Cisco UCS 仮想インターフェイス カード 1240

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Updated: 2022 年 1 月 26 日

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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Cisco Unified Computing System の概要

Cisco Unified Computing SystemCisco UCS)は、コンピュータでの計算、ネットワーク、ストレージ アクセス、および仮想化のリソースを 1 つのシステムに統合する次世代のデータセンター プラットフォームであり、総所有コスト(TCO)を削減し、ビジネスの俊敏性を高めることを目的として設計されています。このシステムでは、低遅延で損失のない 10 ギガビット イーサネット統合ネットワーク ファブリックがエンタープライズクラスの x86 アーキテクチャ サーバと統合されます。このシステムは、統合されたスケーラブルなマルチシャーシ プラットフォームであり、このプラットフォームのすべてのリソースは統合管理ドメインに参加します。

製品概要

Cisco® イノベーション、Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC1240(図 1)は、Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバの M3 世代に特化して設計された、4 ポート 10 ギガビット イーサネット、Fibre Channel over EthernetFCoE)対応のモジュール型 LAN on MotherboardmLOM)です。Cisco UCS VIC 1240 の機能は、オプションのポート エクスパンダと組み合わせて使用することにより、10 ギガビット イーサネット ポートを 8 つまで拡張できます。

Cisco UCS VIC 1240 では、ポリシーベースでステートレス、かつ俊敏性の高いサーバ インフラストラクチャを構築できます。このインフラストラクチャは、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)またはホスト バス アダプタ(HBA)として動的に設定可能な、最大 256 PCIe 規格準拠インターフェイスをホストに提供します。さらに、Cisco UCS VIC 1240 は、Cisco UCS ファブリック インターコネクトのポートを仮想マシンまで拡張する Cisco Data Center Virtual Machine ファブリック マシン エクステンダ(VM-FEX)テクノロジーをサポートしているため、サーバ仮想化の展開が容易になります。

図 1.               Cisco UCS VIC 1240

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機能と利点

ステートレスと俊敏性:カードの特性は、サーバ ブート時にサーバに関連付けられたサービス プロファイルを使用して動的に設定されます。サービス プロファイルでは、PCIe インターフェイスの番号、タイプ(NIC または HBA)、IDMAC アドレスおよび World Wide NameWWN))、フェールオーバー ポリシー、帯域幅、Quality of ServiceQoS)ポリシーを定義できます。管理インターフェイスを通して、動的に定義、作成し、すぐにシステム環境として利用できるため、ステートレスで俊敏性の高いサーバ インフラストラクチャが実現します(図 2)。

図 2.               Cisco UCS VIC 1240 アーキテクチャ

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ネットワーク インターフェイスの仮想化:VIC 上に作成された各 PCIe インターフェイスは、それぞれ Cisco UCS ファブリック インターコネクト上のインターフェイスに関連付けられ、VIC 上の PCIe デバイスとファブリック インターコネクト上のインターフェイスを結ぶ各仮想ケーブルは、それぞれ完全に分離して認識されます。

Cisco SingleConnect テクノロジー

Cisco SingleConnect® テクノロジーは、データセンターのコンピューティングを接続、管理するためのきわめて簡単、効率的かつインテリジェントな方法を提供します。Cisco SingleConnect テクノロジーは、以下に対するデータセンターの接続を飛躍的にシンプル化するシスコ独自のイノベーションです。

    ラックおよびブレード サーバ

    物理サーバおよび仮想マシン

    LANSAN、および管理ネットワーク

このソリューションは、今日のデータセンターの課題に対処し、簡単、インテリジェント、かつ効率的なファブリックを実現します。

    簡単:Cisco SingleConnect テクノロジーは、「一度つなげばあとはそのまま(wire once and walk away)」のソリューションを提供しています。従来のエラーの発生しやすい手作業による長時間プロセスを排除するとともに、簡単かつ短時間で Cisco Unified Computing System Cisco UCS®)にサーバを接続できるようにします。

    インテリジェント:Cisco SingleConnect テクノロジーはゼロタッチ モデルで、あらゆるタイプのサーバ(物理ラック サーバ、物理ブレード サーバ、および仮想マシン)に I/O 接続(LANSAN、および管理)を割り当てます。Cisco UCS は、このインテリジェントなネットワークを通じてアプリケーションのニーズに柔軟に対応します。アプリケーションを特定のサーバに限定せず、あらゆるワークロードをあらゆるサーバ上で簡単に実行できるようにします。

    効率的:LANSAN、および管理それぞれの接続が単一のネットワーク上で共有されるため、複数のネットワークを利用する従来のアプローチと比較して稼働率が向上し、可動部品を削減できます。

Cisco SingleConnect テクノロジーは、シスコ ユニファイド ファブリックおよびシスコ ファブリック エクステンダ テクノロジー(FEX テクノロジー)を採用したエンドツーエンド システムの I/O アーキテクチャにより実装され、単一のネットワークと単一のネットワーク層を通じて Cisco UCS のすべてのコンポーネントを接続します。お客様の期待に応える Cisco UCS I/O アーキテクチャはオープン スタンダードを基盤とし、信頼性、可用性、安全性に優れています。

Cisco Data Center VM-FEX テクノロジー:Cisco Data Center VM-FEX テクノロジーにより、ファブリック インターコネクトのポートを仮想マシンから直接使用できるようになるため、ハイパーバイザによるソフトウェアベースのスイッチングが不要になります。Cisco Data Center VM-FEX テクノロジーは、仮想ネットワーキング インフラストラクチャと物理ネットワーキング インフラストラクチャを、仮想マシンの位置やネットワーキング ポリシーをすべて把握している単一のインフラストラクチャに集約できます(図 3)。 VM-FEX テクノロジーは、IEEE 802.1BR Port Extender 標準の先行標準を搭載した Cisco VIC によって実装されます。

図 3.               Cisco UCS VIC 1240 での Cisco Data Center VM-FEX

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1 に、Cisco UCS VIC 1240 の機能と利点を示します。

表 1.               機能と利点

機能

利点

 x 16 PCIe Gen2 インターフェイス

より高いスループットを提供

4 x10 Gbps のユニファイド I/O

1 台のサーバあたり 40 Gbps の接続を提供

この 1 つのメザニン カードによりファブリック上で LAN トラフィックと SAN トラフィックのどちらの通信も行なうことができるため、NICHBA、ケーブル、およびスイッチが統合され、全体の要素点数を削減し、設定・管理工数を含めた TCO が削減可能

最大 8 x 10 Gbps のユニファイド I/O

オプションのポート エクスパンダと併用して、サーバに 80 Gbps を提供します

最大 256 の動的仮想アダプタおよびインターフェイス

OS やハイパーバイザからのシングルルート I/O 仮想化(SR-IOV)サポートを必要とせずに、すべての機能を備えた固有で独立した PCIe アダプタおよびインターフェイス(NIC または HBA)を作成

  これらの仮想インターフェイスおよび仮想アダプタは、物理インターフェイスや物理アダプタと同じように、それぞれ個別に設定と運用が可能
  すべての I/O 構成に対して 1 枚のカードしか必要としない高度に柔軟性のある I/O 環境を作成

注: Cisco UCS VIC ハードウェアは SR-IOV に対応しているため、Microsoft Windows Server 2012 のような主要なオペレーティング システムで幅広くサポートし、この機能を利用することができます。特定の OS および環境における UCS Manager の設定・制約は設定ガイド [英語] を参照してください。

Cisco SingleConnect テクノロジー

単一の統合ネットワーク: 同じネットワークが LANSAN、および管理接続性を各サーバに提供

Cisco Data Center VM-FEX テクノロジー

  仮想ネットワーキングと物理ネットワーキングを単一のインフラストラクチャに統合
  物理ネットワークからの仮想マシンに対する可視性と、物理サーバと仮想サーバに対する一貫したネットワーク運用モデルの実現が可能。
  構成とポリシーが、仮想マシンの移行中に仮想マシンをフォロー
  IEEE 802.1BR Port Extender プレ規格を実装

集中管理

Cisco UCS Manager Cisco Intersight よるメザニン カードの一元管理および設定が可能

ネットワークアーキテクチャ

ハードウェアベースのファブリック フェールオーバーによる、ファブリック インターコネクトへの冗長パスを提供

1 秒あたり 900,000 を超える I/O オペレーション(IOPS

負荷の高いアプリケーションにも対応する高い I/O 性能を提供

ロスレス イーサネットのサポート

プライオリティ フロー制御(PFC)により、FCoE をシスコ ユニファイド ファブリックの一部として使用可能

幅広い OS とハイパーバイザをサポート

  顧客要求に対応する Microsoft Windows Red Hat Enterprise Linux CentOS および Ubuntu SUSE Linux VMware vSphere 、および Citrix XenServer のサポート

2 Cisco UCS VIC 1240 の仕様を示します。

表 2.               製品仕様

項目

仕様

標準

10 ギガビット イーサネット、IEEE 802.3aeIEEE 802.3xIEEE 802.1q VLANIEEE 802.1pIEEE 802.1QazIEEE 802.1Qbb、最大 9 KB の先行標準IEEE 802.1BR ジャンボ フレーム、ファイバ チャネル プロトコル(FCP)(Small Computer System Interface [SCSI-FCP])、およびT11 FCoE

コンポーネント

Cisco UCS カスタム ASIC(特定用途集積回路)

ポート

  4 x 10 Gbps FCoE ポート
  8x 10 Gbps FCoE ポート、オプションのポート エクスパンダ カード

接続

Cisco UCS ミッドプレーン

パフォーマンス

ポートあたり 10 Gbps のライン レート

管理

Cisco UCS Manager リリース 2.0(2)

インターフェイスの数

256 仮想インターフェイス(約 8 個は内部使用に予約済みです。この数は OS やハイパーバイザなどのその他の要因によってさらに制限される場合があります)

物理寸法

長さ:18.4 cm7.25インチ)

幅:9.3 cm3.65 インチ)

標準出力

12 ワット

ポート エクスパンダ カードで 15 ワット

動作時の温度範囲

10 35 °C50 95 °F

システム要件

Cisco UCS VIC 1240 は、M3 または M4 世代の Cisco UCS B シリーズ ブレードサーバでのみ使用するように設計されています。モジュラ LOM は、他の目的のために設計または設計されていません。

保証に関する情報

保証については、Cisco.com HYPERLINK"https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/warranty-listing.html"のページを参照してください。

Cisco ユニファイド コンピューティング サービス

シスコは、業界をリードするパートナー企業とともに、データセンターのリソースを一元的に扱うことで、ユニファイド コンピューティング アーキテクチャへの移行を促進するサービスを提供します。シスコ パートナーの提供するサービスやユニファイド コンピューティング サービスは、データセンター リソースの迅速な展開、継続的な運用作業の簡素化、およびインフラストラクチャの最適化を実現し、ビジネス ニーズへのより適切な対応を可能にします。これらのサービスおよびその他のシスコ データセンター サービスの詳細については、http://www.cisco.com/c/ja_jp/products/servers-unified-computing/service-listing.html を参照してください。

シスコが選ばれる理由

Cisco UCS は、シスコがこれまで実現してきた技術革新の延長線上に生まれたシステムです。シスコは長年にわたり、業界標準の技術開発や、ネットワークをプラットフォームとして数々の新技術を投入することで、ビジネス成果に貢献してきました。最近の例としては、IP テレフォニー、LAN スイッチング、ユニファイド コミュニケーション、ユニファイド I/O などがあります。シスコは、Data Center 3.0 戦略のユニファイド コンピューティング段階に数年前から取り組んでおり、シスコ自身の持つネットワーキングとストレージ アクセスの専門技術をさらに増強するために、コンピューティングおよび仮想化の分野で豊富な経験を持つ業界各社と提携しています。その結果、Cisco Nexus ® ファミリをはじめ、ユニファイド ファブリックやサーバの仮想化の基盤となるテクノロジーが開発されました。Cisco UCS は、この段階の集大成であり、アーキテクチャ、テクノロジー、パートナーシップ、サービスの各分野に大きな進歩をもたらしています。最先端の ASIC、統合管理、標準ベースのコンピューティング コンポーネントにネットワークのインテリジェンスとスケーラビリティを統合するというシステム的なアプローチでコンピューティングに取り組んできたシスコだからこそ、この分野に画期的な技術革新をもたらすことができるのです。

Cisco Capital

お客様の目標達成を支援するファイナンス

Cisco Capital は、企業が目標を達成して競争力を維持するために、必要なテクノロジを獲得できるよう支援します。企業の資本支出(CapEx)を削減するのに役立ち、成長を加速させます。これにより投資額と投資収益率を最適化できます。Cisco Capital ファイナンス プログラムにより、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、および補完的なサードパーティ製機器を柔軟に購入することができます。支払いが統一されるため、予想外の支払いが発生することもありません。Cisco Capital 100 か国以上でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください

詳細情報

Cisco UCS VIC の詳細については、https://www.cisco.com/en/US/products/ps12377/index.html を参照してください。

 

 

 

 

 

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