サーバの保守

ステータス LED およびボタン

ここでは、前面、背面、および内部の LED の状態について説明します。

前面パネルの LED

図 1. 前面パネルの LED
表 1. 前面パネル LED、状態の定義

LED 名

状態

1

電源ボタン/LED(

  • 消灯:サーバに AC 電力が供給されていません。

  • オレンジ:サーバはスタンバイ電源モードです。Cisco IMC と一部のマザーボード機能にだけ電力が供給されています。

  • 緑:サーバは主電源モードです。すべてのサーバ コンポーネントに電力が供給されています。

2

ユニット識別(

  • 消灯:ユニット識別機能は使用されていません。

  • 青の点滅:ユニット識別機能がアクティブです。

3

システムの状態(

  • 緑:サーバは正常動作状態で稼働しています。

  • 緑の点滅:サーバーはシステムの初期化とメモリチェックを行っています。

  • オレンジの点灯:サーバは縮退運転状態にあります(軽度な障害)。次に例を示します。

    • 電源装置の冗長性が失われている。

    • CPU が一致しない。

    • 少なくとも 1 つの CPU に障害が発生している。

    • 少なくとも 1 つの DIMM に障害が発生している。

    • RAID 構成内の少なくとも 1 台のドライブに障害が発生している。

  • オレンジの点滅(2 回):システムボードで重度の障害が発生しています。

  • オレンジの点滅(3 回):メモリ(DIMM)で重度の障害が発生しています。

  • オレンジの点滅(4 回):CPU で重度の障害が発生しています。

4

電源の状態(

  • 緑:すべての電源装置が正常に動作中です。

  • オレンジの点灯:1 台以上の電源装置が縮退運転状態にあります。

  • オレンジの点滅:1 台以上の電源装置が重大な障害発生状態にあります。

5

ファンの状態(

  • 緑:すべてのファン モジュールが正常に動作中です。

  • オレンジの点滅:1 つ以上のファンモジュールで回復不能なしきい値を超えました。

6

ネットワーク リンク アクティビティ(

  • 消灯:イーサネット LOM ポート リンクがアイドル状態です。

  • 緑:1 つ以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていますが、アクティビティは存在しません。

  • 緑の点滅:1 つ以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていて、アクティビティが存在します。

7

温度(

  • 緑:サーバは正常温度で稼働中です。

  • オレンジの点灯:1 個以上の温度センサーで重大なしきい値を超えました。

  • オレンジの点滅:1 個以上の温度センサーで回復不能なしきい値を超えました。

背面パネルの LED

図 2. 背面パネル LED
表 2. 背面パネル LED、状態の定義

LED 名

状態

1

背面ユニット識別

  • 消灯:ユニット識別機能は使用されていません。

  • 青の点滅:ユニット識別機能がアクティブです。

2

1 Gb イーサネット専用管理リンク速度

  • 消灯:リンク速度は 10 Mbps です。

  • オレンジ:リンク速度は 100 Mbps です。

  • 緑:リンク速度は 1 Gbps です。

3

1 Gb イーサネット専用管理リンク ステータス

  • 消灯:リンクが確立されていません。

  • 緑:リンクはアクティブです。

  • 緑の点滅:アクティブなリンクにトラフィックが存在します。

4

電源ステータス(各電源装置に 1 つの LED)

AC 電源装置:

  • 消灯:AC 入力なし(12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源オフ)。

  • 緑の点滅:12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源はオン。

  • 緑の点灯:12 V 主電源はオン、12 V スタンバイ電源はオン。

  • オレンジの点滅:警告しきい値が検出されましたが、12 V 主電源はオン。

  • オレンジの点灯:重大なエラーが検出されました。12 V 主電源はオフです(過電流、過電圧、温度超過などの障害)。

DC 電源装置:

  • 消灯:DC 入力なし(12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源はオフ)。

  • 緑の点滅:12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源はオン。

  • 緑の点灯:12 V 主電源はオン、12 V スタンバイ電源はオン。

  • オレンジの点滅:警告しきい値が検出されましたが、12 V 主電源はオン。

  • オレンジの点灯:重大なエラーが検出されました。12 V 主電源はオフです(過電流、過電圧、温度超過などの障害)。

内部診断 LED

サーバーには、CPU、DIMM、およびファンモジュールの内部障害 LED があります。

図 3. 内部診断 LED の位置

1

ファンモジュール障害 LED(マザーボード上の各ファンコネクタの後方に 1 つ)

  • オレンジ:ファンに障害が発生しているか、しっかりと装着されていません。

  • 緑:ファンは正常です。

2

DIMM 障害 LED(マザーボード上の各 DIMM ソケットの後方に 1 つ)

これらの LED は、サーバーがスタンバイ電源モードの場合にのみ動作します。

  • オレンジ:DIMM に障害が発生しています。

  • 消灯:DIMM は正常です。

3

CPU 障害 LED(マザーボード上の各 CPU ソケットの後方に 1 つ)

これらの LED は、サーバーがスタンバイ電源モードの場合にのみ動作します。

  • オレンジ:CPU に障害が発生しています。

  • 消灯オフ: CPU は正常です。

-

コンポーネントの取り付け準備

このセクションには、コンポーネントを取り付けるための準備に役立つ情報とタスクが含まれています。

サービス手順に必要な工具

この章の手順を実行する際に、次の工具を使用します。

  • T-30 トルクス ドライバ(ヒートシンクを取り外すために交換用 CPU に付属)

  • #1 マイナス ドライバ(ヒートシンクを取り外すために交換用 CPU に付属)

  • No. 1 プラス ドライバ(M.2 SSD および侵入スイッチ交換用)

  • 静電気防止用(ESD)ストラップまたは接地マットなどの接地用器具

サーバのシャットダウンと電源切断

サーバは次の 2 つの電源モードで動作します。

  • 主電源モード:すべてのサーバ コンポーネントに電力が供給され、ドライブ上にある任意のオペレーティング システムが動作できます。

  • スタンバイ電源モード:電力はサービス プロセッサと特定のコンポーネントにのみ提供されます。このモードでは、オペレーティング システムとデータの安全を確保しつつ、サーバから電源コードを取り外すことができます。


注意    


サーバがシャットダウンされてスタンバイ電源モードになった後も、電流は引き続きサーバ上を流れ続けます。いくつかのサービス手順で指示されている完全な電源切断を行うには、サーバのすべての電源装置からすべての電源コードを外す必要があります。


前面パネルの電源ボタンまたはソフトウェア管理インターフェイスを使用してサーバをシャットダウンすることができます。

電源ボタンを使用したシャットダウン

手順

ステップ 1

電源ボタン/LED の色を確認します。

  • オレンジ色:サーバはスタンバイ モードです。安全に電源をオフにできます。

  • 緑色:サーバは主電源モードです。安全に電源をオフするにはシャットダウンする必要があります。

ステップ 2

次の手順でグレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。

注意    

 
データの損失やオペレーティング システムへの損傷が発生しないようにするために、必ずオペレーティング システムのグレースフル シャットダウンを実行するようにしてください。
  • グレースフル シャットダウン:電源ボタンを短く押してから放します。オペレーティング システムによりグレースフル シャットダウンが実行され、サーバはスタンバイ モードに移行します。このモードでは、電源ボタン/LED がオレンジ色になります。

  • 緊急時シャットダウン:電源ボタンを 4 秒間押したままにすると、主電源モードが強制終了され、直ちにスタンバイ モードに移行します。

ステップ 3

サービス手順でサーバの電源を完全にオフにするように指示されている場合は、サーバの電源装置からすべての電源コードを外してください。


Cisco IMC GUI を使用したシャットダウン

このタスクを実行するには、ユーザまたは管理者権限を持つユーザとしてログインする必要があります。

手順

ステップ 1

[ナビゲーション(Navigation)] ペインで [サーバ(Server)] タブをクリックします。

ステップ 2

[サーバ(Server)] タブで [サマリー(Summary)] をクリックします。

ステップ 3

[アクション(Actions)] 領域で [サーバの電源をオフにする(Power Off Server)] をクリックします。

ステップ 4

[OK] をクリックします。

オペレーティング システムによりグレースフル シャットダウンが実行され、サーバはスタンバイ モードに移行します。このモードでは、電源ボタン/LED がオレンジ色になります。

ステップ 5

サービス手順でサーバの電源を完全にオフにするように指示されている場合は、サーバの電源装置からすべての電源コードを外してください。


Cisco IMC CLI を使用したシャットダウン

このタスクを実行するには、user または admin 権限を持つユーザとしてログインする必要があります。

手順

ステップ 1

サーバ プロンプトで、次のコマンドを入力します。

例:
server# scope chassis

ステップ 2

シャーシ プロンプトで、次のコマンドを入力します。

例:
server/chassis# power shutdown

オペレーティング システムによりグレースフル シャットダウンが実行され、サーバはスタンバイ モードに移行します。このモードでは、電源ボタン/LED がオレンジ色になります。

ステップ 3

サービス手順でサーバの電源を完全にオフにするように指示されている場合は、サーバの電源装置からすべての電源コードを外してください。


サーバ上部カバーの取り外し

手順


ステップ 1

次のようにして、上部カバーを取り外します。

  1. カバーラッチがロックされている場合は、ロックを横にスライドさせてロックを解除します。

    ラッチのロックが解除されると、ハンドルが持ち上がり、ハンドルをつかむことができます。

  2. ラッチの端を持ち上げて、垂直に 90 度回転するようにします。

  3. 同時に、カバーを背後方向にスライドさせ、上部カバーをサーバからまっすぐ持ち上げ、横に置きます。

ステップ 2

次のようにして、上部カバーを取り付けます。

  1. ラッチが完全に開いた位置にある状態で、カバーを、前面カバー パネルのへりから数インチ後方のサーバ上部に置きます。

  2. ラッチが接触するまでカバーを前方にスライドさせます。

  3. ラッチを閉じる位置まで押し下げます。ラッチを押し下げながら、カバーを閉じた位置まで前方に押します。

  4. ロックボタンを横に左にスライドさせて、ラッチをロックします。

    ラッチをロックすると、ブレードの取り付け時にサーバのラッチ ハンドルがはみ出さないようになります。

図 4. 上部カバーの取り外し

1

カバー ロック

2

カバー ラッチ ハンドル


ホット スワップとホット プラグ

一部のコンポーネントは、シャットダウンしてサーバから電源を取り外さなくても、取り外しと交換が可能です。このタイプの交換には、ホットスワップとホットプラグの 2 種類があります。

  • ホットスワップ交換:ソフトウェアまたはオペレーティング システムでコンポーネントをシャット ダウンする必要はありません。これは、次のコンポーネントに適用されます。

    • SAS/SATA ハード ドライブ

    • SAS/SATA ソリッド ステート ドライブ

    • 冷却ファン モジュール

    • 電源装置(1+1 冗長の場合)

  • ホットプラグ交換:次のコンポーネントは、取り外す前にオフラインにする必要があります。

    • NVMe PCIe ソリッド ステート ドライブ

コンポーネントの取り外しおよび取り付け


警告


ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。

ステートメント 1029



注意    


サーバ コンポーネントを取り扱う際は、フレームの端だけを持ち、また損傷を防ぐため静電放電(ESD)リスト ストラップまたは他の静電気防止用器具を使用します。

ヒント


前面パネルまたは背面パネルにあるユニット識別ボタンを押すと、サーバの前面パネルと背面パネルの両方でユニット識別 LED が点滅します。このボタンの確認によって、ラックの反対側に移動しても対象のサーバを特定できます。これらの LED は、Cisco CIMC インターフェイスを使用してリモートでアクティブにすることもできます。

ここでは、サーバー コンポーネントの取り付けと交換の方法について説明します。

コンポーネントの位置

ここでは、フィールドで交換可能なコンポーネントとサービス関連の品目の場所を示します。次の図に、上部カバーを取り外した状態のサーバーを示します。

図 5. ND-NODE-L4 、サービス可能なコンポーネントの場所

1

フロントロード ドライブ ベイ 1 ~ 10 は SAS/SATA ドライブをサポート。

  • ND-NODE-L4:ドライブ ベイ 1 および 2 で NVMe PCIe SSD をサポート。

10

電源ユニット(1+1 冗長の場合にホットスワップ可能)

2

冷却ファンモジュール(7 個、ホットスワップ可能)

11

マザーボード上のトラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)ソケット(図示されず)

3

Supercap ユニット取り付けブラケット(RAID バックアップ)

12

PCIe ライザー 2/スロット 2(ハーフハイト、x16 レーン)

フロントロード NVMe SSD(x8 レーン)用の PCIe ケーブル コネクタが付属

4

マザーボード上の DIMM ソケット(CPU あたり12 個)

13

PCIe ライザー 1/スロット 1(フルハイト、x16 レーン)

microSD カード用のソケットが付属

5

CPU およびヒートシンク(最大 2)

14

シャーシ床面(x16 PCIe レーン)上のモジュラ LOM(mLOM)カードベイ(図では非表示)

6

ミニ ストレージ モジュール ソケット。次のオプションがあります。

  • 2 台の SD カード スロットを備えた SD カード モジュール。

  • 2 台の SATA M.2 ドライブまたは 2 台の NVMe M.2 ドライブ用のスロットを備えた M.2 モジュール

  • Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラ(SATA M.2 ドライブ用に 2 台のスロットを備えたモジュールと、RAID 1 アレイの 2 台の M.2 ドライブを制御できる内蔵 SATA RAID コントローラ)

15

モジュラ RAID(mRAID)ライザー。オプションで以下のいずれかをサポート。

  • ハードウェア RAID コントローラ カード

  • 組み込みの SATA RAID 用インタポーザ カード

7

シャーシ侵入スイッチ(任意)

16

PCIe ライザー 2 のフロントロード NVMe SSD 用の PCIe ケーブルコネクタ

8

マザーボード上の内部 USB 3.0 ポート

17

PCIe ライザー 1 の microSD カードソケット

9

RTC バッテリ、垂直ソケット

-

SAS/SATA ハード ドライブまたはソリッド ステート ドライブの交換


(注)  


SAS/SATA ハード ドライブまたは SSD はホットスワップ可能であるため、交換時にサーバをシャットダウンしたり、電源をオフにしたりする必要はありません。取り外し前にシャットダウンする必要がある NVMe PCIe SSD ドライブを交換する場合には、フロントローディング NVMe SSD の交換 を参照してください。

SAS/SATA ドライブの装着に関するガイドライン

サーバは次のバージョンで構成可能です。

  • ND-NODE-L4 — スモール フォーム ファクタ(SFF)ドライブ、10 ドライブ バックプレーン付き。最大 10 台の 2.5 インチ SAS/SATA ドライブをサポート。ドライブベイ 1 および 2 は NVMe SSD をサポート。

次の図に、ドライブ ベイの番号を示します。

図 6. ドライブ ベイの番号付け

最適なパフォーマンスを得るためには、以下のドライブの装着に関するガイドラインを守ってください。

  • ドライブを装着する場合は、最も番号の小さいベイから先に追加します。

  • 未使用のベイには空のドライブ ブランキング トレイを付けたままにし、最適なエアー フローを確保します。

  • 同じサーバ内で SAS/SATA ハード ドライブと SAS/SATA SSD を混在させることができます。ただし、ハード ドライブと SSD が混在する論理ボリューム(仮想ドライブ)を構成することはできません。つまり、論理ボリュームを作成するときは、すべて SAS/SATA ハード ドライブまたはすべて SAS/SATA SSD にする必要があります。

4K セクター形式の SAS/SATA ドライブに関する考慮事項

  • 4K セクター形式のドライブは、レガシー モードではなく、UEFI モードで起動する必要があります。UEFI モードはシステムのデフォルトです。モードが変更され、UEFI モードに戻す必要がある場合にのみ、次の手順を参照してください。

  • 同じ RAID ボリュームの一部として 4K セクター形式および 512 バイト セクター形式のドライブを設定しないでください。

  • 4K セクター ドライブのオペレーティング システム サポートについては、サーバの相互運用性マトリックス『ハードウェアおよびソフトウェア相互運用性マトリックス ツール』を参照してください。

手順



SAS/SATA ドライブの交換

手順


ステップ 1

次のようにして、交換するドライブを取り外すか、ベイからブランク ドライブ トレイを取り外します。

  1. ドライブ トレイの表面にある解除ボタンを押します。

  2. イジェクト レバーを持ってい開き、ドライブ トレイをスロットから引き出します。

  3. 既存のドライブを交換する場合は、ドライブをトレイに固定している 4 本のドライブ トレイ ネジを外し、トレイからドライブを取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しいドライブを取り付けます。

  1. 空のドライブ トレイに新しいドライブを置き、4 本のドライブ トレイ ネジを取り付けます。

  2. ドライブ トレイのイジェクト レバーを開いた状態で、ドライブ トレイを空のドライブ ベイに差し込みます。

  3. バックプレーンに触れるまでトレイをスロット内に押し込み、イジェクト レバーを閉じてドライブを所定の位置に固定します。

図 7. ドライブ トレイのドライブの交換

1

イジェクト レバー

3

ドライブ トレイのネジ(各側面に 2 本)

2

解除ボタン

4

ドライブ トレイから取り外されたドライブ


フロントローディング NVMe SSD の交換

このセクションでは、前面パネル ドライブ ベイでの 2.5 インチ フォームファクタ NVMe SSD の交換について扱います。

フロントローディング NVMe SSD 取り付けガイドライン

サーバーは、2.5 インチ NVMe SSD を搭載する次の前面ドライブ ベイ構成をサポートしています。

  • Cisco UCS C220 M6 SAS/SATA(UCSC-C225-M6S):オプションとして、フロントローディング ドライブ ベイ 1 〜 4 は、2.5 インチ NVMe SSD(オプションの前面 NVMe ケーブル使用)をサポートします。

  • Cisco UCS C220 M6 NVMe(UCSC-C225-M6N):10ドライブ バックプレーン。最大 10 台の 2.5 インチ NVMe 専用 SSD をサポート。

図 8. ドライブ ベイの番号付け

フロントローディング NVMe SSD の要件と制限事項

以下の要件を確認してください。

  • ホットプラグ サポートは、システム BIOS で有効にする必要があります。NVMe ドライブが付属するシステムを注文した場合、ホットプラグ サポートは工場出荷時に有効にされています。

  • NVMe に最適化された SFF 10 ドライブ バージョンは NVMe ドライブのみをサポートします。

次の制限事項に従います。

  • NVMe SFF 2.5 インチ SSD は、UEFI モードでの起動のみをサポートしています。レガシー ブートはサポートされていません。UEFI ブートの設定手順については、4K セクター形式の SAS/SATA ドライブに関する考慮事項 を参照してください。

  • NVMe SSD は PCIe バス経由でサーバとやり取りするため、SAS RAID コントローラを使用して NVMe PCIe SSD を制御することはできません。

  • UEFI ブートは、サポートされているすべてのオペレーティング システムでサポートされます。ホット挿入およびホット取り外しは、VMWare ESXi を除くすべてのサポートされているオペレーティング システムでサポートされます。

システム BIOS でのホットプラグ サポートの有効化

ホットプラグ(OS 通知のホット インサーションおよびホット リムーブ)は、デフォルトではシステム BIOS で無効になっています。

  • システムと NVMe PCIe SSD を一緒に注文した場合、この設定は工場出荷時に有効になっています。アクションは不要です。

  • 工場出荷後に NVMe PCIe SSD を追加した場合、BIOS でホットプラグ サポートを有効にする必要があります次の手順を参照してください。

BIOS セットアップ ユーティリティを使用したホットプラグ サポートの有効化

手順

ステップ 1

ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。

ステップ 2

[Advanced] > [PCI Subsystem Settings] > [NVMe SSD Hot-Plug Support] に移動します。

ステップ 3

値を [Enabled] に設定します。

ステップ 4

変更内容を保存して、ユーティリティを終了します。


フロントローディング NVMe SSD の交換

ここでは、前面パネル ドライブ ベイ内の 2.5 インチ フォームファクタ NVMe SSD を交換する方法について説明します。


(注)  


OS 通知を伴わない取り外しはサポートされていません。サポートされているすべてのオペレーティング システム(VMware ESXi を除く)で、OS 通知を伴うホットインサーションとホットリムーブがサポートされています。



(注)  


OS 通知を伴うホットインサーションとホットリムーブは、システムの BIOS で有効にする必要があります。システム BIOS でのホットプラグ サポートの有効化を参照してください。


手順


ステップ 1

既存のフロントローディング NVMe SSD を取り外します。

  1. NVMe SSD をシャットダウンして、OS 通知を伴う取り外しを開始します。オペレーティング システムのインターフェイスを使用してドライブをシャットダウンし、ドライブ トレイの LED を確認します。

    • 緑色:ドライブは使用中で、正常に機能しています。取り外さないでください。

    • 緑色で点滅:シャットダウン コマンドの後、ドライバをアンロード中です。取り外さないでください。

    • 消灯:ドライブは使用されておらず、安全に取り外すことができます。

  2. ドライブ トレイの表面にある解除ボタンを押します。

  3. イジェクト レバーを持ってい開き、ドライブ トレイをスロットから引き出します。

  4. SSD をトレイに固定している 4 本のドライブ トレイ ネジを外し、トレイから SSD を取り外します。

ステップ 2

新しいフロントローディング NVMe SSD を取り付けます。

  1. 空のドライブ トレイに新しい SSD を置き、4 本のドライブ トレイ ネジを取り付けます。

  2. ドライブ トレイのイジェクト レバーを開いた状態で、ドライブ トレイを空のドライブ ベイに差し込みます。

  3. バックプレーンに触れるまでトレイをスロット内に押し込み、イジェクト レバーを閉じてドライブを所定の位置に固定します。

ステップ 3

ドライブ トレイの LED を確認し、緑色に戻るまで待ってからドライブにアクセスします。

  • 消灯:ドライブは使用されていません。

  • 緑色で点滅:ホットプラグ インサーションの後、ドライバが初期化中です。

  • 緑色:ドライブは使用中で、正常に機能しています。

図 9. ドライブ トレイのドライブの交換

1

イジェクト レバー

3

ドライブ トレイのネジ(各側面に 2 本)

2

解除ボタン

4

ドライブ トレイから取り外されたドライブ


ファン モジュールの交換


ヒント


各ファン モジュールには、マザーボード上のファン コネクタの隣に 1 個の障害 LED があります。この LED が緑色に点灯している場合は、ファンが正しく設置されており、動作が良好です。ファンに障害が発生している場合、またはファンが正しく装着されていない場合、LED はオレンジ色に点灯します。

注意    


ファン モジュールはホットスワップ可能であるため、ファン モジュールの交換時にサーバをシャットダウンしたり電源をオフにしたりする必要はありません。ただし、適切な冷却を保てるよう、ファン モジュールを取り外した状態でのサーバの稼働は、1 分以内にしてください。

手順


ステップ 1

次のようにして、既存のファン モジュールを取り外します。

  1. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  2. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  3. ファン モジュールの前面および背面のつまみをつかみます。マザーボードからコネクタをまっすぐ持ち上げて外します。

ステップ 2

次のようにして、新しいファン モジュールを取り付けます。

  1. 新しいファン モジュールを所定の位置にセットします。ファン モジュールの上部に印字されている矢印がサーバの背面を指すはずです。

  2. ファン モジュールをゆっくりと押し下げて、マザーボード上のコネクタにしっかりと差し込みます。

  3. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  4. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 10. ファン モジュールの上面図

CPU およびヒートシンクの交換

ここでは、CPU 構成ルール、および CPU とヒートシンクの交換手順について説明します。

CPU 構成ルール

このサーバのマザーボードには 2 個の CPU ソケットがあります。各 CPU は、8 つの DIMM チャネル(16 の DIMM スロット)をサポートします。DIMM スロットの番号付けを参照してください。

  • サーバーは、1 つの CPU または 2 つの同型 CPU が取り付けられた状態で動作できます。

  • 最小構成では、サーバーに最低でも CPU 1 が取り付けられている必要があります。最初に CPU 1、次に CPU 2 を取り付けます。

  • 次の制約事項は、シングル CPU 構成を使用する場合に適用されます。

    • 未使用 CPU ソケットがある場合は、工場出荷時からあるダスト カバーの装着が必要です。

    • DIMM の最大数は 16 です(CPU 1 チャネル A、B、C、D、E、F 、G、H のみ)。

CPU の交換に必要な工具

この手順では、以下の工具が必要です。

  • T-20 トルクス ドライバ(ヒートシンクと CPU ソケットのネジ用)

  • ヒートシンク クリーニング キット(交換用 CPU に同梱されています)。「Cisco PID UCSX-HSCK=」として別個に発注可能です。

    1 つのクリーニング キットで最大 4 つの CPU をクリーンアップできます。

  • サーマル インターフェイス マテリアル(TIM)(交換用 CPU に同梱されているシリンジ)。既存のヒートシンクを再利用する場合にのみ使用します(新しいヒートシンクには、TIM がすでに塗布されたパッドが付属しています)。「Cisco PID UCS-CPU-TIM=」として別個に発注可能です。

    1 つの TIM キットが 1 つの CPU をカバーします。

RMA 交換 CPU の注文に追加する CPU 関連パーツ も参照してください。

CPU およびヒートシンクの交換


注意    


CPU とそのソケットは壊れやすいので、ピンを損傷しないように細心の注意を払って扱う必要があります。CPU はヒートシンクとサーマル インターフェイス マテリアルとともに取り付け、適切に冷却されるようにする必要があります。CPU を正しく取り付けないと、サーバが損傷することがあります。


手順


ステップ 1

既存の CPU/ヒートシンク アセンブリをサーバから取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. 交換用 CPU に付属している T-20 トルクス ドライバを使用して、アセンブリをマザーボードのスタンドオフに固定している 4 つの非脱落型ナットを緩めます。

    (注)  

     

    ヒートシンクを持ち上げたときに水平になるようにヒートシンクのナットを均等に緩めます。ヒートシンクのラベルに示されている順序でヒートシンクのナットを緩めます(4、3、2、1、6、5)。

  5. ヒートシンクを取り外します。

  6. 3 本のソケット フレームのねじを緩めます。

  7. ソケットフレームを開きます。

  8. レールフレームを開きます。

  9. キャリア フレームを付けたまま CPU を取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しい CPU を取り付けます。

注意    

 

CPU 接触面とピンは非常に脆弱です。この手順では、CPU の接触面または CPU ソケット ピンに触れたり、損傷したりすることがないように、十分注意してください。

  1. そのキャリア フレーム上のハンドル タブでのみ CPU を持ち上げ、開いているレール フレームに向かって慎重にスライドさせます。

  2. ゆっくりレールフレームを閉じて、フラットな、閉じた位置にします。

  3. ゆっくりソケットフレームを閉じて、フラットな、閉じた位置にします。

  4. 1、2、3 の順序でソケット フレームの 3 つのネジを締めます。

ステップ 3

新しい TIM をヒートシンクに塗布します。

(注)  

 
適切に冷却し、期待されるパフォーマンスを実現するために、ヒートシンクの CPU 側の表面に新しい TIM を塗布する必要があります。
  • 新しいヒートシンクを取り付ける場合は、新しいヒートシンクには TIM が塗布されたパッドが付属しています。ステップ 5 に進みます。

  • ヒートシンクを再利用する場合は、ヒートシンクから古い TIM を除去してから、付属のシリンジから新しい TIM を CPU 表面に塗布する必要があります。次のステップに進みます。

  1. ヒートシンクの古い TIM に、ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)付属の洗浄液を塗布し、少なくとも 15 秒間吸収させます。

  2. ヒートシンク クリーニング キットに同梱されている柔らかい布を使用して、ヒートシンクからすべての TIM を拭き取ります。ヒートシンクの表面に傷をつけないように注意してください。

  3. 新しい CPU(UCS-CPU-TIM=)に付属の TIM のシリンジを使用して、CPU の上部に 4 立法センチメートルのサーマル インターフェイス マテリアルを貼り付けます。次に示すパターンに倣って、均一に塗布します。

    図 11. サーマル インターフェイス マテリアルの塗布パターン

    注意    

     

    適切に冷却を行うため、ご使用の CPU に対応した正しいヒートシンクだけを使用します。

ステップ 4

CPU にヒートシンクを取り付けます。

  1. CPU ソケット上でヒートシンクを配置します。ソケット フレームの三角形マークとヒートシンクの三角形-マークの位置を合わせます。

  2. T-20 トルクス ドライバを使用して、ヒートシンクを固定する 6 本の取り付けネジを締めます。

    注意    

     

    ヒートシンクを水平に下ろすため、ヒートシンク ネジを交互に均等に締めます。ヒートシンク ラベルに示されている順番で、ヒートシンク ネジを締めます (1、2、3、4、5、6)。

ステップ 5

取り外したすべてのケーブルを再接続します。

ステップ 6

サーバの電源をオンにします。


RMA 交換 CPU の注文に追加する CPU 関連パーツ

Cisco UCS C シリーズ サーバで CPU の返品許可(RMA)を行った場合、CPU スペアに追加部品が含まれていないことがあります。TAC エンジニアが交換を行うためには、RMA に追加部品を追加する必要がある場合があります。


(注)  


次の項目が CPU 交換シナリオに適用されます。システム シャーシを交換し、既存の CPU を新しいマザーボードに移動する場合、ヒートシンクを CPU から分離する必要はありません。


シナリオ 1: 既存のヒートシンクを再利用するか、新しいノードに CPU とヒートシンクを移動します。

  • ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)

    1 つのクリーニング キットで最大 4 つの CPU をクリーンアップできます。

  • サーマル インターフェイス マテリアル (TIM) キット (UCS-CPU-TIM=)

    1 つの TIM キットが 1 つの CPU をカバーします。

シナリオ 2:既存のヒートシンクを交換しています。

  • ヒートシンク:UCSC-HSHP-225M6 =

    新しいヒートシンクには、TIM が事前に塗布されたパッドが付いています。

  • ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)

    1 つのクリーニング キットで最大 4 つの CPU をクリーンアップできます。

CPU ヒートシンク クリーニング キットは最大 4 CPU およびヒート シンクのクリーニングに最適です。クリーニング キットには、古い TIM の CPU およびヒートシンクのクリーニング用に 1 本と、ヒートシンクの表面調整用に 1 本、合計 2 本の溶液のボトルが入っています。

新しいヒートシンク スペアには TIM パッドが事前に取り付けられています。ヒートシンクを取り付ける前に、CPU の表面から古い TIM を取り除くことは重要です。このため、新しいヒートシンクを注文する場合にも、ヒートシンク クリーニング キットを注文する必要があります。

メモリ(DIMM)の交換


注意    


DIMM とそのソケットは壊れやすいので、取り付け中に損傷しないように、注意して扱う必要があります。



注意    


シスコではサードパーティの DIMM はサポートしていません。シスコ以外の DIMM をサーバで使用すると、システムに問題が生じたり、マザーボードが損傷したりすることがあります。



(注)  


サーバ パフォーマンスを最大限に引き出すには、DIMM の取り付けまたは交換を行う前に、メモリ パフォーマンスに関するガイドラインと装着規則を熟知している必要があります。


DIMM 装着規則とメモリ パフォーマンスに関するガイドライン

このトピックでは、最大メモリ パフォーマンスに関する規則とガイドラインについて説明します。

DIMM スロットの番号付け

次の図に、マザーボード上の DIMM スロットの番号付けを示します。

図 12. DIMM スロットの番号付け

DIMM 装着ルール

最大限のパフォーマンスを引き出せるように、DIMM の取り付けまたは交換を行うときは、次のガイドラインに従ってください。

  • 各 CPU では A から H までの、8 つのメモリ チャネルがサポートされます、

    • CPU 1 は、チャネル P1 A1、P1 A2、P1 B1、P1 B2、P1 C1、P1 C2、P1 D1、P1 D2、P1 E1、P1 E2、P1 F1、P1 F2、P1 G1、P1 G2、P1 H1、および P1 H2。

    • CPU 2 は、チャネル P2 A1、P2 A2、P2 B1、P2 B2、P2 C1、P2 C2、P2 D1、P2 D2、P2 E1、P2 E2、P2 F1、P2 F2、P2 G1、P2 G2、P2 H1、および P2 H2。

  • 各チャネルには DIMM ソケットが 2 つあります(たとえば、チャネル A = スロット A1、A2)。

  • 両方の CPU が取り付けられている場合、各 CPU の DIMM スロットへの装着方法を同一にします。

  • シングル CPU 構成の場合、CPU1 のチャネルのみに装着します(P1 A1 から P1 H2)。

  • 最適なパフォーマンスを得るには、CPU の数および CPU あたりの DIMM の数に応じて、次の表に示す順序で DIMM を装着します。サーバーに CPU が 2 つ搭載されている場合は、次の表に示すように、2 つの CPU 間で DIMM が均等になるように調整します。


    (注)  


    次のセクションに、推奨構成を示します。CPU あたり 5、7、9、10、または 11 個の DIMM を使用することはお勧めしません。


メモリ装着順序

メモリスロットは、青色と黒色に色分けされています。色分けされたチャネルの装着順序は、最初は青色のスロット、次に黒色のスロットです。

次の表に、各メモリオプションのメモリ装着順序を示します。

表 3. 2 CPU構成のDIMM装着順序

CPU あたりの DDR4 DIMM の数(推奨構成)

CPU 1 スロットへの装着

CPU 2 スロットへの装着

1

P1_C2

P2_C2

2

P1_C2

P1_D2

P2_C2

P2_D2

4

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P2_C2

P2_D2

P2_G2

P2_H2

6

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P2_C2

P2_D2

P2_G2

P2_H2

P2_A2

P2_E2

8

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

P2_C2

P2_D2

P2_G2

P2_H2

P2_A2

P2_E2

P2_B2

P2_F2

10

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

P1_D1

P1_E1

P2_C2

P2_D2

P2_G2

P2_H2

P2_A2

P2_E2

P2_B2

P2_F2

P2_D1

P2_E1

12

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

P1_D1

P1_E1

P1_B1

P1_G1

P2_C2

P2_D2

P2_G2

P2_H2

P2_A2

P2_E2

P2_B2

P2_F2

P2_D1

P2_E1

P2_B1

P2_G1

14

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

P1_D1

P1_E1

P1_B1

P1_G1

P1_C1

P1_F1

P2_C2

P2_D2

P2_G2

P2_H2

P2_A2

P2_E2

P2_B2

P2_F2

P2_D1

P2_E1

P2_B1

P2_G1

P2_C1

P2_F1

16

すべての入力(A1、A2)〜(H1、H2)

すべての入力(A1、A2)〜(H1、H2)

表 4. 1 CPU構成のDIMM装着順序

CPU あたりの DDR4 DIMM の数(推奨構成)

CPU 1 スロットへの装着

1

P1_C2

2

P1_C2

P1_D2

4

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

6

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

8

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

10

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

P1_D1

P1_E1

12

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

P1_D1

P1_E1

P1_B1

P1_G1

14

P1_C2

P1_D2

P1_G2

P1_H2

P1_A2

P1_E2

P1_B2

P1_F2

P1_D1

P1_E1

P1_B1

P1_G1

P1_C1

P1_F1

16

すべての入力(A1、A2)〜(H1、H2)

  • 1 つの CPU によって制御される 16 個の DIMM スロットで使用できる最大合計メモリ容量は 16 x256 GB です。

  • メモリのミラーリングを使用すると、2 つの装着済みチャネルの一方からしかデータが提供されないため、使用可能なメモリ量が 50 % 減少します。メモリのミラーリングを有効にする場合、偶数個のチャネルに DIMM を取り付ける必要があります。

  • NVIDIA M シリーズ GPU は、搭載メモリ容量 1 TB 未満のサーバのみをサポートします。

  • NVIDIA P シリーズ GPU は、搭載メモリ容量 1 TB 以上のサーバをサポートします。

  • AMD FirePro S7150 X2 GPU は、搭載メモリ容量 1 TB 未満のサーバのみをサポートします。

  • 次の表に示す DIMM の混在使用の規則に従ってください。

    表 5. DIMM の混在使用の規則

    DIMM パラメータ

    同じチャネル内の DIMM

    同じバンク内の DIMM

    DIMM 容量

    例:8 GB、16 GB、32 GB、64 GB、128 GB

    同一チャネル内に異なる容量の DIMM を混在させることができます(たとえば、A1、A2 など)。

    同じバンク内で異なる容量とリビジョンの DIMM を混在させることはできません(たとえば、A1、B1)。リビジョン値は製造元によって異なります。同じ PID を持つ 2 つの DIMM が異なるリビジョンを持つ場合があります。

    DIMM 速度

    たとえば、2666 GHz

    速度を混在できますが、DIMM はチャネルにインストールされた最も遅い DIMM/CPU の速度で動作します。

    同じバンク内で異なる速度とリビジョンを DIMM 容量と混在させることはできません(たとえば、A1、B1)。リビジョン値は製造元によって異なります。同じ PID を持つ 2 つの DIMM が異なるリビジョンを持つ場合があります。

    DIMM タイプ

    RDIMM または LRDIMM、TDR DIMM

    チャネル内でタイプの異なる DIMM を混在させることはできません。

    バンク内でタイプの異なる DIMM を混在させることはできません。

メモリ ミラーリング

偶数個のチャネルに DIMM を装着した場合にのみ、サーバーの CPU がメモリ ミラーリングをサポートします。1 つまたは 3 つのチャネルに DIMM を装着した場合、メモリのミラーリングは自動的に無効になります。

メモリのミラーリングを使用すると、2 つの装着済みチャネルの一方からしかデータが提供されないため、使用可能なメモリ量が 50 % 減少します。2 つ目の重複するチャネルは、冗長性を提供します。

DIMM の交換

障害のある DIMM の識別

各 DIMM ソケットの正面には、対応する DIMM 障害 LED があります。これらの LED の位置については、内部診断 LEDを参照してください。サーバがスタンバイ電源モードの場合、これらの LED はオレンジ色に点灯し、障害のある DIMM であることを示します。

手順


ステップ 1

次のようにして、既存の DIMM を取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. DIMM スロットの前端を覆うエアー バッフルを取り外してスペースを空けます。

  5. 取り外す DIMM の位置を確認し、DIMM スロットの両端のイジェクト レバーを開きます。

ステップ 2

次のようにして、新しい DIMM を取り付けます。

(注)  

 
DIMM を取り付ける前に、このサーバのメモリ装着ルールを参照してください: DIMM 装着規則とメモリ パフォーマンスに関するガイドライン
  1. 新しい DIMM をマザーボード上の空のスロットの位置に合わせます。DIMM スロットの位置合わせ機能を使用して、DIMM を正しい向きに配置します。

  2. DIMM がしっかりと装着され、両端のイジェクト レバーが所定の位置にロックされるまで、DIMM の上部の角を均等に押し下げます。

  3. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  4. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


ミニストレージ モジュールの交換

ミニストレージ モジュールをマザーボードのソケットに差し込むことにより、内部ストレージを追加します。このモジュールには、2 種類のバージョンがあります。

  • M.2 SSD キャリア:2 つの M.2 フォームファクタ SSD ソケットを提供します。


(注)  


Cisco IMC ファームウェアには、このミニストレージ モジュールの M.2 バージョンにインストールされている M.2 ドライブのアウトオブバンド管理インターフェイス(UCS-MSTOR-M2)は含まれていません。M.2 ドライブは、Cisco IMC インベントリには表示されず、Cisco IMC によって管理することもできません。これは想定されている動作です。


ミニストレージ モジュール キャリアの交換

ここでは、ミニストレージ モジュール キャリアを取り外して交換する方法について説明します。キャリアには、メディア ソケットが上部に 1 つ、下部に 1 つあります。どのタイプのミニストレージ モジュール キャリア(SD カードまたは M.2 SSD)についても、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

ソケットからキャリアを取り外します。

  1. 電源装置 1 の前のソケットに装着されているミニストレージ モジュール キャリアを見つけます。

  2. キャリアの両端で、キャリアを固定しているクリップを外側に押します。

  3. キャリアの両端を持ち上げて、マザーボードのソケットから外します。

  4. キャリアを静電気防止シートの上に置きます。

ステップ 5

キャリアをそのソケットに取り付けます。

  1. キャリアのコネクタを下向きにし、マザーボードのソケットと同じ端で、キャリアをソケット上に置きます。2 つの位置合わせペグが、キャリアの 2 つの穴の位置に合っている必要があります。

  2. キャリアのソケットの端をそっと押し下げて、2 本のペグをキャリアの 2 つの穴に通します。

  3. 固定クリップが両端でカチッと鳴るまで、キャリアを押し下げます。

ステップ 6

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 7

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

1

マザーボード上のソケットの場所

3

固定クリップ

2

配置ペグ

-


M.2 用ミニストレージ キャリア内の M.2 SSD の交換

ここでは、M.2 用ミニストレージ キャリア(UCS-MSTOR-M2)内の M.2 SATA を取り外して交換する手順について説明します。キャリアには、M.2 SSD ソケットが上部に 1 つ、下部に 1 つあります。

ミニストレージ M.2 SSD の装着ルール

  • 両方の M.2 SSD が SATAであることが必要です。

  • キャリア内で 1 つまたは 2 つの M.2 SSD を使用できます。

  • M.2 ソケット 1 はキャリアの上側にあり、M.2 ソケット 2 はキャリアの下側(キャリアのマザーボード コネクタと同じ側)にあります。

手順


ステップ 1

ミニストレージ モジュール キャリアの交換の説明に従って、サーバの電源を切り、ミニストレージ モジュール キャリアをサーバから取り外します。

ステップ 2

次のようにして、M.2 SSD を取り外します。

  1. No. 1 プラス ドライバを使用して、M.2 SSD をキャリアに固定している 1 本のネジを外します。

  2. キャリアのソケットから M.2 SSD を取り外します。

ステップ 3

次のようにして、新しい M.2 SSD を取り付けます。

  1. M.2 SSD を下に向け、コネクタの終端をキャリアのソケットに挿入します。M.2 SSD のラベルが上向きになっている必要があります。

  2. M.2 SSD を押し、キャリアに対して平らになるようにします。

  3. M.2 SSD の端をキャリアに固定する 1 本のネジを取り付けます。

ステップ 4

ミニストレージ モジュール キャリアをサーバに再度取り付け、ミニストレージ モジュール キャリアの交換の説明に従ってサーバの電源を入れます。


USB ドライブの交換


注意    


データが失われる可能性があるため、サーバの電源がオンの状態で内蔵 USB ドライブをホットスワップすることはお勧めしません。

手順


ステップ 1

次のようにして、既存の内蔵 USB ドライブを取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. マザーボード上の USB ソケットの場所を確認します(PCIe ライザー 2 の正面)。

  5. USB ドライブをつかんで水平に引き、ソケットから取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しい内蔵 USB ドライブを取り付けます。

  1. USB ドライブをソケットに合わせます。

  2. ソケットと完全にかみ合うまで USB ドライブを水平に押します。

  3. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  4. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 13. 内部 USB ポートの場所

1

マザーボード上の水平 USB ソケットの位置

-


内部 USB ポートの有効化/無効化

工場出荷時のデフォルトでは、サーバのすべての USB ポートが有効になっています。ただし、内部 USB ポートは、サーバ BIOS で有効または無効にできます。

手順


ステップ 1

ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。

ステップ 2

[Advanced] タブまで移動します。

ステップ 3

[Advanced] タブの [USB Configuration] を選択します。

ステップ 4

[USB Configuration] ページの [USB Ports Configuration] を選択します。

ステップ 5

[USB Port: Internal] までスクロールし、Enter を押し、ダイアログボックスから [Enabled] または [Disabled] を選択します。

ステップ 6

F10 を押して保存し、ユーティリティを終了します。


RTC バッテリの交換


警告


バッテリを正しく交換しないと、爆発するおそれがあります。バッテリは、同型式のもの、または製造業者が推奨する同等の型式のものとのみ交換してください。使用済みのバッテリは、製造元が指示する方法に従って処分してください。

[ステートメント 1015]



警告


リサイクラ: バッテリーを共有しないでください! お住いの国または地域の適切な規制に従い、バッテリーを処分するようにしてください。


リアルタイム クロック(RTC)バッテリは、サーバの電源が外れているときにシステムの設定を保持します。バッテリ タイプは CR2032 です。シスコでは、業界標準の CR2032 バッテリをサポートしています。このバッテリはシスコに注文できます(PID N20-MBLIBATT)。また、ほとんどの電子ストアでも購入できます。

手順


ステップ 1

RTC バッテリを取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. RTC バッテリの位置を確認します。垂直ソケットは、PCIe ライザー 2 の正面にあります。

  5. マザーボード上のソケットからバッテリを取り外します。片側の固定クリップをゆっくりと開けて隙間を空け、バッテリをまっすぐ持ち上げます。

ステップ 2

新しい RTC バッテリを取り付けます。

  1. バッテリをホルダーに挿入し、カチッという音がするまでクリップの下に押し込みます。

    (注)  

     
    バッテリのプラス側(「3 v +」の刻印が付いた平らな側)がサーバの正面から見て左向きになるようにしてください。
  2. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  3. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 14. マザーボード上の RTC バッテリの場所

1

垂直ソケットに装着された RTC バッテリ

-


電源装置の交換

サーバーには、1 台または 2 台の Titanium 80PLUS 定格電源を搭載できます。2 台の電源装置を取り付けると、デフォルトでは 1 + 1 として冗長化されますが、コールド冗長モードもサポートされます。コールド冗長(CR)では、1 台以上の電源の電力供給を一時停止し、負荷の残りがアクティブな PSU によって強制的に供給されるようにします。その結果、PSU 効率を最大限に活用することで、負荷特性を基準にした総電力効率が向上します。

  • 電源装置の詳細については、電力仕様も参照してください。

  • 電源 LED の詳細については、背面パネルの LEDも参照してください。

ここでは、AC および DC 電源装置の交換手順について説明します。AC 電源装置の交換 を参照してください。

AC 電源装置の交換


(注)  


サーバーに電源装置の冗長性を指定している(電源装置が 2 つある)場合は、1+1 冗長であるため、電源装置の交換時にサーバーの電源をオフにする必要はありません。

(注)  


サーバ内で異なるタイプ/ワット数の電源装置を組み合わせて使用しないでください。両方の電源装置が同じである必要があります。

手順


ステップ 1

交換する電源装置を取り外すか、空のベイからブランク パネルを取り外します。

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • サーバーに電源装置が 1 つしかない場合は、サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従ってサーバーをシャットダウンし、電源を切断します。

    • サーバーに電源装置が 2 つある場合は、サーバーをシャットダウンする必要はありません。

  2. 交換する電源装置から、電源コードを取り外します。

  3. 電源装置のハンドルをつかみながら、リリース レバーをハンドルに向けてひねります。

  4. 電源装置をベイから引き出します。

ステップ 2

次のようにして、新しい電源装置を取り付けます。

  1. 電源装置のハンドルをつかみ、空のベイに新しい電源装置を挿入します。

  2. リリース レバーがロックされるまで、電源装置をベイに押し込みます。

  3. 電源コードを新しい電源装置に接続します。

  4. サーバーをシャットダウンした場合にのみ、電源ボタンを押して、サーバーを主電源モードで起動します。

1

電源の場所。


DC 電源装置の交換


(注)  


この手順は、すでに DC 電源装置が取り付けられているサーバで DC 電源装置を交換する場合に実行します。サーバに初めて DC 電源装置を取り付ける場合は、DC 電源装置の取り付け(初回の取り付け)を参照してください。



警告


容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。

ステートメント 1022



警告


この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。

ステートメント 1045



警告


機器の取り付けは各地域および各国の電気規格に適合する必要があります。

ステートメント 1074



(注)  


電源装置の冗長性を指定している(電源装置が 2 つある)サーバで DC 電源を交換する場合は、1+1 冗長であるため、電源装置の交換時にサーバの電源をオフにする必要はありません。

(注)  


サーバ内で異なるタイプ/ワット数の電源装置を組み合わせて使用しないでください。両方の電源装置が同じである必要があります。

手順


ステップ 1

交換する DC 電源装置を取り外すか、空のベイからブランク パネルを取り外します。

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • DC 電源装置が 1 つしかないサーバで電源装置を交換する場合は、サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従ってサーバをシャットダウンし、電源を切断します。

    • DC 電源装置が 2 つあるサーバで電源装置を交換する場合は、サーバをシャットダウンする必要はありません。

  2. 交換する電源装置から、電源コードを取り外します。コネクタ固定クリップを少し持ち上げて、電源装置のソケットからコネクタを引き抜きます。

  3. 電源装置のハンドルをつかみながら、リリース レバーをハンドルに向けてひねります。

  4. 電源装置をベイから引き出します。

ステップ 2

新しい DC 電源装置を取り付けます。

  1. 電源装置のハンドルをつかみ、空のベイに新しい電源装置を挿入します。

  2. リリース レバーがロックされるまで、電源装置をベイに押し込みます。

  3. 電源コードを新しい電源装置に接続します。固定クリップがカチッと所定の位置に収まるまで、コネクタをソケットに押し込みます。

  4. サーバをシャットダウンした場合にのみ、電源ボタンを押して、サーバを主電源モードで起動します。

図 15. DC 電源装置の交換

1

鍵状ケーブル コネクタ(CAB-48DC-40A-8AWG)

3

PSU ステータス LED

2

鍵状 DC 入力ソケット

-


DC 電源装置の取り付け(初回の取り付け)


(注)  


この手順は、サーバに初めて DC 電源装置を取り付ける場合に使用します。すでに DC 電源装置が取り付けられているサーバで DC 電源装置を交換する場合は、DC 電源装置の交換を参照してください。



警告


容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。

ステートメント 1022



警告


この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。

ステートメント 1045



警告


機器の取り付けは各地域および各国の電気規格に適合する必要があります。

ステートメント 1074



(注)  


サーバ内で異なるタイプ/ワット数の電源装置を組み合わせて使用しないでください。両方の電源装置が同じである必要があります。

注意    


この配線手順の最初のステップの指示に従い、感電の危険を避けるために、施設の回路ブレーカーの DC 電源装置をオフにしてください。

手順


ステップ 1

感電の危険を避けるために、施設の回路ブレーカーの DC 電源装置をオフにします。

(注)  

 
必要な DC 入力ケーブルは、Cisco 製品 CAB-48DC-40A-8AWG です。この 3 m ケーブルは、一方の端は電源の DC 入力ソケットに鍵のように合わせて差し込む 3 ピン コネクタです。ケーブルのもう一方の端にはコネクタがないので、施設の DC 電源に配線できます。

ステップ 2

ケーブルの終端処理されていない端を、施設の DC 電源入力ソースに配線します。

ステップ 3

ケーブルの終端処理されている端を、電源のソケットに接続します。コネクタは、配線の極性とアースが正しくなるように、鍵状構造になっています。

ステップ 4

施設の回路ブレーカーで DC 電源を復旧させます。

ステップ 5

電源ボタンを押し、サーバーをブートして主電源モードに戻します。

図 16. DC 電源装置の取り付け

1

鍵状ケーブル コネクタ(CAB-48DC-40A-8AWG)

3

PSU ステータス LED

2

鍵状 DC 入力ソケット

-

ステップ 6

追加のシャーシの接地については、「取り付け接地(3-66 ページ)」を参照してください。


DC 電源装置の接地

AC 電源装置は内部アースがあるため、サポート対象の AC 電源コードを使用する場合は、それ以上接地する必要はありません。

DC 電源装置を使用する場合は、サーバ シャーシからラックのアース グラウンドへの追加の接地を行うことができます。二重孔アース ラグおよびアース線で使用する 2 つのネジ穴は、シャーシの背面パネルにあります。


(注)  


シャーシの接地点は 10-32 ネジに合う大きさです。独自のネジ、アース ラグとアース線を提供する必要があります。アース ラグは、10-32 ネジに合ったデュアルホール ラグである必要があります。ユーザが提供するアース ケーブルは 14 AWG(2 mm)、最低 60℃ のワイヤか、現地の規定で許可されるものでなければなりません。

PCIe ライザーの交換

このサーバには、ツール不要の PCIe ライザーが 2 つあり、PCIe カードを水平に取り付ることができます。各ライザーは、複数のバージョンで利用可能です。ライザー バージョン別のスロットと機能の詳細については、PCIe スロットの仕様を参照してください。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

交換する PCIe ライザーを取り外します。

  1. ライザーのフリップアップ ハンドルと青色の前方端をつかんで均等に持ち上げ、マザーボードのソケットから回路基板を外します。ライザーを静電気防止素材の上に置きます。

  2. ライザーにカードが取り付けられている場合は、ライザーからカードを取り外します。PCIe カードの交換を参照してください。

ステップ 5

次のようにして、新しい PCIe ライザーを取り付けます。

(注)  

 

PCIe ライザーは交換することはできません。PCIe ライザーを間違ったソケットに差し込むと、サーバーは起動しなくなります。ライザー 1 は「RISER1」のラベルが付いたマザーボード ソケットに差し込む必要があります。ライザー 2 は「RISER2」のラベルが付いたマザーボード ソケットに差し込む必要があります。

  1. 古い PCIe ライザーからカードを取り外していた場合は、そのカードを新しいライザーに取り付けます。PCIe カードの交換を参照してください。

  2. PCIe ライザーをマザーボード上のソケットとシャーシ内の位置合わせスロットの上に配置します。

  3. PCIe ライザーの両端を慎重に押し下げて、回路基板のコネクタをマザーボード上のソケットにしっかりと差し込みます。

ステップ 6

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 7

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 17. PCIe ライザーの配置:2 ライザー構成
図 18. PCIe ライザーの配置:3 ライザー構成

PCIe カードの交換


(注)  


シスコでは、シスコが認定および販売しているすべての PCIe カードをサポートしています。シスコが認定も販売もしていない PCIe カードについては、お客様の責任でご使用ください。シスコでは、C シリーズ ラックマウント サーバのサポートは常時行っておりますが、市販の標準規格のサードパーティ カードを使用しているお客様は、そのカードで問題が発生した場合、そのサードパーティ カードのベンダーにご連絡していただく必要があります。

PCIe スロットの仕様

次の表で、3 通りのライザーの組み合わせにおけるスロットの仕様について説明します。

表 6. PCIe ライザ 1

スロット番号

電気レーン幅

コネクタの長さ

カードの最大長

カードの高さ(背面パネルの開口部)

NCSI のサポート

1

Gen-3 および 4 x16

x24 コネクタ

¾ レングス

ハーフハイト

はい

表 7. PCIe ライザー 2

スロット番号

電気レーン幅

コネクタの長さ

カードの最大長

カードの高さ(背面パネルの開口部)

NCSI のサポート

2

Gen-3 および 4 x8

x24 コネクタ

¾ レングス

ハーフ ハイト

いいえ

表 8. PCIe ライザー 3

スロット番号

電気レーン幅

コネクタの長さ

カードの最大長

カードの高さ(背面パネルの開口部)

NCSI のサポート

3

Gen-3 および 4 x16

x24 コネクタ

¾ レングス

ハーフハイト

はい

次の表で、2 通りのライザーの組み合わせにおけるスロットの仕様について説明します。

表 9. PCIe ライザ 1

スロット番号

電気レーン幅

コネクタの長さ

カードの最大長

カードの高さ(背面パネルの開口部)

NCSI のサポート

1

Gen-3 および 4 x16

x24 コネクタ

¾ レングス

フルハイト

はい

表 10. PCIe ライザー 3

スロット番号

電気レーン幅

コネクタの長さ

カードの最大長

カードの高さ(背面パネルの開口部)

NCSI のサポート

3

Gen-3 および 4 x16

x24 コネクタ

¾ レングス

フルハイト

対応

PCIe カードの交換


(注)  


Cisco UCS 仮想インターフェイス カードを取り付ける場合、前提条件に関する考慮事項があります。Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)に関する考慮事項を参照してください。

手順


ステップ 1

PCIe ライザーから既存の PCIe カード(またはブランク パネル)を取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. 交換する PCIe カードのポートから、すべてのケーブルを外します。

  5. 両手を使って、外部ライザー ハンドルとライザー前面の青い領域をつかみます。

  6. まっすぐ持ち上げて、ライザーのコネクタをマザーボード上の 2 つのソケットから外します。ライザーを上下逆にして静電気防止シートの上に置きます。

  7. カードの背面パネル タブを固定しているヒンジ付きプラスチック製固定具を開きます。

  8. PCIe カードの両端を均等に引いて、PCIe ライザーのソケットから取り外します。

    ライザーにカードがない場合は、ライザーの背面の開口部からブランク パネルを取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しい PCIe カードを取り付けます。

  1. ヒンジ付きプラスチック製固定具を開いた状態で、新しい PCIe カードを PCIe ライザーの空ソケットの位置に合わせます。

    PCIe ライザー 1/スロット 1 には、ライザーの前端に長いカード ガイドがあります。長いカード ガイド内のスロットは、フルレングス カードをサポートします。

  2. カードの両端を均等に押し下げて、ソケットにしっかりと装着します。

  3. カードの背面パネル タブがライザーの背面パネルの開口部に対して水平であることを確認したら、カードの背面パネル タブでヒンジ付きタブ固定具を閉じます。

    図 19. PCIe ライザー カードの固定機構

    1

    ヒンジ付き固定プレートのリリース ラッチ

    3

    ヒンジ付きカード タブ固定具

    2

    ヒンジ付き固定プレート

  4. PCIe ライザーを、マザーボード上の 2 つのソケットと 2 つのシャーシ位置合わせチャネルの上に配置します。

  5. PCIe ライザーの両端を慎重に押し下げて、2 つのコネクタをマザーボード上の 2 つのソケットにしっかりと差し込みます。

  6. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  7. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)に関する考慮事項

このセクションでは、VIC カードのサポート、およびこのサーバに関する特別な考慮事項について説明します。

Cisco UCS Manager の統合に Cisco UCS VIC カードを使用するには、サポートされる設定、配線、およびその他の要件について、『Cisco UCS C-Series Server Integration with Cisco UCS Manager Guides』も参照してください。

表 11. このサーバでの VIC のサポートと考慮事項

VIC

サーバでサポートされる数

VIC をサポートするスロット

Cisco Card NIC モード用のプライマリ スロット

必要な Cisco IMC ファームウェア

Cisco UCS VIC 1467

UCSC-M-V25-04

1 mLOM

mLOM

mLOM

4.2(1)

Cisco UCS VIC 1477

UCSC-M-V100-04

1 mLOM

mLOM

mLOM

4.2(1)

Cisco UCS VIC 1455

UCSC-PCIE-C25Q-04

2 PCIe

ライザー 1 PCIe スロット 1 および 2

ライザー 2 PCIe スロット 4 および 5

ライザー 1 PCIe スロット 2

ライザー 2 PCIe スロット 5

(注)  

 

したがって GPU がスロット 2 と 5 に装着されている場合、Cisco PCIe VIC はスロット 1 と 4 に装着できます。

4.2(1)

Cisco UCS VIC 1495

UCSC PCIE C100 04

2 PCIe

ライザー 1 PCIe スロット 1 および 2

ライザー 2 PCIe スロット 4 および 5

ライザー 1 PCIe スロット 2

ライザー 2 PCIe スロット 5

(注)  

 

したがって GPU がスロット 2 と 5 に装着されている場合、Cisco PCIe VIC はスロット 1 と 4 に装着できます。

4.2(1)

Cisco VIC mLOM および OCP カードの交換に関する考慮事項

Cisco UCS C225 M6 および C245 M6 サーバーで、Cisco VIC mLOM および OCP カードを交換する際には、次の状況で Cisco IMC ネットワークとの接続が失われることがあります。

  • MLOM スロットの OCP カードを Cisco VIC カードと交換し、NIC モードを共有 OCP または共有 OCP 拡張 に設定している場合。

  • MLOM スロットの Cisco VIC カードを OCP カードと交換し、NIC モードを Cisco カード MLOM に設定している場合。

Cisco UCS C225 M6 または C245 M6 サーバーの Cisco VIC mLOM または OCP カードを交換する際は、次の推奨事項に従ってください。

  • カードを交換する前に、ネットワークと接続している NIC のモードを、Cisco カード MLOM共有 OCP、または 共有 OCP 拡張 以外のいずれかに設定しておきます。カードの交換後に、適切な NIC モードを設定します。

    NIC モードの設定方法については、ご使用の Cisco IMC リリースの Server NIC Configuration の項を参照してください。これは Configuration Guides に記載されています。

  • または、カードを交換した後、Cisco IMC Configuration Utility/(F8 キー)を使用して適切な NIC モードを設定します。

    ご使用のサーバーの Connecting to the Server Locally For Setup の項を参照してください。これは「」セクションを参照してください。これは Install and Upgrade Guides に記載されています。

  • または、カードを交換した後、Cisco IMC Configuration Utility/(F8 キー)を使用して工場出荷時のデフォルト設定に戻してから、次の手順を実行します。

    1. サーバーが再起動を開始したら、F8 キーを押してシステムを Cisco IMC Configuration で起動し、デフォルトのパスワードを変更します。

    2. 適切な NIC モードに設定します。

表 12. 工場出荷時設定

mLOM スロットの VIC

mLOM スロットの Intel OCP 3.0 NIC

ライザー スロットの VIC

専用管理ポート。

CIMC アクセスのための NIC モード

はい

いいえ

いいえ

mLOM スロットのカードを使用する Cisco Card モード

いいえ

はい

いいえ

Shared OCP Extended

いいえ

はい

はい

Shared OCP Extended

いいえ

いいえ

はい

優先順位に基づく VIC スロットでの Cisco カード

C225 M6 の場合:

  1. ライザー 1 :スロット 1

  2. ライザー 3 :スロット 3

C245 M6の場合:

  1. ライザー 1 :スロット 2

  2. ライザー 2:スロット 5

  3. ライザー 1:スロット 1

  4. ライザー 2:スロット 4

いいえ いいえ いいえ 専用

mLOM カードの交換

背面パネルでの接続を増強するため、サーバではモジュラ LOM(mLOM)カードがサポートされています。ソケットは PCIe ライザー 1 の下の、マザーボード上にあります。

MLOM ソケットには、Gen-3 および Gen-4 x16 の PCIe レーンがあります。サーバが 12 V のスタンバイ電源モードであり、ネットワーク通信サービス インターフェイス(NCSI)プロトコルをサポートしている場合、ソケットは電源がオンのままになります。

手順


ステップ 1

既存の mLOM カード(またはブランク パネル)を取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. ライザーの下の mLOM ソケットにアクセスできるように、mRAID ライザーを取り外します。

    mRAID ライザーを取り外すには、両手を使って背面の青い外部ハンドルと前面の青いつまみをつかみます。まっすぐ持ち上げます。

    RAID カード、またはライザーに取り付けられているインタポーザ カードからケーブルを外す必要はありません。スペースを確保するのに必要なだけ、ライザーを慎重に横に移動します。

  5. mLOM カードをシャーシ床面のネジ付きスタンドオフに固定している取り付けネジ(蝶ネジ)を緩めます。

  6. mLOM カードを水平方向にスライドさせてソケットから外し、サーバから取り外します。

ステップ 2

新しい mLOM カードを取り付けます。

  1. コネクタをマザーボードのソケットの位置に合わせて、シャーシの底面に mLOM カードを置きます。

  2. カードを水平方向に押し、カードのエッジ コネクタをソケットと完全にかみ合わせます。

  3. 取り付けネジ(蝶ネジ)を締めて、カードをシャーシ床面のスタンドオフに固定します。

  4. mRAID ライザーをソケットに戻します。

    ライザーのエッジ コネクタを慎重にマザーボードのソケットの位置に合わせ、同時にライザーの 2 つのチャネルを内側シャーシ側面の 2 つのペグの位置に合わせます。ライザーの両端を均等に押し下げて、コネクタをマザーボードのソケットにしっかりと差し込みます。

  5. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  6. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 20. mLOM カードの位置

1

水平 mLOM カード ソケットの位置


SAS ストレージ コントローラ カードの交換(RAID または HBA)

ハードウェア ベースのストレージ制御については、サーバでマザーボード上の専用の垂直ソケットに差し込む SAS HBA またはシスコ モジュラ SAS RAID コントローラを使用できます。

ストレージ コントローラ カードのファームウェアの互換性

ストレージ コントローラ(RAID または HBA)のファームウェアは、サーバにインストールされている現在の Cisco IMC および BIOS のバージョンと互換性があることを確認する必要があります。互換性がない場合は、ファームウェア リリースのホスト アップグレード ユーティリティ(HUU)を使用してストレージ コントローラのファームウェアをアップグレードまたはダウングレードし、互換性のあるレベルにします。


(注)  


スタンドアロン モードのみで実行されているサーバ:コントローラ ハードウェア(UCSC-RAID-M6、UCSC-RAID-M6HD、UCSC-SAS-M6、UCSC-SAS-M6HD)を交換した後に、ファームウェアの現在のバージョンが更新バージョンと同じであった場合でも、Cisco UCS Host Upgrade Utility(HUU)コントローラのファームウェアの更新を実行する必要があります。これは、コントローラの suboem-id をサーバ SKU 用の正しい値にプログラムするために必要です。これを行わないと、ドライブの一覧がソフトウェアで正しく表示されないことがあります。この問題は、UCSM モードで制御されるサーバには影響しません。


サーバのコンポーネントを互換性のあるレベルにするユーティリティをダウンロードして使用する手順については、ご使用の Cisco IMC リリースの HUU ガイドを参照してください:HUU ガイド

SAS ストレージ コントローラ カードの交換(RAID または HBA)

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

サーバから既存のストレージ コントローラ カードを取り外します。

(注)  

 

シャーシには、取り付け前にカードを取り付ける必要があるプラスチック取り付けブラケットが含まれています。交換時には、ブラケットから古いカードを取り外してから、このアセンブリをサーバーに取り付ける前に、新しいカードをブラケットに取り付ける必要があります。

  1. 既存のカードから SAS/SATA ケーブルとすべての SuperCap ケーブルを外します。

  2. カードの青色のイジェクト レバーを持ち上げ、マザーボードのソケットからカードを外します。

  3. カードのキャリア フレームをまっすぐ持ち上げ、カードをマザーボード ソケットから外し、シャーシ ウォールの 2 つのペグからフレームを外します。

  4. 既存のカードをプラスチック製のキャリア ブラケットから取り外します。保持タブを脇の方へ慎重に押して、ブラケットからカードを持ち上げます。

ステップ 3

新しいストレージ コントローラ カードを取り付けます。

  1. 新しいカードをプラスチック製のキャリア ブラケットに取り付けます。保持タブがカードの端を覆うようにします。

  2. アセンブリをシャーシの上に配置し、カードの端をマザーボードのソケットの位置に合わせます。同時に、キャリア ブラケットの後ろにある 2 つのスロットを、内側シャーシ ウォールのペグの位置に合わせます。

  3. カードの両隅を押し、ライザー ソケットにコネクタを装着します。同時に、キャリア フレームのスロットが内側シャーシ ウォールのペグに収まっていることを確認します。

  4. カードの青色のイジェクト レバーを完全に閉じ、ソケットにカードを固定します。

  5. 新しいカードに SAS/SATA ケーブルとすべての SuperCap ケーブルを接続します。

    初めて取り付ける場合は、ケーブル配線の手順についてストレージ コントローラのケーブル コネクタとバックプレーンを参照してください。

ステップ 4

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

ステップ 6

スタンドアロン モードでサーバーが実行されている場合、Cisco UCS Host Upgrade Utility を使用してコントローラ ファームウェアを更新し、コントローラの正しい suboem id をプログラムします。

(注)  

 

スタンドアロン モードのみで実行されているサーバ:コントローラ ハードウェア(UCSC-RAID-M6HD および UCSC-SAS-M6HD)を交換した後に、ファームウェアの現在のバージョンが更新バージョンと同じであった場合でも、Cisco UCS Host Upgrade Utility(HUU)コントローラのファームウェアの更新を実行する必要があります。これは、コントローラの suboem-id をサーバ SKU 用の正しい値にプログラムするために必要です。これを行わないと、ドライブの一覧がソフトウェアで正しく表示されないことがあります。この問題は、UCSM モードで制御されるサーバには影響しません。

サーバのコンポーネントを互換性のあるレベルにするユーティリティをダウンロードして使用する手順については、ご使用の Cisco IMC リリースの HUU ガイドを参照してください:HUU ガイド

図 21. ストレージ コントローラ カードの位置

1

ストレージ コントローラ カードの位置


Supercap の交換(RAID バックアップ)

このサーバには、1 台の Supercap ユニットを取り付けることができます。ユニットは、冷却ファン モジュール列の中央にあるブラケットに取り付けます。

Supercap は、キャッシュの NAND フラッシュへのオフロードによる急な電源喪失に備えてディスク ライトバック キャッシュ DRAM を約 3 年間バックアップします。

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

既存の Supercap を取り外します。

  1. 既存の Supercap から Supercap ケーブルを外します。

  2. 固定タブを横に押し、Supercap を取り外し可能なエアー バッフルのブラケットに固定しているヒンジ付きラッチを開きます。

  3. ブラケットから Supercap を持ち上げて外し、横に置きます。

ステップ 3

新しい Supercap を取り付けます。

  1. 新しい SuperCap を、取り付けブラケット内に取り付けます。

  2. Supercap のヒンジ付きプラスチック製クリップを閉じます。カチッと音がするまで、固定タブを押し下げます。

  3. RAID コントローラ カードからの Supercap ケーブルを、新しい Supercap ケーブルのコネクタに接続します。

ステップ 4

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

1

固定タブ

2

ヒンジ付きラッチ


ブート最適化 M.2 RAID コントローラ モジュールの交換

Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラ モジュールを、マザーボード上のミニストレージ モジュール ソケットに接続します。2 台の SATA M.2 ドライブ用のスロットが備わっており、RAID 1 アレイと JBOD モードで SATA M.2 ドライブを制御できるようになっています。

Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラの交換

このトピックでは、Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラを取り外して交換する方法について説明します。コントローラ ボードの上部には 1 つの M.2 ソケット(スロット 1)と、その下側に 1 つの M.2 ソケット(スロット 2)があります。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

CPU 2 と PCIe ライザー 3 の間にあるエアー バッフルを持って取り外します。

ステップ 5

マザーボード ソケットからコントローラを取り外します。

  1. CPU 2 のすぐ後ろのソケットにあるコントローラの位置を確認します。

  2. コントローラ ボードの両端で、キャリアを固定しているクリップを外側に押します。

  3. コントローラの両端を持ち上げ、マザーボードのソケットから外します。

  4. キャリアを静電気防止シートの上に置きます。

1

マザーボード上のソケットの場所

3

固定クリップ

2

配置ペグ

-

ステップ 6

古いコントローラから交換用コントローラに SATA M.2 ドライブを変える場合は、交換用コントローラを取り付ける前に、次の操作を行ってください。

(注)  

 

ドライブ上で以前設定されたボリュームとデータは、M.2 ドライブを新しいコントローラに変えるときに保持されます。システムは、ドライブにインストールされている既存の OS を起動します。

  1. No. 1 プラス ドライバを使用して、M.2 ドライブをキャリアに固定している 1 本のネジを取り外します。

  2. キャリアのソケットから M. 2 ドライブを持ち上げます。

  3. 交換用 M.2 ドライブをコントローラ ボードのソケット上に置きます。

  4. M.2 ドライブを下に向け、コネクタの終端をキャリアのソケットに挿入します。M.2 ドライブのラベルが上向きになっている必要があります。

  5. M.2 ドライブをキャリアに押し込みます。

  6. M.2 SSD の終端をキャリアに固定する 1 本のネジを取り付けます。

  7. コントローラの電源を入れ、2 番目の M.2 ドライブを取り付けます。

図 22. Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラ(M.2 ドライブの取り付けの表示)

ステップ 7

マザーボード上のソケットにコントローラを取り付けます。

  1. コントローラのコネクタを下向きにし、マザーボードのソケットと同じ端で、コントローラをソケット上に置きます。2 つの配置ペグは、コントローラの 2 つの穴と一致する必要があります。

  2. 2 つのペグがコントローラの 2 つの穴を通過するように、コントローラのソケットの端をゆっくりと押し下げます。

  3. 固定クリップが両端でカチッと音がしてロックされるまで、コントローラを押し下げます。

ステップ 8

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 9

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


シャーシ侵入スイッチの交換

シャーシ侵入スイッチは、シャーシからカバーが取り外されるたびにシステム イベント ログ(SEL)にイベントを記録するセキュリティ機能(オプション)です。

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

次のようにして、既存の侵入スイッチを取り外します。

  1. マザーボードのソケットから侵入スイッチ ケーブルを外します。

  2. No. 1 プラス ドライバを使用して、スイッチ機構をシャーシ側面に固定している 1 本のネジを緩めて取り外します。

  3. スイッチ機構をまっすぐ上にスライドさせて、シャーシのクリップから外します。

ステップ 3

次のようにして、新しい侵入スイッチを取り付けます。

  1. スイッチ機構を下へスライドさせ、ネジ穴が合うようにシャーシ側面のクリップにはめ込みます。

  2. No. 1 プラス ドライバを使用して、スイッチ機構をシャーシ側面に固定する 1 本のネジを取り付けます。

  3. マザーボードのソケットにスイッチ ケーブルを接続します。

ステップ 4

カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を完全に投入します。

図 23. 侵入スイッチの位置

1

侵入スイッチの位置


トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)の取り付け

信頼されたプラットフォーム モジュール(TPM)は小型の回路基板であり、マザーボードのソケットに取り付けて一方向ネジで固定します。

TPM に関する考慮事項

  • このサーバは、TPM バージョン 1.2 または TPM バージョン 2.0 のいずれかをサポートします。

  • TPM の現場交換はサポートされていません。サーバに TPM が取り付けられていない場合にのみ、工場出荷後に TPM を取り付けることができます。

  • サーバに既に TPM 1.2 が取り付けられている場合、TPM 2.0 にアップグレードすることはできません。サーバに既存の TPM がない場合、TPM 2.0 を取り付けることができます。

  • TPM 2.0 が応答不能になった場合、サーバを再起動します。

TPM の取り付けおよび有効化


(注)  


TPM の現場交換はサポートされていません。サーバに TPM が取り付けられていない場合にのみ、工場出荷後に TPM を取り付けることができます。

ここでは、TPM を取り付けて有効化するときの手順について説明します。この手順は、ここで示す順序で実行する必要があります。

  1. TPM ハードウェアの取り付け

  2. BIOS での TPM サポートの有効化

  3. BIOS での Intel TXT 機能の有効化

TPM ハードウェアの取り付け


(注)  


安全確保のために、TPM は一方向ネジを使用して取り付けます。このネジは一般的なドライバでは取り外せません。

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

PCIe ライザー 2 にカードが取り付けられているかどうかを確認します。

  • PCIe ライザー 2 にカードが取り付けられていない場合は、TPM ソケットにアクセスできます。次のステップに進みます。

  • PCIe ライザー 2 にカードが取り付けられている場合は、シャーシから PCIe ライザー アセンブリを取り外してスペースを空け、次のステップに進みます。PCIe ライザーを取り外す方法については、PCIe カードの交換を参照してください。

ステップ 3

次のようにして、TPM を取り付けます。

  1. 以下に示されているように、マザーボード上の TPM ソケットを確認します。

  2. TPM 回路基板の下部にあるコネクタとマザーボードの TPM ソケットの位置を合わせます。TPM ボードのネジ穴を TPM ソケットに隣接するネジ穴の位置を合わせます。

  3. TPM を均等に押し下げて、マザーボード ソケットにしっかりと装着します。

  4. 一方向ネジを 1 本取り付けて、TPM をマザーボードに固定します。

  5. PCIe ライザー アセンブリを取り外してスペースを空けた場合は、ここでサーバに戻します。

ステップ 4

カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を完全に投入します。

図 24. マザーボード上の TPM ソケットの位置

1

マザーボード上の TPM のソケットの場所(PCIe ライザー 2 のカードの下)

ステップ 6

BIOS での TPM サポートの有効化に進みます。


BIOS での TPM サポートの有効化

ハードウェアを取り付けたら、BIOS で TPM のサポートを有効にする必要があります。


(注)  


この手順を実行する前に、BIOS 管理者パスワードを設定する必要があります。このパスワードを設定するには、システム ブート中にプロンプトが表示されたときに F2 キーを押して、BIOS セットアップ ユーティリティを開始します。[Security] > [Set Administrator Password] に移動し、プロンプトに従って新しいパスワードを 2 回入力します。


手順


ステップ 1

TPM サポートを有効にします。

  1. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。

  2. BIOS 管理者パスワードを使用して、BIOS Setup ユーティリティにログインします。

  3. [BIOS Setup Utility] ウィンドウで、[Advanced] タブを選択します。

  4. [Trusted Computing] を選択し、[TPM Security Device Configuration] ウィンドウを開きます。

  5. [TPM SUPPORT] を [Enabled] に変更します。

  6. F10 を押して設定を保存し、サーバをリブートします。

ステップ 2

TPM のサポートがイネーブルになっていることを確認します。

  1. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。

  2. BIOS 管理者パスワードを使用して、BIOS Setup ユーティリティにログインします。

  3. [詳細(Advanced)] タブを選択します。

  4. [Trusted Computing] を選択し、[TPM Security Device Configuration] ウィンドウを開きます。

  5. [TPM SUPPORT] と [TPM State] が [Enabled] であることを確認します。


PCB アセンブリ (PCBA) のリサイクル

PCBA はサーバの板金部に固定されています。PCBA をリサイクルする前に、トレイから PCBA を取り外す必要があります。PCBA はさまざまなタイプの留め具で固定されます。

始める前に


(注)  


リサイクル業者のみ。この手順は、標準のフィールドサービス オプションではありません。この手順は適切な処分のための電子機器を要求するリサイクル業者ためのものであり、エコデザインと e 廃棄物規制に準拠しています。


プリント基板アセンブリ (PCBA) を取り外すには、次の要件を満たしている必要があります。

  • サーバを施設の電源から取り外す必要があります。

  • サーバを機器ラックから取り外す必要があります。

  • サーバの上部カバーを取り外す必要があります。サーバ上部カバーの取り外し を参照してください。

次のツールが必要です。

  • プライヤー

  • T10 トルクス ドライバ

手順


ステップ 1

PCBA の取り付けネジを見つけます。

次の図は、取り付けネジと留め具の位置を示しています。

図 25. UCS C225 M6 PCBA を取り外すためのネジの位置

ステップ 2

T10 トルクスドライバを使用して、示されているネジをすべて取り外します。

ステップ 3

板金から PCBA を取り外し、それぞれの廃棄物およびリサイクル規制に従って廃棄してください。


サービス DIP スイッチ、ヘッダーおよびジャンパ

このサーバーには、特定のサービスおよびデバッグ機能で使用できるスイッチ(SW4)とヘッダー(CN4)があります。

ここでは、次の内容について説明します。

図 26. DIP スイッチおよびサービス ヘッダー ブロック SW4 および CN4 の場所

1

ヘッダー ブロック CN4 の場所

5

SW4 DIP スイッチの場所

2

BIOS リカバリ スイッチ(SW4 スイッチ 5 ~17)オフ(スイッチ 5):通常。オン(スイッチ 17):リカバリ モード

6

ブート代替 Cisco IMC ヘッダー:CN4 ピン 1 ~ 2

3

BIOS パスワード クリア スイッチ(SW4 スイッチ 6 ~ 18)オフ(スイッチ 6):通常。オン(スイッチ 18):クリア

7

システム ファームウェアのセキュア消去ヘッダー(CN3、ピン 3〜4)の使用

4

CMOS クリア スイッチ(SW4 スイッチ 9 ~ 21)オフ(スイッチ 9):通常。オン(スイッチ 21):クリア

BIOS リカバリ ヘッダー(SW4、ピン 5 ~ 17)の使用

BIOS が破損すると、どのステージで破損しているかにより、さまざまな動作が発生することがあります。

  • BIOS BootBlock が破損すると、システムが次のメッセージで停止する場合もあります。

    Initializing and configuring memory/hardware
  • BootBlock の破損ではない場合、次のようなメッセージが表示されます。

    ****BIOS FLASH IMAGE CORRUPTED****
    Flash a valid BIOS capsule file using Cisco IMC WebGUI or CLI interface.
    IF Cisco IMC INTERFACE IS NOT AVAILABLE, FOLLOW THE STEPS MENTIONED BELOW.
    1. Connect the USB stick with bios.cap file in root folder.
    2. Reset the host.
    IF THESE STEPS DO NOT RECOVER THE BIOS
    1. Power off the system.
    2. Mount recovery jumper.
    3. Connect the USB stick with bios.cap file in root folder.
    4. Power on the system.
    Wait for a few seconds if already plugged in the USB stick.
    REFER TO SYSTEM MANUAL FOR ANY ISSUES.

(注)  


上記のメッセージに示されているように、BIOS を回復する方法は 2 種類あります。まず、手順 1 を試行します。この手順で BIOS が回復しない場合は、手順 2 を使用します。

手順 1:bios.cap リカバリ ファイルを使った再起動

手順

ステップ 1

BIOS 更新パッケージをダウンロードし、一時的な場所に保存して展開します。

ステップ 2

展開したリカバリ フォルダ内のファイルを、USB ドライブのルート ディレクトリにコピーします。リカバリ フォルダにはこの手順に必要な bios.cap ファイルが含まれています。

(注)  

 
bios.cap ファイルは、USB ドライブのルート ディレクトリにある必要があります。このファイルの名前を変更しないでください。USB ドライブは、FAT16 または FAT32 ファイル システムでフォーマットする必要があります。

ステップ 3

USB ドライブをサーバの USB ポートに挿入します。

ステップ 4

サーバーをリブートします。

ステップ 5

フロント パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。

サーバが、更新された BIOS ブート ブロックでブートします。BIOS が USB ドライブの有効な bios.cap ファイルを検出すると、次のメッセージが表示されます。

Found a valid recovery file...Transferring to Cisco IMC
System would flash the BIOS image now...
System would restart with recovered image after a few seconds...

ステップ 6

サーバの BIOS 更新が完了するのを待ってから、USB ドライブをサーバから取り外します。

(注)  

 
BIOS の更新中に、Cisco IMC はサーバをシャットダウンし、画面が約 10 分間空白になります。更新中は、電源コードを外さないでください。更新が完了すると、Cisco IMC はサーバの電源を投入します。

手順 2:BIOS リカバリ DIP スイッチおよび bios.cap リカバリ ファイルの使用

手順

ステップ 1

BIOS 更新パッケージをダウンロードし、一時的な場所に保存して展開します。

ステップ 2

展開したリカバリ フォルダ内のファイルを、USB ドライブのルート ディレクトリにコピーします。リカバリ フォルダにはこの手順に必要な bios.cap ファイルが含まれています。

(注)  

 
bios.cap ファイルは、USB ドライブのルート ディレクトリにある必要があります。このファイルの名前を変更しないでください。USB ドライブは、FAT16 または FAT32 ファイル システムでフォーマットする必要があります。

ステップ 3

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 4

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 5

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 6

サービス DIP スイッチ、ヘッダーおよびジャンパに図示されている DIP スイッチ、 SW4 を確認します。デフォルトの位置はスイッチ 5(オフ:標準)です。BIOS リカバリ モードに設定するには、ピン 17 の位置に切り替えます(オン:リカバリ モード)。

ステップ 7

AC 電源コードをサーバーに再度取り付けます。サーバーの電源がスタンバイ電源モードになります。

ステップ 8

ステップ 2 で準備した USB メモリをサーバーの USB ポートに接続します。

ステップ 9

フロント パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。

サーバが、更新された BIOS ブート ブロックでブートします。BIOS が USB ドライブの有効な bios.cap ファイルを検出すると、次のメッセージが表示されます。

Found a valid recovery file...Transferring to Cisco IMC
System would flash the BIOS image now...
System would restart with recovered image after a few seconds...

ステップ 10

サーバの BIOS 更新が完了するのを待ってから、USB ドライブをサーバから取り外します。

(注)  

 
BIOS の更新中に、Cisco IMC はサーバをシャットダウンし、画面が約 10 分間空白になります。更新中は、電源コードを外さないでください。更新が完了すると、Cisco IMC はサーバの電源を投入します。

ステップ 11

サーバーが完全にブートした後に、サーバーの電源を再び切り、すべての電源コードを外します。

ステップ 12

SW4 をピン 5 の位置に戻します(オフ:通常)。

ステップ 13

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。


BIOS パスワード クリア スイッチ(SW4、ピン 6 ~ 18)の使用

SW4 DIP スイッチを使用すると、管理者パスワードをクリアできます。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

サービス DIP スイッチ、ヘッダーおよびジャンパ に示されている SW4 DIP スイッチとピン 6 〜 18 の位置を確認します。

デフォルトの位置はピン 6 です(オフ:標準)。

ステップ 5

BIOS パスワードをクリアするには、ピン 18 の位置に切り替えます(オン:クリア)。

ステップ 6

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。

ステップ 7

前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。

(注)  

 
リセットを完了するには、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。ホスト CPU が実行されていないと、ジャンパの状態は判別できません。

ステップ 8

電源ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。

ステップ 9

サーバーの上部カバーを外します。

ステップ 10

SW4 をピン 6 の位置に戻します(オフ:通常)。

(注)  

 
SW4 をピン 6 の位置に戻さなかった場合、サーバーの電源を再投入するたびにパスワードがクリアされます。

ステップ 11

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。


CMOS クリア DIP スイッチ(SW4、ピン 9 ~ 21)の使用

システムがハング アップしたときにサーバーの CMOS 設定をクリアする手順は、以下のとおりです。たとえば、設定が正しくないためにサーバがハング アップしてブートしなくなった場合に、このジャンパを使って設定を無効化し、デフォルト設定を使って再起動できます。


注意    


CMOS をクリアすることによってカスタマイズされた設定が削除されるため、データが失われることがあります。この CMOS のクリア手順を使用する前に BIOS に必要なカスタマイズされた設定を書き留めます。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

サービス DIP スイッチ、ヘッダーおよびジャンパ に示されている SW4 DIP スイッチとピン 9 〜 21 の位置を確認します。

デフォルトの位置はピン 9 です(オフ:標準)。

ステップ 5

CMOS をクリアするには、ピン 21 の位置に切り替えます(オン:クリア)。

ステップ 6

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。

ステップ 7

前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。

(注)  

 
リセットを完了するには、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。ホスト CPU が実行されていないと、ジャンパの状態は判別できません。

ステップ 8

電源ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。

ステップ 9

サーバーの上部カバーを外します。

ステップ 10

SW4 をピン 9 の位置に戻します(オフ:通常)。

(注)  

 
SW4 をピン 9 の位置に戻さなかった場合、サーバーの電源を再投入するたびにCMOS の設定がデフォルトにリセットされます。

ステップ 11

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。


Cisco IMC 代替イメージ起動ヘッダー(CN4、ピン 1 ~ 2)の使用

この Cisco IMC デバッグ ヘッダーを使用して、Cisco IMC 代替イメージからシステムを強制的に起動することができます。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

ヘッダー ブロック CN4 のピン 1 ~ 2 の場所を確認します(サービス DIP スイッチ、ヘッダーおよびジャンパを参照)。

ステップ 5

CN4 ピン 1 および 2 に 2 ピン ジャンパを取り付けます。

ステップ 6

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。

ステップ 7

前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。

(注)  

 

次回 Cisco IMC にログインすると、次のようなメッセージが表示されます。

'Boot from alternate image' debug functionality is enabled.  
CIMC will boot from alternate image on next reboot or input power cycle.

ステップ 8

電源ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。

ステップ 9

サーバーの上部カバーを外します。

ステップ 10

取り付けたジャンパを取り外します。

(注)  

 
ジャンパを取り外さないと、サーバの電源を再投入するか、または Cisco IMC を再起動するたびに、Cisco IMC 代替イメージからサーバが起動します。

ステップ 11

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。


Cisco IMC パスワード デフォルト リセット ヘッダー(CN4、ピン 3 ~ 4)の使用

この Cisco IMC デバッグ ヘッダーを使用して、Cisco IMC パスワードを強制的にデフォルトに戻すことができます。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

サーバ上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

ヘッダー ブロック CN4 のピン 3 ~ 4 の場所を確認します(サービス DIP スイッチ、ヘッダーおよびジャンパを参照)。

ステップ 5

CN4 ピン 3 および 4 に 2 ピン ジャンパを取り付けます。

ステップ 6

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。

ステップ 7

前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。

(注)  

 

次回 Cisco IMC にログインすると、次のようなメッセージが表示されます。

'Reset to default CIMC password' debug functionality is enabled.  
On input power cycle, CIMC password will be reset to defaults.

ステップ 8

電源ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。

ステップ 9

サーバーの上部カバーを外します。

ステップ 10

取り付けたジャンパを取り外します。

(注)  

 
このジャンパを取り外さないと、サーバの電源を入れ直すたびに Cisco IMC パスワードがデフォルトにリセットされます。Cisco IMC をリブートする場合、このジャンパは影響しません。

ステップ 11

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。