ライセンス要件
Cisco NX-OS ライセンス方式の推奨の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、コマンドライン インターフェイスについて説明します。
Cisco NX-OS ライセンス方式の推奨の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。
デバイスに正常にアクセスすると、コンソール ポートのターミナル ウィンドウまたはリモート ワークステーションに、次の例のような CLI プロンプトが表示されます。
User Access Verification
login: admin
Password:<password>
Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Copyright (c) 2002-2009, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
The copyrights to certain works contained in this software are
owned by other third parties and used and distributed under
license. Certain components of this software are licensed under
the GNU General Public License (GPL) version 2.0 or the GNU
Lesser General Public License (LGPL) Version 2.1. A copy of each
such license is available at
http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and
http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php
switch#
デフォルトのデバイス ホスト名を変更できます。
CLI プロンプトから、次の方法を実行できます。
機能を設定するための CLI コマンドを使用する
コマンド履歴にアクセスする
コマンド解析機能を使用する
Note |
通常の動作では、ユーザ名の大文字と小文字が区別されます。ただし、コンソール ポートを介してデバイスに接続する場合、ユーザ名がどのように定義されているかに関係なく、すべて大文字でログイン ユーザ名を入力できます。正しいパスワードを入力すれば、デバイスにログインできます。 |
ここでは、Cisco NX-OS CLI でのコマンド モードについて説明します。
初めてログインしたときに、Cisco NX-OS ソフトウェアでは EXEC モードが開始されます。EXEC モードで使用可能なコマンドには、デバイスの状態および構成情報を表示する show コマンド、clear コマンド、ユーザーがデバイス コンフィギュレーションに保存しない処理を実行するその他のコマンドがあります。
グローバル コンフィギュレーション モードでは、広範なコマンドにアクセスできます。この用語は、デバイスに全体的な影響を与える特性または特徴を示しています。グローバル構成モードでコマンドを入力すると、デバイスをグローバルに構成したり、より具体的な構成モードを開始してインターフェイスやプロトコルなどの特定の要素を構成したりできます。
Command or Action | Purpose | ||
---|---|---|---|
configure terminal Example:
|
グローバル設定モードを開始します。
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始する、特定のコンフィギュレーション モードの 1 例です。デバイスのインターフェイスを設定するには、インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。
インターフェイスごとに多くの機能をイネーブルにする必要があります。インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、イーサネット インターフェイスや管理インターフェイス(mgmt 0)などの、デバイス上のインターフェイスの動作が変更されます。
インターフェイスの構成の詳細については、ご使用のデバイスの『Cisco Nexus Interfaces Guide』を参照してください。
Command or Action | Purpose | |||
---|---|---|---|---|
Step 1 |
configure terminal Example:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
Step 2 |
interface type number Example: |
設定するインターフェイスを指定します。 CLI により、指定したインターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードになります。
|
グローバル コンフィギュレーション モードから、サブインターフェイスと呼ばれる VLAN インターフェイスを設定するためのコンフィギュレーション サブモードにアクセスできます。サブインターフェイス コンフィギュレーション モードでは、1 つの物理インターフェイスに複数の仮想インターフェイスを設定できます。サブインターフェイスは、別個の物理インターフェイスとしてプロトコルに認識されます。
また、サブインターフェイスは、プロトコルによる単一インターフェイスでの複数のカプセル化を可能にします。たとえば、IEEE 802.1Q カプセル化を設定して、サブインターフェイスを VLAN に関連付けることができます。
サブインターフェイスの構成の詳細については、ご使用のデバイスの『Cisco Nexus Interfaces Guide』を参照してください。サブインターフェイス コマンドの詳細については、ご使用のデバイスの『Command Reference Guide』を参照してください。
Command or Action | Purpose | |||
---|---|---|---|---|
Step 1 |
configure terminal Example:
|
グローバル設定モードを開始します。 |
||
Step 2 |
interface type number.subint Example:
|
設定する VLAN インターフェイスを指定します。 CLI は、指定した VLAN インターフェイスに対するサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
Cisco NX-OS ソフトウェアでは、現在のコマンド モードを保存しておき、機能を設定した後に、前のコマンド モードを復元することができます。push コマンドでコマンド モードを保存し、pop コマンドでコマンド モードを復元します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet test
switch(config-applet)# push
switch(config-applet)# configure terminal
switch(config)# username testuser password newtest
switch(config)# pop
switch(config-applet)#
コンフィギュレーション コマンド モードを終了するには、次のいずれかの作業を行います。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
exit 例:
|
現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、以前のコンフィギュレーション コマンド モードに戻ります。 |
||
ステップ 2 |
end 例:
|
現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 3 |
(任意) Ctrl+Z 例:
|
(任意)
現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。
|
この表は、主なコマンド モードの概要を示しています。
モード |
アクセス方法 |
プロンプト |
終了方法 |
---|---|---|---|
EXEC |
ログイン プロンプトから、ユーザ名とパスワードを入力します。 |
|
終了してログイン プロンプトに戻るには、exit コマンドを使用します。 |
グローバル コンフィギュレーション |
EXEC モードで、configure terminal コマンドを使用します。 |
|
終了して EXEC モードに戻るには、end または exit コマンドを使用するか、Ctrl-Z を押します。 |
インターフェイス コンフィギュレーション |
グローバル構成モードで、interface コマンドを使用してインターフェイスを指定します。 |
|
終了してグローバル構成モードに戻るには、exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、exit コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。 |
サブインターフェイス コンフィギュレーション |
グローバル 構成モードで、interface コマンドを使用してインターフェイスを指定します。 |
|
終了してグローバル構成モードに戻るには、exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用するか、Ctrl-Z を押します。 |
次の表に、Cisco NX-OS のテキスト ストリングで特別な意味を持つ文字を示します。正規表現あるいはその他の特有なコンテキストでのみ使用します。
文字 |
説明 |
---|---|
% |
パーセント |
# |
ポンド、ハッシュ、または番号 |
... |
省略符号 |
| |
縦線 |
< > |
より小さい、またはより大きい |
[ ] |
角カッコ |
{ } |
波カッコ |
次の表に、EXEC モードおよびコンフィギュレーション モードの両方で使用されるコマンド キーの組み合わせを示します。
キーストローク |
説明 |
---|---|
Ctrl+A |
カーソルを行の先頭に移動します。 |
Ctrl+B |
カーソルを 1 文字左に移動します。複数行にわたってコマンドを入力するときは、左矢印キーまたは Ctrl+B キーを繰り返し押してシステム プロンプトまでスクロール バックして、コマンド エントリの先頭まで移動できます。あるいは Ctrl+A キーを押してコマンド エントリの先頭に移動します。 |
Ctrl+C |
コマンドを取り消して、コマンド プロンプトに戻ります。 |
Ctrl+D |
カーソル位置にある文字を削除します。 |
Ctrl+E |
カーソルを行の末尾に移動します。 |
Ctrl+F |
カーソルを 1 文字右に移動します。 |
Ctrl+G |
コマンド ストリングを削除せずに、コマンド モードを終了して以前のコマンド モードに戻ります。 |
Ctrl+K |
カーソル位置からコマンドラインの末尾までのすべての文字を削除します。 |
Ctrl+L |
現在のコマンドラインを再表示します。 |
Ctrl+N |
コマンド履歴の次のコマンドを表示します。 |
Ctrl+O |
端末画面をクリアします。 |
Ctrl+P |
コマンド履歴の前のコマンドを表示します。 |
Ctrl+R |
現在のコマンドラインを再表示します。 |
Ctrl+T |
カーソルの下の文字を、カーソルの右にある文字と置き換えます。その後カーソルは 1 文字右に移動します。 |
Ctrl+U |
カーソル位置からコマンドラインの先頭までのすべての文字を削除します。 |
Ctrl+V |
次のキーストロークに関する特別な意味を削除します。たとえば、正規表現で疑問符(?)を入力する前に、Ctrl+V を押します。 |
Ctrl+W |
カーソルの左にある単語を削除します。 |
Ctrl+X、H |
入力したコマンドの履歴を表示します。 このキーの組み合わせを使用するときは、Ctrl キーと X キーを同時に押してリリースしてから、H を押します。 |
Ctrl+Y |
バッファ内の最新のエントリを呼び出します(キーを同時に押します)。 |
Ctrl+Z |
コンフィギュレーション セッションを終了して、EXEC モードに戻ります。 有効なコマンドを入力してから、コマンドラインの最後で Ctrl+Z を使用すると、コマンドの結果の設定がまず実行コンフィギュレーション ファイルに追加されます。 |
上矢印キー |
コマンド履歴の前のコマンドを表示します。 |
下矢印キー |
コマンド履歴の次のコマンドを表示します。 |
右矢印キー 左矢印キー |
コマンド ストリング上でカーソルを前後に移動して、現在のコマンドを編集します。 |
? |
使用可能なコマンドのリストを表示します。 |
タブ |
ワードの最初の数文字を入力して Tab キーを押すと、ワードが補完されます。文字に一致するすべてのオプションが表示されます。 タブを使用して、次の項目を入力します。
|
例:
|
|
例:
|
|
例:
|
コマンドの最初の数文字を入力することで、コマンドおよびキーワードを省略できます。省略形には、コマンドまたはキーワードを一意に識別でき得る文字数を含める必要があります。コマンドの入力で問題が生じた場合は、システム プロンプトを確認し、疑問符(?)を入力して使用できるコマンドのリストを表示してください。コマンド モードが間違っているか、間違った構文を使用している可能性があります。
次の表に、コマンド省略形の例を示します。
コマンド |
省略形 |
---|---|
configure terminal |
conf t |
copy running-config startup-config |
copy run start |
interface ethernet 1/2 |
int e 1/2 |
show running-config |
sh run |
完全なコマンド名を思い出せない場合や、入力の作業量を減らしたい場合は、コマンドの先頭の数文字を入力して、Tab キーを押します。コマンドライン パーサーは、入力されたストリングがコマンド モードで一意である場合に、コマンドを補完します。キーボードに Tab キーがない場合は、代わりに Ctrl-I キーを押します。
コマンドは、コマンドが一意になるのに十分な文字が入力されていれば、CLI によって認識されます。たとえば、特権 EXEC モードで conf と入力すると、CLI はエントリを configure コマンドと関連付けることができます。これは、conf で始まるコマンドが configure コマンドのみであるためです。
次の例では、Tab キーを押したときに、CLI によって EXEC モードで conf の一意の文字列が認識されます。
switch# conf<Tab>
switch# configure
コマンド補完機能を使用すると、CLI により完全なコマンド名が表示されます。コマンドは、Return キーまたは Enter キーを押すまで、CLI によって実行されません。これにより、完全なコマンドが省略形によって意図したものでない場合に、コマンドを修正できます。入力した一連の文字に対して、対応するコマンドが複数ある場合は、一致するコマンドのリストが表示されます。
たとえば、co<Tab> と入力すると、EXEC モードで利用可能な、co で始まるすべてのコマンドがリストされます。
switch# co<Tab>
configure copy
switch# co
コマンド エントリを補完できるよう、入力した文字は再びプロンプトに表示されることに注意してください。
一部の機能では、コンフィギュレーション サブモード階層が 1 つのレベル以上ネストされます。この場合は、Present Working Context(PWC)に関する情報を表示できます。
Command or Action | Purpose |
---|---|
where detail Example:
|
PWC を表示します。 |
大部分の構成コマンドには no 形式があり、これを使用して、機能を無効化したり、デフォルト値に戻したり、設定を削除したりできます。Cisco NX-OS コマンド リファレンスの資料では、コマンドの no 形式が使用できる場合は、no 形式の機能について説明しています。
次に、機能をディセーブルにする例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# feature tacacs+
switch(config)# no feature tacacs+
次に、機能をデフォルト値に戻す例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# banner motd #Welcome to the switch#
switch(config)# show banner motd
Welcome to the switch
switch(config)# no banner motd
switch(config)# show banner motd
User Access Verification
次に、機能の設定を削除する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# radius-server host 10.10.2.2
switch(config)# show radius-server
retransmission count:0
timeout value:1
deadtime value:1
total number of servers:1
following RADIUS servers are configured:
10.10.1.1:
available for authentication on port:1812
available for accounting on port:1813
10.10.2.2:
available for authentication on port:1812
available for accounting on port:1813
switch(config)# no radius-server host 10.10.2.2
switch(config)# show radius-server
retransmission count:0
timeout value:1
deadtime value:1
total number of servers:1
following RADIUS servers are configured:
10.10.1.1:
available for authentication on port:1812
available for accounting on port:1813
次に、EXEC モードでコマンドの no 形式を使用する例を示します。
switch# cli var name testinterface ethernet1/2
switch# show cli variables
SWITCHNAME="switch"
TIMESTAMP="2009-05-12-13.43.13"
testinterface="ethernet1/2"
switch# cli no var name testinterface
switch# show cli variables
SWITCHNAME="switch"
TIMESTAMP="2009-05-12-13.43.13"
ここでは、Cisco NX-OS CLI の CLI 変数について説明します。
Cisco NX-OS ソフトウェアは CLI コマンドでの変数の定義および使用をサポートします。
CLI 変数は、次の方法で参照できます。
CLI 変数には、次の特性があります。
Cisco NX-OS は、事前定義された TIMESTAMP 変数をサポートします。この変数は、コマンドを実行するときの YYYY-MM-DD-HH.MM.SS フォーマットの現在時刻を参照します。
Note |
TIIMESTAMP 変数名は大文字と小文字を区別します。文字はすべて大文字です。 |
CLI セッションの間だけ有効な CLI セッション変数を定義できます。これらの変数は定期的に実行するスクリプトに役立ちます。丸括弧で名前を囲み、変数の前にドル記号($)を付けることによって、変数を参照できます。たとえば、$(variable-name) です。
Command or Action | Purpose | |
---|---|---|
Step 1 |
cli var name variable-name variable-text Example:
|
CLI セッション変数を設定します。variable-name 引数は、31 文字以内の英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。variable-text 引数は、200 文字以内の英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。スペースを含めることができます。 |
Step 2 |
(Optional) show cli variables Example:
|
(Optional)
CLI 変数の設定を表示します。 |
CLI セッションの終了後やデバイスのリロード後に保持される CLI 変数を設定できます。
Command or Action | Purpose | |
---|---|---|
Step 1 |
configure terminal Example:
|
グローバル設定モードを開始します。 |
Step 2 |
cli var name variable-name variable-text Example:
|
CLI 固定変数を設定します。変数名は、英数字ストリングで指定します。大文字と小文字が区別されます。変数名の先頭を英字にする必要があります。31 文字以内で指定します。 |
Step 3 |
exit Example:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
Step 4 |
(Optional) show cli variables Example:
|
(Optional)
CLI 変数の設定を表示します。 |
Step 5 |
(Optional) copy running-config startup-config Example:
|
(Optional)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ここでは、コマンド エイリアスについて説明します。
コマンド エイリアスを定義して、使用頻度の高いコマンドを置き換えることができます。コマンド エイリアスは、コマンド構文の全体または一部を表すことができます。
コマンド エイリアスには、次の特性があります。
コマンド エイリアスはすべてのユーザ セッションに対してグローバルです。
コマンド エイリアスは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存しておけば、再起動後も維持されます。
コマンド エイリアス変換は常にすべてのコンフィギュレーション モードまたはサブモードのすべてのキーワードの中で最優先されます。
コマンド エイリアスの設定は他のユーザ セッションに対してただちに有効になります。
Cisco NX-OS ソフトウェアには、デフォルトのエイリアス alias が用意されています。このエイリアスは、show cli alias コマンドと同等であり、ユーザー定義のエイリアスをすべて表示します。
デフォルトのコマンド エイリアス alias は、削除することも変更することもできません。
エイリアスは最大深度 1 までネストできます。1 つのコマンド エイリアスは、有効なコマンドを参照する必要がある別のコマンド エイリアスを参照できますが、その他のコマンド エイリアスは参照できません。
コマンド エイリアスは必ず、コマンドラインの最初のコマンド キーワードを置き換えます。
任意のコマンド モードでコマンドのコマンド エイリアスを定義できます。
コマンド エイリアス内で CLI 変数を参照すると、変数参照ではなくその変数の現在の値がエイリアス内で使用されます。
コマンド エイリアスは show コマンドの検索およびフィルタリングに使用できます。
よく使用するコマンドにはコマンド エイリアスを定義できます。
Command or Action | Purpose | |
---|---|---|
Step 1 |
configure terminal Example:
|
グローバル設定モードを開始します。 |
Step 2 |
cli alias name alias-name alias-text Example:
|
コマンド エイリアスを設定します。エイリアス名は英数字で表します。大文字と小文字は区別されません。先頭は英字にする必要があります。30 文字以内で指定します。 |
Step 3 |
exit Example:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
Step 4 |
(Optional) alias Example:
|
(Optional)
コマンド エイリアス設定を表示します。 |
Step 5 |
(Optional) copy running-config startup-config Example:
|
(Optional)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
現在のユーザー セッション用のコマンド エイリアスを作成できます。これは Cisco NX-OS デバイス上の他のすべてのユーザーが使用できません。また、コマンド エイリアスを保存し、現在のユーザ アカウントであとで使用することもできます。
コマンドまたはアクション | 目的 | ||
---|---|---|---|
terminal alias [persist] alias-name command -string 例:
|
現在のユーザ セッション用のコマンド エイリアスを設定します。ユーザー アカウントであとで使用するようにエイリアスを保存するには、persist キーワードを使用します。
|
ここでは、複数のタスクを実行するためにコマンドのスクリプトを作成する方法について説明します。
ファイルでコマンドのリストを作成し、CLI からこれらのコマンドを実行できます。コマンド スクリプトでは CLI 変数を使用できます。
Note |
CLI プロンプトではスクリプト ファイルを作成できません。スクリプト ファイルは、リモート デバイスで作成し、Cisco NX-OS デバイス上の bootflash:、slot0:、または volatile: ディレクトリにコピーします。 |
Command or Action | Purpose |
---|---|
run-script [bootflash: | slot0: | volatile:]filename Example:
|
デフォルト ディレクトリのファイル内のコマンドを実行します。 |
端末に情報をエコーできます。これは、コマンド スクリプトで特に役立ちます。CLI 変数を参照し、エコーされるテキストでフォーマット オプションを使用できます。
次の表に、テキストに挿入できるフォーマット オプションを示します。
フォーマット オプション |
説明 |
---|---|
\b |
バック スペースを挿入します。 |
\c |
テキスト ストリングの最後にある改行文字が削除されます。 |
\f |
フォーム フィード文字が挿入されます。 |
\n |
改行文字が挿入されます。 |
\r |
テキスト行の最初に戻ります。 |
\t |
水平タブ文字が挿入されます。 |
\v |
垂直タブ文字が挿入されます。 |
\\ |
バックスラッシュ文字が表示されます。 |
\nnn |
対応する ASCII 8 進文字が表示されます。 |
Command or Action | Purpose |
---|---|
echo [backslash-interpret] [text] Example:
|
backslash-interpret キーワードは、テキスト文字列にフォーマット オプションが含まれることを示します。text 引数は、英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。空白を含めることができます。200 文字以内で指定します。デフォルトは空白行です。 |
コマンド アクションを一定の時間、遅延できます。これは、コマンド スクリプト内で特に役に立ちます。
Command or Action | Purpose |
---|---|
sleep seconds Example:
|
遅延をある秒数発生させます。値の範囲は 0 ~ 2147483647 です。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアの CLI には、状況依存ヘルプが用意されています。コマンド内の任意の位置に疑問符(?)を使用することで、有効な入力オプションを表示できます。
CLI では、入力エラーを特定するためにキャレット(^)記号が使用されます。^ 記号は、コマンド ストリング内の誤ったコマンド、キーワード、または引数が入力された位置に表示されます。
次の表に、状況依存ヘルプの出力例を示します。
出力例 |
説明 |
---|---|
|
EXEC モードでの clock コマンドのコマンド構文を表示します。 switch の出力は、clock コマンドを使用するには set キーワードが必要であることを示しています。 |
|
時刻を設定するためのコマンド構文を表示します。 ヘルプ出力は、クロックの設定に現在時刻が必要であること、および時刻のフォーマット方法を示しています。 |
|
現在時刻を追加します。 CLI は、コマンドが不完全であることを示しています。 |
|
入力した直前のコマンドを表示します。 |
|
clock set コマンドに対する追加の引数を表示します。 |
|
clock set コマンドに対する追加の引数を表示します。 |
|
クロック設定に日付を追加します。 CLI は、08 の位置にキャレット記号(^)を使用してエラーを示しています。 |
|
この年に対応する適切な引数を表示します。 |
|
clock set コマンドの正しい構文を入力します。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアは、CLI 出力(show コマンドなど)の検索またはフィルタリングで正規表現をサポートしています。正規表現では大文字と小文字が区別され、また複雑な一致要件を設定することができます。
他のキーボード文字(! や ~ など)を、単一文字パターンとして使用することもできますが、特定のキーボード文字は、正規表現内で使用した場合特別な意味を持ちます。
次の表に、特別な意味を持つキーボード文字を示します。
文字 |
特別な意味 |
||
---|---|---|---|
. |
スペースを含む任意の単一文字と一致します。 |
||
* |
0 個以上のパターンのシーケンスと一致します。 |
||
+ |
1 個以上のパターンのシーケンスと一致します。 |
||
? |
0 または 1 回のパターンと一致します。 |
||
^ |
ストリングの先頭と一致します。 |
||
$ |
ストリングの末尾と一致します。 |
||
_(アンダースコア) |
カンマ(,)、左波カッコ({)、右波カッコ(})、左カッコ(()、右カッコ())、ストリングの先頭、ストリングの末尾、またはスペースと一致します。
|
これらの特殊文字を単一文字パターンとして使用するときは、各文字の前にバックスラッシュ(\)を置いて特別な意味を除外してください。次の例には、ドル記号($)、アンダースコア(_)、およびプラス記号(+)にそれぞれ一致する単一文字パターンが含まれています。
\$ \_ \+
文字、数字、または特別な意味を持たないキーボード文字を連結して、複数文字のパターンを指定することもできます。たとえば、a4% は複数文字の正規表現です。
複数文字パターンでは、順序が大切です。a4% という正規表現は、a という文字のあとに 4 が続き、そのあとにパーセント記号(%)が続く文字と一致します。ストリングの中に a4% という文字がその順序で含まれていないと、パターン マッチングは失敗します。複数文字正規表現 a. (文字 a の後にピリオド)は、ピリオド文字の特別な意味を使用して、文字 a の後に任意の単一文字が続くストリングと一致します。この例では、ab、a!、または a2 というストリングはすべてこの正規表現と一致します。
特殊文字の特別な意味は、特殊文字の前にバックスラッシュを挿入することで無効にできます。たとえば、表現 a\. がコマンド構文で使用されている場合、文字列 a. だけが一致します。
特殊文字を使用してストリング内での正規表現の位置を指定することで、正規表現パターンをストリングの先頭または末尾と一致させることができます。
次の表に、位置指定に使用可能な特殊文字を示します。
文字 |
説明 |
---|---|
^ |
ストリングの先頭と一致します。 |
$ |
ストリングの末尾と一致します。 |
たとえば、正規表現 ^con は con で始まる任意のストリングと一致し、sole$ は sole で終わる任意のストリングと一致します。
Note |
^ 記号は、角カッコで囲まれた範囲に論理関数「not」を指定する場合にも使用されます。たとえば、正規表現 [^abcd] は、a、b、c、または d 以外の任意の単一文字に一致する範囲を示します。 |
多くの場合、show コマンドの出力は、長くて煩雑になります。Cisco NX-OS ソフトウェアでは、情報を簡単に見つけ出すために、出力の検索およびフィルタリングを行うことができます。検索およびフィルタリングのオプションは、 show コマンドの末尾にパイプ記号(| )を付け、その後に指定します。これらのオプションは、CLI 状況依存ヘルプ機能を使用して表示できます。
switch# show running-config | ?
cut Print selected parts of lines.
diff Show difference between current and previous invocation (creates temp files:
remove them with 'diff-clean' command and don't use it on commands with big
outputs, like 'show tech'!)
egrep Egrep - print lines matching a pattern
grep Grep - print lines matching a pattern
head Display first lines
human Output in human format
last Display last lines
less Filter for paging
no-more Turn-off pagination for command output
perl Use perl script to filter output
section Show lines that include the pattern as well as the subsequent lines that are
more indented than matching line
sed Stream Editor
sort Stream Sorter
sscp Stream SCP (secure copy)
tr Translate, squeeze, and/or delete characters
uniq Discard all but one of successive identical lines
vsh The shell that understands cli command
wc Count words, lines, characters
begin Begin with the line that matches
count Count number of lines
end End with the line that matches
exclude Exclude lines that match
include Include lines that match
Cisco NX-OS CLI には、show コマンドと併用してコマンド出力の検索やフィルタリングを実行できる、一連のキーワードが用意されています。
次の表に、CLI 出力のフィルタリングや検索を行うためのキーワードを示します。
キーワードの構文 |
説明 |
---|---|
begin string
|
検索ストリングと一致するテキストが含まれている行から表示を開始します。検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。 |
count
|
コマンド出力の行数を表示します。 |
cut [-d character] {-b | -c | -f | -s}
|
一部の出力行のみを表示します。一定のバイト数(-b )、文字数(-vcut [-d character] {-b | -c | -f | -s} )、またはフィールド数(-f )を表示できます。また、-d キーワードを使用して、デフォルトのタグ文字以外のフィールド デリミタを定義することもできます。-s キーワードは、デリミタが含まれない行の表示を抑制します。 |
end string
|
検索ストリングの最後の一致になるまですべての行を表示します。 |
exclude string
|
検索ストリングが含まれていない行をすべて表示します。検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。 |
head [lines lines]
|
出力の先頭を指定の行数だけ表示します。デフォルトの行数は 10 です。 |
include string
|
検索ストリングが含まれている行をすべて表示します。検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。 |
last [lines]
|
出力の末尾を指定の行数だけ表示します。デフォルトの行数は 10 です。 |
no-more
|
途中で停止せずにすべての出力を表示します。画面の一番下に「––More––」プロンプトは表示されなくなります。 |
sscp SSH-connection-name filename
|
Streaming Secure Copy(sscp)を使用して出力を名前付き SSH 接続にリダイレクトします。名前付きの SSH 接続は、ssh name コマンドを使用して作成できます。 |
wc[bytes |lines |words]
|
文字数、行数、または単語数を表示します。デフォルトでは、行数、単語数、および文字数を表示します。 |
show コマンドからの出力と、そのコマンドを以前に実行したときの出力を比較できます。
diff-clean [all-session] [all-users]
次の表で、diff ユーティリティのキーワードについて説明します。
キーワード | 説明 |
---|---|
all-sessions | 現在のユーザーのすべてのセッション(過去および現在のセッション)から比較の一時ファイルが削除されます。 |
all-users | すべてのユーザーのすべてのセッション(過去および現在のセッション)から比較の一時ファイルが削除されます。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアは、現在および以前のすべてのユーザー セッションに対する show コマンドの最新の出力について、一時ファイルを作成します。これらの一時ファイルを削除するには、diff-clean コマンドを使用します。
diff-clean [all-sessions | all-users]
デフォルトでは、diff-clean コマンドによって現在のユーザーのアクティブ セッションに対する一時ファイルが削除されます。all-sessions キーワードを指定すると、現在のユーザーの過去および現在の全セッションに対する一時ファイルが削除されます。all-users キーワードを指定すると、すべてのユーザーの過去および現在の全セッションに対する一時ファイルが削除されます。
Global Regular Expression Print(grep)および Extended grep(egrep)コマンドライン ユーティリティを使用して、show コマンド出力をフィルタリングすることができます。
grep と egrep の構文は次のとおりです。
{grep | egrep} [count] [ignore-case] [invert-match] [line-exp] [line-number] [next lines] [prev lines] [word-exp] expression }]
次の表に、grep と egrep のパラメータを示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
count |
一致した行の合計数のみを表示します。 |
ignore-case |
一致した行の大文字と小文字の相違を無視するように指定します。 |
invert-match |
表現が一致しない行を表示します。 |
line-exp |
行に完全に一致する行だけを表示します。 |
line-number |
一致した各行の前の行番号を表示するように指定します。 |
next lines |
一致した行の後に表示する行数を指定します。デフォルトは 0 です。有効な範囲は 1 ~ 999 です。 |
prev lines |
一致した行の前に表示する行数を指定します。デフォルトは 0 です。有効な範囲は 1 ~ 999 です。 |
word-exp |
単語が完全に一致する行だけを表示します。 |
式 |
出力を検索するための正規表現を指定します。 |
less ユーティリティを使用して、show コマンド出力の内容を 1 画面ずつ表示できます。「:」プロンプトにおいて less コマンドを入力できます。使用可能な less コマンドをすべて表示するには、「:」プロンプトで h を入力します。
ストリーム エディタ(sed)ユーティリティを次のように使用して、show コマンド出力のフィルタリングや操作を実行できます。
sed command
command 引数には、sed ユーティリティのコマンドを含みます。
sort ユーティリティを使用して、show コマンドの出力のフィルタ処理を行えます。
sort ユーティリティの構文は次のとおりです。
次の表に、sort ユーティリティのパラメータの説明を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
-M |
月でソートします。 |
-b |
先頭のブランク(空白文字)を無視します。デフォルトのソートでは、先頭のブランクが考慮されます。 |
-d |
ブランクと英数字のみを比較してソートします。デフォルトのソートでは、すべての文字が考慮されます。 |
-f |
小文字を大文字として処理します。 |
-g |
一般的な数値を比較してソートします。 |
-i |
印刷可能な文字だけを使用してソートします。デフォルトのソートでは、印刷不可能な文字も考慮されます。 |
-k field-number[.char-position][ordering] |
キー値に従ってソートします。デフォルトのキー値はありません。 |
-n |
数値ストリングの値に従ってソートします。 |
-r |
ソート結果の順序を逆にします。デフォルトのソート出力は昇順です。 |
-t delimiter |
指定のデリミタを使用してソートします。デフォルトのデリミタは空白文字です。 |
-u |
ソート結果から重複行を取り除きます。ソート出力では重複行が表示されます。 |
show コマンド出力の --More– プロンプトで出力の検索やフィルタリングを実行できます。
次の表に、--More– プロンプト コマンドの説明を示します。
コマンド |
説明 |
---|---|
[lines]<space> |
指定した行数か現在の画面サイズ分の出力行を表示します。 |
[lines]z |
指定した行数か現在の画面サイズ分の出力行を表示します。lines 引数を使用すると、その値が新しいデフォルト画面サイズになります。 |
[lines]<return> |
指定した行数か現在のデフォルトの行数で出力行を表示します。初期のデフォルトは 1 行です。オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドで表示する新しいデフォルトの行数になります。 |
[lines]d または [lines]Ctrl+shift+D |
指定した行数か現在のデフォルトの行数で出力行をスクロールします。初期のデフォルトは 11 行です。オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドで表示する新しいデフォルトの行数になります。 |
q または Q または Ctrl-C |
--More-- プロンプトを終了します。 |
[lines]s |
指定した行数か現在のデフォルトの行数だけ出力をスキップし、1 画面分の出力行を表示します。デフォルトは 1 行です。 |
[lines]f |
指定した画面数か現在のデフォルトの画面数だけ出力をスキップし、1 画面分の出力行を表示します。デフォルトは 1 画面です。 |
= |
現在の行番号を表示します。 |
[count]/expression |
正規表現に一致する行までスキップし、1 画面分の出力行を表示します。正規表現の複数回の繰り返しで行を検索する場合は、オプションの count 引数を使用します。このコマンドにより、他のコマンドで使用可能な現在の正規表現が設定されます。 |
[count]n |
現在の正規表現に次に一致する行までスキップし、1 画面分の出力行を表示します。複数の一致をスキップする場合は、オプションの count 引数を使用します。 |
{! | :![shell-cmd]} |
shell-cmd 引数に指定したコマンドをサブシェルで実行します。 |
. |
前のコマンドを繰り返します。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアの CLI では、現在のユーザ セッションのコマンド履歴にアクセスできます。コマンドを呼び出し、そのまま再実行できます。また、実行前に修正することも可能です。コマンド履歴はクリアすることもできます。
コマンド履歴内のコマンドを呼び出して、必要に応じて修正し、再入力できます。
次に、コマンドを呼び出して再入力する例を示します。
switch(config)# show cli history
0 11:04:07 configure terminal
1 11:04:28 show interface ethernet 2/24
2 11:04:39 interface ethernet 2/24
3 11:05:13 no shutdown
4 11:05:19 exit
5 11:05:25 show cli history
switch(config)# !1
switch(config)# show interface ethernet 2/24
Ctrl+P と Ctrl+N のキーストローク ショートカットを使用してコマンドを呼び出すこともできます。
CLI 履歴から再呼び出しするコマンドを制御するには、 Ctrl-P および Ctrl-N キーストローク ショートカット キーストローク ショートカットを使用します。Cisco NX-OS ソフトウェアは、現在のコマンド モード以上のコマンド モードのすべてのコマンドを再呼び出しします。たとえば、グローバル コンフィギュレーション モードで作業をしている場合は、コマンド呼び出しキーストローク ショートカットを使用すると、EXEC モード コマンドとグローバル コンフィギュレーション モード コマンドの両方が呼び出されます。terminal history no-exec-in-config コマンドを使用すると、構成モードのときに、EXEC モード コマンドの再呼び出しを回避できます。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|---|
[no] terminal history no-exec-in-config 例:
|
コンフィギュレーション モードで呼び出しキーストローク ショートカットを使用するときに EXEC コマンドを除外するよう CLI 履歴を設定します。デフォルトでは、EXEC コマンドが呼び出されます。コマンドの no 形式を使用して、デフォルトに戻すことができます。 |
Ctrl-P および Ctrl-N キーストローク ショートカットを使用して CLI 履歴からコマンドを呼び出し、コマンドを再発行する前に編集することができます。デフォルトの編集モードは、emacs です。編集モードを vi に変更できます。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|---|
[no] terminal edit-mode vi [persist] 例:
|
ユーザ セッションの CLI 編集モードを vi に変更します。persist キーワードを使用すると、現在のユーザー名の設定がセッション間で保持されます。 emacs の使用に戻すには、no を使用します。 |
show cli history コマンドを使用して、コマンド履歴を表示できます。.
show cli history コマンドの構文は次のとおりです。
show cli history [lines] [unformatted]
show cli history [lines] [config-only | exec-only | this-mode-only] [unformatted]
デフォルトで表示される行数は 12 であり、出力にはコマンド番号とタイムスタンプが含まれます。
次に、コマンド履歴のデフォルトの行数を表示する例を示します。
switch# show cli history
次に、コマンド履歴の 20 行を表示する例を示します。
switch# show cli history 20
次に、コマンド履歴内のコンフィギュレーション コマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history config-only
次に、コマンド履歴内の EXEC コマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history exec-only
次に、現在のコマンド モードに関するコマンド履歴内のコマンドだけを表示する例を示します。
switch(config-if)# show cli history this-mode-only
次に、コマンド番号とタイムスタンプなしでコマンド履歴内のコマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history unformatted
多くの機能について、作業を続行する前に確認を求めるプロンプトが、Cisco NX-OS ソフトウェアによって CLI に表示されます。これらのプロンプトをイネーブルにしたり、ディセーブルにしたりできます。デフォルトではイネーブルになっています。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|---|
[no] terminal dont-ask [persist] 例:
|
CLI 確認プロンプトをディセーブルにします。persist キーワードを使用すると、現在のユーザー名の設定がセッション間で保持されます。デフォルトではイネーブルになっています。 CLI 確認プロンプトをイネーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。 |
表示する CLI の色は次のように変更できます。
デフォルトの色は、ターミナル エミュレータ ソフトウェアにより設定された色です。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|---|
terminal color [evening] [persist] 例:
|
ターミナル セッションに対して CLI 画面の色を設定します。evening キーワードはサポートされていません。persist キーワードを使用すると、現在のユーザー名の設定がセッション間で保持されます。デフォルト設定は保持されません。 |
slot コマンドを使用して、スーパーバイザ モジュール セッションからモジュールにコマンドを直接送信できます。
slot の構文は次のとおりです。
slot slot-number [quoted] command-string
デフォルトでは、command-string 引数内のキーワードと引数はスペースで区切られます。モジュールに複数のコマンドを送信するには、スペース文字、セミコロン(;)、スペース文字でコマンドを区切ります。
quoted キーワードは、コマンド ストリングの先頭と末尾に二重引用符(")が使用されることを示します。スーパーバイザ モジュール セッションでだけサポートされている diff などのフィルタリング ユーティリティにモジュール コマンド出力をリダイレクトする場合は、このキーワードを使用します。
次に、モジュール情報を表示したり、フィルタリングしたりする例を示します。
switch# slot 2 show version | grep lc
次に、スーパーバイザ モジュール セッションに関するモジュール情報をフィルタリングする例を示します。
switch# slot 2 quoted "show version" | diff
switch# slot 4 quoted "show version" | diff -c
*** /volatile/vsh_diff_1_root_8430_slot__quoted_show_version.old Wed Apr 29 20:10:41 2009
--- - Wed Apr 29 20:10:41 2009
***************
*** 1,5 ****
! RAM 1036860 kB
! lc2
Software
BIOS: version 1.10.6
system: version 4.2(1) [build 4.2(0.202)]
--- 1,5 ----
! RAM 516692 kB
! lc4
Software
BIOS: version 1.10.6
system: version 4.2(1) [build 4.2(0.202)]
***************
*** 12,16 ****
Hardware
bootflash: 0 blocks (block size 512b)
! uptime is 0 days 1 hours 45 minute(s) 34 second(s)
--- 12,16 ----
Hardware
bootflash: 0 blocks (block size 512b)
! uptime is 0 days 1 hours 45 minute(s) 42 second(s)
スーパーバイザ モジュールの起動時に、特殊な BIOS イメージが、システム起動用の有効なキックスタート イメージを自動的にロードしたり、検索しようとしたりします。有効なキックスタート イメージが見つからない場合は、次の BIOS ローダー プロンプトが表示されます。
loader>
<loader>
プロンプトから Cisco NX-OS ソフトウェアをロードする方法については、ご使用のデバイスの『Cisco Nexus troubleshooting guide(Cisco Nexus トラブルシューティング ガイド)』を参照してください。
ここでは、CLI の使用例を示します。
次に、コマンド エイリアスを定義する例を示します。
cli alias name ethint interface ethernet
cli alias name shintbr show interface brief
cli alias name shintupbr shintbr | include up | include ethernet
次に、コマンド エイリアスを使用する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# ethint 2/3
switch(config-if)#
次に、ユーザ定義の CLI セッション変数を参照する例を示します。
switch# show interface $(testinterface)
Ethernet2/1 is down (Administratively down)
Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0000.0000.0000 (bia 0019.076c.4dac)
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA
auto-duplex, auto-speed
Beacon is turned off
Auto-Negotiation is turned on
Input flow-control is off, output flow-control is off
Auto-mdix is turned on
Switchport monitor is off
Last clearing of "show interface" counters never
5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
L3 in Switched:
ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes
L3 out Switched:
ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes
Rx
0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets
0 bytes
Tx
0 output packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets
0 bytes
0 input error 0 short frame 0 watchdog
0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc
0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop
0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble
0 input discard
0 output error 0 collision 0 deferred
0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier
0 babble
0 Rx pause 0 Tx pause 0 reset
次の例では、show コマンド出力をファイルにリダイレクトするときに $(TIMESTAMP) を使用します。
switch# show running-config > rcfg.$(TIMESTAMP)
Preparing to copy....done
switch# dir
12667 May 01 12:27:59 2008 rcfg.2008-05-01-12.27.59
Usage for bootflash://sup-local
8192 bytes used
20963328 bytes free
20971520 bytes total
次の例では、スクリプト ファイル内で指定されている CLI コマンドを表示します。
switch# show file testfile
configure terminal
interface ethernet 2/1
no shutdown
end
show interface ethernet 2/1
次の例では、run-script コマンドの実行時の出力を表示します。
switch# run-script testfile
`configure terminal`
`interface ethernet 2/1`
`no shutdown`
`end`
`show interface ethernet 2/1 `
Ethernet2/1 is down (Link not connected)
Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0019.076c.4dac (bia 0019.076c.4dac)
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA
Port mode is trunk
auto-duplex, auto-speed
Beacon is turned off
Auto-Negotiation is turned on
Input flow-control is off, output flow-control is off
Auto-mdix is turned on
Switchport monitor is off
Last clearing of "show interface" counters 1d26.2uh
5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
Rx
0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets
0 bytes
Tx
0 output packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets
0 bytes
0 input error 0 short frame 0 watchdog
0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc
0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop
0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble
0 input discard
0 output error 0 collision 0 deferred
0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier
0 babble
0 Rx pause 0 Tx pause 0 reset
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
Cisco NX-OS ライセンス設定 |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
コマンド リファレンス |
Cisco Nexus 3548 スイッチ NX-OS 基本コマンド リファレンス |