2024 年グローバル ネットワーキング トレンド レポート

より効率的で安全、かつ持続可能な運用を IT チームに求める声は強まってきています。その結果、ネットワークは IT およびビジネス戦略の核に据えられています。

デジタルビジネスを推進するため、アーキテクチャが変更されつつあります。ネットワーク プラットフォーム、AI を利用した業務、および統合されたセキュリティがネットワーク戦略にとって極めて重要であることが、明らかになってきています。

ネットワーク:デジタルビジネス成功の促進剤

過去 12 ヵ月間のネットワーキング投資によるビジネスの改善

19%

顧客満足度の向上

17%

従業員の生産性と満足度の向上

10%

収益の増加

「ネットワークにより、クラウドのような、変革をもたらすイノベーションが構築されます。それにより、今度はネットワークが変革されます。クラウドとネットワークは同義語であり(中略)AI についても同じことが言えます。ネットワークと推進剤であるデータがなければ AI は存在しません」

シスコネットワーキング、エグゼクティブ バイス プレジデント兼ゼネラルマネージャ、Jonathan Davidson

デジタルビジネスを促進する、ネットワーキングに関する戦略的領域

アーキテクチャの変革

ネットワーク プラットフォーム、統合されたパートナーエコシステム、デジタル エクスペリエンス アシュアランスによって、運用の簡素化と画期的な体験の推進が期待されます。

2 年間の見通し

72%

の回答者が、1 つ以上のネットワーキングドメインにわたってネットワーク プラットフォーム アーキテクチャを採用することを計画しています。

セキュリティ統合

クラウドの継続的な導入によりセキュリティ上の懸念が拡大する中で、ネットワークおよびセキュリティテクノロジーとワークフローを統合することは最優先事項であり、ベストプラクティスでもあります。

2 年間の見通し

60%

の回答者が、セキュアなワークロードモビリティ、ネットワークとアプリケーションの可視性、およびポリシー管理のために、統合型マルチクラウド ネットワーキングおよびセキュリティ管理プラットフォームを導入することを計画しています。     

AI の利用

AI を利用した自動化は、IT スキルのギャップを埋めると同時に、運用を合理化し、デジタル体験を保証し、リスクを緩和するための戦略的優先事項です。

2 年間の見通し

60%

の IT リーダーおよびプロフェッショナルが、AI を利用した予測的なネットワーク自動化をすべてのドメインにわたって導入して、ネットワーク運用を管理することを計画しています。

大規模データセンター

AI ワークロードや新しいアプリケーションの需要に大規模に対応するために、データセンター インフラストラクチャの近代化が進められています。

2 年間の見通し

56%

の回答者が、AI ワークロードをサポートする、標準的なパケット ロスレス テクノロジーを提供する次世代拡張イーサネットネットワークを展開することを計画しています。

サステナビリティの推進

IT チームは、テレメトリと可視性を向上させ、スマートでサステナブルな建物を構築してネットゼロの目標を達成するためのネットワーキング プラットフォーム機能に注目しています。

2 年間の見通し

60%

の回答者が、リアルタイムテレメトリ、プラットフォームのダッシュボードなどのネットワーキングツールを使用したエネルギー管理に重点を置くことを計画しています。

あらゆる組織が、ネットワークを活用してユーザーをつないでいます。そのため、高度な一貫性を持つネットワーク体験を保持することが、組織が適切に機能する上で非常に重要になります(中略)組織運営の基盤となる強固なネットワークがなければ、組織は成り立ちませんし、ユーザーをつなぐこともできません。

Insight Global 社、ネットワークアーキテクト、Michael Kutka 氏

ネットワークを進化させる取り組み

顧客と従業員は、シームレスで魅力的かつ統一されたデジタル体験を期待しています。どんなときでも。

そのような要求が火付け役となって、あらゆる業界の組織が、ネットワークを進化させ、効率的な運用、セキュアな接続、および IT イノベーションを実現し、デジタルレジリエンスを向上させる取り組みを開始しています。

調査について

2024 年のグローバル ネットワーキング トレンドの調査は、シスコが IDC 社と共同で 2023 年 11 月に実施しました。13 の市場と 10 の業界の 2050 人以上の IT リーダーおよびプロフェッショナルから回答を集め、ネットワーキングに関する最重要課題、IT とビジネスの最優先の成果、アーキテクチャの進歩、および将来を見据えた投資戦略を評価しました。

市場

レポートの分析対象の市場は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、韓国、メキシコ、シンガポール、英国、および米国です。

業界

調査対象の業界は、教育、金融サービス、保険サービス、政府/自治体、医療、製造、鉱業、小売、電気通信、および運輸です。

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