ソフトウェアのアップグレードについて
このバージョンの Cisco Unified Presence では、コンピュータの運用中にサーバにアップグレード ソフトウェアをインストールすることができます。システムにはアクティブでブート可能なパーティションと、非アクティブでブート可能なパーティションの 2 つのパーティションがあります。システムのブートと操作はすべて、アクティブ パーティションとしてマークされているパーティションで実行されます。
アップグレード ソフトウェアをインストールする場合は、非アクティブ パーティションにインストールします。ソフトウェアのインストール中もシステムは通常通り動作します。準備ができたら、非アクティブ パーティションをアクティブにして、アップグレードしたソフトウェアでシステムをリブートします。現在アクティブなパーティションは、システムの再起動後に非アクティブ パーティションとして認識されます。現在のソフトウェアは、次のアップグレードまで、非アクティブ パーティションに保持されます。設定情報は自動的にアクティブ パーティションにあるアップグレード バージョンに移行されます。
何らかの理由でアップグレードから元の状態に戻す場合、ソフトウェアの以前のバージョンがある非アクティブ パーティションからシステムを再起動できます。しかし、ソフトウェアのアップグレード後に行った設定の変更はすべて失われます。
(注) データベースへの変更は、アクティブ パーティションに対してのみ実行できます。非アクティブ パーティションのデータベースは更新されません。アップグレード後にデータベースに変更を加えた場合は、パーティションを切り替えてから同じ変更を繰り返す必要があります。
• 「アップグレード前の作業」
• 「アップグレードに関するその他の考慮事項」
• 「スロットリングの無効化によるアップグレード時間の短縮」
アップグレード前の作業
アップグレードを開始する前に、次の作業を実行してください。
• 新しいリリースのリリース ノートとマニュアルを読んで、サポートされるアップグレード、新機能、アップグレードがシステムに関連付けられている他の製品に与える影響を理解してください。
• 新しいリリース用の必要なライセンス ファイルがあることを確認します。以前に取得した Cisco Unified Presence サーバ ライセンス ファイルをアップロードする必要がります。
• アップグレードを開始する前に、システムをバックアップします。
関連項目
• 『 Cisco Unified Presence 』
• 『Configuration and Maintenance Guide for Cisco Unified Presence 』
次の作業
「アップグレードに関するその他の考慮事項」
アップグレードに関するその他の考慮事項
Cisco Unified Presence のアップグレード時は、次の点も考慮してください。
• [ソフトウェア アップグレード(Software Upgrades)] メニュー オプションまたはコマンドライン インターフェイスを使用して、ソフトウェアのインストールとアップグレードを実行できます。システムでは、シスコが承認したソフトウェアだけをアップロードおよび処理できます。
• 複数ノードで構成される Cisco Unified Presence クラスタがある場合、クラスタのすべてのノードをアップグレードする必要があります。ノード A がパブリッシャ サーバ、ノード B がサブスクライバ サーバのマルチノード クラスタがある場合、ノード B をアップグレードする前に、ノード A をアップグレードする必要があります。システムにより、アップグレード中に特定のファイルとデータベースのコピーがノード A からノード B に転送されます。また、ノード A で新規インストールを実行した後に、ノード B でアップグレードを実行することはできません。
• また、[Cisco Unified Presence の管理(Cisco Unified Presence Administration)] で、SIP トランクを有効にする必要があります。
• Cisco Unified Presence のアップグレード後、ライン アピアランスをユーザにマッピングして、プレゼンスをサポートする必要があります。システムでは、プレゼンスは、ユーザのプライマリ内線番号へのライン アピアランス マッピングに基づきません。
• アップグレード中に、コール詳細レコード(CDR)メンテナンス作業が実行されていないことを確認してください。明示的に設定されていない場合、CDR メンテナンス作業は、毎日真夜中に 2 時間実行されます。CDR メンテナンス時間を変更するには、[Cisco Unified Presence の管理(Cisco Unified Presence Administration)]で Cisco AMC サービス パラメータを変更します。
(注) Cisco Unified Presence アップグレードの一環として Cisco Unified Communications Manager をアップグレードする場合、次の点に注意してください。
• Cisco Unified Presence Sync Agent サービスを停止してから再起動する必要があります。Sync Agent サービスを再起動するには、Cisco Unified Serviceability に移動し、[ツール(Tools)] > [コントロール センタ - ネットワーク サービス(Control Center - Network Service)] を選択します。
• Cisco Unified Presence と通信するために、Cisco Unified Communications Manager で SIP PUBLISH トランクを設定する必要があります。
関連項目
• 『 Command Line Interface (CLI) Reference Guide for Cisco Unified Presence 』(Cisco.com)
• 『 Configuration and Maintenance Guide for Cisco Unified Presence 』
• 『 Serviceability Configuration and Maintenance Guide for Cisco Unified Presence』
• 『 Cisco Unified Communications Manager System Guide 』
スロットリングの無効化によるアップグレード時間の短縮
アップグレード中のシステムの安定性を維持するために、システムはアップグレード プロセスを抑制します。このため、Cisco Unified Presence 7.0(1) 以降では旧リリースよりアップグレード プロセスに時間がかかることがあります。
ただし、アップグレード プロセスに思ったより時間がかかる場合は、スロットリングを無効にすることができます。スロットルを無効にすると、アップグレードの実行時間が短縮されますが、システムのパフォーマンスが低下することがあります。スロットルの詳細とアップグレードが遅くなる原因については、「I/O スロットリングの影響」を参照してください。スロットリングを無効にするには、アップグレードを開始する前に、CLI で utils iothrottle disable コマンドを使用します。
(注) アップグレードの開始後にスロットリングを再起動する場合は、アップグレードをキャンセルし、スロットリングを再起動してからアップグレードを再開する必要があります。
概要
スロットリングによって、アップグレードに時間がかかることがあります。スロットリングはデフォルトで有効になっています。また、通常の業務時間中にアップグレードを実行する場合は不可欠です。
スロットリングの無効化
スロットリングを無効にするには、 utils iothrottle disable コマンドを使用します。
(注) アップグレードの開始後にスロットリングを再起動する場合は、アップグレードをキャンセルし、スロットリングを再起動してからアップグレードを再開する必要があります。
サーバ モデル
使用するサーバ モデルもアップグレード速度に影響を及ぼします。SATA ハード ドライブを搭載したサーバ(MCS-7816、MCS-7825 など)は、SAS/SCSI ハード ドライブを搭載したサーバ(MCS-7835、MCS-7845 など)よりアップグレードに時間がかかります。
書き込みキャッシュ
サーバの書き込みキャッシュが無効になっていると、アップグレード プロセスの速度がさらに遅くなります。旧式サーバのバッテリ切れなど、書き込みキャッシュが無効になる要因はいくつか考えられます。
アップグレードを開始する前に、MCS-7835/45 ディスク コントローラの書き込みキャッシュのステータスを確認してください。MCS-7816 および MCS-7825 サーバでは書き込みキャッシュのステータスを確認する必要はありません。書き込みキャッシュのステータスを確認するには、[Cisco Unified オペレーティング システムの管理(Cisco Unified Operating System Administration)] にアクセスして [表示(Show)] > [ハードウェア(Hardware)] を選択します。
バッテリ切れにより、書き込みキャッシュが無効になったと判断した場合、ハード ディスク コントローラのキャッシュ バッテリを交換する必要があります。バッテリを交換する場合は、ローカル サポートの手順に従ってください。
次に示す [表示(Show)] > [ハードウェア(Hardware)] メニューの出力例を参照して、バッテリおよびライトバック キャッシュのステータスを確認する詳細を確認してください。
次の例では、書き込みキャッシュは有効になっています。この例では、キャッシュの 50 %が書き込みに予約されており、キャッシュの 50 %が読み取りに予約されています。書き込みキャッシュが無効の場合、キャッシュの 100 %が読み取りに予約されているか、Cache Status が「OK」ではありません。また、バッテリ カウントが「1」になっています。コントローラのバッテリが切れているかバッテリが存在しない場合は「0」と示されます。
例 6-1 書き込みキャッシュが有効な 7835/45-H1 および 7835/45-H2 サーバ
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Cache Serial Number: P75B20C9SR642P
RAID 6 (ADG) Status: Disabled
Surface Scan Delay: 15 sec
Cache Board Present: True
Accelerator Ratio: 50% Read / 50% Write
SATA NCQ Supported: False
次の例では、バッテリ ステータスが有効、書き込みキャッシュ モードが有効になっています。
例 6-2 書き込みキャッシュが有効の 7835/45-I2 サーバ
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Channel description : SAS/SATA
Controller Model : IBM ServeRAID 8k
Controller Serial Number : 20ee0001
Defunct disk drive count : 0
Logical drives/Offline/Critical : 2/0/0
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Controller Version Information
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Boot Flash : 5.1-0 (15421)
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Controller Battery Information
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Capacity remaining : 100 percent
Time remaining (at current draw) : 4 days, 18 hours, 40 minutes
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Controller Vital Product Data
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Controller FRU# : 25R8076
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Logical drive information
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Logical drive name : Logical Drive 1
Status of logical drive : Okay
Read-cache mode : Enabled
Write-cache mode : Enabled (write-back)
Write-cache setting : Enabled (write-back) when protected by battery
Drive(s) (Channel,Device) : 0,0 0,1
Logical drive name : Logical Drive 2
Status of logical drive : Okay
Read-cache mode : Enabled
Write-cache mode : Enabled (write-back)
Write-cache setting : Enabled (write-back) when protected by battery
Drive(s) (Channel,Device) : 0,2 0,3
ソフトウェアのアップグレードおよびインストール方法
インストール プロセス中も、アップグレード ファイルにはローカル DVD またはリモートの FTP または SFTP サーバからアクセスできます。アップグレード ファイルにアクセスする際に入力するディレクトリ名とファイル名は、大文字と小文字が区別されるため、注意してください。
• 「アップグレード ファイルの取得」
• 「ローカル ソースからのアップグレードおよびインストール」
• 「リモート ソースからのアップグレードおよびインストール」
アップグレード ファイルの取得
アップグレード プロセスを開始する前に、適切なアップグレード ファイルを Cisco.com から取得する必要があります。
アップグレード ファイルをダウンロードする場合は、次の手順を実行します。
• Cisco.com から適切なアップグレード ファイルをダウンロードします。
• アップグレード ファイルを書き込み可能な CD または DVD にコピーします。サイズの大きいアップグレード ファイルの場合、1 枚の CD には収まらないことがあります。その場合は、DVD が必要です。
• インストールする前に、パッチ ファイルの名前を変更しないでください。システムで有効なファイルとして認識されなくなります。
• ファイルを圧縮しないでください。圧縮すると、システムがアップグレード ファイルを読み取れない場合があります。
ローカル ソースからのアップグレードおよびインストール
ローカル ディスク ドライブに挿入された CD または DVD からソフトウェアをインストールしてから、アップグレード プロセスを開始できます。
はじめる前に
• ソフトウェアのアップグレード プロセスを読み直し、前提となるシステムのバップアップ手順を完了したことを確認してください。
• cisco.com からアップグレード ファイルを取得します。
手順
ステップ 1 CD または DVD をアップグレードするローカル サーバのディスク ドライブに挿入します。
ステップ 2 [Cisco Unified オペレーティング システムの管理(Cisco Unified Operating System Administration)] にサインインします。
ステップ 3 [ソフトウェア アップグレード(Software Upgrades)] > [インストール/アップグレード(Install/Upgrade)] を選択します。
ステップ 4 [ソース(Source)] リストから [DVD/CD] を選択します。
ステップ 5 [ディレクトリ(Directory)] フィールドに、CD または DVD のパッチ ファイルのパスを入力します。ファイルがルート ディレクトリにある場合は、スラッシュ(/)を入力します。
ステップ 6 [サーバ(Server)] フィールドにサーバ名を入力します。
ステップ 7 [ユーザ名(User Name)] フィールドにユーザ名を入力します。
ステップ 8 [ユーザ パスワード(User Password)] フィールドにパスワードを入力します。
ステップ 9 [転送プロトコル(Transfer Protocol)] フィールドから転送プロトコルを選択します(SFTP など)。
ステップ 10 [次へ(Next)] を選択して、アップグレード プロセスを続行します。
ステップ 11 インストールするアップグレード バージョンを選択し、[次へ(Next)] を選択します。
ステップ 12 ファイル名と転送されるメガバイト数など、ダウンロードの進行状況を監視します。
ステップ 13 ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルのチェックサム値と、Cisco.com に表示されているチェックサム値を確認します。
ステップ 14 次のいずれかの操作を実行します。
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アップグレードをインストールすると、自動的にアップグレードされたパーティションからリブートする |
[アップグレードされたパーティションをリブート(Reboot to Upgraded Partition)] を選択します。 |
アップグレードをインストールし、後でアップグレードされたパーティションから手動でリブートする |
[アップグレード後にリブートしない(Do not reboot after upgrade)] を選択します。 |
ステップ 15 [次へ(Next)] を選択します。
ステップ 16 インストールが完了したら、[終了(Finish)] を選択します。
トラブルシューティングのヒント
• アップグレードをアクティブにするには、システムをリブートする必要があります。
• アップグレード ファイルが Linux または UNIX サーバ上に存在する場合は、指定するディレクトリ パスの先頭にフォワード スラッシュを付加する必要があります。たとえば、アップグレード ファイルが patches ディレクトリに存在する場合は、 /patches
と入力する必要があります。アップグレード ファイルが Windows サーバ上に存在する場合は、システム管理者に正しいディレクトリ パスを確認してください。
• アップグレード ファイルが本物の整合性のあるファイルであると保証するには、2 つのチェックサム値が一致している必要があります。チェックサム値が一致しない場合、Cisco.com から新しいバージョンのファイルをダウンロードして、再度アップグレードを試みてください。
関連項目
• 「ロケール固有アップグレードの管理方法」
• 「アップグレード ファイルの取得」
• 「以前のバージョンへの Cisco Unified Presence ノードの復帰」
リモート ソースからのアップグレードおよびインストール
ネットワーク ドライブまたはリモート サーバからソフトウェアをインストールし、アップグレード プロセスを開始できます。
はじめる前に
ソフトウェアのアップグレード プロセスを読み直し、前提となるシステムのバップアップ手順を完了したことを確認してください。
手順
ステップ 1 [Cisco Unified オペレーティング システムの管理(Cisco Unified Operating System Administration)] にサインインします。
ステップ 2 [ソフトウェア アップグレード(Software Upgrades)] > [インストール/アップグレード(Install/Upgrade)] を選択します。
ステップ 3 [ソース(Source)] リストから [リモート ファイルシステム(Remote Filesystem)] を選択します。
ステップ 4 [ディレクトリ(Directory)] フィールドに、リモート システムのパッチファイルのパスを入力します。
ステップ 5 [サーバ(Server)] フィールドにサーバ名を入力します。
ステップ 6 [ユーザ名(User Name)] フィールドにユーザ名を入力します。
ステップ 7 [ユーザ パスワード(User Password)] フィールドにパスワードを入力します。
ステップ 8 [転送プロトコル(Transfer Protocol)] フィールドから転送プロトコルを選択します(SFTP など)。
ステップ 9 [次へ(Next)] を選択して、アップグレード プロセスを続行します。
ステップ 10 インストールするアップグレード バージョンを選択し、[次へ(Next)] を選択します。
ステップ 11 ファイル名と転送されるメガバイト数など、ダウンロードの進行状況を監視します。
ステップ 12 ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルのチェックサム値と、Cisco.com に表示されているチェックサム値を確認します。
ステップ 13 次のいずれかの操作を実行します。
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アップグレードをインストールすると、自動的にアップグレードされたパーティションからリブートする |
a. [アップグレードされたパーティションをリブート(Reboot to Upgraded Partition)] を選択します。 |
アップグレードをインストールし、後でアップグレードされたパーティションから手動でリブートする |
a. [アップグレード後にリブートしない(Do not reboot after upgrade)] を選択します。 |
ステップ 14 [次へ(Next)] を選択します。
ステップ 15 インストールが完了したら、[終了(Finish)] を選択します。
トラブルシューティングのヒント
• アップグレードをアクティブにするには、システムをリブートする必要があります。
• アップグレード ファイルが Linux または UNIX サーバ上に存在する場合は、指定するディレクトリ パスの先頭にフォワード スラッシュを付加する必要があります。たとえば、アップグレード ファイルが patches ディレクトリに存在する場合は、 /patches
と入力する必要があります。アップグレード ファイルが Windows サーバ上に存在する場合は、システム管理者に正しいディレクトリ パスを確認してください。
• アップグレード ファイルが本物の整合性のあるファイルであると保証するには、2 つのチェックサム値が一致している必要があります。チェックサム値が一致しない場合、Cisco.com から新しいバージョンのファイルをダウンロードして、再度アップグレードを試みてください。
関連項目
「以前のバージョンへの Cisco Unified Presence ノードの復帰」
ロケール固有アップグレードの管理方法
• 「ロケールのインストール」
• 「ロケールのインストール」
• 「エラー メッセージ」
ロケールのインストール
シスコは、Cisco Unified Communications Manager ロケール インストーラのロケール固有のバージョンを www.cisco.com で提供しています。このロケール インストーラはシステム管理者がインストールします。このインストーラを使用すると、ユーザがサポートされているインターフェイスを使用するときに、選択した翻訳済みテキストまたはトーン(使用可能な場合)を表示または受信できます。
ユーザ ロケール
ユーザ ロケール ファイルは、ユーザが選択したロケールの電話機表示用の翻訳済みテキストと音声プロンプト(使用可能な場合)、ユーザ アプリケーション、および Web ページを提供します。ユーザ専用のロケール インストーラは Web 上にあります。
ネットワーク ロケール
ネットワーク ロケール ファイルは、国固有の電話機トーンやゲートウェイ トーン(使用可能な場合)を提供します。ネットワーク専用のロケール インストーラは Web 上にあります。
1 つのロケール インストーラに複数のネットワーク ロケールが組み合されている場合があります。
(注) Cisco Media Convergence Server(MCS)またはシスコ承認の、顧客が提供するサーバは、複数のロケールをサポートできます。複数のロケール インストーラをインストールすると、ユーザは複数のロケールから選択できるようになります。
クラスタ内のすべてのサーバをリブートしないと、変更は有効になりません。クラスタ内のすべてのサーバですべてのロケールのインストールが終了するまで、サーバをリブートしないように強くお勧めします。通常の業務時間後にサーバをリブートして、コール処理の中断を最小限にとどめてください。
Cisco Unified Presence のロケール ファイル
Cisco Unified Presence のロケールをインストールする場合、次の両方のファイルをインストールする必要があります。
• ユーザ ロケール ファイル:特定の言語と国に関する言語情報が格納されています。ファイル名の表記は、次のとおりです。
ps-locale- language - country - version .cop
• 複合ネットワーク ロケール ファイル:すべての国に対応した、さまざまなネットワーク項目(電話機のトーン、Annunciator、およびゲートウェイ トーンなど)の国固有のファイルが格納されています。複合ネットワーク ロケール ファイル名の表記は、次のとおりです。
ps-locale-combinednetworklocale- version .cop
ロケールのインストール
ローカル ソースまたはリモート ソースのどちらからでも、複数のロケール ファイルをインストールできます。次のいずれかの操作を実行します。
エラー メッセージ
ロケール インストーラをアクティブ化するときに発生する可能性のあるメッセージの説明については、 表 6-1 を参照してください。エラーが発生した場合は、インストール ログにあるメッセージを表示できます。
表 6-1 ロケール インストーラのエラー メッセージと説明
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[LOCALE] File not found: <language>_<country>_user_locale.csv, the user locale has not been added to the database. |
データベースに追加するユーザ ロケール情報が格納されている CSV ファイルが見つからない場合にこのエラーが発生します。これはビルド プロセスのエラーを示しています。 |
[LOCALE] File not found: <country>_network_locale.csv, the network locale has not been added to the database. |
データベースに追加するネットワーク ロケール情報が格納されている CSV ファイルが見つからない場合にこのエラーが発生します。これはビルド プロセスのエラーを示しています。 |
[LOCALE] CSV file installer installdb is not present or not executable |
installdb と呼ばれるアプリケーションが存在することを確認する必要があります。このアプリケーションは CSV ファイルに含まれる情報を読み取り、それをターゲット データベースに正しく適用します。このアプリケーションが見つからない場合、Cisco Unified Communications アプリケーションとともにインストールされなかった(ほとんどあり得ません)、削除された(可能性はあります)、またはサーバに Cisco Unified Communications Manager や Cisco Unified Presence などの Cisco Unified Communications アプリケーションがインストールされていません(最も可能性があります)。データベースに適切なレコードが格納されていないとロケールは機能しないため、ロケールのインストールは中止されます。 |
[LOCALE] Could not create /usr/local/cm/application_locale/cmservices/ipma/com/cisco/ipma/client/locales/maDialogs_<ll>_<CC>.properties.Checksum. [LOCALE] Could not create /usr/local/cm/application_locale/cmservices/ipma/com/cisco/ipma/client/locales/maMessages_<ll>_<CC>.properties.Checksum. [LOCALE] Could not create /usr/local/cm/application_locale/cmservices/ipma/com/cisco/ipma/client/locales/maGlobalUI_<ll>_<CC>.properties.Checksum. [LOCALE] Could not create /usr/local/cm/application_locale/cmservices/ipma/LocaleMasterVersion.txt.Checksum. |
これらのエラーは、システムがチェックサム ファイルの作成に失敗した場合に発生します。原因としては、Java 実行ファイルの /usr/local/thirdparty/java/j2sdk/jre/bin/java が存在しない、Java アーカイブ ファイルの /usr/local/cm/jar/cmutil.jar が存在しないか損傷している、Java クラスの com.cisco.ccm.util.Zipper が存在しないか損傷していることなどが考えられます。これらのエラーが発生した場合でも、ロケールは正常に機能します。ただし、Cisco Unified Communications Manager Assistant ではローカライズされた Cisco Unified Communications Manager Assistant ファイルの変更は検出できません。 |
[LOCALE] Could not find /usr/local/cm/application_locale/cmservices/ipma/LocaleMasterVersion.txt in order to update Unified CM Assistant locale information. |
このエラーは、適切な場所にファイルが見つからない場合に発生します。原因としては、ビルド プロセスのエラーが考えられます。 |
[LOCALE] Addition of <locale-installer-file-name> to the database has failed! |
このエラーは、ロケールのインストール時に発生した何らかの失敗が累積されたために発生します。最終状態を示しています。 |
[LOCALE] Could not locate <locale-installer-file-name> |
このロケールはアップグレード中移行されません。 ダウンロードされたロケール インストーラ ファイルは、ダウンロード ロケーションに置かれていません。移動または削除された可能性があります。このエラーの重大度は低く、Cisco Unified Communications アプリケーションのアップグレード後にロケール インストーラを再適用するか、新しいロケール インストーラをダウンロードして適用する必要があることを示します。 |
[LOCALE] Could not copy <locale-installer-file-name> to migratory path. This locale will not be migrated during an upgrade! |
ダウンロードされたロケール インストーラ ファイルを移行パスにコピーできません。このエラーの重大度は低く、Cisco Unified Communications アプリケーションのアップグレード後にロケール インストーラを再適用するか、新しいロケール インストーラをダウンロードして適用する必要があることを示します。 |
[LOCALE] DRS registration failed |
ロケール インストーラを、Disaster Recovery System に登録できませんでした。バックアップまたはリストア レコードにはロケール インストーラは含まれません。インストールのログを記録して、Cisco TAC にお問い合わせください。 |
[LOCALE] DRS unregistration failed |
Disaster Recovery System からロケール インストーラの登録を解除できませんでした。バックアップまたはリストア レコードにはロケール インストーラは含まれません。インストールのログを記録して、Cisco TAC にお問い合わせください。 |
[LOCALE] Backup failed! |
Disaster Recovery Systemは、ダウンロードされたロケール インストーラ ファイルから tarball を作成できませんでした。バックアップを試みる前に、ローカル インストーラを再適用してください。
(注) システムの復元後にロケールを手動で再インストールすることもできます。
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[LOCALE] No COP files found in restored tarball! |
バックアップ ファイルの破損によって、ロケール インストーラ ファイルの抽出が失敗した可能性があります。 (注) ロケール インストーラを手動で再適用すると、ロケールが完全に復元されます。 |
[LOCALE] Failed to successfully reinstall COP files! |
バックアップ ファイルの破損によって、ロケール インストーラ ファイルが損傷した可能性があります。 (注) ロケール インストーラを手動で再適用すると、ロケールが完全に復元されます。 |
[LOCALE] Failed to build script to reinstall COP files! |
プラットフォームで、ロケールの再インストールに使用されるスクリプトを動的に作成できませんでした。 (注) ロケール インストーラを手動で再適用すると、ロケールが完全に復元されます。インストールのログを記録して、TAC にお問い合わせください。 |