このドキュメントでは、Cisco Intelligent Contact Management(ICM)環境で DBWorker プロセスによってアクセスされる 2 つの外部データベースのログイン クレデンシャルの設定方法について説明します。
この文書を読むには、次の知識が必要です。
Cisco ICM
Microsoft SQL データベース
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。
Cisco ICM バージョン 5
Microsoft SQL Server 2000 Standard または Enterprise Edition(サービスパック 2)
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco CallRouter で実行される DBWorker プロセスが、ログインとホスト データベースのルックアップを実行します。これは、外部データベースにクエリしてコールがルーティングされるときにそのデータを使用するプロセスです。Cisco ICM バージョン 4.5.x 以前では、複数のデータベースのログイン クレデンシャルを設定するため、rtsetting.exe を実行します。Cisco ICMバージョン4.6のリリースでは、rtsetting.exeはサポートされなくなりました。外部データベースのログインクレデンシャルを設定するには、regeditまたはregedt32のいずれかを実行する必要があります。
DBWorker プロセスが外部データベースにアクセスするには、SQLLogin レジストリ キーにサーバ名、外部データベース名、ドメイン、ユーザ、およびパスワードを入力する必要があります。DBWorker プロセスが外部データベースへのリモート接続を試みると、システムが SQLLogin でログイン クレデンシャルを確認します(こちらに示すとおり)。
バージョン 5.x 以降:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Cisco Systems, Inc.\ICM\<cust_inst>\ router_inst\Router\CurrentVersion\Configuration\Database
5.0 より前のバージョン:
HKEY_LoCAL_MACHINE\SOFTWARE\Geotel\ICR\<cust_inst>\<router_inst>\Router\ CurrentVersion\Configuraton\Database
注:上記のレジストリキーは、スペースの制限により2行にわたって表示されます。
コンマをデリミタとして使用し、異なるデータベースのデータ間を区切ります。次の例は、2 つの外部データベースのログイン クレデンシャルを示します。
"SQLLogin"="\\ServerA\DatabaseA=(domain\user,password),\\ ServerB\DatabaseB=(domain\user,password)"
注:上記の例は、スペースの制限により2行にわたって表示されています。
ServerA は最初の SQL サーバの名前です。
DatabaseA は最初の SQL サーバのデータベースの名前です。
ServerB は 2 番目の SQL サーバの名前です。
DatabaseB は 2 番目の SQL サーバのデータベースの名前です。
domain\user、password はログイン クレデンシャルです。
値を設定したら、次の手順を実行します。
DBWorker プロセスを閉じます(自動的に再開されます)。
接続が確立されたことを確認します。