ローカル ディレクトリの順序
この作業では、ローカル ディレクトリでの姓名の表示順序、つまり、姓と名のいずれを先に表示するかを設定します。
要約手順
1. telephony-service
2. directory { first-name-first | last-name-first }
3. exit
詳細手順
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ステップ 1 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service 設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
directory { first-name-first | last-name-first }
Router(config-telephony-service)# directory last-name-first |
ローカル ディレクトリの姓と名の順序を定義します。
(注) 名前と電話番号のディレクトリ自体は、ephone-dn 設定モードで name コマンドおよび number コマンドを使用して作成します。
first-name-first キーワードを使用してコマンドを設定すると、ディレクトリ情報は電話機に「Jane E. Smith」のように表示されます。 last-name-first キーワードを使用してコマンドを設定すると、ディレクトリ情報は電話機に 「Smith, Jane E.」のように表示されます。 |
ステップ 3 |
exit
Router(config-telephony-service)# exit |
telephony-service 設定モードを終了します。 |
例
次の例では、Cisco CME ルータで管理する IP Phone のローカル ディレクトリにある姓と名の順序を定義します。
directory last-name-first
ディレクトリ エントリの追加
Cisco CME システムは、ephone-dn 設定時に割り当てられた電話番号に基づいて、ローカル電話ディレクトリを自動的に作成します。Cisco CME ローカル ディレクトリにエントリを追加するには、 directory entry コマンドを使用します。同一企業内で使用している別の Cisco CME システムの電話番号など、ローカル以外の番号も追加できます。
directory entry コマンドで作成したエントリを表示するには、 show telephony-service directory-entry コマンドを使用します。
要約手順
1. telephony-service
2. directory entry { entry-tag number name name | clear }
3. exit
詳細手順
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ステップ 1 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service 設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
directory entry { entry-tag number name name | clear }
Router(config-telephony-service)# directory entry 1 5550111 name Sales |
IP Phone に表示される電話ディレクトリ エントリを作成します。エントリは、入力した順序で表示されます。 • entry-tag:このディレクトリ エントリをすべての設定作業時に識別する固有のシーケンス番号。値の範囲は 1 ~ 100 です。 • number:このエントリの電話番号または内線番号。最大 32 文字です。 • name name:ディレクトリに表示される名前。最大 24 文字です。 • clear:すべてのディレクトリ エントリを削除します。 |
ステップ 3 |
exit
Router(config-telephony-service)# exit |
telephony-service 設定モードを終了します。 |
例
次の例では、3 つの電話番号リストのディレクトリを作成します。
directory entry 1 14045550111 name Sales
directory entry 2 13125550122 name Marketing
directory entry 3 12135550144 name Support
ローカル ディレクトリの無効化
IP Phone に表示されるローカル ディレクトリ(Local Services メニューの項目 4)は、HTTP 経由でアクセスされる eXtensible Markup Language(XML)ページとして機能します。このページにはパスワード保護はありません。 no service local-directory コマンドを使用すると、HTTP ディレクトリ サービスを無効にして、このディレクトリを使用不可にできます。
要約手順
1. telephony-service
2. no service local-directory
3. exit
詳細手順
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ステップ 1 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service 設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
no service local-directory
Router(config-telephony-service)# no service local-directory |
IP Phone のローカル ディレクトリ サービスを無効にします。 |
ステップ 3 |
exit
Router(config-telephony-service)# exit |
telephony-service 設定モードを終了します。 |
例
次の例では、Cisco CME ルータ で管理する IP Phone のローカル ディレクトリを無効にします。
no service local-directory