TAC に連絡する前に実行する手順
追加の支援を受けるために、テクニカルサポート担当者または Cisco TAC への問い合わせが必要になることがあります。この項では、問題の解決にかかる時間を短縮するために、次のレベルのサポートに連絡する前に実行する必要がある手順について概説します。
テクニカル サポート担当者に問い合わせる前に必要な準備を行うには、次の手順に従います。
-
システム情報と設定を収集します。この情報は、問題の解決の前と後に収集する必要があります。この情報を収集するには、次の 3 つの方法のいずれかを実施します。
-
Telnet またはセキュア シェル(SSH)アプリケーションを設定して、画面出力をテキスト ファイルに記録します。terminal length 0 コマンドを使用し、 それから show tech-support details コマンド を使用します。
(注)
特定の show tech コマンドが大量のデータを生成し、多くのディスク領域を占有する場合は、圧縮形式で保存できます。次の例を参照してください。
bash-4.2# time vsh -c " show tech-support platform-sdk" | gzip > /bootflash/pltfm-tech.gz
(注)
SSH のタイムアウト時間は、tac-pac の生成時間よりも長くする必要があります。そうでないと、VSH ログに %VSHD-2-VSHD_SYSLOG_EOL_ERR エラーが記録されることがあります。理想的には、tac-pac または showtech を収集する前に 0(無限)に設定します。
-
Cisco NX-OS Release 9.3(1) 以降では、show tech-support details [space-optimized | time-optimized] コマンドを使用できます。マルチスレッド仮想シェルは、最大 16 のスレッドを同時に実行し、同時に監視できます。space-optimized パラメータは、重複する入力コマンドを削除し、出力を圧縮してメモリ使用率を最適化します。
(注)
このコマンドは、RAM が 4 GB 未満のデバイスではサポートされません。
-
tac-pac filename コマンドを使用して、show tech-support details コマンドの出力をファイルにリダイレクトし、そのファイルを gzip で圧縮します。 switch# tac-pac bootflash://showtech.switch1
-
ファイル名を指定しなかった場合、volatile:show_tech_out.gz というファイルが Cisco NX-OS により作成されます。Cisco NX-OS から/へのファイルのコピー の手順を使用して、デバイスからファイルをコピーします。
-
-
DCNM でエラーが発生した場合は、エラーのスクリーン ショットを撮ります。Windows では、アクティブなウィンドウをキャプチャするには Alt+PrintScreen を、デスクトップ全体をキャプチャするには PrintScreen を押します。スクリーンショットを新しい Microsoft のペイント(または同様のプログラム)セッションに貼り付けて、ファイルを保存します。
-
メッセージ ログ内で確認したのと全く同じエラー コードを DCNM または CLI からキャプチャするようにします。
-
最近生成されたメッセージのリストを表示するには、DCNM で Event Browser を選択します。
-
メッセージログからエラーをコピーします。これは show logging logfile または show logging last number コマンドを使用し、ログの最後の数行を表示して確認できます。
-
-
テクニカルサポート担当者に連絡する前に、次の質問に回答してください。
-
どのスイッチまたはポートで問題が発生しているか。
-
ネットワーク内にあるのはどの Cisco NX-OS ソフトウェア、ドライバ バージョン、オペレーティング システム バージョン、ストレージ デバイスのファームウェアか。
-
どのようなネットワーク トポロジが使用されているか。(DCNM で Topology > Save layout を選択)。
-
このイベントの発生前または発生時に環境に変更を加えたか(VLAN、アップグレード、またはモジュールの追加)。
-
同様の設定がされた他のデバイスで、この問題が発生したか。
-
問題の発生したデバイスの接続先はどこか(どのデバイスまたはインターフェイスか)。
-
この問題が最初に発生したのはいつか。
-
この問題が最後に発生したのはいつか。
-
この問題の発生頻度はどの程度か。
-
何台のデバイスでこの問題が発生していたか。
-
問題発生時にキャプチャした出力のトレースまたはデバッグを行ったか。どのようなトラブルシューティングの手順を試みたか。次のどのツールを使用したか(使用した場合)。
-
Ethanalyzer、ローカルまたはリモート SPAN
-
CLI デバッグ コマンド
-
traceroute、ping
-
DCNM ツール
-
-
-
問題がソフトウェアアップグレードの試行に関連している場合は、次の質問に回答してください。
-
Cisco NX-OS の元のバージョンは何であったか。
-
Cisco NX-OS の新しいバージョンは何か。
-
次のコマンドの出力を収集し、カスタマー サポートの担当者に転送します。
-
show install all status
-
show log nvram
-
-