端末設定とセッションの設定

この章は、次の内容で構成されています。

端末設定とセッションの概要

ここでは、端末設定とセッションの概要について説明します。

ターミナル セッションの設定

Cisco NX-OS ソフトウェア機能では、端末の次の特性を管理できます。

端末タイプ
リモート ホストと通信する際に Telnet で使用される名前
Length
一時停止する前に表示されるコマンド出力の行数
行を折り返す前に表示される文字数
非アクティブ セッションのタイムアウト
デバイスによって停止される前にセッションが非アクティブの状態でいられる分数

コンソール ポート

コンソール ポートは非同期のシリアル ポートで、初期設定用に、RJ-45 コネクタを使用して標準 RS-232 ポート経由でデバイスに接続できます。このポートに接続されるデバイスには、非同期伝送の機能が必要です。コンソール ポートには、次のパラメータを設定できます。

データ ビット
データに使用するビット数を 8 ビットのバイト単位で指定します。
非アクティブ セッションのタイムアウト
セッションが終了になるまでの非アクティブ時間を分単位で指定します。
パリティ
エラー検出用の奇数パリティまたは偶数パリティを指定します。
スピード
接続の送信速度を指定します。
ストップ ビット
非同期回線に対するストップ ビットを指定します。

ターミナル エミュレータは、9600 ボー、8 データ ビット、1 ストップ ビット、パリティなしに設定してください。

仮想端末

仮想端末回線を使用してデバイスに接続できます。セキュア シェル(SSH)および Telnet は、仮想ターミナル セッションを作成します。仮想端末の非アクティブ セッション タイムアウトおよびセッション数の上限を設定できます。

ファイル システム パラメータのデフォルト設定

次の表に、ファイル システム パラメータのデフォルト設定を示します。

Table 1. デフォルトのファイル システム設定

パラメータ

デフォルト

デフォルト ファイルシステム

bootflash:

コンソール ポートの設定

コンソール ポートに対して次の特性を設定できます。

  • データ ビット

  • 非アクティブ セッションのタイムアウト

  • パリティ

  • スピード

  • ストップ ビット

Before you begin

コンソール ポートにログインします。

SUMMARY STEPS

  1. configure terminal
  2. line console
  3. databits bits
  4. exec-timeout minutes
  5. parity {even | none | odd}
  6. speed {300 | 1200 | 2400 | 4800 | 9600 | 38400 | 57600 | 115200}
  7. stopbits {1 | 2}
  8. exit
  9. (Optional) show line console
  10. (Optional) copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

configure terminal

Example:

switch# configure terminal
switch(config)#

グローバル設定モードを開始します。

Step 2

line console

Example:

switch# line console
switch(config-console)#

コンソール コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

databits bits

Example:

switch(config-console)# databits 7

1 バイトあたりのデータ ビット数を設定します。指定できる範囲は 5 ~ 8 です。デフォルトは 8 です。

Step 4

exec-timeout minutes

Example:

switch(config-console)# exec-timeout 30

非アクティブ セッションのタイムアウトを設定します。有効値は 0 ~ 525600 分(8760 時間)です。0 分の値を設定すると、セッション タイムアウトはディセーブルになります。デフォルトは 30 分です。

Step 5

parity {even | none | odd}

Example:

switch(config-console)# parity even

パリティを設定します。デフォルトは none です。

Step 6

speed {300 | 1200 | 2400 | 4800 | 9600 | 38400 | 57600 | 115200}

Example:

switch(config-console)# speed 115200

送信および受信速度を設定します。デフォルトは、 9600 です。

Step 7

stopbits {1 | 2}

Example:

switch(config-console)# stopbits 2

ストップ ビットを設定します。デフォルトは 1 です。

Step 8

exit

Example:

switch(config-console)# exit
switch(config)#

コンソール コンフィギュレーション モードを終了します。

Step 9

(Optional) show line console

Example:

switch(config)# show line console
(Optional)

コンソールの設定値を表示します。

Step 10

(Optional) copy running-config startup-config

Example:

switch(config)# copy running-config startup-config
(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

仮想端末の設定

ここでは、Cisco NX-OS デバイスで仮想端末を設定する方法について説明します。

非アクティブ セッション タイムアウトの設定

デバイス上の非アクティブな仮想端末セッションのタイムアウトを設定できます。

SUMMARY STEPS

  1. configure terminal
  2. line vty
  3. exec-timeout minutes
  4. exit
  5. (Optional) show running-config all | begin vty
  6. (Optional) copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

configure terminal

Example:

switch# configure terminal
switch(config)#

グローバル設定モードを開始します。

Step 2

line vty

Example:

switch# line vty
switch(config-line)#

ライン コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

exec-timeout minutes

Example:

switch(config-line)# exec-timeout 30

VDCを設定します。有効値は 0 ~ 525600 分(8760 時間)です。0 分の値を設定すると、タイムアウトはディセーブルになります。デフォルト値は 30 です。

Step 4

exit

Example:

switch(config-line)# exit
switch(config)#

ライン コンフィギュレーション モードを終了します。

Step 5

(Optional) show running-config all | begin vty

Example:

switch(config)# show running-config all | begin vty
(Optional)

仮想端末の設定を表示します。

Step 6

(Optional) copy running-config startup-config

Example:

switch(config)# copy running-config startup-config
(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

セッション制限の設定

デバイス上の仮想端末セッションの数を制限できます。

SUMMARY STEPS

  1. configure terminal
  2. line vty
  3. session-limit sessions
  4. exit
  5. (Optional) show running-config all | begin vty
  6. (Optional) copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

configure terminal

Example:

switch# configure terminal
switch(config)#

グローバル設定モードを開始します。

Step 2

line vty

Example:

switch# line vty
switch(config-line)#

ライン コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

session-limit sessions

Example:

switch(config-line)# session-limit 10

デバイスの仮想セッションの最大数を設定します。範囲は 1 ~ 64 です。デフォルトは 32 です。

Step 4

exit

Example:

switch(config-line)# exit
switch(config)#

ライン コンフィギュレーション モードを終了します。

Step 5

(Optional) show running-config all | begin vty

Example:

switch(config)# show running-config all | begin vty
(Optional)

仮想端末の設定を表示します。

Step 6

(Optional) copy running-config startup-config

Example:

switch(config)# copy running-config startup-config
(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

ターミナル セッションのクリア

デバイス上の端末セッションをクリアすることができます。

SUMMARY STEPS

  1. (Optional) show users
  2. clear line name

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

(Optional) show users

Example:

switch# show users
(Optional)

デバイスのユーザ セッションを表示します。

Step 2

clear line name

Example:

switch# clear line pts/0

特定の回線のターミナル セッションをクリアします。回線名では大文字と小文字が区別されます。

端末およびセッション情報の表示

端末およびセッション情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

コマンド

目的

show terminal

端末設定を表示します。

show line

COM1 およびコンソール ポートの設定を表示します。

show users

仮想ターミナル セッションを表示します。

show running-config [all]

実行コンフィギュレーションのユーザ アカウント設定を表示します。all キーワードを指定すると、ユーザ アカウントのデフォルト値が表示されます。