポート、または MWI の電話番号を定義するため、voice register dn 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
number number
Router(config-register-dn)# number 7001 |
電話番号用の有効な番号を定義します。 |
ステップ 5 |
preference preference-order
Router(config-register-dn)# preference 2 |
仮想ダイヤルピア グループにおけるダイヤルピア照合の優先順位を指定します。 • デフォルトは 0(最高の優先順位)です。 |
ステップ 6 |
name name
Router(config-register-dn)# name Smith, John または
Router(config-register-dn)# name John Smith |
(オプション)Cisco Unified CME の電話番号に名前を関連付け、SIP 電話機から発信されたコールに発信者 ID を提供します。 • 名前は directory (telephony-service) コマンドで指定された順序、 first-name-last または last-name-first のいずれかに従う必要があります。 |
ステップ 7 |
label string
Router(config-register-dn)# label user01 |
(オプション)SIP 電話機コンソールに表示される電話番号について、番号表示の代わりのテキストによる ID を作成します。 • 電話番号ごとに 1 つのラベルが許可されています。 • 電話番号は、 number (voice register dn) コマンドを使用して割り当てられた番号をすでに持っている必要があります。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-register-dn)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
Cisco Unified CME での個々の SIP 電話機の設定
個々の電話機について SIP 構成プロファイルの電話機固有パラメータを作成および変更するには、Cisco Unified CME に接続されている SIP 電話機ごとにこの項で示す手順に従います。
(注) 使用している Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機に加えて SIP 電話機もサポートしている場合は、SIP 電話機の構成プロファイルを確認し終わるまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. mode cme
5. exit
6. voice register pool pool-tag
7. id mac address
8. type phone-type
9. number tag dn dn-tag
10. codec codec-type [ bytes ]
または
voice-class codec tag
11. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
SIP 電話機を Cisco Unified CME でプロビジョニングするためのモードを有効にします。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-register-global)# exit |
設定モードを終了して、設定モード階層の次の上位モードに移行します。 |
ステップ 6 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 3 |
Cisco Unified CME の SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定するため、voice register pool 設定モードを開始します。 |
ステップ 7 |
id { network address mask mask | ip address mask mask | mac address }
Router(config-register-pool)# id mac 0009.A3D4.1234 |
一定の認証をサポートするため、ローカルで使用可能な個々の SIP 電話機を明示的に識別します。 |
ステップ 8 |
type phone-type
Router(config-register-pool)# type 7960-7940 |
設定対象の SIP 電話機の電話機タイプを定義します。 |
ステップ 9 |
number tag dn dn-tag
Router(config-register-pool)# number 1 dn 17 |
設定対象の SIP 電話機に電話番号を関連付けます。 • dn dn-tag :この SIP 電話機の電話番号を voice register dn コマンドで定義されたとおりに識別します。 |
ステップ 10 |
codec codec-type [bytes] または voice-class codec tag
Router(config-register-pool)# codec g711alaw または Router(config-register-pool)# voice-class codec 1 |
SIP 電話機が設定され、登録されたときに動的に作成されたダイヤルピアに対し、コーデックを指定します。内部接続のダイヤルピア間でコーデック値が一致しない場合、コールは失敗します。
(注) このコマンドで設定した内容は、voice-class codec コマンドで以前に指定したコーデックの選択のセットをすべて上書きします。
• Cisco ATA-186 および Cisco ATA-188 の目的のコーデックが G.729 である場合、Cisco ATA デバイスの 1 ポートだけを Cisco Unified CME に設定する必要があります。コールが Cisco ATA デバイスの 2 番目のポート宛てに発信されると、そのコールは正常終了として切断されます。Cisco ATA の両方のポートを同時に使用するには、Cisco Unified CME で G.711 を設定します。 または 以前に設定されたコーデック選択のプリファレンス値リストを割り当てます。これは、ダイヤルピア(SIP 電話機が設定され、登録されたときに動的に作成されたもの)に対して自動的に選択されたデフォルトのコーデックを変更するためです。内部接続のダイヤルピア間でコーデック値が一致しない場合、コールは失敗します。
(注) コーデック リストを持つ音声クラスを設定できますが、B2BUA コールでは複数のリスト メンバーをサポートできません。
• tag :音声クラスに割り当てられた固有の番号。範囲:1 ~10000。このタグ番号は、 voice class codec (dial peer) コマンドを使用して作成されたタグ番号にマップされます。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-register-pool)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
Cisco Unified CME での個々の SIP 電話機に対する電話機固有パラメータ(オプション)の設定
SIP 構成プロファイルのオプションの電話機固有パラメータを作成し、変更するには、Cisco Unified CME に接続されている SIP 電話機ごとにこの項で示す手順に従います。
(注) 使用している Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機に加えて SIP 電話機もサポートしている場合は、SIP 電話機の構成プロファイルを確認し終わるまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register pool pool-tag
4. preference preference-order
5. description string
6. username name password string
7. call-waiting
8. cor { incoming | outgoing } cor-list-name { cor-list-number starting-number [ - ending-number] | default }
9. dtmf-relay [ cisco-rtp ] [ rtp-nte ] [ sip-notify ]
10. application application-name
11. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 3 |
Cisco Unified CME の SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定するため、voice register pool 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
preference preference-order
Router(config-register-pool)# preference 4 |
(オプション)この音声プールに関連付けられている番号に作成された VoIP ダイヤルピアに対して優先順位を作成します。これは、複数のダイヤルピアが同じ宛先パターンで一致する場合に目的のダイヤルピアの選択を制御し、着信コールのハント方法を確立するためです。 • デフォルトは 0(最高の優先順位)です。 |
ステップ 5 |
description string
Router(config-register-pool)# description 408-555-0100 |
(オプション)Cisco Unified IP Phone 7940 および 7940G、Cisco Unified IP Phone 7960 および 7960G のヘッダー バーに表示されるカスタマイズされた説明を定義します。 • 表示されるのは 14 文字までで、その後の文字は切り捨てられます。 • 文字列にスペースが含まれている場合、文字列を引用符で囲みます。 |
ステップ 6 |
username user name password string
Router(config-register-pool)# username smith password 123zyx |
(オプション)このコマンドが必要になるのは、 authenticate コマンドで認証を有効にする場合だけです。認証クレデンシャルを作成します。
(注) このコマンドは、SIP プロキシ登録用ではありません。パスワードは暗号化されません。電話機のすべての回線が、同じクレデンシャルを共有します。
• username :ローカルの Cisco Unified IP Phone ユーザを識別します。デフォルトは Admin です。 |
ステップ 7 |
call-waiting
Router(config-register-pool)# call-waiting |
(オプション)設定対象の SIP 電話機のコール ウェイティング機能を設定します。
(注) このステップは、このコマンドを以前に無効にした場合に、有効にする方法を示すために記述されています。
• デフォルトでは有効になっています。 |
ステップ 8 |
cor { incoming | outgoing } cor-list-name {cor-list-number starting-number [ - ending-number ] | default }
Router(config-register-pool)# cor incoming call91 1 91011
|
(オプション)動的に作成され電話番号に関連付けられた VoIP ダイヤルピアの Class Of Restriction(COR; 制限クラス)を設定し、どの着信ダイヤルピアがどの発信ダイヤルピアを使用してコールを発信するかを指定します。各ダイヤルピアは、着信および発信の COR リストでプロビジョニングできます。 |
ステップ 9 |
dtmf-relay {[ cisco-rtp ] [ rtp-nte ] [ sip-notify ]} Router(config-register-pool)# dtmf-relay rtp-nte |
(オプション)設定対象の SIP 電話機で DTMF トーンをリレーするために使用できる DTMF リレー方式のリストを指定します。
(注) SIP 電話機は、RFC 2833 で指定されているアウトバンド DTMF リレーを初めからサポートしています。
|
ステップ 10 |
application application-name
Router(config-register-pool)# application sipapp2 |
(オプション)Cisco Unified CME のこの音声プールに関連付けられているすべてのダイヤルピアのデフォルト アプリケーションを特定のアプリケーションに変更します。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-register-pool)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
SIP 電話機の構成プロファイルの生成
Cisco Unified CME の SIP 電話機で必要になる構成プロファイル ファイルを生成し、 tftp-path (voice register global) コマンドで指定した場所にそれらの構成プロファイル ファイルを書き込むには、この項で示す手順に従います。
voice register dn 設定モードまたは voice register pool 設定モードでパラメータを作成または変更するときはいつでも、 create profile コマンドを使用して新しい構成プロファイルを生成し、パラメータを適切に伝搬してください。
注意 使用している Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機に加えて SIP 電話機もサポートしている場合は、SIP 電話機の構成プロファイルを確認し終わるまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. mode cme
5. tftp path path
6. file text
7. create profile
8. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
SIP 電話機を Cisco Unified CME でプロビジョニングするためのモードを有効にします。 |
ステップ 5 |
tftp-path path
Router(config-register-global)# tftp-path http://mycompany.com/files |
SIP 電話機による構成プロファイル ファイルのダウンロード元の場所を定義します。 |
ステップ 6 |
file text
Router(config-register-global)# file text |
(オプション)Cisco Unified IP Phone 7905 および 7905G、Cisco Unified IP Phone 7912 および 7912G、Cisco ATA-186、または Cisco ATA-188 用に生成された構成プロファイルの ASCII テキスト ファイルを生成します。 • デフォルト:システムは、ディスク スペースを節約するためにバイナリ ファイルを生成します。 |
ステップ 7 |
create profile
Router(config-register-global;)# create profile |
SIP 電話機で必要になる構成プロファイル ファイルを生成し、 tftp-path コマンドで指定した場所に書き込みます。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-register-global)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
構成プロファイルの確認
構成プロファイルを確認します。Cisco Unified CME に接続される SIP 電話機は、設定が正しい場合に限り、登録が可能で、最低限電話番号が割り当てられています。
ステップ 1 voice register tftp-bin
voice register tftp-bind コマンドを使用して、TFTP によって SIP 電話機にアクセスできる構成プロファイルのリストを表示します。ファイル名には 各 SIP 電話機の MAC アドレスが含まれます。たとえば SIP<mac-address>.cnf になります。Cisco Unified CME の各 SIP 電話機で構成プロファイルが使用可能であることを確認してください。
次に、このコマンドのサンプル出力を示します。
Router(config)# show voice register tftp-bind
tftp-server SIPDefault.cnf url system:/cme/sipphone/SIPDefault.cnf
tftp-server syncinfo.xml url system:/cme/sipphone/syncinfo.xml
tftp-server SIP0009B7F7532E.cnf url system:/cme/sipphone/SIP0009B7F7532E.cnf
tftp-server SIP000ED7DF7932.cnf url system:/cme/sipphone/SIP000ED7DF7932.cnf
tftp-server SIP0012D9EDE0AA.cnf url system:/cme/sipphone/SIP0012D9EDE0AA.cnf
tftp-server gk123456789012 url system:/cme/sipphone/gk123456789012
tftp-server gk123456789012.txt url system:/cme/sipphone/gk123456789012.txt
ステップ 2 show voice register profile
show voice register profile コマンドを使用して、特定の音声レジスタ プールの ASCII 形式による構成プロファイルの内容を表示します。
(注) Cisco Unified IP Phone 7905 および 7905G、Cisco Unified IP Phone 7912 および 7912G、Cisco ATA-186、および Cisco ATA-188 用に構成プロファイルの ASCII テキスト ファイルを生成するには、file text コマンドを使用します。
次に、このコマンドのサンプル出力を示します。このサンプルは音声レジスタ プール 4 の構成プロファイルの情報を表示しています。
Router# show voice register profile text 4
ステップ 3 more system
more system コマンドを使用して、特定の Cisco Unified IP Phone 7940、Cisco Unified IP Phone 7905G、Cisco Unified IP Phone 7960、または Cisco Unified IP Phone 7960G の構成プロファイルの内容を表示します。
次に、このコマンドのサンプル出力を示します。このサンプルは 2 つの SIP 構成プロファイル ファイルの情報を表示しています。SIPDefault.cnf 構成プロファイルは共有ファイル、SIP<MAC address>.cnf は指定の MAC アドレスを持つ SIP 電話機の SIP 構成プロファイルです。
Router# more system:/cme/sipphone/SIPDefault.cnf
image_version: "P0S3-07-4-00";
proxy1_address: "10.1.18.100";
dst_start_month: "April";
dst_start_day_of_week: "Sun";
dst_start_week_of_month: "1";
dst_stop_month: "October";
dst_stop_day_of_week: "Sun";
dst_stop_week_of_month: "8";
stutter_msg_waiting: "0";
sync: "0000200155330856";
nat_received_processing: "0";
network_media_type: "Auto";
network_port2_type: "Hub/Switch";
outbound_proxy_port: "5060";
proxy_backup_port: "5060";
proxy_emergency_port: "5060";
sntp_mode: "directedbroadcast";
start_media_port: "16384";
timer_invite_expires: "180";
timer_register_delta: "5";
timer_register_expires: "3600";
voip_control_port: "5060";
Router# more system:/cme/sipphone/SIP000CCE62BCED.cnf
image_version: "P0S3-07-4-00";
anonymous_call_block: "0";
semi_attended_transfer: "1";
preferred_codec: "g711ulaw";
ダイヤル プラン パターンの拡張の設定
短縮された個々の SIP 内線番号を完全な E.164 番号に拡張するためのパターンを作成し、適用するには、この項で示す手順に従います。ダイヤル プラン パターン拡張により、番号への発信、および B2BUA を使用した自動転送のために Cisco Unified CME の SIP 内線番号のリダイレクト(発信と最後の再ルーティングを含む)が影響を受けます。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. dialplan-pattern tag pattern extension-length extension-length [ extension-pattern extension-pattern ] [ no-reg ]
5. call-forward system redirecting-expanded
6. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
dialplan-pattern tag pattern extension-length extension-length [ extension-pattern extension-pattern | no-reg ]
Router(config-register-global)# dialplan-pattern 1 4085550... extension-length 5 |
Cisco Unified CME の SIP 発信番号の短縮された内線番号を完全な E.164 番号に拡張するために使用するパターンを定義します。 |
ステップ 5 |
call-forward system redirecting-expanded
Router(config-register-global)# call-forward system redirecting-expanded |
B2BUA を使用した自動転送のために、ダイヤル プラン パターン拡張を Cisco Unified CME の SIP 内線番号のリダイレクト(発信と最後の再ルーティングを含む)にグローバルに適用します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-register-global)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
例
次に、 show dial-peer summary コマンドのサンプル出力を示します。このサンプルは、4 つのダイヤルピアの情報を表示しています。4 つのダイヤルピアとは、内線 60001 と 60002 の各 1、および、ダイヤル プラン拡張コマンドが 6.... を 4085555.... に拡張するように設定されているので 4085550001 と 4085550002 の各 1 になります。後者 2 つのダイヤルピアは、実行設定では表示されません。
Router# show dial-peer summary
TAG TYPE MIN OPER PREFIX DEST-PATTERN FER THRU SESS-TARGET STATT
20010 pots up up 60002$ 0 0
20011 pots up up 60001$ 0 9
20012 pots up up 5105555001$ 0 9
20013 pots up up 5105555002$ 0 0
音声変換規則の適用
すでに設定されている音声変換規則を適用して SIP 電話機上の内線でダイヤルされた番号を変更するには、この項で示す手順に従います。変換規則では正規表現による照合が実行され、規則で定義された照合パターン、番号計画、およびタイプに番号が一致した場合、着信番号、発信番号、またはリダイレクト番号のサブストリングが置き換えられます。
前提条件
適用対象の変換規則は、 voice translation-rule コマンドを使用してすでに設定されている必要があります。変換規則の設定については、バージョンに応じた『 Cisco Unified CME システム アドミニストレータ ガイド 』を参照してください。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register pool tag
4. translate-outgoing { called | calling } rule-tag
5. end
詳細手順
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 3 |
SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定するため、voice register pool 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
translate-outgoing { called | calling } rule-tag
Router(config-register-pool)# translate-outgoing called 1
|
(オプション)設定されている番号変換規則を選択し、特定の内線でダイヤルされた番号を変更します。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-register-global)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
例
次に、 show running-config コマンドのサンプル出力の一部を示します。このサンプルでは、着信側 1 で変換が必要です。
cor incoming call91 1 91011
translate-outgoing called 1
次の作業
(注) Cisco Unified IP Phone のインストール手順を参照するには、
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/tsd_products_support_category_home.html の「IP Phones」ヘッダーで、使用している電話機タイプを選択してください。
• 次の内容が正しく、使用している SIP 電話機がネットワークにまだ接続されていない場合、ここで SIP 電話機を接続します。次に、「設定の確認」を参照してください。
–Cisco Unified IP Phone が構成プロファイルをダウンロードする TFTP サーバのフラッシュ メモリに、適切な電話機ファームウェア(アップグレード シーケンスで必要になるすべてのバージョンを含む)がインストールされている。
– upgrade コマンドを設定して電話機ファームウェアが必要に応じてアップグレードされるようにし、各 Cisco Unified IP Phone で登録前に適切な電話機ファームウェアをダウンロードされるようにした。
–SIP 電話機の構成プロファイルを確認した。
• 次の内容が正しく、SIP 電話機がすでに Cisco Unified CME に接続されている場合、「Cisco Unified CME の SIP 電話機のリセット」を参照してください。
–Cisco Unified IP Phone が構成プロファイルをダウンロードする TFTP サーバのフラッシュ メモリに、適切な電話機ファームウェア(アップグレード シーケンスで必要になるすべてのバージョンを含む)がインストールされている。
– upgrade コマンドを設定して電話機ファームウェアが必要に応じてアップグレードされるようにし、各 Cisco Unified IP Phone で登録前に適切な電話機ファームウェアをダウンロードされるようにした。
–SIP 電話機の構成プロファイルを確認した。
Cisco Unified CME の SIP 電話機のリセット
Cisco Unified CME に接続されている個々の、またはすべての SIP 電話機をリセットするには、 reset (voice register pool) コマンドまたは reset (voice register global) コマンドを使用します。
ヒント 電話機がまだプラグインされていない場合、この作業は必要ありません。代わりに、IP Phone をネットワークに接続し、ブートして必要な設定ファイルをダウンロードします。次に、「設定の確認」を参照してください。
すべての SIP 電話機をリブートするための reset コマンドの設定
Cisco Unified CME システムにグローバル レベルで影響を与える設定パラメータのいずれかを変更した後ですべての SIP 電話機をリセットするには、voice register global 設定モードで reset コマンドを使用します。システムにグローバルな影響を与える設定パラメータには次のものがあります。
• 送信元アドレス
• 日付と時刻の設定値
• サービス URL
• TFTP パス
• ボイスメール アクセス番号
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. mode cme
5. reset
6. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
SIP 電話機を Cisco Unified CME でプロビジョニングするためのモードを有効にします。 |
ステップ 5 |
reset
Router(config-register-global)# reset |
Cisco Unified CME ルータに関連付けられているすべての SIP 電話機を完全にリブートし、DHCP サーバと TFTP サーバにアクセスして、更新された情報を取得します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-register-global)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
個々の SIP 電話機をリセットするための reset コマンドの設定
個々の SIP 電話機にだけ影響を与える設定パラメータを変更した後でその電話機をリセットするには、voice register pool 設定モードで reset コマンドを使用します。
要約手順
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. mode cme
5. exit
6. voice register pool pool-tag
7. reset
8. end
詳細手順
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードを有効にします。 • パスワードを入力するように求められた場合は、入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
global 設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
Cisco Unified CME でサポートされているすべての SIP 電話機のパラメータを設定するため、voice register global 設定モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
SIP 電話機を Cisco Unified CME でプロビジョニングするためのモードを有効にします。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-register-global)# exit |
設定モードを終了して、設定モード階層の次の上位モードに移行します。 |
ステップ 6 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 1 |
SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定するため、voice register pool 設定モードを開始します。 • pool-tag :設定する SIP 電話機の固有のシーケンス番号。値の範囲は、1 ~ 100(または max-pool コマンドで定義した上限値)です。 |
ステップ 7 |
reset
Router(config-register-pool)# reset |
voice register pool コマンドで指定されている単一の SIP 電話機を完全にリブートし、DHCP サーバと TFTP サーバにアクセスして、更新された情報を取得します。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-register-pool)# end |
設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
設定の確認
Cisco Unified CME の Cisco IP Phone が音声ポート経由でコールを送受信できることを確認します。
ステップ 1 ローカルの電話機の動作をテストします。Cisco Unified CME ルータの SIP 電話機間でコールをやり取りします。
ステップ 2 Cisco Unified CME の IP Phone からローカル発信エリアの番号にコールを発信します。
ステップ 3 この Cisco Unified CME システムの外部にある電話機から Cisco CME の IP Phone にコールを発信します。