Cisco Wide Area File Services(WAFS)ソリューションは、複数のブランチ オフィスを持つ企業に求められる、センター統合型ストレージ環境の構築を可能にします。Cisco WAFSの導入により、ファイル サーバやストレージをセンターに統合してバックアップおよびデザスタ リカバリを一元化できると同時に、WAN経由でもLANのような高速ファイル アクセスが可能になります。

Cisco Catalyst 6500シリーズ
Cisco 500シリーズFile Engine

ファイル サーバが分散していると管理が煩雑になる
 複数のブランチ オフィスを持つ企業では、それぞれの拠点にファイル サーバがあり、その設置および管理が大きな課題となっています。全拠点のサーバをセンターで制御できないために管理が十分に行き届かず、情報漏えいなどのデータ保護に関するリスクが増大します。また、拠点ごとにバックアップ装置を備えなければならず、障害時にいつでも対応可能な専任スタッフも割り当てられてはいません。このようにファイル サーバやバックアップを個別に管理する現行の体制では、管理作業は煩雑になる一方です。さらにサーバによって利用頻度が異なるために無駄な投資を繰り返す可能性もあります。
統合型ストレージによって集中管理が可能になるが、ファイルアクセスに時間がかかる
 IT管理者と中央集中型のデータ保護インフラストラクチャがすでに整備されたデータ センターにファイル サーバおよびストレージを集めれば、センターの管理者によってデータが保護され、情報漏えいのリスクも低減します。さらにバックアップやデザスタ リカバリが一元化され、管理が簡素化されます。しかし、ブランチ オフィスにいるエンドユーザにとっては、WAN経由でファイルにアクセスすることになり、WAN遅延のために利便性が低下します。これでは、ユーザにとっては不満なシステムになってしまいます。
Cisco WAFSソリューションは、LAN上のサーバと同様のレスポンスを備えた統合型ストレージを可能にする
 Cisco Wide Area File Services(WAFS)ソリューションを利用すると、エンドユーザの生産性を低下させることなく、すべてのブランチ オフィスのデータを中央ファイル サーバに統合することができます。WANアクセスの問題は、シスコシステムズ独自のWAN最適化技術とブランチ オフィスでのファイルのキャッシュ機能によって解決されます。これにより、ブランチ オフィスのユーザがWAN経由でデータセンターのファイルにアクセスする場合でも、LAN上でのサーバアクセスに近いレスポンスを得ることができます。

詳しくは・・・
Cisco File Engineシリーズ アプライアンスについて詳しくはデータシートをご覧ください。また、Cisco Wide Area File Servicesソリューションの技術概要も用意しています。