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このドキュメントでは、Cisco Catalyst スイッチでの Cisco Small Form-Factor Pluggable(SFP)トランシーバモジュールの導入およびトラブルシューティング方法について説明します。
このドキュメントに関する固有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、Cisco SFP トランシーバ モジュールに基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。
表記法の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
このドキュメントでは、Cisco Small Form-Factor Pluggable(SFP)トランシーバ モジュールの Cisco Catalyst スイッチへの導入とトラブルシューティングについて説明します。Ciscoトランシーバモジュールは、シスコのすべてのスイッチングおよびルーティングプラットフォームで、イーサネット、Sonet/SDH、およびファイバチャネルアプリケーションをサポートします。シスコのプラガブル トランシーバは、データ センター、キャンパス、メトロポリタン エリアの各アクセス ネットワークとリング ネットワーク、および Storage Area Network(SAN; ストレージ エリア ネットワーク)に導入することで、簡便でコスト効率の高いソリューションを提供します。
シスコが提供するホットプラグ対応インターフェイスは、さまざまな速度、プロトコル、通信可能距離、およびサポート対象伝送メディアに対応しています。
Cisco 100BASE-X SFP には、次の 6 つのモデルがあります。
Cisco 100M イーサネット SFP | 部品番号 | 説明 |
---|---|---|
Cisco 100BASE-FX SFP | GLC-FE-100FX | 通常のマルチモード光ファイバ(MMF)リンクで、最長 2 km をサポートします。100 Mbpsイーサネットポート用 |
GLC-GE-100FX | 通常のマルチモード光ファイバ(MMF)リンクで、最長 2 km をサポートします。ギガビット イーサネット ポート用です。 | |
Cisco 100BASE-LX10 SFP | GLC-FE-100LX | 通常のシングルモード光ファイバ(SMF)リンクで、最長 10 km をサポートします。 |
Cisco 100BASE-BX10 SFP | GLC-FE-100BX-D GLC-FE-100BX-U | 通常の SMF シングルストランド リンクで、最長 10 km をサポートします。 |
Cisco 100BASE-EX SFP | GLC-FE-100EX | 通常のシングルモード光ファイバ(SMF)リンクで、最長 40 km をサポートします。 |
Cisco 100BASE-ZX SFP | GLC-FE-100ZX | 通常のシングルモード光ファイバ(SMF)リンクで、最長 80 km をサポートします。 |
SFP トランシーバ モジュール [光ファイバ LC コネクタ]
1000BASE-T SFP トランシーバ モジュール [RJ-45 コネクタ]
Cisco ギガビット イーサネット SFP | 部品番号 | 説明 |
---|---|---|
Cisco 1000BASE-SX SFP | GLC-SX-MM1 SFP-GE-S2 | 50 μm マルチモード ファイバ リンクで最長 550 m、および 62.5 μm FDDI グレード マルチモード ファイバで最長 220 m をサポートします。 |
Cisco 1000BASE-LX/LH SFP | GLC-LH-SM1 SFP-GE-L2 | 標準のシングルモード光ファイバ リンクで最長 10 km、およびすべてのマルチモード ファイバで最長 550 m をサポートします。 |
Cisco 1000BASE-ZX SFP | GLC-ZX-SM1 SFP-GE-Z2 | 標準のシングルモード光ファイバ リンクで、最長でおよそ 70 km をサポートします。 |
Cisco 1000BASE-BX10-D および 1000BASE-BX10-U SFP | GLC-BX-D2 GLC-BX-U2 | 標準のシングルモード ファイバ 1 本で動作します。1000BASE-BX10-D デバイスは、常に、標準のシングルモード ファイバ 1 本で 1000BASE-BX10-U デバイスに接続され、最大 10 km の送信範囲をサポートします。 |
Cisco 1000BASE-T SFP | GLC-T SFP-GE-T3 | カテゴリ 5 の銅線を使用する 1000BASE-T SFP トランシーバ モジュールです。 |
1Digital Optical Monitoring(DOM)機能なし
2Digital Optical Monitoring(DOM)機能あり
3 NEBS 3のESD
マルチモード ファイバのリンク上のギガビット イーサネット インストールのサポートについての詳細は、『最大 2 km までのマルチモード ファイバ リンクを使用するギガビット イーサネットの配備に対する Cisco のサポート』を参照してください。
Cisco Coarse Wavelength Division Multiplexing(CWDM;低密度波長分割多重)SFPは、ホットスワップ可能な入出力デバイスで、CiscoスイッチまたはルータのSFPポートまたはスロットに接続し、ポートを光ファイバネットワークにリンクします。Cisco CWDM SFP は、ギガビット イーサネットとファイバ チャネル(1 ギガビットおよび 2 ギガビット)の両方をサポートするマルチレートのパーツです。
CWDM SFP モジュール [カラー コードがイエローの CWDM-SFP-1550 を例示]
参照番号 | 説明 |
---|---|
1 | ラベルのカラー矢印 |
2 | 受信光ボア |
3 | 送信光ボア |
4 | カラー コードの付いたベール クラスプ |
5 | 光ボアのダスト プラグ |
CWDM SFPには、1470 ~ 1610 nmの範囲の8つの波長があります。デバイスのカラー マーキングから、ギガビット イーサネット チャネルがマッピングされる波長を識別できます。次の表に、SFP の波長とカラー コードを示します。
部品番号 | 説明 | カラー コード |
---|---|---|
CWDM-SFP-1470 | Cisco CWDM 1470 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | 灰色 |
CWDM-SFP-1490 | Cisco CWDM 1490 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | バイオレット |
CWDM-SFP-1510 | Cisco CWDM 1510 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | 青 |
CWDM-SFP-1530 | Cisco CWDM 1530 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | 緑 |
CWDM-SFP-1550 | Cisco CWDM 1550 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | 黄色 |
CWDM-SFP-1570 | Cisco CWDM 1570 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | オレンジ |
CWDM-SFP-1590 | Cisco CWDM 1590 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | 赤 |
CWDM-SFP-1610 | Cisco CWDM 1610 nm SFP。ギガビット イーサネットおよび 1 Gb/2 Gb ファイバ チャネル | 茶色 |
このセクションでは、Cisco Catalyst スイッチでサポートされている Cisco SFP トランシーバ モジュールを一覧にまとめます。
注:モジュール/デバイスが100M SFPとギガビットイーサネットSFPの両方のトランシーバモジュールをサポートする場合、適切なポートで同時に使用できます。ただし、ポートチャネルにグループ化されている場合、異なるタイプのトランシーバモジュールはサポートされません。
Modules | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-X6148-FE-SFP | GLC-FE-100FX GLC-FE-100LX GLC-FE-100BX-D GLC-FE-100BX-U GLC-FE-100EX GLC-FE-100ZX | - | - |
WS-SUP720 WS-SUP32-8GE-3B WS-SUP32-10GE-3B WS-X6724-SFP WS-X6748-SFP | - | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
Modules | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-X4248-FE-SFP | GLC-FE-100FX GLC-FE-100LX GLC-FE-100BX-D GLC-FE-100BX-U | - | - |
WS-X4013+TS WS-X4506-GB-T 4 WS-X4516-10GE | - | GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
WS-X4013+10GE | - | GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
WS-4448-GB-SFP | - | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | - |
WS-X45-Sup6-E | - | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C3750-24PS WS-C3750-24TS WS-C3750-48PS WS-C3750-48TS WS-C3750-24FS-S WS-C3750G-12S WS-C3750G-24 PS WS-C3750G-24TS WS-C3750G-48PS WS-C3750G-48TS WS-C3750G-24TS-E1U WS-C3750G-24TS-S1U | GLC-GE-100FX | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C3750E-24TD WS-C3750E-24PD WS-C3750E-48TD WS-C3750E-48PD WS-C3750E-48PD-F | GLC-GE-100FX | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C3560-8PC | GLC-FE-100FX GLC-FE-100LX GLC-FE-100BX-D GLC-FE-100BX-U | GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
WS-C3560-24PS WS-C3560-48PS WS-C3560-24TS WS-C3560-48TS WS-S C3560G-24PS WS-C3560G-24TS WS-C3560G-48PS WS-C3560G-48TS | GLC-GE-100FX | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C3560E-24TD WS-C3560E-24PD WS-C3560E-48TD WS-C3560E-48PD WS-C3560E-48PD-F | GLC-GE-100FX | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C2970G-24TS | GLC-GE-100FX | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C2960-24TC-L WS-C2960-48TC-L WS-C2960G-24TC-L | GLC-GE-100FX GLC-FE-100FX GLC-FE-100LX GLC-FE-100BX-D GLC-FE-100BX-U | GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM GLC-BX-D GLC-BX-U | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C2950ST-8 LRE WS-C2950ST-24 LRE WS-C2950ST-24 LRE997 | - | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C2948G-GE-TX | - | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM | すべての CWDM SFP |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-C2940-8TF-S | - | GLC-T GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM | - |
スイッチ | 100M SFP | ギガビット イーサネット SFP | CWDM SFP |
---|---|---|---|
WS-CE500-24LC WS-CE500-24PC WS-CE500G-12TC(銅) | GLC-GE-100FX GLC-FE-100FX GLC-FE-100LX GLC-FE-100BX-D GLC-FE-100BX-U | GLC-SX-MM GLC-LH-SM GLC-ZX-SM | - |
Cisco SFPトランシーバモジュールをサポートしている他のタイプのデバイスについては、『Cisco Optics Interoperability Matrixユーザマニュアル』を参照してください。
シスコ デバイスに SFP モジュールを取り付けたり、SFP モジュールを搭載したシスコ デバイスの運用や保守を行う前に、このドキュメントの安全に関する重要な情報を読んで、それを遵守する必要があります。ご使用の Cisco デバイスに該当する、安全性に関する警告と適合規格の翻訳版の完全なリストについては、対象の Cisco デバイスをサポートする『Regulatory Compliance and Safety Information』のドキュメントまたは『Site Preparation and Safety Guide』を参照してください。
Cisco SFP トランシーバ モジュールには、目に見えないレーザーを放射するクラス 1 レーザーが搭載されています。光ポートの開口部をのぞきこまないでください。Cisco SFP モジュールには下記の警告が適用されます。
警告:クラス1レーザー製品です。
警告:ファイバが接続されていない場合は、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があるため、レーザー光に曝されないようにし、開口部をのぞきこまないでください。
警告:システムが開いているときにレーザー放射があり、インターロックがバイパスされています。
警告:この機器の設置、交換、または保守を許可されているのは、トレーニングを受けた有資格者だけです。
SFP を取り扱う場合は、次のガイドラインに従ってください。
Cisco SFP モジュールは、静電気による損傷を受けやすい部品です。静電気による損傷を防ぐため、静電気放電防止用リスト ストラップを着用し、リスト ストラップをシャーシに接続してください。
Cisco SFP モジュールは、埃の影響を受けやすい部品です。デバイスは、必ず、光ボアにプラグを取り付けた状態で保存してください。
必要以上に Cisco SFP モジュールの取り付け、取り外しを繰り返さないでください。Cisco SFPモジュールの取り外しと挿入を繰り返すと、モジュールの寿命を短くすることができます。
SFP トランシーバの取り付けおよび取り外しには、次の工具が必要です。
静電気放電の発生を防止するためのリスト ストラップまたはその他の接地デバイス
トランシーバを置くための静電気防止用マットまたは静電気防止材
光ファイバの端面のクリーニング ツールと検査機器
光ファイバ接続のための検査とクリーニングを実施する手順については、次のドキュメントを参照してください。
『Inspection and Cleaning Procedures for Fiber-Optic Connections』
光ファイバ接続のための圧縮空気クリーニング問題
この取り付けのセクションでは、Cisco SFP トランシーバ モジュールの取り付け手順を説明します。SFP トランシーバ モジュールはホットスワップ可能な入出力(I/O)デバイスで、100BASE ポートおよび 1000BASE ポートに差し込むと、モジュール ポートを光ファイバ ネットワークや銅線ネットワークに接続できます。
SFP モジュールは、ご使用の Cisco デバイスがサポートしているものであれば、任意の組み合わせで使用できます。数少ない制約事項として、各ポートはケーブルの接続先と波長仕様が一致している必要があります。また、通信の信頼性を確保するため、ケーブルが規定のケーブル長を超えないようにする必要があります。
注:SFPトランシーバモジュールを取り付ける前に、「安全に関する注意事項」のセクションを参照してください。
SFP トランシーバ モジュールには、ポート ソケットでの SFP トランシーバの設置を確実にするためのラッチ デバイスが 3 種類あります。取り付けおよび取り外しの手順を実行する前に、SFP トランシーバで使用されているラッチの種類を判別してください。
SFP トランシーバを取り付けるには、次の手順を実行します。
注:光ボアのダストプラグは、後述の手順で指示があるまで、外さないでください。
注:一部のSFPトランシーバでは、TXとRXの代わりに、SFPトランシーバコネクタからコネクタに向かう矢印(送信方向またはTX)と、コネクタに向かう矢印(受信方向またはRX)をマーキングできます。
注:SFPモジュールソケットの構成は、Ciscoデバイスによって異なります。ラッチが上向きの場合と下向きの場合があります。ご使用のシスコデバイスに適した向きでSFPトランシーバを取り付けていることを確認してください。詳細は、デバイス同梱のハードウェア インストレーション手順書を参照してください。
注:光SFPトランシーバの場合は、ダストプラグを抜いて光接続する前に、次のガイドラインに従ってください。
Save を外します。ダストプラグは後で使用します。
- SFP トランシーバの光ボアから、ダスト プラグを外します。
- 速やかに、ネットワーク インターフェイス ケーブルの LC コネクタを SFP トランシーバに接続します。
- 1000BASE-T SFP トランシーバを銅線ネットワークに接続します。
注意:GR-1089の屋内の雷サージ耐性要件に適合するためには、接地およびシールド付きのカテゴリ5ツイストペアケーブルを使用する必要があります。
- 次の手順で、トランシーバを銅線ネットワークに接続します。
- カテゴリ 5 ネットワーク ケーブルの RJ-45 コネクタを SFP トランシーバの RJ-45 コネクタに差し込みます。
1000BASE-T互換のサーバ、ワークステーション、またはルータに接続する場合は、SFPトランシーバポートに4ツイストペアのカテゴリ5ストレートケーブルを使用します。1000BASE-T対応のスイッチまたはリピータに接続する場合は、4ツイストペア、カテゴリ5クロスケーブルを使用します。
- ネットワーク ケーブルの反対側を、1000BASE-T 対応ターゲット デバイスの RJ-45 ポートに差し込みます。
- ポート ステータス LED を確認します。
-
LED が緑色に点灯している場合は、SFP トランシーバとターゲット デバイスのリンクが確立されています。
-
LED がオレンジに点灯している場合は、STP がネットワーク トポロジを検出し、ループを検索しています。この処理には 30 秒ほどかかりますが、その後で LED は緑色に変わります。
-
LEDが消灯している場合は、ターゲット・デバイスの電源が入っていないか、ケーブルに問題があるか、ターゲット・デバイスに取り付けられているアダプタに問題がある可能性があります。ケーブル接続の問題の解決策については、スイッチのハードウェアガイドの「トラブルシューティング」セクションを参照してください。
-
必要であれば、ターゲット デバイスを再設定してリブートします。
SFP トランシーバ モジュールの取り外し
SFP トランシーバを取り外すには、次の手順を実行します。
- 静電気放電防止用リスト ストラップを手首に巻き、静電気放電防止用接地コネクタ、またはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
- SFP トランシーバ モジュールのコネクタから、ネットワーク光ファイバケーブルまたはネットワーク銅線ケーブルを取り外します。光 SFP トランシーバの場合は、SFP トランシーバの光ボアと光ファイバケーブルの LC コネクタに、速やかにダスト プラグを付けます。
ヒント:光ファイバケーブルを再接続する場合は、送信(TX)と受信(RX)のコネクタプラグに注意してください。
- SFP トランシーバ モジュールのラッチを解除して、ソケット コネクタから取り外します。
- SFP トランシーバにマイラー タブ ラッチが付いている場合は、タブを少しだけ下方向にゆっくりと引き、トランシーバがソケット コネクタから外れたら、SFP トランシーバをまっすぐ引き抜きます。マイラー タブをねじったり、引っ張ったりしないでください。タブが SFP トランシーバから外れてしまう場合があります。
- SFP トランシーバにアクチュエータ ボタン ラッチが付いている場合は、SFP トランシーバの正面のアクチュエータ ボタンを軽く押すと、カチッという音がして、ソケット コネクタの SFP トランシーバのラッチ機構が外れます。親指と人差し指でアクチュエータ ボタンをつまみ、モジュール スロットから SFP トランシーバをまっすぐに慎重に引き抜きます。
- SFP トランシーバにベール クラスプ ラッチが付いている場合は、ベールを引いて下ろし、ソケット コネクタから SFP トランシーバを取り外します。ベール クラスプ ラッチの隙間が狭く、人差し指で開けない場合は、小型マイナス ドライバなどの細長い道具を使用して、ベール クラスプ ラッチを開きます。親指と人差し指で SFP トランシーバをつまみ、ソケットから慎重に取り外します。
- 取り外した SFP トランシーバは、静電気防止用袋などの保護環境に保管してください。
ケーブル配線仕様
次の表は、ファストイーサネットまたはギガビット イーサネット SFP ポートに取り付けた Cisco SFP トランシーバに使用するケーブルの仕様を示しています。すべてのSFPポートにLCタイプのコネクタが付いており、リストされているすべてのSFPの最小ケーブル距離(MMFおよびSMF [G.652]は2 m [6.5フィート]です)に注意してください。
SFP | 波長(nm) | ファイバのタイプ | ケーブル長 |
---|---|---|---|
GLC-FE-100FX | 1310 | MMF | 2 km(6562 フィート) |
GLC-GE-100FX | 1300 | MMF | 2 km(6562 フィート) |
GLC-FE-100LX | 1310 | SMF | 10 km(32,810 フィート) |
GLC-FE-100BX-U | 1310 | SMF | 10 km(32,810 フィート) |
GLC-FE-100BX-D | 1550 | SMF | 10 km(32,810 フィート) |
GLC-FE-100EX | 1310 | SMF | 40 km(131,240 フィート) |
GLC-FE-100ZX | 1550 | SMF | 80 km(262,480 フィート) |
1000BASE-SX | 850 | MMF | 220 m(722 フィート)~ 550 m(1,804 フィート) |
1000BASE-LX/LH | 1300 | MMF | 550 m(1,804 フィート) |
SMF | 10 km(32,810 フィート) | ||
1000BASE-ZX | 1550 | SMF | 約 70 km(リンク損失によって異なります) |
1000BASE-BX-D | 1310 | SMF | 10 km(32,810 フィート) |
1000BASE-BX-U | 1490 | SMF | 10 km(32,810 フィート) |
SFP の設定
インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定
スイッチのイーサネット インターフェイスは、10、100、1000 Mbps のいずれか、または 10,000 Mbps の全二重モードまたは半二重モードで動作します。全二重モードでは、2 台の端末が同時にトラフィックの送受信を実行できます。通常、10 Mbpsポートは半二重モードで動作します。つまり、ステーションはトラフィックを送受信できます。
SFPモジュールポートでは速度を設定できませんが、自動ネゴシエーションをサポートしていないデバイスに接続されている場合は、速度をネゴシエートしないように設定できます。ただし、SFP モジュール ポートに 1000BASE-T SFP モジュールを取り付けている場合は、速度を 10、100、1000 Mbps のいずれか、または自動に設定できます。
1000BASE-T SFP モジュールまたは 100BASE-FX MMF SFP モジュールがポートにない場合、SFP モジュール ポートで二重モードの設定はできません。他のすべての SFP モジュールは、全二重モードでのみ動作します。
-
1000BASE-T SFPモジュールがSFPモジュールポートにある場合は、二重モードを自動全二重に設定できます。
-
100BASE-FX SFPモジュールがSFPモジュールポートにある場合は、二重モードを半二重(半二重)に設定できます。
注:半二重モードは、ギガビットイーサネットインターフェイスでサポートされています。ただし、このインターフェイスを半二重モードで動作するように設定することはできません。
インストールされている光トランシーバに関する情報を表示するには、show hw-module subslot <slot/subslot> transceiver <port> idpromコマンドを使用します。
サード パーティの SFP モジュールの使用
シスコ デバイスでのサード パーティの SFP トランシーバの使用は、シスコではサポートしていません。シスコ承認の SFP モジュールにはシリアル EEPROM が搭載されており、これには、モジュールのシリアル番号、ベンダーの名前と ID、一意のセキュリティ コード、および Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)が記録されています。スイッチに SFP モジュールが差し込まれると、スイッチのソフトウェアでは EEPROM を読み取り、シリアル番号、ベンダー名、およびベンダー ID を確認して、セキュリティ コードと CRC を再計算します。シリアル番号、ベンダー名またはベンダー ID、セキュリティ コード、CRC のいずれかが一つでも正しくなかった場合は、ソフトウェアによって、次のセキュリティ エラー メッセージが生成され、インターフェイスは error-disabled ステートになります。
SYS-3-TRANSCEIVER_NOTAPPROVED:Transceiver on port [dec]/[dec] is not supported
SFP モジュールと GBIC モジュールの接続
SFP と GBIC は、単純に、実際のレーザーとシャーシ間の接続になります。SFP モジュールと GBIC モジュールを接続するには、次の点を確認する必要があります。
-
使用する光ファイバケーブルのタイプ:シングルモードまたはマルチモード。
-
必要な物理接続のタイプ:SCコネクタ、STコネクタなど。
SFP のトラブルシューティング
注:Bug Search Toolと情報にアクセスできるのは、登録ユーザのCiscoクライアントだけです。
Cisco IOS ソフトウェアが稼働している Cisco Catalyst 6500 スイッチで、DFC3A を搭載している WS-X6724-SFP モジュールがリセットされる
Distributed Forwarding Card(DFC3A)を搭載した WS-X6724-SFP モジュールで、Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.2(18)SXE1 が稼働していると、メモリ割り当てのエラーが原因で予想外のリロードが発生します。リロード前のモジュールで使用可能メモリは、200k 前後です。 この問題は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXE4、および 12.2(18)SXF 以降で解決されています。
この問題を解決するには、スイッチ上のCisco IOSソフトウェアを、ソフトウェアのダウンロードページからダウンロードできる最新のメンテナンスリリースにアップグレードします。
Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチの 1000BASE-T(GLC-T)SFP モジュールでサポートされる速度
1000BASE-T SFP の 10/100/1000 の速度は、Cisco Catalyst 2970、3560、および 3750 シリーズ スイッチでのみサポートされています。また、ポートの速度を低くしてオートネゴシエートさせたり、低速を強制することもできます。show interfaceコマンドを発行して、スイッチでGLC-Tが10/100の速度をサポートしているかどうかを確認します。
show interface capabilities コマンドの出力で、GLC-T が低速で動作できるかどうかを確認できます。また、出力には、指定したインターフェイスの性能(設定可能な機能やオプション)も表示されます。たとえば、SFPポートの速度を100 Mbpsにハードコードするには、次のコマンドを発行します。
Switch(config-if)#speed 100
Catalyst 4500 シリーズ スイッチの SupII+10GE または SupV-10GE での 10 ギガビット イーサネットおよびギガビット イーサネット SFP ポートの使用
Catalyst 4500 Supervisor II Plus 10GE(WS-X4013+10GE)またはSupervisor V 10GE(WS-X4516-10GE)には、スーパーバイザごとに4つのGEアップリンクインターフェイスと2つの10 GEアップリンクインターフェイスがあります。このセクションの表では、スーパーバイザ スロットで 2 つのスーパーバイザをさまざまな組み合わせで使用したときに、アップリンクによってどのような冗長構成が 4507R または 4510R シャーシに提供されるかを示しています。
Catalyst 4507R シリーズ スイッチに搭載された Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SG 以降では、10GE および GE アップリンクをスーパーバイザ エンジン V-10GE(WS-X4516-10GE)およびスーパーバイザ エンジン II+10GE(WS-4013+10GE)で同時に使用することができます。12.2(25)SGよりも前のCisco IOSソフトウェアリリースでは、hw-module uplink select設定コマンドを発行して、10GEまたはGEのどちらかのアップリンクを選択する必要があります。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SG 以降では、Catalyst 4510R シリーズ スイッチで Supervisor Engine V-10GE(WS-X4516-10GE)を使用する場合、10GE および GE の両方のアップリンクの同時使用を選択できますが、その場合、スロット 10 で使用できるのは WS-X4302-GB だけです。選択されているのが 10GE か GE のいずれかのアップリンクである場合は、スロット 10 にはどのラインカードでも使用できます。hw-module uplink select 設定コマンドを発行して、アップリンクを選択します。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SG より前のリリースでは、10GE と GE のアップリンクを同時に使用することはできません。
注:冗長性を確保するには、シャーシ内のスーパーバイザエンジンがどちらも同じモデルであり、同じCisco IOSソフトウェアイメージを使用している必要があります。
アップリンクに 10GE ポートだけを選択した場合
アップリンク インターフェイス | スロット1:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GEスロット2:空 | スロット1:空のスロット2:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GE | スロット1:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GEスロット2:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GE |
---|---|---|---|
10GE 1/1 | アクティブ | N/A | アクティブ |
10GE 1/2 | アクティブ | N/A | 非アクティブ |
10GE 2/1 | N/A | アクティブ | アクティブ |
10GE 2/2 | N/A | アクティブ | 非アクティブ |
アップリンクに GE ポートだけを選択した場合
アップリンク インターフェイス | スロット1:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GEスロット2:空 | スロット1:空のスロット2:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GE | スロット1:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GEスロット2:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GE |
---|---|---|---|
GE 1/3 | アクティブ | N/A | アクティブ |
GE 1/4 | アクティブ | N/A | アクティブ |
GE 1/5 | アクティブ | N/A | 非アクティブ |
GE 1/6 | アクティブ | N/A | 非アクティブ |
GE 2/3 | N/A | アクティブ | アクティブ |
GE 2/4 | N/A | アクティブ | アクティブ |
GE 2/5 | N/A | アクティブ | 非アクティブ |
GE 2/6 | N/A | アクティブ | 非アクティブ |
アップリンクに 10GE ポートおよび GE ポートの両方が選択されている場合は次のようになります。
アップリンク インターフェイス | スロット1:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GEスロット2:空 | スロット1:空のスロット2:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GE | スロット1:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GEスロット2:スーパーバイザII Plus 10GEまたはV 10 GE |
---|---|---|---|
10GE 1/1 | アクティブ | N/A | アクティブ |
10GE 1/2 | アクティブ | N/A | 非アクティブ |
10GE 2/1 | N/A | アクティブ | アクティブ |
10GE 2/2 | N/A | アクティブ | 非アクティブ |
GE 1/3 | アクティブ | N/A | アクティブ |
GE 1/4 | アクティブ | N/A | アクティブ |
GE 1/5 | アクティブ | N/A | 非アクティブ |
GE 1/6 | アクティブ | N/A | 非アクティブ |
GE 2/3 | N/A | アクティブ | アクティブ |
GE 2/4 | N/A | アクティブ | アクティブ |
GE 2/5 | N/A | アクティブ | 非アクティブ |
GE 2/6 | N/A | アクティブ | 非アクティブ |
10 ギガビット イーサネットやギガビット イーサネットの SFP アップリンクのポートをイネーブルにするには、次のコマンドを発行します。
Switch#configure terminal
Switch(config)#hw-module uplink select {tengigabitethernet|gigabitethernet|all}
詳細は、『Catalyst 4500 シリーズ スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド』の「10 ギガビット イーサネット ポートおよびギガビット イーサネット SFP ポートの配置」セクションを参照してください。
WS-X4506-GB-T モジュールまたは WS-X4948 シャーシの SPF ポートがアップ状態にならない
WS-X4506-GB-T モジュールには 6 個のポートがあります。これらのポートはデュアルモード対応のポートです。各ポートには、RJ45 ベースの 10/100/1000 Mbps コネクタが 1 個と SFP コネクタが 1 個あります。任意の時点にポートでアクティブになるのは、これらのコネクタの内1つだけです。アクティブなコネクタはインターフェイスコンフィギュレーションコマンドmedia-type {rj45 | sfp}を使用します。
WS-X4948 のシャーシでは、最後の 4 個のポート(ポート 45 ~ 48)がデュアルモード対応になっています。
Switch(config)#interface gigabitethernet 5/5
Switch(config-if)#media-type rj45
Multiple Media Typesフィールドに値を設定するには、show interface capabilitiesコマンドを入力します。このコマンドは、ポートがデュアルモード対応でない場合はnoという値を表示し、デュアルモード対応ポートのメディアタイプ(sfpおよびrj45)を一覧表示します。
X2/Twin ギガビット コンバータの SFP インターフェイスがアップ状態にならない
デフォルトのコンフィギュレーション モードは X2 なので、10 ギガビット インターフェイスの配備を計画している場合は、何も設定する必要はありません。ギガビット インターフェイス、つまり、TwinGig コンバータを配備する場合には、関連付けられたポートグループを設定する必要があります。
まず、モジュール上の X2 スロットがどのようにグループ化されているかの情報を収集する必要があります。次に、ギガビットを展開する各X2ポートグループの動作モードを設定するために、hw-module module m port-group p select gigabitethernetコマンドを入力します。この設定は、電源のオフ/オンやリロードが行われても保存されています。
詳細は、『X2/TwinGigコンバータモードの選択』を参照してください。
SPFを使用してCisco Catalystスイッチに接続されているCisco 3800シリーズルータでリンクがアップ状態にならない
バグ情報へのアクセスや内部サイトへのアクセスを行うことができるのは、登録されているシスコのクライアントのみです。
Cisco 3800 シリーズ ルータを Cisco Catalyst スイッチに接続するために SFP が使用されている場合、リンクがアップ状態にならず、show interface コマンドで down/down と表示されます。
この問題を解決するには、ルータとスイッチの両方でオートネゴシエーションを有効にします。この問題を根本的に解決するには、ルータのCisco IOSソフトウェアをリリース12.4(8)以降にアップグレードします。このソフトウェアはCisco Software and Download(登録ユーザ専用)サイトからダウンロードできます。 この問題は、Cisco Bug ID CSCsc04961に記載されています。
関連情報
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
2.0 |
27-Sep-2022 |
再認定 |
1.0 |
29-Aug-2008 |
初版 |