この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Mobile Wireless Home Agent のさまざまなネットワーク管理について説明します。
• 「Cisco Mobile Wireless Home Agent の運用と管理」
• 「統計情報」
ここでは、Home Agent(HA)がサポートしている設定機能、統計情報、MIB について説明します。各 Mobile IP コマンドの詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fipras_r/1rfmobip.htm
HA は Cisco IOS CLI または Cisco Works for Mobile Wireless を使用して管理できます。
Cisco Mobile Wireless Home Agent には、次の設定パラメータがあります。
Mobile Wireless Home Agent は次のパラメータに関してグローバルベースの統計情報を維持します。
Mobile Wireless Home Agent は次のパラメータに関して FA-HA トンネル単位の統計情報を維持します。
• そのトンネル上の送信トラフィック(パケット数およびバイト数)
• そのトンネル上の受信トラフィック(パケット数およびバイト数)
Mobile Wireless Home Agent は次のパラメータに関して Host 単位のほか、NAI または Home IP アドレス別の統計情報を維持します。
• そのホストへの送信トラフィック(パケット数およびバイト数)
• そのホストからリバース トンネルを通じて受信されたトラフィック(パケット数およびバイト数)
(注) 統計情報は、CLI を使用してクリアできます。MIB カウンタはクリアできません。
HA には、プロトコル スイート、RFC 1901 ~ RFC 1908 に指定されている SNMPv2 が実装されています。また、HA は、『The Definitions of Managed Objects for IP Mobility Support UsingSMIv2, RFC 2006, October 1995』に定義されている MIB をサポートしています。Cisco MIBである
CISCO- MOBILE-IP-MIB の追加により、管理機能が強化されています。そのほかに、『RADIUS Authentication Client MIB, RFC 2618, June 1999』に定義されているRADIUS MIB もサポートしています。Cisco 7600 シリーズ プラットフォームでサポートされているすべての MIB のリストは、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml
MIB で維持されるセッション カウンタは、SNMP と Cisco IOS CLI のいずれを使用してもリセットできません。HA CPU と Memory Utilization のカウンタには CISCO-PROCESS-MIB を使用してアクセスできます。
Cisco Mobile Wireless Home Agent Release 3.0 では CISCO-IP-LOCAL-POOL-MIB が強化され、プールの利用率が上限または下限のしきい値に達すると、トラップが生成されます。下限および上限のしきい値を定義するのは、オブジェクト cIpLocalPoolPercentAddrThldLo と
cIpLocalPoolPercentAddrThldHi です。
IP ローカル プール内の使用アドレスのパーセンテージが上限しきい値以上になると、
cilpPercentAddrUsedHiNotif 通知が生成されます。いったん通知が生成されると、その通知は解除され、使用アドレスの数が cIpLocalPoolPercentAddrThldLo に指定された値を下回るまで生成されません。
IP ローカル プール内の使用アドレスのパーセンテージが下限しきい値未満になると、
cilpPercentAddrUsedLoNotif 通知が生成されます。いったん通知が生成されると、その通知は解除され、使用アドレスの数が cIpLocalPoolPercentAddrThldHi に指定された値以上になるまで生成されません。
Cisco IOS 12.3(11)YX5 リリースでは、ip local pool コマンドに、上限および下限のしきい値を設定する新しい変数が実装されています。
ip local pool {default | poolname} [low-ip-address [high-ip-address]] [group group-name] [cache-size size] [threshold low-threshold high-threshold]
low-threshold 引数 は、プール利用率トラップを生成する下限のしきい値です。high threshold 引数はプール利用率トラップを生成する上限のしきい値です。
さらに、cilpPercentAddrUsedHiNotif 通知に次の 2 つの変数バインドが追加されています。
–cIpLocalPoolChildIndex:IP プールの名前
–cIpLocalPoolPercentAddrThldHi:IP ローカル プールの上限しきい値のパーセンテージ値
cilpPercentAddrUsedLoNotif 通知にも次の 2 つの変数バインドが追加されています。
–cIpLocalPoolChildIndex:IP プールの名前
–cIpLocalPoolPercentAddrThldLo:: IP ローカル プールの下限しきい値のパーセンテージ値
(注) CISCO-IP-LOCAL-MIB ファイルは、SNMP SMIv2 標準に従って変更されました。
IP ローカル プールしきい値トラップに次の制限が適用されます。
• IP ローカル プール名の長さは、ASCII 文字で最大 240 文字です(使用するパラメータによって異なります)。
• SNMP トラップ名の長さは最大 48 文字に制限されます。SNMP MIB がサポートする最大文字数が 48 文字であるためです。
ここでは、ローカル プール グループの設定およびその確認に必要な手順を説明します。
3. ip local pool {default | poolname} [low-ip-address [high-ip-address]] [group group-name] [cache-size size] [threshold low-threshold high-threshold]
4. show ip local pool [poolname | [group group-name]]
HA は、NAI に基づく条件付きデバッグと MN のホーム アドレスに基づく条件付きデバッグをサポートしています。条件付きデバッグをサポートしているのは、AAA と Mobile IP のコンポーネントだけです。
CLI を使用して、すべてのユーザまたは NAI で識別される特定ユーザのアクティビティをトレースできます。特定ユーザのアクティビティのモニタリング(条件付きデバッグ)では、Mobile IP メッセージおよび RADIUS メッセージに関連したユーザ アクティビティが表示されます。
Release 3.0 から、各デバッグ文とともに、条件(username/IMSI)も表示されるようになりました。これは、デバッグ文をその条件と照合するのに役立ちます。この機能をイネーブルにするには、次のコマンドを使用します。
ip mobile home-agent debug include username
条件付きデバッグでサポートされている Mobile IP デバッグは次のとおりです。
条件付きデバッグでサポートされている AAA は、次のとおりです。
HA のモニタリングとメンテナンスを行うには、特権 EXEC モードで次のコマンドを使用します。
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