Cisco CME システムのモニタリングと管理
この章では、Cisco CallManager Express(Cisco CME)システムのモニタリングと管理を行うためのコマンドについて説明します。サンプル出力と詳細な参考情報については、『 Cisco CallManager Express 3.2 Command Reference』を参照してください。
(注) 「Cisco IOS Voice Configuration Library」全体(ライブラリの前書きと用語集、他の機能に関する資料、トラブルシューティングに関する資料を含む)には、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/vcl.htm からアクセスできます。
実行設定全体を表示するには、次のコマンドを使用します。
• show running-config :ルータの実行設定を表示します。
Cisco CME システム全体に関連付けられているパラメータを表示するには、次のコマンドを使用します。
• show telephony-service admin :システム管理者のユーザ名とパスワードを表示し、そのシステム管理者が GUI を使用して ephone-dn およびシステム クロックを変更できるかどうかを表示します。
• show telephony-service all :すべての ephone、ephone-dn、音声ポート、およびダイヤルピアの設定を表示します。
• show telephony-service dial-peer :ephone-dn によって自動的に作成されたダイヤルピアの情報を表示します。
• show telephony-service directory-entry : directory entry コマンドで作成したエントリを表示します。
• show telephony-service ephone :すべての ephone の設定を表示します。
• show telephony-service ephone-dn :すべての ephone-dn の設定を表示します。
• show telephony-service tftp-bindings :IP Phone がアクセスできる現在の設定ファイルを表示します。
• show telephony-service voice-port :すべての仮想音声ポートの設定を表示します。
1 つまたはすべての内線番号(ephone-dn)に関連付けられているパラメータを表示するには、次のコマンドを使用します。
• show ephone-dn [ dn-tag ] [ statistics ]:特定の内線番号(ephone-dn)またはすべての内線番号の回線ステータスと詳細情報を表示します。statistics キーワードが使用された場合、音声品質および遠端接続解除の原因に関する統計情報を表示します。
• show ephone-dn callback :未実行のコールバックに関する情報を表示します。
• show ephone-dn loopback :作成済みの loopback-dn ペアに関する情報を表示します。
• show ephone-dn summary :内線番号(ephone-dn)に関する要約情報を表示します。
1 つまたはすべての ephone に関連付けられているパラメータを表示するには、次のコマンドを使用します。
• show ephone [ mac-address | phone-type ]:特定の ephone、特定のタイプの ephone、またはすべての ephone について、関連する ephone-dn やそのステータスなど、電話機に関する情報を表示します。
• show ephone cfa :内線番号(ephone-dn)に call-forward-all を設定した登録済みの電話機に関する回線ステータスと要約情報を表示します。
• show ephone dn [ dn-tag ]:ephone-dn のタイプを表示し、特定の dn-tag またはすべての dn-tag について、ephone-dn タグが表示される電話機を識別します。
• show ephone dnd :内線番号(ephone-dn)に Do Not Disturb(DND; 着信拒否)を設定した登録済みの電話機に関する要約情報を表示します。
• show ephone login :ephone に Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)が設定されているかどうか、およびそのオーナーがログインしているかどうかを表示します。
• show ephone offhook :現在受話器がオフフックの状態になっている電話機に関する要約情報、回線ステータス、およびパケット数を表示します。
• show ephone overlay :オーバーレイ セットが割り当てられている電話機に関する要約情報を表示します。また、オーバーレイ セットの内容も表示します。
• show ephone phone-load :デバイス名、現在の電話機ファームウェア、以前の電話機ファームウェア、およびすべての ephone について最後にリセットしたときの理由を表示します。
• show ephone registered :Cisco CME に現在登録されている電話機に関する情報を表示します。
• show ephone remote :ローカル以外の電話機(Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)のエントリがない電話機)に関する要約情報を表示します。
• show ephone ringing :呼び出し音が鳴っている電話機に関する要約情報を表示し、呼び出し音が鳴っているボタン、ephone-dn タグ、および番号を示します。
• show ephone summary :すべての ephone に関する要約情報を表示します。
• show ephone tapiclients :ephone Telephony Application Programming Interface(TAPI)クライアントのステータスを表示します。
• show ephone telephone-number number :指定した番号に関連付けられている電話機に関する情報を表示します。このコマンドは、特定の番号が表示される電話機を検出する場合に役立ちます。
• show ephone unregistered :Cisco CME に現在登録されていない電話機に関する情報を表示します。
有用な関連コマンドには、次のものがあります。
• show call history voice:音声コールに関する通話履歴のテーブルを表示します。
Call Detail Record(CDR; 呼詳細レコード)の記憶時間を指定するには dial-control-mib コマンドを使用します。このコマンドにはキーワードと引数のオプションが 2 セットあります。 max-size number オプションは、CDR イベント テーブルの最大サイズを指定します。有効な範囲は 0 ~ 500 で、デフォルトは 50 です。この値を 0 にすると CDR 機能が無効になります。
retain-timer number オプションは、通話履歴のテーブル内にエントリが保持される時間の長さを分数で指定します。有効な範囲は 0 ~ 2147483647 分で、デフォルトは 15 です。この値を 0 にすると、すべての通話履歴が保持されなくなります。
• show dial-peer voice summary :ルータ上のすべての VoIP および POTS ダイヤルピアに関する要約情報を表示します。
• show fb-its-log :Cisco CME XML API 設定情報、XML API クエリー統計情報、および XML API イベント ログを表示します。
• show voice port summary :ルータ上のすべての音声ポートに関する要約情報を表示します。