WAAS:vWAASのトラブルシューティング

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Updated: 2019 年 3 月 6 日

Document ID:1551882474420804

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

シスコは世界中のユーザにそれぞれの言語でサポートコンテンツを提供するために、機械と人による翻訳を組み合わせて、本ドキュメントを翻訳しています。ただし、最高度の機械翻訳であっても、専門家による翻訳のような正確性は確保されません。シスコは、これら翻訳の正確性について法的責任を負いません。原典である英語版（リンクからアクセス可能）もあわせて参照することを推奨します。

章：vWAASのトラブルシューティング

この記事では、vWAASのトラブルシューティング方法について説明します。

仮想WAAS(vWAAS)は、Cisco UCSなどのホストサーバ上のVMware ESXiに仮想WAASアプライアンスを実装します。

注：vWAASはWAASバージョン4.3.1で導入されました。このセクションは、以前のWAASバージョンには適用されません。

vWAASデバイスの特定

vWAASデバイスは、WAAS Central Managerの[Manage Devices]ページで確認できます。デバイスタイプは、すべてのタイプのvWAASデバイスでOE-VWAASとして表示されます。show versionコマンドとshow hardware CLIコマンドでも、デバイスバージョンがOE-VWAASとして表示されます。

図1. vWAASデバイスタイプ

vWAASデバイスのモデルは、[デバイスの管理(Manage Devices)]ページでデバイスを選択したときに、[デバイスダッシュボード(Device Dashboard)]ウィンドウに表示されるCPUの数と最大TCP接続によって決まります。これらの2つのフィールドは、vWAASデバイスに対してのみ表示されます。

図2. vWAASの機能

そのモデルは次のとおりです。

vWAAS-750:2 CPU、最大750 TCP接続
vWAAS-6000:4 CPU、最大6000 TCP接続
vWAAS-12000:4つのCPU、最大12,000のTCP接続
vCM-100N:2 CPU、最大100ノード
vCM-2000N:CPU X 4、最大2000ノード

vCMデバイスの場合は、show hardwareコマンドを使用してCPUの数を判別できます。これにより、インストールされているvCMのモデルがわかります。

注：vWAASデバイスには、2つのディスクがインストールされたことが表示されます。最初のdisk00は4 GBで、物理WAASデバイスのフラッシュストレージをエミュレートします。2つ目のディスク01は、物理WAASデバイスでハードディスクをエミュレートし、vWAASモデルによってサイズが異なります。

show tfo detailコマンドでは、TCP接続の最大数も表示されます。

vWAAS# show tfo detail
  Policy Engine Config Item            Value               
  -------------------------            -----               
  State                                Registered          
  Default Action                       Use Policy          
  Connection Limit                     750                 <------ Max TCP connection limit
  Effective Limit                      750                 
  Keepalive timeout                    3.0 seconds

vWAASデバイス登録のトラブルシューティング

通常の操作では、各vWAASデバイスをWAAS Central Managerに登録する必要があります。vWAASデバイスがCentral Managerに登録されていない場合は、未登録アラームが表示されます。

vWAAS# show alarms 

Critical  Alarms:
----------------
None

Major  Alarms:
-------------
        Alarm ID                  Module/Submodule               Instance
   ---------------             --------------------          ---------------
   1  notregistered             vwaas/model                                             <------Not registered  alarm
.  . .

vWAASデバイスをCentral Managerに登録するには、vWAASデバイスでcms enableグローバル設定コマンドを使用します。

vWAAS# config
vWAAS(config)#  cms enable 
Registering  WAAS Application Engine...
Sending  device registration request to  Central Manager with address 2.75.16.100
Please wait,  initializing CMS tables
Successfully initialized CMS tables
. . .
management  services enabled

show cms infoコマンドを使用して、登録を確認できます。

vWAAS# show cms info 
Device  registration information :
Device Id                            =  1730                                
Device  registered as                 = WAAS Application Engine             
Current WAAS  Central Manager         = 2.75.16.100                         
Registered  with WAAS Central Manager = 2.75.16.100                         
Status                                = Online                        <----- Successful  registration
Time of last config-sync              = Thu Aug 19 18:38:13 2010            

CMS services  information :
Service cms_ce is running                                             <----- CMS service is running

vWAASデバイスの登録と登録解除は、「vWAAS:」で始まる行を含むシステムメッセージログに記録されます。 Central Managerでシステムメッセージログを表示するには、[Admin] > [Logs] > [System Messages]を選択します。

図3. vWAAS登録Syslogメッセージ

vWAAS仮想インターフェイスの確認

vWAASデバイスでは、2つの仮想インターフェイスを使用できます。

[Central Manager device > Configure > Network > Network Interfaces]ページで、vWAASインターフェイスタイプが仮想（ポートチャネル、スタンバイ、インライン、およびギガビットイーサネットは該当しません）として表示されます。これはGigabitEthernetに似ています。ポートチャネル、自動検知、速度、モード、スタンバイなどの一部のGigabitEthernetインターフェイスオプションは、仮想インターフェイスには適用されません。

show running-configコマンドを使用して、仮想インターフェイスを確認することもできます。

VWAAS# show running-config interface
primary-interface Virtual 1/0
!
!
!
interface Virtual 1/0
 ip address 10.104.227.25 255.255.255.128
 exit
interface Virtual 2/0
 shutdown
 exit

その他の詳細については、show interface virtual 1/0またはshow interface virtual 2/0コマンドを使用します。

インターフェイスの設定を変更するには、次のように、[Central Managerネットワークインターフェイス(Central Manager Network Interfaces)]ページまたはinterface、ip、およびprimary-interface設定コマンドを使用できます。

vWAAS# config
vWAAS(config)# interface virtual 1/0
vWAAS(config-if)# ip addr 10.10.10.15 255.255.255.0
vWAAS(config-if)# end
vWAAS# config
vWAAS(config)# ip default-gateway 10.10.10.1
vWAAS(config)# primary-interface virtual 1/0
vWAAS(config)# end

vWAASネットワーキングのトラブルシューティング

vWAASデバイスに接続が表示されない場合は、vSphere ClientのvWAASネットワーキング設定を確認します。vWAASデバイスは正しいvSwitchに接続されていますか。

vSphere Clientを使用して、デバイスページからvWAASネットワーク接続をトレースできます。ネットワークアダプタが接続されているネットワークラベルを特定し、このネットワークが接続されている仮想スイッチを特定し、この仮想スイッチのメンバである物理NICを特定します。設定が正しいことを確認します。

また、仮想スイッチのVLAN設定がネットワークに到達するように正しく設定されていることを確認します。

vWAASデバイスに設定されているIPアドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、およびプライマリインターフェイスを確認します。詳細については、前のセクション「vWAAS仮想インターフェイスの確認」を参照してください。

vWAASデバイスから、デフォルトゲートウェイとCentral Managerにpingを実行して、それらが到達可能であることを確認します。

VPATH代行受信のトラブルシューティング

vWAASデバイスはVPATHまたはWCCPの代行受信方式を使用できますが、両方を使用することはできません。Central ManagerからVPATHインターセプションが有効になっているかどうかを確認するには、vWAASデバイスを選択し、[Configure] > [Interception] > [VPATH]を選択します。[VPATHの有効化(Enable VPATH)]ボックスがオンの場合は、有効になります。VPATHを有効にするには、WCCPを無効にする必要があります。

vn-service vpathグローバルコンフィギュレーションコマンドを使用して、VPATHインターセプションを有効または無効にできます。

vWAASデバイスのCLIから、show statistics vn-service vpathコマンドを使用して、VPATHのステータスと統計情報を表示できます。

vWAAS# show statistics vn-service vpath
VPATH Statistics 
***************** 
Packet Statistics
-----------------
                                     VPATH Enabled = YES             <-----Should be YES
                             VPATH Packet received = 4783472         <-----Should be incrementing
              Optimized TCP Packets VPATH returned = 918762          <-----Should be incrementing
              WAAS Bypassed VPATH packets returned = 15537
VPATH encapsulated IP pkts(excluding TCP) returned = 0
        VPATH encapsulated Non-IP packets returned = 26
                          VPATH Fragments received = 0
                          VPATH Fragments returned = 0
  VPATH Packets returned when VPATH not configured = 0
                        Non-VPATH Packets received = 810022
Error Statistics
-----------------
                 VPATH intercepted packets dropped = 0
                         VPATH Packet CRC failures = 0
            VPATH packets with unsupported Version = 0
             VPATH packets with wrong request type = 0

VPATHがARP要求を送信しているかどうかを確認するには、tcpdump arpコマンドを使用します。

TCPフローのVPATH MACアドレス情報を表示するには、show statistics connection egress-methodsコマンドを使用します。

vWAAS# show statistics connection egress-methods
-----------------------------------------------------------------------
|                       |         TUPLE         |          MATE       |
-----------------------------------------------------------------------
Local-IP:Port               10.104.227.25:443       10.104.227.28:36052                   
Remote-IP:Port              10.104.227.28:36052     10.104.227.25:443                   
Directed Mode             No                       No       
Egress method             IP Forwarding            IP Forwarding                    
VPATH mode                Yes                      Yes                        <-----VPATH connection
WCCP Service|Bucket                                                    
Tuple Flags               NON-WCCP|L2|             NON-WCCP|L2|
Intercepting Device (ID):                                              
  ID IP address                                                        
  ID MAC address                                                       
  ID IP address updates   0                        0
  ID MAC address updates  0                        0
  Egress Tunnel Dst                                                   
  VPATH MAC Address       00:02:3D:83:B5:03        00:02:3D:83:B5:03          <-----VPATH MAC address
Memory address            0xffff8101078b1b80       0xffff8101078b1b80
. . .

小型アラームのトラブルシューティング

適切なメモリとハードディスクリソースがvWAASデバイスに割り当てられていない場合、次のアラームが表示されます。

vWAAS# show alarms 

Critical Alarms:
----------------
None

Major Alarms:
-------------
        Alarm ID                 Module/Submodule               Instance
   ---------------             --------------------          ---------------
   1 undersized                  vwaas/model                    memory             <-----Undersized alarm
. . .

vWAASの導入に有効なOVAファイルを使用している場合は、このアラームは表示されません。このアラームが表示された場合は、vWAAS VMを削除し、有効なOVAファイルを使用して再展開します。